JPH07310344A - 衛生設備部材 - Google Patents
衛生設備部材Info
- Publication number
- JPH07310344A JPH07310344A JP12827994A JP12827994A JPH07310344A JP H07310344 A JPH07310344 A JP H07310344A JP 12827994 A JP12827994 A JP 12827994A JP 12827994 A JP12827994 A JP 12827994A JP H07310344 A JPH07310344 A JP H07310344A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ball
- raw material
- low tank
- dispersed
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- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
- Sink And Installation For Waste Water (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 細菌,微生物の繁殖を抑え、衛生的かつ清潔
に維持できる球弁等の衛生設備部材の提供を目的とす
る。 【構成】 抗菌剤を分散剤で分散させて混入した原料を
用い、ロータンク2内の球弁5,浮き玉11を成形す
る。
に維持できる球弁等の衛生設備部材の提供を目的とす
る。 【構成】 抗菌剤を分散剤で分散させて混入した原料を
用い、ロータンク2内の球弁5,浮き玉11を成形す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は菌類やカビの繁殖を防
止した衛生設備部材に関するものである。
止した衛生設備部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、便器のロータンク内
や、ユニットバスの排水トラップ等においては内部で水
の滞留時間が長く、そのため、細菌やカビが繁殖しやす
く、雑菌のみならず大腸菌,黄色ブドウ状球菌等の病原
菌も発生しやすく、不衛生となり、また、この種の微生
物等の繁殖により、ロータンク内の球弁,浮き玉等に微
生物が付着してぬるぬるした状態となり、汚れが目立
ち、不快感を生ずるという問題点があった。
や、ユニットバスの排水トラップ等においては内部で水
の滞留時間が長く、そのため、細菌やカビが繁殖しやす
く、雑菌のみならず大腸菌,黄色ブドウ状球菌等の病原
菌も発生しやすく、不衛生となり、また、この種の微生
物等の繁殖により、ロータンク内の球弁,浮き玉等に微
生物が付着してぬるぬるした状態となり、汚れが目立
ち、不快感を生ずるという問題点があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、菌類やカビの繁殖を良
好に防止できる衛生設備部材を提供せんことを目的と
し、その第1の要旨は、抗菌剤を分散剤で分散させて混
入した原料にて衛生設備部材を成形したことである。ま
た、第2の要旨は、衛生設備部材が、ロータンク内に設
けられる球弁であることである。また、第3の要旨は、
衛生設備部材が、ロータンク内に設けられるボールタッ
プの浮き玉であることである。また、第4の要旨は、衛
生設備部材が、ユニットバスの底部に設けられる排水ト
ラップであることである。
点に鑑み案出したものであって、菌類やカビの繁殖を良
好に防止できる衛生設備部材を提供せんことを目的と
し、その第1の要旨は、抗菌剤を分散剤で分散させて混
入した原料にて衛生設備部材を成形したことである。ま
た、第2の要旨は、衛生設備部材が、ロータンク内に設
けられる球弁であることである。また、第3の要旨は、
衛生設備部材が、ロータンク内に設けられるボールタッ
プの浮き玉であることである。また、第4の要旨は、衛
生設備部材が、ユニットバスの底部に設けられる排水ト
ラップであることである。
【0004】
【作用】衛生設備部材を、抗菌剤を分散剤で均一に分散
させて混入した原料で成形したため、抗菌剤により、細
菌,微生物の活動、繁殖を良好に抑制することができ
る。また、第2の要旨において、抗菌剤を分散剤で分散
