JP3548312B2 - カメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影光学系の変倍動作に応じてファインダー光学系の変倍動作を行わせるカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は、従来のファインダー変倍機構を伴うズームレンズ鏡筒を示している。円筒内周にメスヘリコイド101aを持ち、外周に固定用のフランジ部分101bを持った固定メスヘリコイド筒101は、その側面略中央に穴101cを有する。さらに、内周には複数本のキー溝101dを有する。
【0003】
固定メスヘリコイド筒101とヘリコイド嵌合するオスヘリコイド102aを持ったオスヘリコイド筒102は、そのヘリコイド・リードに沿ったスパイラルギア102bを有する。このスパイラルギア102bは、固定メスヘリコイド筒101とオスヘリコイド筒102とがヘリコイド嵌合している状態では、穴101cを通して固定メスヘイリコイド筒101の内側に突出した駆動ギヤ103に噛合する。
【0004】
以上の構成において、駆動ギア103が回転すると、オスヘリコイド筒102は回転しながら固定メスヘリコイド筒101に対して光軸方向に繰り出す。また、オスヘリコイド筒102の内周には、これと回転可能に嵌合し、かつ光軸方向には抜け出ないように固定された直進筒104が収容される。直進筒104の端部には、固定メスヘリコイド筒101のキー溝101dと嵌合摺動する複数本のキー104aが形成されている。従って、オスヘリコイド筒102が回転しながら固定メスヘリコイド筒101に対して繰り出すと、直進筒104は、オスヘリコイド筒102とは一体的に回転することなく固定メスヘリコイド筒101に対して光軸方向に繰り出す。
【0005】
さらに、直進筒104の内周には、図中不図示のレンズ群や、シャッター開閉機構、合焦用レンズ繰り出し機構等を保持するレンズ枠105,106,107が収容される。各レンズ枠105,106,107の外周には複数本のカムピン105a,106a,107aが取り付けられている。これらカムピン105a,106a,107aは、直進筒104に形成された長穴104bに摺動可能に嵌合している。このため、各レンズ枠105,106,107は直進筒104に対して回転することなく光軸方向に移動可能である。
【0006】
また、オスヘリコイド筒102の内周には、長穴104bを貫通した各カムピン105a,106a,107aが嵌合して、オスヘリコイド筒102の回転に伴ってこれらを光学条件を満足するよう案内するカム溝(図中不図示)が形成されている。
【0007】
以上の構成において、駆動ギア103が回転すると、オスヘリコイド筒102と直進筒104とが一体的に固定メスヘリコイド筒101に対して繰り出し、さらに、そこから各レンズ枠105,106,107が繰り出し可能な差動型ズーム鏡筒が構成される。
【0008】
次に、この差動型ズーム鏡筒に連動してファインダーの変倍を行なう機構について図5を用いて説明をする。この図において、101は前述したメスヘリコイド筒で、103は駆動ギアである。この駆動ギア103を減速ギア120を介して駆動するズームモータ19は、ズーム鏡筒の上方中央に位置している。また、ファインダーの対物レンズ群(113,114)もズーム鏡筒の上方に位置している。
【0009】
この構成では、ズームモータ119が回転するとギア120が駆動ギア103に回転力を伝えて、ズーム鏡筒が駆動される。一方、ギア122,123を介してギア120と噛み合うカム板118のギア部118aにも駆動力が伝達され、カム板118が光軸に直交する方向に移動する。
【0010】
カム板118には、光軸に直交する方向に延びるガイド溝118d,118eが形成されており、これえらガイド溝118d,118eにはファインダー地板112のガイドピン112a,112bが嵌合している。このため、カム板18は光軸に直交する方向にのみ移動が許容される。
【0011】
