JP3545370B2 - テレビジョンでのキャラクタ制御システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビジョンの画面上にキャラクタを表示してその言動内容をテレビ放送の内容と関連付けて表示するようにしたテレビジョンでのキャラクタ制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子遊戯機器の分野では、遊戯者がゲーム装置の画面上のプレイキャラクタを操作して擬似体験を行うゲームとして、例えばプレイキャラクタが相手キャラクタと対戦を繰り返しながら成長していくタイプのいわゆるロールプレイング型のゲームが知られている。また、近年、犬や猫などのペットを画面内で飼育するようにした育成タイプのゲームが種々提案され、小型の携帯型ゲーム装置等に搭載されて販売されている。
【0003】
一方、テレビ機器の分野では、テレビ放送を一方的に視聴者側に流すのではなく、双方向テレビを利用した視聴者参加型の番組などが実現されつつある。例えば、特開平8−255149号公報では、テレビ放送局が番組内でアンケート、クイズ、試験などを放送し、視聴者がオンラインで回答した情報を自動的に集計するようにしたものが開示されている。
【0004】
上述したように、電子遊戯機器の分野では、キャラクタが成長していくタイプのゲームとしてロールプレイング型のゲームや育成型のゲームが数多く提案され、販売されている。一方、テレビ機器の分野では、双方向テレビを利用した視聴者参加型の番組などが提案され、実現されている。しかしながら、従来のテレビ番組では、双方向の通信機能を利用したテレビ放送においても、視聴者側に提供される情報は不特定多数の人々を対象とした画一的な情報または全国平均的な情報であり、個々の視聴者に合わせた情報を提供することができなかった。例えば、視聴者の操作に応答して動作するキャラクタの動画像をテレビ放送の映像と共に表示して、そのキャラクタが視聴者個人に対して番組内でアドバイスをしたり、放送内容に関連する話題で画面上でのキャラクタと視聴者とが会話をしたりなど、実質的に視聴者個人に合わせた放送を行うタイプのものも実現されていなかった。また、ゲーム装置と双方向テレビは、個々に商品化されているが、番組の中でゲームのように入力情報を反映させてキャラクタを成長させながら番組コンテンツを進行させていくタイプのものは実現されていなかった。
【0005】
本発明は上述のような事情から成されたものであり、本発明の目的は、テレビ画面上に表示されるキャラクタの言動内容をテレビ放送の内容と関連付けて表示することができると共に、キャラクタの言動内容の変化に応じた視聴者からの応答操作情報などを通じて視聴者個人に合わせた有用な情報をテレビ放送中又は番組の録画再生中に提供することが可能な、テレビジョンでのキャラクタ制御システムを提供することにある。詳しくは、例えばテレビジョンの前の視聴者個人がテレビジョンの中でキャラクタを飼い、テレビジョンのリモコン(リモートコントローラ)の操作で会話したり、天気や豆知識などの情報のアドバイスを受けたり、キャラクタからの情報で楽しみながら学習したりするといったことを可能にするテレビジョンでのキャラクタ制御システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、テレビジョンでのキャラクタ制御システムに関するものであり、本発明の上記目的は、番組の放送中または録画再生中に視聴者の操作に応答して動作するキャラクタをテレビ画面上に表示すると共に前記キャラクタの言動内容を番組コンテンツの内容と関連付けて表示するテレビジョンでのキャラクタ制御システムであって、前記番組の少なくとも時間、地域及び番組固有の情報を第一の変動情報としてダウンロードする変動情報受信手段と、前記視聴者が前記キャラクタに対しての操作情報を入力する操作情報入力手段と、前記第一の変動情報及び前記操作情報に基いて前記視聴者の嗜好に対する学習度を前記キャラクタの成長に反映させる成長度合制御手段と、以前にダウンロードされた第二の変動情報が蓄積して記録されている変動情報記憶手段と、前記第一の変動情報、前記操作情報、前記成長度合制御手段及び前記変動情報記録手段から前記キャラクタの言動内容の変化を制御する言動制御手段とを備え、前記成長度合制御手段及び前記変動情報記憶手段を用いて前記視聴者により設定された前記キャラクタの性格及び言動内容が作成され、前記言動制御手段が前記第一の変動情報及び入力された前記操作情報に基いて前記言動内容を変化させると共に、前記成長度合制御手段と前記変動情報記憶手段が更新されることによって達成される。
