JP3547359B2 - 液体吐出容器 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体吐出容器、特に、電動ポンプの駆動により収容された液体を吐出する液体吐出容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電気ポットなどの液体吐出容器において、液体を収容する容器内の液体量は、容器の側面に設けられた窓を介して液位管の液位をユーザが目視することで判断していた。この目視による判断では、正確性に欠けることから、センサで液体量を検出してユーザが本体上面に設けられた液量表示から液体量を確認してするものが公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の液体吐出容器において、容器内の液体量を検出するセンサは、経年変化により精度誤差が生じて、実際の液体量と液量表示が表わす液体量にズレが起こるという問題があった。ユーザが、このズレを液体吐出容器に設けられた補正手段によりいちいち補正することも考えられるが面倒であり、補正が行なわれなければ液量表示の液体量は、さらに精度誤差により不確かなものとなる。
【0004】
そこで、本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたもので、容器内の液体量を正確に確認できる液体吐出容器を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための手段として、本発明は、
液体を収容する容器と、当該容器内の液体を吐出管を介して吐出する吐出手段と、前記容器内の液体の液体量に相当する信号を出力する液位検出手段と、前記液位検出手段の信号に基づいて液体量を求める制御手段とを有する液体吐出容器において、
前記液位検出手段は、前記吐出手段より上流側の吐出管内に設けられ、前記容器内の液体量による圧力を検出する圧力センサであり、
前記制御手段は、前記吐出手段により前記容器内の液体が吐出され前記容器内の液体が無くなって前記圧力センサが大気圧に近い一定値を検出したとき、前記圧力センサが検出する液体量の現在値と初期設定値との差を求め、この差が第1所定範囲外であるときに、この差を前記圧力センサが検出する液体量に加減するものである。
【0006】
前記発明によると、経年変化により液位検出手段に精度誤差が生じて、液位検出手段が検出する液体量が、液位検出手段の初期設定値と異なる場合、液位検出手段が所定条件のとき検出する液体量の現在値と初期設定値との差を、前記液位検出手段が検出する液体量に加減することにより、精度誤差を補正することができる。
【0007】
また、液位検出手段が検出する液体量の現在値と初期設定値との差が、第1所定範囲よりも大きく、補正が必要なときに確実に加減することができる。液位検出手段を容器内の液体量による圧力を検出する圧力センサで構成することにより、容器内の液体量を正確に得ることができる。さらに、容器内の液体が吐出され容器内の液体が無くなったときの常に同一の条件において、液位検出手段が検出する液体量を初期設定値に補正するので、確実性と信頼性のある補正が可能となる。
【0008】
異常報知を行なう報知手段を設け、
前記制御手段は、所定の条件のとき前記液位検出手段が検出する液体量の現在値と初期設定値との差を求め、この差が前記第1所定範囲より大きい第2所定範囲外であるときには、この差を前記液位検出手段が検出する液体量に加減せずに、前記報知手段に異常報知させることが好ましい。これにより、液位検出手段が検出する液体量の現在値と初期設定値との差が、第2所定範囲よりも大きく、液位検出手段を交換する必要があるときにユーザに報知することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
【0012】
図1は、本発明にかかる液体吐出容器である電気ポットを示す。この電気ポットは、本体1と該本体1に開閉自在に取り付けられた蓋体2とからなる。本体1の内部には水を収容する容器3が設けられ、容器3の底外面には容器3内の水を加熱する加熱手段であるヒータ4が設けられている。また、容器3の底には、容器3の内部と連通し容器3の前側の側壁に沿って立ち上がり本体1の肩部に形成された吐出口6に至る吐出管7が接続されている。吐出管7の下部には、容器3内の湯を吐出する吐出手段である電動ポンプ5を有している。また、電動ポンプ5よりも上流側の吐出管7には、容器3内の湯による圧力を検出する圧力センサ8が設けられている。
