JPH0221339Y2 - - Google Patents

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JPH0221339Y2
JPH0221339Y2 JP19944684U JP19944684U JPH0221339Y2 JP H0221339 Y2 JPH0221339 Y2 JP H0221339Y2 JP 19944684 U JP19944684 U JP 19944684U JP 19944684 U JP19944684 U JP 19944684U JP H0221339 Y2 JPH0221339 Y2 JP H0221339Y2
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sliding member
cylindrical body
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lower shaft
shaft
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は車両等における操舵力を軽減するため
の機械式パワーステアリング装置に関するもので
ある。
〔従来技術〕
従来、車両等における舵取装置の操舵力をアシ
ストするパワーステアリング装置は、一般的に油
圧を用いているが、これは装置の構造が複雑とな
るために製造コストが高く、又作動油が漏れると
いう恐れがあつた。そこで、本出願人は先に、ハ
ンドルの連結されたアツパーシヤフトと舵取機構
の連結されたロアーシヤフトとをトーシヨンバー
で互いに連結し、前記ロアーシヤフトに筒体を固
着し、該筒体には軸方向にのみ摺動自在に摺動部
材を設け、該摺動部材を挟んでドライブギヤと噛
み合う1対のドリブンギヤを軸受を介して筒体に
支持し、前記摺動部材とドリブンギヤとの間に摩
擦クラツチを設け、アツパーシヤフトと摺動部材
とを、筒体を貫くピンとガイド孔とによつて係合
せしめたことを要旨とする機械式パワーステアリ
ング装置を提案した。
〔考案が解決しようとする問題点〕
この装置は、油圧を利用しないで動作するの
で、油圧を利用したパワーステアリングの如く作
動油の漏れるという恐れもなく、しかも製造コス
トが廉価になる等の利点を有するが、前記ピンと
ガイド孔との係合部に過大な力が作用することが
あり、このため強度上の問題を生じ易いという解
決すべき課題があつた。
この装置は、第4図、第5図に示す如く、操舵
負荷に応じて生じるトーシヨンバー5で連結され
たアツパーシヤフト3とロアーシヤフト4との回
転差によつて摺動部材7を軸方向に移動させ、こ
の摺動部材7の移動によつて、摩擦クラツチ13
を接続させ、ドリブンギヤ8,9の動力を伝達さ
せるものであるが、摩擦クラツチ13が完全に圧
接して摺動部材7がこれ以上移動できない状態で
さらにアツパーシヤフト3が回転することによつ
て上記問題は生じる。このアツパーシヤフトの過
回転は第5図に示す如く遊間係合するアツパーシ
ヤフト3の突起部24とロアーシヤフト4の突起
部25から成るストツパ手段によりロアーシヤフ
ト4とアツパーシヤフト3との許容回転角度が決
められてはいるが、この許容回転角度が、摩擦ク
ラツチ13が完全圧接するのに必要な回転角度よ
り僅かに大きく設定されているために生じる。こ
れは、工作誤差によつて摩擦クラツチ13が圧接
する前に、ストツパ手段が作用することを防止す
るためや、摩擦クラツチ13の摩耗により圧接に
要する回転角度が増加するのを予め見込んである
ためである。このために、摩擦クラツチ13が完
全に圧接した後もピン14がガイド孔15を押圧
することになり、ピン14とガイド孔15との接
触圧力が異常に高くなり、異常摩耗を生じたり、
ピン14が損傷する恐れがあるという問題があつ
た。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案はこれら点に鑑みなされたもので、先に
出願した機械式パワーステアリング装置をさらに
