JP2007126958A - 下水道管渠用防臭装置 - Google Patents
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Abstract
下水道管渠用枡に適用される防臭装置において、枡用蓋での臭気止めに替え、効果的な防臭作用を得ること。
【解決手段】
排水口に配される受口枠体部と取付け管内に配される本体部とからなり、本体部の円筒体内に所定の角度をもって横断的に隔壁が配され、主弁体が隔壁の開口部を塞ぐとともに、流水の流下方向にのみ開くように枢着される。
【選択図】 図2
Description
しかし、これらの既提案の防臭装置にあっては、下水道管からの臭気は既に枡にまで充満し、十分な防臭作用が得られず、また、当該装置の蓋部への設置加工手間を要するものである。更には、これらの公知の防臭装置にあっては、下水道管内に発生する異常圧に対して対応する機能はなく、当該装置の破損の原因となっている。
本発明はこのため、管渠用枡の排水口に取付けられる取付け管へ、逆止弁作用をなす流水弁を備えた装置を配することにより本目的を達成したものである。
本発明の第1は、下水道管渠用枡の排水口に接続される取付け管に配される防臭装置であって、
前記下水道管渠用枡の排水口に係合して配される係合手段と、該係合手段に連結部材を介し又は介さずに連設されるとともに前記取付け管内に配される本体部とを有してなり、
前記本体部は、
ア.前記取付け管の内径に密接される外径を有し、基体をなす円筒体と、
イ.前記円筒体内に所定の角度をもって横断的に塞ぎ、中央部に下方に向けて開口部が形成される隔壁と、
ウ.前記隔壁の開口部を塞ぐとともに、流水の流下方向にのみ開く開閉自在の主弁体とからなる、
ことを特徴とする。
本第1発明は、以下の第2実施形態として具体化される。
上記構成において、
1)主弁体は枢着部をもって開閉されること、
2)主弁体は吊下げ部をもって開閉されること、
3)主弁体に該主弁体の開放方向とは逆方向に開く副弁体が付加されること、
4)排水口に係合する受口枠体部を有し、該受口枠体部と本体部とが一体化されてなること、
5)排水口に係合する受口枠体部を有し、該受口枠体部と本体部とはリンクよりなる連結部材を介して接続されること、
6)隔壁に連設して導水壁が設けられること、
は適宜採りうる選択的事項である。
更に、
7)主弁体は合成樹脂製よりなり、V溝のヒンジ部を介して一体成形され、隔壁に当節して配されること、
8)主弁体はポリプロピレン樹脂製であること、
も適宜採りうる選択的事項である。
設置において、本防臭装置は、取付け管の取付け角度に対応して、その本体部が該取付け管内に所定角度をもって取り付けられ、常時において閉弁状態を保持する。
すなわち、本体部において、主弁体は鉛直状態もしくは閉弁方向に隔壁の開口部を閉塞する。この閉弁作用は主弁体の自重によりなされ、妄動はない。この主弁体の閉弁により、下水道本管からの臭気は遮断される。
降雨時において、雨水が雨水枡に流れ込み、排水口より取付け管を介して下水道本管へ排出される。流水は水圧をもって主弁体を容易に開き、流下する。
更には、次のi、iiの作用を発揮する。
i)主弁体の回動中心は円筒体断面の上位に配され、開弁における流水断面が大きい。また、主弁体の枢着部が円筒体の水深の8割(直径比、理論値では0.813)位置とされるとき、流水の水深が当該値になるとき円筒部内を流下する流れの流速が最大値を採りえるものであり、効率的な排水がなされる。
ii)主弁体の上部に開口(切欠き凹部)が形成され、該開口に主弁体の開放方向とは逆方向に開く副弁体が枢着され、該副弁体が鉛直より傾斜状態をもって主弁体の開口(切欠き凹部)を閉塞するとき、この閉弁作用も副弁体の自重によりなされ妄動はない。そして、主弁体及び副弁体の閉弁により、下水道本管からの臭気は遮断される。
上記iiにつき、降雨時において、雨水が雨水枡に流れ込み、排水口より取付け管を介して下水道本管へ排出されるとき、副弁体は主弁体の開弁動作に追従する。流水が少量であるとき、主弁体の開きも小さく、副弁体は開口に対して閉弁状態を持続する。したがって、前述した防臭作用は継続される。
下水道本管内の空気圧が異常に高まったとき、本防臭装置において、副弁体が開き、この空気圧を逃がす。この作用は、排水中においてもなされる。
前記下水道管渠用枡の排水口に係合して配される係合手段と、該係合手段に連結部材を介して連設されるとともに前記取付け管内に配される本体部とを有してなり、
前記本体部は、
ア.前記取付け管の内径よりも所定の隙間を保持する小径の外径を有し、基体をなす円筒体と、
