JP3555385B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インバータ装置を用いた放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は従来のインバータ装置を用いた放電灯点灯装置を示しており、直流電源1の直流電圧を高周波交流電圧に変換し、それぞれコンデンサとインダクタを有する共振回路を介して複数の放電灯La,La(例えば、FCL32W,FCL40W等の環形蛍光灯)に供給することにより、各放電灯を予熱から始動、点灯させるものである。ここで直流電源1は、交流電源をダイオードブリッジなどの整流回路で整流し且つ平滑コンデンサで平滑して得られるものである。なお、チョッパ回路により直流電圧を得る等の他の構成であってもよい。
【0003】
一方、インバータ装置としては直流電源1の出力端に直列接続された一対の主スイッチング素子Q,Qを有するインバータ部2と、主スイッチング素子Q,Qを駆動する駆動回路3と、駆動回路3により主スイッチング素子Q,Qを交互にオン・オフする制御を行う制御回路4とを備えた、所謂他励式のハーフブリッジ型のものである。但し、インバータ部2の各主スイッチング素子Q,Qには図示しない環流用のダイオードが逆並列に接続されている。
【0004】
また、低電位側の主スイッチング素子Qには、インダクタ(チョークコイル)L,LとコンデンサC11,C21から成る複数の共振回路を介して各々放電灯La,Laが接続されている。ここで、各インダクタL,Lの一端は直流カット用のコンデンサC12,C22を介して主スイッチング素子Q,Qの接続点に並列に接続され、他端が各放電灯La,Laのフィラメントの一端にそれぞれ接続されている。そして、各放電灯La,Laのフィラメントの非電源側に共振回路を構成するコンデンサC11,C21が各々接続されている。而して、インバータ部2の主スイッチング素子Q,Qを高周波で交互にオン・オフさせて得られる高周波出力により各共振回路を励振し、共振回路を介して放電灯La,Laに高周波交流を供給することで予熱から始動、点灯させることができる。なお、コンデンサC12,C22は直流カット用であるとともに高電位側の主スイッチング素子Qのオン時に充電された電荷で低電位側の主スイッチング素子Qのオン時における電源を供給するものである。
【0005】
上記従来装置では、制御回路4により駆動回路3を介して主スイッチング素子Q,Qを交互にオン・オフしてインバータ部2を発振動作させると、共振回路によって各放電灯La,Laの両端に高周波の高電圧が印加されて始動する。以後、制御回路4によって主スイッチング素子Q,Qのオン・オフを所定の周期で行うことにより、放電灯La,Laの点灯状態を維持することができる。
【0006】
図8における曲線イ、ロは上記従来装置における予熱から始動、点灯に至るまでのインバータ部2の発振周波数(主スイッチング素子Q,Qのオン・オフ周波数)と共振回路のコンデンサC11,C21に発生する電圧Vc,Vcとの関係(共振特性)を示している。放電灯La,Laの始動時には制御回路4により予熱周波数fでインバータ部2を発振させて点Aの電圧Vを印加し、放電灯La,Laのフィラメントを予熱する。所定時間後(例えば、約1秒後)に制御回路4にてインバータ部2の発振周波数を予熱周波数fから始動周波数fに下げると、放電灯La,Laに始動電圧(点Bの電圧V)が印加されて各放電灯La,Laが始動する。その後、制御回路4は放電灯La,Laの点灯を維持するために共振回路の共振周波数fに近い点灯周波数fにてインバータ部2を発振させる。なお、放電灯La,Laの始動後は共振回路の共振特性が図8における曲線イから曲線ロに移行する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが上記従来装置においては、例えば一方の放電灯Laが一旦外された後に再装着される場合、インバータ部2が共振回路の共振周波数fに近い点灯周波数fで発振しているために、共振回路のコンデンサC11両端に図8に示した無負荷時の共振特性を示す曲線イ上の点Dの高電圧Vが発生する。そのため、コンデンサC11が破壊又は劣化したり、回路に過大な電流が流れて主スイッチング素子Q,Qが破壊に至る虞があるというような問題があった。
【0008】
