JPS6144444B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、魚つりのリール組立体に関するも
のである。現在一般に使用されている魚つりのリ
ール組立体には、２つのタイプがある。方のタイ
プは側面投げ出しリールと呼ばれ、側面投げ出し
リールのスプールはつり糸の投げ出し時にはつり
ざおの直角に配置され、つり糸の回収時にはつり
ざおの長さ方向に配置される。つり糸を投げ出す
には、スプールのロツクをはずし、それを手動で
90゜回転する必要がある。さらに、投げ出し開始
時に、すり糸を指で保持する必要がある。従つ
て、投げ出しの開始は、両手の作業で行なわれ
る。

また、つり糸が回収される時に、つり糸がスプ
ールからはずれてもつれることがよある。これ
は、特に夜づりをする時に面倒な問題になる。

一般に使用されている魚つりのリールの他方の
タイプは、スピニングリールである。スピニング
リールのつり糸の投げ出しには、つり糸を指で保
持している時にベイルワイヤ（bail wire）を手
動で操作する必要がある。従つて、これも、投げ
出しの開始は、両手の作業で行なわれる。さら
に、スピニングリールは、スプールがさおに直角
に配置されるため、スプールを回転させるための
ハンドルとスプール自体との間に複雑なベベルギ
ヤ装置を要する。また、その構造は、リールをさ
おに連結する長い茎部を必要とする。全体とし
て、扱いにくく、つり糸をスプールに巻き取る効
率も悪い。

この発明は、従来の側面投げ出し魚つりリール
の少なくとも１つの欠点を克服する側面投げ出し
タイプの魚つりリール組立体を提供するものであ
る。この発明は、つり糸を巻き取るための側面投
げ出しタイプの魚つりリール組立体であつて、 投げ出しエツジを有し、直径方向にのびる回動
軸のまわりに回動可能に取り付けられている円形
スプールと、 前記つり糸を回収するときつり糸が前記スプー
ルの投げ出しエツジを越える可能性を減少させ、
前記スプールを投げ出し位置に回動させるとき前
記スプールの投げ出しエツジから離れるよう回動
することがでかきる回動可能に取り付けられたつ
り糸回収ガイド手段と、 前記スプールの回動軸と直角に配置された部分
を有し、つりざおに取り付けるための手段が設け
られているベースプレートと、 前記スプールの回動軸と直角に配置されたピボ
ツトプレートとを備え、前記ピボツトプレートは
前記ベースプレート上の点のまわりに回動可能に
取り付けられ、前記ピボツトプレートを前記スプ
ールとともに前記ベースプレートに対し回動させ
ることができ、さらに、 長さ方向スロツトが設けられた細長いブラケツ
トからなる取付手段を備え、前記ブラケツトの一
端が前記ピボツトプレートの回動取付点に対し偏
心するよう配置された取付点のまわりに回動可能
に取り付けられ、前記ブラケツトの取付点は前記
ピボツトプレートの取付点のまわりに弧線を描
き、さらに、 前記ベースプレート上に配置され、前記ブラケ
ツトのスロツト内に少なくともスロツトの一部を
横切るよう配置されたスタツドを備え、前記ガイ
ド手段の一端は前記ブラケツトにその横方向に取
り付けられ、他端は前記ガイド手段の一端から離
れたスプールの側面に近接したベースプレートの
部分に回動可能に取り付けられ、前記ガイド手段
を回動させ、これを前記投げ出し位置のスプール
の投げ出しエツジから離すことができるようにし
たことを特徴とするものである。

以下、この発明の実施例を図面について詳細に
説明する。

図において、魚つりのリール組立体１０は、細
長いブラケツト１８から突出するスピンドル（図
示せず）に回転可能に取り付けられたスプール１
２を有する。ハンドル手段１６は、円形のプレー
ト１４およびスプール１２の中央に取り付けられ
る。スプール１２は外周に沿つて凹部を形成した
湾曲面を有し、つり糸をスプール１２に巻き取る
ことができ、保持することができる。第２図ない
し第５図に示されるように、スプール１２の湾曲
面は、凹部の底部に対しプレート１４から遠い側
に比較的浅いスロープをもつ。比較的浅いスロー
プは、スプール１２のつり糸投げ出しエツジ１３
で終わる。

