JPH0232778Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自転車等の盗難防止に用いられるワ
イヤ錠の収納装置に関するもので、自転車のハン
ドルバー内に収納する際の出し入れを簡単にした
操作性の簡便さと、安定した固定を目的としてい
る。

従来のこの種のワイヤ錠の収納装置は、自転車
のハンドルバー端部に専用の係止リングを設け、
ハンドルバー内孔に挿入したワイヤ錠のキーシリ
ンダに付設されたフツクを係止して、収納する構
成としていたが、ワイヤ錠の出し入れに際し容易
に行なうことができないと共に収納後のガタつき
もあり、固定の安定性に欠けていた。

本考案は、こうした欠点を解消すべく提案され
るもので、ハンドルバー１端部の適宜位置から長
手方向へ縦溝７を形成し、該縦溝先端から円周方
向へ横溝８を形成して、連続した１個の鍵溝２を
設け、ワイヤ錠本体３の下部にはガタ防止用リン
グ５を設け、中央部には固定用突起４を付設した
ことを要旨とするものである。

ワイヤ錠をハンドルバー１内に嵌脱する状態を
示したのが第３図であるが、収納する際は先ずワ
イヤ部９を図示のごとく二つ折りするなどして押
し込み、つまんだ錠本体３をハンドルバー１端部
に定置させるのである。

この場合、固定用突起４は第２図に示すごとく
縦溝７を通り、ワイヤ錠本体３を回転させること
により横溝８へと移動するので脱方向へは抜けな
いように係止される。

更に係止後は、ガタ防止用リング５の外径をハ
ンドルバー内径と当接するように形成しておくこ
とによりワイヤ錠本体３が内部でガタつくことが
ない。

従つて、ワイヤ部を押し込んだ後、ワイヤ錠本
体を容易にハンドルバー１に定置させ得ると共に
ガタつかず安定した定置をさせることができるこ
ととなつた。

ワイヤ錠をはずすことも容易にできるのはいう
までもない。

なお、鍵溝２はその表面をハンドルグリツプ６
で被覆されてしまうので外見上は見えず体裁を保
てると共に溝の保護も図れる。

以上のごとく本考案によれば、簡便にワイヤ錠
の出し入れができると共に収納した後はガタつか
ない安定状態を保つ一方転倒時、振動時にも脱落
しないワイヤ錠の収納装置を提供できることとな
つた。

【図面の簡単な説明】

第１図は、ワイヤ錠本体の斜視図。第２図は、
鍵溝と固定用突起の関係を示す平面図。第３図
は、ワイヤ錠の嵌脱状態を示す斜視図。 図中、１……ハンドルバー、２……鍵溝、３…
…錠本体、４……固定用突起、５……ガタ防止用
リング、６……ハンドルグリツプ、７……縦溝、
８……横溝、９……ワイヤ部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ハンドルグリツプでカバーされるハンドルバー
   端部の適宜位置から長手方向に縦溝を形成し、該
   縦溝先端から円周方向へ横溝を形成して連続した
   １個の鍵溝を設け、ワイヤ錠本体の下部にはハン
   ドルバー内径と当接するガタ防止用リングを設
   け、中央部にはハンドルバーに設けた鍵溝に密着
   する固定用突起を付設したことを特徴とするワイ
   ヤ錠の収納装置。