JPS5847185Y2 - ワイヤ錠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自転車等の盗難防止用ワイヤ錠に関するもので
ある。

従来、自転車等の盗難防止のためにワイヤ錠が用いられ
ているが、自転車を使用する場合に該ワイヤ錠の施錠を
解き、ワイヤ錠を自転車から取り外すと、これを収納す
る場所がないため、やむを得ず荷台へ締め付けたり、ポ
ケットに入れたりする他なく、不使用時の取り扱いが極
めて煩わしいと言う欠点があった。

本考案の目的は、自転車等のバンドルバーがほとんどパ
イプで作られていることを利用し、不使用時のワイヤ錠
をこのバンドルバー内へワンタッチで収納することがで
きる様にしたワイヤ錠を提′供することにある。

以下、図面により本考案の実施例について説明する。

ワイヤ１の一端部にはキーシリンダ２が取り付けられ、
本実施例では３組の回転片３を回転してその回転角度を
表わす数字を設定された組み合わせにして解錠する様に
した数字合わせ式を用いるものとし、キーシリンダ２０
頭部には、係止部としての外側係止部４とフック５とが
設けられている。

外側係止部４はキーシリンダ２外周部よりやや大径とさ
れ、その端面から一定距離を隔ててキーシリンダ２外周
部に１対の突起状のフック５が突設されている。

また、ワイヤ１の他端部にキー６が取り付けられ、該キ
ー６を前記キーシリンダ２内へ挿入して、ワイヤ１を環
状にし、これによって例えば自転車の回転部分を固定し
て施錠するものである。

第２図イ９口は自転車のパイプ状バンドルバー７を示し
たもので、バンドルバー７の端部には係止リング８が取
り付けられている。

該係止リング８には前記キーシリンダ２のフック５と対
応して切欠溝部９が設けられると共に円部に突片１０が
設けられている。

すなわち、係止リング８は第２図口、第３図に示すよう
にその内部にはキーシリンダ２を挿入し得る挿入孔を有
し、この挿入孔入口部の内周部には円環状にある幅の環
状保合部が形成され、かつこの環状保合部には１対の切
欠溝部９が設けられている。

切欠溝部９は一定回転位相ではキーシリンダ２のフック
５が嵌り得、係止リング８に対してキーシリンダ２を挿
入し、あるいは抜き出すことができる。

切欠溝部９にフック５を挿入後、キーシリンダ２を回転
させ、最初と異なる回転位相におくと、外側係止部４の
端面とフック５との間に係止リング８の環状保合部が挾
まれて係合し、バンドルバー７からキーシリンダ２が抜
は落ちることが防止される。

また、係止リング８内には、環状保合部を兼ねる突片１
０が設けられ、キーシリンダ２を一定角度回転させたと
き、その端部がフック５に当接可能とされている。

従って、キーシリンダ２が一定回転位相以上に回転する
ことを阻止し、係止リング８とキーシリンダ２とが係合
したことを外側保合部４を回した時の手に加わる触感に
よって確認し、かつ両者の保合が外れることを防止でき
る。

第４図は係止リング８内の突片１０が環状係合部を兼ね
、かつ突片１０の端部にフック５が掛は止めされた状態
を示す。

このように、係止リング８とキーシリンダ２との係合は
バンドルパー７の端部で行なうので、目視することがで
き、ワイヤ錠をバンドルパー７に取り付けることが容易
である。

また、係止リング８とキーシリンダ２との係合は係止リ
ング８に設けた切欠溝部９にキーシリンダ２のフック５
を嵌入させた後回転するだけでよいので、ワイヤ錠のバ
ンドルパー７への着脱は、極めて簡単容易かつ迅速に行
ない得る。

さらに、キーシリンダ２のフック５は係止リング８の突
片１０の端部に当接され、一定回転位相以上に回転しな
いようにされているので、取り付は時外側係止部４に加
わる触感によって、キーシリンダ２がバンドルパー７に
係合したことを感知し得、取り付けが確実に行なわれた
ことを容易に判別でき、かつ自然に保合が外れることを
防止できる。

