JP2002339427A - 弁トラップ - Google Patents

弁トラップ

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JP2002339427A
JP2002339427A JP2001144626A JP2001144626A JP2002339427A JP 2002339427 A JP2002339427 A JP 2002339427A JP 2001144626 A JP2001144626 A JP 2001144626A JP 2001144626 A JP2001144626 A JP 2001144626A JP 2002339427 A JP2002339427 A JP 2002339427A
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valve
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trap
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JP2001144626A
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English (en)
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Kentaro Murata
賢太郎 村田
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Gold Industries Co Ltd
Original Assignee
Gold Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、排水管下流から異臭や悪臭や虫、
ねずみなどが上がってくるのを止めるという基本的機能
に加えて、加工の工程を少なくすることにより安価に製
造でき、しかも弁の閉止時における密閉性が高く、耐久
性に富み、必要に応じて外部からの開閉操作も行なうこ
とができる弁トラップを提供する。 【構成】 本発明は、排水管に接続可能な弁ケース4内
に設けた弁口2cを開閉する弁体5が開閉回動自在に支
持され、弁体5の閉じる方向への作動が錘の重力を利用
して行なわれ、弁口2cの端面又はこの端面に接当する
弁体5の部分に高分子材料層9を固定させ、さらに、弁
体5を弁ケース4の外から開閉操作できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排水路の汚臭が室
内に流入するのを防止したり、昆虫やねずみなどが侵入
してくるのを止めるという基本的機能に加えて、加工工
程を少なくして製造コストの削減を図り、しかも弁の閉
止時における密閉性が高く、耐久性に富み、しかも弁体
の膠着によって開閉不良が発生した場合、必要に応じて
外部からの開閉操作も行なうことができる弁トラップに
関する。
【0002】
【従来の技術】弁トラップは、例えば、洗面台、流し
台、空気調整機などの排水管の途中に接続する器具で、
排水管を通じて悪臭が室内に逆流するのを防ぎ、また、
集合住宅では排水管の詰りによる排水の逆流を防ぎ、更
には、外部から排水管を通って昆虫、ねずみなどが侵入
するのを防ぐためのものであり、例えば従来技術の1例
として、図12に示す構造の弁トラップが挙げられる
(実公昭63ー23489号公報、特開2000ー84
39号公報)。
【0003】この従来技術の弁トラップは、 排水管に
接続可能な弁ケース100がABS透明樹脂で形成され
た上部ケース101と下部ケース102とを組み付けて
構成されており、この下部ケース102内において上部
ケース101の弁口103が斜め下向きに開口してお
り、この弁口103を開閉する金属板製の弁体104が
弁ケース100内において当該弁口103の高位置近傍
個所に回動自在に支持されており、前記弁体104の反
対側に延出させた錘支持部105に弁体104を回動さ
せる錘105が取り付けられたものからなり、前記弁体
104で閉止された部位に所定量以上の排水が溜まり、
その重量が錘105の重みによる付勢力を超えると、弁
体104が開いて溜まっていた排水が下側に流出する動
きをするように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、弁体1
04と錘支持部106とが連続した一体成形品であり、
1枚の金属板材の型抜き、プレスによる「へ」字形の折
り曲げ、更に前記錘支持部106に金属製の錘105を
取り付けるための孔を開設し、この孔に錘105の上端
に設けた突起を突入し、この突入後に前記突起をかしめ
て製造されるが、これらの部品が全て金属で形成されて
いるので、排水(汚水)を介して電食、腐食が発生し、
耐久性に著しく劣るなどの問題があった。
【0005】また、このように弁体104と錘支持部1
06とが連続した一体成形品であり、しかも、1枚の金
属板材の型抜き、プレスによる「へ」字形への折り曲
げ、更に前記錘支持部106に金属製の錘105を取り
付けるための孔を開設し、この孔に錘105の上端に設
けた突起を突入し、この突入後に前記突起をかしめる、
というように加工工程数が多いため、これが製造コスト
に影響し、また、加工、組み立てに熟練した技術が必要
であった。
【0006】更に、弁体104が金属薄板で形成されて
いるので、この弁体104はポリ塩化ビニル樹脂等の合
成樹脂製の弁口103に対して馴染みが悪いので密閉性
が劣ることがあった。また、弁体104の開閉動作が軽
すぎて弁口103に密閉し難くなったり、弁体104や
弁口103の周辺部に水垢や排水中に含まれる汚物が付
着、膠着し、これが弁体104の回動を妨げたり、ある
いは密閉性を悪くしたり、弁体の開閉動作ができなくな
