JP3545750B2 - 丸編み機の色換え装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は一種の丸編み機の色換え装置に係り、特に、丸編み機に取り付けられて色の異なる糸をフィードする色換え装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
周知のとおり、現在の丸編み機は布を編成する時、布が異なる色のジャガードを有するようにする際、丸編み機の給糸口部分に色換え装置を取り付ける。しかし、なかには取り付け位置がよくないために、丸編み機操作者が修理或いは部品交換する時に、全体の色換え装置を取り外さねばならないものがあり、操作者による部品の修理及び交換上の不便を形成した。伝統的なニッティングマシンの色換え装置は編み針の隣合う部分及び上針盤の上げカム上方に跨設される。ゆえにジャガード編みの必要がある時、この色換え装置上の糸ガイド手段が色糸を編み針上方にフィードし、編み針が色糸を合わせて引掛けて編成する。しかし、シリンダ、編み針、上針盤、シンカ及び上げカムに交換、修理が必要である時、まず色換え装置を取り外さなければ、シリンダ、編み針、上針盤、シンカ及び上げカムに対する交換或いは修理が行えない。このため、ニッティングマシン操作者による交換及び修理の不便を形成するほか、時間と手間がかかった。且つこのような色換え装置の取り付け方式はもう一組の、シリンダ、編み針、上針盤、シンカ及び上げカム等の部品に交換して、異なる布の編成を行えるようにするための余分の空間をなくした。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の主要な目的は、上述の伝統的な技術の欠点を解決し、欠点の存在を無くすことにあり、本発明は色換え装置を新たに設計し、シリンダ、編み針、上針盤、シンカ及び上げカムに交換、修理、或いは綿埃の掃除が必要である時に、簡単に取り外せ、色換え装置を取り外す必要がないようにし、ニッティングマシンの修理者或いは操作者が部品を交換、修理したり、或いは綿埃の掃除するのに便利とし、ニッティングマシンの内部に多くの余分の空間があるようにし、業者がこの空間を利用してもう一組の、シリンダ、編み針、上針盤、シンカ及び上げカムのような部品に交換することで異なる形態の布を編成することができるようにする。
【０００４】
上述の目的を達成するため、本発明の丸編み機の色換え装置は、制御機構と、該制御機構の駆動を受けて動作する作動機構と、制御機構に配置された調整機構及び作動機構内部に配置された解除機構で組成され、それは、丸編み機に配置され、並びに丸編み機の出糸カム及び収糸カム及び選色器の制御を受けて、編み針に対して異なる色糸のフィード動作を行い、色を換えて編成するジャガード効果を提供するものとする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
請求項１の発明は、丸編み機の色換え装置において、
制御機構（１）とされ、二つの外層板（１１、１１’）、二つの外層板（１１、１１’）の間に組み付けられた少なくとも一層の隔板（１２、１２’）、及び各一つの該隔板（１２、１２’）間に枢接された糸押し板（１３）、選色押し板（１４）、選色板（１５）、連動板（１６）及び弾性手段（１７）で組成され、該二つの外層板（１１、１１’）の一端よりそれぞれ一つの連接部（１１２、１１２’）が延伸され、この連接部（１１２、１１２’）にそれぞれ一つの相互に対応する枢接溝（１１３、１１３’）が設けられた、上記制御機構（１）と、
作動機構（２）とされ、上述の連接部（１１２、１１２’）の一端に枢接され、二つの外層板（２１、２１’）を具え、二つの外層板（２１、２１’）の間に、少なくとも一組の、糸切り板（２４）、給糸板（２５）、隔板（２６）及び活動カッタ板（２７）が設けられ、作動機構（２）の二つの外層板（２１、２１’）の間に一つの軸（２１２）が固定され、この軸（２１２）が上述の枢接溝（１１３、１１３’）中に枢接された、上記作動機構（２）と、
を具えたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置としている。
請求項２の発明は、請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、該糸押し板（１３）の前端に枢接溝（１３１）があり、もう一端面にフィン（１３３）があり、末端に相互に対応する第１、第２凸部（１３４、１３４’）が設けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置としている。
請求項３の発明は、請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、選色押し板（１４）に孔（１４１）が設けられ、末端部に押し部（１４２）が凸設されたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置としている。
請求項４の発明は、請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、選色板（１５）に孔（１５１）が設けられ、前端に圧接部（１５２）が設けられ、別に端面に凸部（１５３）が設けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置としている。
請求項５の発明は、請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、連動板（１６）に孔（１６１）が設けられ、この孔（１６１）の両側より二つのアーム部（１６２、１６２’）が延伸され、この二つのアーム部（１６２、１６２’）の一端にそれぞれ一つの枢接部（１６３、１６３’）が連接されたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置としている。
請求項６の発明は、請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、弾性手段（１７）の一端が制御機構（１）内部に固定され、もう一端が糸押し板（１３）の別端面に圧接されたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置としている。
請求項７の発明は、請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、制御機構（１）の二つの外層板（１１、１１’）に相互に対応する貫通孔（１１１、１１１’）が設けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置としている。
