JP3550451B2 - 缶胴体の底部塗装装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、有底円筒状の缶胴体の底部に塗装を施す缶胴体の底部塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、飲料等を内容物とする所謂2ピース缶は、有底円筒状の缶胴体と、その開口部を閉蓋する缶蓋とにより構成されている。この種の缶胴体の底部には、中央部が凹入されたドーム部と、該ドーム部の周縁に向かって周壁から次第に縮径するテーパ部とが形成されており、ドーム部とテーパ部との境界が接地部とされている。
【0003】
そして、該缶胴体は、缶蓋が巻締められるに先立って、胴部外面に印刷が施され、その内面及び底部外面に対して塗装が施される。通常、該缶胴体の底部への塗装は、内面に対する塗装が終了した後に行われる。
【0004】
従来、缶胴体の底部に塗装を施す塗装装置は、缶胴体を周縁に保持する保持部を備えた間欠回転する搬送ターレットにより缶胴体を搬送する。該搬送ターレットの保持部には缶胴体に当接する複数のローラが設けられており、缶胴体を回転自在の保持する。
【0005】
そして、該搬送ターレットによる缶胴体の搬送方向に沿って、該缶胴体の側面に当接する側面ガイド板が延設されている。これにより、缶胴体は、搬送ターレットの保持部と側面ガイド板とによって挟持された状態で、搬送ターレットの回転に伴って側面ガイド板に沿って転動しつつ搬送される。
【0006】
また、該搬送ターレットによる缶胴体の搬送方向に沿って、該缶胴体の底部に当接する底部ガイド板が延設されている。該底部ガイド板は、間欠回転する搬送ターレットの一停止位置である底部塗装位置においては缶胴体の底部を開放するために切除されている。該底部塗装位置には、缶胴体の底部のドーム部とテーパ部とに対向する塗装ノズルが設けられており、該塗装ノズルから塗料を噴射するこよにより缶胴体のドーム部とテーパ部とに塗装を施す。更に、前記側面ガイド板も底部塗装位置において切除されており、その切除部分には缶胴体を回転させるための回転手段が設けられている。
【0007】
該回転手段は、缶胴体の側面に当接するベルトを備え、該ベルトの回動により該缶胴体を回転駆動する。これにより、塗装ノズルから噴出される塗料を均一に缶胴体の底部に塗布できる。
【0008】
しかし、該缶胴体にはベルトが圧接されることにより多少であるが歪みが生じ、横断面視の真円が維持できない。このときの缶胴体の歪みは底部に比して開口縁側が大きくなり、この状態で回転された缶胴体は、開口縁の方向に飛び出す傾向がある。
【0009】
そこで、搬送ターレットによる缶胴体の搬送時や塗装ノズルによる塗装位置において回転された缶胴体を開口縁側で規制し、缶胴体の搬送及び塗装時に正確に位置決めを行うために、缶胴体の上部、即ち開口縁に当接して案内する上部ガイド板が設けられる。
【0010】
しかし、底部に塗装を施す缶胴体は、既に前工程において内面に塗装が施されており、缶胴体の開口縁と上部ガイド板とが接触した状態で該缶胴体を搬送或いは回転させると、内面塗装の塗料が上部ガイド板に付着する。これにより、缶胴体の円滑な搬送や回転を阻害する不都合があるだけでなく、缶胴体の開口縁が損傷するおそれがある。
【0011】
また、上部ガイド板に付着した塗料は、後続の缶胴体の開口縁に転移することもあり、後工程で行われるネックイン加工や、缶蓋の巻締め時に缶胴体の開口縁にシワ等が発生する不都合がある。更に、上部ガイド板に付着した塗料が後続の缶胴体内部に落下して内面に施された塗装の品質を低下させる不都合がある。
【0012】
そこで、特開平3−188963号公報に見られるように、上記のような上部ガイド板を設けることなく缶胴体を搬送し且つ底部に塗装を施すようにした缶胴体の底部塗装装置が知られている。該塗装装置は、前述の塗装装置と同様の構成を備えるものであるが、前記上部カイド板を備える代わりに複数のエアノズルを備えている。即ち、各エアノズルは、搬送ターレットによる缶胴体の搬送方向に沿って、夫々の位置で該缶胴体の開口縁側に対向するように配設されており、缶胴体の開口縁側から缶胴体の内部に向かってエアを噴射する。