イ.前記円筒体内に所定の角度をもって横断的に塞ぎ、中央部下方に向けて開口部が形成される隔壁と、
ウ.前記隔壁の開口部を塞ぐとともに、流水の流下方向にのみ開く開閉自在の主弁体とからなる、
ことを特徴とする。
本第2発明は、以下の第1実施形態に具体化される。
上記構成において、
1)円筒体の外周は取付け管との間隔を塞ぎ、かつ該取付け管との中心位置を保持する手段が配されること、
2)円筒体の先端に円筒体の取付け管への挿入のための案内手段が配されること、
3)主弁体は枢着部をもって開閉されること、
4)主弁体は吊下げ部をもって開閉されること、
5)主弁体に該主弁体の開放方向とは逆方向に開く副弁体が付加されること、
6)排水口に係合する受口枠体部を有し、該受口枠体部と本体部とはリンクよりなる連結部材を介して接続されること、
7)係合手段と連結部材とは排水口までの長さを調整できること、
8)上記7)の一態様として、軸方向に延設される腕杆と該腕杆の一端に直交状に固定され排水口に係止される係止杆とからなり、該腕杆の他端を本体部の円筒体の外面両側に固定される取付け棒を有してなること、
9)隔壁に連設して導水壁が設けられること、
は適宜採りうる選択的事項である。
更に、
10)主弁体は合成樹脂製よりなり、V溝のヒンジ部を介して一体成形され、隔壁に当節して配されること、
11)主弁体はポリプロピレン樹脂製であること、
も適宜採りうる選択的事項である。
設置において、本防臭装置は、取付け管の取付け角度に対応してその本体部が該取付け管内に所定角度をもって取り付けられ、常時において閉弁状態を保持する。本体部はリンク部を介することにより、取付け管の角度に自在に対応する。かつ排水口部からの関係位置が定まる。
すなわち、本体部において、主弁体は鉛直状態もしくは閉弁方向に隔壁の開口部を閉塞する。この閉弁作用は主弁体の自重によりなされ、妄動はない。この主弁体の閉弁により、下水道本管からの臭気は遮断される。
降雨時において、雨水が雨水枡に流れ込み、排水口より取付け管を介して下水道本管へ排出される。流水は水圧をもって主弁体を容易に開き、流下する。
更には、次のi〜ivの作用を発揮する。
i)密封手段により、流水の流下及び臭気の阻止は円筒体の内部を介してのみ行われる。
ii)案内手段により、本防臭装置の設置作業すなわち排水口から取付け管内への挿入作業が容易になされる。
iii)主弁体の回動中心は円筒体断面の上位に配され、開弁における流水断面が大きい。また、主弁体の枢着部が円筒体の水深の8割(直径比、理論値では0.813)位置とされるとき、流水の水深が当該値になるとき円筒部内を流下する流れの流速が最大値を採りえるものであり、効率的な排水がなされる。
iv)主弁体の上部に開口(切欠き凹部)が形成され、該開口に主弁体の開放方向とは逆方向に開く副弁体が枢着され、該副弁体が鉛直より傾斜状態をもって主弁体の開口(切欠き凹部)を閉塞するとき、この閉弁作用も副弁体の自重によりなされ妄動はない。そして、主弁体及び副弁体の閉弁により、下水道本管からの臭気は遮断される。
上記ivにつき、降雨時において、雨水が雨水枡に流れ込み、排水口より取付け管を介して下水道本管へ排出されるとき、副弁体は主弁体の開弁動作に追従する。流水が少量であるとき、主弁体の開きも小さく、副弁体は開口に対して閉弁状態を持続する。したがって、前述した防臭作用は継続される。
下水道本管内の空気圧が異常に高まったとき、本防臭装置において、副弁体が開き、この空気圧を逃がす。この作用は、排水中においてもなされる。
下水道管渠用枡の排水口に接続される取付け管に配される防臭装置であって、
前記下水道管渠用枡の排水口に係合して配される係合手段と、該係合手段に連設されるとともに前記取付け管内に配される本体部とを有してなり、
前記本体部は、
ア.前記取付け管の内径よりも所定の隙間を保持する小径の外径を有し、基体をなす円筒体と、
イ.前記円筒体内に所定の角度をもって横断的に塞ぎ、中央部に下方に向けて開口部が形成される隔壁と、
ウ.前記隔壁の開口部を塞ぐとともに、流水の流下方向にのみ開く開閉自在の主弁体とからなり、
前記係合手段は、前記本体部の後端の両側面から該本体部と同一曲率を保持して延設される腕部と、該腕部の端部より側方に突設される係止筒とからなる、
ことを特徴とする。
本第3発明は、以下の第3実施形態に具体化される。
上記構成において、
1)腕部は本体部の軸心より傾斜すること、
2)主弁体は合成樹脂製よりなり、V溝のヒンジ部を介して一体成形され、隔壁に当節して配されること、
3)主弁体はポリプロピレン樹脂製であること、
4)円筒体の外周は取付け管との間隔を塞ぎ、かつ該取付け管との中心位置を保持する手段が配されること、
