JP3546398B2 - 排水用トラップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は排水用トラップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、排水管には出口側からの悪臭や害虫等の侵入を防止する目的でS字トラップが設けられていた。このS字トラップは排水管の折曲部分に溜った排水によって悪臭や害虫等の侵入を防止するためのものであるため、折曲部分に固形物等が詰まり易い問題等を有していた。
【0003】
そこで、本出願人は、管口を開閉可能な揺動弁体にバランスウエイトを設け、排水が無い時はバランスウエイトによって該弁体で管口を閉鎖すると共に、排水時には該排水の重量或いは流水圧で弁体を開き、排水を流下させる弁トラップを開発した。この弁トラップは、機構的にシンプルであるため殆どメンテナンスを必要としないが、使用状況によっては、弁体と管口との接触部分に沿って付着残留した水垢等によって弁体が管口に密着したり、弁トラップの開閉性が悪化することがあり、そのような場合には、弁トラップの構造上、排水管から弁トラップを外して掃除などを行う必要があり、手間を要した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は従来の技術の上記の点に鑑みて、排水管から取外さずに容易にメンテナンスを行うことができる排水用トラップを提供することを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の排水用トラップでは、排水管の中間部に接続可能な上下両側の接続管部を設けたケーシングの内部に、下方に面し且つ斜めに傾斜した段部開口端面若しくは、管状部開口端面を形成すると共に、該開口端面の傾斜面上端側に設けた揺動軸に揺動自在に支持され、前記開口端面に下側より接離し該開口端面を開閉可能とした揺動弁体、及び、該弁体を閉鎖方向に付勢するバランスウエイトを設けた排水用トラップにおいて、前記ケーシングの側部には、前記揺動弁体の揺動軌跡と重合する位置にメンテナンス用開口部を設けると共に、該開口部を取外し可能な蓋体で封鎖した。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1乃至図4に本発明の実施形態の排水用トラップ1を示す。図において、排水用トラップ1は、排水管2a,2bの中間に接続可能な接続管部3a、3bを設けたケーシング3の内部に揺動弁体4を設けてなる。
【0007】
ケーシング3は、上部ケーシング31(一次側ケーシング)と、下部ケーシング32(二次側ケーシング)とからなる。上部ケーシング31は、接続管部3aを下方に延長してなる短円筒の下半分を斜(30°〜45°)に切除した形状をなす管状部33を形成するとともに、該管状部33の上端側部分には図2における右方向に膨出した膨出部34を形成している。
【0008】
また、上記管状部33の傾斜した開口(段部)35の上端側約1/4(開口面積比にして約1/10)に相当する弓形部分に張出片36を形成し、且つ、張出片36を形成した部分の下側には、前記膨出部34の下方に突出した半円筒状の突縁37を形成し、該突縁37に渡設した支軸39に弁体4は揺動自在に支持されている。尚、突縁37と管状部33とは一連に形成され、下部ケーシング32との嵌合部分をなしている。
【0009】
弁体4は、外形状が前記傾斜した開口35と同形状の略楕円形状をなす弁主体部41とそれに連なる平板状の錘保持部42とで構成され、該錘保持部42にはバランスウエイト43を固定している。また錘保持部42は弁主体部41に対して屈折して連設され、屈折部分には前記支軸39を挿通する軸受部44を形成している。
【0010】
下部ケーシング32は、上部ケーシング31と嵌合する上端側部分38が弁体4の後方側に膨出した長円筒形状をなすと共に、弁体4に対して側方に位置してメンテナンス用開口部5を設けている。
【0011】