本発明は上記問題点の解決を目的とするものであり、放電灯の外れを検出し再接続時に過大な電流の発生を防止した放電灯点灯装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、直流を高周波交流に変換するインバータ手段と、コンデンサ及びインダクタを有し前記インバータ手段の出力側に設けられる複数の共振手段とを備え、前記各共振手段を介して複数の放電灯にそれぞれ高周波交流を供給する放電灯点灯装置において、前記各共振手段のインダクタに各々補助巻線を設け、前記補助巻線の全てに誘起電圧が生じている場合に全ての補助巻線の誘起電圧が互いに打ち消し合うように前記各補助巻線の極性を設定する設定手段を備えるとともに、前記放電灯を予熱する場合に前記インバータ手段の出力を予熱周波数に調整し、前記放電灯を予熱から始動させる場合に前記インバータ手段の出力を前記予熱周波数より低い始動周波数に調整し、前記放電灯が始動した後に前記インバータ手段の出力を前記始動周波数より低い前記共振手段の共振周波数に近い点灯周波数に調整し、前記各補助巻線の誘起電圧を合成した合成電圧が生じている場合に前記インバータ手段の出力を前記点灯周波数から前記始動周波数に上昇して成ることを特徴とし、全ての共振手段に放電灯が接続されている場合には、各補助巻線に生じる誘起電圧が全て打ち消し合うことから合成電圧が略ゼロとなり、少なくとも1つの共振手段に放電灯が接続されていない場合には、放電灯が接続されていない共振手段の補助巻線に誘起電圧が生じないために全ての誘起電圧を打ち消し合わせることができずに合成電圧が生じることとなるから、合成電圧の発生に応じて何れかの放電灯が共振手段から外れていることが検出できる。そして、放電灯の外れが検出された場合に、インバータ手段の出力の周波数を点灯周波数から放電灯の始動時における始動周波数に上昇させるので放電灯を共振手段に再度接続したときに回路に過大な電流が流れることがなく、しかも接続された放電灯を直ちに始動させることができる。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、少なくとも前記インバータ手段、複数の共振手段、複数の補助巻線を配線パターンが形成されたプリント基板上に実装して成り、前記設定手段が前記プリント基板に形成される配線パターンから成ることを特徴とし、配線パターンによって補助巻線の極性が設定できることから極性の異なる補助巻線を有する複数種のインダクタを用意する必要がなくなり、部品点数の削減並びにコストダウンが図れる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の複数の放電灯を点灯するための放電灯点灯装置を実施形態に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1は本実施形態の具体回路図を示しているが、基本的な構成は従来例と共通であるため、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略し、本実施形態の特徴となる部分についてのみ説明する。
【0012】
本実施形態では共振回路を構成する各インダクタL,Lに各々補助巻線n,nを設け、各補助巻線n,nに誘起される電圧Vn,Vnを合成した合成電圧Vに応じて放電灯La,Laの外れを検出する検出回路5を備え、検出回路5が何れかの放電灯La,Laの外れを検出したときに制御回路4によりインバータ部2の発振周波数を始動周波数f (図8参照)に設定するようにしている。
【0013】
一方の補助巻線nはインダクタLと同極性に、他方の補助巻線nはインダクタLと逆極性に各々設定してある。また、各補助巻線n,nの一端が直流電源1の負極に接続されるとともに、コンデンサC,C及び抵抗R,Rを介して検出回路5に接続されている。
この検出回路5は、抵抗R,Rの直列回路にダイオードDを逆並列に接続し、抵抗RにダイオードDを介して抵抗R、コンデンサCをそれぞれ並列に接続して構成される。そして、コンデンサCの両端には、誘起電圧Vn,Vnの差が平均化された電圧(検出電圧)Vcが発生するので、この検出電圧Vcに基づいて放電灯La,Laの外れを検出することができる。
【0014】
次に、上記検出回路5の動作について説明する。
まず放電灯La,Laが2つとも装着されている場合には、制御回路4により駆動回路3を介してインバータ部2の主スイッチング素子Q,Qが交互にオン・オフされ、各放電灯La,LaにはインダクタL,L及びコンデンサC11,C21の共振回路を介して高周波交流電圧が印加される。このとき、各インダクタL,Lの補助巻線n,nに発生する誘起電圧Vn,Vnが図2に示すように互いに逆極性となるので、検出回路5のコンデンサC両端に発生する検出電圧Vcは略ゼロ〔V〕となる。
【0015】
