JP3538761B2 - 自動結束装置 - Google Patents

自動結束装置

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JP3538761B2
JP3538761B2 JP23958594A JP23958594A JP3538761B2 JP 3538761 B2 JP3538761 B2 JP 3538761B2 JP 23958594 A JP23958594 A JP 23958594A JP 23958594 A JP23958594 A JP 23958594A JP 3538761 B2 JP3538761 B2 JP 3538761B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被結束物を自動結束機
で結束する際に、テープ把持部と結束ヘッドとの間に手
を挟まれないようにした自動結束装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の自動結束装置として例えば、実開
昭62-115310 号公報に開示されたものがある。その概略
を図10に示して説明すると、基台1の先端部にテープ把
持部2が設けられ、その後ろ側には結束ヘッド3を備え
た結束腕4が起倒動可能に設けられている。この結束腕
4には回転盤6に連結されているリンク5が接続されて
おり、この回転盤6の回転により、結束腕4が自動的に
起倒動するようになっている。そして、被結束物Wを結
束する場合に、テープ把持部2と結束ヘッド3との間に
引き出されている結束テープ7を、被結束物Wで矢印方
向から押し込むようにして載置台8に載置することによ
り、自動的にスイッチが入って回転盤6が回転し結束腕
4を傾倒して結束ヘッド3を仮想線で示すようにテープ
把持部2に衝合し、被結束物Wに巻回されている結束テ
ープ7を圧着した後に切断し、回転盤6の連続回転によ
り結束腕4を元の位置に起立させて停止する。
【0003】上記従来の自動結束装置は結束腕を起倒動
する形式のものであるが、結束ヘッドがテープ把持部に
対して直線的に進退する形式の自動結束装置が開発され
ている(特願平5−205883号)。この結束装置の概略を
図9に示して説明する。この形式の自動結束装置におい
て、テープ把持部2は基盤9の先端部に取りつけられた
支持部材10に固定されており、ヘッド3は基盤9に取り
つけられた支持部材11、12により支持されている、ヘッ
ドシリンダ13のロッドに取りつけられている。そして、
このテープ把持部2とヘッド3は基盤9に対して所定の
傾斜角度をもって、互いに対向するように支持部材10、
11および12により支持されている。このテープ把持部2
およびヘッド3は例えば特開昭63ー152518号公報などに
より既に公知のものであるので、ここでの詳細な説明は
省略する。
【0004】14は被結束物Wを押えるための押え部材で
あり、軸15に偏心して取りつけられた取付部材16によ
り、ヘッド3の両側に位置して取りつけられている。そ
して、この軸15を図には現れていない押えシリンダによ
り回動することにより、押え部材14を14′の位置まで揺
動するようになっている。18は載置台であり、受けシリ
ンダ19のロッド20に取りつけられており、基台9に対し
て水平方向に抜き差し可能なようになっている。そして
結束された被結束物6を落下させるように、載置台18が
逃げる動きをするようになっている。
【0005】この自動結束装置において、被結束物Wを
結束する場合に、テープ把持部2と結束ヘッド3との間
に引き出されている結束テープ7を、被結束物Wで矢印
方向から押し込むようにして載置台18上に載置すると、
スイッチが入って押え部材14が14′の位置まで自動的に
傾倒して被結束物Wを整束し、次にヘッドシリンダ13に
より結束ヘッド3がテープ把持部2に向かって前進して
衝合し、被結束物Wに巻回されている結束テープ7を圧
着した後に切断し、ヘッドシリンダ13により結束ヘッド
3が自動的に後退するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の自動結束装