また、ファインダー地板112の前端に形成された穴部112cにはファインダーガイドバー115が挿入され、このガイドバー115上には1群レンズホルダー113および2群レンズホルダー114が光軸方向に移動自在に取り付けられている。
【0012】
対物レンズ501,502を保持した1群レンズホルダ113および2群レンズホルダ114に形成されたダボ113b,114bは、これらのファインダー地板112に光軸方向に延びるよう形成されたガイド溝112eに嵌合し、1群レンズホルダ113と2群レンズホルダ114を光軸方向ガイドバー115まわりの回転止めの役割を果たす。
【0013】
そして、カム板118の1群カム溝18bおよび2群カム溝18cに各々それぞれレンズホルダ13,14に形成された1群ダボ113a、2群ダボ114aが嵌合し、カム板118が移動することにより、ファインダー光学系の変倍動作が行われる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように、撮影光学系の変倍動作とファインダー光学系の変倍動作とを減速ギア122,123を介して連動させる構成を採ると、減速ギア122,123を設ける分部品点数が多くなり、これら配設するスペースも確保する必要がある。また、鏡筒とファインダーの変倍率を合わせるためにギアの位相合わせをする必要があり、組立て上面倒である。
【0015】
さらに、撮影光学系とファインダー光学系とを常時連結していると、撮影光学系を格納のために沈胴させる際までファインダー光学系がともにカメラ内で移動し、カメラ内にそのためのスペースを確保する必要がある。また、撮影光学系が最大限にフィルム面近傍まで沈胴できないおそれがある。このため、カメラの大型化につながるという問題がある。
【0016】
そこで、本願発明の第1の目的は、撮影光学系とファインダー光学系との間に特別な連動部材を必要とせず、しかもギアによる連動のように位相合わせをする必要がないカメラを提供することにある。
【0017】
また、本願発明の第2の目的は、撮影レンズのワイド端から沈胴位置までの動きに対し、ファインダーを最低限必要な移動のみ行わせるようにしたカメラを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本願第1の発明では、撮影光学系の移動に連動してファインダー光学系を移動させるカメラにおいて、撮影光学系の鏡筒を構成する部材のうち撮影光学系の位置に応じて移動する鏡筒構成部材と、ファインダー光学系を駆動するファインダー駆動部材とを連結している。
【0019】
すなわち、撮影光学系の変倍動作に伴って光軸方向等に移動する鏡筒構成部材によって直接ファインダー駆動部材を駆動するようにして、従来のようにモータの出力を取り出すための減速ギヤ自体を不要として部品点数を減少させ、減速ギヤ用のスペースも不要としてカメラを小型化できるようにしている。しかも、減速ギヤの位相合わせ作業を不要として、組立てを容易に行えるようにしている。
ここで、鏡筒が、カメラ本体に対して固定された固定筒と、この固定筒に対して光軸回りで回転しながら光軸方向に移動する回転筒と、固定筒に対して回転方向に固定された状態で回転筒とともに光軸方向に移動する直進筒とを有して構成されている場合には、上記鏡筒構成部材として直進筒を用いるのが好ましい。
【0020】
そして、具体的には、ファインダー駆動部材にカム部を形成し、鏡筒構成部材に設けたカムピン等をこのカム部に係合させるよう構成するのが望ましい。
【0021】
そして、撮影光学系が非撮影用移動範囲に位置しているときは、鏡筒構成部材とファインダー駆動部材との連結が解除されるようにしている。
【0022】
すなわち、撮影光学系がテレ端からワイド端までの撮影用移動範囲にあるときは、撮影光学系とともにファインダー光学系がカメラ本体に対して光軸方向に移動する一方、撮影光学系が撮影用移動範囲(例えば、テレ端からワイド端までの範囲)から外れて非撮影用移動範囲(沈胴範囲)に入ったときには上記連結を解除し、ファインダー光学系を停止させることにより、非撮影用移動範囲でもファインダー光学系が移動する場合のようにカメラ本体内にスペースを確保する必要をなくし、カメラの小型化を図っている。
