JPH07236340A - 一方向クラッチのシール機構 - Google Patents

一方向クラッチのシール機構

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JPH07236340A
JPH07236340A JP5458794A JP5458794A JPH07236340A JP H07236340 A JPH07236340 A JP H07236340A JP 5458794 A JP5458794 A JP 5458794A JP 5458794 A JP5458794 A JP 5458794A JP H07236340 A JPH07236340 A JP H07236340A
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key
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Fumio Iikuni
文雄 飯国
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トランスミッションへの外部取付型の一方向
クラッチのシール機構を容易且つ安価に提供する。 【構成】 トランスミッション1に突出させた出力軸8
に、一方向クラッチ16及び該クラッチ16との間のキ
ー止め機構を介して出力輪9を軸支したものにおいて、
出力輪9の軸支用ベアリング12aの外周と、出力輪9
の内周との間に、キー溝を閉塞シールするOリング26
又はシール部材29を挿入した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は農作業車等におけるト
ランスミッションに軸支された出力軸における一方向ク
ラッチのシール機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例えばコンバイン用のトランスミッ
ションには、正逆回転する左右の走行駆動軸のほかに刈
取部や脱穀部等の駆動(作業)用出力軸が設けられてい
るが、これらの作業部伝動用出力軸には、逆転変速時に
作業系が逆転しないように、逆転防止用の一方向クラッ
チが介設されており、特にトランスミッション外に突出
した出力軸にプーリ等の出力輪を軸支し、その内部又は
近傍に一方向クラッチを軸装したものとして実開平4−
127124号公報に示されるもの等が公知である。
【0003】また上記一方向クラッチとしては、出力軸
側に嵌合される内輪と出力輪側に嵌合される外輪との間
に、一方向にのみに内外輪が係止される異形ボールや爪
又はカム等からなる係合子を介挿し、さらに内輪又は外
輪側にこれらと対応したカム部や爪等を形成したもの等
多種類のものが知られている。
【0004】そして出力輪の内周と外輪との間にはキー
溝を形成して回り止め用のキーを差し込むものが知られ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記のように一
方向クラッチと出力輪との間をキー結合したものでは、
出力軸と出力輪内周との間にオイルシール又はOリング
等を利用した防水又は防塵用のシールを施す際に、キー
溝があるために、そのままでは完全なシールを行うこと
ができないという問題があった。
【0006】この問題に対処するため、一方向クラッチ
に隣接させて嵌合される密閉シール型ベアリングの嵌合
用の出力輪内周のみを、一方向クラッチ嵌合部より大径
にして、キー溝の影響を受けない径に拡大するととも
に、そのベアリングに挿入される部分の出力軸外径をベ
アリング径に合わせて拡大する方法が考えられるが、ベ
アリングコストのほか、出力輪や出力軸の加工コストの
面で不経済である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めの本発明は、いずれも出力輪9を嵌合して正逆転する
出力軸8をトランスミッション1に軸支し、該出力軸8
の外周と出力輪9の内周との間にベアリング12aと一
方向クラッチ16をそれぞれ軸装するとともに、一方向
クラッチ16と出力輪9とをキー18によって回り止め
した機構であることを共通の特徴としており、ベアリン
グ12a外周と出力輪9内周との間にキー溝17aを遮
閉するOリング26を介挿した点が第1の特徴である。
【0008】第2の特徴は、上記ベアリング12aの外
周に位置するキー溝17a部分にボール状又はブロック
状のシール部材29を出力輪9の外周側より挿圧挿入し
てなる点にある。
