JP2009091846A - 桝用ソケット - Google Patents

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Abstract

【課題】雨水桝の取付管との結合部の防水状況を安定して確保し、且つ下水道本管側からの悪臭を放つ空気の外部への飛散を有効に防止することのできる桝用ソケットを得ること。
【解決手段】取付管20の雨水桝10への結合側端部の内径よりも小さな内径を有し、雨水桝10側から取付管20内に挿入される所定長さの管状部30aと、管状部30aの挿入状態における雨水桝10側の端部外周縁から外方へ鍔状に突出形成され、管状部30aの挿入状態で雨水桝10の内側壁に当接係止される係止部30bと、管状部30aの内部に揺動可能に設けられ、雨水桝10側からの水の流出を常に許容し、下水道本管から上昇してくる気体流を遮蔽する揺動部材40とを有する。これにより、結合部の連通結合状態の補強と安定化及び悪臭の放出防止を同時に達成することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は桝用ソケット、特に、道路等から流れてくる雨水を集め取付管を介して下水道本管に流下させる雨水桝の取付管との結合部に設置される桝用ソケットの改良に関するものである。
日本下水道管路の総延長は36万キロメートルに達している。その構成要素として道路などから流れてくる雨水を集める雨水桝や一般の宅地などからの排水を集めるや汚水桝が道路沿いや住宅地などに設置され、集められた水が仲介管を通って下水道本管に流下するように下水道路が形成されている。全日本の桝の総数は、約3000〜4000万個あると推定されており、そのサイズは、通常深さが1m未満で、いわゆるマンホールよりも小規模のものである。例えば、雨水桝は、二車線6m程度の公共道路では、両側にほぼ20m間隔で設置されている。
図6は、雨水桝10の構造を示す概略断面図であり、図示のように概略有底の円筒状として構成されており、その一般的な高さは、上述のように1m弱である。側壁部12には、流出穴部12aが形成されており、この部分で取付管20との連通結合が行われている。例えば、流出穴部12aの直径は270mmであり、取付管20の外径が240mm、内径が200mmである。したがって、取付管20の外周面と流出穴部12aとの間には隙間があり、この隙間にコンクリートやモルタル等が充填されて、漏水等を防止した状態で雨水桝10と取付管20との結合部が形成されている。また、取付管20の底部14からの取り付けた傘は約150mmであり、この取付管20の下方部分は、泥溜になっている。
この様な雨水桝10は、取付管20を介在して下水道本管に雨水等を流下させるが、雨水桝10が小型のため雨水桝10と取付管20との結合部は、路面から比較的近い位置に在る。したがって、路面上を走る車両等から繰り返し荷重や振動を受け、経年変化などにより破損し易いという事情がある。この結合部分が破損すると水が周辺地盤に漏れ出るという恐れもある。
また、雨水桝10は取付管20を介して下水道本管に連通しているので、取付管のいわゆる煙突効果により、下水道本管内の悪臭を伴う空気が上昇して流れ込んでいく状況がある。下水道本管内には様々な汚水が流入し、硫化水素等を含む有毒ガスとして流入することもあり、雨水桝10を通って大気中に放出され、悪臭などによる周辺環境の悪化が生じ、苦情が出ることもある。
例えば、都心部においては、雑居ビル、飲食店街等からの非常に強い臭気の汚水や高層ビル、雑居ビル等の地下設置のビルピット排水(汚水収容施設、ポンプ排水)が汚水滞留により腐食し、硫化水素濃度の高い臭気を持つ汚水が排出される。61年基準からは、硫化水素濃度は10ppm以下とされているが、それ以前のビルは対象外である。そして、都における下水道関連の苦情の7割近くが臭気苦情であるという現状がある。この様な防臭対策として種々の構成のものが事実上用いられているが、取付管を遮蔽する部分の材料としてビニールやラバーが用いられており、短期間で交換の必要があり、費用負担が大きいという問題もある。