請求項８の発明は、請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、作動機構（２）の二つの外層板（２１、２１’）の間に固定ブロック（２２）と封閉板（２３）が配設され、該固定ブロック（２２）及び封閉板（２３）がそれぞれ相互に対応する貫通孔（２２１、２３１）を具え、該封閉板（２３）の前端より糸通し板（２３２）が延伸され、この糸通し板（２３２）に少なくとも一つの孔（２３３）が設けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置としている。
請求項９の発明は、請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、糸切り板（２４）に複数の孔（２４１）が設けられ、前端に糸切り部（２４２）が設けられ、別に糸切り板（２４）の適当な位置に作動空間（２４３）が設けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置としている。
請求項１０の発明は、請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、給糸板（２５）に移動部（２５１）が設けられ、該移動部（２５１）に移動のための孔（２５２、２５３）が設けられ、別に移動部（２５１）の末端に枢接溝（２５４）が設けられ、この移動部（２５１）の孔（２５２）の下方に移動空間（２５５）が設けられ、この移動空間（２５５）に移動手段（２５６）が配置され、別に移動部（２５１）の適当な位置より給糸ロッド（２５７）が延伸され、この給糸ロッド（２５７）の前端に孔（２５８）が設けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置としている。
請求項１１の発明は、請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、活動カッタ板（２７）に孔（２７１）、及び活動カッタ板（２７）の動作に供される孔（２７２）が設けられ、別に活動カッタ板（２７）の前端に糸掛け部（２７３）が設けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置としている。
請求項１２の発明は、請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、調整機構（３）を具え、該調整機構（３）がスライドブロック（３１）及び調整手段（３２）で組成され、該スライドブロック（３１）に調整孔（３１１）が設けられ、スライドブロック（３１）の両側に相互に対称なスライド部（３１２）が設けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置としている。
請求項１３の発明は、請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、解除機構（４）を具え、該解除機構（４）がロック手段（４１）と解除手段（４２）で組成され、該ロック手段（４１）に組み付け部（４１１）が設けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置としている。
請求項１４の発明は、請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、二つの封辺板（１８、２８）が制御機構（１）及び作動機構（２）の後側に組み付けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置としている。
請求項１５の発明は、請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、ストッパ板（１９）が制御機構（１）に組み付けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置としている。
【０００６】
【発明の実施の形態】
図１、２、３の本発明の色換え装置の斜視図、分解斜視図に示されるように、本発明の丸編み機の色換え装置は、制御機構（１）と、該制御機構（１）の駆動を受けて動作する作動機構（２）と、制御機構（１）に配置された調整機構（３）及び作動機構（２）内部に配置された解除機構（４）で組成され、それは、丸編み機に配置され、並びに丸編み機の出糸カム及び収糸カム及び選色器の制御を受けて、編み針に対して異なる色糸のフィード動作を行い、色を換えて編成するジャガード効果を提供するものとする。
【０００７】
上述の制御機構（１）は、二つの外層板（１１、１１’）、二つの外層板（１１、１１’）の間に組み付けられた少なくとも一層の隔板（１２、１２’）、及び各一つの該隔板（１２、１２’）間に枢接された糸押し板（１３）、選色押し板（１４）、選色板（１５）、連動板（１６）及び弾性手段（１７）で組成され、二つの外層板（１１、１１’）に相互に対応する貫通孔（１１１、１１１’）が設けられ、この貫通孔（１１１、１１１’）間に調整機構（３）が枢接されている。別に、二つの外層板（１１、１１’）の一端よりそれぞれ一つの連接部（１１２、１１２’）が延伸され、この連接部（１１２、１１２’）にそれぞれ一つの相互に対応する枢接溝（１１３、１１３’）が設けられ、この枢接溝（１１３、１１３’）で作動機構（２）に枢接される。
【０００８】
該糸押し板（１３）の前端に前述の連動板（１６）に枢接される枢接溝（１３１）があり、適当な位置に、糸押し板（１３）の制御機構（１）内部の動作に供される孔（１３２）が設けられ、別に糸押し板（１３）の別端面に選色押し板（１４）の圧接を受けるフィン（１３３）があり、糸押し板（１３）の末端に相互に対応する第１、第２凸部（１３４、１３４’）が設けられている。
【０００９】
該選色押し板（１４）に、制御機構（１）内部に枢接される孔（１４１）があり、末端部分に押し部（１４２）が凸設されている。
【００１０】
該選色板（１５）に、制御機構（１）内部に枢接される孔（１５１）があり、前端に上述の押し部（１４２）に圧接される圧接部（１５２）が設けられ、別に端面に選色器（図示せず）の圧接に供される凸部（１５３）が設けられている。
【００１１】
該連動板（１６）に制御機構（１）内部に枢接される孔（１６１）が設けられ、該孔（１６１）の両側より二つのアーム部（１６２、１６２’）が延伸され、この二つのアーム部（１６２、１６２’）の一端にそれぞれ一つの枢接部（１６３、１６３’）が連接され、その一方の枢接部（１６３）が前述の糸押し板（１３）の枢接溝（１１３）中に枢接され、もう一つの枢接部（１６３’）が作動機構（２）の内部に枢接される。
【００１２】
該弾性手段（１７）は（図４参照）、一端が制御機構（１）内部に固定され、もう一端が糸押し板（１３）の別端面に圧接される。前述の隔板（１２）、糸押し板（１３）、選色押し板（１４）、選色板（１５）、連動板（１６）及び弾性手段（１７）が、固定手段（図示せず）により二つの外層板（１１、１１’）の内部に組み付けられた後、二つの外層板（１１、１１’）の後側に封辺板（１８）が組み付けられ、制御機構（１）の前側にストッパ板（１９）が組み付けられ、制御機構（１）と作動機構（２）を組み付ける時、作動機構（２）を押さえて作動機構のぐらつきを制限する。
【００１３】
別に、上述の作動機構（２）に二つの外層板（２１、２１’）が設けられ、