置において、結束腕が傾倒動する形式のものにあって
は、作業員の手作業により結束テープ7を被結束物Wで
矢印の方向から押し込むようにして、被結束物Wを載置
台8に載置することにより、結束腕が自動的に傾倒して
テープ把持部2と結束ヘッド3とが衝合するので、テー
プ把持部2と結束ヘッド3との間に作業員の手を挟む危
険性がり、安全性の点で問題がある。
【0007】また、結束ヘッドがテープ把持部に対して
直線的に進退する形式のものにあっては、作業員の手作
業により結束テープ7を被結束物Wで矢印の方向から押
し込むようにして、被結束物Wを載置台8に載置するこ
とにより、先ず押え部材14が14′の位置まで傾倒して被
結束物Wを整束し、次に結束ヘッド3がテープ把持部2
に向かって前進するので、押え部材によって作業員の手
が挟まれる危険性があり、更に結束ヘッド3が前進して
テープ把持部2と結束ヘッド3との間に手を挟む危険性
があり、安全性の点で問題がある。
【0008】上記の自動結束機のように、機械的に結束
腕あるいは押え部材などが自動的に動くものと、被結束
物を載置台に載置するという手作業とが併用されている
ものにあっては、作業員の意志とは無関係にある部分が
自動的に動くので、例えば熟練するほど注意がおろそか
になったり、また被結束物を載置台に載置するという単
純作業の繰り返しにより注意が散漫になったり、また疲
労によっても注意力が減退したりして、手を挟む危険性
があり作業性の点で改良すべき問題がある。
【0009】本発明は、作業員の注意力が例え散漫にな
り、あるいは減退してもテープ把持部と結束ヘッドとの
間に手を挟まないようにした自動結束装置を提供するも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る自動結束装置は、基台の先端部に結束テ
ープを把持するテープ把持部を設け、基台の後部にテー
プ把持部に対して離間接近する結束ヘッドを先端部に備
えた結束腕を起倒動可能に設け、該結束腕の起倒動とは
独立して結束ヘッドの軌跡にそって回動しテープ把持部
に対して離間接近する整束部材を設け、該整束部材を手
作業によりテープ把持部に対して接近させることにより
リミットスイッチを作動させて結束腕を傾倒させて結束
ヘッドを自動的にテープ把持部に衝合させることを特徴
とする。
【0011】また、本発明に係る自動結束装置は、基台
の先端部に結束テープを把持するテープ把持部を設け、
基台の後部に結束ヘッドを設け、該結束ヘッドとは独立
して結束ヘッドの移動方向に直進しテープ把持部に対し
て離間接近する整束部材を設け、結束ヘッドをテープ把
持部に対して離間接近させるヘッドシリンダを設け、整
束部材を手作業によりテープ把持手段に対して接近させ
ることによりヘッドシリンダを介して結束ヘッドを自動
的にテープ把持部に衝合させることを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明はこのように構成したので次の通りの作
用がある。すなわち、整束部材を手作業によりテープ把
持部に近接させた後に、結束ヘッドをテープ把持部に自
動的に衝合するようにしているので、テープ把持部に結
束テープの端部を把持して引き出されている結束テープ
を押し込むようにして、被結束物に結束テープを巻回し
ながら被結束物を載置台に載置しても、結束ヘッドは動
かない。
【0013】そして、整束部材をテープ把持部から離間
している状態でなければ載置台に被結束物を載置するこ
とができず、被結束物を載置台に載置した後に手作業に
より整束部材をテープ把持部に接近させ、その後に結束
ヘッドが自動的にテープ把持部に衝合するので、この両
者間の衝合動作段階では、被結束物は載置台に載置され
ており、この状態では手作業する部分がない。
【0014】
【実施例】以下本発明の一実施例について説明する。図
1において、カバー21は扇型の二枚の側板 211からなっ
ており、この二枚の側板 211は結束ヘッド3(図2)が
収容される間隔で天井板212にて結合されている。ま