従来、桝に取り付けるソケットと称されるものを用いた技術としては、特許文献1の「排水桝」が有り、一般家庭、会社、工場等で生じる雑排水用の排水管の集合箇所に設置する排水桝に関して、接続すべき排水管の方向にかかわらず簡単に調整できるものが提案されている。この技術は、排水管を接続するためのソケットの設けられた可動部と固定部が、固定部の内面に沿って可動部が固定部に重なった状態で回動できるように、底面部分の中心部が同軸で回動可能に連結されている。これにより、流入と流出の2方向の管を接続する方向を適宜変更調整することができる様にしている。
また、特許文献2は、排水桝に関するもので、排水桝から生じる臭気の大気中への飛散を防止する構成が示されている。すなわち、排水桝には、取付管との結合部より下部側は取付管に流れ込まない水が溜まる部分であり、流れ込んできた土砂などが溜められる部分である溜まり部が存在する。そして、この溜まり部が蚊の発生の温床になり、また、悪臭の発生源になっている状況に鑑みてこの技術が提案されている。その解決手段として、排水桝の正規の蓋部の下方位置に中蓋を設置し、その中蓋上に所定の雨水が溜まった時にその中蓋の底部が開放される構成が開示されている。
また、特許文献3には、枡用蓋での臭気止めに替えて、効果的な防臭作用を得ることを目的とした防臭装置が開示されており、桝の出口部分である排水口に配される受口枠体部と取付け管内に配される本体部とからなり、本体部には、円筒体内に所定の角度をもって横断的に配され、主弁体が隔壁の開口部を塞ぐとともに、流水の流下方向にのみ開くように枢着された隔壁が示されている。
特開平6−167045号 特開2002−201704号 特開2007−126958号
上記特許文献1の技術は、他の管と結合可能なソケットを備えた2つの部材(固定部と可動部)で桝を構成し、それら2つの部材の回動調整で桝と他の管との結合作業を容易にし、究極的には漏水等を防止せんとするものである。しかし、コンクリートによって形成された雨水桝に対し、陶管や塩化ビニル管等で形成された取付管が結合された構成の多数の桝構造において、これをそのまま適用することは困難である。したがって、一般的な構造の結合部を簡単な作業で的確に補修し、また、設置後の結合部の劣化を可及的に抑制する要請には対応できない。特に、臭気の放出を抑制する作用については全く考慮されていない。
また、上記特許文献2の技術では、中蓋により臭気の遮蔽機能は奏することが可能である。しかし、装置が大がかりであり、膨大な数の雨水桝に適用することは費用の点からも困難である。更に、上蓋が桝上部を全面的に遮蔽する開口部を持たない構成の汚水桝の様な場合、急激な豪雨が発生したような場合に下水道本管に一斉に大量の水が流れ込み、下水道本管内の空気の逃げ場がなくなり、その空気が取付管を通って上昇し、汚水桝の蓋を飛ばすという状況も生じうる。この状況は、雨水を受け入れるために蓋部に開口部を有する雨水桝では生じないが、この特許文献2の様な構成では、下水道本管内、取付管内の空気が急激に流れ込み加圧されると中蓋を飛ばし、上蓋と共に飛ばされるおそれがある。
更に、上記特許文献3の技術では、桝の中蓋としてではなく、取付管側に形成した装置により臭気の外部への放出が防止される。しかしながら、第1にこの装置では、前提となる桝と取付管の結合部の振動等による経年破壊による被害に対する対策措置がなされない。すなわち、防臭のためだけに取付管内に装置の取り付けを行わなければならず、防臭のためだけの作業としては、煩雑で、装置としても高価なものとなる。
上記目的を達成するため請求項1に係る桝用ソケットは、
下水道本管に取付管を介して連通結合され、雨水等の水を集め前記取付管から前記下水道本管へ流出させる雨水桝の前記取付管との結合部に設置される桝用ソケットにおいて、前記取付管の前記雨水桝への結合側端部の内径よりも小さな外径を有し、前記雨水桝側から前記取付管内に挿入される所定長さの管状部と、該管状部の前記挿入状態における雨水桝側の端部外周縁から外方へ鍔状に突出形成され、前記管状部の挿入状態で前記雨水桝の内側壁に当接係止される係止部と、前記管状部の内部に揺動可能に設けられ、前記雨水桝側からの水の流出を常に許容し、前記下水道本管から上昇してくる気体流を遮蔽する揺動部材と、を有することを特徴とする。