る場合が多々あった。
【0007】また、弁体104の開閉作動が弁ケース1
00内に溜まった排水の重みと錘105の重みによる作
動だけで行われ、外部からの操作が行なえない構造であ
るため、弁体104と弁口103の間に異物が挟まった
り、双方の当接部分に汚物が層をなして付着したとき、
外部から弁体104を強制的に開閉作動させてこれらを
掻き落とすことができなかった。また、長期間の使用に
より、弁体104の回動部分に水垢や排水中に含まれる
汚物等が付着して、開閉動作が悪くなることがある。更
に、弁体104に付着した汚れを長柄ブラシ等で落とす
際、弁体104を所望の向きで固定させることが難し
く、弁体104や弁口103の周辺を清掃することが極
めて困難であった。
【0008】更に、このように弁体104や弁口103
の周辺に水垢や汚物等が付着すると、この水垢や汚物等
を栄養源として、種々のバクテリヤが繁殖、生育し、そ
の際、アンモニアや硫化水素更にメルカプタン等の悪臭
や異臭が発生し、室内環境の悪化を招く上、非衛生的に
なる。
【0009】加えて、従来の弁ケース100はABS透
明樹脂で形成されているため、耐薬品性に不安があり、
特に、この弁ケース100の接続相手、つまり排水管が
一般に多用されているポリ塩化ビニル配管の場合、当該
ポリ塩化ビニルの可塑剤が弁ケース(ABS透明樹脂)
100に移行し、その結果、弁ケース100が物理的に
劣化し、割れやひび等が発生し易くなり、この点からも
耐久性が劣るなどの問題が有る。
【0010】本発明に係る第1構成の弁トラップ(以
下、本第1発明と略称する。)は、弁体と錘支持部、又
は弁体と錘支持部と錘が、耐久性、耐薬品性、耐蝕性、
防錆性等に富み、安定した開閉動作と密閉性が確保され
る上、少ない工程数で製造できるのであり、又、内部の
状態が一目できるので、汚れの程度の確認や掃除がし易
く、しかも殺菌・抗菌作用を発現し、至極衛生的で、且
つ排水管との良好な接続状態を確保することができる弁
トラップを提供することを目的とする。
【0011】本発明に係る第2構成の弁トラップ(以
下、本第2発明と略称する。)は、弁体と弁口との密着
性が極めて良好であり、双方又は一方の密着部分に汚れ
が付着し難いことから、弁トラップ内に水を溜めて下流
から汚臭や虫更にねずみが上がってくるのを止めること
ができる上、雑菌が繁殖し難く、極めて衛生的な弁トラ
ップを提供することを目的する。
【0012】本発明に係る第3構成の弁トラップ(以
下、本第3発明と略称する。)は、弁体の開閉操作が外
部から行なえることから、弁体と弁口の間に異物が滞
留、付着し引っ掛かったりしたときには強制的に弁体を
開閉作動させてこれを掻き落とすことができるのであ
り、また、弁体の開閉と動きが悪いときも弁体や支軸を
強制的に回動させて馴染みを良くすることができるので
あり、弁体や弁口などを掃除するときには弁体を外部か
ら操作して掃除し易い所望の傾きの状態で固定させ、弁
体や弁口周辺を簡単に清掃できる弁トラップを提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本第1発明は、前記目的
を達成するために、排水管に接続可能な弁ケース内に設
けた弁口が斜め又は水平に形成された状態で下向きに開
口し、この弁口を開閉する弁体が支軸により当該支軸周
りに回動自在に支持され、しかもこの弁体の閉じる方向
への作動が錘の重力を利用して行なわれる弁トラップで
あって、前記錘は、前記弁ケース内において、前記弁体
の一端より延出する錘支持部に設けられ、且つ合成樹
脂、金属粉体又はセラミックの成形体、又はこれらの複
数種の混合物の成形体、或いはセラミック及び/又は金
属からなる重鎮を合成樹脂でモールドされたものからな
ることを特徴とする、という技術手段を有する。
【0014】以下、本第1発明を更に詳細に説明する。
本第1発明において、弁ケースは、弁トラップのハウジ
ングに相当し、排水管に接続自在な、一体形品のもの
と、上部ケースと下部ケースとが組み付けられたものと
があり、本第1発明は何れのものでも良いのである。こ
れら何れの弁ケースも、上部に排水流入口が開口し、下
部に排水流出口が開口する。
【0015】弁ケースとして使用される材質は、特に限
定されず、例えば、鋳鉄やニッケルなどの各種金属、真
鍮やステンレス等の合金、金属粉体の成形品、硬質ポリ
塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエステル、ABS樹
脂、AS樹脂、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカー
ボネート、変性ポリフェニレンオキサイド、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリサルホン、ポリフェニレンオキ
サイド、ポリフェニレンサルファイド、ビスマレイミド
・トリアジン、芳香族ポリアミド、芳香族ポリエステ
ル、エポキシ、フッ素樹脂、シリコーンに代表される合
成樹脂など、従来から弁トラップの弁ケースや弁体とし
て用いられている材質が挙げられる。
【0016】この中でも、ポリ塩化ビニル製の排水管を
接続する場合には、当該ポリ塩化ビニルの可塑剤が移行
して弁ケースや弁体が劣化することを防止するために、
硬質ポリ塩化ビニル製のものが好ましい。また、内部の
汚れの状態などが一目でき、内部を見ながら清掃が行い
易いものを望む場合には、例えば、透明のポリ塩化ビニ
ル等、透明樹脂製のものなどが挙げられる。また、薬品
を含んだ水を流す場合には、耐薬品性に優れたポリサル
ホン製のものなどが挙げられる。
【0017】前記弁口は、弁ケース内において下向きに
開口しており、その形状は斜め下方向に傾斜したもの
と、水平方向に向けられたものがあるが、錘を利用した
弁体と弁口との密着性と弁体の開閉動作のし易さ等を考