【0013】
これにより、搬送ターレットの回動に伴って搬送される缶胴体は、エアノズルから噴射されたエアによって前記底部ガイド板に向かって付勢され、搬送ターレットの保持部への保持状態を確実に維持して安定した搬送が行われる。また、底部塗装位置においては、前記塗装ノズルに干渉しない位置に、缶胴体のテーパ部に当接する位置決めローラが設けられており、エアノズルから噴射されるエアによって缶胴体を位置決めローラに向かって付勢する。これにより、缶胴体は、底部塗装位置において位置決めされた状態で前記回転手段によって回転され、前述したような飛び出しが防止された状態で、底部のドーム部及びテーパ部に塗装が施される。
【0014】
しかし、前述した通り底部に塗装を施す缶胴体は、前工程において内面に塗装が施されており、内面塗装が未乾燥の缶胴体内部に対して前記のようにエアを噴射すると、エアによって塗装面にムラが生じ、或いは、エアが大気中に浮遊する塵埃を巻き込んで塗装面に付着させ、内面塗装の品質を低下させるおそれがある。
【0015】
また、前記公報の塗装装置においては、缶胴体の搬送方向に沿って複数のエアノズルが配設されているので、搬送ターレットによって搬送される缶胴体は、各エアノズルからエアが噴出されている部分と、各エアノズル間のエアが噴出されていない部分とを通過する。このとき、缶胴体に対するエアの当たり具合が常に変化し、搬送途中において搬送ターレットによる缶胴体の保持状態に位置ズレを発生させるおそれがある。
【0016】
更に、前記公報の塗装装置によると、塗装位置において缶胴体の底部のテーパ部には、位置決めローラが当接しており、塗装されたテーパ部の塗料が位置決めローラに付着して塗装品質が低下する不都合がある。
【0017】
また、缶胴体の底部のテーパ部と位置決めローラの当接位置に変化が生じた場合、缶胴体の被塗装部位と塗装装置の距離に変化が生じ、この場合にも塗装品質が低下する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
かかる不都合を解消して、本発明は、底部外面の塗装時に缶胴体を回転させても缶胴体の位置決めを確実に維持することができ、缶胴体内面の塗装品質を低下させることなくその底部外面に塗装を施すことができる構造簡単な缶胴体の底部塗装装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は、有底円筒状の缶胴体を搬送路に沿って間欠的に搬送する缶胴体搬送手段と、該缶胴体搬送手段により間欠搬送された缶胴体の一停止位置において該缶胴体の底部の周縁部の一部に当接する回転自在の位置決めローラと、前記停止位置にある缶胴体の側面に当接するベルトを備え、該ベルトの回動により該缶胴体を回転駆動する缶胴体回転駆動手段と、前記停止位置にある缶胴体の底部に対向して配設され該底部に向けて塗料を噴出する塗装手段とを備える缶胴体の底部塗装装置において、前記缶胴体回転駆動手段は、前記停止位置にある缶胴体の回転駆動方向に対して傾斜して該缶胴体の側面に当接する前記ベルトと、該ベルトを該缶胴体の底部側に向かう傾斜方向に回動させることにより前記位置決めローラに向かって該缶胴体を付勢した状態で回転させるベルト駆動手段とを備えることを特徴とする。
【0020】
本発明の底部塗装装置によれば、缶胴体は、前記缶胴体搬送手段により移動と停止を繰り返しながら搬送される。該缶胴体の一停止位置は、該缶胴体の底部に塗装を施す塗装位置とされ、そこには、前記位置決めローラと、前記塗装手段とが設けられている。
【0021】
該塗装位置においては、前記缶胴体回転駆動手段により缶胴体が回転される。これにより、塗装手段から缶胴体の底部に向けて噴出された塗料が該底部に均一に塗布される。該缶胴体回転駆動手段は、缶胴体の側面に当接するベルトが備えられている。該ベルトは、缶胴体の回転駆動方向に対して傾斜して該缶胴体の側面に当接する。そして、該ベルトは、缶胴体の底部側に向かう傾斜方向に回動する。
【0022】