た、この側板 211の前縁には整束部材 213が設けられて
おり、この整束部材 213には結束テープ7を案内するた
めの案内ローラ 214と、載置台18に載置されている被結
束物Wを整束するための補助整束部材 215が設けられて
いる。そして、整束部材 213の下方においてカバー21
は、基台1に立設された支持部材22にヒンジ23を介して
回動可能に支持されており、支持部材22に固定したバネ
係止部材24と整束部材 213の下端との間に引っ張りバネ
25を設け、カバー21がテープ把持部2から常時離間する
方向に引っ張りバネ25の弾性力が付与されている。本実
施例では整束部材 213にカバー21を取りつけたものを示
しているが、カバー21をなくした整束部材 213のみであ
ってもよい。整束部材 213にはハンドル 218が設けられ
ており、このハンドル 218を握って整束部材 213を回動
することにより、ストッパ26との間で手を挟むことはな
い。
【0015】テープ把持部2側には整束部材 213が 21
3′の位置までヒンジ23を中心にして回動した時に、整
束部材 213が当接するようにストッパ26が基台1に設け
られている。このストッパ26の頂部高さは被結束物Wが
載置台18に載置された状態において、被結束物Wの最大
束を想定して、整束部材 213が被結束物Wに軽く当接す
る高さになっている。また、このストッパ26は逆U字形
になっていてその頂部が丸くなっており、被結束物Wを
載置台18に載置する際に、被結束物Wに傷を付けないよ
うに、かつ、載置台18に被結束物Wが載置しやすいよう
に配慮している。
【0016】そして、ストッパ26の支持面26′の位置は
傾斜している載置台18に載置された被結束物Wが支持面
26′側に移動して当接した状態で、結束ヘッド3がテー
プ把持部2に衝合して結束テープ7を圧着し切断するの
に適切な位置になるように位置決されている。すなわ
ち、支持面26′がテープ把持部2に近過ぎた場合には、
結束ヘッド3がテープ把持部2に衝合した時に、被結束
物Wが結束テープ7の間に噛み込まれて結束不良を起こ
し、また、支持面26′がテープ把持部2から離れ過ぎて
いるいる場合には、被結束物Wの結束状態が緩くなる。
そして、カバー21が回動し整束部材 213が 213′の位置
になってストッパ26に当接した状態において、補助整束
部材 215′は支持面26′とほぼ同一位置になり、逆U字
形のストッパ26の頂部において、被結束物Wの姿勢が崩
れないように、かつ、被結束物Wが結束テープ7の間に
噛み込まないようにして、支持面26′をできるかぎりテ
ープ把持部2に近接させて、被結束物Wを強く結束でき
るように、補助整束部材 215で被結束物Wを整束するよ
うにしている。
【0017】27は後で説明する係止部材であり、支持部
材22に回動可能に設けられており、カバー21が引っ張り
バネ25にて引っ張られてテープ把持部2から離間してい
る状態から、作業員の手作業によりカバー21を回動して
整束部材 213が 213′の位置まで回動する過程で、係止
部材27が整束部材 213の下方部分で押されて回動し、整
束部材 213が 213′の位置になった時に係止部材27がバ
ネの弾性力により元の位置に復帰して、 213′の位置に
ある(ほぼ水平)整束部材213を引っ張りバネ25の弾性
力に抗して係止するようにしている。
【0018】カバー21の天井板 212にはヒンジ 216を介
して開閉可能に蓋板 217が設けられており、結束腕4
(図2)に設けられた案内ローラに沿って引き出されて
いる結束テープ7が、案内ローラから外れた場合とか、
最初に結束テープ7を案内ローラに案内させる時に、蓋
板 217を開けてその作業をしやすくするために設けられ
ている。
【0019】図2は結束腕が傾倒動する形式の結束装置
の結束腕とカバーとの関係を示す図であり、結束腕4は
基台1に軸28を介して起倒動可能に設けられており、結
束腕4が軸28を回動中心として、テープ把持部2に衝合
する4′の位置まで回動する軌跡にそって、カバー21が
ヒンジ23を回動中心として21′の位置まで回動するよう
に設けられている。そして、結束腕4が起立しており、
