JP3551153B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はバイポーラトランジスタ、バイポーラ型静電誘導トランジスタ等の電流制御型の半導体装置(パワー素子)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来のガードリング構造を持ったバイポーラトランジスタの断面構造を示す図である。図5に示すように、n型の基板領域51上にn型のコレクタ領域52が形成され、コレクタ領域52の上部にp型のベース領域58が形成され、ベース領域58の上部にn型のエミッタ領域53が形成されている。また、層間絶縁膜60がコレクタ領域52の上面に形成され、コレクタ電極61が基板領域51とオーミックコンタクトし、層間絶縁膜60に設けられたエミッタコンタクトホールを介してエミッタ電極63がエミッタ領域53とオーミックコンタクトし、層間絶縁膜60に設けられたベースコンタクトホールを介してベース電極68がベース領域58とオーミックコンタクトしている。なお、図5では1単位分のバイポーラトランジスタを示しているが、必要とする電流容量に応じてバイポーラトランジスタの単位構造は複数形成される。また、p型のガードリング領域70がベース領域58およびエミッタ領域53を囲むように環状をなしており、ガードリング領域70はどの電極とも接続していない。なお、図5ではガードリング領域70を1本のみ示しているが、ガードリング領域70の本数は必要とする耐圧等によって決められる。
【0003】
つぎに、図5に示した従来のバイポーラトランジスタ(素子)の動作について説明する。このバイポーラトランジスタは、例えばエミッタ電極63に接地電位(0V)を印加し、コレクタ電極61に正電位を印加して使用する。また、このバイポーラトランジスタをスイッチ素子として駆動すべく、ベース電極68およびエミッタ電極63には外部回路として、何らかのベース駆動回路が接続されており、ベース駆動回路から供給される信号でオン/オフの制御がなされている。
【0004】
このバイポーラトランジスタがオフ状態となるべく、ベース電極68に接地電位もしくは負電位を印加すると、p型のベース領域58とn型のコレクタ領域52との間に逆バイアスがかかり、空乏層が広がる。このとき、コレクタ電極61に印加される電位が高くなると、ベース領域58とコレクタ領域52との間でアバランシェ降伏が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来のバイポーラトランジスタ等の電流制御型の半導体装置では、ベース領域58とコレクタ領域52との間でアバランシェ降伏が起こるため、アバランシェ降伏電流はベース駆動回路に流れてしまう。したがって、ベース駆動回路にアバランシェ降伏電流が流れても破壊しないように、ベース駆動回路に電流容量の大きい素子を用いるなどの対処を講じる必要があった。
【0006】
本発明は上述の課題を解決するためになされたもので、アバランシェ降伏電流によるベース駆動回路の破壊を構造上回避することができる半導体装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明においては特許請求の範囲に記載するような構成をとる。
【0008】
すなわち、請求項1に記載の発明においては、コレクタ領域である一導電型の半導体基体の一主面に接して前記コレクタ領域と同一導電型のエミッタ領域および前記コレクタ領域とは反対導電型のベース領域が形成された電流駆動型の半導体装置において、前記主面に接しかつ前記エミッタ領域および前記ベース領域に接しない前記反対導電型のカソード領域が形成され、前記カソード領域が前記エミッタ領域と同電位に保たれ、前記カソード領域が前記エミッタ領域および前記ベース領域を囲むように環状をなしており、前記ベース領域とベース電極とがコンタクトするベースコンタクトホールと、前記カソード領域とカソード電極とがコンタクトするカソードコンタクトホールとの距離を前記ベース領域から前記コレクタ領域に導入された少数キャリアの拡散長よりも大きくしている。
【0009】
