JP3548898B2 - 結束機の巻き戻し装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は結束機の巻き戻し装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6を用いて結束装置の概略を説明する。基台1には結束腕2が軸3を介して起倒動可能に設けられており、結束腕2に設けられた結束ヘッド4と基台1に設けられたテープ把持部5との間に結束テープ6が引き出された状態にある。そして、被結束物Wを矢印方向に結束テープ6を押し込むようにして、載置台7の上に載置した後に、ハンドル8を持って結束腕2を傾倒し、結束ヘッド4をテープ把持部5に衝合することにより、被結束物Wを結束する。
【0003】
この被結束物Wの結束に際して、結束ヘッド4とテープ把持部5との間に引き出されている結束テープ6を、被結束物Wで矢印方向に押し込むためには、その押し込み量だけ結束テープ6がロールテープ9から引き出されなければならず、また結束腕2を傾倒して結束ヘッド4をテープ把持部5に衝合して結束する際には、引き出されている結束テープ6を巻き戻さないと、被結束物Wを強く結束することができないので、結束テープ6が巻き取られる方向にロールテープ9を回転させなければならない。
【0004】
したがって、結束機の巻き戻し装置としては、引き出されている結束テープを被結束物で押し込む時にはテープロール9が自由回転して、結束テープ6が引き出されるようにし、結束腕2を傾倒して被結束物Wを結束する時には、ロールテープ9を逆回転して引き出されている結束テープ6を巻き戻す機能を備えていなければならない。
【0005】
従来の結束装置の巻き戻し装置は、図6にも示されているように結束腕2の基端部である軸3に扇型歯車10を固定し、この扇型歯車10と噛み合う中間歯車11を介して、扇型歯車10の回転力を歯車12に伝達するようにし、この歯車12と同心状に設けられているプーリ13を回転して、ベルト14によりプーリ13の回転力をテープリール15に伝達し、テープリール15に保持されているロールテープ9を回転するようにしている。また、結束腕2が起立状態にあるときには、扇型歯車10と中間歯車11との間の噛み合いが外れていて、テープリール15が自由回転できるようになっている。
【0006】
この結束装置の巻き戻し装置において、結束腕2が起立状態(図6の状態)にある時には、扇型歯車10と中間歯車11との間の噛み合いが外れているので、被結束物Wによって矢印方向に結束テープ6を押し込む時に、テープリール15が自由回転して結束テープ6が引き出されることになる。次に結束時において、結束腕2を傾倒することにより、扇型歯車10と中間歯車11とが噛み合うようになるので、結束腕2の傾倒動作が扇型歯車10を介して中間歯車11に回転力として与えられ、テープリール15は結束テープ6を巻き取る方向に回転させられることになる。
【0007】
このように結束装置の巻き戻し装置においては、扇形歯車10と中間歯車11との噛み合いが外れるように、結束腕2が起立状態(ヘッド4が後退している状態)にあるときにのみ、テープリール15が自由回転できる状態にあって、結束テープ6の引き出しができるようになっており、また結束腕2を傾倒(ヘッド4がテープ把持部5に接近する方向に移動している状態)している状態で、扇型歯車10と中間歯車11とが噛み合って、テープリール15が結束テープ6を巻き取る方向に回転するようになっている。
【0008】
この巻き取り装置は図6に示す以外に、例えば特公平4−68206 号公報、特公平5−17092 号公報、特公平4−68209 号公報および特公昭62−33126 号公報に開示されたものがあり、回転力の伝達機構に相違する部分はあるが、いずれも結束ヘッドがテープ把持部から後退した状態でのみ、テープリールが自由回転できるようにして、結束テープの引き出しが可能なようになっており、結束ヘッドがテープ把持部に接近するときに、テープリールが結束テープを巻き取る方向に回転して、巻き戻しするようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例はいづれも、結束ヘッドが後退している時にのみ、テープリールが自由回転して結束テープの引き出しができるようになっているので、次のような改良すべき点がある。