慮すると、前者の方が好ましい。弁口の形状について
は、特に限定されないが、弁ケースの流入口と流出口と
が円筒形状を有する排水管の管口に合わせられているこ
とから、横断面が円形状のものが望ましい。この弁口
は、弁ケース内周壁に形成したリブ又は段、弁ケース内
に形成した内筒端、上部ケースの下部を下部ケース内に
突入させてこの上部ケースの下端縁で形成したものな
ど、幾つかの種類のものが挙げられるが、いずれのもの
でも良いのである。
【0018】本第1発明において、錘は、前記弁ケース
内において、前記弁体の一端より延出する錘支持部に設
けられ、且つ合成樹脂、金属粉体又はセラミックの成形
体、又はこれらの複数種の混合物の成形体、或いはセラ
ミック及び/又は金属からなる重鎮を合成樹脂でモール
ドされたものからなる。
【0019】弁体と錘支持部と錘は、これらが一体形成
されたものと、弁体と錘支持部とが一体形成され、錘が
別構成になっているものの2種があり、いずれも本発明
に含まれる。前者については、錘支持部内に錘が埋入さ
れているもの、錘支持部によって錘が覆われているも
の、錘支持部に錘となる材料が混入されているもの、錘
と錘支持部とが別体であるが、両者を合成樹脂でモール
ド成形したもの、弁体と錘支持部と錘とか別体である
が、これらを合成樹脂でモールド成形したもの、弁体と
錘支持部と錘が同じ材料で、一体成形されたものなどが
挙げられる。これらのいずれを選択するかについては、
使用材料の種類、錘部分の大きさと重量、用途等により
異なるので、これらを参酌して決定すれば良いのであ
る。後者については、錘は錘支持部に溶着、融着、接
着、嵌め込み、嵌め付け、圧入、収容、係止等により後
付けされる。
【0020】弁体と錘支持部と錘とを一体形成させる方
法、及び弁体と錘支持部を一体形成させる方法の好適な
一例としては、射出成形が挙げられるが、この際、別体
である錘をモールド成形することにより、合成樹脂と異
なる任意の素材からなる重鎮を錘として用いることがで
きるのであり、特に、重鎮として金属を用いると比重が
大である結果、錘を小さくして弁トラップを小さくでき
るうえ、重鎮の電食、腐食を防止できるのである。
【0021】本第1発明によれば、錘支持部又は弁体と
錘支持部とを樹脂成形又は燒結させる際に錘の一部又は
全部を錘支持部に一体成形したり、別体である金属粉体
又はセラミックの成形体、又はこれらの複数種の混合物
の成形体、或いはセラミック及び/又は金属からなる重
鎮を合成樹脂でモールドされたもの、つまり別体の錘錘
と錘支持部とを合成樹脂で一体的にモールド成形した
り、又は別体の錘と弁体と錘支持部とを合成樹脂で一体
的にモールド成形すればよいので、錘支持部の錘を取り
つけるための加工工数を削減し、製造コストの低減を図
ることができるのである。
【0022】弁体の材質は、特に限定されず、例えば鋳
鉄やニッケルなどの各種金属、真鍮やステンレス等の合
金、金属粉体の成形品、前述の硬質ポリ塩化ビニルやA
BS樹脂などに代表される合成樹脂等、従来から弁トラ
ップの弁ケースや弁体に用いられている材質が挙げられ
る。
【0023】錘を形成する材料としては弁体を閉じる方
向への重力が得られるのであれば特に限定されるもので
はないが、具体的には、例えばステンレス鋼を含む鋼、
鋳鉄を含む鉄、アルミニウム合金、真鍮、銅、リン青銅
を含む青銅、鉛等の金属や合金、金属粉末の焼結体、セ
ラミック、セラミックと金属粉との複合材料、金属粉を
配合した樹脂等が挙げられる。この樹脂としては硬質ポ
リ塩化ビニルやABS樹脂等、前述のものが挙げられる
が、錘の重量を増加させ、且つ耐食性が良好で、しかも
弁体と錘支持部と錘との一体形成を可能にしたり、弁体
と錘支持部との一体形成が可能になるので、金属粉を配
合した樹脂を用いることが好ましい。勿論、錘の材質と
して錘支持部と同じ材質を用いても良いのである。
【0024】この錘を形成する方法としては、特に限定
されず、例えば従来と同様の方法を採用すればよく、具
体的に説明すれば、例えば板材の打抜きや裁断、棒材の
裁断ないし切削、注型や加圧鋳造などを含む鋳造、射出
成形或いは樹脂モールド等の方法が挙げられる。
【0025】この錘の一部又は全部が埋入(モールド)
される錘支持部は樹脂又は金属の成形品で形成される
が、この樹脂又は金属の成形品とは、機械加工によらず
に成形されたものを意味し、例えば注型により成形され
た樹脂製品や金属鋳物、射出成形により成形された樹脂
製品、遠心鋳造などの加圧鋳造により形成された金属加
圧鋳物などが含まれる他、燒結金属成形品が含まれる。
【0026】この樹脂又は金属の成形品からなる錘支持
部に錘の一部又は全部を埋入(モールド)ないし融着す
る方法として以下のような公知の方法が利用される。具
体的には、例えば樹脂からなる錘支持部に錘の一部又は
全部を埋入ないし融着する方法としては、樹脂成形用の
型の一部が錘を形成するためのものを用い、この型に樹
脂を充填して硬化させる方法、型室に錘の一部が突入す
るように錘を支持する樹脂成形用の型に樹脂を充填し、
硬化させる方法、型内に充填した未硬化の樹脂に錘の一
部又は全部を埋め込んだ後、樹脂を硬化させる方法など
が挙げられる。
【0027】金属鋳物製品からなる錘支持部に錘の一部
又は全部を埋入ないし融着する方法としては、鋳型の型
面の一部が錘を形成するためのものを用い、この型に溶
湯を充填して硬化させる方法、型室に錘の一部が突入す
るように錘を支持する鋳型に溶湯を充填し、硬化させる
方法などが挙げられる。
【0028】燒結合金からなる錘支持部に予め形成した
錘の一部又は全部を埋入ないし融着する方法としては、
金属燒結用の型に錘と燒結用金属粉とを充填した後、加
熱して金属粉体を燒結させる方法等が挙げられる。
【0029】本第1発明においては、弁体、弁口周辺部
などの弁ケース内部、錘支持部又は錘から選ばれた少な