二つの外層板（２１、２１’）に相互に対応する孔（２１１、２１１’）が設けられ、この孔（２１１、２１１’）に軸（２１２）が枢接され、この軸（２１２）が上述の枢接溝（１１３、１１３’）に枢接され、二つの外層板（２１、２１’）の間に固定ブロック（２２）と封閉板（２３）が配設され、該固定ブロック（２２）及び封閉板（２３）がそれぞれ相互に対応する貫通孔（２２１、２３１）を具え、該封閉板（２３）の前端より糸通し板（２３２）が延伸され、この糸通し板（２３２）に色糸（図示せず）が通される少なくとも一つの孔（２３３）が設けられている。また、二つの外層板（２１、２１’）の間に少なくとも一組の、糸切り板（２４）、給糸板（２５）、隔板（２６）及び活動カッタ板（２７）が設けられている。該糸切り板（２４）に複数の孔（２４１）が設けられ、前端に糸切り部（２４２）が設けられ、この糸切り部（２４２）は活動カッタ板（２７）が糸を引掛ける時に、活動カッタ板（２７）の引掛けた糸を切断する。別に糸切り板（２４）の適当な位置に作動空間（２４３）が設けられている。
【００１４】
該給糸板（２５）は作動機構（２）の内部に配置され、それに移動部（２５１）が設けられ、該移動部（２５１）に該移動部（２５１）の移動に供される孔（２５２、２５３）が設けられ、別に移動部（２５１）の末端に枢接溝（２５４）が設けられ、この移動部（２５１）の孔（２５２）の下方に移動空間（２５５）が設けられ、この移動空間（２５５）に移動手段（２５６）が配置され、移動手段（２５６）と活動カッタ板（２７）の一端が固定され、移動空間（２５５）にあって移動する時、移動手段（２５６）が駆動されて作動する。別に、移動部（２５１）の適当な位置より給糸ロッド（２５７）が延伸され、この給糸ロッド（２５７）の前端に糸を通すための孔（２５８）が設けられている。
【００１５】
該隔板（２６）は作動機構（２）の内部に配置され、並びに各一組の連動板（１６）と給糸板（２５）の間の位置で、各一つの給糸板（２５）間に活動カッタ板（２７）の動作に供される空間が形成される。
【００１６】
該活動カッタ板（２７）は作動機構（２）の内部に配置され、移動手段（２５６）と固定される孔（２７１）と、活動カッタ板（２７）の動作に供される孔（２７２）が設けられ、別に活動カッタ板（２７）の前端に糸掛け部（２７３）が設けられ、この糸掛け部（２７３）が給糸板（２５）が提供する糸を引掛け、並びに糸切り板（２４）前端の糸切り部（２４２）で切断する。この切断後の糸は糸切り板（２４）及び活動カッタ板（２７）の間に挟持される。二つの外層板（２１、２１’）間に、順に、一組以上の糸切り板（２４）、給糸板（２５）、隔板（２６）、及び活動カッタ板（２７）が組み付けられた後、この作動機構（２）の後ろに封辺板（２８）が組み付けられ、作動機構（２）が完成する。
【００１７】
該調整機構（３）は、スライドブロック（３１）及び調整手段（３２）で組成され、該スライドブロック（３１）に調整手段（３２）を組み付けるための調整孔（３１１）が設けられ、スライドブロック（３１）の両側に相互に対称なスライド部（３１２）が設けられ、このスライド部（３１２）が上述の二つの外層板（１１、１１’）の貫通孔（１１１、１１１’）に組み付けられ、制御機構（１）が丸編み機の固定リング（３０）（図４参照）に固定する時、調整手段（３２）を回転させればスライド部（３１２）が貫通孔（１１１、１１１’）中にあってスライドし、制御機構（１）の調整を達成する。
【００１８】
該解除機構（４）は、作動機構（２）内部に配置されたロック手段（４１）と、上述の貫通孔（２２１、２３１）を貫通する解除手段（４２）で組成され、該ロック手段（４１）に該解除手段（４２）を組み付けるための組み付け部（４１１）が設けられ、解除手段（４２）をロック手段（４１）より分離した後、作動機構（２）を調整或いは取り外すことができる。これにより、全く新しい色換え装置が構成される。
【００１９】
図４から図７の本発明の色換え装置の側面動作表示図を参照されたい。本発明の色換え装置が丸編み機に取り付けられる時、丸編み機の選色器（５）の選針ピン（５１）が選色板（１５）の凸部（１５３）に圧接する時、選色板（１５）の圧接部（１５２）が選色押し板（１４）の押し部（１４２）の下方に滑り込み、選色押し板（１４）を糸押し板（１３）に圧接させず、このとき弾性手段（１７）自身の弾力により糸押し板（１３）を押し離し、糸押し板（１３）の第２凸部（１３４’）に出糸カム（７）の押動を受けさせ、糸押し板（１３）が押し出される時、連動板（１６）も押動されて動作し、連動板（１６）が押動されて給糸板（２５）を押し出す時、該移動部（２５１）が給糸ロッド（２５７）を駆動して糸を編み針（図示せず）に導入し、このとき、移動手段（２５６）が移動空間（２５５）の斜面より離れて活動カッタ板（２７）の糸掛け部（２７３）を作動機構（２）外に伸出させ、糸開放動作を行う。
【００２０】
選色板（１５）がリセットカム（５２）によりもとの状態にリセットされるか、或いは選色器（５）の選針ピン（５１）が選色板（１５）の凸部（１５３）に圧接しない時、選色板（１５）の圧接部（１５２）が選色押し板（１４）上に圧接し、これにより選色押し板（１４）の押し部（１４２）が糸押し板（１３）のフィン（１３３）に圧接し、糸押し板（１３）の第１凸部（１３４）を二つの外層板（１１、１１’）の外部に伸出させ、第１凸部（１３４）が収糸カム（６）の押動を受けて、糸押し板（１３）を引き戻される状態とし、連動板（１６）を駆動して動作させ、このとき連動板（１６）も給糸板（２５）を引き動かし、該移動部（２５１）が給糸ロッド（２５７）を駆動し作動機構（２）内部に戻し、給糸板（２５）が作動機構（２）内部に戻るのと同一時間に、該移動手段（２５６）が移動空間（２５５）の斜面の駆動を受け、活動カッタ板（２７）を作動させて作動機構（２）内部に縮入させる。
【００２１】
活動カッタ板（２７）が作動機構（２）の内部に縮入する時、該活動カッタ板（２７）の糸掛け部（２７３）が糸を引掛け、並びに糸切り板（２４）前端の糸切り部（２４２）がそれを切断した後、糸切り部（２４２）と糸掛け部（２７３）が切断後の糸を挟持し、次の給糸を待機する。これにより、上述の動作で編成する時、布に異なる色のジャガード効果を形成することができる。
【００２２】
図８から図１１は、本発明の色換え装置のもう一つの動作表示図である。図示されるように、丸編み機の針盤、シリンダ、編み針、シンカ、鞍座、カム及びその他のパーツに調整或いは新たな取り付けが必要である時、或いは色糸を取り付ける必要がある時は、ただ解除機構（４）の解除手段（４２）をロック手段（４１）より分離させ、さらに作動機構（２）を回して軸（２１２）の上下平面と枢接溝（１１３、１１３’）を整合させれば、作動機構（２）と制御機構（１）を分離させられる。
【００２３】
もし軸（２１２）の上下平面の回転が枢接溝（１１３、１１３’）の切欠きを超過した時は、作動機構（２）を回転させて制御機構（１）と相互に垂直な状態となす。この設計により、機械の取り付け、修理者或いは操作者が簡単に色換え装置を取り付け或いは着脱でき、他の部品の交換、修理、調整或いは綿埃の掃除等の作業に便利である。