【0010】
図6において、結束ヘッド4が後退している状態(結束テープ6が引き出せる状態)で、結束テープ6は結束ヘッド4とテープ把持部5との間に引き出されるので、結束テープ6の引き出し長さは常に一定である。そのために、被結束物Wの束の大きさが大きい場合には不都合はないのであるが、その束の大きさが小さい場合には次のような不都合がある。
【0011】
すなわち、結束テープ6の引き出し長さが被結束物Wの束の大きさに比べて長過ぎた場合に、被結束物Wを矢印の方向に押し込む際に被結束物Wが図6の紙面に対して垂直方向にずれることがあり、このようにずれると、結束テープ6を被結束物Wに巻つけて、結束テープ6の端部どうしを合わせて結束するときに、その合わせ部分にずれを生じて、結束不良になるという不具合がある。
【0012】
また、結束腕2の起倒動が自動ではなく手動の場合には、結束腕2の起倒動の動作範囲が必要以上に広くなって、疲れを生じるという改良すべき点があり、またこのように動作範囲が必要以上に広いと、特に自動結束機の場合には結束ヘッドとテープ把持部5との間に手を挟む危険性があるという不具合がある。
【0013】
本発明は、結束ヘッドの任意の位置でテープリールの自由回転を可能にすると共に、テープリールを結束テープが巻き取られる方向に逆回転させられるようにして、被結束物の束の大きさに応じた結束テープの引き出し量が任意に変えられる、結束機の巻き戻し装置を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明にかかわる手段は、基台に結束ヘッドとテープ把持部とを設け、該結束ヘッドとテープ把持部との間に引き出されている結束テープを巻き戻しながら、前記結束ヘッドをテープ把持部に衝合して、被結束物を結束するようにした結束機の巻き戻し装置において、前記基台に歯を形成したラック部材を回動可能に設け、該ラック部材に円弧状の長孔を形成し、前記ラック部材の歯に噛み合うピニオンを前記結束ヘッドの移動により回動する取り付け部材に回転可能に設け、前記取り付け部材に連結部材を回動可能に設け、該連結部材に前記ラック部材の円弧状長孔に係合するピンを植設し、前記取り付け部材に回動可能に設けられている連結部材の回動を規制する手段を設けたことを特徴とするものである。
【0015】
また、上記装置において、ラック部材に形成した歯およびピニオンの歯をラチェット歯にしたことを特徴とするものである。
【0016】
【作用】
本発明はこのように構成したので次の通りの作用がある。すなわち、結束ヘッドの移動によって回動する取り付け部材に設けられている、ピニオンの中心および連結部材の回動中心は、基台に回動可能に設けられているラック部材とは無関係に、取り付け部材の回動中心を中心として描く一定半径の軌道を描いて結束ヘッドの移動に伴って移動し、連結部材の回転を規制する手段により連結部材の回動が規制されることにより、連結部材に植設したピンも前記ピニオンの中心および連結部材の回動中心が描く軌道の中心と同一中心で軌道を描く。そして該ピンがラック部材に形成している円弧状長孔に係合していることから、ラック部材の回動が規制され、ラック部材に形成した歯とピニオンの歯との間の噛み合い関係を維持することができる。
【0017】
また、連結部材の回動を規制する手段によって、連結部材の回動を自由にすることにより、連結部材に植設したピンの移動は前記ピンの軌道から外れた状態になる。これによりラック部材が回動されてラック部材に形成した歯とピニオンの歯との間の噛み合いを解除することができる。
【0018】
そして、ラック部材に形成した歯とピニオンの歯をラチェット歯にすることにより、両者の歯の噛み合いが外れている状態から、両者の噛み合いを円滑にすることができる。
