JP3547080B2 - 軟質樹脂管の継手構造 - Google Patents

軟質樹脂管の継手構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、袋ナットを締め込むことによりチャックリングを縮径して軟質樹脂管を継手本体に固定するようにした継手構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は、この種継手の一般的な構造を示したもので、主として軟質樹脂管10の差込みスリーブ21を有する継手本体20と、継手本体20の胴部22に螺合する袋ナット30と、軟質樹脂管10を挿通した状態で袋ナット30に収容される割リング状のチャックリング40とからなる。
【0003】
上記継手構造によれば、先ず軟質樹脂管10を袋ナット30およびチャックリング40を介して継手本体20のスリーブ21に差し込み、次いで袋ナット30を継手本体20の胴部22に締め込むことによって、軟質樹脂管10を固定することができる。即ち、袋ナット30の内部にはテーパ部31が形成されており、袋ナット30の締め込みに伴ってテーパ部31によりチャックリングを縮径し、軟質樹脂管を継手本体20のスリーブ21に締め付け固定するものである。また、チャックリング40の内面には食い込み歯41が形成されており、チャックリング40の縮径に伴って食い込み歯41を軟質樹脂管10に食い込ませ、軟質樹脂管10の抜けや漏水を防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記一般的な継手構造では、次のような課題があった。即ち、袋ナット30にはその締め込み一杯までテーパ部31が形成されており、袋ナット30を締め込むほど当該トルクが増大する。このため、袋ナット30を締め込むときの作業性が悪い。また、チャックリング40による軟質樹脂管10の締め付け力は一定以上必要ないにも拘わらず、袋ナット30の締め込み量によってチャックリング40による締め付け力が増減する。これに加えて、上記継手構造では袋ナット30のトルク管理は一切なされていなかったため、袋ナット30の締め込みが小さければ軟質樹脂管10の抜けが生じる反面、締め込みが大き過ぎると過剰な締め付け力が働き、食い込み歯41により軟質樹脂管10がせん断されるおそれがあった。特に袋ナット30を一定以上締め込んだ場合には、チャックリング40に対するテーパ部31の圧接程度が増すため、袋ナット30のさらなる締め込みによってチャックリング40が不用意に回転し、この結果、上記せん断のおそれを助長し、また軟質樹脂管10が共回りしてねじれが発生するという課題もあった。
【0005】
また、チャックリング40は金属製であったため、一度、袋ナット30の締め込みにより縮径したものを元の状態に復元することは困難で、軟質樹脂管10の付け替えが必要となった場合でもチャックリング40を再利用できないという課題があった。さらに、継手本体20に対する軟質樹脂管10の差し込み量を確認する手段は何等講じられていなかったため、軟質樹脂管10の差し込み不足によって接続不良を招来するといった課題も見受けられたのである。
【0006】
他方、本出願人は上記課題を解決するために、図7に示す改良型の継手構造を開発した(例えば、特開平5−1791号)。即ち、この改良継手構造は、あらたに軟質樹脂管10と当接して継手本体20の奥端に移動可能なインジケータ50を採用し、インジケータ50の位置によって軟質樹脂管10の差込量を視認可能としたものである。また、袋ナット30の締め込み加減も、例えばインジケータ50が継手本体20のフランジ23に当接するまで、というように統一化することで、軟質樹脂管の締め付け力を一定化することができる。このよう改良継手構造では、従来、経験や勘に頼っていた袋ナット30の締め込みや軟質樹脂管10の差し込みを、インジケータ50の位置を確認することで、適正化することができる。
【0007】
しかし、この改良継手構造の場合、インジケータ50とこれを付勢するコイルスプリング51を必要とするため、部品数が多くなり、しかも継手本体20と袋ナット30は銅合金、チャックリング40は真鍮、インジケータ50はステンレス、コイルスプリング51はステンレスというように、各部材を別素材より成型しなければならないため、製造コストを思うように低減できないといった課題があった。
【0008】