カバー21がテープ把持部2から離間している状態におい
て、引っ張りバネ25によって常時引っ張られている整束
部材 213は、結束腕4に設けられたストッパ31に当接す
るようになっている。これよりカバー21の回動が規制さ
れ、整束部材 213に設けられた案内ローラ 214と結束腕
に設けられた案内ローラR3 との位置関係が図に示すよ
うに保たれるようになっている。
【0020】これにより、結束腕4に設けられた案内ロ
ーラR1 〜R3 を経てロールテープ29から引き出された
結束テープ7は案内ローラ 214に案内されて、結束テー
プ7aのテープ端がテープ把持部2に把持され、案内ロー
ラ 214との間に引き出された状態になる。
【0021】そして、結束テープ7aを矢印方向に押しな
がら被結束物Wを載置台18に載置すると、結束テープ7
は被結束物Wに巻回されて案内ローラ 214およびR4 に
より7bのように案内され、カバー21を手作業により21′
の位置まで回動することにより、結束テープ7は7cのよ
うに案内ローラR3 、R4 と案内ローラ 214′に案内さ
れて、被結束物Wに一部巻回される。このように結束テ
ープ7を案内ローラ214 ′に案内させることにより、被
結束物Wを結束テープ7の張力によりテープ把持部2側
に引き寄せ、被結束物Wへの結束テープ7の巻回を強く
し、結束後の結束テープの緩みを少なくすようにしてい
る。
【0022】上記のように、案内ローラ 214を経由して
結束テープ7を引き出した場合には、案内ローラ 214′
がテープ把持部2から離れているので、結束テープ7cと
7aの長さ関係は被結束物Wの束の大きさによって多少の
差はあるが、結束テープ7cの方が幾分長くなっており、
カバー21がテープ把持部2から離間してストッパ31に当
接している状態で引き出されている結束テープ7aが幾分
緩んだ状態にある。したがって、引き出されている結束
テープ7aを矢印の方向に押して被結束物Wを載置台18に
載置する際に、引き出されている結束テープ7aの張力を
被結束物Wにあまり与えないようにして載置台18に載置
することができ、例えば被結束物Wがほうれんそうのよ
うに、柔らかい葉物でも、被結束物Wを傷めないように
載置台18に載置することができる。
【0023】また、整束部材 213に設けた案内ローラ 2
14を経由しないで、ロールテープ29から結束腕4に設け
た案内ローラR1 〜R4 に案内させて結束テープ7を引
き出した場合には、結束ヘッド3をテープ把持部2に衝
合した状態において案内ローラR4 がテープ把持部2に
近接しているので、余分に引き出されるテープの量を最
小限にすることができる。したがって、結束終了後に結
束テープを引き出しながら、結束腕4を起立させた場合
に、ロールテープ29から引き出される結束テープ7の余
分な引き出し量が、案内ローラ 214を経由させて引き出
した場合に比べて少なくなり、引き出された結束テープ
7の緩みを少なくすることができる。このように引き出
された結束テープの緩みを少なくすることにより、案内
ローラR1 〜R4 からの結束テープ7の外れを少なくす
ことができる。
【0024】そして、結束ヘッド3をテープ把持部2に
衝合して、被結束物Wを結束する場合には、結束腕4の
傾倒動作に伴ってロールテープ29を逆回転し、引き出さ
れている結束テープ7を巻き戻し(既に公知であるいわ
ゆるバックテンションという)ながら、引き出されてい
る結束テープ7の緩みをなくし、被結束物Wを強く結束
するので、案内ローラ 214を経由する場合も、また経由
しない場合においても、被結束物Wの結束状態は同じで
ある。
【0025】結束腕4には係止解除部材30が設けられて
いる。すなわち、結束腕4が傾倒して係止解除部材30が
30′の位置に来た状態において、カバー21の整束部材 2
13を引っ張りバネ25の弾性力に抗して係止している係止
部材27に係止解除部材30′が当接して係止部材27を回動
し、整束部材 213の係止状態を解除する。これにより、
カバー21は引っ張りバネ25によって、テープ把持部2か
ら離間する方向に回動させられるようになっている。