【0007】
さらに、前記テレビ放送局側から視聴者装置側に送られる複数種類のキャラクタの中から好みのキャラクタを視聴者個人が選択できるようになっており、前記キャラクタの言動内容は、前記視聴者個人によって選択されたキャラクタに対応する言動内容が表示されるようになっていることによって、一層効果的に達成される。
【0008】
また、前記番組コンテンツを表示する視聴者側の装置がテレビジョンであって、前記キャラクタの表示制御に係る手段を前記テレビジョンの受信装置に備えること;前記操作情報を入力する手段がテレビチャンネルの切替操作及びデータ放送の操作が行えるテレビジョンの操作情報入力装置であって、前記言動制御手段は、前記操作情報入力装置からの操作情報に基づいて前記キャラクタの言動内容を変化させるようになっていること;前記視聴者個人を識別するID、前記視聴者の居住地域を含む個人情報、及び前記キャラクタの状態を示す情報を視聴者情報として記憶媒体に記憶する視聴者情報記憶手段を備え、視聴者側のサーバ、前記テレビジョンの受信装置、又はテレビ放送局側のサーバの前記記憶媒体に一時保存された視聴者情報に基づいて視聴者個人向けの情報を配信し得るようにすること;前記記憶媒体に一時保存された視聴者情報を、携帯型通信端末、インターネット端末を含む視聴者側の装置から確認し得るようにすること;前記番組コンテンツの放送中に表示される前記キャラクタからの問いかけメッセージに対する視聴者からの応答操作による情報に基づいて前記視聴者個人の嗜好を判断する嗜好判断手段を備え、前記視聴者個人の嗜好に合わせた視聴者個人向けの情報を前記番組コンテンツの放送中又は番組の録画再生中に提供すること;によって、それぞれ一層効果的に達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るテレビ放送局側のシステムと視聴者側の通信端末との接続構成の一例を模式図で示している。テレビ放送局側のシステム(以下、放送システムと言う)は、番組のスケジュール情報に従って放送を制御するホストコンピュータ1、ライブラリ映像等の放送用の映像を撮影するための撮像手段2、放送に係る情報(番組のスケジュール情報,番組コンテンツの情報,本発明に係るキャラクタ制御用ソフトウェア,視聴者情報等)を格納したデータベース及び双方向通信を制御するサーバ等から構成され、視聴者側の通信端末とは無線若しくは有線による所定の通信回線網を介して接続されている。放送システムは、好ましい実施の形態では、BS(Broadcasting Satellite),CS(Communication Satellite),地上波デジタル放送及びブロードバンドを利用した放送の双方向機能を用い、双方向型のテレビ番組の提供が可能なシステムである。本例では、番組コンテンツ等のデータ発信がパラボナアンテナ3を介して行われ、発信された番組コンテンツ等のデータは、衛星を介して視聴者側の受信アンテナ4にて受信され、また、視聴者側の通信端末とテレビ放送局のデータ送受信が公衆回線等を介して行われ、視聴者参加型の番組や、番組内のキャラクタを成長させながらテレビ番組を進行させていくことが可能な番組を提供できるように構成されている。
【0010】