【0013】
本体1の前側肩部には、図2に示すような、操作表示パネル10が設けられている。この操作表示パネル10の右側には、給湯スイッチ11と、この給湯スイッチ11が電気的にロックされている状態を解除するロック解除スイッチ12及びロック解除状態を表示する表示ランプ12aとが設けられている。表示ランプ12aは、電気的ロックが解除されてから10秒間のロック解除状態を示すため点灯し、この10秒間に給湯スイッチ11が押されるとロック解除状態が延長され、給湯スイッチ11が押されずに10秒間経過するとロック状態となりそれを示すため消灯する。また、操作表示パネル10の左側には、一度沸騰した湯を再び沸騰したいとき押す再沸騰スイッチ13と、98℃、90℃、切の3段階で容器3内の湯の保温温度を選択することができる選択スイッチ14と、タイマーを設定するタイマースイッチ15とが設けられている。さらに、操作表示パネル10の中央には、容器3内の湯が加熱状態にあることを示すため点灯する沸騰表示ランプ13aと、前記容器3内の液体量を表示する液晶パネル16と、前記容器3内の温度を表示するセグメント17aと前記選択スイッチ14で設定された設定温度が印字された部分を指示するセグメント17b〜17dとを有する液晶パネル17とが設けられている。なお、液晶パネル16は、液体量をデジタルによりパーセント表示で表わすものでも良い。
【0014】
また、本体1の内部には、前記ヒータ4及び電動ポンプ5を制御するとともに、前記圧力センサ8からの圧力センサ出力値を受け取り前記液晶パネル16にその圧力センサ出力値に対応する液体量を表示させるマイクロコンピュータからなる制御回路9が設けられている。
【0015】
次に、前記構成からなる液体吐出容器の制御回路9による圧力センサ8における補正の制御について説明する。
【0016】
圧力センサ8の出力値は、図5に示すように、容器3内の湯量に比例し、その湯量に対する圧力センサ出力値の関係は、初期設定では直線l0で表わされる。例えば湯量が2リットルのとき圧力センサ出力値は1.8Vを出力する。しかしながら、圧力センサ8は、使用するに従いセンサの精度誤差が変化する。例えば、容器3内に、図5に示す湯量L1リットルの湯を収容しているとき、使用するのに従い圧力センサ8は、補正前誤差dを含む出力値V1を制御回路に出力する。制御回路9は、この出力値V1を受け取り、初期設定の直線l0より湯量L2を求め、この湯量L2に対する表示を液晶パネル16に行なわせる。このため、表示される液量にはL2−L1の誤差が生じる。本実施形態では、このような誤差は以下に説明するように自動的に補正される。
【0017】
図3に示すフローチャートのステップ101において、ユーザが給湯スイッチ11を押して吐出中であるか否かを判断し、吐出中でなければ終了し、吐出中であれば、圧力センサ8の出力値を読み取る。電動ポンプ5により1秒間に40cc毎の湯量が吐出されるに従い、図4に示すように、圧力センサ出力値V1は、給湯スイッチ11が押されたときを表わす点aから減少する。湯が吐出され続け、容器3内に湯がほとんどなくなり、湯が吐出管7a内のみになると水位の減少が速くなり、圧力センサの出力値が点bで示すところから急激に減少する。ステップ102において、この点bを検出したか否かを判断し、検出しなければ、ステップ101に戻り、吐出を継続する。点bを検出した場合、ステップ103において、容器3内に湯が完全に無くなって、圧力センサ8が大気圧(ゼロ点)を検出していることを示す点cにおける圧力センサ8の出力値C1を求めるゼロ点検出を行なう。
【0018】
ステップ104において、ゼロ点検出により得られた出力値C1と初期設定直線l0のゼロ点における出力値C0との差s(s=C0−C1)を求め、ステップ105において、この差sが所定範囲t以上であるか否かを判断し、所定範囲t未満であり補正が必要でないと判断したときは終了し、所定範囲t以上であり補正が必要と判断した場合は、ステップ106において、差sを圧力センサ出力値に加えてゼロ点補正をする。これにより、制御回路9は湯量に対応した初期設定直線l0通りの圧力センサ出力値に基づいて、正確な湯量を表示することができる。なお、ステップ105において、補正が必要か否かを判断せずに、ステップ106においてゼロ点補正をするようにしてもよい。