上記構成の桝用ソケットによれば、まず、取付管の内側に挿入される管状部と雨水桝の内側壁に当接係止される鍔状の係止部というソケットの基本構成によって、雨水桝と取付管の結合部の連通結合状態の補強と安定化が達成されている。すなわち、取付管と雨水桝との隙間を充填しているモルタルやコンクリートの部材が振動のくり返しや地震によって破壊された状態となっても上記ソケットの基本構造によって、上記隙間からの水漏れを防止することができる。
また、管状部に設けた揺動部材によって、雨水桝からの水だけを下流に流し、下流から取付管を伝って流れてき悪臭気体を遮蔽することができ、結合部へのソケットの装着のみにより、結合部の補強、安定化と悪臭の放出防止を同時に達成することができる。なお、本発明に係る桝用ソケットの場合、集中豪雨時などの下流側からの急激な気体流入により、ソケットが結合部から外れるようなことがあっても、雨水桝内に飛び込むだけであり、上記従来の技術のように路上に飛び出すようなおそれはない。
請求項2に係る桝用ソケットは、
前記揺動部材が、前記管状部の前記挿入状態における上側内側部に設けられた回動軸に軸着された状態で前記管状部を遮蔽する大きさと形状を有し、前記雨水桝から流出する水の水圧により揺動して水の流れを許容し、通常時における取付管下流側からの気体の流れによっては揺動せず該気体を遮蔽する揺動抵抗を奏する様に設定された板状体により形成されたことを特徴とする。
これにより、請求項1の揺動部材を簡単な構成により実現することができる。そして、かかる構成とすることにより、通常状態においては下流側からの気体を遮蔽し、通常状態を越えた集中豪雨などの緊急事態の際に下水道本管側から急激に押し寄せる空気の流れに対しては揺動してこの空気を雨水桝側に流入させる。したがって、通常状態を越えるような急激な気体の流入によりソケットが雨水桝側に飛び出すことを防止することができる。
請求項3に係る桝用ソケットは、
前記回動軸が前記挿入状態にける前記管状部の上下方向の中央位置よりも上部側に設置され、前記回動軸に軸着された状態で前記管状部を遮蔽する大きさと形状を有し、板状体の前記中央位置よりも上側の側縁部には、該板状体の前記揺動を円滑に行うことを許容するための柔軟部が形成されたことを特徴とする。
この構成によれば、板状体が前記回動軸に軸着された状態で前記管状部を遮蔽する大きさと形状を有する様に形成された場合でも、管状部内で円滑に揺動動作を行うことが可能となる。すなわち、回動軸が管状部の上下方向の中央位置よりも上部側に設けられるので、板状体が剛性を有する部材で構成された場合、前記中央位置よりも上部側に位置する板状体部分はその側縁部が管状部の内周壁に衝突して円滑な揺動動作が妨げられる。しかし、本項の発明のように、板状体の側縁部に柔軟部を設けることで、下流側からの上昇気流の遮蔽を的確に行いつつ、この揺動動作の円滑性を確保することができる。
請求項4に係る桝用ソケットは、
前記板状体が、前記回動軸に軸着された状態で揺動可能に垂下しており、かつ前記揺動抵抗を有するように重量設定されていることを特徴とする。この構成によれば、板状体を所望の重量の金属などにより構成し、回動可能に垂下させることで簡単に揺動部材を構成することができ、上流からの水の流れにより揺動し、下流からの通常の空気流を遮蔽する構成が複雑な機構なしに簡単且つ安価に達成される。また、耐久性も向上する。
請求項5に係る桝用ソケットは、
前記板状体が、前記管状部の挿入状態における水平方向ラインで複数に分割され、該分割部分は回動軸によって連結され、各々の部分が別個に揺動可能とされたことを特徴とする。これにより、板状体は複数の分割板状体が上下に並んだ構成となり、桝側(上流側)からの流れの量によって、板状体の揺動領域が細分化される。これにより、流量に応じた板状体の開度状況が確保され、且つ下流からの上昇空気の遮蔽の的確性は確保される。
請求項6に係る桝用ソケットは、
前記板状体が、前記回動軸に軸着された状態で、その揺動下端部が、垂下状態から取付管下流側へ所定長さ移動した状態で前記管状部の下側内周面に当接されていることを特徴とする。これにより、板状体は桝側からの水の流れの押圧力によりその水を下流に流すための揺動動作はなされるが、下流側から押圧力が掛かっても板状体の下端部が管状部の下側内周面に衝突するので、上流方向への揺動が確実に防止される。これにより、下流側からの上昇気流をより確実に遮蔽することが可能となっている。