このような請求項1に記載の発明の構成による作用について説明する。前記エミッタ領域に接地電位を印加し、前記ベース領域に接地電位もしくは負電位を印加した状態で、前記コレクタ領域に正電位を印加すると、前記ベース領域および前記カソード領域と前記コレクタ領域との間には逆バイアスがかかり、空乏層が広がる。このとき、前記カソード領域は電界集中を緩和すべく前記エミッタ領域および前記ベース領域を囲むように環状をなしているため、前記カソード領域が前記ベース領域と対面している側の端部とは反対側の端部における電界が最も高くなる。そして、その端部の電界が臨界電界に達すると、前記カソード領域と前記コレクタ領域との間でアバランシェ降伏が生じる。前記カソード領域は前記エミッタ領域と同電位に保たれているため、アバランシェ降伏電流は前記エミッタ領域に接続された外部回路へと流れ、前記ベース領域にはアバランシェ降伏電流が流れない。また、前記エミッタ領域に接地電位を印加し、前記コレクタ領域に負電位を印加すると、前記カソード領域と前記コレクタ領域との間で形成されるダイオード構造は順バイアス状態となり、前記カソード領域から前記コレクタ領域に電流が流れる。つまり、前記コレクタ領域と前記エミッタ領域との間に逆方向のダイオードが形成される。また、前記エミッタ領域に接地電位を印加し、前記コレクタ領域に正電位を印加した状態で、前記ベース領域に正電位を印加すると、少数キャリアが前記ベース領域から前記コレクタ領域に注入され、導通状態となる。このとき、前記ベースコンタクトホールと前記カソードコンタクトホールとの距離が少数キャリアの拡散長よりも大きいため、前記コレクタ領域に注入された少数キャリアは前記カソード領域には流れず、前記エミッタ領域に流れる。
【0010】
つぎに、請求項2に記載の発明においては、コレクタ領域である一導電型の半導体基体の一主面に接して前記コレクタ領域と同一導電型のエミッタ領域が形成され、前記主面に接して前記エミッタ領域を挟み込むように配置された第1の溝を有し、前記第1の溝の内部に第1の絶縁膜によって前記コレクタ領域と絶縁されかつ前記エミッタ領域と同電位に保たれた第1の固定電位絶縁電極を有し、前記第1の固定電位絶縁電極が前記第1の絶縁膜を介して隣接する前記コレクタ領域に空乏領域を形成するような仕事関数の導電性材料からなり、前記エミッタ領域に接する前記コレクタ領域の一部でありかつ前記第1の固定電位絶縁電極によって挟み込まれたチャネル領域を有し、前記チャネル領域の第1の溝の底部から前記エミッタ領域までの距離すなわちチャネル長は、前記チャネル領域の対面する前記第1の溝の側壁同士の距離すなわちチャネル厚みの2倍以上であり、前記主面、前記第1の絶縁膜および前記コレクタ領域に接しかつ前記エミッタ領域には接しない前記コレクタ領域とは反対導電型のベース領域が形成された半導体装置であって、前記主面に接しかつ前記エミッタ領域および前記ベース領域には接しない前記反対導電型のカソード領域が形成され、前記カソード領域が前記エミッタ領域と同電位に保たれ、前記カソード領域が前記エミッタ領域、前記第1の固定電位絶縁電極および前記ベース領域を囲むように環状をなしている。
【0011】
このような請求項2に記載の発明の構成による作用について説明する。前記エミッタ領域に接地電位を印加し、前記ベース領域に接地電位もしくは負電位を印加した状態で、前記コレクタ領域に正電位を印加すると、前記ベース領域および前記カソード領域と前記コレクタ領域との間には逆バイアスがかかり、空乏層が広がる。このとき、前記カソード領域は電界集中を緩和すべく前記エミッタ領域および前記ベース領域を囲むように環状をなしているため、前記カソード領域が前記ベース領域と対面している側の端部とは反対側の端部における電界が最も高くなる。そして、その端部の電界が臨界電界に達すると、前記カソード領域と前記コレクタ領域との間でアバランシェ降伏が生じる。前記カソード領域は前記エミッタ領域と同電位に保たれているため、アバランシェ降伏電流は前記コレクタ領域と前記エミッタ領域との間で流れ、前記ベース領域にはアバランシェ降伏電流が流れない。また、前記エミッタ領域に接地電位を印加し、前記コレクタ領域に負電位を印加すると、前記カソード領域と前記コレクタ領域との間で形成されるダイオード構造は順バイアス状態となり、前記カソード領域から前記コレクタ領域に電流が流れる。つまり、前記コレクタ領域と前記エミッタ領域との間に逆方向のダイオードが形成される。
【0012】
つぎに、請求項3に記載の発明においては、前記請求項2に記載の半導体装置において、前記主面および前記カソード領域に接する第2の溝を有し、前記第2の溝の内部には第2の絶縁膜によって前記コレクタ領域および前記ベース領域と絶縁されかつ前記エミッタ領域および前記カソード領域と同電位に保たれた第2の固定電位絶縁電極を有し、前記第2の固定電位絶縁電極は前記第1の固定電位絶縁電極とつながっている。
【0013】