は適宜採りうる選択的事項である。
更に、
5)円筒体の先端に円筒体の取付け管への挿入のための案内手段が配されること、
6)主弁体は枢着部をもって開閉されること、
7)主弁体は吊下げ部をもって開閉されること、
8)主弁体に該主弁体の開放方向とは逆方向に開く副弁体が付加されること、
9)隔壁に連設して導水壁が設けられること、
も適宜採りうる選択的事項である。
設置において、本防臭装置は、取付け管の取付け角度に対応してその本体部が該取付け管内に所定角度をもって取り付けられ、常時において閉弁状態を保持する。
すなわち、本体部において、主弁体は鉛直状態もしくは閉弁方向に隔壁の開口部を閉塞する。この閉弁作用は主弁体の自重によりなされ、妄動はない。この主弁体の閉弁により、下水道本管からの臭気は遮断される。
降雨時において、雨水が雨水枡に流れ込み、排水口より取付け管を介して下水道本管へ排出される。流水は水圧をもって主弁体を容易に開き、流下する。
更には、次のi〜ivの作用を発揮する。
i)密封手段により、流水の流下及び臭気の阻止は円筒体の内部を介してのみ行われる。
ii)主弁体の回動中心は円筒体断面の上位に配され、開弁における流水断面が大きい。また、主弁体の枢着部が円筒体の水深の8割(直径比、理論値では0.813)位置とされるとき、流水の水深が当該値になるとき円筒部内を流下する流れの流速が最大値を採りえるものであり、効率的な排水がなされる。
本防臭装置の取付けは係合手段により排水口に固定され、該係合手段に連動する本体部も確実に固定され、取付け管からの離脱・抜出しもなく、常時の管理が容易であり、取外し時にも支障はない。
また、副弁体を有する防臭装置においては、逆風圧作用に対しても的確に対処でき、当該防臭装置において破損はない。
第2発明の防臭装置によれば、係合手段及び連結手段の長さ調節機能により任意の取付け管の角度に自在に対応でき、大きな適用性を発揮する。
第3発明の防臭装置によれば、係合手段が簡単化され、製作が容易となり、制作費の低減を図ることができる。また、その主弁体がV溝のヒンジによれば、開閉構造が簡略化され、耐久性・強度においても優れたものとなる。
(第1実施形態)
図1は本下水道管用防臭装置を含む下水道管渠用枡Mの全体構成を示す。図2〜図9はその一実施形態(第1実施形態)の下水道管用防臭装置を示す。すなわち、図2は本下水道管用防臭装置Sの全体の概略構成を示し、図3〜図9はその各部の構成を示す。以下の説明において、流水の流下方向にみて、下流を前方とし、上流を後方とする。
本枡Mの本体部の底盤2は地盤Iを掘削した溝底に敷設された割栗石J・均しコンクリートK上に載置される。
本枡Mの側壁体1には底盤2に接して、あるいは若干の高さを存して排水口5が開設され、該排水口5より取付け管6が取り付けられ、下水道本管Pへ導かれる。
以下の説明において、図に示されるように、取付け管6は適宜の下り角度αをもって更に深い位置にある下水本管Pに接続されるものであるが、本下水道管渠用防臭装置Sはこの角度αに対応して設置されることを想定して説明する。図例では、αが20°前後を採るが、特に定められた角度ではなく、αは0°〜45°を採りうるものである。
本下水道管渠用防臭装置(以下単に「防臭装置」という)Sは、下水道管渠用枡の排水口に配される係合手段としての受口枠体部10と、取付け管6内に配される本体部12と、該受口枠体部10と本体部12とを繋ぐリンク部14とを含む。
受口枠体部10(図2参照)
受口枠体部10は、円環状の枠体20とブラケット21とからなり、取付け管6の入口部に嵌合係止される。枠体20は鍔部22と庇部23とから断面L字状をもって構成され、枡Mの排水口5換言すれば取付け管6の入口部の形状に合致して嵌合する。ブラケット21は、枠体20の庇部23の両側の中間位置に本体部12側に突設される。ブラケット21はリンク部14に連動する。
本体部12は、受口枠体部10とリンク部14を介して相離れ、取付け管6内に配され、防臭機能を担うものであり、円筒体を基体とするとともに該円筒体内に所定の弁体すなわち主副2つの弁体が配されてなる。
すなわち、該本体部12は、基体をなす円筒体25と、該円筒体25内に所定の角度βをもって横断的に配される隔壁26と、該隔壁26に装備される主弁体27及び副弁体28と、更には円筒体25の前部に取り付けられる案内環30と、該円筒体25の外側に配されるスペーサー環31とを含む。なお、円筒体25の後部はリンク部14に連結される。本態様において、上記βはαに合致するものとなっているが、必ずしも一致される必要はない。
(円筒体25)