【0019】
なお、前記実施形態では、差sが所定範囲t以上であれば補正を行なうが、差sが所定範囲t1より大きい場合は、補正を行なわずに圧力センサに異常が生じたと判断してそのことをユーザに報知してもよい。これにより、ユーザが適切に圧力センサの交換を行なえる。
【0020】
また、前記実施形態では、圧力センサ8が大気圧を検出したときに補正を行なったが、容器3内面の所定位置に水位検知手段を設けて、この水位検知手段と容器3内の液面の高さが一致したとき、これを水位検知手段に検知させて、この水位検知手段の容器3の底面からの高さに対応する圧力と圧力センサ8が出力する値を比較して補正してもよい。
【0021】
なお、前記実施形態では、電気ポットを用いて説明したが、本発明は、電気ポットに限らず、食器洗浄器や洗濯機などのような、水等の液体を収容する容器とその液体を吐出する吐出手段を有し、その容器内の液体の残量を検出し表示するものにおいても有効である。
【0022】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、圧力センサの使用に伴う経年変化によって生じた精度誤差を補正することにより、容器内の湯量に一致した圧力センサ出力値を得ることができ、給水報知、満量報知等の報知水位が規定値よりずれてくることを防止できるとともに、自動的に補正を行なうのでユーザの手を煩わせることなく正確な湯量を簡単に知り得るという効果を奏する。
【0023】
特に、補正が必要でないときには補正を行なわずに、必要なときに初めて補正を行なうことにより、信頼性の高い補正を行なえる。
【0024】
特に、所定範囲以上に精度誤差が生じたときには補正を行なわずに、そのことを報知することにより、ユーザが適切に圧力センサの交換時期を知り、常に正確な液体量を検知することができる。
【0025】
特に、電動ポンプにより容器内の湯が吐出され湯量が減少し容器内の液体が無くなって、圧力センサが大気圧に近い一定値を検出したときに補正することにより、液体を最後まで吐出するだけで自動的に補正するので、ユーザの容器の湯がなくなったかどうかという判断等の煩雑な操作が不必要となり、また、ユーザの判断に頼ることなく信頼性の高い補正を行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる液体吐出容器の概略図。
【図2】図1の液体吐出容器の表示パネルの正面図。
【図3】図1の液体吐出容器の動作の一例を示すフローチャート。
【図4】図1の液体吐出容器の圧力センサ出力値と時間の関係を表わしたグラフ。
【図5】図1の液体吐出容器の圧力センサ出力値と容器内の湯量の関係を表わしたグラフ。
【符号の説明】
1 本体
3 容器
5 電動ポンプ(吐出手段)
8 圧力センサ(液位検出手段)
9 制御回路(制御手段)
16 液晶パネル
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体吐出容器、特に、電動ポンプの駆動により収容された液体を吐出する液体吐出容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電気ポットなどの液体吐出容器において、液体を収容する容器内の液体量は、容器の側面に設けられた窓を介して液位管の液位をユーザが目視することで判断していた。この目視による判断では、正確性に欠けることから、センサで液体量を検出してユーザが本体上面に設けられた液量表示から液体量を確認してするものが公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の液体吐出容器において、容器内の液体量を検出するセンサは、経年変化により精度誤差が生じて、実際の液体量と液量表示が表わす液体量にズレが起こるという問題があった。ユーザが、このズレを液体吐出容器に設けられた補正手段によりいちいち補正することも考えられるが面倒であり、補正が行なわれなければ液量表示の液体量は、さらに精度誤差により不確かなものとなる。
【0004】
そこで、本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたもので、容器内の液体量を正確に確認できる液体吐出容器を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための手段として、本発明は、