このような請求項3に記載の発明の構成による作用について説明する。前記エミッタ領域に接地電位を印加し、前記ベース領域に接地電位もしくは負電位を印加した状態で、前記コレクタ領域に正電位を印加すると、前記ベース領域および前記カソード領域と前記コレクタ領域との間には逆バイアスが印加されるため、その接合界面には空乏層が広がる。また、前記第2の固定電位絶縁電極の電位は前記エミッタ領域および前記カソード領域と同電位に保たれているため、前記第2の固定電位絶縁電極付近の電位はエミッタ電位にほぼ固定される。つまり、前記ベース領域と前記カソード領域とが離れていても、前記ベース領域と前記カソード領域とが近接している場合とほぼ同じように、前記第2の固定電位絶縁電極の周りの前記コレクタ領域には空乏層が広がり、電界分布は一様になる。また、前記第2の固定電位絶縁電極が前記第1の固定電位絶縁電極とがつながっていることから、しかるべき距離以上離れた前記ベースコンタクトホールと前記カソードコンタクトホールとの間に、前記エミッタ領域が形成されており、前記カソード領域のサイズも小さくなっている。
【0014】
つぎに、請求項4に記載の発明においては、前記請求項2または前記請求項3に記載の半導体装置において、前記ベース領域とベース電極とがコンタクトするベースコンタクトホールと、前記カソード領域とカソード電極とがコンタクトするカソードコンタクトホールとの距離を前記ベース領域から前記コレクタ領域に導入された少数キャリアの拡散長よりも大きくした。
【0015】
このような請求項4に記載の発明の構成による作用について説明する。前記エミッタ領域に接地電位を印加し、前記コレクタ領域に正電位を印加した状態で、前記ベース領域に正電位を印加すると、少数キャリアが前記ベース領域から前記コレクタ領域に注入され、導通状態となる。このとき、前記ベースコンタクトホールと前記カソードコンタクトホールとの距離が少数キャリアの拡散長よりも大きいため、前記コレクタ領域に注入された少数キャリアは前記カソード領域には流れず、前記エミッタ領域に流れる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、前記請求項1に記載の発明によれば、前記ベース領域にはアバランシェ降伏電流が流れないため、アバランシェ降伏電流によるベース駆動回路の破壊を構造上回避することができる。また、前記コレクタ領域と前記エミッタ領域との間に逆方向のダイオードが形成されるため、外付けの還流ダイオードがなくとも、前記コレクタ領域から前記エミッタ領域に電流を還流することができ、また前記ベース領域から注入された少数キャリアが前記カソード領域には流れず、前記エミッタ領域にすべて流れるため、コレクタ電流に対するベース電流の駆動効率を示す、いわゆる電流増幅率を維持することができる。
【0017】
また、前記請求項2に記載の発明によれば、前記第1の固定電位絶縁電極を有する半導体装置において、前記ベース領域にはアバランシェ降伏電流が流れないため、アバランシェ降伏電流によるベース駆動回路の破壊を構造上回避することができる。また、前記コレクタ領域と前記エミッタ領域との間に逆方向のダイオードが形成されるため、外材けの還流ダイオードがなくとも、前記コレクタ領域から前記エミッタ領域に電流を還流することができる。
【0018】
また、前記請求項3に記載の発明によれば、前記請求項2に記載の発明の効果に加えて、前記ベースコンタクトホールと前記カソードコンタクトホールの間に前記エミッタ領域が形成され、前記カソード領域のサイズも小さくなっているため、活性領域をより多く集積することができる。
【0019】
また、前記請求項4に記載の発明によれば、前記請求項2および前記請求項3に記載の発明の効果に加えて、前記ベース領域から注入された少数キャリアが前記カソード領域には流れず、前記エミッタ領域にすべて流れるため、コレクタ電流に対するベース電流の駆動効率を示す、いわゆる電流増幅率を維持することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施の形態よって詳細に説明する。
【0021】
まず、図1は本発明の第1の実施の形態を示す図であり、バイポーラトランジスタ(素子)の基本構造を説明する断面図である。なお、この第1の実施の形態では半導体をシリコンとして説明する。図1に示すように、n型の基板領域1上にn型のコレクタ領域2が形成され、コレクタ領域2の上部にp型のベース領域8が形成され、ベース領域8の上部にn型のエミッタ領域3が形成されている。すなわち、コレクタ領域2である一導電型(n型)の半導体基体の一主面にコレクタ領域2と同一導電型(n型)のエミッタ領域3およびコレクタ領域2とは反対導電型(p型)のベース領域8を有する。また、層間絶縁膜10がコレクタ領域2、エミッタ領域3、ベース領域8の上面に形成され、コレクタ電極11は基板領域1とオーミックコンタクトし、層間絶縁膜10に設けられたエミッタコンタクトホールを介してエミッタ電極13はエミッタ領域3とオーミックコンタクトし、層間絶縁膜10に設けられたベースコンタクトホールを介してベース電極18はベース領域8とオーミックコンタクトしている。