円筒体25は、所定厚の直円筒体を基本的構成とし、外径が取付け管6の内径よりも余裕を存して配される小径とされる。円筒体25の前後端の形状は特に規定されないが、前端は管軸に直交して切頭され、後端は上半部は管軸に直交し、下半部は大略取付け管6の傾斜角度αに対応して斜めに切頭される。更に、該円筒体25の後部はリンク部14の取付け部となる。
隔壁26は、円筒体25内の両側及び上面に所定の角度(本実施形態ではβ)をもって横断的に配され、主弁体27の位置を決める。
該隔壁26は所定厚を有し、両側部26aと上方部26bとにより門形をなし、該門形内に矩形状の開口26cを形成する。該開口26cの底部は円筒体25の内面となり、曲面形状となる。
しかして、当該開口26cに主弁体27が定位置で密閉状を保持して、かつピンを介して回動的に閉塞(閉弁)する。このため、隔壁26の前部上方位置に第1ピン保持体33が相対峙して突設され、また、主弁体27の前部の上部にこれらに対応して第2ピン保持体34が突設され、これらに跨がってピン35が枢着されてなる。
主弁体27は、閉弁位置において隔壁26の開口26cを塞ぎ、ピン35を中心として前方に向けて開き、開弁状態を採る。主弁体27の下端は円弧をなし、円筒体25の前端面25aに着座する。これにより主弁体27の停止位置が決まる。なお、該主弁体27の下端は円筒体25の前端面25aより突出することはない。また、該主弁体27の下端は円筒体25内に着座されてもよい。
該主弁体27の前部の両側縁部に沿って、隔壁26に張り出すストッパー37が取り付けられ、閉弁状態で隔壁26の前面に着座する。従って、主弁体27の停止は先の円筒体25の前端面25aとの当接、並びにこのストッパー37の隔壁26との当接で決まる。
該主弁体22の上縁部には矩形状の切欠き凹部38が形成される。なお、窓状でもよい。
本実施形態において、主弁体27のピン35の位置は本装置Sが取付け管6内に設置されたとき、取付け管6の水深8割位置、いわゆる8割水深位置を採る。なお、取付け管6と円筒体25との間隔が無視できる場合には、円筒体25の管渠の8割とされる。
副弁体28は、主弁体27の上部の切欠き凹部38を該主弁体27の後面から塞ぐように配され、主弁体27の開弁方向に追従して閉弁するが、下水道管からの過大な風圧に対して開弁する。
詳しくは、主弁体27の後面上部に凹部38に臨んで第3ピン保持体39が突設され、また、副弁体28の上部にこれらに対応して第4ピン保持体40が突設され、これらに跨がってピン41が枢着される。これにより副弁体28はピン41を中心に揺動する。
更に、主弁体27の後面に凹部38に臨んで枠体部42が突設される。該枠体部42は凹部38に臨む下面の下棚部42aと凹部38に臨む側面の側壁部42bとからなる。下棚部42aはその端面42cで副弁体28の下端内面が当接され、該副弁体28のストッパーとなる。換言すれば副弁体28の閉弁位置を決める。側壁部42bは三角形状をなし、副弁体28の閉弁状態で副弁体28の側面方向を閉塞する。
該副弁体28は好ましくは硬質の素材で作成され、自重で枠体部42を閉じ、弱い風圧では動かない。
本実施形態において、副弁体28の閉弁角度γ(主弁体27との傾斜角)は、2βを採る。すなわち、α=20°のとき、β=20°、γ=40°となる。
したがって、α=20°を採るとき、主弁体27は正方向に20°をもって閉弁状態を採り、副弁体28は逆方向の20°をもって閉弁状態を採る。これにより、該副弁体28は、主弁体27が20°の閉弁状態を採るまで、閉弁状態を維持することができる。換言すれば、γがβ〜2β(20°〜40°)であれば0〜β(0°〜20°)の閉弁状態を維持する。
副弁体28は、叙上の構成以外に次の態様を採りうる。
1. 主弁体27の上部に矩形状の窓部を形成し、該窓部に対応して上述した副弁体28の各構成部材39,40,41,42を設ける。
2. 隔壁26に上記1の窓部を設け、副弁体28とする。この態様においては、副弁体28は垂直状態で密封作用を得られればよい。
3.隔壁26を上方部26bを設けずに両側部26aのみとし、主弁体27を適宜の位置(例えば8割水深位置)で枢着し、該主弁体27の上部が副弁体28を兼ねる。
4.副弁体28に逆付勢を与える重りを付加し、主弁体27の開弁方向に追従して閉弁するが、下水道管からの過大な風圧に対して開弁する。
案内環30は、円筒体25の前部に取り付けられ、前方に至るにつれ縮径するテーパー部を有し、本体部12の取付け管6への挿入操作を容易にする。
詳しくは、該案内環30は、円筒体20の前端に嵌合される基体部44と、該基体部44の前方より前方に至るにつれ縮径するテーパー部45と、該基体部44の後方より拡径する弾圧部46と、からなる。