【００２４】
図１２は本発明のもう一つの実施例表示図であり、図示されるように、本発明の色換え装置の新たな設計により、丸編み機内に保留空間があり、この空間内にあって、別の一組の上針盤（８）、シンカ（９）及び上げカム（１０）に交換することができ、丸編み機が片面、両面パイル布、或いは両面、片面パイルジャガード編を行えるようにすることができ、業者が多種類の編成形態の組合せが行えるようにすることができる。
【００２５】
【発明の効果】
本発明は、上述の伝統的な技術の欠点を解決し、欠点の存在を無くすことにあり、本発明は色換え装置を新たに設計し、シリンダ、編み針、上針盤、シンカ及び上げカムに交換、修理、或いは綿埃の掃除が必要である時に、簡単に取り外せ、色換え装置を取り外す必要がないようにし、ニッティングマシンの修理者或いは操作者が部品を交換、修理したり、或いは綿埃の掃除するのに便利とし、ニッティングマシンの内部に多くの余分の空間があるようにし、業者がこの空間を利用してもう一組の、シリンダ、編み針、上針盤、シンカ及び上げカムのような部品に交換することで異なる形態の布を編成することができるようにする。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の色換え装置の外観斜視図である。
【図２】図１の分解斜視図である。
【図３】図１の別の部分分解斜視図である。
【図４】本発明の色換え装置の動作表示図である。
【図５】本発明の色換え装置の動作表示図である。
【図６】本発明の色換え装置の動作表示図である。
【図７】本発明の色換え装置の動作表示図である。
【図８】本発明の色換え装置の別の動作表示図である。
【図９】本発明の色換え装置の別の動作表示図である。
【図１０】本発明の色換え装置の別の動作表示図である。
【図１１】本発明の色換え装置の別の動作表示図である。
【図１２】本発明のもう一つの実施例の表示図である。
【符号の説明】
（１）制御機構
（１１、１１’）外層板
（１２、１２’）隔板
（１３）糸押し板
（１４）選色押し板
（１５） 選色板
（１６） 連動板
（１７） 弾性手段
（１１２、１１２’） 連接部
（１１３、１１３’） 枢接溝
（２） 作動機構
（２１、２１’） 外層板
（２４） 糸切り板
（２５） 給糸板
（２６） 隔板
（２７） 活動カッタ板
（２１２） 軸
（１３３） フィン
（１３４、１３４’） 第１、第２凸部
（１４１） 孔
（１４２） 押し部
（１５１） 孔
（１５２） 圧接部
（１５３） 凸部
（１６１） 孔
（１６２、１６２’） アーム部
（１６３、１６３’） 枢接部
（１１１、１１１’） 貫通孔
（２２） 固定ブロック
（２３） 封閉板
（２２１、２３１） 貫通孔
（２３２） 糸通し板
（２３３） 孔
（２４１） 孔
（２４２） 糸切り部
（２４３） 作動空間
（２５１） 移動部
（２５２、２５３） 孔
（２５４） 枢接溝
（２５５） 移動空間
（２５６） 移動手段
（２５７） 給糸ロッド
（２５８） 孔
（２７１） 孔
（２７２） 孔
（２７３） 糸掛け部
（３） 調整機構
（３１） スライドブロック
（３２） 調整手段
（３１１） 調整孔
（３１２） スライド部
（４） 解除機構
（４１） ロック手段
（４２） 解除手段
（４１１） 組み付け部
（１８、２８） 封辺板
（１９） ストッパ板
【発明の属する技術分野】
本発明は一種の丸編み機の色換え装置に係り、特に、丸編み機に取り付けられて色の異なる糸をフィードする色換え装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
周知のとおり、現在の丸編み機は布を編成する時、布が異なる色のジャガードを有するようにする際、丸編み機の給糸口部分に色換え装置を取り付ける。しかし、なかには取り付け位置がよくないために、丸編み機操作者が修理或いは部品交換する時に、全体の色換え装置を取り外さねばならないものがあり、操作者による部品の修理及び交換上の不便を形成した。伝統的なニッティングマシンの色換え装置は編み針の隣合う部分及び上針盤の上げカム上方に跨設される。ゆえにジャガード編みの必要がある時、この色換え装置上の糸ガイド手段が色糸を編み針上方にフィードし、編み針が色糸を合わせて引掛けて編成する。しかし、シリンダ、編み針、上針盤、シンカ及び上げカムに交換、修理が必要である時、まず色換え装置を取り外さなければ、シリンダ、編み針、上針盤、シンカ及び上げカムに対する交換或いは修理が行えない。このため、ニッティングマシン操作者による交換及び修理の不便を形成するほか、時間と手間がかかった。且つこのような色換え装置の取り付け方式はもう一組の、シリンダ、編み針、上針盤、シンカ及び上げカム等の部品に交換して、異なる布の編成を行えるようにするための余分の空間をなくした。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の主要な目的は、上述の伝統的な技術の欠点を解決し、欠点の存在を無くすことにあり、本発明は色換え装置を新たに設計し、シリンダ、編み針、上針盤、シンカ及び上げカムに交換、修理、或いは綿埃の掃除が必要である時に、簡単に取り外せ、色換え装置を取り外す必要がないようにし、ニッティングマシンの修理者或いは操作者が部品を交換、修理したり、或いは綿埃の掃除するのに便利とし、ニッティングマシンの内部に多くの余分の空間があるようにし、業者がこの空間を利用してもう一組の、シリンダ、編み針、上針盤、シンカ及び上げカムのような部品に交換することで異なる形態の布を編成することができるようにする。
【０００４】
上述の目的を達成するため、本発明の丸編み機の色換え装置は、制御機構と、該制御機構の駆動を受けて動作する作動機構と、制御機構に配置された調整機構及び作動機構内部に配置された解除機構で組成され、それは、丸編み機に配置され、並びに丸編み機の出糸カム及び収糸カム及び選色器の制御を受けて、編み針に対して異なる色糸のフィード動作を行い、色を換えて編成するジャガード効果を提供するものとする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
請求項１の発明は、丸編み機の色換え装置において、
制御機構（１）とされ、二つの外層板（１１、１１’）、二つの外層板（１１、１１’）の間に組み付けられた少なくとも一層の隔板（１２、１２’）、及び各一つの該隔板（１２、１２’）間に枢接された糸押し板（１３）、選色押し板（１４）、選色板（１５）、連動板（１６）及び弾性手段（１７）で組成され、該二つの外層板（１１、１１’）の一端よりそれぞれ一つの連接部（１１２、１１２’）が延伸され、この連接部（１１２、１１２’）にそれぞれ一つの相互に対応する枢接溝（１１３、１１３’）が設けられた、上記制御機構（１）と、