プレート１４は、ねじ（図示せず）等の適宜な
手段によつて細長いブラケツト１８に取り付けら
れる。ピボツトプレート２０が第４図に最もよく
示されるようにブラケツト１８の一端に一体に形
成される。細長いベースプレート２２がピン２４
によつてピボツトプレート２０に部分的に回転可
能に取り付けられる。ベースプレート２２は、第
１図および第４図に示されているように、両端に
つりざお２８に取り付けるためラグ手段２６を有
する。さらに、ベースプレート２２は、弓形状の
横方向のスロツト３０を有する。Ｌ字形状のブラ
ケツト３２がピン３４に回動可能に取り付けら
れ、ピン３４はピボツトプレート２０に固定さ
れ、ベースプレート２２ののスロツト３０を貫通
してのびる。ブラケツト３２は、Ｌ字形状を形成
するベース部と直立部の間のコーナーにおいてピ
ン３４に取り付けられる。ブラケツト３２のベー
ス部は直線状のスロツト３６を含み、スロツト３
６内にベースプレート２２に取り付けられたスタ
ツド３８が配置される。ブラケツト３２の直立部
の先端は、つり糸回収ガイド４０の一端に溶接等
によつて堅固に取り付けられる。つり糸回収ガイ
ド４０は、実質上半円形のワイヤからなるもの
で、ブラケツト３２からブラケツト１８の下端に
近接した位置（第１図参照）までのび、その位置
で直角に折曲され、ブラケツト１８に回動可能に
連結される。従つて、ワイヤの両端は、実質上ス
プール１２を横切つて互いに直径的に対向する。

第３図および第４図に最もよく示されているよ
うに、ピボツトプレート２０のスプール１２に近
接した側面は、レバー４４およびピン４６によつ
て回動可能に取に付けられた操作部材４２を有す
る。レバー４４は、スプリング５０（第３図）に
よつて付勢され、ストツパー４８に係合する。さ
らに、レバー４４はに直角をなす延長部５２が設
けられ、これは、リール１０が第３図に示されて
いる状態にある場合に、ピボツトプレート２０に
突出部５４に接触する。

フインガ５６がスプール１２の投げ出しエツジ
１３に近接した位置においてピボツトプレート２
０に回動可能に取り付けられる。フインガ５６
は、スプール１２から間隔を置いた位置とスプー
ル１２の投げ出しエツジ１３に係合する位置との
間を移動することができるように配置される。フ
インガ５６の移動は、フインガ５６をレバー４４
に連結するロツド５８によつて行なわれる。フイ
ンガ５６は、ゴムまたはプラスチツク等の弾性材
料で被覆されていることが好ましい。

使用時には、つり糸はスプール１２に巻き取ら
れ、つりざお２８に沿つてのばされる。

第２図に示されている状態では、回収ガイド４
０はスプール１２に整合され、凹部の浅いスロー
プの部分から間隔を置いて配置される。操作部材
４２は、延長部５２がビボツトプレート２０の突
出部５４に接触することによつて図示されている
位置にロツクされる。フインガ５６は、スプール
１２の投げ出しエツジ１３から間隔を置いて配置
される。スプール１２はその直径方向にのびる回
動軸、すなわちピン２４のまわりを回動操作さ
れ、90゜回動操作され、つり糸に投げ出しを可能
にする。これは、操作部材４２を指で引いて、そ
れをスプリング５０の作用に抗して回動させ、ピ
ボツトプレート２０から離れさせることによつて
行なわれる。この動作によつて、延長部５２は突
出部５４を越えて押し出され、機構は自由にな
る。操作部材４２をさらに指で引くと、スプール
１２はつりざお２８に対し90゜回動する。これ
は、ピン２４上のピボツトプレート２０がベース
プレート２２にに対し相対的に回動することによ
つて達成される。同時に、ピン４６がベースプレ
ート２２のスロツト３６を横切り、スタツド３８
はまずピン３４から離れ、その後ピン３４に向か
つて部分に復帰する。ピボツトプレート２０、ベ
ースプレート２２およびブラケツト３２の間の相
対的な動作は、最終的に、ガイド４０をスプール
１２に対し第２図に示されている位置から第５図
に示されている位置まで移動させる。第５図に示
されている位置では、スプール１２はつり糸の投
げ出しを行ない得る状態にある。機構を第５図に
示されている位置に堅固に保持するため、ベース
プレート２２のフツク６０がピボツトプレート２
０に取り付けられた突出部６２に解放可能に係合
する。

操作部材４２を指でスプリング５０に孔して引
くと、ロツド５８が引き寄せられるため、フイン
ガ５６が回動してスプール１２の投げ出しエツジ
１３に係合し、つり糸を投げ出し開始時に保持す
る。操作部材４４２を解放すると、フイン５６は
ロツド５８を介して作用するスプリング５０によ
つて回動され、スプール１２から離れる。レバー
４４は、ストツパー４８に係合する位置に復帰す
る。