【0026】図4は図1に示す係止部材27の側面図であ
り、係止部材27は基台1に立設された支持部材22に軸32
を介して回動可能に設けられており、支持部材22に設け
られた部材35と係止部材17の下端との間に引っ張りバネ
34を設けて、係止部材27を常時時計方向に回動するよう
に弾性力が付与されている。33は引っ張りバネ34の弾性
力に抗して係止部材27の回動を停止するためのストッパ
である。係止部材27の先端部には傾斜面 271が形成され
ており、この傾斜面 271の下端に略直角に切り込んだ係
止部 272が形成されている。
【0027】図1に示すようにカバー21がテープ把持部
2から離間している状態からヒンジ23を回動中心として
回動し、整束部材 213が 213′まで回動する過程におい
て、整束部材 213が係止部材27の傾斜面 271に摺接し
て、係止部材27を引っ張りバネ34の弾性力に抗して反時
計方向に回動し、整束部材 213が傾斜面 271を通過して
213′の位置になった時に、係止部材27が引っ張りバネ3
4の弾性力により時計方向に回動して整束部材 213′が
係止部 272に係合し、カバー21は引っ張りバネ25の弾性
力に抗して、閉じられた状態を保持するようになってい
る。
【0028】そして、整束部材 213が傾斜面 271を通過
して係止部 272に係止される位置に、リミットスイッチ
36が設けられており、整束部材213によってこのリミッ
トスイッチ36が押されて図10(図5)に示す回転盤6が
回転し、図2に示す結束腕4が傾倒する。この結束腕4
が4′の位置まで傾倒する過程において、結束腕4に設
けた係止解除部材30が係止部材27の傾斜面 271に摺接し
て、係止部材27を引っ張りバネ34の弾性力に抗して反時
計方向に回動した状態を維持し、整束部材 213と係止部
272との係合を解除する。これにより、カバー21は結束
腕4に設けられたストッパ31に整束部材 213が当接して
閉じられた状態を維持する。そして、ヘッド3とテープ
把持部2とが衝合し、結束テープ7を圧着し切断して結
束腕4が起立する時に、カバー21は引っ張りバネ25の弾
性力によって、結束腕4の起立動作と共に結束腕4と一
体になって開かれる。
【0029】図3は載置台18を示す図であり、載置台18
は基盤1に立設された支持部材37にヒンジ38を介して回
動可能に設けられている。載置台18の一端には連結部材
39が取り付けられており、この連結部材39の一端にはリ
ンク40の一端が連結されている。そして、このリンク40
の他端は連結部材41を介して、回転盤43に連結されてお
り、この回転盤43の回転により載置台18は18′の位置ま
で回動されるようになっている。被結束物Wが載置され
る状態にある載置台18は、テープ把持部2側に傾斜して
いて、載置台18に載置された被結束物Wはこの載置台18
の傾斜によって、テープ把持部2側に寄せられるように
なっている。この載置台18の傾斜角度は連結部材41の長
さLを変えて、リンク40のストロークを調整することに
より、変えることができる。回転盤43は基盤1に固定さ
れたブラケット42により、基盤1に取り付けられてい
る。このように、載置台18が18′の位置まで回動するこ
とにより、結束された被結束物WはW′のようにベラ貼
り装置44に落下して取り出されるようになっている。
【0030】図5は図1に示したカバー21、図2に示し
たカバー21と結束腕4、図3に示した載置台18および図
4に示した係止部材27を組み合わせた図であり、これら
はキャスター45を備えた基台1に搭載されている。ま
た、結束腕4はロッド5を介して回転盤6に連結されて
おり、結束腕4はこの回転盤6により自動的に起倒動す
るようになっている。図6は図5の平面図であり、本実
施例では二つの結束腕4(結束ヘッド3)を覆うように
側板 211を備えたカバー21が設けられている。また、ロ
ッド5は連結部材46を介して二つの結束腕4に連結され
ており、一つの回転盤6により二つの結束腕4を起倒動
するようにしている。このように、カバー21は一つの結