請求項7に係る桝用ソケットは、
前記回動軸の部分には、前記板状体の垂下状態を維持できる力範囲で該板状体を前記取付管の下流側へ揺動する方向に付勢する付勢手段が設けられたことを特徴とする。この構成によれば、付勢手段の付勢力により、板状体を比較的軽量なものとしても下流側から流れてくる気体に対する揺動抵抗を確保することができる。例えば、回転軸部にヒンジを設けこの部分にいわゆるトーションバネを設置することにより簡単に構成することができる。
請求項8に係る桝用ソケットは、
前記揺動部材が、前記管状部の前記挿入状態における上部内周部に上端部が固定され、耐水性の柔軟部材にて形成され、且つ前記上端固定状態で前記管状部を遮蔽する大きさと形状を有することを特徴とする。この構成により、請求項1の構成を簡単且つ安価に実現することができる。
請求項9に係る桝用ソケットは、
前記柔軟部材が、前記管状部の挿入状態における垂直方向ラインで複数に分割され、隣り合う前記分割柔軟部材は相互に重ねられた重複部分を有することを特徴とする。これにより、各分割柔軟部材はそれぞれ軽量化が図られ、上流側からの水の流れはより円滑に通過させることができる。一方、下流側からの悪臭空気流に対しては、上記重複部分の存在により、分割されているにもかかわらず、漏れのない的確な遮蔽機能を奏することができる。
請求項10に係る桝用ソケットは、
前記柔軟部材が、布製部材に耐水性のコーティングを施して形成したことを特徴とする。これにより、請求項8及び9の柔軟部材を簡単な構成で安価に構成することができる。また、布製部材はコーティングすることにより長い耐久性のものとすることが可能である。
以上説明したように、本発明に係る桝用ソケットの設置により、雨水桝の取付管との結合部の劣化に対する補強を図り、その安定性を向上させることができる。そして、同時に、下流側からの悪臭空気の雨水桝側への流入をこのソケット部分、すなわち雨水桝と取付管の結合部分で遮蔽し阻止することができる。また、下流側からの急激な気体圧力によりソケットが飛び出し、離脱した場合でも、地上への危険性を生じさせることがない。これにより、結合部の強化、安定化と桝設置箇所周辺の環境の向上を同時に達成することが可能となる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、雨水桝と取付管の連通結合部に取り付けられる桝用ソケット30の一例を示しており、同図(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は縦断面図である。
図示のように、取付管内に挿入される管状部30aは、取付管の内径よりもやや小さい外径を有するように形成されており、本実施の形態では、例えば200mmの内径を有する取付管に対して、190mmの外径を有するように形成されている。また、ステンレスなどの材料で約1mm程度の薄肉に形成され、管軸方向約80mmの長さを有している。
また、管状部30aの取付管20への挿入状態における雨水桝10側の端部には係止部30bが設けられている。図示のように、この係止部30bは管状部30aの外周囲に半径方向に突出するようにフランジ(鍔)状に形成されている。本実施の形態では、管状部30aに対し同心円状に50mmの幅で形成されている。また、特徴的なことは、雨水桝10の内側壁に可及的に密着するように雨水桝10の内壁の湾曲と等しい曲率を持って曲げられていることである。(同図(B)参照乞う)。
更に、特徴的なことは、管状部30aの取付管20への挿入状態における下流側箇所に、揺動部材としての板状体40が揺動自在に軸着されていることである。図示のように、板状体40は、管状部30aの取付管20への挿入状態における上部位置に形成された取付け用壁部30cに(回動軸を備えた)ヒンジ50によって回動自在に取り付けられている。本実施の形態で特徴的なことは、板状体40が、第1板状体40−1と第2板状体40−2の2つに分割されていることであり、それぞれヒンジ50−1と50−2によって取り付けられている。