【0023】
具体的に、ファインダー駆動部材のカム部に鏡筒構成部材のカムピン等が係合している場合は、このカムピン等をこのカム部から離脱させることによって、上記連結の解除が行われるようにするのが望ましい。
【0024】
但し、ファインダー駆動部材と鏡筒構成部材との連結が解除されると、ファインダー駆動部材がカメラの振動等によって動いてしまい、次に撮影光学系を撮影範囲に移動させたときに上記連結を回復できなくなるおそれがあるので、連結解除時(すなわち、撮影光学系が非撮影用移動範囲に位置するとき)に鏡筒構成部材に代わってファインダー駆動部材を保持する手段を設けるのが望ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態であるカメラの撮影光学系のズーム鏡筒を示している。円筒内周にメスヘリコイド1aを持ち、外周に固定用のフランジ部分1bを持った固定メスヘリコイド筒1は、その側面略中央に穴1cを有する。さらに、内周には複数本のキー溝1dを有する。
【0026】
固定メスヘリコイド筒1とヘリコイド嵌合するオスヘリコイド2aを持ったオスヘリコイド筒2には、そのヘリコイド・リードに沿ったスパイラルギア2bを有する。このスパイラルギア2bは、固定メスヘリコイド筒1とオスヘリコイド筒2とがヘリコイド嵌合している状態では、穴1cを通じて固定メスヘリコイド筒1の内側に突出した駆動ギヤ3に噛合する。
【0027】
以上の構成によって、駆動ギア3が回転すると、オスヘリコイド筒2は回転しながら固定メスヘリコイド筒1に対して光軸方向に繰り出す。
【0028】
また、オスヘリコイド筒2の内周には、これと回転可能に嵌合し、かつ光軸方向には抜け出ないように固定された直進筒4が収容される。直進筒4の端部には、固定メスヘリコイド筒1のキー溝1dと嵌合摺動する複数本のキーが形成されている。従って、オスヘリコイド筒2が固定しながら固定メスヘリコイド筒1に対して繰り出すと、直進筒4は、オスヘリコイド筒2とは一体的に回転することなく固定メスヘリコイド筒1に対して光軸方向に繰り出す。
【0029】
さらに、直進筒4の内周には、図中不図示のレンズ群や、シャッタ開閉機構、合焦用レンズ繰出し機構等を保持するレンズ枠5,6,7が収容される。各レンズ枠5,6,7の外周には、複数本のカムピン5a,6a,7aが取付けられており、これらカムピン5a,6a,7aは、直進筒4に形成された長穴4bに摺動可能に嵌合している。このため、各レンズ枠5,6,7は直進筒4に対して回転することなく光軸方向に移動可能である。
【0030】
また、オスヘリコイド筒2の内周には、長穴4bを貫通した各カムピン5a,6a,7aが嵌合し、オスヘリコイド筒2の回転に伴ってこれを光学条件を満足するよう案内するカム溝(図中不図示)が形成されている。
【0031】
以上の構成において、駆動ギア3が回転すると、オスヘリコイド筒2と直進筒4とが一体的に固定メスヘリコイド筒1に対して繰り出し、さらに、そこから各レンズ枠5,6,7が繰り出し可能な差動型ズーム鏡筒が構成される。
【0032】
直進筒4の光軸方向端部上側には、台部4cが形成されており、この台部4cの上面には円柱状のピン部4dが形成されている。この台部4cをピン部4dはメスヘリコイド筒1の上部に光軸方向に延びるよう形成された溝部1eに嵌合し、鏡筒のズーム動作に応じて光軸方向前後に運動する。
【0033】
なお、ピン4dの位置は、撮影レンズを保持するレンズ枠5,6,7の位置と対応しているので、ピン4dの位置を検出することによって撮影レンズの焦点距離を知ることができる。
【0034】
次に、図2を用いて撮影レンズの変倍動作に連動して変倍動作するファインダー光学系について説明する。レンズ鏡筒の固定メスヘリコイド筒1の上部には、ファインダーカム板10が配設されており、このファインダーカム板10は、固定メスヘリコイド筒1の外周に光軸方向に延びて形成された突部1f,1gと外周全部に形成されたフランジ部1bとによって位置規制されて、円周方向にのみ移動可能となっている。