くとも弁体に衛生剤が固定され又は含有されているもの
が、弁ケース内において、細菌等と衛生剤とを効率良く
接触させて、黴や雑菌の繁殖、成育を抑えるだけでな
く、減菌作用ないし殺菌作用を発現し、衛生性が著しく
向上するので好ましい。
【0030】即ち、このように弁体、弁口周辺部などの
弁ケース内部、錘支持部又は錘から選ばれた少なくとも
弁体に衛生剤を固定ないし含有すると、雑菌の繁殖、成
育を抑えるだけでなく、減菌作用ないし殺菌作用を発現
し、アンモニアや硫化水素更にメルカプタン等の悪臭や
異臭の発生を防ぎ、室内環境の改善、向上を図る上、室
内を衛生的に保持し得るのである。
【0031】本第1発明において、弁体、弁口周辺部な
どの弁ケース内部、錘支持部又は錘から選ばれた少なく
とも弁体に衛生剤が固定ないし含有する方法としては、
弁体、弁口周辺部などの弁ケース内部、錘支持部又は錘
を構成する合成樹脂や合成ゴム等の高分子材料に衛生剤
を混入したり、塗料用基材に衛生剤を配合してなる衛生
剤含有塗料を弁体、弁口周辺部などの弁ケース内部、錘
支持部又は錘から選ばれた少なくとも弁体に塗工すれば
良いのである。本第1発明において、少なくとも弁体に
衛生剤を固定ないし含有させるのは最も弁体が水垢や汚
物が付着し易く、それ故、雑菌や黴が発生、繁殖し易い
からである。勿論、弁体、弁口周辺部などの弁ケース内
部、錘支持部又は錘のうちそのいずれか1カ所或いは任
意の箇所に衛生剤を固定ないし含有しても良いのであ
る。
【0032】本第1発明で用いられる衛生剤としては、
雑菌や黴等の衛生性を悪化させる要因を減衰させるか、
或いは抑制するものであれば特に限定されるものではな
いが、具体的には、例えば抗菌剤、殺菌剤、防黴剤、消
臭剤、脱臭剤等の衛生剤のうちの1種又は2種以上が挙
げられる。
【0033】また、本第1発明において、抗菌剤や殺菌
剤或いは防黴剤としては、減菌作用ないし殺菌作用を発
現するものであれば特に限定されるものではなく、具体
的には、例えば石炭酸誘導体、サリチル酸、硼酸、サラ
シ粉、ヨード剤、重金属化合物、逆性石鹸、ウンデシレ
ン酸などの脂肪酸系の物質、サリチル酸系の物質、チア
ントール系の物質、タール系の物質、酢酸フェニル水銀
などの水銀系物質、銀や金等の重金属或いはその化合
物、白金族元素やこの化合物、イオウ、抗生物質、ポリ
ック、ダンバ又はアスレタン等が挙げられる。
【0034】また、本第1発明において、消臭剤又は脱
臭剤の他例としては臭いの成分を酸化或いは還元して化
学的に分解するようなものでも良く、この例としては、
以下のものが挙げられる。即ち、酸化アルミニウム、酸
化ケイ素、酸化マグネシウム、酸化チタン、シリカゲ
ル、ゼオライト又は活性炭等の吸着剤や担持体に、銀や
金等の重金属或いはその化合物、白金族元素やこの化合
物等の分解剤が含有されたものが挙げられる。
【0035】次に、本第2発明について説明する。本第
2発明においては、前記目的を達成するために、排水管
に接続可能な弁ケース内に設けた弁口が斜め又は水平に
形成された状態で下向きに開口されており、この弁口を
開閉する弁体が当該弁口より高位置近傍個所に回動自在
に支持されており、前記弁体の閉じる方向への作動が錘
の重力を利用して行なわれる弁トラップであって、前記
の弁口の端面又は弁体の少なくともこれに当接離反する
部分に、高分子材料層が形成されていることを特徴とす
る、という技術手段を採用する。
【0036】本第2発明においては、本第1発明である
基本構成に加えて、弁口の端面又は弁体の少なくともこ
れに当接離反する部分に、高分子材料層が形成されてい
る点、に特徴を有するのであり、この高分子材料層とし
ては、熱可塑性樹脂層又は熱硬化性樹脂で形成された合
成樹脂層、合成ゴムや天然ゴムで形成されたゴム層等が
挙げられるが、特に、柔軟なゴムで形成されたエラスト
マーの層は、弁体の端面が弁口面に当接し、食い込むの
で弁口を閉じた際にその密閉性が著しく向上するので望
ましい。
【0037】本発明で用いられるエラストマーとして
は、各種の天然ゴムや合成ゴムからなる各種エラストマ
ー、ポリエチレン系エラストマー、ポリエステル系エラ
ストマー等が挙げられるのであり、又、特に、これらを
発泡させたものが、特に高弾性のため、密閉性が一層向
上するのであり、これらのうち、更に、各種性質の排水
などにも対応し得るようにするため、耐薬品性、耐酸
性、耐アルカリ性、耐熱性などの特性を備えるものがよ
り好ましい。
【0038】本第2発明において、エラストマー層は、
弁口の端面又はこの端面に接当する弁体の少なくとも周
端面に形成される。その方法は、塗工等によって積層さ
れる他、弁体については弁体の対応部分に凹部を形成し
てこの凹部に弁口の端面が接当して一層密閉性を向上さ
せるようにしても良いのである。
【0039】又、本第2発明によれば、傾斜面にごみや
水垢が付着してその表面に凹凸が生じたときに、高分子
材料層の弾性変形によりその凹凸が吸収され、弁体によ
って弁口を密閉することができる。
【0040】更に、本第2発明においては、弁体、弁口
周辺部などの弁ケース内部、錘支持部、高分子材料層又
は錘から選ばれた少なくとも弁体に衛生剤が固定され又
は含有されているものが、本第1発明と同様の理由によ
り、望ましい。
【0041】本第2発明において、用いられる衛生剤と
しては、本第1発明と同様のものが挙げられるのであ
り、又、この衛生剤を弁体、弁口周辺部などの弁ケース
内部、錘支持部、高分子材料層又は錘等に固定ないし含
有させる方法等は、本第1発明と同様の方法が挙げられ
るので、ここでは重複説明を避けるために省略する。
【0042】次に、本第3発明について説明する。本第
3発明は、排水管に接続可能な弁ケース内に設けた弁口
が斜め又は水平に形成された状態で下向きに開口してお
り、この弁口を開閉する弁体が当該弁口の高位置近傍個
所に回動自在に支持されており、前記弁体の閉じる方向