本発明は上述した課題に基づきなされたもので、その目的は少ない部品数で、軟質樹脂管の差し込み量および締め付け量を一定とすることができる継手構造を開示することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために本発明では、継手本体のスリーブに差し込んだ軟質樹脂管を袋ナットの締め込みによりチャックリングを縮径して上記スリーブに締め付けるようにした軟質樹脂管の継手構造において、上記チャックリングは先端テーパ部と水平部を連続形成した外形からなる一方、上記袋ナットは上記胴部雄ねじと螺合可能な雌ねじ部から段部を介してチャックリングの上記水平部と平行する内面圧接部を形成するという手段を用いた。この手段において袋ナットの内面圧接部はチャックリングのテーパ部、水平部に順次圧接作用し、チャックリングを縮径する。また、内面圧接部は水平部と平行関係にあるので、袋ナットの締め込み量に関係なく、一定の圧接力でチャックリングを縮径する。換言すれば軟質樹脂管の締め付け力が一定となる。さらに、内面圧接部がチャックリングのテーパ部に作用する間は、袋ナットの締め込みトルクはリニアに上昇するが、水平部に作用し始めた段階でトルクは大幅に減少し、その後、当該低トルクで一定する。
【0010】
さらに、チャックリングに挿入した状態で継手本体のスリーブに差し込み可能な筒状のストッパを備え、該ストッパは、チャックリングを先端テーパ部が袋ナットの段部と当接する位置まで拡径可能な外径を有すると共に、軟質樹脂管が挿入可能な内径を有し、さらに軟質樹脂管の管端と当接してチャックリングから抜け出し可能な当たり面を形成するという手段を採用した。この手段においてストッパは、チャックリングを拡径し、軟質樹脂管が十分に差し込まれていないときの袋ナットの締め込みを規制する。また、チャックリングに対する軟質樹脂管の挿入を容易にする。
【0011】
さらに、チャックリングの内面に食い込み歯を形成すると共に、ストッパには上記食い込み歯と弾性的に噛合する爪を突設するという手段を選択的に採用した。爪はストッパの移動に伴い食い込み歯と順次噛合してクリック音を発生すると共に、その衝撃が作業者の手指に伝わるため、軟質樹脂管の差込量の目安とすることができる。
【0012】
さらに、継手本体は、スリーブ奥端にチャックリングから抜け出たストッパの収容部を形成してなり、該収容部は、ストッパの収容時に爪をストッパ内部に押し込み、爪の内側エッジを軟質樹脂管に圧接可能とする手段を用いた。この手段によれば、爪の内側エッジが軟質樹脂管に食い込むため、軟質樹脂管をスリーブに仮固定することができる。
【0013】
また請求項2では、チャックリングの後端に凸部を設けると共に、継手本体の胴部には上記凸部が係合可能な切欠部を設けるという手段を用いた。この手段によれば、凸部が切欠部に係合することによって、袋ナットの締め込み時にチャックリングの共回りが防止され、結果として軟質樹脂管が回転することはない。
【0014】
また請求項3では、袋ナットに内面圧接部と連続してチャックリングのテーパ部と同じ傾斜角度を有する内面テーパ部を形成するという手段を用いた。この手段によれば、袋ナットの締め込み完了時において、袋ナットの先端側内面がチャックリングの先端テーパ部と干渉することを防止すると共に、軟質樹脂管の引き抜き方向に対するチャックリングの拡開を防止する。
【0015】
また請求項4では、チャックリングを可撓性素材から成型するという手段を採用した。従って、その可撓性により復元性がもたされ、接続作業時に拡径あるいは縮径したチャックリングの再利用が可能となる。特に軟質樹脂管の完全差込によってストッパが抜け出たときに、チャックリングは拡径状態から元の形状に復元する。このときチャックリングの内面が軟質樹脂管を叩くハンマー音が発生するが、このハンマー音を上記クリック音と共に軟質樹脂管が完全に差し込まれたときのシグナルとすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を添付した図面に従って説明する。図1は一実施形態に係る継手構造の分解斜視図である。同図において、1はポリエチレン管などの軟質樹脂管、2は軟質樹脂管1の差込みスリーブ2aを雄ねじ付き胴部2bより突出して設けた継手本体、3は継手本体1の胴部2bに螺合可能な袋ナットである。4は常態で軟質樹脂管1の外径とほぼ一致した内径を有する略円筒状のチャックリングであり、軸方向にはスリット4aが形成されると共に、内面には食い込み歯4bが形成されている。また、本実施形態においてチャックリング4は合成樹脂などの可撓性のある素材からなり、適宜、拡径あるいは縮径状態から元の形状に復元するものである。