【0019】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を結束腕を備えた結束機を例にして説明する。図1において基台1には結束腕取り付け部材16が立設されており、この結束腕取り付け部材16には結束腕2が軸3により、起倒動可能に設けられている。また、結束腕2は引っ張りバネ23にて常時起立方向に弾性力が付与されている。結束腕2が軸3を回動中心として傾倒した時に、結束ヘッド4が衝合する位置にテープ把持部5が設けられている。7は載置台である。
【0020】
結束腕2の基部には取り付け部材17が固定されている。この取り付け部材17には連結部材18が軸19により回動可能に設けられており、ピニオン20もこの取り付け部材17に回転可能に設けられている。25は取り付け部材17に植設されたピンである。基台1にはラック部材21が軸22により回動可能に設けられている。24は軸3に固定されたロック部材であり、結束腕2の傾倒角度に合わせてピン孔 241を設け、結束腕取り付け部材16に設けた円弧状長孔までピンを差し込むことにより、引っ張りバネ23の弾性力に抗して、結束腕2の起立位置をロックするようにしている。
【0021】
図2は図1における連結部材18を示す図であり、この連結部材18にはピン 181が植設されていると共に、図1における軸3を中心として結束腕2が起倒動した時にピン25が描く軌道に合わせた円弧部 182が形成され、その両側にピン25を係止するための突起部 183が形成されている。 184は図1における軸19を挿入するための軸孔である。図3は図1におけるラック部材21を示す図であり、このラック部材21には歯 211が形成されている。そして、この歯 211は図1におけるピニオン20が軸3を回動中心として結束腕2が起倒動した時に描く軌道に合わせた円弧面に形成されており、ピニオン20の歯と噛み合う歯になっている。また、この歯 211の形状は通常の歯車の歯でもよいが、図に示すようにラチェット(鋸状の歯)歯になっている。
【0022】
また、ラック部材21には円弧状長孔 212が設けられており、この円弧状長孔 212は図1における結束腕2が軸3を回動中心として起倒動した時に、連結部材18に植設したピン 181(図2)が描く軌道に合わせた円弧状になっており、ピン 181が嵌合されるようになっている。 213は図1における軸22が挿入される軸孔である。
【0023】
図1において、ラック部材21、連結部材18およびピニオン20の位置関係は、取り付け部材17に植設したピン25が連結部材18の突起部 183(図2)に係止された状態(図1の状態)で、ピン 181が円弧状長孔 212に嵌合し、ラック部材21に形成した歯 211がピニオン20の歯に噛み合うようになっている。
【0024】
このように構成した本実施例の作用について次に説明する。図4において、取り付け部材17が結束腕2の基部に固定されており、この取り付け部材17には軸19を介して回動可能に設けられた連結部材18、回転可能に設けられたピニオン20およびピン25が設けられているので、軸3を回動中心として結束腕2を起倒動した時に、軸19、ピン25およびピニオン20はそれぞれ軸3を中心とした円弧(イ)、(ロ)、(ハ)を軌道として、ラック部材21とは無関係に移動する。
【0025】
そして、ピン25が突起 183に係止された状態で、結束腕2を起倒動した時に取り付け部材17に回動可能に設けられた連結部材18の回動が規制されて、連結部材18に設けられたピン 181も軸3を中心とした円弧(ニ)を軌道として移動するようになる。そして、このピン 181はラック部材21に設けられた円弧状長孔 212に嵌合されており、かつ、この円弧状長孔 212は軌道(ニ)に合致した円弧になっているので、軸22に回動可能に設けられたラック部材21は回動することなく、ラック部材21に形成されている歯 211とピニオン20の歯との噛み合いを維持し、結束腕2の傾倒動作によって軌道(ハ)上を移動するピニオン20を回転させることができ、図1に示す結束テープ6を巻き戻すことができる。
【0026】