への作動が錘の重力を利用して行なわれる弁トラップで
あって、前記弁体の支軸の端部が弁ケースの外側に突出
しており、当該端部に前記弁体の開閉手段が設けられて
いることを特徴とする、という技術手段を採用する。
【0043】本第3発明は、前述した本第1発明及び第
2発明が、弁ケース内に配置させた錘の重力を利用して
弁体を閉じる方向に作動させる構造であるのに対し、こ
の弁体の開閉を弁ケースの外から強制的に操作できるよ
うにもしたものである。
【0044】具体的には、例えば前述した本第1発明及
び本第2発明において、弁体とその支軸が連動するよう
に固定させ、この支軸を弁ケースに回動自在に支持させ
てその端部を弁体側方に突出させ、この端部に、例え
ば、操作ハンドル又は操作つまみ等からなる開閉手段を
装着したものが挙げられる。なお、開閉手段が操作ハン
ドルのように、弁ケースの開閉動作に障害となるような
偏在した重量がある場合には、その一手段として、これ
を前記支軸に対して、空転・係止可能な状態で支持し、
この開閉操作手段の使用時に支軸と連動する方法があ
り、また、別の手段として、弁ケース内に弁体を閉じる
方向に作動させる錘を設けないで、弁ケースの外に、弁
体を閉じる方向に作動させる錘を設けてこの錘を手で操
作するよう構成しても良いのである。
【0045】この他、弁ケースから突出させた前記支軸
の端部にアームを支持させてこのアーム端を、電動又は
油圧或いは空気圧を利用したシリンダ等のアクチュエー
タで操作して弁体を開閉作動させるようにしてもよく、
また、前記支軸の端部に歯車を支持させてこの歯車をモ
ータで作動させて弁体を開閉作動させるようにしても良
いのである。
【0046】本第3発明においては、アクチュエータを
起動する操作は手動操作であってもよいが、特に、例え
ば弁トラップの上流側の貯水量ないし貯水量変化を検出
し、この検出結果に基づいて自動操作させたり、周期的
に自動操作させたりするようにしても良いのである。
【0047】このように前記弁ケースの外側から前記弁
体を開閉する手段が設けられていると、弁体が膠着した
り、弁体と傾斜面との間にごみや水垢更に汚物等の付着
物が付着して閉弁不良が生じたりしたときに、弁体を強
制的に開閉して、ごみや水垢更に汚物等の付着物を掻き
落として弁体の膠着や開閉不良を解消することができる
のである。
【0048】ところで、本第1〜3発明(本発明)にお
いては、上部ケースと下部ケースとを組み付けるにあた
り、上部ケースと下部ケースとをビスやピン更にボルト
等の着脱手段を用いて組み付けて弁トラップ内の清掃が
容易にできるようにしても良く、又、上部ケースと下部
ケースとを接着剤や超音波による融(溶)着によって密
封した状態で組み付けても良いのである。
【0049】このように、上部ケース2と下部ケース3
とを密封状に組み付けると、この上部ケース2と下部ケ
ース3との接続部やその周辺部更に弁トラップの接続箇
所での水漏れや液漏れなどを防止できるので望ましい。
【0050】
【作用】以上に説明したように、本第1発明によると、
弁体と錘支持部、又は弁体と錘支持部と錘とを一体形成
したものであるので、製造の際の加工工程が減り、この
ため安価に製造できるようになり、また、これらを耐薬
品性、耐蝕性、防錆性等に富む材料でできるようにした
ので耐久性に富み、さらに、内部の状態が一目できるよ
うにしたので、内部の汚れの程度を確認し易く、また、
清掃をし易くすることができる、という作用が得られ
る。
【0051】また、本第1発明においては、錘と錘支持
部とが一体の樹脂又は燒結合金からなるので、錘を錘支
持部に取り付けるための加工工数を削減してコストダウ
ンを図ることができる、という作用が得られる。
【0052】更に、本第1発明において、弁体、弁口周
辺部などの弁ケース内部、錘支持部又は錘から選ばれた
少なくとも弁体に衛生剤が固定され又は含有されている
と、雑菌や黴の繁殖を防止ないし抑制できるので、悪臭
や異臭の発生がなく、衛生性が著しく向上する、という
作用が得られる。
【0053】本第2発明においては、弁口の端面又はこ
の端面に接当する弁体の少なくとも接当面に高分子材料
層を固定して、これをパッキンの如く使用すると、弁体
で弁口を閉じたときの密閉性が向上する、という作用が
得られる。
【0054】また、本第2発明においては、弁体、弁口
周辺部などの弁ケース内部、錘支持部、高分子材料層又
は錘から選ばれた少なくとも弁体に衛生剤が固定され又
は含有されていると、雑菌や黴の繁殖を防止ないし抑制
できるので、悪臭や異臭の発生がなく、衛生性が著しく
向上する、という作用が得られる。
【0055】次に、本第3発明によると、弁体の開閉操
作が外部から行なえるので、弁体の膠着や密閉不良が生
じた際、外部から弁体を操作して弁体の膠着や密閉不良
を解消したり、又、弁体と弁口の間に異物や汚物等の付
着物が引っ掛かったりしたときには、強制的に弁体を開
閉作動させてこれを掻き落とすことができるのであり、
更に、弁体の開閉などの動きが悪いときも弁体や支軸を
強制的に回動させて馴染みを良くすることができるので
あり、更に、弁体や弁口などを清掃するときには、弁体
を外部から操作して清掃し易い所望の傾きのままに固定
させることができる、という作用が得られる。
【0056】また、本第3発明においては、弁体を弁ケ
ースの外側から自動開閉させることができる、という作
用も得られる。
【0057】更には、本第3発明においては、弁ケース
の外側に錘を兼ねた開閉手段を設けると、弁ケース内に
錘を設ける空間が不要になるので、一層コンパクトで製
造し易い弁トラップにすることができる、という作用も
得られる。
【0058】
【発明の実施の態様】以下、本第1発明及び本第2発明
と、本第3発明を適用した本発明の各実施例を図面に基
づいて具体的に説明するが、本発明はこの実施例に限定
されるものではない。