液体を収容する容器と、当該容器内の液体を吐出管を介して吐出する吐出手段と、前記容器内の液体の液体量に相当する信号を出力する液位検出手段と、前記液位検出手段の信号に基づいて液体量を求める制御手段とを有する液体吐出容器において、
前記液位検出手段は、前記吐出手段より上流側の吐出管内に設けられ、前記容器内の液体量による圧力を検出する圧力センサであり、
前記制御手段は、前記吐出手段により前記容器内の液体が吐出され前記容器内の液体が無くなって前記圧力センサが大気圧に近い一定値を検出したとき、前記圧力センサが検出する液体量の現在値と初期設定値との差を求め、この差が第1所定範囲外であるときに、この差を前記圧力センサが検出する液体量に加減するものである。
【0006】
前記発明によると、経年変化により液位検出手段に精度誤差が生じて、液位検出手段が検出する液体量が、液位検出手段の初期設定値と異なる場合、液位検出手段が所定条件のとき検出する液体量の現在値と初期設定値との差を、前記液位検出手段が検出する液体量に加減することにより、精度誤差を補正することができる。
【0007】
また、液位検出手段が検出する液体量の現在値と初期設定値との差が、第1所定範囲よりも大きく、補正が必要なときに確実に加減することができる。液位検出手段を容器内の液体量による圧力を検出する圧力センサで構成することにより、容器内の液体量を正確に得ることができる。さらに、容器内の液体が吐出され容器内の液体が無くなったときの常に同一の条件において、液位検出手段が検出する液体量を初期設定値に補正するので、確実性と信頼性のある補正が可能となる。
【0008】
異常報知を行なう報知手段を設け、
前記制御手段は、所定の条件のとき前記液位検出手段が検出する液体量の現在値と初期設定値との差を求め、この差が前記第1所定範囲より大きい第2所定範囲外であるときには、この差を前記液位検出手段が検出する液体量に加減せずに、前記報知手段に異常報知させることが好ましい。これにより、液位検出手段が検出する液体量の現在値と初期設定値との差が、第2所定範囲よりも大きく、液位検出手段を交換する必要があるときにユーザに報知することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
【0012】
図1は、本発明にかかる液体吐出容器である電気ポットを示す。この電気ポットは、本体1と該本体1に開閉自在に取り付けられた蓋体2とからなる。本体1の内部には水を収容する容器3が設けられ、容器3の底外面には容器3内の水を加熱する加熱手段であるヒータ4が設けられている。また、容器3の底には、容器3の内部と連通し容器3の前側の側壁に沿って立ち上がり本体1の肩部に形成された吐出口6に至る吐出管7が接続されている。吐出管7の下部には、容器3内の湯を吐出する吐出手段である電動ポンプ5を有している。また、電動ポンプ5よりも上流側の吐出管7には、容器3内の湯による圧力を検出する圧力センサ8が設けられている。
【0013】
本体1の前側肩部には、図2に示すような、操作表示パネル10が設けられている。この操作表示パネル10の右側には、給湯スイッチ11と、この給湯スイッチ11が電気的にロックされている状態を解除するロック解除スイッチ12及びロック解除状態を表示する表示ランプ12aとが設けられている。表示ランプ12aは、電気的ロックが解除されてから10秒間のロック解除状態を示すため点灯し、この10秒間に給湯スイッチ11が押されるとロック解除状態が延長され、給湯スイッチ11が押されずに10秒間経過するとロック状態となりそれを示すため消灯する。また、操作表示パネル10の左側には、一度沸騰した湯を再び沸騰したいとき押す再沸騰スイッチ13と、98℃、90℃、切の3段階で容器3内の湯の保温温度を選択することができる選択スイッチ14と、タイマーを設定するタイマースイッチ15とが設けられている。さらに、操作表示パネル10の中央には、容器3内の湯が加熱状態にあることを示すため点灯する沸騰表示ランプ13aと、前記容器3内の液体量を表示する液晶パネル16と、前記容器3内の温度を表示するセグメント17aと前記選択スイッチ14で設定された設定温度が印字された部分を指示するセグメント17b〜17dとを有する液晶パネル17とが設けられている。なお、液晶パネル16は、液体量をデジタルによりパーセント表示で表わすものでも良い。
【0014】