それに対して例えば放電灯Laが外された場合には、図3に示すようにインバータ部2から出力される高周波電流がインダクタLに流れなくなることから補助巻線nには誘起電圧Vnが発生しない。そのため、他方の補助巻線nにのみ誘起電圧Vnが発生することで検出回路5の検出電圧Vcがe(>0)〔V〕となるから、放電灯Laが外されたことが検出できるものである。なお、他方の放電灯Laが外された場合にも同様に検出電圧Vcがe(>0)〔V〕となることから検出することができることは言うまでもない。
【0016】
ところで、放電灯Laが外された状態でインバータ部2の発振周波数fを点灯周波数fに維持した場合には、インダクタLとコンデンサC11の共振回路が無負荷共振に近い状態となり、非常に高い電圧Vが発生して主スイッチング素子Q,Q等の回路素子を破壊してしまう虞がある。そこで本実施形態においては、検出回路5から制御回路4に検出電圧Vc(=e)が入力された場合に、制御回路4がインバータ部2の発振周波数fをそれまでの点灯周波数fから始動周波数fに変化(上昇)させる制御を行うことにより、インダクタLとコンデンサC11の共振回路に発生する電圧を低下させ(V→V)、上記不具合の発生を防止するようにしている。ここで、インバータ部2の発振周波数fが始動周波数fに設定されると、装着されている放電灯Laが若干暗くなるが点灯は充分維持される。
【0017】
一方、上記の状態から放電灯Laを再装着した場合には、インバータ部2が始動周波数fで発振していることから、放電灯Laに充分な始動電圧が供給されて再装着後に直ちに放電灯Laを始動点灯させることができる。なお、このときにインバータ部2の主スイッチング素子Q,Qや共振回路のコンデンサC11には過大な電圧が発生することがない。
【0018】
放電灯Laが再装着されて始動点灯すると、検出回路5の検出電圧Vcが再び略ゼロ〔V〕となることから放電灯Laの再装着が検出できる。そして、検出回路5から入力される検出電圧Vcが略ゼロ〔V〕となれば、制御回路4はインバータ部2の発振周波数fを始動周波数fから点灯周波数fに戻す制御を行い、以後放電灯La,Laの点灯状態が再び維持されることになる。なお、他方の放電灯Laを再装着した場合にも同様の動作を行うことは言うまでもない。
【0019】
また、検出回路5にて何れか一方の放電灯La,Laが外されたことを検出した場合、制御回路4によりインバータ部2の発振周波数fを変えて高電圧の発生を防止する代わりに、直流電源1からインバータ部2に供給される直流電圧を低下させるようにしてもよい。例えば、直流電源1がチョッパ回路を含む構成であれば、チョッパ回路が具備するスイッチング素子のオンデューティを変えることで上記動作は容易に実現可能である。
【0020】
(実施形態2)
ところで、実際の放電灯点灯装置は配線パターンが形成されたプリント基板に主スイッチング素子Q,QやコンデンサC11…、インダクタL…などの回路部品を実装して構成されるものである。そして、補助巻線n,nが設けられるインダクタL,Lは1チップの部品で構成されている。従って、実施形態1で説明したように各インダクタL,Lに設ける補助巻線n,nの極性を逆極性にする場合には、巻線の巻方向を逆にした2種類のインダクタ部品を用意する必要がある。しかしながら、同じ共振回路用のインダクタL,Lに複数種類の部品を用意することは部品点数の増加とコストアップを招くことになる。しかも、放電灯La…の灯数が増えれば上記部品点数の増加とコストアップがより顕著になる。
【0021】
そこで本実施形態では、補助巻線n,nの極性が同一であるインダクタ部品をプリント基板に実装したときに、プリント基板に形成した配線パターンによってプリント基板上で各インダクタL,Lの極性が互いに逆極性となるようにしている。これにより、2つのインダクタL,Lを別仕様の部品(巻線の巻方向が互いに異なる部品)にする必要がなくなり、インダクタL,Lを同一の製造ラインで製造できるために部品点数の削減並びにコストダウンが図れる。しかも、2つのインダクタL,Lを識別する必要もなく、組立時の誤挿入等の問題も回避することができる。
【0022】
図4は本実施形態におけるプリント基板6の要部を示すものである。なお、回路構成は実施形態1と共通であるから図示並びに説明は省略する。
上記インダクタ部品はインダクタL,L用の一対の端子ピンと、補助巻線n,n用の一対の端子ピンとの計4本の端子ピンを有している。それに対してプリント基板6には、各端子ピンが挿通されるスルーホール7が設けてあり、プリント基板6の実装面側からスルーホール7に挿通した端子ピンをスルーホール7のパターン形成面に設けたランドに半田付けすることで上記インダクタ部品が主スイッチング素子Q,Q等の回路部品と同様にプリント基板6に実装され、且つ配線パターンP…と電気的に接続される。なお、図4においてプリント基板6に形成されたスルーホール8周縁のランドには、放電灯La,Laが装着されるソケット(図示せず)の端子ピン▲1▼〜▲8▼(あるいは端子ピンに接続される電線)が接続される(図1参照)。