メンテナンス用開口部5は、下部ケーシング32の側方に僅かに岐出した短円筒状をなすと共に、その内周面には螺合部51を形成しパッキング7を介して蓋体6の螺合部61を螺合することで、封鎖可能となっている。メンテナンス用開口部5は、図2に示されるように、上記ケーシング31の開口35の下側であって側面視において弁体4の揺動軌跡(4−4′)と重合する位置に開口されている。特に図示例では、メンテナンス用開口部5が、一部(A)管状部33とも重合しており、この部分Aでは開口部5から管状部33の外周面や、弁体4と接する開口35の端面が直接見えるようになっている。
【0012】
以上の如く構成された排水用トラップ1は、通常は、バランスウエイト43の重量によって弁体4が図2中時計回り方向に付勢されて管状部33の開口35端面に当接し該弁体4によって開口35は閉鎖され、排水管2b側からの悪臭や害虫等の侵入は防止される。
【0013】
そして、排水があると、排水量が少ない場合には、管状部33内にバランスウエイト43の重量に見合った或る一定量の排水Wが残留し、この排水Wにより弁体4と開口35とのシール状態を保持しつつ弁体4が僅かに押し下げられ、排水が流下する。一方、排水量が多い場合は流水圧によって、図2に2点鎖線で示す如く弁体4がバランスウエイト43の付勢力に抗して4´の如く押し下げられ、直接下方に排水される。
【0014】
排水用トラップ1の清掃を行う場合には、蓋体6を回動して取外しメンテナンス用開口部5を開け、バランスウエイト43を押し上げる等して弁体4を4´の如く下方に揺動させれば、弁体4の上面は勿論、管状部33の内周面や開口35の周囲をブラシ等を用いて容易に清掃できる。
【0015】
特に、メンテナンス開口部5の上述の配置により、メンテナンス用開口部5から見て手前側となる管状部33の開口35端面が下部ケーシング32管壁の陰となることがなく、これらの部分を容易且つ確実に清掃できる。
【0016】
また、弁体4を押し下げた際、管状部33間に残留していた排水Wは、弁体4の傾斜に沿って図2中左下に流下するので、作業者側、即ちメンテナンス用開口部5側に流出することがなく、その点からも清掃を行い易いという利点がある。
【0017】
尚、上記実施形態では蓋体6を螺合部61、51で固定する場合を示したが、蓋体6は、ボルトやトグルクランプ等、他の固定手段で固定されるようにしても良く、その場合、蓋体6及びメンテナンス用開口部5は円筒形状以外であってもよい。また、上記実施形態では、上部のケーシング31の管状部33が下部ケーシング32と密着し開口35部分に段部を形成している場合を示したが、管状部33が下部ケーシング32の中間部に位置していても良い。また、各部材の材質は特に限定されるものではないが、ケーシング、特に下部ケーシング32は樹脂等の透明な部材で構成することが好ましい。
【0018】
【発明の効果】
本発明排水用トラップは、上述の通り構成されているので、蓋体を開けるだけでトラップ自体を排水管から取外すことなくケーシング内部や弁体、及びそれらの接触部分等の必要箇所を容易、且つ確実に清掃でき、排水中に水垢やぬめりが多いような劣悪な使用条件下での使用に最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態の排水用トラップを示す斜視図である。
【図2】本発明実施形態の排水用トラップを示す側断面図である。
【図3】本発明実施形態の排水用トラップを示す平面図である。
【図4】本発明実施形態の排水用トラップの蓋体を開けた状態を示す背断面図である。
【符号の説明】
1 排水用トラップ
3 ケーシング
3a、3b 接続管部
4 弁体
5 メンテナンス用開口部
6 蓋体
31 上部ケーシング
32 下部ケーシング
33 管状部
35 開口
43 バランスウエイト
51、61 螺合部
Claims (1)
- 排水管の中間部に接続可能な上下両側の接続管部を設けたケーシングの内部に、下方に面し且つ斜めに傾斜した段部開口端面若しくは、管状部開口端面を形成すると共に、該開口端面の傾斜面上端側に設けた揺動軸に揺動自在に支持され、前記開口端面に下側より接離し該開口端面を開閉可能とした揺動弁体、及び、該弁体を閉鎖方向に付勢するバランスウエイトを設けた排水用トラップにおいて、前記ケーシングの側部には、前記揺動弁体の揺動軌跡と重合する位置にメンテナンス用開口部を設けると共に、該開口部を取外し可能な蓋体で封鎖したことを特徴とする排水用トラップ。
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