さらに、p型のカソード領域9がエミッタ領域3およびベース領域8を囲むように環状をなしている。なお、図1では環状のカソード領域9の内側に1単位分のバイポーラトランジスタのみを示しているが、必要とする電流容量に応じて複数のバイポーラトランジスタの単位構造が形成される。また、層間絶縁膜10に設けられたカソードコンタクトホールを介してカソード電極19がカソード領域9とオーミックコンタクトし、カソード電極19(カソード領域9)がエミッタ電極13(エミッタ領域3)と同電位に保たれている。すなわち、主面に接しかつエミッタ領域3およびベース領域8には接しないカソード領域9が形成され、カソード領域9はコレクタ領域2とは反対導電型(p型)であり、カソード領域9がエミッタ領域3と同電位に保たれ、カソード領域9がエミッタ領域3およびベース領域28を囲むように環状をなしている。また、ベース領域8とベース電極18とがコンタクトするベースコンタクトホールと、カソード領域9とカソード電極19とがコンタクトするカソードコンタクトホールとの距離Dがベース領域8からコレクタ領域2に導入された少数キャリアの拡散長よりも大きい。さらに、p型のガードリング領域20がカソード領域9を囲むように環状をなしており、ガードリング領域20はどの電極とも接続されていない。なお、図1ではガードリング領域20を1本のみ示しているが、ガードリング領域20の本数は必要とする耐圧等によって決められるため、複数あっても構わない。
【0022】
つぎに、図1に示した第1の実施の形態のバイポーラトランジスタの動作について説明する。このバイポーラトランジスタは、例えばエミッタ電極13に接地電位(0V)を印加し、コレクタ電極11に例えば負荷を介してしかるべき正電位を印加して使用する。また、このバイポーラトランジスタをスイッチ素子として使用するために、ベース電極18およびエミッタ電極13には外部回路としてベース駆動回路が接続されており、ベース駆動回路から供給される信号でオン/オフの制御がなされる。
【0023】
まず、ベース電極18に接地電位もしくは負電位を印加しているとき、バイポーラトランジスタは遮断状態にある。このとき、第1の実施の形態では、環状のカソード領域9がしかるべき間隔でベース領域8を囲むように配置されているため、コレクタ電界がベース領域8の端部に集中せず、ベース領域8とカソード領域9との間のコレクタ領域2には、双方から空乏層が伸びており、電界分布は一様となっている。つまり、第1の実施の形態では、ガードリング領域20と対面する側のカソード領域9の端部において最も電界が集中し、そこが臨界電界に達すると、カソード領域9とコレクタ領域2との間でアバランシェ降伏が生じる。カソード領域9はカソード電極19と同電位のエミッタ電極13につながっているため、アバランシェ降伏電流はコレクタ電極11とエミッタ電極13との間で流れることになる。つまり、ベース電極18とエミッタ電極13との間に外部回路として接続されているベース駆動回路にはアバランシェ降伏電流が流れない。このことから、アバランシェ降伏電流によってベース駆動回路が破壊されることを構造上回避することができる。
【0024】
つぎに、導通状態であるが、ベース電極18すなわちp型のベース領域8にたとえば+0.7Vの正電位を印加すると、p型のベース領域8とn型のコレクタ領域2とからなるpn接合が順バイアスされ、正孔はコレクタ領域2へと注入される。すると、素子耐圧を保つために不純物濃度を薄く、高抵抗に作られていたこれらn型のコレクタ領域2は伝導度が高められ、電流は低い抵抗で流れるようになる。
【0025】
このとき、第1の実施の形態では、図1に示すように、ベースコンタクトホールとカソードコンタクトホールとの距離Dが少なくとも正孔(少数キャリア)の拡散長よりも大きいため、コレクタ領域2に注入された正孔はカソード領域9には流れない。つまり、コレクタ領域2に注入された正孔はすべてエミッタ領域3に流れることになる。このことから、コレクタ電流に対するベース電流の駆動効率を示す、いわゆる電流増幅率は維持される。
【0026】
つぎに、このバイポーラトランジスタをターンオフさせるために、ベース電極18に接地電位を印加すると、コレクタ領域2内にあった過剰な正孔はp型のベース領域8へと流れ込み、コレクタ領域2の正孔濃度はベース領域8近傍から順々に減少していく。やがてコレクタ領域2中の正孔が引き抜かれ、ついにはターンオフする。
【0027】