視聴者側の通信端末は、BSデータ放送の場合は、例えばBSアンテナ4、内部に各種手段を持つテレビジョンの受信装置(本例ではBSチューナ)5、アナログ画像/音声表示装置7、及び操作情報入力装置(本例ではテレビジョンのリモートコントローラ)10から構成される。なお、BSアンテナ4、BSチューナ内蔵デジタル画像/音声表示装置6、操作情報入力装置10を用いることも可能である。この場合は双方向通信を実現するために、デジタル画像/音声表示装置6内にハードディスク(HD)などの補助記憶媒体、または別にホームサーバを持つことがある。
【0011】
図2は、本発明に係る各ソフトウェアの機能構成及びBSチューナのハードウェア構成の一例を示している。先ず、BSデータ放送及びキャラクタの制御装置として機能するBSチューナの動作例を説明する。放送衛星からの放送電波はBSアンテナ4によって受信され、放送電波に含まれる当該チャンネルの副搬送波は、チューナ5内の8PSK復調部15によりトランスポートストリーム(伝達情報流)に復調される。復調されたトランスポートストリームは、トランスポートストリームデコード部16の処理により、映像、音声、キャラクタ操作用データに分離され、映像ストリームは画像出力装置21へ、音声ストリームは音声出力装置20へ出力される。
【0012】
BSデータ放送の受信時は、番組コンテンツ(本例では天気予報)の開始前にその番組コンテンツに対応するキャラクタ制御用ソフトウェアが記憶部12あるいは不揮発性メモリ11等へ転送される。CPU13は、キャラクタ制御用ソフトウェアの実行、通常の映像、音声の再生処理だけでなく、提示処理部19に対する文字図形の提示と同時に記憶部12上のデータを映像デコード部18、音声デコード部17へ転送し、映像、音声の再生処理を行うような処理をする。また、双方向回線を用いたり、通常のテレビジョンの視聴よりもインタラクティブ(対話式)な動作が可能となる。
【0013】
以下の実施の形態では、双方向通信機能を用いてBSデータ放送により番組コンテンツを提供する場合を例とし、また、その番組コンテンツの内容と関連付けて進行させて行くキャラクタの言動パターンについては、視聴者の操作に応答して動作するキャラクタをテレビ画面の中で育成するタイプのキャラクタの言動パターンを例として説明する。さらに、本発明に係るキャラクタ制御用ソフトウェアを実行するための装置として、BSチューナを適用した場合を例とし、また、キャラクタを反応させるための操作手段としては、テレビチャンネルの切替操作及びデータ放送の操作が行える操作情報入力装置10であるテレビジョンのリモートコントローラ(以下、リモコンと言う)を適用した場合を例として説明する。
【0014】
次に、本発明に係る主要なソフトウェアの構成について説明する。本例では、キャラクタ制御用のソフトウェアは、テレビ放送システム側からBSチューナ5内の記憶部12にダウンロードされる。このキャラクタ制御用のソフトウェアは、例えば図2中に示す各手段31〜37としてコンピュータに機能させるためのプログラム及びデータ(性格判定テーブル38,キャラクタ制御データ39)から構成される。
【0015】
すなわち、視聴者側の装置は、コンピュータに機能させるための手段として、天気予報や株価情報等の番組コンテンツの日々刻々変動する変動情報等のソフトウェアをテレビ放送局側のコンピュータからダウンロードする「変動情報受信手段」31、ダウンロードされた変動情報などを制御情報としてキャラクタの行動,会話等の内容(以下、言動内容と言う)の変化等を制御する「言動制御手段」32、操作情報入力装置10(本例ではテレビジョンのリモコン)からの操作情報に基づいて視聴者の操作内容を認識する「操作内容認識手段」33、上記変動情報及び上記操作情報入力装置10からのキャラクタに対する操作情報に基づいて視聴者の嗜好に対する学習度を含むキャラクタの成長の変化等を制御する「成長度合制御手段」34、変動情報を蓄積して記録する「変動情報記録手段」35、テレビ放送局側のコンピュータとの間でインタラクティブに情報を送受信する「双方向通信制御手段」36を備えている。さらに、視聴者個人を識別するための「個人識別手段」37、キャラクタの性格を判定するための「性格判定テーブル」38、当該キャラクタの表示データ,キャラクタ性格データ,キャラクタメッセージデータ,番組コンテンツの変動情報等の「キャラクタ制御データ」39を備えており、これらのキャラクタ制御用のソフトウェアは、本例ではテレビ放送システム側からダウンロードされるようになっている。