【0059】図1は、本第1発明と本第2発明と本第3
発明を兼ね備えた弁トラップの基本的構造の一実施例を
示す縦断面図、図2はそのX−X断面図である。これら
各図に示すこの実施例の弁トラップ1Aの弁ケース4
は、上部ケース2と下部ケース3とが組み付けられたも
ので構成されている。
【0060】前記上部ケース2は、排水管等に接続可能
な円筒形状を有する排水の流入口である筒部2aが上下
方向に形成され、この筒部2aがそのまま下方に突出し
てその下端部で形成される弁口2cは後部が高くなるよ
うに傾斜して、この弁口2cの端面が平坦面に形成され
ており、上部ケース2の弁口2cより後方に、後述する
錘6が位置する空間2dが形成された、透明のポリ硬質
塩化ビニル製のものである。
【0061】又、前記下部ケース3は、上部ケース2の
筒部2aとその後方の空間2dの外周面が嵌入する大き
さで形成され、その下部には排水管等に接続自在な円筒
形状を有する排水口3aが形成された、透明のポリ硬質
塩化ビニル製のものである。
【0062】前記上部ケース2を前記下部ケース3に組
み付けたときの抜け止め用の係止手段としては、図1に
示すようなビス10で止める方法の他、図3に示すよう
に、上部ケース2の下部外周壁の適所に複数個の爪11
を形成し、対する下部ケース3の対応個所に爪11の突
入孔12を形成して、爪11を突入孔12内に入れて係
止させる方法、図4に示すようにパッチン錠13で係止
させる方法などが挙げられる。
【0063】そして、このように構成すると、上部ケー
ス2と下部ケース3との着脱が容易にできる結果、例え
ば内部の汚損等、弁ケース4内を確実に清掃する必要性
が発生した場合、上部ケース2と下部ケース3とを分離
して至極容易に清掃できるのである。
【0064】本発明の弁トラップにおいてはその用途が
限定されるものではなく多種、多様な分野で使用される
ものであり、従って、前記実施例のように、上部ケース
2と下部ケース3とを着脱自在に組み付けるのに代え
て、又、上部ケース2と下部ケース3とを接着剤や超音
波による融(溶)着によって密封した状態で組み付けて
も良いのである。
【0065】このように、上部ケース2と下部ケース3
とを密封状に組み付けると、この上部ケース2と下部ケ
ース3との接続部やその周辺部更に弁トラップの接続箇
所での水漏れや液漏れなどを防止できるので望ましい。
【0066】続いて、図1、図5、図6により、このト
ラップ構造について詳述する。これら各図においで示す
ように、本実施例におけるトラップ構造の可動部分は、
弁体5と錘6と錘支持部7が一体成形されたもので構成
されている。
【0067】前記弁体5は、弁口2cの端面2eに沿う
大きさの楕円板形状を有し、その長手方向の一端に錘支
持部7が延出し、この錘支持部7内に真鍮の錘6が埋入
(モールド)されている。
【0068】本実施例においては、弁体5と錘支持部7
は硬質ポリ塩化ビニル樹脂を射出成形により一体形成さ
れており、錘支持部7には錘6の型室7aが形成されて
いる。この錘6を錘支持部5に埋入(モールド)させる
方法としては、弁体5及び錘支持部5を形成する射出成
形用金型に錘6を型室7a内に突入させて硬質ポリ塩化
ビニル樹脂を金型内に射出成形して硬化させるという、
いわゆる、インサート成形法により行われる。
【0069】このようにして錘支持部7内に錘6をモー
ルドすると、錘6は硬質ポリ塩化ビニルで覆われた状態
で、弁体5及び錘支持部7と錘6が一体成形される。
【0070】このようにして形成された弁体5と錘支持
部7の境目辺りとなる個所には、図5及び図6に示すよ
うに、角軸状の支軸12を嵌入させるための角孔14が
水平方向に形成され、この角孔14内に支軸12を挿入
させて丸軸部分で形成されたその両端部12a,12a
を、弁ケース4の対応個所となる弁口2cの高さに合わ
せた両側壁に形成した係止孔又は溝に支持させて、弁体
5は弁口2cを閉じる方向に回動自在に組み付けられ
る。
【0071】本実施例においては、更に、弁体5の弁口
2cの端面2eに接当する部分に、この端面2eよりも
幅広く、且つ弾力性を保有させたポリウレタン系のエラ
ストマーで形成された高分子材料層9が接着固定させ
て、弁体5が閉じたときに、弁体5と弁口2cの端2e
との間に高分子材料層9が挟まれて密閉できるように構
成されている。
【0072】このようにして弁体5及び錘支持部7と錘
6がが弁ケース4内に回動自在に組み付けられると、弁
体5はその後方の錘6の重力によって 弁口2cを閉じ
る方向に回動して弁口2cを閉じる。この状態におい
て、排水管を通じて弁ケース4の上部の筒部2a内に排
水が流れ込んで、弁体5で閉じられた弁口2c内に一定
量以上溜まると、その重みによって弁体5は下方に回動
して弁口2cが開いて排水は下方に流れ、弁口2cは再
び弁体5で閉じられる。
【0073】ところで、図7の(a)図である拡大断面
図に示すように、弁トラップ1Aは、長期間の使用によ
り、弁口2cの端面2e辺りや高分子材料層9に、ご
み、水垢、汚物等の付着物などが付着し易くなる。
【0074】しかしながら、図7の(b)図に示すよう
に、付着物Mが、弁体5の開閉毎に高分子材料層9が弁
口2cの端面2eに接当して弾性による凹凸変形を繰り
返すので、自然に、ごみや水垢更に汚物等の付着物Mは
掻き落とされたり、剥がされたりするので、付着物Mは
除去される。そして、これらにごみや水垢が付着したま
まであっても、その付着量によっては弁体5が閉じた
際、高分子材料層9の弾性がこれを吸収するので、弁口
2cの端面2eとの間に隙間が生じることなく、優れた
密閉性が確保される。
【0075】このため、弁体5で閉じられた弁口2c内
に溜まった排水は、一定量以上になるまで水漏れがな
く、下流の排水口から風が舞い上がってきたり、虫やね
ずみが上がってくることはなく、また、弁体5が弁口2
cに接当して閉じるときの衝撃音は、高分子材料層9が