【0009】さらに第3の特徴は、上記ベアリング12
aの外周に位置するキー溝17a部分にキー状のシール
部材29をキー溝17aに沿って挿入してなる点にあ
る。
【0010】
【作用】シール部材としてOリング26を用いたもので
は、ベアリング12a外周位置にある出力輪9内周断面
内にあるキー溝17aがOリング26によって塞がれた
状態で、ベアリング12a外周と出力輪9内周との間が
シールされ、出力輪9の内部にある一方向クラッチ16
へのシールが完全に実現できる。
【0011】またシール部材29としてボール又はブロ
ック状のシール部材を用い、出力輪9の外周側より押圧
挿入したものでは、ベアリング12a外周と出力輪9内
周間のキー溝17a部分のみがシール部材29によって
充填されてシールが実現し、ベアリング12a外周への
押接力により、ベアリング外輪のつれ回り防止にもなる
ほか、シール部材29挿入部分からのオイル補給等も可
能である。
【0012】さらにキー溝17aに弾力性のあるキー状
のシール部材29を挿入したものでは、ベアリング12
a外周に位置するキー溝17a全体を塞ぐことによって
シール構造がより安価に実現され、シール性も高いもの
が得られる。
【0013】
【実施例】図1は本発明のコンバイン用トランスミッシ
ョン1の外観図を示すもので、エンジンからの入力軸2
に入力プーリ3が軸支され、入力軸2はトランスミッシ
ョン内部の正逆転及び増減速等の変速が可能な液圧伝動
装置(HST=hibrostatic transm
ission)4に連結され、下部左右両側にはクロー
ラ6を駆動する走行駆動軸7が突出支持され、その途中
に刈取部等の駆動を行う出力軸8が突設され、ベルト1
0を巻掛けた出力用プーリが出力輪9として軸装されて
いる。9aは出力輪9のボス部である。
【0014】上記出力軸8は図2〜図4に示すようにト
ランスミッション1にベアリング11により回転自在に
支持され、その突出端には、同一外径を備えた密閉シー
ル型のベアリング12a,12bを介してプーリ(出力
輪)9が嵌合されている。出力軸8上の基端部側のベア
リング12aに対し、先端部側のベアリング12bの内
径は小径をなし、両ベアリング12a,12bの間には
内輪(カム)13と外輪14とを備えた一方向クラッチ
16が嵌合され、上記内輪13が固定的に嵌合する部分
の出力軸8の径は、前記ベアリング12a,12bの中
間をなすように、突出端全体として順次段状に小径にな
っている。
【0015】これに対し、出力輪9の内径は両ベアリン
グ12a,12b及び外輪14の嵌合部共に単一軸心上
に同一内径をなし、その全長にわたってキー溝17が軸
心方向に沿って形成され、これに対応する外輪14の外
周にもキー溝17bが形成され、両キー溝17a,17
bには、外輪14aと出力輪9をキー止め固定するため
のキー18が嵌入されている。
【0016】19は各ベアリング12a,12bの外輪
を外側より止めるCリング、21は外側ベアリング12
bの軸側の内輪位置をセットするCリングである。22
は出力輪9の外側開口端に嵌合して内部を密閉するシー
ルキャップ、23はトランスミッション1側の軸受部を
シールするオイルシールである。
【0017】なお、上記内輪13と外輪14との間に
は、出力軸8及び内輪13の正逆転に対し、正転方向の
駆動力のみを外輪14及び出力輪9側に伝える係合子
(図示しない)が介挿された、周知の一方向回転機構が
形成されている。
【0018】次に本発明の各シール機構の具体例につき
説明すると、図2に示す第1実施例では、内側ベアリン
グ12aが嵌合する位置の略中心に出力輪ボス部9a内
周面に、キー溝17aの深さ(高さ)を越える深さのO
リング溝24が刻設形成されている。そしてOリング溝
24には、ベアリング12aの嵌合に先立って予めOリ
ング26が挿入され、ベアリング12aの嵌合によって
その外周とボス部9aの内周面とがキー溝17aの有無
に関係なく完全にシールされる機構となっている。
【0019】これに対し、図3に示す第2実施例では、
ベアリング12aの外周位置の出力輪ボス部9aには、
シール材挿入孔27が軸心に向かって穿設されるととも
に、その外周開口端には押さえボルト28がねじ込まれ
るねじ孔となっている。そして上記挿入孔27内には、
耐摩耗性を備えた樹脂又はゴム材等からなるボール状又
はブロック状の充填物であるシール部材29が挿入さ
れ、上記押さえボルト28によって押圧されることによ
り、ベアリング12a外周位置におけるキー溝17aの
一部が完全に閉塞シールされる。