【0035】
また、ファインダーカム板10は更に上部からファインダー地板11により押さえられている。ファインダー対物レンズ郡12,13を保持している対物レンズ枠14,15には穴部14a,15aが形成されており、これら穴部14a,15aにはファインダーガイドバー16が貫通している。このファインダーガイドバー16は、ファインダー地板11の前端に形成された穴部11aにファインダー対物レンズ郡12,13(レンズ枠14,15)を光軸方向前後に案内する。
【0036】
なお、対物レンズ枠14,15の回転止めのため、これら対物レンズ枠14,15に形成されたダボ部14b,15bが、ファインダー地板11に光軸方向に延びて形成された溝部11bに嵌合している。
【0037】
また、ファインダーカム地板10の裏側(固定メスヘリコイド筒1に対向する側)には、第1溝カム10aが形成されており、この第1溝カム10aには直進筒4のピン部4dが嵌合している。
【0038】
さらに、ファインダーカム板10には、第2および第3溝カム10b,10cが形成されており、これら第2および第3溝カム10b,10cには対物レンズ枠14,15のダボ部14c,15cが嵌合している。
【0039】
ここで、図3にファインダーカム板10の各溝カム10a,10b,10cを展開した形で示す。ピン4dは、鏡筒の格納沈胴時は第1溝カム10aから外れる(図中に丸囲の「沈」で示す位置にある)。また、ワイド端では、第1溝カム10aにおける図中に丸囲みの「W」で示す位置まで入る。この時各ダボ部14c,15cは、第2および第3溝カム10b,10c内における図中に丸囲みの「W」で示す位置にある。沈胴時も、ダボ部14c,15cはワイド端位置と同じ位置にある。
【0040】
撮影レンズが繰り出されると、カム板10はピン4dがダボ14c,15cに対して図3中左方向に移動し、テレ端ではピン4dやダボ14c,15cはカム板10に対して図中にて丸囲みの「T」で示す位置まで移動する。このため各ファインダーレンズ枠14,15溝カム10b,10cに案内されてそれぞれ光軸方向に移動する。
【0041】
このような構成によれば、沈胴時は直進筒4とファインダーカム板10との連動を行なっているピン部4dが、カム板10aからはずれ、カム板10が円周方向に対してフリーになるので、このカム板10を固定するために、カム板固定バネ17が設けられている。具体的には、固定バネ17の突部17aがカム板10のV溝10dに係合して、沈胴からワイドの間でカム板を保持する。
【0042】
このように変倍動作したファインダー対物レンズを通過した光束は、三角プリズム18を通った後、ダハプリズム19との間で結像される。このためダハプリズム19と接眼レンズ20とを通してファインダー像を見ることができる。
【0043】
なお、本発明におけるファインダー駆動部材(ファインダーカム板10)や、これに連結される鏡筒構成部材(直進筒4)の形状は、上記実施形態にて説明したものに限られるものではない。
【0044】
また、本発明は、レンズシャッタカメラ、ビデオカメラ等、種々の形態のカメラに適用することができ、さらにはカメラ以外の光学機器やその他の装置、さらにはそれらカメラや光学機器やその他の装置に適用される装置またはこれらを構成する要素に対しても適用することができる。
【0045】
また、本発明は、以上の実施形態および変形例、またはそれら技術要素を必要に応じて組み合わせて用いてもよい。
【0046】
(実施形態と請求の範囲との関係)
上記実施形態において、直進筒4が請求の範囲にいう鏡筒構成部材に、ファインダーカム板10が請求の範囲にいうファインダー駆動部材に、カム板10に形成された第1溝カム10aが請求の範囲にいうカム部に、ワイド位置近傍から沈胴位置までの範囲が請求の範囲にいう非撮影用移動範囲に、固定バネ17が請求の範囲にいう保持手段にそれぞれ相当する。
【0047】