従って、バンドルバー７内に収納したワイヤ錠の紛失を
防止できる。

次に、ワイヤ錠を収納する際には、先ずワイヤ錠を直線
状に伸ばし、キー６を先端にして第２図に示す矢印方向
へバンドルパー７内へ挿入するとワイヤ１はバンドルパ
ー７の内孔に沿って進み、そしてキーシリンダ２のフッ
ク５は係止リング８の溝部９へ挿入した後に、第４図に
示すように若干回転するとフック５が係止リング８の突
片１０に係止され、第３図に示す様にワイヤ錠は完全に
バンドルパー７内へ収納されると共に、係止リング８の
突片１０によってフック５が係止され、ワイヤ錠はバン
ドルパー７に固定される。

なお係止リング８は第５図イ９口、ハに図示する構造の
ものでも良く、同図の係止リング８を使用する場合では
、バンドルパー７内へ収納後、キー６を若干回転させ、
フック５を突片としての突起１１に当接させることによ
って固定しても良い。

以上詳記したように、本考案によれば、自転車等のパイ
プ状バンドルバー内へワイヤ錠を収納でき、またワンタ
ッチで固定できる様にしたため、不使用時のワイヤ錠の
取り扱いがすこぶる便利となる効果がある。

すなわち、ワンタッチで固定し得るのでバンドルパーに
容易に着脱でき、かつ、バンドルバ一端部において、キ
ーシリンダと保合可能とされているので、目視しつつ容
易に両者を係合させることも可能となる。

また、バンドルバ一端部に設けた係止リング内にはキー
シリンダのフックと当接し、一定回転位相以上の回転を
阻止する突片が設けられているので、当接時、外側係止
部に掛る触感によって、確実にワイヤ錠がバンドルパー
に取り付けられたことを判別でき、かつキーシリンダが
振動等によって自然に回転することが阻止され易くなり
、前記係合が外れてワイヤ錠が紛失することを防止でき
る利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は斜視図、
第２図イは自転車のバンドルを示す斜視図、口は同一拡
大図、第３図はワイヤ錠を収納した状態を示す断面図、
第４図は作用説明図である。 第５図は係止リングの判例を示し、イは裏面図、口は断
面図、ハは斜視図である。 １・・・・・・ワイヤ、２・・・・・・キーシリンダ、
３・・・・・・回転片、４・・・・・・外側係止部、５
・・・・・・フック、６・・・・・・キー、７・・・・
・・バンドルパー、８・・・・・・係止リング、９・・
・・・・切欠溝部、１０・・・・・・突片、１１・・・
・・・突起（突片）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ワイヤーの一端部に取り付けられ、頭部に係止部を有す
   るキーシリンダへ、ワイヤの他端部に取り付けられたキ
   ーを挿入し、ワイヤを環状に施錠するワイヤ錠を、施錠
   を解いた状態で哨転車等のパイプ状バンドルバー内へ収
   納可能とし、しかもキーシリンダの係止部はキーシリン
   ダ頭部に設けられキーシリンダ外周部より大径とされた
   外側係止部と該外側係止部端面より一定距離を隔ててキ
   ーシリンダ外周部に突設された突起状のフックとからな
   り、一方、バンドルカバ一端部には、キーシリンダの挿
   入孔を有する係止リングを取り付けると共に該挿入孔入
   口部内側には円周方向に環状保合部を設け、かつ該環状
   保合部には一定回転位相では前記フックを嵌入し得る切
   欠溝部を設け、他の回転位相では前記フックと外側係止
   部との間に係合可能とし、さらに、係止リング内の環状
   係合部付近には、前記突起状のフックに当接してキーシ
   リンダが一定回転位相以上に回転することを阻止する突
   片を設け、バンドルバーに着脱可能に取り付は得る様に
   したことを特徴とするワイヤ錠。