また、第1の実施の形態では、ベース電極18に接地電位もしくは負電位を印加した状態で、コレクタ電極11に−0.7V以下の負電位を印加すると、エミッタ電極13に接続されたカソード領域9とコレクタ領域2との間のダイオードが順バイアスされて電流が流れる。つまり、第1の実施の形態においては、コレクタ電極11(コレクタ領域2)とエミッタ電極13(エミッタ領域3)との間には逆方向ダイオードが内蔵された構造になっているため、カソード領域9を還流ダイオードとして使用することができる。すなわち、保護素子用の還流ダイオードを外付けする必要がない。
【0028】
なお、この第1の実施の形態では、バイポーラトランジスタを用いて説明しているが、バイポーラトランジスタやバイポーラ型静電誘導トランジスタ等の電流駆動型の半導体装置(素子)であれば、同様の効果を得ることができる。
【0029】
つぎに、図2および図3は本発明の第2の実施の形態を示す図である。図2は素子の基本構造を説明する断面図、図3は図2のA−A断面図である。なお、この第2の実施の形態では半導体をシリコンとして説明する。図2および図3に示すように、n型の基板領域21上にn型のコレクタ領域22が形成され、コレクタ領域22の上部にn型のエミッタ領域23が形成されている。また、エミッタ領域23を挟み込むように例えば「U」の字のように側壁がほぼ垂直な第1の溝が形成され、第1の溝の内部に第1の絶縁膜25が形成され、第1の絶縁膜25の内部に第1のMOS型電極24が形成されており、第1のMOS型電極24は高濃度のp型ポリシリコンよりなる。また、層間絶縁膜30がコレクタ領域22、エミッタ領域23、第1のMOS型電極24の上面に形成され、コレクタ電極31は基板領域21とオーミックコンタクトし、層間絶縁膜30に設けられたエミッタコンタクトホールを介してエミッタ電極33はエミッタ領域23および第1のMOS型電極24とオーミックコンタクトし、第1のMOS型電極24はエミッタ電位に固定されている。よって、第1のMOS型電極24と第1の絶縁膜25とを合わせて第1の固定電位絶縁電極26と呼ぶ。なお、図中エミッタ領域23は第1の絶縁膜25に接しているように描いているが、エミッタ領域23が第1の固定電位絶縁電極26に挟み込まれるように配置されていれば接していなくてもよい。すなわち、コレクタ領域22である一導電型(n型)の半導体基体の一主面に接してコレクタ領域22と同一導電型(n型)のエミッタ領域23が形成され、主面に接してエミッタ領域23を挟み込むように配置された第1の溝を有し、第1の溝の内部に第1の絶縁膜25によってコレクタ領域22と絶縁されかつエミッタ領域23と同電位に保たれた第1の固定電位絶縁電極26を有し、第1の固定電位絶縁電極26が第1の絶縁膜25を介して隣接するコレクタ領域22に空乏領域を形成するような仕事関数の導電性材料からなる。
【0030】
さらに、図3において第1の固定電位絶縁電極26の間に挟まれたコレクタ領域22をチャネル領域27と呼ぶ。すなわち、エミッタ領域23に接するコレクタ領域22の一部でありかつ第1の固定電位絶縁電極26によって挟み込まれたチャネル領域27を有し、チャネル領域27には第1の固定電位絶縁電極26の周囲に形成された空乏領域によって多数キャリアの移動を阻止するポテンシャル障壁が形成され、チャネル領域27のチャネル長(エミッタ領域23から第1の固定電位絶縁電極26の底部までの距離)Lはチャネル厚み(チャネル領域27内で対向する2つの第1の固定電位絶縁電極26間の距離)Hの2倍以上または3倍以上である。さらに、図2に示すように、第1の絶縁膜25に接してエミッタ領域23とは離れたところに、p型のベース領域28が存在する。すなわち、主面、第1の絶縁膜25およびコレクタ領域22に接し、エミッタ領域23には接しないベース領域28が形成され、ベース領域28はコレクタ領域22とは反対導電型(p型)である。また、層間絶縁膜30に設けられたベースコンタクトホールを介してベース電極38はベース領域28とオーミックコンタクトしている。
【0031】
さらに、p型のカソード領域29がエミッタ領域23、ベース領域28および第1の固定電位絶縁電極26を囲むように環状をなしている。なお、図2中、環状のカソード領域29の内側に、エミッタ領域23、ベース領域28および第1の固定電位絶縁電極26で構成される構造体は1単位分しか示されていないが、必要とする電流容量に応じて、複数の構造体が形成される。また、層間絶縁膜30に設けられたカソードコンタクトホールを介してカソード電極39はカソード領域29とオーミックコンタクトし、カソード電極39(カソード領域29)はエミッタ電極33(エミッタ領域23)と同電位に保たれている。