束ヘッド3を覆うようにすることは勿論であるが、複数
の結束ヘッド3をまとめて覆うようにしてもよい。
【0031】図7は図1における蓋板 217を拡大して示
すた図であり、蓋板 217の端部には天井板 212から突出
するようにマグネット46が設けられており、蓋板 217の
端部が天井板 212から浮き上がった状態になっていて、
この部分に手を入れて蓋板 217の開閉が容易なようにな
っている。また、蓋板 217には取手47が設けられてお
り、手作業にてカバー21を閉めるのに便利なようにして
いる。
【0032】このように構成した自動結束装置を用いた
結束方法について、次に説明する。先ず、結束腕4が起
立している状態において、図2に示すようにカバー21は
結束腕4に設けたストッパ31に整束部材 213が当接した
状態で開いた状態にあり、結束テープ7aはテープ把持部
2と案内ローラ213または案内ローラR4 との間に引き
出された状態にある。
【0033】次に、結束テープ7aを矢印方向に押し込む
ようにして、被結束物Wを載置台18に載置する。この場
合において、結束テープ7aが案内ローラ 214を経由して
引き出されている時には、結束テープ7aは緩んだ状態に
あるので、結束テープ7aの張力が比較的被結束物Wにか
からないので、ほうれんそうのように柔らかいもので
も、傷めないようにして載置台18に載置することができ
る。
【0034】次に、カバー21を手作業により閉めること
により、整束部材 213が図1の 213′の位置まで回動す
る過程において、係止部材27の傾斜面 217に摺接して係
止部272に係止する間にリミットスイッチ36を押す。し
たがって、整束部材213が係止部 272に係止されて、カ
バー21が閉められた後に結束腕4が自動的に傾倒する。
【0035】このように、カバー21を閉めた後に結束腕
4が自動的に傾倒するので、テープ把持部2に結束テー
プ7の端部を把持して引き出されている結束テープ7aを
押し込むようにして、被結束物Wに結束テープ7aを巻回
しながら被結束物Wを載置台18に載置しても、結束ヘッ
ド3は動くことはない。また、カバー21をテープ把持部
2から離間している状態でなければ載置台18に被結束物
Wを載置することができないので、被結束物Wを載置台
18に載置する時には常にカバー21が開かれた状態にあ
り、結束腕4が自動的に傾倒することはない。
【0036】そして、被結束物Wを載置台18に載置した
後に手作業によりカバー21をテープ把持部2に接近さ
せ、整束部材 213を 213′の位置にした時に被結束物W
は、図2に示すように案内ローラ 214′(または案内ロ
ーラR4 )に案内されている結束テープ7cによりテープ
把持部2方向に引き寄せられると共に、傾斜している載
置台18と整束部材 213によって押されて整束される。ま
た、補助整束部材 215により、結束テープ7c間への被結
束物Wの噛み込みが防止される。このように、被結束物
Wが整束された後に結束ヘッド3が自動的にテープ把持
部2に衝合するので、この両者間の衝合動作段階では結
束ヘッド3はカバーで覆われた状態にあり、結束ヘッド
3が例えカバー21で覆われていて結束の状態が目視でき
なくても、被結束物Wを確実に結束することができる。
【0037】このようにして、被結束物Wが結束された
後に回転盤6の連続回転により結束腕4は起立方向に回
動し、カバー21はこの結束腕4の起立方向への回動に伴
って引っ張りバネ25により回動し、カバー21は結束腕4
と一体となって開かれるので、作業員としては被結束物
Wを載置台18に載置した後にカバー21を閉めた後は手を
カバー21から離せば、被結束物Wは自動的に結束され、
かつ、自動的にカバー21が開かれ、更に載置台18が18′
の位置まで回動して、結束された被結束物Wは自動的に
下方向に取り出される。
【0038】次に図8に示す実施例は結束ヘッド3がテ
ープ把持部2に向かって直線的に移動する形式の自動結
束装置にカバー21を適用したものである。この図8に示
した自動結束装置は図9に示した自動結束装置におい
て、整束部材14をなくしたものであり、その他の部分に