させた原料にてロータンク内の球弁が形成されているた
め、球弁の外周に細菌,微生物等が繁殖して付着するこ
とが少なくなり、球弁がぬるぬるすることが少なく、球
弁を衛生的に、また汚れの少ない状態に保持することが
できる。また、第3の要旨において、ボールタップの浮
き玉が、抗菌剤を分散剤で分散させた原料で形成されて
いるため、浮き玉の表面に細菌,微生物等が付着するこ
とが少なくなり、浮き玉を清潔な状態に保持することが
できる。また、ユニットバスに設けられる排水トラップ
を、抗菌剤を分散剤で分散させた原料で形成したことに
より、排水トラップ内での細菌,微生物の繁殖を良好に
抑制して、排水トラップを衛生的に保持することができ
る。
させて混入した原料で成形したため、抗菌剤により、細
菌,微生物の活動、繁殖を良好に抑制することができ
る。また、第2の要旨において、抗菌剤を分散剤で分散
させた原料にてロータンク内の球弁が形成されているた
め、球弁の外周に細菌,微生物等が繁殖して付着するこ
とが少なくなり、球弁がぬるぬるすることが少なく、球
弁を衛生的に、また汚れの少ない状態に保持することが
できる。また、第3の要旨において、ボールタップの浮
き玉が、抗菌剤を分散剤で分散させた原料で形成されて
いるため、浮き玉の表面に細菌,微生物等が付着するこ
とが少なくなり、浮き玉を清潔な状態に保持することが
できる。また、ユニットバスに設けられる排水トラップ
を、抗菌剤を分散剤で分散させた原料で形成したことに
より、排水トラップ内での細菌,微生物の繁殖を良好に
抑制して、排水トラップを衛生的に保持することができ
る。
【0005】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、第1実施例の便器のロータンク内の部材
を示す一部断面図であり、便器本体1の後部上面にはロ
ータンク2が立設されており、このロータンク2の底部
には便器本体1と連通状に流出口3が形成されており、
この流出口3の上部にはロータンク2内に弁座部4が形
成されており、この弁座部4上には開閉可能に球状の球
弁5が載置されており、この球弁5は鎖6を介しロータ
ンク2の側面に取付けられたハンドル7に連繋されてお
り、ハンドル7を操作することにより鎖6を介し球弁5
が上昇して弁座部4を開け、ロータンク2内に溜められ
ている洗浄水Wを前記流出口3を通し便器本体1側へ流
出させることができるように構成されている。
する。図1は、第1実施例の便器のロータンク内の部材
を示す一部断面図であり、便器本体1の後部上面にはロ
ータンク2が立設されており、このロータンク2の底部
には便器本体1と連通状に流出口3が形成されており、
この流出口3の上部にはロータンク2内に弁座部4が形
成されており、この弁座部4上には開閉可能に球状の球
弁5が載置されており、この球弁5は鎖6を介しロータ
ンク2の側面に取付けられたハンドル7に連繋されてお
り、ハンドル7を操作することにより鎖6を介し球弁5
が上昇して弁座部4を開け、ロータンク2内に溜められ
ている洗浄水Wを前記流出口3を通し便器本体1側へ流
出させることができるように構成されている。
【0006】また、弁座部4からは立ち上げ状にオーバ
ーフロー管8が立設されている。さらにオーバーフロー
管8の上部には、外部の水道管等と接続された給水管9
が配管され、この給水管9の先端のロータンク2内には
ボールタップ10が取付けられており、このボールタッ
プ10は浮き玉11の上下動により開閉されるものとな
っており、洗浄水Wが使われて少なくなった時には浮き
玉11が下方へ降下してボールタップ10を開け、給水
管9を介しロータンク2内に洗浄水Wが供給されるもの
であり、洗浄水Wの水位が上昇するにしたがって浮き玉
11が上昇し、ボールタップ10を閉じるように構成さ
れている。
ーフロー管8が立設されている。さらにオーバーフロー
管8の上部には、外部の水道管等と接続された給水管9
が配管され、この給水管9の先端のロータンク2内には
ボールタップ10が取付けられており、このボールタッ
プ10は浮き玉11の上下動により開閉されるものとな
っており、洗浄水Wが使われて少なくなった時には浮き
玉11が下方へ降下してボールタップ10を開け、給水
管9を介しロータンク2内に洗浄水Wが供給されるもの
であり、洗浄水Wの水位が上昇するにしたがって浮き玉
11が上昇し、ボールタップ10を閉じるように構成さ