【0017】
5は一端に軟質樹脂管1の当たり面5aを設けた断面略コ字状の筒状ストッパであり、上記当たり面5aにはスリーブ2aの差込孔5bが形成されている。またストッパ5も合成樹脂等の可撓性素材からなり、その外周にはチャックリング4の食い込み歯4bと噛合自在な一対の爪5c・5cを弾性的に形成している。
【0018】
図2は、上記継手構造の組立要領を示した断面図である。同図に従って各構成部材をさらに詳述すると、チャックリング4は、円錐状の先端テーパ部4cと、通常の筒体状の水平部4dとを連続形成した外形を有する。また、このチャックリング4の内径(食い込み歯4bにより形成される内径をいう)は、上述の通り、常態で軟質樹脂管1の外径とほぼ一致すると共に、外径はその後端が常に継手本体2の胴部2b先端と当接するようにサイズ設定されている。
【0019】
これに対して袋ナット3には、その内部に継手本体2の胴部2bと螺合可能な雌ねじ部3aを形成すると共に、段部3bを介してチャックリング4の上記水平部4dと平行する内面圧接部3cを形成してなる。また、袋ナット3の先端側には内面圧接部3cと連続してチャックリング4のテーパ部4cと同じ傾きを有する内面テーパ部3dが形成され、軟質樹脂管1の挿通孔3eに通ずる。ここで袋ナット3の内面圧接部3cは、常態にあるチャックリング4の水平部4dよりも小径にサイズ設定することで、チャックリング4を縮径可能としている。
【0020】
一方、ストッパ5は、軟質樹脂管1の外径とほぼ一致する内径を有し、且つ、チャックリング4を所定量拡径可能な外径を有する。この実施形態では、チャックリング4に挿入することで、チャックリング4の先端テーパ部4cを袋ナット3の段部3bと当接可能な位置までチャックリングを拡径するサイズに上記外径を設定した。
【0021】
さらに継手本体2のスリーブ2a奥端には、該スリーブ2aと胴部2bと環状空間2cを形成し、この環状空間2cをストッパ5の収容部2cとしている。また、収容部2cにおいて胴部2bの内径はストッパ5の外径とほぼ一致するように設定している。
【0022】
次に上記継手構造による軟質樹脂管1の接続作業を説明すると、先ず図2に示すように、チャックリング4にストッパ5を挿入し、チャックリング4を拡径した状態で継手本体2のスリーブ2aにストッパ5の差込孔5bを差し込む。そして、袋ナット3を継手本体2に螺合するが、このときチャックリング4は、その後端が継手本体2の胴部2bと当接しており、且つ、ストッパ5によって拡径された状態にあって、袋ナット3の段部3bはチャックリング4の先端テーパ部4cと当接状態にある。従って、この状態では袋ナット3をこれ以上締め込むことはできない。つまり、軟質樹脂管1を差し込む以前に、袋ナット3が不用意に廻ることを防止している。
【0023】
なお、この実施形態では、段部3bがチャックリング4の先端テーパ部4cと当接するまでは袋ナット3を継手本体2に螺合可能とした。これにより軟質樹脂管1の差込作業前に、継手構造をセッティングしておくことができるので、軟質樹脂管1の差込作業を容易に行うことができる。
【0024】
上記要領で継手構造のセッティングが完了すれば、軟質樹脂管1を継手本体2のスリーブ2aに差し込む。そして、軟質樹脂管1をスリーブ2aの奥端に向かって完全に差し込むことにより、軟質樹脂管1の管端がストッパ5の当たり面5aに作用して、図3に示すように、ストッパ5はチャックリング4から抜け出て、最終的には継手本体2の収容部2cに押し込まれる。この段階で、軟質樹脂管1の差込作業は終了する。
【0025】
差込作業が終了したとき、ストッパ5の爪5cは、収容部2cにより内方向に変形し、そのエッジ5dが軟質樹脂管1に食い込み、軟質樹脂管1を継手本体2に仮固定することができる。このため、袋ナット3を締め込む際、軟質樹脂管1を手で支えておくという煩わしさがなく、袋ナット3の締め込み作業性を向上することができる。また、軟質樹脂管1は一対の内側エッジ5dで挟持されるため、軟質樹脂管1の不用意な回転も防止される。なお、本実施形態では爪5cの数を2つとしたが、その数はこれに限定されず、1つまたは3つ以上であってもよい。