【0020】上記シール部材29が弾力性に富んだ部材
からなる時は、押込時のその弾力的な変形によってシー
ル性が高まるが、例えばゴム粘土状に塑性変形するもの
又はさらにその内部に耐久性に富んだ繊維質の部材を混
入したもの等であっても、挿入後の型崩れ等の変形がな
い材質であればシールの目的は達し得る。
【0021】図4に示す第3実施例では、出力輪ボス部
9a側にシール部材挿入孔等の特別の加工を施さず、予
めキー溝17a内に弾力性を備えたゴム又は合成樹脂材
からなるキー状の形をしたシール部材29を挿入してお
き、ベアリング嵌合によりキー溝17a内に弾力的な圧
縮状態で収容されることによって、ベアリング12a外
周でキー溝を閉塞シールするものである。
【0022】この構造はきわめて低コストでシールが行
われる利点がある。なお、この例においても図3の例と
同様、ベアリング嵌合後の形崩れ等がない限り、シール
部材29は必ずしも弾力性に特に富んでいる必要はな
く、またキー状の形状とは必ずしも角型断面である必要
はなく、円形断面等であってもよい。
【0023】
【発明の効果】以上のように構成される本発明によれ
ば、同一の出力軸と出力輪間に嵌合されるベアリング
と、キー止めされた一方向クラッチにおいて、ベアリン
グと出力輪間のキー溝がベアリング外周においてシール
されるので、外部からの一方向クラッチ部分への入水に
よる錆びや故障が防止され、しかも従来のようにキー溝
を除去するための大径のベアリングの使用や出力輪内径
及び出力軸の大径化の必要もなく、加工コストと部品コ
ストの低減及び組み立ての容易性等の利点がある。シー
ル部材としてボール状又はブロック状のものを挿入する
ものでは、挿入孔を利用して潤滑切れ時のオイル又はグ
リスの注入やベアリング外輪の回り止めも可能である。
同様にキー状のシール部材を用いた場合もベアリング外
輪の転動防止が兼ねられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トランスミッションの全体外観図である。
【図2】本発明の第1実施例を示すシール機構断面図で
ある。
【図3】本発明の第2実施例を示すシール機構断面図で
ある。
【図4】本発明の第3実施例を示すシール機構断面図で
ある。
【符号の説明】 1 トランスミッション 8 出力軸 9 出力輪 12a ベアリング 16 一方向クラッチ 17a キー溝 18 キー 26 Oリング 29 シール部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力輪(9)を嵌合して正逆転する出力
    軸(8)をトランスミッション(1)に軸支し、該出力
    軸(8)の外周と出力輪(9)の内周との間にベアリン
    グ(12a)と一方向クラッチ(16)をそれぞれ軸装
    するとともに、一方向クラッチ(16)と出力輪(9)
    とをキー(18)によって回り止めした機構において、
    ベアリング(12a)外周と出力輪(9)内周との間に
    キー溝(17a)を遮閉するOリング(26)を介挿し
    た一方向クラッチのシール機構。
  2. 【請求項2】 出力輪(9)を嵌合して正逆転する出力
    軸(8)をトランスミッション(1)に軸支し、該出力
    軸(8)の外周と出力輪(9)の内周との間にベアリン
    グ(12a)と一方向クラッチ(16)をそれぞれ軸装
    するとともに、一方向クラッチ(16)と出力輪(9)
    とをキー(18)によって回り止めした機構において、
    上記ベアリング(12a)の外周に位置するキー溝(1
    7a)部分にボール状又はブロック状のシール部材(2
    9)を出力輪(9)の外周側より挿圧挿入してなる一方
    向クラッチのシール機構。
  3. 【請求項3】 出力輪(9)を嵌合して正逆転する出力
    軸(8)をトランスミッション(1)に軸支し、該出力
    軸(8)の外周と出力輪(9)の内周との間にベアリン
    グ(12a)と一方向クラッチ(16)をそれぞれ軸装
    するとともに、一方向クラッチ(16)と出力輪(9)
    とをキー(18)によって回り止めした機構において、
    上記ベアリング(12a)の外周に位置するキー溝(1
    7a)部分にキー状のシール部材(29)をキー溝(1
    7a)に沿って挿入してなる一方向クラッチのシール機
    構。
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