基体部44は直円筒体をなし、その内径は円筒体20の外径に合致し、円筒体20の前端に嵌合される。テーパー部45は、基体部44よりその全周が縮径され、上部においては更に庇部45aをもって延設される。なお、両側の中間部は省略されうる。弾圧部46は、基体部44の後方より拡径され、互いに離隔された複数の弾圧片46aよりなる。弾圧片46aの外径は自然状態(非加圧状態)で取付け管6の内径よりも大径をなす。これにより、弾圧片46aは取付け管6の内面を弾圧し、該ガイド環30を介して本体部12の取付け管6内での位置保持をなす。
スペーサー環31は、所定の厚みを保持する円筒体よりなり、本体部12の円筒体25の後部に嵌合装着される。該スペーサー環31の厚みは、設置対象の取付け管6との隙間を閉塞するに足るものであり、取付け管6の内径により適宜決められる。
しかして、該スペーサー環31は円筒体25と取付け管6との水密を保持するとともに、円筒体25の中心を保持する。
該スペーサー環31の素材は他の部材とは異なり、若干の柔軟性を有するもの及び又は水密性のある発泡体が選ばれる。
なお、該スペーサー環31は省略されうるものであり、これに替えて円筒体25と取付け管6との間に充填材が充填される。
リンク部14は、受口枠体部10と本体部12との両側に1節リンクをもって介装され、受口枠体部10と本体部12とを所定の関係位置に保持する。
詳しくは、連結板50が受口枠体部10のブラケット21と本体部14の円筒体25の後部とに跨がって配される。該連結板50は、差渡し間隔の相違する両部の間に配されるため、折り曲げられ、両端部でピン51,52をもって枢着される。
本実施形態では、特に取付け管6の設置角度αが20°前後であることを想定して構成されたものであり、更に前記したように、当該αに対応して他の角度要素、すなわち主弁体27の閉弁角度β、副弁体28の閉弁角度γが設定される。しかし、これらは一義的関係にあるものではなく、適宜決められる。
なお、図5において、イは水平基準線、ロは取付け管6の軸心ひいては円筒体25の軸心を示す。
なお又、当該下水道管渠用桝M及び取付け管6などの態様に応じて本防臭装置Sの構成は変更される。
すなわち、下水道管渠用桝Mが四角桝であるとき、受口部枠体部10は前述した曲面枠に替え平面枠の形態を採る。
以上の構成よりなる本防臭装置Sは、次のようにして下水道管渠用枡Mより取付け管6に対して取り付けられ、また、所期の機能として排水並びに防臭機能を発揮する。
実施にあたり、本防臭装置Sは、受口枡体部10とリンク部14と本体部12とが一体的に組み付けられてなる。
下水道管渠用枡Mにおいて、本防臭装置Sの本体部12を取付け管6の排水口5に臨ませ、該本体部12を先頭にして該取付け管6内に挿入し、適宜の操作器具を介して、あるいは介さずに手作業で、本体部12を押し込む。
取付け管6は所定の角度αに下方に傾斜しているものであり、かつ該取付け管6は小径であり、該本体部12の前端に装着された案内環30はこの挿入操作を円滑になす。すなわち、案内環30のテーパー部45の庇部45aは、取付け管6の排水口5への挿入に臨んで、排水口5への引っかけ、更には取付け管6の内壁との引っかけを防止し、挿入が円滑になされる。加えて、更なる本体部12の押込みにおいて、その弾圧部46の取付け管6の内壁への弾圧作用により取付け管6との中心保持がなされる。
本体部12を更に押し込み、該本体部12はリンク部14を介して受口枠体部10を引き入れる。
受口枠体部10が排水口5に近づき、その枠体20をその庇部23を排水口5内に嵌め込む。また、枠体20の鍔部22は排水口25に係合する。これにより、受口枠体部10は所定位置に取り付けられる。
本体部12は受口枠体部10とリンク部14を介して屈撓自在に連結され、本体部12は取付け管6の傾斜に対応して自由な状態で取付け管6内に設置される。
本防臭装置Sは取付け管6内に所定の状態で取り付けられ、常時において閉弁状態を保持する。
すなわち、本体部12において、主弁体27は鉛直状態をもって隔壁26の開口26cを閉塞する。この閉弁作用は主弁体27の自重により、妄動はない。また、副弁体28は鉛直より傾斜状態をもって主弁体27の開口すなわち切欠き凹部38を閉塞する。この閉弁作用も副弁体28の自重により妄動はない。取付け管6と本体部12との間隙はスペーサー環31によって密封されている。
この主弁体27及び副弁体28の閉弁により、下水道本管Pからの臭気は遮断される。
本防臭装置Sは上記の状態で取付け管6内に取り付けられ、流水の流入時において排水作用をなす。
今、降雨があったとき、雨水が雨水枡Mに流れ込み、排水口5に満たされ、取付け管6より下水道本管Pへ排出される。
