JP3554449B2 - 内視鏡の汚液飛散防止具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、鉗子チャンネルの入口である処置具挿入口からの体腔内汚液の飛散を防止するための内視鏡の汚液飛散防止具に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡には一般に、処置具類を通すための鉗子チャンネルが挿入部内に挿通されていて、その先端出口は挿入部の先端において開口し、基端入口である処置具挿入口は操作部において開口している。
【0003】
ただし、そのままでは、体腔内の圧力によって体腔内の汚液が鉗子チャンネル内を通って操作部側の処置具挿入口から噴出し、術者やその周囲を汚染してしまうことになる。
【0004】
そこで、そのような汚液噴出を阻止し、且つ鉗子チャンネルに対する処置具の挿脱を行うことができるように、処置具挿入口部には、例えばスリットが形成されたゴム弁からなるいわゆる鉗子栓が装着されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、鉗子栓に処置具が通されると、ゴム弁のスリットが押し広げられてスリットの端の方の部分では処置具の外周面との間に隙間ができ、その部分から汚液が噴出する場合が少なくない。特に、コイルパイプをシースとする処置具の場合は、外周面に螺旋状に隙間があるので汚液が噴出し易い。
【0006】
また、シース内に操作ワイヤ等が進退自在に挿通された処置具の場合には、シースと操作ワイヤとの間に隙間があるので、その部分を通って汚液が噴出する場合がある。
【0007】
そのようにして、体腔内汚液が処置具挿入口から噴出すると、術者の顔や手に汚液がかかったり、周囲に飛散して非常に不衛生な状態になってしまう場合があるが、そのような体腔内汚液の噴出を完全に防止するのは困難である。
【0008】
そこで本発明は、処置具挿入口から体腔内汚液が外方に飛び散らず、内視鏡検査を衛生的に行うことができる内視鏡の汚液飛散防止具を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡の汚液飛散防止具は、内視鏡の操作部に形成された突出部の先端に配置された処置具挿入口を覆うための柔軟性のある吸水性材料からなる汚液吸収部材を、上記突出部に着脱自在に保持したことを特徴とする。
【0010】
なお、通常は閉じていて処置具が挿入されるとそれによって押し開かれる鉗子栓が上記処置具挿入口部に着脱自在に取り付けられていて、上記突出部からの上記汚液吸収部材の脱落が上記鉗子栓によって阻止されていてもよい。
【0011】
また、通常は閉じていて処置具が挿入されるとそれによって押し開かれる鉗子栓が上記処置具挿入口部に着脱自在に取り付けられていて、上記突出部からの上記汚液吸収部材の脱落を阻止するための部材が、上記鉗子栓とは別部材として設けられていてもよい。
【0012】
そして、上記汚液吸収部材に、上記処置具挿通口部が通される孔が形成されていてもよく、上記鉗子栓又は上記別部材に、上記汚液吸収部材を押さえるための押さえ部が形成されていて、上記操作部又は上記突出部と上記押さえ部との間に上記汚液吸収部材が挟持されていてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1において、1は内視鏡の操作部1であり、図示されていない内視鏡挿入部の先端に出口が開口する鉗子チャンネル4の入口開口である処置具挿入口5が、挿入口金10の突端に開口している。挿入口金10は、操作部1に形成された突出部3の先端からさらに突出して設けられている。
【0014】
挿入口金10の先側の半部には、弾力性のあるゴム製の鉗子栓11が着脱自在に取り付けられている。挿入口金10の突端部にはフランジ状の鍔が形成されており、その形状に合わせて鉗子栓11側に係合孔が形成されている。
【0015】
したがって、挿入口金10が鉗子栓11の係合孔に差し込まれるように、少し強い力を加えて鉗子栓11を挿入口金10に押しつければ、鉗子栓11が弾性変形をしながら挿入口金10に被さっていき、最後は図1に示されるように、挿入口金10の先端の鍔部が抜け止めになる安定状態に取り付けられる。そして、鉗子栓11を指先等で摘んで捲るような少し強い力を加えれば、鉗子栓11が弾性変形しながら挿入口金10から取り外される。
【0016】
鉗子栓11が挿入口金10に取り付けられた状態では、鉗子栓11の中央部分が挿入口金10の口元(即ち処置具挿入口5)内に食い込むように嵌まり込んで、処置具挿入口5が密閉される。
【0017】
その鉗子栓11の中央部には、通常の状態では閉じているスリット12が形成されている。スリット12は、外方に向かって次第に広がるテーパ孔の底部に形成されていて、そのテーパ孔の外端部が鉗子栓11の処置具挿入口15になっており、図示されていない処置具類をそこから差し込んでスリット12に通すことができる。
【0018】
スリット12は、処置具が挿入されると弾性変形して押し広げられ、処置具の先端は、鉗子チャンネル4内を通って、図示されていない先端出口から患部へ向かって突き出される。
【0019】
20は汚液飛散防止具であり、図2に示されるように、例えば柔軟性のあるガーゼ、高分子含水性ポリマー又は親水性不織布等の吸水性材料からなる汚液吸収部材21によって形成されている。
【0020】
この実施の形態の汚液飛散防止具20には、挿入口金10が緩く差し込まれる径の取り付け孔25が中央部に形成されており、内視鏡使用時には、図1に示されるように、取り付け孔25に挿入口金10を差し込んで、その上から鉗子栓11を挿入口金10の先側に取り付ける。
【0021】
鉗子栓11は、挿入口金10に対して帽子を被せたような状態に取り付けられるので、それによって汚液飛散防止具20が挿入口金10から抜け出さないように押さえられる。
【0022】
そのようにして汚液吸収部材21に面する鉗子栓11の底部には鍔11aが突設されていて、汚液吸収部材21を広い面積で安定した状態に押さえることができる。
【0023】
操作部1から汚液飛散防止具20を取り外す際には、鉗子栓11を挿入口金10から取り外せばよい。このように、汚液飛散防止具20を操作部1に対して安定した状態に確実に取り付けることができ、操作部1に対する着脱も容易に行うことができる。