こうすることにより、該ベルトは、缶胴体の高さ方向を軸として該缶胴体の外周に回転力を付与すると同時に該缶胴体の軸方向の下方、即ち底部の方向に該缶胴体を付勢する。このとき缶胴体は、前述したように、ベルトの当接によって横断面視において真円が維持されずに外周面が歪んだ状態となるが、前記ベルトによって底部の方向に付勢された状態で回転されるので、該缶胴体の軸方向の上方、即ち開口縁の方向に飛び出すことが確実に防止される。
【0023】
そして、塗装位置における缶胴体は、該ベルトによる付勢により前記位置決めローラにその底部が確実に当接される。これにより、塗装手段による塗装時に缶胴体の位置決めを精度よく行うことができる。
【0024】
しかも、本発明によれば、ベルトを缶胴体の回転駆動方向に対して傾斜して該缶胴体の側面に当接させて、缶胴体の底部側に向かう傾斜方向に回動させるだけで、缶胴体への回転と底部方向への付勢とを付与することができるので、前記従来の技術に記載した上部ガイド板やエアノズルを備える必要がなく、装置構成を簡略化することができると共に、内面塗装が未乾燥の状態であっても、内面塗装の品質を全く低下させることなく円滑に底部の塗装を行うことができる。
【0025】
また、本発明において、前記位置決めローラは、前記缶胴体の底部の外周側に形成されたテーパ部と該テーパ部に囲繞された内方に凹入するドーム部との境界に位置する接地部に当接されていることが好ましい。
【0026】
これにより、位置決めローラは、前記塗装手段により塗装されたテーパ部とドーム部とに接触することなく、テーパ部及びドーム部の塗装品質を低下させることなく缶胴体を位置決めして支持することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施装置の説明的正面図、図2は底部ガイド板を示す説明図、図3は図1の説明的 III矢示図、図4は塗装時に回転された缶胴体の状態を示す説明的断面図である。
【0028】
図1示の本発明の実施装置である底部塗装装置1は、内面塗装装置2(図示省略)により内面塗装が施されて横臥状態で搬送された缶胴体Wを受け取った後に、該缶胴体Wを更に横臥状態で搬送しつつその底部X(図4参照)に塗装を施すものである。また、該底部塗装装置1には、缶胴体の排出方向に延びる排出手段3が連設されている。缶胴体Wは、図4に示すように、有底円筒状に形成されており、その底部Xは、中央部に凹入されたドーム部X1 と、該ドーム部X1 の周縁に向かって周壁から次第に縮径するテーパ部X2 と、ドーム部X1 とテーパ部X2 との境界に形成された接地部X3 とによって構成されている。本実施形態による底部塗装装置1は、ドーム部X1 とテーパ部X2 とに塗装を施す。
【0029】
図1に示すように、該底部塗装装置1は、缶胴体Wを図中時計回り方向に間欠的に搬送する缶胴体搬送手段4と、該缶胴体搬送手段4によって搬送される缶胴体Wの一停止位置(後述する第3の停止位置C)に設けられた缶胴体回転駆動手段5とを備えている。
【0030】
該缶胴体搬送手段4は、缶胴体Wを保持して間欠回転されるターレット6と、該ターレット6の外周に沿って延設され、該ターレット6に保持された缶胴体Wの側面Yに当接する側面ガイド板7と、前記ターレット6に保持された缶胴体Wの底部に当接する底部ガイド板8とを備えている。
【0031】
前記ターレット6は、その外側に缶胴体Wの側面Yに対応する保持部9を備えている。該保持部9は缶胴体Wの側面Yの搬送方向の後部側を規制する形状に形成されていると共に、該缶胴体Wの側面Yの搬送方向前部側を開放する形状に形成されている。このような形状とすることにより、前記内面塗装装置2によって搬送された缶胴体Wの側面Yの搬送方向の後部側に前記保持部9を当接して缶胴体Wを円滑に受け取ることができ、該保持部9の開放側からは前記排出手段3に沿って缶胴体Wを円滑に払い出すことができる。
【0032】