【0016】
なお、本発明で言う「変動情報」とは、番組固有の情報,時間,地域を変動要素とした日々刻々変動する情報であり、例えば、番組固有の情報を要素とする変動情報としては天気情報(気候の情報)や株価などの数値データ、時間を要素とする変動情報としては日付や時刻、その日の過去の出来事(終戦日など)に関する情報、地域を要素とする変動情報としては都道府県や郵便番号などの地域エリア情報である。
【0017】
本発明に係る視聴者側の通信端末は、上記のような各種の手段を備え、放送システムから放送される番組コンテンツの情報を画面上に表示すると共に、プログラムを実行して上記画面上にキャラクタ等を合成若しくは画面分割して表示できるように構成されている。テレビ画面上に表示されるキャラクタは、番組独自のキャラクタが例えば年齢層,性別などに応じて複数種類用意されており、番組コンテンツを放送するテレビ放送局側のコンピュータから視聴者側の通信端末にダウンロード、あるいは電子メールにより配信されて提供される。そして、提供された複数種類のキャラクタの中から好みのキャラクタを視聴者個人が選択できるようになっている。前述の言動制御手段32は、好ましい実施の形態では、番組を特定する番組ID及び視聴者個人を識別する視聴者ID(本例では、お父さんはn番、お母さんはm番というように視聴者の装置内でユニークな視聴者ID、あるいはサーバ内でユニークな視聴者ID)に対応するキャラクタを制御対象とするようになっている。上記の各種手段31〜37としてコンピュータに機能させるためのプログラムも、性格判定テーブル38,キャラクタ制御データ39と同様に、放送システムのホストコンピュータ1若しくはサーバから視聴者側の通信端末の記憶媒体(本例ではBSチューナ23内の記憶部12)に予めダウンロードされる。
【0018】
なお、本実施の形態では、放送システム側から当該番組の開始時またはそれ以前にキャラクタ制御用ソフトウェアを毎回ダウンロードする方式としている。これは、現在需要のあるBSチューナ内部の記憶媒体は主に電子的な一時記憶媒体(揮発性メモリ)であるからであり、デジタル画像表示/音声装置6でありHD内蔵型テレビのような、補助記憶装置を持つ場合には一番最初にダウンロードしたキャラクタ制御用ソフトウェアを再度読み出して用いることにより、2回目以降の放送にも対応できる。但し、番組コンテンツに含まれる変動情報(放送する毎に変動する情報)は毎回ダウンロードする必要がある。以下に説明する実施例では、上記のキャラクタを用いた番組を放送中又は番組の録画再生中のみ実行可能とした場合を例としているが、番組の終了後も実行可能とする形態では、例えば番組IDに対応させて番組の変動情報や会話情報をBSチューナの記憶媒体あるいは、テレビ放送局側又は視聴者側のサーバの記憶媒体に記録しておき、その記録情報をもとにキャラクタの言動を制御し得るようにしても良い。
【0019】
上述のような構成において、本発明に係るテレビ放送でのキャラクタ制御方法の一例を図3のフローチャートを参照して説明する。
【0020】
先ず、番組コンテンツの開始前又は開始後にその番組コンテンツに対応するキャラクタ制御用ソフトウェアを放送システム側から通信端末の記憶媒体(本例ではBSチューナの記憶部)にダウンロードする。例えば天気予報の場合、天気予報の番組に対応させて植物,猫,カエル等の複数のキャラクタが設定されており、当該キャラクタの表示データ,キャラクタ性格データ,キャラクタメッセージデータ,番組コンテンツに含まれる変動情報(本例では天気予報の変数/係数),キャラクタ成長・反応制御プログラムがダウンロードされる(ステップS1)。ダウンロード後、キャラクタ成長・反応制御プログラム(以下、キャラクタ制御プログラムと言う)が起動される。キャラクタ制御プログラムでは個人情報が登録されているか否か判定し(ステップS2)、登録されている場合はステップS4に移行し、登録されていない場合、すなわち初めての場合は、個人情報の登録用画面をテレビ画面上に表示して視聴者に個人情報の登録を促す。