作動機構（２）とされ、上述の連接部（１１２、１１２’）の一端に枢接され、二つの外層板（２１、２１’）を具え、二つの外層板（２１、２１’）の間に、少なくとも一組の、糸切り板（２４）、給糸板（２５）、隔板（２６）及び活動カッタ板（２７）が設けられ、作動機構（２）の二つの外層板（２１、２１’）の間に一つの軸（２１２）が固定され、この軸（２１２）が上述の枢接溝（１１３、１１３’）中に枢接された、上記作動機構（２）と、
を具えたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置としている。
請求項２の発明は、請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、該糸押し板（１３）の前端に枢接溝（１３１）があり、もう一端面にフィン（１３３）があり、末端に相互に対応する第１、第２凸部（１３４、１３４’）が設けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置としている。
請求項３の発明は、請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、選色押し板（１４）に孔（１４１）が設けられ、末端部に押し部（１４２）が凸設されたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置としている。
請求項４の発明は、請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、選色板（１５）に孔（１５１）が設けられ、前端に圧接部（１５２）が設けられ、別に端面に凸部（１５３）が設けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置としている。
請求項５の発明は、請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、連動板（１６）に孔（１６１）が設けられ、この孔（１６１）の両側より二つのアーム部（１６２、１６２’）が延伸され、この二つのアーム部（１６２、１６２’）の一端にそれぞれ一つの枢接部（１６３、１６３’）が連接されたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置としている。
請求項６の発明は、請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、弾性手段（１７）の一端が制御機構（１）内部に固定され、もう一端が糸押し板（１３）の別端面に圧接されたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置としている。
請求項７の発明は、請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、制御機構（１）の二つの外層板（１１、１１’）に相互に対応する貫通孔（１１１、１１１’）が設けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置としている。
請求項８の発明は、請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、作動機構（２）の二つの外層板（２１、２１’）の間に固定ブロック（２２）と封閉板（２３）が配設され、該固定ブロック（２２）及び封閉板（２３）がそれぞれ相互に対応する貫通孔（２２１、２３１）を具え、該封閉板（２３）の前端より糸通し板（２３２）が延伸され、この糸通し板（２３２）に少なくとも一つの孔（２３３）が設けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置としている。
請求項９の発明は、請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、糸切り板（２４）に複数の孔（２４１）が設けられ、前端に糸切り部（２４２）が設けられ、別に糸切り板（２４）の適当な位置に作動空間（２４３）が設けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置としている。
請求項１０の発明は、請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、給糸板（２５）に移動部（２５１）が設けられ、該移動部（２５１）に移動のための孔（２５２、２５３）が設けられ、別に移動部（２５１）の末端に枢接溝（２５４）が設けられ、この移動部（２５１）の孔（２５２）の下方に移動空間（２５５）が設けられ、この移動空間（２５５）に移動手段（２５６）が配置され、別に移動部（２５１）の適当な位置より給糸ロッド（２５７）が延伸され、この給糸ロッド（２５７）の前端に孔（２５８）が設けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置としている。
請求項１１の発明は、請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、活動カッタ板（２７）に孔（２７１）、及び活動カッタ板（２７）の動作に供される孔（２７２）が設けられ、別に活動カッタ板（２７）の前端に糸掛け部（２７３）が設けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置としている。
請求項１２の発明は、請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、調整機構（３）を具え、該調整機構（３）がスライドブロック（３１）及び調整手段（３２）で組成され、該スライドブロック（３１）に調整孔（３１１）が設けられ、スライドブロック（３１）の両側に相互に対称なスライド部（３１２）が設けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置としている。
請求項１３の発明は、請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、解除機構（４）を具え、該解除機構（４）がロック手段（４１）と解除手段（４２）で組成され、該ロック手段（４１）に組み付け部（４１１）が設けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置としている。
請求項１４の発明は、請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、二つの封辺板（１８、２８）が制御機構（１）及び作動機構（２）の後側に組み付けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置としている。
請求項１５の発明は、請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、ストッパ板（１９）が制御機構（１）に組み付けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置としている。
【０００６】
【発明の実施の形態】