吸収するので発生しないのである。
【0076】ところで、図7の各図に示すように高分子
材料層9が弁体5の周面部に盛り上がった状態で固定さ
れていると、高分子材料層9の内側隅に付着物Mが付着
し、清掃し難くなる。そこで、この実施例では、図8の
(a)図及び(b)図に示すように、弁体5の周端部に
低段部Sを形成し、この低段部Sに高分子材料層9を積
層、接着するのが望ましい。
【0077】また、弁トラップ1Aの内周壁や弁体5、
弁口2c、高分子材料層9などが汚れてくると、長柄ブ
ラシなどで掃除する必要があり、このようなときに弁体
5が不安定な回動自在な状態であると清掃し難いので、
弁体5の向きを一定方向に向けて固定させておく必要が
ある。
【0078】このため、本実施例では、図1及び図2に
示すように、弁体5を支持している支軸12の一端12
aを弁ケース4の外側に突出させ、この一端12aに、
キザミを刻設した円形のつまみ18を固定している。
【0079】このように構成すると、つまみ18を手動
で操作して弁体5を強制的に開閉させることができるの
で、弁体5の膠着や密閉不良が生じたとき、弁体5を操
作して弁体5の膠着や密閉不良を強制的に解消できるの
である。また、弁体5と弁口2cの間に異物が引っ掛か
ったときにも弁体5を開閉させてこれを掻き落とすこと
もできる。また、弁体5の開閉との動きが悪いときにも
弁体5や支軸16を強制的に回動させて馴染みを良くす
ることができる。更に、弁体5や弁口2cなどを清掃す
るときにも、弁体5を清掃し易い所望の傾きのまま固定
させ、弁体5の清掃を容易に行うことができる。
【0080】続いて、本第3発明の他の実施例について
説明すると、図9、図10及び図11本第3発明の他の
実施例を示す。これらの各図に示すように、前述した各
実施例の弁トラップ1Aでは錘6を弁ケース4内に備え
ているのに対し、本実施例ではこれを弁ケース4Aの外
側に位置させてある。
【0081】詳しく説明すると、弁ケース4の外側に突
出させた支軸12の一端部(又は両端部)に偏芯錘6A
(又は6A,6A)を固定させている。このように構成
すると、弁ケース4内に錘を位置させる必要がないこと
から、弁ケース4Aがコンパクトになり、しかも、この
偏芯錘6Aを手で操作して強制的に弁体5を開閉作動さ
せることもできる。
【0082】その他の構成、作用ないし効果は前記1実
施例のそれらと同様である。
【0083】
【発明の効果】本第1発明においては、前記構成を有
し、弁体と錘支持部、又は弁体と錘支持部と錘が、耐薬
品性、耐蝕性、防錆性等に富む材料で形成されているの
で、耐久性、耐薬品性、耐蝕性、防錆性等に富み、安定
した開閉動作と密閉性が確保される上、排水管との良好
な接続状態を確保することができるなどの効果を奏する
のである。
【0084】又、本第1発明において、弁体と錘支持部
又は弁体と錘支持部と錘とを一体成形すると、製造の際
の加工工程が減る結果、生産性が向上し、弁トラップを
至極廉価に製造できるうえ、品質が安定し、また、弁ケ
ースを透明な材料で形成すると、内部の状態が一目でわ
かり、内部の汚れの程度を確認し易く、また、清掃がし
易くなる、とうい効果が得られる。
【0085】更に、本第1発明において、弁体、弁口周
辺部などの弁ケース内部、錘支持部又は錘から選ばれた
少なくとも弁体に衛生剤が固定ないし含有されている
と、雑菌や黴の繁殖を防止ないし抑制できるので、悪臭
や異臭の発生がなく、衛生性が著しく向上するなどの効
果を奏するのである。
【0086】本第2発明においては、弁口の端面又はこ
の端面に接当する弁体の少なくとも接当面に高分子材料
層を固定し、これをパッキンの如く使用すると、弁体で
弁口を閉じたときの密閉性が至極向上するなどの効果を
奏するのである。
【0087】また、本第2発明においては、弁体、弁口
周辺部などの弁ケース内部、錘支持部、高分子材料層又
は錘から選ばれた少なくとも弁体に衛生剤が固定ないし
含有されていると、雑菌や黴の繁殖を防止ないし抑制で
きるので、悪臭や異臭の発生がなく、衛生性が著しく向
上するなどの効果を奏するのである。
【0088】本第3発明は、弁体の開閉操作を外部から
行なえるように構成しているので、弁体の膠着や密閉不
良が生じた際、外部から弁体を操作して弁体の膠着や密
閉不良を解消したり、又、弁体と弁口の間に異物や汚物
等の付着物が引っ掛かったりしたときには、強制的に弁
体を開閉作動させてこれを掻き落とすことができるので
あり、更に、弁体の開閉などの動きが悪いときも弁体や
支軸を強制的に回動させて馴染みを良くすることができ
るのであり、更に、弁体や弁口などを清掃するときに
は、弁体を外部から操作して清掃し易い所望の傾きの状
態で固定させることができる結果、弁ケース内の清掃が
極めて容易に行えるなどの効果を奏するのである。
【0089】又、本第3発明においては、弁ケースの外
側に錘を兼ねた開閉手段を設けると、弁ケース内に錘を
設ける空間が不要になるので、一層弁トラップがコンパ
クトで製造し易くなるなどの効果を奏するのである。
【0090】更に、本第3発明において、弁体、弁口周
辺部などの弁ケース内部、錘支持部又は錘から選ばれた
少なくとも弁体に衛生剤が固定ないし含有されている
と、雑菌や黴の繁殖を防止ないし抑制できるので、悪臭
や異臭の発生がなく、衛生性が著しく向上するなどの効
果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第一実施例に係る弁トラップ
の縦断面図である。
【図2】図2は、図1におけるX−X断面図である。
【図3】図3は、上部ケースと下部ケースの係止方法を
示す第2の実施例の断面図である。
【図4】図4は、上部ケースと下部ケースの係止方法を
示す第3の実施例の断面図である。
【図5】図5は、弁口を開放した状態を示す要部縦断面
図である。