次に図4において、結束腕2を2′の位置まで起立方向に回動させると、軸19、ピン25およびピニオン20は同じ軌道(イ)、(ロ)、(ハ)上を移動するが、ピン25が連結部材18の円弧部 182の間に位置している間は、連結部材18は軸19を中心にして回動可能となる。これにより、軸19が軌道(イ)上を19′の位置に移動することにより、ピン 181は軌道(ニ)から外れて円弧状長孔 212にガイドされて下方に下がり、ラック部材21が軸22を中心としてピニオン20の歯とラック部材21に形成した歯 211との噛み合いが外れる方向に回動させられて、ピニオン20の自由回転が可能となり、図1における結束テープ6の引き出しをすることができるようになる。
【0027】
このように、結束腕2を任意の位置から傾倒させると突起部 183がピン25に係止されて、連結部材18の回動が規制され、連結部材18が取り付け部材17と共に移動し、連結部材18に植設されたピン 181が軌道(ニ)上を移動する。そして、ピン 181が円弧状長孔 212に嵌合して軌跡(ニ)を移動することにより、ラック部材21の回動が規制され、ラック部材21に形成されている歯 211とピニオン21の歯との噛み合いが維持されて、軌道(ハ)を移動するピニオン20を回転させることができる。
【0028】
一方において、結束腕2を任意の位置から起立方向に回動すると、ピン25による突起部 183の係止が解除されて連結部材18の回動規制が解かれ、軌道(イ)上を移動する軸19により円弧状長孔 212に嵌合しているピン 181が軌道(ニ)から外れて下方に移動し、これによりラック部材21が軸22を中心に回動させられて、ラック部材21に形成した歯 211とピニオン20の歯との噛み合いが外されて、ピニオン20を自由回転させることができる。
【0029】
すなわち、操作としては結束腕2を傾倒すると図5に示すように、ラック部材21′が21の位置まで回動してラック部材21に形成した歯 211とピニオン20の歯とが噛み合うようになり、この状態から結束腕2を起立方向に回動すると、ラック部材21が21′の位置まで回動して、ラック部材21に形成した歯 211とピニオン20の歯との噛み合いが外れて、ピニオン20が自由回転することができる状態となる。したがって、結束腕2を傾倒して結束ヘッド4とテープ把持部5とを衝合して結束した後に、結束腕2を起立方向に回動すると、自動的にラック部材21が21′の位置になっていて、ピニオン20が自由回転の状態にあり、結束腕2の任意の起立位置で結束テープ6が常に引き出せる状態にある。
【0030】
したがって図5に示すように、被結束物Wの束が大きい時には結束テープ6の引き出し量6aが長い方がよいので、結束腕2が最も起立した位置2aにすることにより、ラック部材21が21′の位置に回動しピニオン20aが自由回転状態になり、結束テープ6aを引き出しながら、被結束物Wを載置台7に載置することが可能となる。次に、結束腕2aを傾倒することにより、ラック部材21′が21の位置に回動して、ラック部材21に形成した歯 211とピニオン20aの歯が噛み合うようになり、結束テープ6aを巻き戻しながら結束することが可能となる。
【0031】
また、被結束物Wの束の大きさが少し小さい時には、結束腕2の起立位置を被結束物Wの束の大きさに合わせた適当な位置2bまで起立させ、また更に被結束物Wの束が小さい時にはその束の大きさに適した位置に結束腕2の起立位置2cまで起立させることにより、ラック部材21を21′の位置まで回動させて、ラック部材21に形成した歯 211とピニオン20の歯との噛み合いを外し、ピニオン20が自由回転することができる状態にすることができ、結束テープ6bまたは6cを引き出しながら、被結束物Wを載置台7に載置することができる。そして、結束腕2をその起立位置から傾倒することにより、ラック部材21′を21の位置まで回動して、ラック部材21に形成した歯 211とピニオン20の歯とを噛み合わせてピニオン20を回転し、結束テープ6bまたは6cを巻き戻しながら被結束物Wを結束することができる。
【0032】
このように、結束腕2の起倒動によりラック部材21を回動して、ラック部材21に形成した歯とピニオン20の歯とを随時に噛み合わせたり、またその噛み合いを外したりするのであるが、通常の歯車の歯の場合にはラック部材21側の歯の山とピニオン20側の歯の山とが衝合する場合があって、噛み合いが円滑に行えない場合があるが、この歯 211とピニオン20の歯をラチェット歯(鋸の歯)にすることによりそのような不都合は生じることはなく、円滑に噛み合わせることが可能となる。