図１、２、３の本発明の色換え装置の斜視図、分解斜視図に示されるように、本発明の丸編み機の色換え装置は、制御機構（１）と、該制御機構（１）の駆動を受けて動作する作動機構（２）と、制御機構（１）に配置された調整機構（３）及び作動機構（２）内部に配置された解除機構（４）で組成され、それは、丸編み機に配置され、並びに丸編み機の出糸カム及び収糸カム及び選色器の制御を受けて、編み針に対して異なる色糸のフィード動作を行い、色を換えて編成するジャガード効果を提供するものとする。
【０００７】
上述の制御機構（１）は、二つの外層板（１１、１１’）、二つの外層板（１１、１１’）の間に組み付けられた少なくとも一層の隔板（１２、１２’）、及び各一つの該隔板（１２、１２’）間に枢接された糸押し板（１３）、選色押し板（１４）、選色板（１５）、連動板（１６）及び弾性手段（１７）で組成され、二つの外層板（１１、１１’）に相互に対応する貫通孔（１１１、１１１’）が設けられ、この貫通孔（１１１、１１１’）間に調整機構（３）が枢接されている。別に、二つの外層板（１１、１１’）の一端よりそれぞれ一つの連接部（１１２、１１２’）が延伸され、この連接部（１１２、１１２’）にそれぞれ一つの相互に対応する枢接溝（１１３、１１３’）が設けられ、この枢接溝（１１３、１１３’）で作動機構（２）に枢接される。
【０００８】
該糸押し板（１３）の前端に前述の連動板（１６）に枢接される枢接溝（１３１）があり、適当な位置に、糸押し板（１３）の制御機構（１）内部の動作に供される孔（１３２）が設けられ、別に糸押し板（１３）の別端面に選色押し板（１４）の圧接を受けるフィン（１３３）があり、糸押し板（１３）の末端に相互に対応する第１、第２凸部（１３４、１３４’）が設けられている。
【０００９】
該選色押し板（１４）に、制御機構（１）内部に枢接される孔（１４１）があり、末端部分に押し部（１４２）が凸設されている。
【００１０】
該選色板（１５）に、制御機構（１）内部に枢接される孔（１５１）があり、前端に上述の押し部（１４２）に圧接される圧接部（１５２）が設けられ、別に端面に選色器（図示せず）の圧接に供される凸部（１５３）が設けられている。
【００１１】
該連動板（１６）に制御機構（１）内部に枢接される孔（１６１）が設けられ、該孔（１６１）の両側より二つのアーム部（１６２、１６２’）が延伸され、この二つのアーム部（１６２、１６２’）の一端にそれぞれ一つの枢接部（１６３、１６３’）が連接され、その一方の枢接部（１６３）が前述の糸押し板（１３）の枢接溝（１１３）中に枢接され、もう一つの枢接部（１６３’）が作動機構（２）の内部に枢接される。
【００１２】
該弾性手段（１７）は（図４参照）、一端が制御機構（１）内部に固定され、もう一端が糸押し板（１３）の別端面に圧接される。前述の隔板（１２）、糸押し板（１３）、選色押し板（１４）、選色板（１５）、連動板（１６）及び弾性手段（１７）が、固定手段（図示せず）により二つの外層板（１１、１１’）の内部に組み付けられた後、二つの外層板（１１、１１’）の後側に封辺板（１８）が組み付けられ、制御機構（１）の前側にストッパ板（１９）が組み付けられ、制御機構（１）と作動機構（２）を組み付ける時、作動機構（２）を押さえて作動機構のぐらつきを制限する。
【００１３】
別に、上述の作動機構（２）に二つの外層板（２１、２１’）が設けられ、
二つの外層板（２１、２１’）に相互に対応する孔（２１１、２１１’）が設けられ、この孔（２１１、２１１’）に軸（２１２）が枢接され、この軸（２１２）が上述の枢接溝（１１３、１１３’）に枢接され、二つの外層板（２１、２１’）の間に固定ブロック（２２）と封閉板（２３）が配設され、該固定ブロック（２２）及び封閉板（２３）がそれぞれ相互に対応する貫通孔（２２１、２３１）を具え、該封閉板（２３）の前端より糸通し板（２３２）が延伸され、この糸通し板（２３２）に色糸（図示せず）が通される少なくとも一つの孔（２３３）が設けられている。また、二つの外層板（２１、２１’）の間に少なくとも一組の、糸切り板（２４）、給糸板（２５）、隔板（２６）及び活動カッタ板（２７）が設けられている。該糸切り板（２４）に複数の孔（２４１）が設けられ、前端に糸切り部（２４２）が設けられ、この糸切り部（２４２）は活動カッタ板（２７）が糸を引掛ける時に、活動カッタ板（２７）の引掛けた糸を切断する。別に糸切り板（２４）の適当な位置に作動空間（２４３）が設けられている。
【００１４】
該給糸板（２５）は作動機構（２）の内部に配置され、それに移動部（２５１）が設けられ、該移動部（２５１）に該移動部（２５１）の移動に供される孔（２５２、２５３）が設けられ、別に移動部（２５１）の末端に枢接溝（２５４）が設けられ、この移動部（２５１）の孔（２５２）の下方に移動空間（２５５）が設けられ、この移動空間（２５５）に移動手段（２５６）が配置され、移動手段（２５６）と活動カッタ板（２７）の一端が固定され、移動空間（２５５）にあって移動する時、移動手段（２５６）が駆動されて作動する。別に、移動部（２５１）の適当な位置より給糸ロッド（２５７）が延伸され、この給糸ロッド（２５７）の前端に糸を通すための孔（２５８）が設けられている。
【００１５】
該隔板（２６）は作動機構（２）の内部に配置され、並びに各一組の連動板（１６）と給糸板（２５）の間の位置で、各一つの給糸板（２５）間に活動カッタ板（２７）の動作に供される空間が形成される。
【００１６】
該活動カッタ板（２７）は作動機構（２）の内部に配置され、移動手段（２５６）と固定される孔（２７１）と、活動カッタ板（２７）の動作に供される孔（２７２）が設けられ、別に活動カッタ板（２７）の前端に糸掛け部（２７３）が設けられ、この糸掛け部（２７３）が給糸板（２５）が提供する糸を引掛け、並びに糸切り板（２４）前端の糸切り部（２４２）で切断する。この切断後の糸は糸切り板（２４）及び活動カッタ板（２７）の間に挟持される。二つの外層板（２１、２１’）間に、順に、一組以上の糸切り板（２４）、給糸板（２５）、隔板（２６）、及び活動カッタ板（２７）が組み付けられた後、この作動機構（２）の後ろに封辺板（２８）が組み付けられ、作動機構（２）が完成する。
【００１７】
該調整機構（３）は、スライドブロック（３１）及び調整手段（３２）で組成され、該スライドブロック（３１）に調整手段（３２）を組み付けるための調整孔（３１１）が設けられ、スライドブロック（３１）の両側に相互に対称なスライド部（３１２）が設けられ、このスライド部（３１２）が上述の二つの外層板（１１、１１’）の貫通孔（１１１、１１１’）に組み付けられ、制御機構（１）が丸編み機の固定リング（３０）（図４参照）に固定する時、調整手段（３２）を回転させればスライド部（３１２）が貫通孔（１１１、１１１’）中にあってスライドし、制御機構（１）の調整を達成する。
【００１８】
該解除機構（４）は、作動機構（２）内部に配置されたロック手段（４１）と、上述の貫通孔（２２１、２３１）を貫通する解除手段（４２）で組成され、該ロック手段（４１）に該解除手段（４２）を組み付けるための組み付け部（４１１）が設けられ、解除手段（４２）をロック手段（４１）より分離した後、作動機構（２）を調整或いは取り外すことができる。これにより、全く新しい色換え装置が構成される。