【0026】
一方、軟質樹脂管1の差込作業にあって、ストッパ5の移動時には、爪5cが順次、チャックリング4の食い込み歯4bと弾性的に噛合して、クリック音が発生すると共に、作業者の手指にはクリック音発生時の衝撃が伝わる。これに加えて、ストッパ5が収容部2cに完全に収容された時点では、チャックリング4が元の状態に復元することにより、食い込み歯4bが軟質樹脂管1を叩くハンマー音が発生する。よって作業者は、クリック音及びハンマー音による聴覚、並びに衝撃による感触によって、軟質樹脂管1が継手本体2のスリーブ2aに十分に差し込まれたことを容易且つ確実に確認することできる。
【0027】
上記要領で軟質樹脂管1の差込みが完了すれば、このとき初めて袋ナット3を締め込むことができる。即ち、軟質樹脂管1の差込完了と同時に、チャックリング4はその可撓性により元の形状に復元し、それまで袋ナット3の段部3bと当接状態にあったチャックリング4の先端テーパ部4cは下方に移動して、上記当接状態が解除されるからである。つまり、軟質樹脂管1の差込量が不足している場合は、チャックリング4からストッパ5が抜け出ず、拡径状態が維持される。このため、不用意な袋ナット3の締め込みは規制され、接続不良を回避することができる。
【0028】
続いて、袋ナット3を締め込むことによって、その内面圧接部3cが順次、チャックリング4の先端テーパ部4c、水平部4dに圧接作用して、チャックリング4を縮径させる。そして、図4に示したように、袋ナット3の段部3bが継手本体2のスリーブ2aに当接した時点で、袋ナット3の締め込み作業は終了する。
【0029】
なお、本実施形態では、図1に示されるように、チャックリング4の後端に凸部4eを設けると共に、継手本体2の胴部2bには上記凸部4eが係合可能な切欠部2dを設けたので、袋ナット3の締め込みに伴う軟質樹脂管1およびチャックリング4の共回りを防止することができる。
【0030】
図5は、上記継手構造における袋ナット3の締め込みトルクの変移を示したものである。図示されるように、袋ナット3の内面圧接部3cがチャックリング4の先端テーパ部4cに作用する間は、当該トルクはリニアに上昇し続け、その後、内面圧接部3cがチャックリング4の水平部4dに作用し始めた時点で当該トルクは落ち込み、低トルクの状態で一定する。つまり、締め込みトルクは、内面圧接部3cが水平部4dに作用しているときは、チャックリング4の弾性復元による水平部4dと内面圧接部3cの摩擦力と、袋ナット3自体の螺合摩擦力に見合ったところまで低下する。
【0031】
このように上記継手構造によれば、チャックリング4の外形に水平部4dを設けると共に、これに圧接作用する袋ナット3の内面圧接部3cを上記水平部4dと平行して設けることにより、袋ナット3を締め込んでいっても従来のように当該トルクが上昇し続けることがない。また、袋ナット3の締め込みトルクは、内面圧接部3cが先端テーパ部4cを越えた時点で急激に軽くなり、従来のものよりも遙かに低トルクとなるので、著しく作業性を向上させることができる。
【0032】
さらに上記継手構造では、袋ナット3の締め込み量に関係なくチャックリング4による軟質樹脂管1の締め付け力が一定となるから、常に適正な締め付け力で軟質樹脂管1を固定することができる。従って、袋ナット3の多少のゆるみが発生しても、軟質樹脂管1は一定の締め付け力で固定されているため、軟質樹脂管1の抜けや漏水等の不都合が生じることはない。なお、軟質樹脂管1の締め付け力は、袋ナット3の内面圧接部3cとチャックリング4の水平部4dの径の大きさに依存するため、当該締め付け力は袋ナット3とチャックリング4の設計段階で調整することができる。
【0033】
さらに上記実施形態では、袋ナット3の内面テーパ部3dをチャックリング4の先端テーパ部4cと同じ傾斜角度としたので、当該先端テーパ部4cにかかる圧接力も水平部4dと同じになる。このため、袋ナット3の締め込み完了時にその内面とチャックリング4の先端テーパ部4cが干渉することを防止できる。また、軟質樹脂管1に抜け方向の力が加わっても、チャックリング4の抜けが防止される。
【0034】
なお、上記実施形態においてストッパ5は、チャックリング4を拡径し軟質樹脂管1の挿入を容易とするものであるが、チャックリングの取付治具を用いればストッパ5を省略することも可能である。本発明で重要なことは袋ナット3の内面圧接部をチャックリング4の水平部4dと平行に設けたことを基本構造とし、袋ナット3の締め込み量に拘わらずチャックリング4の締め付け量を一定化することである。