ついては同一部分に同一符号を付してその説明は省略す
る。結束ヘッド3の進退動に対して平行にスライド可能
な軸49が設けられており、この軸49は支持部材11にヘッ
ドシリンダ13をまたぐように設けられた軸受50に支持さ
れている。軸49の先端にはカバー21を取り付けるための
取付部材51が設けられており、カバー21が結束ヘッド3
の直進方向に移動できるようになっている。
【0039】このカバー21の整束部材 213はカバー21が
21′の位置にある状態において、載置台18に載置された
被結束物Wをテープ把持部2側に押すのに適した形状に
なっており、本実施例では結束ヘッド3の移動経路をほ
ぼ直角に横切るように設けられている。そして、この整
束部材 213は結束ヘッド3が通過可能なように、結束ヘ
ッド3の幅よりも幾分広い幅で切り欠かれている。ま
た、この実施例におけるカバー21には図1に示した実施
例のように側板211に相当するものがなく、結束ヘッド
3とテープ把持部2とが衝合して結束する状態が目視で
きるようになっている。48は結束が完了して載置台18を
シリンダ19にて後退した時に、載置台18上の被結束物W
を落とすための被結束物落とし部材である。この実施例
も図1に示した実施例と同様に、整束部材 213に案内ロ
ーラ 214が設けられ、またテープ把持部2にはストッパ
26が設けられている。
【0040】このように構成した自動結束装置を用いた
結束方法について、次に説明する。先ず、結束ヘッド3
が後退している状態において、カバー21は結束ヘッド3
に近接した位置にあり、結束テープ7aはテープ把持部2
と案内ローラ213または案内ローラR4 との間に引き出
された状態にある。
【0041】次に、結束テープ7aを矢印方向に押し込む
ようにして、被結束物Wを載置台18に載置する。この実
施例においても同様に、結束テープ7aが案内ローラ 214
を経由して引き出されている時には、結束テープ7aは緩
んだ状態にあるので、結束テープ7aの張力が比較的被結
束物Wにかからず、ほうれんそうのように柔らかいもの
でも、傷めないようにして載置台18に載置することがで
きる。
【0042】次に、カバー21を手作業によりテープ把持
部2側の21′の位置にスライドすることにより、図示省
略の油圧(空気圧)切り替えバルブが切り換わり、ヘッ
ドシリンダ13のロッドが伸長してヘッド3が前進する。
したがって、整束部材 213がストッパ26に当接した後に
結束ヘッド3が自動的にテープ把持部2に向かって直進
する。
【0043】このように、カバー21を21′の位置に移動
した後に結束ヘッド3が自動的にテープ把持部2に向か
って直進するので、テープ把持部2に結束テープ7の端
部を把持して引き出されている結束テープ7aを押し込む
ようにして、被結束物Wに結束テープ7aを巻回しながら
被結束物Wを載置台18に載置しても、結束ヘッド3は動
くことはない。また、カバー21をテープ把持部2から離
間している状態でなければ載置台18に被結束物Wを載置
することができないので、被結束物Wを載置台18に載置
する時には常にカバー21が開かれた状態にあり、結束ヘ
ッド3が自動的にテープ把持部2に向かって直進するこ
とはない。
【0044】そして、被結束物Wを載置台18に載置した
後に手作業によりカバー21をテープ把持部2に接近さ
せ、整束部材 213を 213′の位置にした時に被結束物W
は、案内ローラ 214′(または案内ローラR4 )に案内
されている結束テープ7cによりテープ把持部2方向に引
き寄せられると共に、整束部材 213によって押されて整
束される。このように、被結束物Wが整束された後に結
束ヘッド3が自動的にテープ把持部2に衝合するので、
被結束物Wを確実に結束することができる。
【0045】このようにして、被結束物Wが結束された
後に、図示省略の油圧(空気圧)回路が切り換わり、ヘ
ッドシリンダ13のロッドが後退して結束ヘッド3を元の
位置に復帰させ、カバー21を手作業により元の位置に復
帰させる。そして載置台18をシリンダ19により後退させ
ることにより、載置台18上の被結束物Wは被結束物落と