なお、以上が本発明の各構成と実施形態の各構成の対応関係であるが、本発明はこれら実施形態の構成に限られるものではなく、請求項に示した機構または実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであってもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本願第1の発明では、撮影レンズの位置に応じて光軸方向等に移動する鏡筒構成部材によって直接ファインダー駆動部材を駆動するようにしている。このため、本発明を用いれば、従来のようにモータの出力を取り出すための減速ギヤ自体を不要として部品点数を減少させることができるとともに、減速ギヤ用のスペースも不要としてカメラを小型化することができる。しかも、従来のように撮影レンズの位置とファインダー光学系の位置との位置合わせのために減速ギヤの位相を合わせる作業が不要となるため、カメラの組立てを容易に行うことができる。
【0049】
また、本願第2の発明では、撮影レンズが非撮影用移動範囲に位置するときには、鏡筒構成部材とファインダー駆動部材との連結を解除するようにしている。このため、本発明を用いれば、撮影レンズが撮影範囲から外れて非撮影用移動範囲に入ったとき、すなわち本来ファインダーレンズの変倍動作等を行う必要のないときにファインダーレンズを停止させることができる。したがって、撮影レンズが非撮影用移動範囲にあるときのファインダーレンズの移動スペースをカメラ本体内に確保する必要をなくすることができ、その分カメラの小型化を図ることができる。
【0050】
なお、上記第2の発明において、撮影レンズが非撮影用移動範囲に位置するときに、鏡筒構成部材に代わってファインダー駆動部材を保持する保持手段を設ければ、ファインダー駆動部材がカメラの振動等によって動いてしまい、次に撮影レンズを撮影用移動範囲に移動させたときに上記連結を回復できなくなるのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるカメラのズームレンズ鏡筒の斜視図である。
【図2】上記カメラのズームレンズ鏡筒とファインダー変倍機構とを示す斜視図である。
【図3】上記カメラのファインダーカム板の展開図である。
【図4】従来のズームレンズ鏡筒の斜視図である。
【図5】従来のファインダー変倍機構の斜視図である。
【符号の説明】
1 固定メスヘリコイド筒
2 オスヘリコイド筒
3 駆動ギア
4 直進筒
5,6,7 レンズ枠
10 ファインダーカム板
11 ファインダー地板
12,13 対物レンズ群
14,15 対物レンズ枠
16 ファインダーガイドバー
17 固定バネ
18 三角プリズム
19 ダハプリズム
20 接眼レンズ

Claims (3)

  1. 撮影光学系とファインダー光学系とが連動するカメラにおいて、
    前記撮影光学系を有するレンズ鏡筒を構成する部材のうち撮影レンズの位置に応じて光軸方向に移動する鏡筒構成部材と、
    前記鏡筒構成部材の上部に位置し、前記鏡筒構成部材に設けられたピンと係合する第1のカム部と、前記ファインダー光学系に設けられたダボ部と係合する第2のカム部とが形成されたファインダー駆動部材とを有し、
    前記第1のカム部は光軸方向に対して斜めに形成されており、該第1のカム部および前記ピンの係合により前記鏡筒構成部材の光軸方向への移動に応じて前記ファインダー駆動部材が光軸方向と異なる方向に移動し、
    さらに、前記第1のカム部が前記ピンの移動範囲よりも短く形成され、前記ピンが前記第1のカム部から外れることを特徴とするカメラ。
  2. 前記ファインダー駆動部材は、カム板であることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 前記ファインダー駆動部材は、光軸方向への移動が阻止され、光軸回りに移動可能であることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
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