この第1板状体40−1と第2板状体40−2とは、相互に重なった重複部分Xを有しており、第1板状体40−1と第2板状体40−2の2つの板状体により管状部30aがその部分でほぼ閉塞された状態が得られている。また、上記重複部分Xの存在により、2つの板状体の境界部分に隙間が生じることを可及的に防止され、的確な閉塞性が確保されている。
また、第1板状体40−1と第2板状体40−2の管状部30aの上下方向の中央位置よりも上部側の側縁部には、これら板状体40−1,40−2の揺動を円滑に行うことを許容するための柔軟部41−1,41−2がそれぞれ形成されている。これにより、板状体40−1,40−2がヒンジ50に軸着された状態で管状部30a内で円滑に揺動動作を行うことが可能となる。
すなわち、ヒンジ50の回動軸が管状部30aの上下方向の中央位置よりも上部側に設けられるので、第1板状体40−1と第2板状体40−2がステンレスなどの剛性を有する部材で構成された場合、板状体40の上記中央位置よりも上部側に位置する部分はその側縁部が管状部30aの内周壁に衝突して円滑な揺動動作が妨げられる。しかし、本実施の形態のように板状体40−1,40−2の側縁部に柔軟部41−1,41−2を設けることで、揺動の際、この柔軟部41−1,41−2が撓み、板状体40−1,40−2の揺動動作の円滑性を確保することができる。
また、本実施の形態では、上述のように例えば、板状体40はステンレスにより形成されており、通常の設置状態ではヒンジ50を介して、この板状体40の設置により、取付け用壁部30cから垂下した状態にある。この状態で、雨水桝から流出する水に対しては、その水圧により下流側に揺動して水の流れを許容する。一方、下水道本管への急激な水の流入の生じるような豪雨などの特別な気象条件の発生していない通常の状態では、取付管下流側からの気体の流れは、この板状体40によって遮蔽される。すなわち、その様な気体の流れの程度では、ステンレス製の板状体40はその重量によって揺動が妨げられ、悪臭を伴う気体の雨水桝10側への排出は防止される。
なお、板状体40は、回動可能な状態で垂下されているのみであり、極めて簡単に上記機能を奏する揺動部材が達成されている。また、この図1の実施に形態において、ヒンジ50の部分にトーションバネなどの回転方向への付勢力を奏する付勢手段を取り付け、上記垂下状態を保ちつつも、下流方向への付勢力を板状体40に付加することも好適である。これにより、下流からの空気の流れに対する揺動抵抗だけを高めることも可能である。結果として、板状体40として比較的軽量の部材を用いることも可能となる。
更に、上記実施の形態によれば、通常状態を越えた集中豪雨などの緊急事態の際には、下水道本管側から急激に押し寄せる空気の流れに対しては揺動してこの空気を雨水桝側に流入させることが可能である。したがって、通常状態を越えるような急激な気体の流入によりソケットが雨水桝10側に飛び出すことが防止される。
なお、板状体40は、本発明の作用を得るためには、必ずしも2つに分割する必要はなく、全体を1つの板状体として構成することも可能であり、また、逆に3個以上に分割することも可能である。
図2は、図1の桝用ソケット30が、上記図6に示した雨水桝10と取付管20との結合部に取り付けられた状態を示す部分拡大図である。図示のように桝用ソケット30は、管状部30aを取付管20内に挿入した状態で設置され、係止部30bは雨水桝10の側壁12の内側面に当接されている。この係止部30bと側壁12との間には密閉接着用の充填材としてコンクリートなどが施されている。
図3は、他の実施の形態を示しており、本実施の形態で特徴的なことは、通常状態で、板状体40の下端部が管状部30aの下部内周壁に当接されていることである。この当接状態は、板状体40の下端部40aが下流側にやや移動した状態で構成されており、これにより、雨水桝10側からの流水によって下流側への揺動は可能であるが、下流側からの押圧力によっては揺動しない状態が簡単に得られている。すなわち、板状体40を軽量の部材によって構成しても、下流側からの気体の流れによっては揺動しない状態が得られている。ただ、上述した様な緊急事態において大きな圧力が急激に掛けられた場合には、これを、板状体40の揺動によっては通過させることができないので、ソケット全体が雨水桝10側に飛び出すことも考えられる。しかし、その場合でも、雨水桝10から更に外方へ飛散するおそれはないので、雨水桝10の周辺へ危険を及ぼすおそれは回避される。
