JP2009091846A - 桝用ソケット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】取付管20の雨水桝10への結合側端部の内径よりも小さな内径を有し、雨水桝10側から取付管20内に挿入される所定長さの管状部30aと、管状部30aの挿入状態における雨水桝10側の端部外周縁から外方へ鍔状に突出形成され、管状部30aの挿入状態で雨水桝10の内側壁に当接係止される係止部30bと、管状部30aの内部に揺動可能に設けられ、雨水桝10側からの水の流出を常に許容し、下水道本管から上昇してくる気体流を遮蔽する揺動部材40とを有する。これにより、結合部の連通結合状態の補強と安定化及び悪臭の放出防止を同時に達成することができる。
【選択図】 図1
Description
下水道本管に取付管を介して連通結合され、雨水等の水を集め前記取付管から前記下水道本管へ流出させる雨水桝の前記取付管との結合部に設置される桝用ソケットにおいて、前記取付管の前記雨水桝への結合側端部の内径よりも小さな外径を有し、前記雨水桝側から前記取付管内に挿入される所定長さの管状部と、該管状部の前記挿入状態における雨水桝側の端部外周縁から外方へ鍔状に突出形成され、前記管状部の挿入状態で前記雨水桝の内側壁に当接係止される係止部と、前記管状部の内部に揺動可能に設けられ、前記雨水桝側からの水の流出を常に許容し、前記下水道本管から上昇してくる気体流を遮蔽する揺動部材と、を有することを特徴とする。
前記揺動部材が、前記管状部の前記挿入状態における上側内側部に設けられた回動軸に軸着された状態で前記管状部を遮蔽する大きさと形状を有し、前記雨水桝から流出する水の水圧により揺動して水の流れを許容し、通常時における取付管下流側からの気体の流れによっては揺動せず該気体を遮蔽する揺動抵抗を奏する様に設定された板状体により形成されたことを特徴とする。
前記回動軸が前記挿入状態にける前記管状部の上下方向の中央位置よりも上部側に設置され、前記回動軸に軸着された状態で前記管状部を遮蔽する大きさと形状を有し、板状体の前記中央位置よりも上側の側縁部には、該板状体の前記揺動を円滑に行うことを許容するための柔軟部が形成されたことを特徴とする。
前記板状体が、前記回動軸に軸着された状態で揺動可能に垂下しており、かつ前記揺動抵抗を有するように重量設定されていることを特徴とする。この構成によれば、板状体を所望の重量の金属などにより構成し、回動可能に垂下させることで簡単に揺動部材を構成することができ、上流からの水の流れにより揺動し、下流からの通常の空気流を遮蔽する構成が複雑な機構なしに簡単且つ安価に達成される。また、耐久性も向上する。
前記板状体が、前記管状部の挿入状態における水平方向ラインで複数に分割され、該分割部分は回動軸によって連結され、各々の部分が別個に揺動可能とされたことを特徴とする。これにより、板状体は複数の分割板状体が上下に並んだ構成となり、桝側(上流側)からの流れの量によって、板状体の揺動領域が細分化される。これにより、流量に応じた板状体の開度状況が確保され、且つ下流からの上昇空気の遮蔽の的確性は確保される。
前記板状体が、前記回動軸に軸着された状態で、その揺動下端部が、垂下状態から取付管下流側へ所定長さ移動した状態で前記管状部の下側内周面に当接されていることを特徴とする。これにより、板状体は桝側からの水の流れの押圧力によりその水を下流に流すための揺動動作はなされるが、下流側から押圧力が掛かっても板状体の下端部が管状部の下側内周面に衝突するので、上流方向への揺動が確実に防止される。これにより、下流側からの上昇気流をより確実に遮蔽することが可能となっている。
前記回動軸の部分には、前記板状体の垂下状態を維持できる力範囲で該板状体を前記取付管の下流側へ揺動する方向に付勢する付勢手段が設けられたことを特徴とする。この構成によれば、付勢手段の付勢力により、板状体を比較的軽量なものとしても下流側から流れてくる気体に対する揺動抵抗を確保することができる。例えば、回転軸部にヒンジを設けこの部分にいわゆるトーションバネを設置することにより簡単に構成することができる。
前記揺動部材が、前記管状部の前記挿入状態における上部内周部に上端部が固定され、耐水性の柔軟部材にて形成され、且つ前記上端固定状態で前記管状部を遮蔽する大きさと形状を有することを特徴とする。この構成により、請求項1の構成を簡単且つ安価に実現することができる。