また、該保持部9には、缶胴体Wの側面Yに当接する複数のローラ10が設けられている。これにより、該保持部9に保持された缶胴体Wは、その側面Yがローラ10に当接した状態となり、回転自在に保持される。該ターレット6は図示しない駆動装置により間欠的に回転されるが、それにより、所定角度回転毎に(本実施形態においては45°回転する毎に)缶胴体Wが一旦停止され、第1の停止位置A〜第4の停止位置Dの4箇所の停止位置が設けられる。図1においては、ターレット6の回転が一旦停止し、各缶胴体Wが各停止位置A,B,C,Dにある状態を示している。
【0033】
前記側面ガイド板7は、前記ターレット6に保持された缶胴体Wが搬送される間、該缶胴体Wの側面Yに外方から当接する。これにより、前記ターレット6の保持部9と該側面ガイド板7とによって缶胴体Wが挟持された状態となり、前記ターレット6の回転に伴って、缶胴体Wは側面ガイド板7に沿って転動する。
【0034】
また、該側面ガイド板7は、図3に示すように、後述する缶胴体回転駆動手段5との干渉を避けるために、缶胴体Wの側面Yの外方を開放する側面開放部11が形成されている。
【0035】
前記底部ガイド板8は、図1中破線示すると共に図2に示すように、大略扇状の板材によって形成されており、缶胴体Wの搬送方向の下流に向かって、第1吸引孔12、底部開放部13、第2吸引孔14が形成されている。第1吸引孔12は図示しない吸引装置に接続されて缶胴体Wの第2停止位置Bに設けられており、該缶胴体Wの底部Xを吸引する。底部開放部13は、缶胴体Wの第3停止位置Cに形成されており、後述する塗装手段15(図3参照)による塗装を行うために缶胴体Wの底部Xを開放する。
【0036】
第2吸引孔14は図示しない吸引装置に接続されて缶胴体Wの第4停止位置Dに設けられており、更に排出手段3に向かって長孔状に延設されている。第2吸引孔14は前記第1吸引孔12と同様に缶胴体Wの底部Xを吸引し、長孔状に形成されていることによってその吸引を排出手段3の近傍まで持続させる。
【0037】
また、該底部ガイド板8の底部開放部13にはその内方に突出して缶胴体Wの底部Xに回転自在に当接する位置決めローラ16が設けられている。更に、図3に示すように、該底部ガイド板8の底部開放部13において缶胴体Wの底部Xに塗装を施す塗装手段15が設けられている。該塗装手段15は、缶胴体Wのテーパ部X2 に向かって塗料を噴出するテーパ塗装ノズル15aと、ドーム部X1 に向かって塗料を噴出するドーム塗装ノズル15bとを備えている。詳しくは後述するが、前記缶胴体回転駆動手段5によって缶胴体Wが回転されることによって両ノズル15a,15bから噴出される塗料は均一にテーパ部X2 及びドーム部X1 に塗布される。このとき、位置決めローラ16は缶胴体Wの接地部X3 に当接して缶胴体Wを位置決めするが、テーパ部X2 及びドーム部X1 には接触していないので、テーパ部X2 及びドーム部X1 の塗装品質を低下させることなく缶胴体を位置決めすることができる。
【0038】
また、缶胴体Wの底部Xの接地部X3 と位置決めローラ16の当接位置に変化が生じた場合にも、ドーム部X1 、テーパ部X2 と塗装ノズル15bの距離に変化が生ぜず、塗装品質が安定する。
【0039】
前記缶胴体回転駆動手段5は、図1及び図3に示すように、前記第3の停止位置Cにある缶胴体Wの側面Yに当接するベルト18を回動自在に備えている。該ベルト18は、缶胴体Wの周方向に対して傾斜して設けられている。該ベルト18は、缶胴体Wの外側に該ベルト18が当接したとき、缶胴体Wの搬送方向下流側が缶胴体Wの開口縁Z側に、上流側が缶胴体Wの底部X側になるように傾斜して設けられている。
【0040】
また、該ベルト18は、缶胴体Wの外側に当接する側が開口縁Z側から底部X側に向かってベルト駆動手段19によって回動される。該ベルト駆動手段19は、第1プーリ20、第2プーリ21、及び第3プーリ22を備えている。
【0041】
図3に示すように、第1プーリ20は、支持ブロック23に回転自在に支持されている。該支持ブロック23は、フレーム24に沿って水平方向に移動可能であって通常は固定状態とされた台座部25を介して、該台座部25に垂直方向に延出して設けられた垂直支軸26に支持されている。
【0042】