改良し、ピンとガイド孔との接触圧力の異常な増
大を防止して前記不都合を解消した機械式パワー
ステアリング装置を提供することを目的とするも
ので、ハンドルの連結されたアツパーシヤフトと
舵取機構の連結されたロアーシヤフトとを回転方
向に相対運動可能にトーシヨンバーで互いに連結
し、前記ロアーシヤフトとアツパーシヤフトとに
は、相対運動量を規制するためのストツパ手段を
設け、前記ロアーシヤフトに筒体を結合し、該筒
体には軸方向にのみ摺動自在に摺動部材を設け、
該摺動部材を挟んでドライブギヤと噛み合う1対
のドリブンギヤを軸受を介して筒体に支持し、前
記摺動部材とドリブンギヤとの間に摩擦クラツチ
を設け、アツパーシヤフトと摺動部材とを、筒体
を貫くピンとガイド孔とによつて係合せしめた機
械式パワーステアリング装置において、前記筒体
の一部に可撓性部分を形成したものである。
〔作用〕
本考案は上記構成の如く、筒体の一部の可撓性
部分を形成したことにより、操舵負荷に応じて生
じるトーシヨンバーで連結されたアツパーシヤフ
トとロアーシヤフトとの回転差によつて摺動部材
を軸方向に移動させ、この摺動部材の移動によつ
て、摩擦クラツチを接続し、摩擦クラツチが完全
圧接した後のアツパーシヤフトの過回転によつ
て、ピンがガイド孔を押圧する力を、摺動部材の
係合した筒体の一部に形成した可撓性部分が弾性
変形して吸収し、ピン14とガイド孔15との接
触圧力が異常に高くなることを防止する。
〔実施例〕
第1図、第2図、第3図は本考案実施例を示す
もので、図面において、ハンドル1の連結された
アツパーシヤフト3と舵取機構2が連結され、棒
状部16とパイプ状部17とに分割されたロアー
シヤフト4とがトーシヨンバー5よつて互いに連
結され、ロアーシヤフト4には筒体6が固着して
いる。この筒体6は一部に複数の孔部26を有
し、弾性的に捩れ可能な可撓性部分22が形成さ
れている。そして、これらがケース18に回転可
能に支持されている。この筒体6には、キー手段
によつて軸方向にのみ摺動自在に摺動部材7が設
けてあり、摺動部材7を挟んだ状態で、クラツチ
本体19を嵌合した1対のドリブンギヤ8,9が
筒体6に軸受10を介して支持されている。この
ドリブンギヤ8,9には、動力源たとえばモータ
ー11に連結されたドライブギヤ12が噛み合つ
ており、ドライブギヤ12の回転によつて、ドリ
ブンギヤ8,9はお互いに逆回転する。そして、
摺動部材7とドリブンギヤ8,9の間に摩擦クラ
ツチ13が設けてあり、この摩擦クラツチ13は
摺動部材7に設けたアウターデイスク20とドリ
ブンギヤ8,9に嵌合したクラツチ本体19に設
けたインナーデイスク21とから成り、摺動部材
7の摺動により、どちらか一方の摩擦クラツチ1
3が結合状態となる。そして、アツパーシヤフト
3側に設けたピン14が筒体6の孔を貫いて伸び
ており、摺動部材7の軸心に対して傾斜したガイ
ド孔15に係合している。尚、図中符号23は、
急ハンドル操作時や駆動源の故障時に、駆動源が
負荷となつてハンドル操作に影響を及ぼすことを
防止するためのワンウエイクラツチである。そし
て、第5図に示す如く、従来装置と同様にロアー
シヤフト4とアツパーシヤフト3との相対回転運
動量を規制するストツパ手段として、遊間係合す
るアツパーシヤフト3の突起部24とロアーシヤ
フト4の突起部25とがそれぞれ設けてある。
次にこの実施例の作用を説明する。第1図に示
す如くドライブギヤ12を矢印の方向へ回転さ
せ、ドリブンギヤ8,9をそれぞれ回転させてお
く。そして、ハンドルを回転させて操舵を行う
と、例えばアツパーシヤフト3が矢印方向に回転
すると、アツパーシヤフト3の回転に伴つてロア
ーシヤフト4も回転するが、互いにトーシヨンバ
ー5によつて連結されているので、操舵負荷に応
じてアツパーシヤフト3とロアーシヤフト4とで
は、トーシヨンバー5の捩れにより回転差が生じ
る。この回転差は負荷が大きい程大きくなる。こ
のことによつて、ロアーシヤフト4と一体となつ
て回転する摺動部材7とアツパーシヤフト3に設
けたピン14とにも回転差が生じ、摺動部材7に
設けたガイド孔15により、摺動部材7が図中左