れている。
【0007】本例においては、このロータンク2内の前
記球弁5および浮き玉11が、抗菌剤を分散剤で分散さ
せて混入した原料にて成形されたものとなっており、球
弁5および浮き玉11の外周に細菌,微生物等が繁殖し
て付着することを良好に防ぐことができるように構成さ
れており、表面がぬるぬるすることが少なく、外観の汚
れも少なくなるように構成されている。
記球弁5および浮き玉11が、抗菌剤を分散剤で分散さ
せて混入した原料にて成形されたものとなっており、球
弁5および浮き玉11の外周に細菌,微生物等が繁殖し
て付着することを良好に防ぐことができるように構成さ
れており、表面がぬるぬるすることが少なく、外観の汚
れも少なくなるように構成されている。
【0008】前記球弁5はゴムで球状に形成されるもの
であるが、原料となるゴム内に抗菌剤が分散されてお
り、液体または固体状の抗菌剤を多孔質の無機担体に保
持させた状態で、ゴム原料内に分散剤で分散混入させ、
成形されたものであり、抗菌剤としては、例えば銀,
銅,亜鉛,水銀,鉛,すず,ビスマス,カドミウムまた
はタリウム等の金属イオンおよびその化合物や安定化塩
素,次亜塩素酸塩,クロラミン,ヨウ化エチレン等のハ
ロゲン化合物やアルコール類,フェノール類,エーテル
類,グアニジン類等を挙げることができ、人体に対する
安全性が高くかつ抗菌力が強い点では前記銀,銅,亜鉛
およびすずのイオンまたはその化合物が適当である。
であるが、原料となるゴム内に抗菌剤が分散されてお
り、液体または固体状の抗菌剤を多孔質の無機担体に保
持させた状態で、ゴム原料内に分散剤で分散混入させ、
成形されたものであり、抗菌剤としては、例えば銀,
銅,亜鉛,水銀,鉛,すず,ビスマス,カドミウムまた
はタリウム等の金属イオンおよびその化合物や安定化塩
素,次亜塩素酸塩,クロラミン,ヨウ化エチレン等のハ
ロゲン化合物やアルコール類,フェノール類,エーテル
類,グアニジン類等を挙げることができ、人体に対する
安全性が高くかつ抗菌力が強い点では前記銀,銅,亜鉛
およびすずのイオンまたはその化合物が適当である。
【0009】これらの抗菌剤は無機担体に保持させる
が、この無機担体は抗菌剤を吸着,結合,イオン交換等
によって担持するものであり、無機担体としては、シリ
カゲル,アルミナ,結晶性アルミノケイ酸塩,無定形ア
ルミノケイ酸塩等を挙げることができ、前記アルミノケ
イ酸塩としては一般にゼオライトと呼ばれる結晶性アル
ミノケイ酸塩が用いられ、ゼオライトは天然および合成
ゼオライトのいずれでも良く、ゼオライトは具体的に
は、A−型ゼオライト,X−型ゼオライト,Y−型ゼオ
ライト,T−型ゼオライト,高シリカゼオライト,ソー
ダライト等を挙げることができる。また、ゼオライト等
の無機担体は粒径50ミクロン以下とすることが分散を
より良好化させるには好都合である。
が、この無機担体は抗菌剤を吸着,結合,イオン交換等
によって担持するものであり、無機担体としては、シリ
カゲル,アルミナ,結晶性アルミノケイ酸塩,無定形ア
ルミノケイ酸塩等を挙げることができ、前記アルミノケ
イ酸塩としては一般にゼオライトと呼ばれる結晶性アル
ミノケイ酸塩が用いられ、ゼオライトは天然および合成
ゼオライトのいずれでも良く、ゼオライトは具体的に
は、A−型ゼオライト,X−型ゼオライト,Y−型ゼオ
ライト,T−型ゼオライト,高シリカゼオライト,ソー
ダライト等を挙げることができる。また、ゼオライト等
の無機担体は粒径50ミクロン以下とすることが分散を
より良好化させるには好都合である。
【0010】なお、抗菌剤を吸着,結合,イオン交換等
によって担持する抗菌性ゼオライトの製造方法は、あら
かじめ調製した銀イオン,銅イオン,亜鉛イオン,すず
イオン等の金属イオンを含有する水溶液にゼオライトを
接触させて、ゼオライト中のイオン交換可能なイオンと
上記イオンとを置換させて製造することができる。な
お、水溶液中の前記各イオンは、例えば銀イオンは硝酸
銀,硫酸銀,酢酸銀等として供給することができ、また
銅イオンは硝酸銅,硫酸銅,酢酸銅等として供給するこ
とができ、また亜鉛イオンは硝酸亜鉛,硫酸亜鉛,酢酸
亜鉛等として供給することができ、またすずイオンは硫
酸すず,硝酸すず等として供給することができる。
によって担持する抗菌性ゼオライトの製造方法は、あら
かじめ調製した銀イオン,銅イオン,亜鉛イオン,すず