【００１９】
図４から図７の本発明の色換え装置の側面動作表示図を参照されたい。本発明の色換え装置が丸編み機に取り付けられる時、丸編み機の選色器（５）の選針ピン（５１）が選色板（１５）の凸部（１５３）に圧接する時、選色板（１５）の圧接部（１５２）が選色押し板（１４）の押し部（１４２）の下方に滑り込み、選色押し板（１４）を糸押し板（１３）に圧接させず、このとき弾性手段（１７）自身の弾力により糸押し板（１３）を押し離し、糸押し板（１３）の第２凸部（１３４’）に出糸カム（７）の押動を受けさせ、糸押し板（１３）が押し出される時、連動板（１６）も押動されて動作し、連動板（１６）が押動されて給糸板（２５）を押し出す時、該移動部（２５１）が給糸ロッド（２５７）を駆動して糸を編み針（図示せず）に導入し、このとき、移動手段（２５６）が移動空間（２５５）の斜面より離れて活動カッタ板（２７）の糸掛け部（２７３）を作動機構（２）外に伸出させ、糸開放動作を行う。
【００２０】
選色板（１５）がリセットカム（５２）によりもとの状態にリセットされるか、或いは選色器（５）の選針ピン（５１）が選色板（１５）の凸部（１５３）に圧接しない時、選色板（１５）の圧接部（１５２）が選色押し板（１４）上に圧接し、これにより選色押し板（１４）の押し部（１４２）が糸押し板（１３）のフィン（１３３）に圧接し、糸押し板（１３）の第１凸部（１３４）を二つの外層板（１１、１１’）の外部に伸出させ、第１凸部（１３４）が収糸カム（６）の押動を受けて、糸押し板（１３）を引き戻される状態とし、連動板（１６）を駆動して動作させ、このとき連動板（１６）も給糸板（２５）を引き動かし、該移動部（２５１）が給糸ロッド（２５７）を駆動し作動機構（２）内部に戻し、給糸板（２５）が作動機構（２）内部に戻るのと同一時間に、該移動手段（２５６）が移動空間（２５５）の斜面の駆動を受け、活動カッタ板（２７）を作動させて作動機構（２）内部に縮入させる。
【００２１】
活動カッタ板（２７）が作動機構（２）の内部に縮入する時、該活動カッタ板（２７）の糸掛け部（２７３）が糸を引掛け、並びに糸切り板（２４）前端の糸切り部（２４２）がそれを切断した後、糸切り部（２４２）と糸掛け部（２７３）が切断後の糸を挟持し、次の給糸を待機する。これにより、上述の動作で編成する時、布に異なる色のジャガード効果を形成することができる。
【００２２】
図８から図１１は、本発明の色換え装置のもう一つの動作表示図である。図示されるように、丸編み機の針盤、シリンダ、編み針、シンカ、鞍座、カム及びその他のパーツに調整或いは新たな取り付けが必要である時、或いは色糸を取り付ける必要がある時は、ただ解除機構（４）の解除手段（４２）をロック手段（４１）より分離させ、さらに作動機構（２）を回して軸（２１２）の上下平面と枢接溝（１１３、１１３’）を整合させれば、作動機構（２）と制御機構（１）を分離させられる。
【００２３】
もし軸（２１２）の上下平面の回転が枢接溝（１１３、１１３’）の切欠きを超過した時は、作動機構（２）を回転させて制御機構（１）と相互に垂直な状態となす。この設計により、機械の取り付け、修理者或いは操作者が簡単に色換え装置を取り付け或いは着脱でき、他の部品の交換、修理、調整或いは綿埃の掃除等の作業に便利である。
【００２４】
図１２は本発明のもう一つの実施例表示図であり、図示されるように、本発明の色換え装置の新たな設計により、丸編み機内に保留空間があり、この空間内にあって、別の一組の上針盤（８）、シンカ（９）及び上げカム（１０）に交換することができ、丸編み機が片面、両面パイル布、或いは両面、片面パイルジャガード編を行えるようにすることができ、業者が多種類の編成形態の組合せが行えるようにすることができる。
【００２５】
【発明の効果】
本発明は、上述の伝統的な技術の欠点を解決し、欠点の存在を無くすことにあり、本発明は色換え装置を新たに設計し、シリンダ、編み針、上針盤、シンカ及び上げカムに交換、修理、或いは綿埃の掃除が必要である時に、簡単に取り外せ、色換え装置を取り外す必要がないようにし、ニッティングマシンの修理者或いは操作者が部品を交換、修理したり、或いは綿埃の掃除するのに便利とし、ニッティングマシンの内部に多くの余分の空間があるようにし、業者がこの空間を利用してもう一組の、シリンダ、編み針、上針盤、シンカ及び上げカムのような部品に交換することで異なる形態の布を編成することができるようにする。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の色換え装置の外観斜視図である。
【図２】図１の分解斜視図である。
【図３】図１の別の部分分解斜視図である。
【図４】本発明の色換え装置の動作表示図である。
【図５】本発明の色換え装置の動作表示図である。
【図６】本発明の色換え装置の動作表示図である。
【図７】本発明の色換え装置の動作表示図である。
【図８】本発明の色換え装置の別の動作表示図である。
【図９】本発明の色換え装置の別の動作表示図である。
【図１０】本発明の色換え装置の別の動作表示図である。
【図１１】本発明の色換え装置の別の動作表示図である。
【図１２】本発明のもう一つの実施例の表示図である。
【符号の説明】
（１）制御機構
（１１、１１’）外層板
（１２、１２’）隔板
（１３）糸押し板
（１４）選色押し板
（１５） 選色板
（１６） 連動板
（１７） 弾性手段
（１１２、１１２’） 連接部
（１１３、１１３’） 枢接溝
（２） 作動機構
（２１、２１’） 外層板
（２４） 糸切り板
（２５） 給糸板
（２６） 隔板
（２７） 活動カッタ板
（２１２） 軸
（１３３） フィン
（１３４、１３４’） 第１、第２凸部
（１４１） 孔
（１４２） 押し部
（１５１） 孔
（１５２） 圧接部
（１５３） 凸部
（１６１） 孔
（１６２、１６２’） アーム部
（１６３、１６３’） 枢接部
（１１１、１１１’） 貫通孔
（２２） 固定ブロック
（２３） 封閉板
（２２１、２３１） 貫通孔
（２３２） 糸通し板
（２３３） 孔
（２４１） 孔
（２４２） 糸切り部
（２４３） 作動空間
（２５１） 移動部
（２５２、２５３） 孔
（２５４） 枢接溝
（２５５） 移動空間
（２５６） 移動手段
（２５７） 給糸ロッド
（２５８） 孔
（２７１） 孔
（２７２） 孔
（２７３） 糸掛け部
（３） 調整機構
（３１） スライドブロック
（３２） 調整手段
（３１１） 調整孔
（３１２） スライド部
（４） 解除機構
（４１） ロック手段
（４２） 解除手段
（４１１） 組み付け部
（１８、２８） 封辺板
（１９） ストッパ板
Claims (15)
- 丸編み機の色換え装置において、