流水は水圧をもって主弁体27を容易に開き、流下する。副弁体28は主弁体27の開弁動作に追従する。流水が少量であるとき、主弁体27の開きも小さく、副弁体28は開口38に対して閉弁状態を持続する。したがって、前述した防臭作用は継続される。
本実施形態においては、主弁体27の枢着部は実質的に取付け管6の直径の8割水深を占め、大量の流水に対して効率的な排水がなされる。
下水道本管P内の空気圧が異常に高まった場合、本防臭装置Sにおいて、副弁体28が開き、この空気圧を逃がす。この作用は、主弁体27の排水中においてもなされる。
本実施形態の防臭装置Sによれば、取付け管6への装着作業に際して挿入操作が容易で、作業効果が向上し、かつ、取付け管6の角度に容易に対応できる。製作上の制約から解放される。
また、取付け後は、常態では閉弁状態をなし、防臭作用をなすとともに、流水の流入、及び逆風圧作用に対しても的確に対処できる。
叙上の実施形態の防臭装置Sにおいて、図10に示すように、隔壁26は両側部26aのみとし、主弁体27は閉位置で開口26cを全閉し、主弁体27を適宜の位置(例えば8割水深位置)でピン35により枢着してなる。該主弁体27の上部は副弁体28を兼ねる。また、ストッパー37により主弁体27の下端は円筒体25の内壁面に着座する。
叙上の実施形態の防臭装置Sにおいて、図11,図12に示すように、隔壁26は両側部26aのみとし、主弁体27は閉位置で開口26cを全閉するものであるが、該主弁体27を吊り下げる態様(吊下げ態様)を採る。
すなわち、円筒体25の内部上部において軸柱55を適宜の固定具(本実施形態では皿ねじを採る。)で垂設し、該軸柱55の下端に軸体57を水平に保持する。一方、主弁体27には吊金具58が適宜の固定具(ねじ)で固定され、該吊金具58の開口部58aに軸体57を嵌挿する。
図13は主弁体27の吊下げ態様の更に他の態様を示す。
図13(a) はUボルト61を円筒体25の上部に挿通してナット62により固設し、主弁体27に穿設した取付け孔63に差し通す。主弁体27はボルト61に案内されて円滑に開閉動作をなす。なお、Uボルト61は鉛直軸を対称に配される。
図13(b) は吊下げワイヤー65を使用した態様を示す。該吊下げワイヤー65は円筒体25及び主弁体27に挿通され、挿通端部を折り通し、かしめ筒66をかしめて固定される。
図13(c) は吊下げワイヤー65の上下端部に円板体67を固着し、固定する。
叙上の実施形態の防臭装置Sにおいて、図14に示すように、受口枠体部10とリンク部14とを一体とした別態様を示す。
本態様の取付け棒16は、平断面形状の長手部材よりなる腕杆70と該腕杆70の一端に直交状に固定される係止杆71とからなり、本体部12の円筒体25の外面両側に取外し自在に配され、2個1対として使用される。腕杆70の他端部には複数のピン孔72が相並んで開設される。一方、円筒部25には、ピン孔72に対応して同位相に複数のピン孔73が開設され、ピン孔72,73にわたって固定ピン74が装着される。そして、固定ピン74の位置を適宜に採ることにより取付け棒16すなわち腕杆70の長さが調節される。換言すれば、下水道管渠用枡の排水口5から本体部12までの距離を調整できる。固定ピン74は着脱式であってもよく、また離脱不能型であってもよく、要は該固定ピン74を中心に揺動する。係止杆71は円柱状もしくは円筒状をなす(本実施態様では円筒状)が、他の形状を除外するものではなく、下水道管渠用枡の排水口5に係合する。なお、ピン孔72は単数、ピン孔73は複数であってもよく、その逆態様であってもよい。更に、ピン孔72,73に替えて長孔にされてもよく、この場合、固定ピン74は締付け自在のものが適用され、長さの調節が一層自在である。更にまた、腕杆70は円筒体25の内側に配されることを除外するものではない。
使用において、本取付け棒16はその各々の長さが調整されるので、どのような排水口の位置及び形状にも対応できる。
叙上の実施形態の防臭装置Sでは、本体部12の円筒体25につき、取付け管6の内径よりも小径とされているが、取付け管6の内径とほぼ密接する外径を採ることは別な実施形態(第2実施形態)を構成する。これにより、案内環30及びスペーサー環31は省略される。
この第2実施形態では更に、リンク部14が省略されてもよい。換言すれば、受口枠体部10と本体部12とが直接的に連設される。これによれば、受口枠体部10の枠体20と本体部12の円筒体25とは一体化される。
その他の構成は先の第1実施形態に準じる。すなわち、受口枠体部10の鍔部、本体部12の隔壁26、主弁体27、副弁体28等を有する。