すなわち、主面に接しかつエミッタ領域23およびベース領域28には接しないカソード領域29が形成され、カソード領域29はコレクタ領域22とは反対導電型(p型)であり、カソード領域29がエミッタ領域23と同電位に保たれ、カソード領域29がエミッタ領域23、第1の固定電位絶縁電極26およびベース領域28を囲むように環状をなしている。また、ベース領域28とベース電極38とがコンタクトするベースコンタクトホールと、カソード領域29とカソード電極39とがコンタクトするカソードコンタクトホールとの距離Dがベース領域28からコレクタ領域22に導入された少数キャリアの拡散長よりも大きい。さらに、ガードリング領域40がカソード領域29を囲むように環状をなしており、ガードリング領域40はどの電極とも接続されていない。なお、図2では、ガードリング領域40を1本のみ示しているが、ガードリング領域40の本数は必要とする耐圧等によって決められるため、ガードリング領域40の本数は複数あってもかまわない。
【0032】
つぎに、図2、図3に示した第2の実施の形態の素子の動作を説明する。この素子は、例えばエミッタ電極33に接地電位(0V)を印加し、コレクタ電極31に例えば誘導負荷を介してしかるべき電位を印加して使用する。また、この素子をスイッチ素子として使用するために、ベース電極38およびエミッタ電極33には外部回路としてベース駆動回路が接続されており、ベース駆動回路から供給される信号でオン/オフの制御がなされる。
【0033】
まず、ベース電極38に接地電位もしくは負電位を印加しているとき、素子は遮断状態にある。図3を使って説明すると、第1の固定電位絶縁電極26の周囲には第1のMOS型電極24のビルトイン電位に伴う空乏層が形成されているが、チャネル厚みHが充分狭ければ、チャネル領域27にはこの空乏領域によって伝導電子に対する充分なポテンシャル障壁が形成される。例えば、第1の絶縁膜25の厚さを100nm以下、チャネル領域27の不純物濃度を1×1014cm−3以下、チャネル厚みHを2μm以下に設定すれば、エミッタ領域23の伝導電子がチャネル領域27を通ってコレクタ領域22側へ移動することを阻む充分なポテンシャル障壁を形成することができ、狭ければ狭いほど、その遮断性能は向上する。そして、チャネル長Lはチャネル厚みHの2倍以上または3倍以上に設定されているから、コレクタ領域22からの電界の影響によってポテンシャル障壁が低下することない。
【0034】
また、第2の実施の形態では、環状のカソード領域29がしかるべき間隔でベース領域28を囲むように配置されているため、コレクタ電界がベース領域28の端部に集中せず、ベース領域28とカソード領域29との間のコレクタ領域22には、双方から空乏層が伸びており、電界分布は一様となっている。つまり、第2の実施の形態では、ガードリング領域40と対面する側のカソード領域29の端部においてもっとも電界が集中し、そこが臨界電界に達すると、カソード領域29とコレクタ領域22との間でアバランシェ降伏が生じる。カソード領域29はカソード電極39と同電位のエミッタ電極33につながっているため、アバランシェ降伏電流はコレクタ電極31とエミッタ電極33との間で流れることになる。つまり、ベース電極38とエミッタ電極33との間に外部回路として接続されているベース駆動回路にはアバランシェ降伏電流が流れない。このことから、アバランシェ降伏電流によってベース駆動回路が破壊されることを構造上回避することができる。
【0035】
つぎに、導通状態であるが、ベース電極38すなわちp型のベース領域28にたとえば+0.5Vの正電位を印加すると、正孔は上記とは逆にp型のベース領域28から第1の絶縁膜25の界面へと流れ込んで反転層を形成し、ポテンシャル障壁を作っている第1のMOS型電極24からチャネル領域27への電気力線を遮蔽し、チャネル領域27中の伝導電子に対するポテンシャル障壁を低下させる。すなわち、コレクタ領域22とエミッタ領域23とは導通状態となる。
【0036】
さらに、ベース電極38の電位を上げていくと、p型ベース領域28と周辺のn型領域からなるpn接合が順バイアスされ、正孔は直接コレクタ領域22およびチャネル領域27へと注入される。すると、素子耐圧を保つために不純物濃度を薄く、高抵抗に作られていたこれらn型の領域は伝導度が高められ、電流は低い抵抗で流れるようになる。
【0037】
このとき、第2の実施の形態では、図2に示すように、ベースコンタクトホールとカソードコンタクトホールとの距離Dが少なくとも正孔の拡散長よりも大きいため、コレクタ領域22に注入された正孔はカソード領域29には流れない。つまり、コレクタ領域22に注入された正孔はすべてエミッタ領域23に流れることになる。このため、コレクタ電流に対するベース電流の駆動効率を示す、いわゆる電流増幅率を維持することができる。