また、本体1の内部には、前記ヒータ4及び電動ポンプ5を制御するとともに、前記圧力センサ8からの圧力センサ出力値を受け取り前記液晶パネル16にその圧力センサ出力値に対応する液体量を表示させるマイクロコンピュータからなる制御回路9が設けられている。
【0015】
次に、前記構成からなる液体吐出容器の制御回路9による圧力センサ8における補正の制御について説明する。
【0016】
圧力センサ8の出力値は、図5に示すように、容器3内の湯量に比例し、その湯量に対する圧力センサ出力値の関係は、初期設定では直線l0で表わされる。例えば湯量が2リットルのとき圧力センサ出力値は1.8Vを出力する。しかしながら、圧力センサ8は、使用するに従いセンサの精度誤差が変化する。例えば、容器3内に、図5に示す湯量L1リットルの湯を収容しているとき、使用するのに従い圧力センサ8は、補正前誤差dを含む出力値V1を制御回路に出力する。制御回路9は、この出力値V1を受け取り、初期設定の直線l0より湯量L2を求め、この湯量L2に対する表示を液晶パネル16に行なわせる。このため、表示される液量にはL2−L1の誤差が生じる。本実施形態では、このような誤差は以下に説明するように自動的に補正される。
【0017】
図3に示すフローチャートのステップ101において、ユーザが給湯スイッチ11を押して吐出中であるか否かを判断し、吐出中でなければ終了し、吐出中であれば、圧力センサ8の出力値を読み取る。電動ポンプ5により1秒間に40cc毎の湯量が吐出されるに従い、図4に示すように、圧力センサ出力値V1は、給湯スイッチ11が押されたときを表わす点aから減少する。湯が吐出され続け、容器3内に湯がほとんどなくなり、湯が吐出管7a内のみになると水位の減少が速くなり、圧力センサの出力値が点bで示すところから急激に減少する。ステップ102において、この点bを検出したか否かを判断し、検出しなければ、ステップ101に戻り、吐出を継続する。点bを検出した場合、ステップ103において、容器3内に湯が完全に無くなって、圧力センサ8が大気圧(ゼロ点)を検出していることを示す点cにおける圧力センサ8の出力値C1を求めるゼロ点検出を行なう。
【0018】
ステップ104において、ゼロ点検出により得られた出力値C1と初期設定直線l0のゼロ点における出力値C0との差s(s=C0−C1)を求め、ステップ105において、この差sが所定範囲t以上であるか否かを判断し、所定範囲t未満であり補正が必要でないと判断したときは終了し、所定範囲t以上であり補正が必要と判断した場合は、ステップ106において、差sを圧力センサ出力値に加えてゼロ点補正をする。これにより、制御回路9は湯量に対応した初期設定直線l0通りの圧力センサ出力値に基づいて、正確な湯量を表示することができる。なお、ステップ105において、補正が必要か否かを判断せずに、ステップ106においてゼロ点補正をするようにしてもよい。
【0019】
なお、前記実施形態では、差sが所定範囲t以上であれば補正を行なうが、差sが所定範囲t1より大きい場合は、補正を行なわずに圧力センサに異常が生じたと判断してそのことをユーザに報知してもよい。これにより、ユーザが適切に圧力センサの交換を行なえる。
【0020】
また、前記実施形態では、圧力センサ8が大気圧を検出したときに補正を行なったが、容器3内面の所定位置に水位検知手段を設けて、この水位検知手段と容器3内の液面の高さが一致したとき、これを水位検知手段に検知させて、この水位検知手段の容器3の底面からの高さに対応する圧力と圧力センサ8が出力する値を比較して補正してもよい。
【0021】
なお、前記実施形態では、電気ポットを用いて説明したが、本発明は、電気ポットに限らず、食器洗浄器や洗濯機などのような、水等の液体を収容する容器とその液体を吐出する吐出手段を有し、その容器内の液体の残量を検出し表示するものにおいても有効である。
【0022】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、圧力センサの使用に伴う経年変化によって生じた精度誤差を補正することにより、容器内の湯量に一致した圧力センサ出力値を得ることができ、給水報知、満量報知等の報知水位が規定値よりずれてくることを防止できるとともに、自動的に補正を行なうのでユーザの手を煩わせることなく正確な湯量を簡単に知り得るという効果を奏する。
【0023】