【0021】
登録する個人情報は、年齢,性別,居住地域(住所や郵便番号),氏名,趣向,家族構成等の情報であり、キャラクタの性格(言動,成長度合などを決定する要素)の初期値としても使用される。キャラクタの言動や成長に係るパラメータとしては、上記個人情報、及び上記ステップS1でダウンロードされた変動情報の他に、キャラクタと視聴者との間の問いかけ,応答による会話情報に基づいて決定されるキャラクタの学習度などがある。なお、ここで言う会話情報とは、例えば、番組内容に係る視聴者への問いかけメッセージをキャラクタの吹き出し等により表示して視聴者に応答を促し、リモコン操作によるメニューの選択又は文字入力により視聴者が応答し、その応答結果に応じて次の問いかけメッセージを決定して表示すると言うように、番組の中でキャラクタを通して行われるキャラクタと視聴者との間の会話に関する情報である。
【0022】
登録/更新された個人情報(会話情報を含む)は、会話による番組の展開やキャラクタの言動内容の制御に利用する他に、例えば、放送システムからの個人向け情報の伝送用に用いられる。例えば、視聴者個人を識別する情報(視聴者IDや名前)、居住地域、アクセス記録(アクセスした日付と時間)、個人状態情報(キャラクタの状態を示す情報)が個人情報としてサーバに記憶され、視聴者向けの情報を配信する際や、携帯型通信端末,インターネット端末を含む視聴者側の装置からキャラクタの状態を確認する際に使用される。サーバを介して配信される視聴者向けの情報は、キャラクタと視聴者との間の会話情報や上記の個人情報に基づいて判定される視聴者個人向けの情報であり、例えば、子供,若者,主婦,一般成人向けなどの性別,年齢等を要素とする情報、居住地域を要素とする情報、視聴者の嗜好を要素とする情報である。
【0023】
登録された個人情報は、視聴者IDに対応して通信端末の記憶媒体(或いは放送システムのサーバの記憶媒体)に記憶される。ここで言う視聴者IDとは、テレビの前の視聴者を識別するためのIDであり、会話型の番組コンテンツの場合は、視聴者の装置内でユニークな視聴者ID、あるいはサーバ内でユニークな視聴者ID(視聴者の装置を特定するID+家族メンバーID等)である。なお、視聴者が家族など複数の場合は、視聴者毎に個人情報を登録する。個人情報の登録が完了すると(ステップS3)、視聴者個人を識別するための個人識別用プログラム、キャラクタの性格を判定するための性格判定テーブルをダウンロードする(ステップS4)。
【0024】
放送の開始時には、番組スタートを示す制御情報が放送システムから視聴者側の通信端末(本例ではBSチューナ)に送信され、番組がスタートする(ステップS5)。通信端末の制御部では、番組スタート時に個人識別用プログラムを実行し、テレビの前の視聴者を上記ステップS3で付与された視聴者IDの入力によって識別し、視聴者IDに対応する個人情報を更新(初期設定)する。そして、放送システムからの映像を表示すると共に、視聴者IDに対応するキャラクタをテレビ画面上に表示する(ステップS6)。そして、放送システムから番組エンドを示す制御信号によって当該番組の放送が終了したか否かを判定し(ステップS7)、放送中であれば、以下の処理を繰返す。
【0025】
先ず、初めてキャラクタ操作が実行された場合、あるいは、視聴者により当該キャラクタ(本例では、ペットを育成する型のキャラクタ)の成長記録がリセットされている場合は、キャラクタの性格を示すキャラクタ性格データの初期値を設定する。なお、ここで言う「性格」とは、成長度合(学習度,形体,容姿,動作等に現れる成長度合),言動内容などを決定する要素をまとめた用語として用いている。性格を判定するための性格判定テーブルには、例えば、キャラクタの成長度合、言動内容等を決定するためのアルゴリズムがキャラクタ毎に登録されている。上記アルゴリズムは、例えば、キャラクタの性格の初期値,視聴者の個人情報,上記ステップS1でダウンロードした変動情報,視聴者のキャラクタに対するリモコン操作の情報,カレンダ情報,時刻情報等を係数/変数とした関数が使用され、初めてキャラクタ操作が実行された場合には初期の性格が設定される。