これにより、垂直支軸26廻りに支持ブロック23を所望する角度に傾動させて第1プーリ20を所望する角度に傾斜させることができ、前記台座部25を上下に移動させることにより第1プーリ20の高さを調整することができる。また、第2プーリ21は、第1支持ブロック27に回転自在に支持されている。該第1支持ブロック27は、垂直方向に延設された垂直支軸28を介して第2支持ブロック29に連設されている。該第2支持ブロック29は、フレーム24に水平方向に延設さられた水平支軸30に支持されている。これにより、第1支持ブロック27を所望する角度に垂直支軸28廻りに傾動させて第2プーリ21を所望する角度に傾斜させることができ、前記水平支軸30に沿って第2支持ブロック29を上下に移動させることにより第2プーリ21の高さを調整することができる。
【0043】
更に、第3プーリ22は第1支持ブロック27に連結された支持アーム31の先端部に設けられている。該第3プーリ22は支持アーム31を介して第1支持ブロック27にもうけられているため、第2プーリ21と共に傾斜状態や高さが調整される。前記ベルト18は、前記のように傾斜して設けられた第1プーリ20、第2プーリ21、及び第3プーリ22に掛けわたされている。そして、ベルト駆動手段19は、第1プーリ20と同軸に設けられた従動プーリ32が、回転伝達用ベルト33を介して駆動プーリ34により回転駆動されることにより、各プーリ20,21,22を介して前記方向にベルト18を回動させる。なお、駆動プーリ34はフレーム24に固定されたモータ35によって回転される。
【0044】
また、前記ベルト18は各プーリ20,21,22によって傾斜角度が調整自在に設けられているので、缶胴体Wの形状や缶胴体Wを駆動する回転速度に応じて傾きを調整することができる。本実施形態においては前記ベルト18の傾斜角度を15°とした。
【0045】
前記排出手段3は、図1に示すように、前記底部ガイド板8の後端縁側に延設された吸着コンベア36を備え、該吸着コンベア36は缶胴体Wの底部Xを吸着する複数の吸引孔37を備えている。該吸引孔37は図示しない吸引手段に接続されており、缶胴体Wは該吸着コンベア36に沿って吸引孔37に底部Xを吸着されて横臥状態で排出方向に搬送される。
【0046】
次に、以上の構成からなる底部塗装装置1の作動について説明する。図1を参照して、先ず、前記内面塗装装置2によって内面に塗装が施された缶胴体Wは、底部塗装装置1への移載が行われる。前記ターレット6は、前記第1の停止位置Aにおいて缶胴体Wをその保持部9に保持する。このとき缶胴体Wは、保持部9と前記側面ガイド板7とによって挟持される。
【0047】
次いで、ターレット6が回転され、缶胴体Wはその搬送方向に沿って移動される。缶胴体Wは、その移動中においては側面ガイド板7に沿って転動し、ターレット6の保持部9に設けられた複数のローラ10によって缶胴体Wの回転が円滑に行われて第2の停止位置Bへと搬送される。
【0048】
第2の停止位置Bにおいては、前記底部ガイド板8に設けられた第1吸引孔12によって缶胴体Wの底部Xが該底部ガイド板8に吸着され、位置決めが行われる。缶胴体Wは、前述した通り、ターレット6によって移動される際に保持部9と側面ガイド板7とに挟持された状態で転動するが、このとき、底部ガイド板8への吸着により位置決めされ、各停止位置間の移動を精度良く行うことができる。
【0049】
続いて、第3の停止位置Cに移動された缶胴体Wは、前記缶胴体回転駆動手段5のベルト18にその側面Yが当接する。このとき、該ベルト18は、缶胴体の回転駆動方向に対して傾斜して該缶胴体の側面Yに当接する。そして、該ベルト18は、缶胴体Wを逆時計廻り方向に回転駆動する。
【0050】
こうすることによって、缶胴体Wは、ターレット6の保持部9において缶胴体Wの搬送方向の後部側が規制された状態で回転し、該保持部9による保持状態を維持しつつ回転される。またベルト18は缶胴体Wに圧接することにより缶胴体Wに密着して回転力を確実に缶胴体Wに付与することができる。
【0051】
