JP3549237B2 - 一方向クラッチのシール機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は農作業車等におけるトランスミッションに軸支された出力軸における一方向クラッチのシール機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来例えばコンバイン用のトランスミッションには、正逆回転する左右の走行駆動軸のほかに刈取部や脱穀部等の駆動(作業)用出力軸が設けられているが、これらの作業部伝動用出力軸には、逆転変速時に作業系が逆転しないように、逆転防止用の一方向クラッチが介設されており、特にトランスミッション外に突出した出力軸にプーリ等の出力輪を軸支し、その内部又は近傍に一方向クラッチを軸装したものとして実開平4−127124号公報に示されるもの等が公知である。
【0003】
また上記一方向クラッチとしては、出力軸側に嵌合される内輪と出力輪側に嵌合される外輪との間に、一方向にのみに内外輪が係止される異形ボールや爪又はカム等からなる係合子を介挿し、さらに内輪又は外輪側にこれらと対応したカム部や爪等を形成したもの等多種類のものが知られている。
【0004】
そして出力輪の内周と外輪との間にはキー溝を形成して回り止め用のキーを差し込むものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記のように一方向クラッチと出力輪との間をキー結合したものでは、出力軸と出力輪内周との間にオイルシール又はOリング等を利用した防水又は防塵用のシールを施す際に、キー溝があるために、そのままでは完全なシールを行うことができないという問題があった。
【0006】
この問題に対処するため、一方向クラッチに隣接させて嵌合される密閉シール型ベアリングの嵌合用の出力輪内周のみを、一方向クラッチ嵌合部より大径にして、キー溝の影響を受けない径に拡大するとともに、そのベアリングに挿入される部分の出力軸外径をベアリング径に合わせて拡大する方法が考えられるが、ベアリングコストのほか、出力輪や出力軸の加工コストの面で不経済である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するための本発明は、いずれも出力輪9を嵌合して正逆転する出力軸8をトランスミッション1に軸支し、該出力軸8の外周と出力輪9の内周との間にベアリング12aと一方向クラッチ16をそれぞれ軸装するとともに、一方向クラッチ16と出力輪9とをキー18によって回り止めした機構であることを共通の特徴としており、ベアリング12a外周と出力輪9内周との間にキー溝17aを遮閉するOリング26を介挿した点が第1の特徴である。
【0008】
第2の特徴は、上記ベアリング12aの外周に位置するキー溝17a部分にボール状又はブロック状のシール部材29を出力輪9の外周側より挿圧挿入してなる点にある。
【0009】
さらに第3の特徴は、上記ベアリング12aの外周に位置するキー溝17a部分にキー状のシール部材29をキー溝17aに沿って挿入してなる点にある。
【0010】
【作用】
シール部材としてOリング26を用いたものでは、ベアリング12a外周位置にある出力輪9内周断面内にあるキー溝17aがOリング26によって塞がれた状態で、ベアリング12a外周と出力輪9内周との間がシールされ、出力輪9の内部にある一方向クラッチ16へのシールが完全に実現できる。
【0011】
またシール部材29としてボール又はブロック状のシール部材を用い、出力輪9の外周側より押圧挿入したものでは、ベアリング12a外周と出力輪9内周間のキー溝17a部分のみがシール部材29によって充填されてシールが実現し、ベアリング12a外周への押接力により、ベアリング外輪のつれ回り防止にもなるほか、シール部材29挿入部分からのオイル補給等も可能である。
【0012】
さらにキー溝17aに弾力性のあるキー状のシール部材29を挿入したものでは、ベアリング12a外周に位置するキー溝17a全体を塞ぐことによってシール構造がより安価に実現され、シール性も高いものが得られる。
【0013】
【実施例】
図1は本発明のコンバイン用トランスミッション1の外観図を示すもので、エンジンからの入力軸2に入力プーリ3が軸支され、入力軸2はトランスミッション内部の正逆転及び増減速等の変速が可能な液圧伝動装置(HST=hibrostatic transmission)4に連結され、下部左右両側にはクローラ6を駆動する走行駆動軸7が突出支持され、その途中に刈取部等の駆動を行う出力軸8が突設され、ベルト10を巻掛けた出力用プーリが出力輪9として軸装されている。9aは出力輪9のボス部である。
【0014】
上記出力軸8は図2〜図4に示すようにトランスミッション1にベアリング11により回転自在に支持され、その突出端には、同一外径を備えた密閉シール型のベアリング12a,12bを介してプーリ(出力輪)9が嵌合されている。出力軸8上の基端部側のベアリング12aに対し、先端部側のベアリング12bの内径は小径をなし、両ベアリング12a,12bの間には内輪(カム)13と外輪14とを備えた一方向クラッチ16が嵌合され、上記内輪13が固定的に嵌合する部分の出力軸8の径は、前記ベアリング12a,12bの中間をなすように、突出端全体として順次段状に小径になっている。
【0015】
これに対し、出力輪9の内径は両ベアリング12a,12b及び外輪14の嵌合部共に単一軸心上に同一内径をなし、その全長にわたってキー溝17が軸心方向に沿って形成され、これに対応する外輪14の外周にもキー溝17bが形成され、両キー溝17a,17bには、外輪14aと出力輪9をキー止め固定するためのキー18が嵌入されている。