前記柔軟部材が、前記管状部の挿入状態における垂直方向ラインで複数に分割され、隣り合う前記分割柔軟部材は相互に重ねられた重複部分を有することを特徴とする。これにより、各分割柔軟部材はそれぞれ軽量化が図られ、上流側からの水の流れはより円滑に通過させることができる。一方、下流側からの悪臭空気流に対しては、上記重複部分の存在により、分割されているにもかかわらず、漏れのない的確な遮蔽機能を奏することができる。
前記柔軟部材が、布製部材に耐水性のコーティングを施して形成したことを特徴とする。これにより、請求項8及び9の柔軟部材を簡単な構成で安価に構成することができる。また、布製部材はコーティングすることにより長い耐久性のものとすることが可能である。
12 側壁部
12a 流出穴部
30、60 桝用ソケット
30a、60a 管状部
30b、60b 係止部
30c 取付け用壁部
40 板状体
50 ヒンジ
X 重複部分
Claims (10)
- 下水道本管に取付管を介して連通結合され、雨水等の水を集め前記取付管から前記下水道本管へ流出させる雨水桝の前記取付管との結合部に設置される桝用ソケットにおいて、
前記取付管の前記雨水桝への結合側端部の内径よりも小さな外径を有し、
前記雨水桝側から前記取付管内に挿入される所定長さの管状部と、
該管状部の前記挿入状態における雨水桝側の端部外周縁から外方へ鍔状に突出形成され、前記管状部の挿入状態で前記雨水桝の内側壁に当接係止される係止部と、
前記管状部の内部に揺動可能に設けられ、前記雨水桝側からの水の流出を常に許容し、前記下水道本管から上昇してくる気体流を遮蔽する揺動部材と、
を有することを特徴とする桝用ソケット。 - 前記揺動部材は、
前記管状部の前記挿入状態における上側内側部に設けられた回動軸に軸着された状態で前記管状部を遮蔽する大きさと形状を有し、
前記雨水桝から流出する水の水圧により揺動して水の流れを許容し、通常時における取付管下流側からの気体の流れによっては揺動せず該気体を遮蔽する揺動抵抗を奏する様に設定された板状体により形成されたことを特徴とする請求項1に記載の桝用ソケット。 - 前記回動軸は、
前記挿入状態にける前記管状部の上下方向の中央位置よりも上部側に設置され、
前記板状体は、
前記回動軸に軸着された状態で前記管状部を遮蔽する大きさと形状を有し、前記中央位置よりも上側の側縁部には、該板状体の前記揺動を円滑に行うことを許容するための柔軟部が形成されたことを特徴とする請求項2に記載の桝用ソケット。 - 前記板状体は、
前記回動軸に軸着された状態で揺動可能に垂下しており、かつ前記揺動抵抗を有するように重量設定されていることを特徴とする請求項2又は3の何れか1項に記載の桝用ソケット。 - 前記板状体は、
前記管状部の挿入状態における水平方向ラインで複数に分割され、該分割部分は回動軸によって連結され、各々の部分が別個に揺動可能とされたことを特徴とする請求項2から4の何れか1項に記載の桝用ソケット。 - 前記板状体は、
前記回動軸に軸着された状態で、その揺動下端部が、垂下状態から取付管下流側へ所定長さ移動した状態で前記管状部の下側内周面に当接されていることを特徴とする請求項2から5の何れか1項に記載の桝用ソケット。 - 前記回動軸の部分には、前記板状体の垂下状態を維持できる力範囲で該板状体を前記取付管の下流側へ揺動する方向に付勢する付勢手段が設けられたことを特徴とする請求項2から6の何れか1項に記載の桝用ソケット。
- 前記揺動部材は、
前記管状部の前記挿入状態における上部内周部に上端部が固定され、耐水性の柔軟部材にて形成され、且つ前記上端固定状態で前記管状部を遮蔽する大きさと形状を有することを特徴とする請求項1に記載の桝用ソケット。 - 前記柔軟部材は、
前記管状部の挿入状態における垂直方向ラインで複数に分割され、隣り合う前記分割柔軟部材は相互に重ねられた重複部分を有することを特徴とすることを特徴とする請求項8に記載の桝用ソケット。 - 前記柔軟部材は、
布製部材に耐水性のコーティングを施して形成したことを特徴とする請求項8又は9の何れか1項に記載の桝用ソケット。
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