そして更に、該ベルト18は、缶胴体Wの回転駆動方向に対して傾斜して該缶胴体Wの側面Yに当接する。このとき、図1及び図4に示すように、缶胴体Wは、ベルト18の当接によって横断面視において真円が維持されずに外周面が歪んだ状態となって回転する。しかし、該ベルト18が缶胴体Wの底部側に向かう傾斜方向に回動されていることによって、缶胴体Wの高さ方向を軸として該缶胴体Wの外周に回転力を付与すると同時に該缶胴体Wの軸方向の下方、即ち底部Xの方向に該缶胴体Wを付勢し、該缶胴体Wの底部Xの位置決めローラ16への当接状態を精度良く維持する。
【0052】
このようにして、前記ベルト18によって底部Xの方向に付勢された状態で回転されるので、該缶胴体Wの軸方向の上方、即ち開口縁Zの方向に飛び出すことを確実に防止することができる。
【0053】
そして第3の停止位置Cにおいて回転された缶胴体Wの底部Xに向かって図3に示す各塗装ノズル15a,15bによって塗料が噴射され、テーパ部X2 及びドーム部X1 への塗装が行われる。このときにも、前記傾斜するベルト18の付勢によって底部Xの接地部X3 のみが位置決めローラ16に密着し確実に位置決めされるので精度よく品質の高い塗装を施すことができる。また位置決めローラ16は、回転する缶胴体Wに追従して回転するので、塗装中の缶胴体Wの回転を全く阻害することがなく、缶胴体Wへの円滑な塗装を可能とすることができる。
【0054】
続いて、ターレット6が回転され、缶胴体Wは第4の停止位置Dへと搬送される。第4の停止位置Dにおいては、前記底部ガイド板8に設けられた第2吸引孔14によって缶胴体Wの底部Xが該底部ガイド板8に吸着され、位置決めが行われる。第2吸引孔14は長孔状に形成されていることにより、第4の停止位置Dのみならず排出手段3に向かって缶胴体Wが移動される間、該缶胴体Wの位置決め状態を維持することができる。
【0055】
そして、ターレット6の回転によって排出手段3に向かって払い出された缶胴体Wは、ターレット6の保持部9と側面ガイド板7との挟持状態が解除され、排出手段3によって排出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施装置の説明的正面図。
【図2】底部ガイド板を示す説明図。
【図3】図1の説明的 III矢示図。
【図4】回転時の缶胴体の状態を示す説明図。
【符号の説明】
W…缶胴体、X…底部、X1 …ドーム部、X2 …テーパ部、X3 …接地部、C…停止位置、1…底部塗装装置、4…缶胴体搬送手段、5…缶胴体回転駆動手段、15…塗装手段、16…位置決めローラ、18…ベルト、19…ベルト駆動手段。
Claims (2)
- 有底円筒状の缶胴体を搬送路に沿って間欠的に搬送する缶胴体搬送手段と、該缶胴体搬送手段により間欠搬送された缶胴体の一停止位置において該缶胴体の底部の周縁部の一部に当接する回転自在の位置決めローラと、前記停止位置にある缶胴体の側面に当接するベルトを備え、該ベルトの回動により該缶胴体を回転駆動する缶胴体回転駆動手段と、前記停止位置にある缶胴体の底部に対向して配設され該底部に向けて塗料を噴出する塗装手段とを備える缶胴体の底部塗装装置において、前記缶胴体回転駆動手段は、前記停止位置にある缶胴体の回転駆動方向に対して傾斜して該缶胴体の側面に当接する前記ベルトと、該ベルトを該缶胴体の底部側に向かう傾斜方向に回動させることにより前記位置決めローラに向かって該缶胴体を付勢した状態で回転させるベルト駆動手段とを備えることを特徴とする缶胴体の底部塗装装置。
- 前記位置決めローラは、前記缶胴体の底部の外周側に形成されたテーパ部と該テーパ部に囲繞された内方に凹入するドーム部との境界に位置する接地部に当接されていることを特徴とする請求項1記載の缶胴体の底部塗装装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22628695A JP3550451B2 (ja) | 1995-09-04 | 1995-09-04 | 缶胴体の底部塗装装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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