【0023】
而して、スルーホール7のランドに接続する配線パターンP…を適宜形成することにより、プリント基板6上で各インダクタL,Lの極性が互いに逆極性となるように容易に設定することができる。
(実施形態3)
図5は本実施形態の具体回路図を示しており、3灯の放電灯La,La,Laを始動・点灯するようにしたものである。なお、基本的な構成は2灯の実施形態1と共通であるから、共通する部分については同一の符号を付して説明は省略する。
【0024】
図5に示すようにインバータ部2の出力側には直流カット用のコンデンサC12,C22,C32とインダクタL,L,L並びにコンデンサC11,C21,C31から成る共振回路とを介して放電灯La,La,Laが接続されている。このうち、インダクタL,Lに補助巻線n,nを設けるとともに、インダクタLに一対の補助巻線n21,n22が設けてある。さらに、補助巻線n,nに生じる誘起電圧Vn,Vnに対して、一対の補助巻線n21,n22に生じる誘起電圧Vn21,Vn22が逆極性となるように設定してある。
【0025】
而して、3灯の放電灯La,La,Laが全て装着されている場合には、補助巻線n,nに生じる誘起電圧Vn,Vnと、補助巻線n21,n22に生じる誘起電圧Vn21,Vn22とがそれぞれ逆極性であることから互いに打ち消し合い、その合成電圧(検出回路5の検出電圧Vc)は略ゼロ〔V〕となる。
【0026】
ここで、放電灯La…が1灯でも外されると、各補助巻線n…に生じる誘起電圧Vnのバランスが崩れて合成電圧(検出電圧Vc)がゼロとならない。例えば、放電灯Laが外された場合には補助巻線nに生じる誘起電圧Vnと補助巻線n22に生じる誘起電圧Vn22とが打ち消し合うが、補助巻線n21に生じる誘起電圧Vn21(>0)が合成電圧として現れることにより、実施形態1と同様に放電灯Laの外れを検出することができる。なお、何れかの放電灯La…の外れを検出した後の動作は実施形態1と共通であるから説明は省略する。
【0027】
(実施形態4)
図6は本実施形態の具体回路図を示しており、4灯の放電灯La,La,La,Laを始動・点灯するようにしたものである。なお、基本的な構成は2灯の実施形態1並びに3灯の実施形態3と共通であるから、共通する部分については同一の符号を付して説明は省略する。
【0028】
図6に示すようにインバータ部2の出力側には直流カット用のコンデンサC12,C22,C32,C42とインダクタL,L,L,L並びにコンデンサC11,C21,C31,C41から成る共振回路とを介して放電灯La,La,La,Laが接続されている。このうち、インダクタL,Lに補助巻線n,nを設けるとともに、インダクタL,Lに一対の補助巻線n21,n22、n31,n32が設けてある。さらに、補助巻線n,nに生じる誘起電圧Vn,Vnに対して、一対の補助巻線n21,n22、n31,n32に生じる誘起電圧Vn21,Vn22、Vn31,Vn32が逆極性となるように設定してある。
【0029】
検出回路5’は、ダイオードD…、抵抗R…並びにコンデンサCにて構成され、補助巻線nとn22の合成電圧、補助巻線n21とn32の合成電圧、補助巻線n31とnの合成電圧をそれぞれダイオードD,D,Dを介してコンデンサCに印加し、各補助巻線n…に生じる誘起電圧Vn,Vn21,Vn22,Vn31,Vn32,Vnの合成電圧をコンデンサCの両端電圧(検出電圧Vc)として得るものである。
【0030】
而して、4灯の放電灯La,La,La,Laが全て装着されている場合には、補助巻線n,nに生じる誘起電圧Vn,Vnと、補助巻線n21,n22、n31,n32に生じる誘起電圧Vn21,Vn22、Vn31,Vn32とがそれぞれ逆極性であることから互いに打ち消し合い、その合成電圧(検出回路5’の検出電圧Vc)は略ゼロ〔V〕となる。
【0031】
ここで、放電灯La…が1灯でも外されると、各補助巻線n…に生じる誘起電圧Vnのバランスが崩れて合成電圧(検出電圧Vc)がゼロとならない。例えば、放電灯Laが外された場合には、補助巻線n21に生じる誘起電圧Vn21と補助巻線n32に生じる誘起電圧Vn32が互いに打ち消し合うとともに、補助巻線n31に生じる誘起電圧Vn31と補助巻線nに生じる誘起電圧Vnとが打ち消し合うが、補助巻線n22に生じる誘起電圧Vn22(>0)が合成電圧として現れることにより、実施形態1と同様に放電灯Laの外れを検出することができる。なお、何れかの放電灯La…の外れを検出した後の動作は実施形態1と共通であるから説明は省略する。