本実施形態の防臭装置S1(符号のみ、図示せず)においても、主弁体27は円筒体25の水深の8割位置で枢着されることが望ましい。副弁体28は適宜省略される。
更に、叙上の実施形態1,2,3を適用できることは勿論である。
本実施形態の防臭装置Sによれば、取付け管6の設置角度αが小さな場合において、容易に取付けられる装置として便利である。
図15〜図17は本発明の防臭装置の更に他の実施形態(第3実施形態)を示す。図において、先の第1・第2実施形態と同等の部材については同一の符号が付されている。
本防臭装置S2では、円筒体25Aは第1実施形態に準じて小径体を採るが、該円筒体25Aの後端より腕部75が後方へ一体的に延設され、また、該腕部75の端部両側には係止筒76が側方へ突出して形成される。係止筒76は先の各実施形態における係合手段の一態様である。該腕部75は円筒体25Aと同心かつ同一半径(曲率)を採る。該腕部76は、本実施形態では鉛直投影面において、円筒体25Aの管軸より下方に一定の傾斜角θをもって傾斜するが、管軸と同一であってもよい。係止筒76の差渡し距離は装着される取付け管6の排水口5の径より大きくされ、排水口5回りに係止される。なお、該腕部75が円筒体25Aの管軸より下方に傾斜することにより、係止筒76の排水口5に対する係止は余裕が生じる。本実施形態では、傾斜角θは15°前後を採る。図において、76aは係止筒76の内孔である。図例では、内孔76aは貫通孔となっているが、盲穴あるいは穴なしであってもよい。
円筒体25Aの外側部には、環状の突条環77が円周方向に形成され、円筒体25Aの外周に嵌合・固設されるスペーサ環31の位置決めをなす。スペーサ環31の機能は前述したとおりであるが、なお言えば、該スペーサ環31の硬度を色別をもって区別し、取付け管6の陶管、塩ビ管に対応する。すなわち、陶管は塩ビ管に比べて滑りがなく、スペーサ環31は軟質なものが使用される。
円筒体25A内においては、先の実施形態の構成に準じるが、相違する点は、その主弁体27Aが隔壁26の前面に被さる態様をもって配される。すなわち、主弁体27Aは上部の取付け部27a、下部の弁本体部27b、該取付け部27aと該弁本体部27bとの間に水平に形成されるV溝27cから一体的に形成され、該取付け部27aは隔壁板26の上方部26bに当接され、適宜の固定具(ボルト・ナット78)をもって固定される。弁本体部27bは隔壁26の側部26aに当接され、V溝27cを介して開閉動作をなす。
主弁体27Aは適宜の硬度と弾性を有する合成樹脂材よりなり、V溝27cはヒンジとして機能し、特にポリプロピレン樹脂においてはヒンジ効果(当該部に熱処理される。)が期待される。なお、円筒体25及び隔壁板26の素材はABS樹脂が好適なものとして採用される。
1)本体部12の円筒体25内に設けられる隔壁26は円筒体25内に突設されるものであり、流水の抵抗となる。これは取付け管6の傾斜角αが緩傾斜の場合に顕著である。
このため、図18に示すように、隔壁26の上流側、換言すれば隔壁26の後部に導水壁部80を形成することは好ましい態様である。図は中央断面部分について示し、導水壁部80が上下に延設される。80Aは開口26cの途中までに形成した導水壁部であり、80Bは開口26cの間際まで形成した導水壁部である。該導水壁部80の表面80aは図例では平面とされるが、曲面形状とされてもよい。
図において、主弁体27が開き、ハ方向に流れる流水は導水壁部80の表面80aに沿って開口26cを円滑に流れる。
なお、図18に鎖線で示すように、隔壁26の下流側、換言すれば隔壁26の前部に導水壁部81を設けうることは勿論である。
2)副弁体28は、先の実施形態の構成以外に次の態様を採りうる。
a. 主弁体27の上部に矩形状の窓部を形成し、該窓部に対応して上述した副弁体28の各構成部材39,40,41,42を設ける。
b. 隔壁26に上記1の窓部を設け、副弁体28とする。この態様においては、副弁体28は垂直状態で密封作用を得られればよい。
c.副弁体28に逆付勢を与える重りを付加し、主弁体27の開弁方向に追従して閉弁する作用を与える。図19はその一例示態様を示す。38は主弁体27に形成された開口すなわち副弁体用の弁口であり、39は主弁体27に突設されたピン保持体である。副弁体28はピン保持体39に保持されたピン85回りに回動し、端部の重り85によって閉弁方向に常に付勢されてなる。
3)第3実施形態における主弁体27Aの構成は、第1及び第2実施形態に適用できる。更に、該第3実施形態の後部の構成は第2実施形態にも適用できる。
Claims (22)
- 下水道管渠用枡の排水口に接続される取付け管に配される防臭装置であって、