つり糸の投げ出しは、周知のように、さおを前
方に投げ出し、つり糸を固定状態に保持されたス
プール１２の投げ出しエツジ１３から放出させる
ことによつて行なわれる。投げ出しが完了する
と、スプール１２は第２図に示されている位置に
復帰され、延長部５２は突出部５４に接触する。

つり糸を回収するにあたつては、ハンドル１６
がまわされ、スプール１２が回転し、つり糸を巻
き取る。第２図に示されているように、ガイド４
０はスプール１２の投げ出しエツジに平行に配置
され、その凹部の浅いスロープの部分から間隔を
置いて配置される。この位置では、ガイド４０
は、回収作業時に、つり糸が投げ出しエツジ１３
を越えてもつれる可能性を減少させる。ブラケツ
ト１８は、つり糸がスプール１２の他方のエツジ
を越える可能性を減少さる。

前述したことから明らかなように、図示された
魚つりのリールでは、投げ出し開始時につり糸が
フインガ５６によつて保持されるため、投げ出し
作業を片手で行なうことができる。さらに、ガイ
ド４０は、つり糸がスプール１２の投げ出しエツ
ジを越えてもつれる可能性を減少させる。また、
フインガ５６および４０は、つり糸の投げ出しを
阻害しないように配置される。

この発明には前記実施例の他に種々の変形例が
考えられる。例えば、ガイド手段と保持手段の作
用は所望に応じて互いに独立させることもでき
る。ガイド手段は、つり糸がその回収時にもつれ
る可能性を減少させ投げ出しには干渉しないもの
であれば、どのような形のものを使用してもよ
い。同様に、つり糸保持手段は、つり糸を投げ出
し開始時に保持することができるものであれば、
どのような形のものを使用してもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に従つた魚つりのリール組立
体の側面図、第２図は第１図の魚つりリールの組
立体の回収ガイド手段がつり糸を回収するための
位置にある状態を示す平面図、第３図は第１図の
３―３線に沿つて要素を取り除きリールが投げ出
し状態にある時のつり糸を保持するための手段を
示した平面図、第４図は第３図の４―４線に沿つ
た断面図、第５図は回収ガイド手段がつり糸を投
げ出すための位置にある時の状態を示す平面図で
ある。 １０……リール組立体、１２……スプール、１
３……スプールの投げ出しエツジ、４０……つり
糸回収ガイド、４２……操作部材、５６……フイ
ンガ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ つり糸を巻き取るための側面投げ出しタイプ
   の魚つりリール組立体であつて、 投げ出しエツジを有し、直径方向にのびる回動
   軸のまわりに回動可能に取り付けられている円形
   スプールと、 前記つり糸を回収するときつり糸が前記スプー
   ルの投げ出しエツジを越える可能性を減少させ、
   前記スプールを投げ出し位置に回動させるとき前
   記スプールの投げ出しエツジから離れるよう回動
   することができる回動可能に取り付けられたつり
   糸回収ガイド手段と、 前記スプールの回動軸と直角に配置された部分
   を有し、つりざおに取り付けるための手段が設け
   られているベースプレートと、 前記スプールの回動軸と直角に配置されたピボ
   ツトプレートとを備え、前記ピボツトプレートは
   前記ベースプレート上の点のまわりに回動可能に
   取り付けられ、前記ピボツトプレートを前記スプ
   ールとともに前記ベースプレートに対し回動させ
   ることができ、さらに、 長さ方向スロツトが設けられた細長いブラケツ
   トからなる取付手段を備れ、前記ブラケツトの一
   端が前記ピボツトプレートの回動取付点に対し偏
   心するように配置された取付点のまわりに回動可
   能に取り付けられ、前記ブラケツトの取付点は前
   記ピボツトプレートの取付点のまわりに弧線を描
   き、さらに、 前記ベースプレート上に配置され、前記ブラケ
   ツトのスロツト内に少なくともスロツトの一部を
   横切るよう配置されたスタツドを備え、前記ガイ
   ド手段の一端は前記ブラケツトにその横方に取り
   付けられ、他端は前記ガイド手段の一端から離れ
   たスプールの側面に近接したベースプレートの部
   分に回動可能に取り付けられ、前記ガイド手段を
   回動させ、これを前記投げ出し位置のスプールの
   投げ出しエツジから離すことができるようにした
   ことを特徴とする魚つりリール組立体。 ２ 前記ガイド手段は実質上半円形のワイヤから
   なり、その両端は前記スプールを横切るよう直径
   方向に対し、下端は直角をなすよう形成されてい