イオン等の金属イオンを含有する水溶液にゼオライトを
接触させて、ゼオライト中のイオン交換可能なイオンと
上記イオンとを置換させて製造することができる。な
お、水溶液中の前記各イオンは、例えば銀イオンは硝酸
銀,硫酸銀,酢酸銀等として供給することができ、また
銅イオンは硝酸銅,硫酸銅,酢酸銅等として供給するこ
とができ、また亜鉛イオンは硝酸亜鉛,硫酸亜鉛,酢酸
亜鉛等として供給することができ、またすずイオンは硫
酸すず,硝酸すず等として供給することができる。
【0011】このようにしてイオン交換が終了したゼオ
ライトは、十分に水洗した後乾燥して、球弁5の原料と
なるゴム中に、分散剤を用いて均一に分散させることが
できる。なお、分散剤としては、一般的に金属石鹸と呼
ばれているもの、例えば、ステアリン酸バリウム,ステ
アリン酸カルシウム,ステアリン酸亜鉛,ステアリン酸
アルミニウム,ステアリン酸マグネシウム,ステアリン
酸亜鉛・ステアリン酸バリウム複合体,ステアリン酸亜
鉛・ステアリン酸カルシウム複合体等の金属石鹸を用い
ることができる。なお、前記抗菌性金属イオンを担持し
たゼオライトは、ゴムに対し、例えば0.1〜10重量
%程度混合させることが抗菌力の点からは好ましい。
ライトは、十分に水洗した後乾燥して、球弁5の原料と
なるゴム中に、分散剤を用いて均一に分散させることが
できる。なお、分散剤としては、一般的に金属石鹸と呼
ばれているもの、例えば、ステアリン酸バリウム,ステ
アリン酸カルシウム,ステアリン酸亜鉛,ステアリン酸
アルミニウム,ステアリン酸マグネシウム,ステアリン
酸亜鉛・ステアリン酸バリウム複合体,ステアリン酸亜
鉛・ステアリン酸カルシウム複合体等の金属石鹸を用い
ることができる。なお、前記抗菌性金属イオンを担持し
たゼオライトは、ゴムに対し、例えば0.1〜10重量
%程度混合させることが抗菌力の点からは好ましい。
【0012】このような抗菌剤を分散剤で分散させて混
入した原料にて球弁5を成形することにより、ゼオライ
ト中の銀,亜鉛等は金属イオンとして解離し、この金属
イオンが細菌の細胞膜への到達によって、細胞のエネル
ギー代謝を不能とするため、細菌,微生物の繁殖を長期
間に亘って抑え、球弁5の表面等を無菌状態に保持する
ことができるものである。
入した原料にて球弁5を成形することにより、ゼオライ
ト中の銀,亜鉛等は金属イオンとして解離し、この金属
イオンが細菌の細胞膜への到達によって、細胞のエネル
ギー代謝を不能とするため、細菌,微生物の繁殖を長期
間に亘って抑え、球弁5の表面等を無菌状態に保持する
ことができるものである。
【0013】なお、前記浮き玉11は、ポリプロピレ
ン,ポリエステル,ポリアミド,フェノール樹脂,メラ
ミン樹脂,ポリテレフタレート等、およびこれらの繊維
強化プラスチック等で成形することができ、これら熱可
塑性樹脂,熱硬化性樹脂内にも、同様に前述したゼオラ
イト等に担持させた抗菌剤を分散剤を介し分散させて混
入させ、前記球弁5と同様に成形することができ、浮き
玉11の表面等の細菌,微生物の繁殖を長期間に亘って
抑え、浮き玉11を無菌状態に保持することができるも
のである。
ン,ポリエステル,ポリアミド,フェノール樹脂,メラ
ミン樹脂,ポリテレフタレート等、およびこれらの繊維
強化プラスチック等で成形することができ、これら熱可
塑性樹脂,熱硬化性樹脂内にも、同様に前述したゼオラ
イト等に担持させた抗菌剤を分散剤を介し分散させて混
入させ、前記球弁5と同様に成形することができ、浮き
玉11の表面等の細菌,微生物の繁殖を長期間に亘って
抑え、浮き玉11を無菌状態に保持することができるも
のである。
【0014】次に、図2は第2実施例を示すものであ
り、ユニットバスの構成を示し、ユニットバス20は、
その底部側が防水パン21により構成されており、この
防水パン21上に浴槽22が配置されており、浴槽22
の外側の防水パン21上に洗い場23が形成されてお
り、防水パン21の底側には高さ調節ボルト26が複数
本設けられている。また、浴槽22用の排水トラップ2
4が防水パン21の底面に設けられており、また、洗い
場23用の排水トラップ25が防水パン21の底面に設
けられている。
り、ユニットバスの構成を示し、ユニットバス20は、
その底部側が防水パン21により構成されており、この
防水パン21上に浴槽22が配置されており、浴槽22
の外側の防水パン21上に洗い場23が形成されてお