図4は、上記図1に示した実施の形態に係る桝用ソケット30の変形例を示しており、図示のように第1板状体40−1と第2板状体40−20が、それぞれ管状部30aの挿入状態における水平方向ラインLで2つに分割されている。上側の分割部分は図1の構成と同様にヒンジ50で取付け用壁部30cに揺動可能に取り付けられている。そして、下側の分割部分は、ヒンジ51で上側の分割部分に揺動自在に軸着されている。すなわち、板状体40−1,40−20の上下の分割部分は、それぞれ、独自の回動軸を有し、各々の部分が別個に揺動可能とされている。これにより、板状体40は複数の分割板状体が上下に並んだ構成となり、桝10側からの流れの量によって、板状体40の揺動領域が2分化される。これにより、流量に応じた板状体40の開度状況が確保され、且つ下流からの上昇空気の遮蔽の的確性は確保される。
図5は、更に他の実施の形態に係る桝用ソケット60を示しており、同図(A)は正面図、同図(B)は概略断面図を示している。管状部60a及び係止部60bの基本的な構造については、上記図1の実施の形態の構成と同様である。本実施の形態において特徴的なことは、揺動部材が、柔軟部材62で形成されていることである。本実施の形態では、布製部材にて形成され、その表面に耐水性のコーティングが施されて形成されている。この様に耐水性のコーティングを行うことで、ある程度の剛性を得ることができ、下流側からの通常時における気体の流れ程度では揺動しない状況が確保されている。
この柔軟部材62の取付は、管状部30aの上記挿入状態における上側内周部に円弧状の取付枠部64を形成し、そこに柔軟部材62の上端部を固定部材66で固定することにより行われている。すなわち、本実施の形態による揺動部材の揺動は、上記図1に示した実施の形態のような軸を中心とした回動動作ではなく、柔軟部材60の曲がりによる揺動動作である。この動作により、上記実施の形態と同様に、雨水桝10側からの流水は許容し、下流側からの気体の流れは有効に遮蔽することができる。また、集中豪雨などの緊急事態における急激な下流側からの加圧気体の流れに対しては、柔軟部材62が雨水桝10側に曲がることによってこの通過を許容することができる。
なお、上記実施の形態と同様に、柔軟部材60は2つに分割されており、全体として管状部30a内を閉塞する大きさと形状を有しており、更に重複部分Xも同様に有し、上述した作用と同様の作用を奏している。
図6は、上記桝用ソケット60が取り付けられた状態を示す部分断面図であり、図示のように、雨水桝10と取付管20との連通結合部に設置されている状態が理解される。なお、係止部60bと雨水桝10の側壁12との間には接着密閉用にコンクリートなどの充填材が施されていることは、上記図2で示した実施の形態の場合と同様である。
図示のように、柔軟部材62は上端部が固定された状態でも破線で示したように所定の力で揺動することができる。したがって、雨水桝10からの流水に対してはこれをせき止めることなく流下させ、取付管20の下流からの気体の流れはこれを遮蔽することができる。この実施の形態によれば、揺動部材の構成が簡単であり、製造の容易化、軽量化、更に製造コストの低減を図ることが可能となる。
なお、本発明は上記各実施の形態の構成に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。例えば、揺動部材は一体の構成とすることも可能であり、又分割数も種々設定することができる。また、その材質は金属や布製のものを示したが、これに限られず、所定の重量を有し、耐久性と耐腐食性の高い樹脂を用いることが可能である。また、図5,図6に示した実施の形態では、揺動部材を所定の柔軟性を有する樹脂材料にて形成することも可能である。