   る特許請求の範囲第１項に記載の魚つりリール組
   立体。 ３ つり糸を巻き取るための側面投げ出しタイプ
   の魚つりリール組立体であつて、 投げ出しエツジを有し、直径方向にのびる回動
   軸のまわりに回動可能に取り付けられている円形
   スプールと、 前記つり糸を収するとき糸が前記スプール投げ
   出しエツジを越える可能性を減少させ、前記スプ
   ールを投げ出し位置に回動させるとき前記スプー
   ルの投げ出しエツジから離れるよう回動すること
   ができる回動可能に取り付けられたつり糸回収ガ
   イド手段と、 前記スプールの回動軸と直角に配置された部分
   を有し、つりざおに取り付けるための手段が設け
   られているベースプレートと、 前記スプールの回動軸と直角に配置されたピボ
   ツトプレートとを備え、前記ピボツトプレートは
   前記ベースプレート上の点まわりに回動可能に取
   り付けられ、前記ピボツトプレートを前記スプー
   ルとともに前記ベースプレートに対し回動させる
   ことができ、さらに、 長さ方向スロツトが設けられた細長いブラケツ
   トからなる取付手段を備え、前記ブラケツトの一
   端が前記ピボツトプレートの回動取付点に対し偏
   心するよう配置された取付点のまわりに回動可能
   に取り付けられ、前記ブラケツトの取付点は前記
   ピボツトプレートの取付点のまわりに弧線を描
   き、さらに、 前記ベースプレート上に配置され、前記ブラケ
   ツトのスロツト内に少なくともスロツトの一部を
   横切るよう配置されたスタツドを備え、前記ガイ
   ド手段の一端は前記ブラケツトにその横方向に取
   り付けられ、他端は前記ガイド手段の一端から離
   れたスプールの側面に近接したベースプレートの
   部分に回動可能に取り付けられ、前記ガイド手段
   を回動させ、これを前記投げ出し位置のスプール
   の投げ出しエツジから離すことができ、さらに、 前記スプールを前記投げ出し位置と前記回収位
   置間に回動動させるための操作手段を備えたこと
   を特徴とする魚つりリール組立体。 ４ つり糸を巻き取るための側面投げ出しタイプ
   の魚つりリール組立体であつて、 投げ出しエツジを有し、直径方向にのびる回動
   軸のまわりに回動可能に取り付けられている円形
   スプールと、 前記つり糸を回収するときつり糸が前記スプー
   ルの投げ出しエツジを越える可能性を減少させ、
   前記スプールを投げ出し位置に回動させるとき前
   記スプールに投げ出しエツジから離れるよう回動
   することができる回動可能に取り付けられたつり
   糸回収ガイド手段と、 前記スプールの回動軸と直角に配置された部分
   を有し、つりざおに取り付けるための手段が設け
   られているベースプレートと、 前記スプールの回動軸と直角に配置されたピボ
   ツトプレートとを備え、前記ピボツトプレートは
   前記ベースプレート上の点のまわりに回動可能に
   取り付けられ、前記ピボツトプレートを前曲スプ
   ールとともに前記ベースプレートに対し回動させ
   ることができ、さらに、 長さ方向スロツトが設けられた細長いブラケツ
   トからなる取付手段を備え、前記ブラケツトの一
   端が前記ピボツトプレートの回動取付点に対し偏
   心するよう配置された取付点のまわりに回動可能
   に取り付けられ、前記ブラケツトの取付点は前記
   ピボツトプレートの取付点のまわりに弧線を描
   き、さらに、 前記ベースプレート上に配置され、前記ブラケ
   ツトのスロツト内に少なくともスロツトの一部を
   横切るよう配置されたスタツドを備え、前記ガイ
   ド手段の一端は前記ブラケツトにその横方向に取
   り付けられ、他端は前記ガイド手段の一端から離
   れたスプールの側面に近接したベースプレートの
   部分に回動可能に取り付けられ、前記ガイド手段
   を回動させ、これを前記投げ出し位置のスプール
   の投げ出しエツジから離すことができるように
   し、さらに、 投げ出し開始のとき前記つり糸を保持するため
   の手段を備えたことを特徴とした魚つりリール組
   立体。 ５ 前記つり糸を保持するための手段は体記スプ
   ールの投げ出しエツジと係合するよう配置された
   フインからなる特許請求の範囲第４項に記載の魚
   つりリール組立体。 ６ 前記つり糸を保持するための手段は前記スプ
   ールを回動させるための機構に連結され、前記ス
   プールが回動するとき前記つり糸を保持すること
   ができるようにした特許請求の範位第４項に記載
   の魚つリール組立体。