特に、補正が必要でないときには補正を行なわずに、必要なときに初めて補正を行なうことにより、信頼性の高い補正を行なえる。
【0024】
特に、所定範囲以上に精度誤差が生じたときには補正を行なわずに、そのことを報知することにより、ユーザが適切に圧力センサの交換時期を知り、常に正確な液体量を検知することができる。
【0025】
特に、電動ポンプにより容器内の湯が吐出され湯量が減少し容器内の液体が無くなって、圧力センサが大気圧に近い一定値を検出したときに補正することにより、液体を最後まで吐出するだけで自動的に補正するので、ユーザの容器の湯がなくなったかどうかという判断等の煩雑な操作が不必要となり、また、ユーザの判断に頼ることなく信頼性の高い補正を行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる液体吐出容器の概略図。
【図2】図1の液体吐出容器の表示パネルの正面図。
【図3】図1の液体吐出容器の動作の一例を示すフローチャート。
【図4】図1の液体吐出容器の圧力センサ出力値と時間の関係を表わしたグラフ。
【図5】図1の液体吐出容器の圧力センサ出力値と容器内の湯量の関係を表わしたグラフ。
【符号の説明】
1 本体
3 容器
5 電動ポンプ(吐出手段)
8 圧力センサ(液位検出手段)
9 制御回路(制御手段)
16 液晶パネル
Claims (2)
- 液体を収容する容器と、当該容器内の液体を吐出管を介して吐出する吐出手段と、前記容器内の液体の液体量に相当する信号を出力する液位検出手段と、前記液位検出手段の信号に基づいて液体量を求める制御手段とを有する液体吐出容器において、
前記液位検出手段は、前記吐出手段より上流側の吐出管内に設けられ、前記容器内の液体量による圧力を検出する圧力センサであり、
前記制御手段は、前記吐出手段により前記容器内の液体が吐出され前記容器内の液体が無くなって前記圧力センサが大気圧に近い一定値を検出したとき、前記圧力センサが検出する液体量の現在値と初期設定値との差を求め、この差が第1所定範囲外であるときに、この差を前記圧力センサが検出する液体量に加減することを特徴とする液体吐出容器。 - 異常報知を行なう報知手段を設け、
前記制御手段は、所定の条件のとき前記液位検出手段が検出する液体量の現在値と初期設定値との差を求め、この差が前記第1所定範囲より大きい第2所定範囲外であるときには、この差を前記液位検出手段が検出する液体量に加減せずに、前記報知手段に異常報知させることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出容器。
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JP2000036729A JP3547359B2 (ja) | 2000-02-15 | 2000-02-15 | 液体吐出容器 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000036729A JP3547359B2 (ja) | 2000-02-15 | 2000-02-15 | 液体吐出容器 |
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JP2001224507A JP2001224507A (ja) | 2001-08-21 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2000036729A Expired - Fee Related JP3547359B2 (ja) | 2000-02-15 | 2000-02-15 | 液体吐出容器 |
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KR102394743B1 (ko) * | 2021-10-27 | 2022-05-09 | 주식회사 웨이브라이프스타일테크 | 자동 조리 시스템 |
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2000
- 2000-02-15 JP JP2000036729A patent/JP3547359B2/ja not_active Expired - Fee Related
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