実施の形態に係る桝用ソケットの構成を示す説明図であり、(A)、(B)及び(C)は、それぞれ正面図、平面図、及び概略縦断面図を示している。 図1の実施の形態に係る桝用ソケットの取付状態説明図である。 他の実施の形態に係る桝用ソケットの概略構成説明図である。 図3に示した実施の形態に係る桝用ソケットの変形例の概略構成説明図である。 他の実施の形態を示す説明図であり、(A)は正面図、(B)は平面図である。 図5に示した実施の形態に係る桝用ソケットの実際の設置状態を示す説明図である。 本発明に係る桝用ソケットが適用される雨水桝の一般的構成を示す説明図である。
符号の説明
10 雨水桝
12 側壁部
12a 流出穴部
30、60 桝用ソケット
30a、60a 管状部
30b、60b 係止部
30c 取付け用壁部
40 板状体
50 ヒンジ
X 重複部分

Claims (10)

  1. 下水道本管に取付管を介して連通結合され、雨水等の水を集め前記取付管から前記下水道本管へ流出させる雨水桝の前記取付管との結合部に設置される桝用ソケットにおいて、
    前記取付管の前記雨水桝への結合側端部の内径よりも小さな外径を有し、
    前記雨水桝側から前記取付管内に挿入される所定長さの管状部と、
    該管状部の前記挿入状態における雨水桝側の端部外周縁から外方へ鍔状に突出形成され、前記管状部の挿入状態で前記雨水桝の内側壁に当接係止される係止部と、
    前記管状部の内部に揺動可能に設けられ、前記雨水桝側からの水の流出を常に許容し、前記下水道本管から上昇してくる気体流を遮蔽する揺動部材と、
    を有することを特徴とする桝用ソケット。
  2. 前記揺動部材は、
    前記管状部の前記挿入状態における上側内側部に設けられた回動軸に軸着された状態で前記管状部を遮蔽する大きさと形状を有し、
    前記雨水桝から流出する水の水圧により揺動して水の流れを許容し、通常時における取付管下流側からの気体の流れによっては揺動せず該気体を遮蔽する揺動抵抗を奏する様に設定された板状体により形成されたことを特徴とする請求項1に記載の桝用ソケット。
  3. 前記回動軸は、
    前記挿入状態にける前記管状部の上下方向の中央位置よりも上部側に設置され、
    前記板状体は、
    前記回動軸に軸着された状態で前記管状部を遮蔽する大きさと形状を有し、前記中央位置よりも上側の側縁部には、該板状体の前記揺動を円滑に行うことを許容するための柔軟部が形成されたことを特徴とする請求項2に記載の桝用ソケット。
  4. 前記板状体は、
    前記回動軸に軸着された状態で揺動可能に垂下しており、かつ前記揺動抵抗を有するように重量設定されていることを特徴とする請求項2又は3の何れか1項に記載の桝用ソケット。
  5. 前記板状体は、
    前記管状部の挿入状態における水平方向ラインで複数に分割され、該分割部分は回動軸によって連結され、各々の部分が別個に揺動可能とされたことを特徴とする請求項2から4の何れか1項に記載の桝用ソケット。
  6. 前記板状体は、
    前記回動軸に軸着された状態で、その揺動下端部が、垂下状態から取付管下流側へ所定長さ移動した状態で前記管状部の下側内周面に当接されていることを特徴とする請求項2から5の何れか1項に記載の桝用ソケット。
  7. 前記回動軸の部分には、前記板状体の垂下状態を維持できる力範囲で該板状体を前記取付管の下流側へ揺動する方向に付勢する付勢手段が設けられたことを特徴とする請求項2から6の何れか1項に記載の桝用ソケット。
  8. 前記揺動部材は、
    前記管状部の前記挿入状態における上部内周部に上端部が固定され、耐水性の柔軟部材にて形成され、且つ前記上端固定状態で前記管状部を遮蔽する大きさと形状を有することを特徴とする請求項1に記載の桝用ソケット。
  9. 前記柔軟部材は、
    前記管状部の挿入状態における垂直方向ラインで複数に分割され、隣り合う前記分割柔軟部材は相互に重ねられた重複部分を有することを特徴とすることを特徴とする請求項8に記載の桝用ソケット。
  10. 前記柔軟部材は、
    布製部材に耐水性のコーティングを施して形成したことを特徴とする請求項8又は9の何れか1項に記載の桝用ソケット。
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