【0038】
つぎに、この素子をターンオフさせるために、ベース電極38に接地電位を印加すると、コレクタ領域22内にあった過剰な正孔はp型のベース領域28へと流れ込み、コレクタ領域22の正孔濃度はベース領域28近傍から順々に減少していく。また、チャネル領域27においては正孔の供給が停止し、正孔密度が低下してくると、高水準注入状態が解かれ、正孔は第1の絶縁膜25の界面に反転層を形成する。そして、正孔はチャネル領域27からベース領域28までつながっている反転層中を伝わってp型のベース領域28へと流れ込み、ベース電極38に排出される。やがてコレクタ領域22およびチャネル領域27内の正孔が引き抜かれ、チャネル領域27において電子に対するポテンシャル障壁が復活すると、誘導負荷によって流れていたコレクタ電流を維持しようと、このバイポーラトランジスタのコレクタ電位は急峻に上昇し、誘導負荷を介して印加されていた所定の電圧を超える電位がコレクタ電極31に印加される。このコレクタ電位が上記アバランシェ降伏が生じる電位まで上昇すると、カソード領域29とコレクタ領域22との間にアバランシェ降伏電流が流れる。つまり、それまでコレクタ電流として流れていた電流は、コレクタ電極31とエミッタ電極33との間で流れることになる。つまり、上記と同様に、動特性時のアバランシェ降伏電流もベース駆動回路には流れない。
【0039】
また、第2の実施の形態では、ベース電極38に接地電位もしくは負電位を印加した状態で、コレクタ電極31に−0.7V以下の負電位を印加すると、エミッタ電極23に接続されたカソード領域29とコレクタ領域22との間のダイオードは順バイアス状態となり、電流が流れる。つまり、第2の実施の形態においては、コレクタ電極31とエミッタ電極33との間には逆方向ダイオードが内蔵された構造になっているため、カソード領域29を還流ダイオードとして使用することができる。すなわち、保護素子用の還流ダイオードを外付けする必要がない。
【0040】
つぎに、図4は本発明の第3の実施の形態を示す図である。図4では環状のカソード領域29の一方を含む断面図を示している。また、環状のカソード領域29の内側にはベース領域28、エミッタ領域23および第1の固定電位絶縁電極26からなる構造体が複数形成されており、図4中の構造図の左側には書かれていないが、ベース領域28、エミッタ領域23および第1の固定電位絶縁電極26が繰り返し存在している。
【0041】
図4に示した第3の実施の形態は図2、図3に示した第2の実施の形態の構成に加えて、第2のMOS型電極34および第2の絶縁膜35で形成された第2の固定電位絶縁電極36を有する。この第2の固定電位絶縁電極36はカソード領域29に接しており、さらに第1の固定電位絶縁電極26とつながった形状をしている。また、第2の固定電位絶縁電極36はエミッタ電極33およびカソード電極39と同電位に保たれている。すなわち、主面およびカソード領域29に接する第2の溝を有し、第2の溝の一内部には第2の絶縁膜35によってコレクタ領域22およびベース領域28と絶縁されかつエミッタ領域23およびカソード領域29と同電位に保たれた第2の固定電位絶縁電極36を有し、第2の固定電位絶縁電極36は第1の固定電位絶縁電極26とつながっている。
【0042】
つぎに、図4に示した第3の実施の形態の素子の動作を説明する。この素子は、ベース領域28と環状のカソード領域29とが離れて形成されているが、第1の固定電位絶縁電極26とつながっている第2の固定電位絶縁電極36がエミッタ電極33およびカソード電極39と同電位に保たれている。よって、エミッタ電極33に接地電位(0V)を印加し、コレクタ電極31に正電位を印加し、ベース電極28に接地電位もしくは負電位を印加しているとき、第2の固定電位絶縁電極36周りのコレクタ領域22には、ベース領域28と環状のカソード領域29とをしかるべき距離で形成したときと同様の空乏層が広がっている。つまり、第2の実施の形態と同様に、ガードリング領域40と対面する側のカソード領域29の端部でアバランシェ降伏が生じる。このことから、第2の固定電位絶縁電極36を形成することで、ベース領域28とカソード領域29とを所定の距離以上に離しても、前記第2の実施の形態と同様の効果が得られる。よって、第3の実施の形態では、電流増幅率を維持するため、ベースコンタクトホールとカソードコンタクトホールとの距離Dの間にエミッタ領域23を形成し、活性領域として使用することができる。このことから、カソード領域29のサイズが縮小され、活性領域の集積度を向上することができる。
【0043】