制御機構（１）とされ、二つの外層板（１１、１１’）、二つの外層板（１１、１１’）の間に組み付けられた少なくとも一層の隔板（１２、１２’）、及び各一つの該隔板（１２、１２’）間に枢接された糸押し板（１３）、選色押し板（１４）、選色板（１５）、連動板（１６）及び弾性手段（１７）で組成され、該二つの外層板（１１、１１’）の一端よりそれぞれ一つの連接部（１１２、１１２’）が延伸され、この連接部（１１２、１１２’）にそれぞれ一つの相互に対応する枢接溝（１１３、１１３’）が設けられた、上記制御機構（１）と、
作動機構（２）とされ、上述の連接部（１１２、１１２’）の一端に枢接され、二つの外層板（２１、２１’）を具え、二つの外層板（２１、２１’）の間に、少なくとも一組の、糸切り板（２４）、給糸板（２５）、隔板（２６）及び活動カッタ板（２７）が設けられ、作動機構（２）の二つの外層板（２１、２１’）の間に一つの軸（２１２）が固定され、この軸（２１２）が上述の枢接溝（１１３、１１３’）中に枢接された、上記作動機構（２）と、
を具えたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置。 - 請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、該糸押し板（１３）の前端に枢接溝（１３１）があり、もう一端面にフィン（１３３）があり、末端に相互に対応する第１、第２凸部（１３４、１３４’）が設けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置。
- 請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、選色押し板（１４）に孔（１４１）が設けられ、末端部に押し部（１４２）が凸設されたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置。
- 請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、選色板（１５）に孔（１５１）が設けられ、前端に圧接部（１５２）が設けられ、別に端面に凸部（１５３）が設けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置。
- 請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、連動板（１６）に孔（１６１）が設けられ、この孔（１６１）の両側より二つのアーム部（１６２、１６２’）が延伸され、この二つのアーム部（１６２、１６２’）の一端にそれぞれ一つの枢接部（１６３、１６３’）が連接されたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置。
- 請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、弾性手段（１７）の一端が制御機構（１）内部に固定され、もう一端が糸押し板（１３）の別端面に圧接されたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置。
- 請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、制御機構（１）の二つの外層板（１１、１１’）に相互に対応する貫通孔（１１１、１１１’）が設けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置。
- 請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、作動機構（２）の二つの外層板（２１、２１’）の間に固定ブロック（２２）と封閉板（２３）が配設され、該固定ブロック（２２）及び封閉板（２３）がそれぞれ相互に対応する貫通孔（２２１、２３１）を具え、該封閉板（２３）の前端より糸通し板（２３２）が延伸され、この糸通し板（２３２）に少なくとも一つの孔（２３３）が設けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置。
- 請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、糸切り板（２４）に複数の孔（２４１）が設けられ、前端に糸切り部（２４２）が設けられ、別に糸切り板（２４）の適当な位置に作動空間（２４３）が設けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置。
- 請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、給糸板（２５）に移動部（２５１）が設けられ、該移動部（２５１）に移動のための孔（２５２、２５３）が設けられ、別に移動部（２５１）の末端に枢接溝（２５４）が設けられ、この移動部（２５１）の孔（２５２）の下方に移動空間（２５５）が設けられ、この移動空間（２５５）に移動手段（２５６）が配置され、別に移動部（２５１）の適当な位置より給糸ロッド（２５７）が延伸され、この給糸ロッド（２５７）の前端に孔（２５８）が設けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置。
- 請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、活動カッタ板（２７）に孔（２７１）、及び活動カッタ板（２７）の動作に供される孔（２７２）が設けられ、別に活動カッタ板（２７）の前端に糸掛け部（２７３）が設けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置。
- 請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、調整機構（３）を具え、該調整機構（３）がスライドブロック（３１）及び調整手段（３２）で組成され、該スライドブロック（３１）に調整孔（３１１）が設けられ、スライドブロック（３１）の両側に相互に対称なスライド部（３１２）が設けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置。
- 請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、解除機構（４）を具え、該解除機構（４）がロック手段（４１）と解除手段（４２）で組成され、該ロック手段（４１）に組み付け部（４１１）が設けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置。
- 請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、二つの封辺板（１８、２８）が制御機構（１）及び作動機構（２）の後側に組み付けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置。
- 請求項１に記載の丸編み機の色換え装置において、ストッパ板（１９）が制御機構（１）に組み付けられたことを特徴とする、丸編み機の色換え装置。
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