【0024】
挿入口金10に取り付けられた汚液飛散防止具20は、汚液吸収部材21の一方の半部がUターン状に折り戻されて、鉗子栓11の処置具挿入口15部分に被せられている。
【0025】
その結果、鉗子チャンネル4を通ってきた体腔内の汚液が処置具挿入口15から外へ噴出しても、汚液吸収部材21に吸い取られるので、周囲に飛散したり術者の手や顔にかかったりしない。
【0026】
図3及び図4は、本発明の第2の実施の形態を示しており、図3に示されるように、取り付け孔25が汚液飛散防止具20の中央ではなく側方に寄せて配置されている。
【0027】
そして、図4に示されるように、操作部1の突出部3に取り付け孔25を係合させて、その上から鉗子栓11を被せるように取り付けてある。汚液吸収部材21は、長手側が上方から鉗子栓11の処置具挿入口15を覆うように配置されている。
【0028】
図4において、2は可撓管状の内視鏡挿入部、7は送気送水操作弁、8は吸引操作弁、9は湾曲操作ノブである。汚液飛散防止具20が処置具挿入口15を覆う状態が邪魔な時は、図4に鎖線で示されるように、操作部1の握り部1aと共に汚液吸収部材21を握り込めばよい。
【0029】
図5は本発明の第3の実施の形態を示しており、汚液吸収部材21を押さえる鉗子栓11の鍔11aを大きく形成して、汚液飛散防止具20を、よりしっかりと押さえられるようにしたものである。
【0030】
図6及び図7は本発明の第4の実施の形態を示しており、図6に示されるように、突出部3の先端の挿入口金10に取り付けられた鉗子栓11にワニの尾状の尾部11bを形成して、その尾部11bと操作部1の表面との間に汚液飛散防止具20を挟み込んで固定したものである。この場合の汚液飛散防止具20には、図7に示されるように、取り付け用の孔を形成する必要がない。
【0031】
図8は本発明の第5の実施の形態を示しており、汚液飛散防止具20に取り付け孔25が形成されていて、その取り付け孔25を操作部1の突出部3に係合させて、その上から、鉗子栓11とは別部材として設けられた押さえ部材17によって押さえるようにしたものである。
【0032】
押さえ部材17は弾力性のあるゴム製であり、突出部3に突設されたフランジ部18に対して、弾性変形させて容易に着脱することができ、その際に鉗子栓11を取り外す必要がない。したがって内視鏡検査中でも汚液飛散防止具20の交換を容易に行うことができる。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、内視鏡の処置具挿入口を覆うための柔軟性のある吸水性材料からなる汚液吸収部材を設けたことにより、処置具挿入口から体腔内汚液が外方に飛び散らず、内視鏡検査を衛生的に行うことができる。また、内視鏡検査終了直後には汚液吸収部材で内視鏡挿入部等を拭くこともできる。
【0034】
そして、処置具挿入口が設けられた操作部の突出部に汚液吸収部材を着脱自在に保持したので、汚液吸収部材を必要に応じて容易に付け替え交換等することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の汚液飛散防止具が操作部に取り付けられた使用状態の側面断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の汚液飛散防止具の斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の汚液飛散防止具の斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の汚液飛散防止具が操作部に取り付けられた使用状態の一部を断面で示す側面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態の汚液飛散防止具が操作部に取り付けられた使用状態の側面断面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態の汚液飛散防止具が操作部に取り付けられた使用状態の側面断面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態の汚液飛散防止具の斜視図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態の汚液飛散防止具が操作部に取り付けられた使用状態の側面断面図である。
【符号の説明】
1 操作部
3 突出部
5 処置具挿入口
10 挿入口金
11 鉗子栓
15 処置具挿入口
20 汚液飛散防止具
21 汚液吸収部材
25 取り付け孔25
Claims (5)
- 内視鏡の操作部に形成された突出部の先端に配置された処置具挿入口を覆うための柔軟性のある吸水性材料からなる汚液吸収部材を、上記突出部に着脱自在に保持したことを特徴とする内視鏡の汚液飛散防止具。
- 通常は閉じていて処置具が挿入されるとそれによって押し開かれる鉗子栓が上記処置具挿入口部に着脱自在に取り付けられていて、上記突出部からの上記汚液吸収部材の脱落が上記鉗子栓によって阻止されている請求項1記載の内視鏡の汚液飛散防止具。
- 通常は閉じていて処置具が挿入されるとそれによって押し開かれる鉗子栓が上記処置具挿入口部に着脱自在に取り付けられていて、上記突出部からの上記汚液吸収部材の脱落を阻止するための部材が、上記鉗子栓とは別部材として設けられている請求項1記載の内視鏡の汚液飛散防止具。
- 上記汚液吸収部材に、上記処置具挿通口部が通される孔が形成されている請求項1、2又は3記載の内視鏡の汚液飛散防止具。
- 上記鉗子栓又は上記別部材に、上記汚液吸収部材を押さえるための押さえ部が形成されていて、上記操作部又は上記突出部と上記押さえ部との間に上記汚液吸収部材が挟持される請求項1、2、3又は4記載の内視鏡の汚液飛散防止具。
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- 1996-10-01 JP JP26036896A patent/JP3554449B2/ja not_active Expired - Fee Related
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