なお、上述実施の形態においては、一導電型(コレクタ領域2、22の導電型)をn型としたが、一導電型(コレクタ領域の導電型)をp型としてもよいことは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す断面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態を示す断面図である。
【図5】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…基板領域
2…コレクタ領域
3…エミッタ領域
8…ベース領域
9…カソード領域
10…層間絶縁膜
11…コレクタ電極
13…エミッタ電極
18…ベース電極
19…カソード電極
20…ガードリング領域
21…基板領域
22…コレクタ領域
23…エミッタ領域
24…第1のMOS型電極
25…第1の絶縁膜
26…第1の固定電位絶縁電極
27…チャネル領域
28…ベース領域
29…カソード領域
30…層間絶縁膜
31…コレクタ電極
33…エミッタ電極
34…第2のMOS型電極
35…第2の絶縁膜
36…第2の固定電位絶縁電極
38…ベース電極
39…カソード電極
40…ガードリング領域
51…基板領域
52…コレクタ領域
53…エミッタ領域
58…ベース領域
60…層間絶縁膜
61…コレクタ電極
63…エミッタ電極
68…ベース電極
70…ガードリング領域
H…チャネル厚み
L…チャネル長
D…ベースコンタクトホールとカソードコンタクトホールとの距離

Claims (4)

  1. コレクタ領域である一導電型の半導体基体の一主面に接して前記コレクタ領域と同一導電型のエミッタ領域および前記コレクタ領域とは反対導電型のベース領域が形成された電流駆動型の半導体装置において、前記主面に接しかつ前記エミッタ領域および前記ベース領域に接しない前記反対導電型のカソード領域が形成され、前記カソード領域が前記エミッタ領域と同電位に保たれ、前記カソード領域が前記エミッタ領域および前記ベース領域を囲むように環状をなしており、前記ベース領域とベース電極とがコンタクトするベースコンタクトホールと、前記カソード領域とカソード電極とがコンタクトするカソードコンタクトホールとの距離を前記ベース領域から前記コレクタ領域に導入された少数キャリアの拡散長よりも大きくしたことを特徴とする半導体装置。
  2. コレクタ領域である一導電型の半導体基体の一主面に接して前記コレクタ領域と同一導電型のエミッタ領域が形成され、前記主面に接して前記エミッタ領域を挟み込むように配置された第1の溝を有し、前記第1の溝の内部に第1の絶縁膜によって前記コレクタ領域と絶縁されかつ前記エミッタ領域と同電位に保たれた第1の固定電位絶縁電極を有し、前記第1の固定電位絶縁電極が前記第1の絶縁膜を介して隣接する前記コレクタ領域に空乏領域を形成するような仕事関数の導電性材料からなり、前記エミッタ領域に接する前記コレクタ領域の一部でありかつ前記第1の固定電位絶縁電極によって挟み込まれたチャネル領域を有し、前記チャネル領域の第1の溝の底部から前記エミッタ領域までの距離すなわちチャネル長は、前記チャネル領域の対面する前記第1の溝の側壁同士の距離すなわちチャネル厚みの2倍以上であり、前記主面、前記第1の絶縁膜および前記コレクタ領域に接しかつ前記エミッタ領域には接しない前記コレクタ領域とは反対導電型のベース領域が形成された半導体装置であって、前記主面に接しかつ前記エミッタ領域および前記ベース領域には接しない前記反対導電型のカソード領域が形成され、前記カソード領域が前記エミッタ領域と同電位に保たれ、前記カソード領域が前記エミッタ領域、前記第1の固定電位絶縁電極および前記ベース領域を囲むように環状をなしていることを特徴とする半導体装置。
  3. 前記主面および前記カソード領域に接する第2の溝を有し、前記第2の溝の内部には第2の絶縁膜によって前記コレクタ領域および前記ベース領域と絶縁されかつ前記エミッタ領域および前記カソード領域と同電位に保たれた第2の固定電位絶縁電極を有し、前記第2の固定電位絶縁電極は前記第1の固定電位絶縁電極とつながっていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記ベース領域とベース電極とがコンタクトするベースコンタクトホールと、前記カソード領域とカソード電極とがコンタクトするカソードコンタクトホールとの距離を前記ベース領域から前記コレクタ領域に導入された少数キャリアの拡散長よりも大きくしたことを特徴とする請求項2または3に記載の半導体装置。
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