り、防水パン21の底側には高さ調節ボルト26が複数
本設けられている。また、浴槽22用の排水トラップ2
4が防水パン21の底面に設けられており、また、洗い
場23用の排水トラップ25が防水パン21の底面に設
けられている。
【0015】このような排水トラップ24または25
は、図3に分解図で示すような構造となっており、防水
パン21の底側に排水トラップ24,25の外側を形成
するケース体27がフランジ28を介し取付けられてお
り、このフランジ28上にはゴムパッキン29を介し上
方より封水筒30が挿着されるものとなっており、封水
筒30は前記ケース体27内に嵌め込まれて、その上面
側には網状のヘアキャッチャー31が取付けられるもの
となっている。
は、図3に分解図で示すような構造となっており、防水
パン21の底側に排水トラップ24,25の外側を形成
するケース体27がフランジ28を介し取付けられてお
り、このフランジ28上にはゴムパッキン29を介し上
方より封水筒30が挿着されるものとなっており、封水
筒30は前記ケース体27内に嵌め込まれて、その上面
側には網状のヘアキャッチャー31が取付けられるもの
となっている。
【0016】このようなケース体27および封水筒30
およびヘアキャッチャー31は、抗菌剤を分散剤で分散
させて混入した樹脂原料で成形されたものとなってお
り、樹脂原料としては前述した如くポリプロピレン,ポ
リエステル,ポリアミド,フェノール樹脂,メラミン樹
脂,ポリテレフタレート等が用いられ、また抗菌剤とし
ては、銀,銅,亜鉛,水銀,鉛,すず等がゼオライト等
に担持された状態の粒状のものが用いられ、分散剤とし
ては金属石鹸等が用いられており、分散剤により抗菌剤
を担持したゼオライト等が良好に樹脂内に均一に分散さ
れた状態となって成形されており、ゼオライト等に担持
されている銀,亜鉛等は金属イオンとして解離し、細
菌,微生物の細胞膜へこの金属イオンが到達して、細胞
のエネルギー代謝を不能とでき、ケース体27,封水筒
30,ヘアキャッチャー31の表面等での微生物の繁殖
を長期間に亘って抑えることができ、これらを良好な無
菌状態に衛生的に保持することができ、また微生物等の
汚れが生じない状態に保持することができる。
およびヘアキャッチャー31は、抗菌剤を分散剤で分散
させて混入した樹脂原料で成形されたものとなってお
り、樹脂原料としては前述した如くポリプロピレン,ポ
リエステル,ポリアミド,フェノール樹脂,メラミン樹
脂,ポリテレフタレート等が用いられ、また抗菌剤とし
ては、銀,銅,亜鉛,水銀,鉛,すず等がゼオライト等
に担持された状態の粒状のものが用いられ、分散剤とし
ては金属石鹸等が用いられており、分散剤により抗菌剤
を担持したゼオライト等が良好に樹脂内に均一に分散さ
れた状態となって成形されており、ゼオライト等に担持
されている銀,亜鉛等は金属イオンとして解離し、細
菌,微生物の細胞膜へこの金属イオンが到達して、細胞
のエネルギー代謝を不能とでき、ケース体27,封水筒
30,ヘアキャッチャー31の表面等での微生物の繁殖
を長期間に亘って抑えることができ、これらを良好な無
菌状態に衛生的に保持することができ、また微生物等の
汚れが生じない状態に保持することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明の衛生設備部材は、抗菌剤を分散
剤で分散させて混入した原料にて成形したことにより、
抗菌剤は均一に内部に分散されており、抗菌剤により微
生物等の繁殖が良好に抑えられ、衛生設備部材を無菌状
態に衛生的に保持することができ、また、微生物等によ
る汚れ等の付着も少ない衛生設備部材とすることができ
る。また、抗菌剤を分散剤で分散させて混入した原料に
てロータンクの球弁を形成したことにより、球弁での微
生物の繁殖が抑えられて、球弁の表面等に微生物等が付
着してぬるぬるすることがなく、球弁を衛生的にかつ汚
れの少ない状態に保持することができる。また、抗菌剤
を分散剤で分散させて混入した原料にてボールタップの
浮き玉を成形したため、浮き玉の表面への微生物の繁殖
を抑えて、浮き玉を衛生的にかつ汚れの生じない状態に
維持することができる。また、ユニットバスの排水トラ
ップを抗菌剤を分散剤で分散させた原料にて成形したた
め、抗菌剤により排水トラップ内での細菌,微生物の繁
殖が抑えられ、排水トラップ内を衛生的な状態に維持す