【0035】
また、ストッパ5にチャックリング4の食い込み歯4bと噛合自在な爪5cを設けることや、その内側エッジ5dにより軟質樹脂管1を仮固定することなどは、上記基本構造に付加する選択的事項であって、上記実施形態のように全てを採用する必要はなく、目的に応じて選択的に採用するものである。
【0036】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、袋ナットの内面圧接部をチャックリングの水平部と合致する水平面としたので、常に一定の締め付け力により軟質樹脂管を固定できるため、過剰な締め付けによる軟質樹脂管の損傷等がない。また袋ナットの締め付けトルクも低トルクで一定するので、当該トルク管理が不要となり、軟質樹脂管の接続作業性を飛躍的に向上することができた。また、軟質樹脂管の差し込みも、ストッパの爪が移動するときに発生するクリック音やチャックリングによるハンマー音やその衝撃により確認することができるので、施行ミスを大幅に減らすことができた。
【0037】
さらに、本出願人の改良型継手構造と比べれば、部品数を減らすことができ、なおかつ、素材もチャックリングおよびストッパを同一の合成樹脂から成型できるなど、低コスト化を図ることができた。特にチャックリングは可撓性を有するため、再利用が可能となった。
【0038】
さらにストッパに設けた爪の内側エッジにより軟質樹脂管を仮固定するようにしたので、軟質樹脂管を手で支える必要がなく、袋ナットの締め込み作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態に係る継手構造の分解斜視図
【図2】上記継手構造の片側断面図(軟質樹脂管挿入前)
【図3】同断面図(軟質樹脂管挿入後)
【図4】同断面図(袋ナット締め込み後)
【図5】上記継手構造における袋ナットの締め込みトルクの変移図
【図6】従来の一般的な継手構造を示した断面図
【図7】従来の改良型継手構造を示した断面図
【符号の説明】
1 軟質樹脂管
2 継手本体
2a スリーブ
2b 雄ねじ付き胴部
2c 収容部
2d 切欠部
3 袋ナット
3a 雌ねじ部
3b 段部
3c 内面圧接部
3d 内面テーパ部
3e 挿通孔
4 チャックリング
4a スリット
4b 食い込み歯
4c 先端テーパ部
4d 水平部
4e 凸部
5 ストッパ
5a 当たり面
5b 差込孔
5c 弾性爪
5d 弾性爪の内側エッジ

Claims (4)

  1. 継手本体のスリーブに差し込んだ軟質樹脂管を袋ナットの締め込みによりチャックリングを縮径して上記スリーブに締め付けるようにした軟質樹脂管の継手構造において、上記チャックリングは先端テーパ部と水平部を連続形成した外形からなる一方、上記袋ナットは上記胴部雄ねじと螺合可能な雌ねじ部から段部を介してチャックリングの上記水平部と平行する内面圧接部を形成してなり、上記チャックリングに挿入した状態で継手本体のスリーブに差し込み可能な筒状のストッパを備え、該ストッパは、チャックリングを先端テーパ部が袋ナットの段部と当接する位置まで拡径可能な外径を有すると共に、軟質樹脂管が挿入可能な内径を有し、さらに軟質樹脂管の管端と当接してチャックリングから抜け出し可能な当たり面を形成してなり、上記チャックリングの内面には食い込み歯を形成すると共に、上記ストッパには上記食い込み歯と弾性的に噛合する爪を突設し、上記継手本体は、スリーブ奥端に上記チャックリングから抜け出た上記ストッパの収容部を形成してなり、該収容部は、ストッパの収容時に爪をストッパ内部に押し込み、爪の内側エッジを軟質樹脂管に圧接可能としたことを特徴とした軟質樹脂管の継手構造。
  2. チャックリングの後端には凸部を設けると共に、継手本体の胴部には上記凸部が係合可能な切欠部を設けた請求項1記載の軟質樹脂管の継手構造。
  3. 袋ナットには内面圧接部と連続してチャックリングのテーパ部と同じ傾斜角度を有する内面テーパ部を形成した請求項1または請求項2記載の軟質樹脂管の継手構造。
  4. チャックリングは可撓性素材からなる請求項1から請求項3のうち何れか一項記載の軟質樹脂管の継手構造。
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