【0033】
また、ロック部材24により図5に示す結束腕2の位置2a、2b、2cの起立位置をロックしておくことにより、作業性を向上することができる。なお、上記説明は起倒動可能な結束腕に結束ヘッド4を設けた結束機を例に説明したが、リンク機構や歯車機構を介して結束ヘッド4の移動に連繋して取り付け部材17を回動させることにより、同様の作用を得ることができる。
【0034】
【発明の効果】
以上詳述した通り請求項1に記載の構成に基づいて把握される発明によれば、結束ヘッドの移動によって回動する取り付け部材に、ピニオンおよび連結部材を設け、ピニオンの中心および連結部材の回動中心を、基台に回動可能に設けられているラック部材とは無関係に、取り付け部材の回動中心を中心として描く一定半径の軌道を描いて結束ヘッドの移動に伴って移動させ、連結部材の回転を規制する手段により連結部材の回動を規制し、連結部材に植設しラック部材の円弧長孔に嵌合しているピンを介して、ラック部材に形成した歯とピニオンの歯との間の噛み合い関係を維持するようにしたので、テープ把持部方向への結束ヘッドの任意の位置からの移動に伴ってピニオンを回転し、結束テープを巻き戻しすることができる。
【0035】
また、結束ヘッドを結束テープ把持部から離れる方向に移動することにより、連結部材の回動を規制する手段を介して連結部材の回動を自由にし、連結部材に植設し、かつ、ラック部材の円弧状長孔に嵌合しているピンにより、ラック部材に形成した歯とピニオンの歯との間の噛み合いを解除する方向にラック部材を回動し、ピニオンを自由回転できるようにしたので、結束ヘッドが任意の位置にあっても結束テープを引き出すことができる。このように、結束ヘッドの任意の位置で、結束テープの巻き戻しおよび引き出しができるので、被結束物の束の大きさに応じて、結束テープの引き出し長さを自由に調整することができ、結束不良の発生を防止すると共に、危険性をなくすことができる。
【0036】
次に、請求項2に記載の構成に基づいて把握される発明によれば、上記効果に加えて、ラック部材に形成した歯とピニオンの歯をラチェット歯にして、両者の噛み合いを円滑にしたので、結束の作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】結束腕を備えた結束機に適用した本発明の一実施例を示す側面図である。
【図2】図1における連結部材の正面図である。
【図3】図1における楽部材の正面図である。
【図4】図1における要部を示す図である。
【図5】図1における結束機の作動状態を示す図である。
【図6】結束腕を備えた従来の結束機の側面図である。
【符号の説明】
4 結束ヘッド
5 結束テープ把持部
17 取り付け部材
18 連結部材
181 ピン
182 円弧部
183 突起部
19 軸
20 ピニオン
21 ラック部材
211 歯
212 円弧状長孔
22 軸
25 ピン

Claims (2)

  1. 基台に結束ヘッドとテープ把持部とを設け、該結束ヘッドとテープ把持部との間に引き出されている結束テープを巻き戻しながら、前記結束ヘッドをテープ把持部に衝合して、被結束物を結束するようにした結束機の巻き戻し装置において、前記基台に歯を形成したラック部材を回動可能に設け、該ラック部材に円弧状の長孔を形成し、前記ラック部材の歯に噛み合うピニオンを前記結束ヘッドの移動によって回動する取り付け部材に回転可能に設け、前記取り付け部材に連結部材を回動可能に設け、該連結部材に前記ラック部材の円弧状長孔に係合するピンを植設し、前記取り付け部材に回動可能に設けられている連結部材の回動を規制する手段を設けたことを特徴とする結束機の巻き戻し装置。
  2. ラック部材に形成した歯およびピニオンの歯をラチェット歯にしたことを特徴とする請求項1記載の結束機の巻き戻し装置。
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