【0032】
【発明の効果】
請求項1の発明は、直流を高周波交流に変換するインバータ手段と、コンデンサ及びインダクタを有し前記インバータ手段の出力側に設けられる複数の共振手段とを備え、前記各共振手段を介して複数の放電灯にそれぞれ高周波交流を供給する放電灯点灯装置において、前記各共振手段のインダクタに各々補助巻線を設け、前記補助巻線の全てに誘起電圧が生じている場合に全ての補助巻線の誘起電圧が互いに打ち消し合うように前記各補助巻線の極性を設定する設定手段を備えるとともに、前記放電灯を予熱する場合に前記インバータ手段の出力を予熱周波数に調整し、前記放電灯を予熱から始動させる場合に前記インバータ手段の出力を前記予熱周波数より低い始動周波数に調整し、前記放電灯が始動した後に前記インバータ手段の出力を前記始動周波数より低い前記共振手段の共振周波数に近い点灯周波数に調整し、前記各補助巻線の誘起電圧を合成した合成電圧が生じている場合に前記インバータ手段の出力を前記点灯周波数から前記始動周波数に上昇して成るので、全ての共振手段に放電灯が接続されている場合には、各補助巻線に生じる誘起電圧が全て打ち消し合うことから合成電圧が略ゼロとなり、少なくとも1つの共振手段に放電灯が接続されていない場合には、放電灯が接続されていない共振手段の補助巻線に誘起電圧が生じないために全ての誘起電圧を打ち消し合わせることができずに合成電圧が生じることとなるから、合成電圧の発生に応じて何れかの放電灯が共振手段から外れていることが検出でき、さらに、放電灯の外れが検出された場合に、インバータ手段の出力の周波数を点灯周波数から放電灯の始動時における始動周波数に上昇させるので放電灯を共振手段に再度接続したときに回路に過大な電流が流れることがなく、しかも接続された放電灯を直ちに始動させることができるという効果がある。
【0033】
請求項2の発明は、少なくとも前記インバータ手段、複数の共振手段、複数の補助巻線を配線パターンが形成されたプリント基板上に実装して成り、前記設定手段が前記プリント基板に形成される配線パターンから成るので、配線パターンによって補助巻線の極性が設定できることから極性の異なる補助巻線を有する複数種のインダクタを用意する必要がなくなり、部品点数の削減並びにコストダウンが図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す具体回路図である。
【図2】同上の正常時の波形図である。
【図3】同上の放電灯が外された時の波形図である。
【図4】実施形態2におけるプリント基板を示す平面図である。
【図5】実施形態3を示す具体回路図である。
【図6】実施形態4を示す具体回路図である。
【図7】従来例を示す具体回路図である。
【図8】インバータ部の発振周波数と共振回路の共振特性との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 直流電源
2 インバータ部
3 駆動回路
4 制御回路
5 検出回路
,L インダクタ
,n 補助巻線
11,C21 コンデンサ

Claims (2)

  1. 直流を高周波交流に変換するインバータ手段と、コンデンサ及びインダクタを有し前記インバータ手段の出力側に設けられる複数の共振手段とを備え、前記各共振手段を介して複数の放電灯にそれぞれ高周波交流を供給する放電灯点灯装置において、前記各共振手段のインダクタに各々補助巻線を設け、前記補助巻線の全てに誘起電圧が生じている場合に全ての補助巻線の誘起電圧が互いに打ち消し合うように前記各補助巻線の極性を設定する設定手段を備えるとともに、前記放電灯を予熱する場合に前記インバータ手段の出力を予熱周波数に調整し、前記放電灯を予熱から始動させる場合に前記インバータ手段の出力を前記予熱周波数より低い始動周波数に調整し、前記放電灯が始動した後に前記インバータ手段の出力を前記始動周波数より低い前記共振手段の共振周波数に近い点灯周波数に調整し、前記各補助巻線の誘起電圧を合成した合成電圧が生じている場合に前記インバータ手段の出力を前記点灯周波数から前記始動周波数に上昇して成ることを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 少なくとも前記インバータ手段、複数の共振手段、複数の補助巻線を配線パターンが形成されたプリント基板上に実装して成り、前記設定手段が前記プリント基板に形成される配線パターンから成ることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
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