【0016】
19は各ベアリング12a,12bの外輪を外側より止めるCリング、21は外側ベアリング12bの軸側の内輪位置をセットするCリングである。22は出力輪9の外側開口端に嵌合して内部を密閉するシールキャップ、23はトランスミッション1側の軸受部をシールするオイルシールである。
【0017】
なお、上記内輪13と外輪14との間には、出力軸8及び内輪13の正逆転に対し、正転方向の駆動力のみを外輪14及び出力輪9側に伝える係合子(図示しない)が介挿された、周知の一方向回転機構が形成されている。
【0018】
次に本発明の各シール機構の具体例につき説明すると、図2に示す第1実施例では、内側ベアリング12aが嵌合する位置の略中心に出力輪ボス部9a内周面に、キー溝17aの深さ(高さ)を越える深さのOリング溝24が刻設形成されている。そしてOリング溝24には、ベアリング12aの嵌合に先立って予めOリング26が挿入され、ベアリング12aの嵌合によってその外周とボス部9aの内周面とがキー溝17aの有無に関係なく完全にシールされる機構となっている。
【0019】
これに対し、図3に示す第2実施例では、ベアリング12aの外周位置の出力輪ボス部9aには、シール材挿入孔27が軸心に向かって穿設されるとともに、その外周開口端には押さえボルト28がねじ込まれるねじ孔となっている。そして上記挿入孔27内には、耐摩耗性を備えた樹脂又はゴム材等からなるボール状又はブロック状の充填物であるシール部材29が挿入され、上記押さえボルト28によって押圧されることにより、ベアリング12a外周位置におけるキー溝17aの一部が完全に閉塞シールされる。
【0020】
上記シール部材29が弾力性に富んだ部材からなる時は、押込時のその弾力的な変形によってシール性が高まるが、例えばゴム粘土状に塑性変形するもの又はさらにその内部に耐久性に富んだ繊維質の部材を混入したもの等であっても、挿入後の型崩れ等の変形がない材質であればシールの目的は達し得る。
【0021】
図4に示す第3実施例では、出力輪ボス部9a側にシール部材挿入孔等の特別の加工を施さず、予めキー溝17a内に弾力性を備えたゴム又は合成樹脂材からなるキー状の形をしたシール部材29を挿入しておき、ベアリング嵌合によりキー溝17a内に弾力的な圧縮状態で収容されることによって、ベアリング12a外周でキー溝を閉塞シールするものである。
【0022】
この構造はきわめて低コストでシールが行われる利点がある。なお、この例においても図3の例と同様、ベアリング嵌合後の形崩れ等がない限り、シール部材29は必ずしも弾力性に特に富んでいる必要はなく、またキー状の形状とは必ずしも角型断面である必要はなく、円形断面等であってもよい。
【0023】
【発明の効果】
以上のように構成される本発明によれば、同一の出力軸と出力輪間に嵌合されるベアリングと、キー止めされた一方向クラッチにおいて、ベアリングと出力輪間のキー溝がベアリング外周においてシールされるので、外部からの一方向クラッチ部分への入水による錆びや故障が防止され、しかも従来のようにキー溝を除去するための大径のベアリングの使用や出力輪内径及び出力軸の大径化の必要もなく、加工コストと部品コストの低減及び組み立ての容易性等の利点がある。
シール部材としてボール状又はブロック状のものを挿入するものでは、挿入孔を利用して潤滑切れ時のオイル又はグリスの注入やベアリング外輪の回り止めも可能である。同様にキー状のシール部材を用いた場合もベアリング外輪の転動防止が兼ねられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トランスミッションの全体外観図である。
【図2】本発明の第1実施例を示すシール機構断面図である。
【図3】本発明の第2実施例を示すシール機構断面図である。
【図4】本発明の第3実施例を示すシール機構断面図である。
【符号の説明】
1 トランスミッション
8 出力軸
9 出力輪
12a ベアリング
16 一方向クラッチ
17a キー溝
18 キー
26 Oリング
29 シール部材

Claims (3)

  1. 出力輪(9)を嵌合して正逆転する出力軸(8)をトランスミッション(1)に軸支し、該出力軸(8)の外周と出力輪(9)の内周との間にベアリング(12a)と一方向クラッチ(16)をそれぞれ軸装するとともに、一方向クラッチ(16)と出力輪(9)とをキー(18)によって回り止めした機構において、ベアリング(12a)外周と出力輪(9)内周との間にキー溝(17a)を遮閉するOリング(26)を介挿した一方向クラッチのシール機構。
  2. 出力輪(9)を嵌合して正逆転する出力軸(8)をトランスミッション(1)に軸支し、該出力軸(8)の外周と出力輪(9)の内周との間にベアリング(12a)と一方向クラッチ(16)をそれぞれ軸装するとともに、一方向クラッチ(16)と出力輪(9)とをキー(18)によって回り止めした機構において、上記ベアリング(12a)の外周に位置するキー溝(17a)部分にボール状又はブロック状のシール部材(29)を出力輪(9)の外周側より挿圧挿入してなる一方向クラッチのシール機構。
  3. 出力輪(9)を嵌合して正逆転する出力軸(8)をトランスミッション(1)に軸支し、該出力軸(8)の外周と出力輪(9)の内周との間にベアリング(12a)と一方向クラッチ(16)をそれぞれ軸装するとともに、一方向クラッチ(16)と出力輪(9)とをキー(18)によって回り止めした機構において、上記ベアリング(12a)の外周に位置するキー溝(17a)部分にキー状のシール部材(29)をキー溝(17a)に沿って挿入してなる一方向クラッチのシール機構。
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