方向へ移動し、ドリブンギヤ8と摺動部材7とが
摩擦クラツチ13によつて結合状態となり、ドラ
イブギヤ12の動力を摺動部材7を介してロアー
シヤフト4に伝達し、操舵力をアシストする。
又、アツパーシヤフト3が逆に回転した場合は、
摺動部材7が図中右方向へ移動し、ドリブンギヤ
9が動力を伝達する。上記の如くであるから、低
速時や駐車時のように大きなアシスト力を必要と
する場合は、トーシヨンバー5の捩れが大きいの
で、摺動部材7の移動量が大きくなり、摺動部材
7とドリブンギヤ8,9との結合力が大きくな
り、確実にアシスト力が得られ、高速時において
は、負荷が軽くトーシヨンバー5の捩れが小さい
ので、摺動部材7の移動量は小さく、摺動部材7
とドリブンギヤ8,9とは接続状態とはならない
ので、アシスト力を要しない高速時には、通常の
操舵感覚で運転することが出来る。そして、筒体
の一部に可撓性部分を形成したので、過大な操舵
力によつて摩擦クラツチ13が完全圧接するのよ
り大きいロアーシヤフト4とアツパーシヤフト3
との相対回転運動が生じた場合は、摺動部材7の
係合した筒体6の一部に形成した可撓性部分22
が弾性変形することで、ピン14がガイド孔15
を押圧する力を吸収する。又可撓性部分22の弾
性変形が増大すると、ロアーシヤフト4とアツパ
ーシヤフト3とのそれぞれに設けた突起部24,
25が係合して、ロアーシヤフト4とアツパーシ
ヤフト3との相対回転運動を規制するので可撓性
部分が過度に変形して損傷するのを防止する。
〔考案の効果〕
本考案は前述の如くであるから、機械式パワー
ステアリング装置において、筒体の一部に可撓性
部分を形成したことにより、摩擦クラツチが完全
圧接するのよりも大きいロアーシヤフトとアツパ
ーシヤフトとの相対回転運動が生じた場合は、可
撓性部分が弾性変形することで、ピンとガイド孔
との間の押圧力を吸収して、ピンとガイド孔との
接触圧力の増大を防止し、異常摩耗やピンの損傷
を防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例を示す装置の一部切欠断
面図、第2図は第1図A−A線に沿つた断面図、
第3図は本考案装置の筒体を示す傾斜図、第4図
は従来装置を示す縦断面図、第5図は第4図B−
B線に沿つた断面図である。 符号の説明、3……アツパーシヤフト、4……
ロアーシヤフト、5……トーシヨンバー、6……
筒体、7……摺動部材、8,9……ドリブンギ
ヤ、10……軸受、12……ドライブギヤ、13
……摩擦クラツチ、14……ピン、15……ガイ
ド孔、22…可撓性部分、26……孔部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ハンドルの連結されたアツパーシヤフトと舵取
    機構の連結されたロアーシヤフトとを回転方向に
    相対運動可能にトーシヨンバーで互いに連結し、
    前記ロアーシヤフトとアツパーシヤフトとには、
    その相対運動量を規制するためのストツパ手段を
    設け、前記ロアーシヤフトに筒体を結合し、該筒
    体には軸方向にのみ摺動自在に摺動部材を設け、
    該摺動部材を挟んでドライブギヤと噛み合う1対
    のドリブンギヤを軸受を介して筒体に支持し、前
    記摺動部材とドリブンギヤとの間に摩擦クラツチ
    を設け、アツパーシヤフトと摺動部材とを、筒体
    を貫くピンとガイド孔とによつて係合せしめた機
    械式パワーステアリング装置において、前記筒体
    の一部に可撓性部分を形成したことを特徴とする
    機械式パワーステアリング装置。
JP19944684U 1984-12-25 1984-12-25 Expired JPH0221339Y2 (ja)

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JPS61109867U JPS61109867U (ja) 1986-07-11
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