【図6】図6は、弁体と錘支持部とが一体成形されたも
のを示す分解斜視図である。
【図7】図7において、(a)図は、高分子材料層を積
層、固定させた弁体が閉じる直前の状態を示す要部縦断
面図である。図7において、(b)図は、同じくその閉
じた状態を示す要部縦断面図である。
【図8】図8において、(a)図は、他の実施例による
高分子材料層を積層、固定させた弁体が閉じる直前の状
態を示す要部縦拡大断面図である。図8において、
(b)図は、同じくその閉じた状態を示す要部拡大断面
図である。
【図9】図9は、本発明の第4施例の弁トラップを開い
た状態の要部を示す要部側面図である。
【図10】図10は、本発明の第4実施例の弁トラップ
を閉じた状態の要部を示す側面図である。
【図11】図11は、本発明第4実施例の弁トラップの
側面断面である。
【図12】図12は、従来技術の弁トラップを示す縦断
面図である。
【符号の説明】
1A 弁トラップ 2 上部ケース 2a 筒部 2c 弁口 2d 空間 2e 端面 3 下部ケース 3a 排水口 4 弁ケース 5 弁体 6 錘 7 錘支持部 9 高分子材料層 15 つまみ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水管に接続可能な弁ケース内に設けた
    弁口が斜め又は水平に形成された状態で下向きに開口
    し、この弁口を開閉する弁体が支軸により当該支軸周り
    に回動自在に支持され、しかもこの弁体の閉じる方向へ
    の作動が錘の重力を利用して行なわれる弁トラップであ
    って、 前記錘は、前記弁ケース内において、前記弁体の一端よ
    り延出する錘支持部に設けられ、且つ合成樹脂、金属粉
    体又はセラミックの成形体、又はこれらの複数種の混合
    物の成形体、或いはセラミック及び/又は金属からなる
    重鎮を合成樹脂でモールドされたものからなることを特
    徴とする弁トラップ。
  2. 【請求項2】 弁ケースが透明な合成樹脂で形成されて
    いる請求項1に記載の弁トラップ。
  3. 【請求項3】 金属粉体の成形体が焼結金属の成形体で
    ある請求項1又は2に記載の弁トラップ。
  4. 【請求項4】 弁体と錘支持部とが一体的に形成されて
    いる請求項1ないし3のいずれか1項に記載の弁トラッ
    プ。
  5. 【請求項5】 弁体と錘支持部とが一体的に形成されて
    おり、しかも錘が前記錘支持部に一体成形されている請
    求項1ないし4のいずれか1項に記載の弁トラップ。
  6. 【請求項6】 弁体と錘支持部及び錘とが一体形成され
    ている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の弁トラ
    ップ。
  7. 【請求項7】 錘は、合成樹脂、金属粉体又はセラミッ
    クの成形体、又はこれらの複数種の混合物の成形体、或
    いはセラミック及び/又は金属からなる重鎮を合成樹脂
    でモールドされたものからなり、しかもこの錘が弁体の
    一端より延出する錘支持部に、融着、接着又は係止など
    の手段で後付けされている請求項1ないし4のいずれか
    1項に記載の弁トラップ。
  8. 【請求項8】 弁体、弁口周辺部などの弁ケース内部、
    錘支持部又は錘から選ばれた少なくとも弁体に衛生剤が
    固定され又は含有されている請求項1ないし7のいずれ
    か1項に記載の弁トラップ。
  9. 【請求項9】 排水管に接続可能な弁ケース内に設けた
    弁口が斜め又は水平に形成された状態で下向きに開口さ
    れており、この弁口を開閉する弁体が当該弁口より高位
    置近傍個所に回動自在に支持されており、前記弁体の閉
    じる方向への作動が錘の重力を利用して行なわれる弁ト
    ラップであって、 前記の弁口の端面又は弁体の少なくともこれに当接離反
    する部分に、高分子材料層が形成されていることを特徴
    とする弁トラップ。
  10. 【請求項10】 高分子材料層がエラストマーの層であ
    る請求項9に記載の弁トラップ。
  11. 【請求項11】 弁体、弁口周辺部などの弁ケース内
    部、錘支持部、高分子材料層又は錘から選ばれた少なく
    とも弁体に衛生剤が固定され又は含有されている請求項
    9又は10に記載の弁トラップ。
  12. 【請求項12】 排水管に接続可能な弁ケース内に設け
    た弁口が斜め又は水平に形成された状態で下向きに開口
    しており、この弁口を開閉する弁体が当該弁口の高位置
    近傍個所に回動自在に支持されており、前記弁体の閉じ
    る方向への作動が錘の重力を利用して行なわれる弁トラ
    ップであって、 前記弁体の支軸の端部が弁ケースの外側に突出してお
    り、当該端部に前記弁体の開閉手段が設けられているこ
    とを特徴とする弁トラップ。
  13. 【請求項13】 開閉手段が操作ハンドル又は操作つま
    みで構成されている請求項12に記載の弁トラップ。
  14. 【請求項14】 開閉手段が支軸に対して、空転・係止
    可能な状態で支持されている請求項12又は13に記載
    の弁トラップ。
  15. 【請求項15】 開閉手段が弁体を閉じる方向に作動さ
    せる錘で構成されている請求項12に記載の弁トラッ
    プ。
  16. 【請求項16】 開閉手段がアクチュエータで構成され
    ている請求項12に記載の弁トラップ。
  17. 【請求項17】 弁体、弁口周辺部などの弁ケース内
    部、錘支持部又は錘から選ばれた少なくとも弁体に衛生
    剤が固定され又は含有されている請求項8又は9に記載
    の弁トラップ。
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