前記下水道管渠用枡の排水口に係合して配される係合手段と、該係合手段に連結部材を介し又は介さずに連設されるとともに前記取付け管内に配される本体部とを有してなり、
前記本体部は、
ア.前記取付け管の内径に密接される外径を有し、基体をなす円筒体と、
イ.前記円筒体内に所定の角度をもって横断的に塞ぎ、中央部に下方に向けて開口部が形成される隔壁と、
ウ.前記隔壁の開口部を塞ぐとともに、流水の流下方向にのみ開く開閉自在の主弁体とからなる、
ことを特徴とする下水道管渠用防臭装置。 - 請求項1において、主弁体は枢着部をもって開閉される下水道管渠用防臭装置。
- 請求項1において、主弁体は吊下げ部をもって開閉される下水道管渠用防臭装置。
- 請求項1ないし3のいずれかにおいて、主弁体に該主弁体の開放方向とは逆方向に開く副弁体が付加される下水道管渠用防臭装置。
- 請求項1ないし4のいずれかにおいて、排水口に係合する受口枠体部を有し、該受口枠体部と本体部とが一体化されてなる下水道管渠用防臭装置。
- 請求項1ないし4のいずれかにおいて、排水口に係合する受口枠体部を有し、該受口枠体部と本体部とはリンクよりなる連結部材を介して接続される下水道管渠用防臭装置。
- 請求項1ないし6のいずれかにおいて、隔壁に連設して導水壁が設けられる下水道管渠用防臭装置。
- 下水道管渠用枡の排水口に接続される取付け管に配される防臭装置であって、
前記下水道管渠用枡の排水口に係合して配される係合手段と、該係合手段に連結部材を介して連設されるとともに前記取付け管内に配される本体部とを有してなり、
前記本体部は、
ア.前記取付け管の内径よりも所定の隙間を保持する小径の外径を有し、基体をなす円筒体と、
イ.前記円筒体内に所定の角度をもって横断的に塞ぎ、中央部下方に向けて開口部が形成される隔壁と、
ウ.前記隔壁の開口部を塞ぐとともに、流水の流下方向にのみ開く開閉自在の主弁体とからなる、
ことを特徴とする下水道管渠用防臭装置。 - 請求項8において、円筒体の外周は取付け管との間隔を塞ぎ、かつ該取付け管との中心位置を保持する手段が配される下水道管渠用防臭装置。
- 請求項9において、円筒体の先端に円筒体の取付け管への挿入のための案内手段が配される下水道管渠用防臭装置。
- 請求項8ないし10のいずれかにおいて、主弁体は枢着部をもって開閉される下水道管渠用防臭装置。
- 請求項8ないし10のいずれかにおいて、主弁体は吊下げ部をもって開閉される下水道管渠用防臭装置。
- 請求項8ないし12のいずれかにおいて、主弁体に該主弁体の開放方向とは逆方向に開く副弁体が付加される下水道管渠用防臭装置。
- 請求項1ないし13のいずれかにおいて、排水口に係合する受口枠体部を有し、該受口枠体部と本体部とはリンクよりなる連結部材を介して接続される下水道管渠用防臭装置。
- 請求項8ないし14のいずれかにおいて、係合手段と連結部材とは排水口までの長さを調整できる下水道管渠用防臭装置。
- 請求項15において、軸方向に延設される腕杆と該腕杆の一端に直交状に固定され排水口に係止される係止杆とからなり、該腕杆の他端を本体部の円筒体の両側に固定される取付け棒を有してなる下水道管渠用防臭装置。
- 請求項8ないし16のいずれかにおいて、隔壁に連設して導水壁が設けられる下水道管渠用防臭装置。
- 下水道管渠用枡の排水口に接続される取付け管に配される防臭装置であって、
前記下水道管渠用枡の排水口に係合して配される係合手段と、
該係合手段に連設されるとともに前記取付け管内に配される本体部とを有してなり、
前記本体部は、
ア.前記取付け管の内径よりも所定の隙間を保持する小径の外径を有し、基体をなす円筒体と、
イ.前記円筒体内に所定の角度をもって横断的に塞ぎ、中央部に下方に向けて開口部が形成される隔壁と、
ウ.前記隔壁の開口部を塞ぐとともに、流水の流下方向にのみ開く開閉自在の主弁体とからなり、
前記係合手段は、前記本体部の後端の両側面から該本体部と同一曲率を保持して延設される腕部と、該腕部の端部より側方に突設される係止筒とからなる、
ことを特徴とする下水道管渠用防臭装置。 - 請求項18において、腕部は本体部の軸心より傾斜する下水道管渠用防臭装置。
- 請求項18又は19のいずれかにおいて、主弁体は合成樹脂製よりなり、V溝のヒンジ部を介して一体成形され、隔壁に当節して配される下水道管渠用防臭装置。
- 請求項20において、主弁体はポリプロピレン樹脂製である下水道管渠用防臭装置。
- 請求項18ないし21のいずれかにおいて、円筒体の外周は取付け管との間隔を塞ぎ、かつ該取付け管との中心位置を保持する手段が配される下水道管渠用防臭装置。
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