ることができる。
剤で分散させて混入した原料にて成形したことにより、
抗菌剤は均一に内部に分散されており、抗菌剤により微
生物等の繁殖が良好に抑えられ、衛生設備部材を無菌状
態に衛生的に保持することができ、また、微生物等によ
る汚れ等の付着も少ない衛生設備部材とすることができ
る。また、抗菌剤を分散剤で分散させて混入した原料に
てロータンクの球弁を形成したことにより、球弁での微
生物の繁殖が抑えられて、球弁の表面等に微生物等が付
着してぬるぬるすることがなく、球弁を衛生的にかつ汚
れの少ない状態に保持することができる。また、抗菌剤
を分散剤で分散させて混入した原料にてボールタップの
浮き玉を成形したため、浮き玉の表面への微生物の繁殖
を抑えて、浮き玉を衛生的にかつ汚れの生じない状態に
維持することができる。また、ユニットバスの排水トラ
ップを抗菌剤を分散剤で分散させた原料にて成形したた
め、抗菌剤により排水トラップ内での細菌,微生物の繁
殖が抑えられ、排水トラップ内を衛生的な状態に維持す
ることができる。
【図1】便器のロータンク内の構成部材の配置構成図で
ある。
ある。
【図2】ユニットバスの概略構成図である。
【図3】ユニットバスの排水トラップの分解斜視図であ
る。
る。
2 ロータンク 5 球弁 11 浮き玉 20 ユニットバス 24,25 排水トラップ 27 ケース体 30 封水筒 31 ヘアキャッチャー
Claims (4)
- 【請求項1】 抗菌剤を分散剤で分散させて混入した原
料にて成形したことを特徴とする衛生設備部材。 - 【請求項2】 衛生設備部材が、ロータンク内に設けら
れる球弁である請求項1に記載の衛生設備部材。 - 【請求項3】 衛生設備部材が、ロータンク内に設けら
れるボールタップの浮き玉である請求項1に記載の衛生
設備部材。 - 【請求項4】 衛生設備部材がユニットバスの底部に設
けられる排水トラップである請求項1に記載の衛生設備
部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12827994A JPH07310344A (ja) | 1994-05-17 | 1994-05-17 | 衛生設備部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12827994A JPH07310344A (ja) | 1994-05-17 | 1994-05-17 | 衛生設備部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07310344A true JPH07310344A (ja) | 1995-11-28 |
Family
ID=14980901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12827994A Pending JPH07310344A (ja) | 1994-05-17 | 1994-05-17 | 衛生設備部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07310344A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002339427A (ja) * | 2001-05-15 | 2002-11-27 | Gold Kogyo Kk | 弁トラップ |
WO2004061007A1 (ja) * | 2002-12-27 | 2004-07-22 | Fuji Chemical Indudtries, Ltd. | 制菌或は浄化用抗菌性樹脂組成物及び制菌或は浄化方法 |
JP2018178498A (ja) * | 2017-04-11 | 2018-11-15 | Toto株式会社 | 浴室洗い場における排水部構造 |
JP2018197489A (ja) * | 2017-02-28 | 2018-12-13 | Toto株式会社 | 排水部構造 |
-
1994
- 1994-05-17 JP JP12827994A patent/JPH07310344A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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