し部材48にて落とされ、結束された被結束物Wは自動的
に下方向に取り出される。
【0046】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、整束
部材を手作業によりテープ把持部に近接した後に、結束
ヘッドをテープ把持部に自動的に衝合するようにしてい
るので、整束部材をテープ把持部に近接させない限り結
束ヘッドは動かず、かつ、整束部材をテープ把持部から
離間している状態でなければ載置台に被結束物を載置す
ることができず、この状態では結束ヘッドは動かないこ
とから、テープ把持部と結束ヘッドとの間に手をはさむ
ことはない。
【0047】そして、結束腕の起倒動とは独立してテー
プ把持部に対して離間接近する整束部材を設けたので、
結束腕とは無関係に手作業により整束部材を基台の先端
部に設けたテープ把持部に接近させることができ、か
つ、整束部材をテープ把持部に接近させた後に、基台に
起倒動可能に設けた結束腕を自動的に傾倒させることが
でき、テープ把持部と結束ヘッドとの間に手をはさむこ
とはない。
【0048】また同様に、結束ヘッドとは独立してテー
プ把持部に対して離間接近する整束部材を設けたので、
結束ヘッドとは無関係に手作業により整束部材を基台の
先端部に設けたテープ把持部に接近させることができ、
かつ、整束部材をテープ把持部に接近させた後に、基台
に設けた結束ヘッドをテープ把持部に自動的に接近させ
ることができるので、テープ把持部と結束ヘッドとの間
に手をはさむことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるカバーの側面図であ
る。
【図2】図1に示したカバーと結束腕との関係を示す側
面図である。
【図3】本発明の一実施例である載置台の側面図であ
る。
【図4】図1における係止部材の正面図である。
【図5】図1〜図4における部材を組み立てた全体を示
す側面図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】図1における蓋板を部分拡大して示した図であ
る。
【図8】本発明の他の実施例の側面図である。
【図9】従来の結束装置の側面図である。
【図10】従来の結束装置の側面図である。
【符号の説明】
1 基台 2 テープ把持部 3 結束ヘッド 4 結束腕 7 結束テープ 9 基台13 ヘッドシリンダ 18 載置台 21 カバー 211 側板 212 天井板 213 整束部材 214 案内ローラ 215 補助整束部材 217 蓋板 27 係止部材 30 係止解除部材 31 ストッパ36 リミットスイッチ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台の先端部に結束テープを把持するテー
    プ把持部を設け、前記基台の後部に前記テープ把持部に
    対して離間接近する結束ヘッドを先端部に備えた結束腕
    を起倒動可能に設け、該結束腕の起倒動とは独立して
    結束ヘッドの軌跡にそって回動し前記テープ把持部に
    対して離間接近する整束部材を設け、該整束部材を手作
    業により前記テープ把持部に対して接近させることによ
    りリミットスイッチを作動させて前記結束腕を傾倒させ
    て前記結束ヘッドを自動的に前記テープ把持部に衝合さ
    せることを特徴とする自動結束装置。
  2. 【請求項2】基台の先端部に結束テープを把持するテー
    プ把持部を設け、前記基台の後部に結束ヘッドを設け、
    該結束ヘッドとは独立して前記結束ヘッドの移動方向に
    直進し前記テープ把持部に対して離間接近する整束部材
    を設け、前記結束ヘッドを前記テープ把持部に対して離
    間接近させるヘッドシリンダを設け、前記整束部材を手
    作業により前記テープ把持手段に対して接近させること
    により前記ヘッドシリンダを介して前記結束ヘッドを自
    動的に前記テープ把持部に衝合させることを特徴とする
    自動結束装置。
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