【0026】
以降、上記のような性格判定テーブルを用いて、リモコン操作の情報等の変数に応じてキャラクタの性格の変化を示す値を決定し、当該視聴者に対応するキャラクタのキャラクタ性格データを更新する(ステップS8)。続いて、ボタン入力(リモコン操作の情報入力)があるか否かを判定し(ステップS9)、リモコン操作の情報入力が無い場合、すなわち、番組コンテンツに係るキャラクタへの問いかけに対する応答や、双方通信での問いかけに対する応答、番組コンテンツの変動情報に関連するメッセージに対する反応(キャラクタへの指示)など、所定時間内にキャラクタに対する反応データの入力が無かった場合には、上記ステップS7に戻り、放送が終了していない場合はステップS8の処理に移行し、キャラクタ性格データの更新処理を実行する。ここでのキャラクタ性格データの更新処理としては、例えば学習度が下がったり、元気が無くなったりするなど、画面上のキャラクタの言葉,表情,行動等の言動内容に現われるように、また、成長度合が変化するように当該パラメータを更新する。キャラクタの学習度としては、視聴者の嗜好に対するキャラクタの学習度が含まれる。例えば、嗜好に係るキャラクタからの問いかけ/応答による視聴者とキャラクタとの間の会話情報に基づいて視聴者の嗜好が判定されると共に、視聴者の嗜好に対するキャラクタの学習度が判定されて記録される。
【0027】
一方、上記ステップS9において、ボタン入力による反応データの入力があった場合には、性格判定テーブルを用いて、ボタン操作の情報等の変数に応じてキャラクタメッセージを決定して画像及び音声データを更新し(ステップS10)、上記ステップS6に移行してキャラクタの言動内容を変化させる映像を表示する。そして、上記ステップS6からS10の処理が繰返され、放送が終了したのであれば、テレビ放送でのキャラクタ制御の処理を終了する。なお、キャラクタ制御の更新データはBSチューナ内の記憶媒体又はデジタル画像/音声表示装置6内にハードディスク(HD)などの補助記憶媒体、若しくはテレビ放送局側のサーバ等の記憶媒体に記録される。次回の番組の放送の際には更新データを用いて、キャラクタを成長させて行く。
【0028】
以下、具体例を例として説明する。本発明では、番組コンテンツの変動情報をキャラクタの制御パラメータとして、テレビ画面上のキャラクタの言動内容を番組内容と関連付けて表示する制御を行うようにしているが、以下、番組コンテンツが天気予報である場合を例として説明する。
【0029】
天気予報の番組コンセプトとしては、天気予報を「もっと身近に」をテーマに、BSデータ放送の双方向通信等の機能を利用して、「遊べる」を中心に、「使える」、「役に立つ」の3つのキーワードで情報を提供する「新しい天気予報」である。提供する天気予報の情報は、例えば一回当たり10分から30分の番組として、毎日複数回提供する。一例としては、朝は出社前、登校前の視聴者に一日の行動の指針になる天気情報(会社員、子供向けの天気情報)を提供し、昼は主婦層に密着した天気情報(主婦層向けの天気情報)を提供し、夜は明日の天気に役立つ天気情報(一般成人向けの天気情報)を提供し、深夜は、明日の朝の出勤時に必要な天気情報を提供(若者向けの天気情報)を提供するというように、時間帯によってターゲットに合った天気予報を提供し、また、朝・昼・夜・深夜というように複数のゾーンにより一日を通して天気に係る情報をグローバルに紹介する。
【0030】
図4(A)〜(C)は、天気予報の番組に対応して設定されたキャラクタの具体例を示しており、テレビジョンモニタに同図のような番組独自のキャラクタが現われる。本例では、図4(A)が子供向けのお姉さんタイプのキャラクタの例、同図(B)がお母さん向けのしっかり主婦タイプのキャラクタの例、同図(C)がお父さん向けの物知りタイプの例であり、視聴者個人が選択して所望のキャラクタを指定することができる。そして、テレビの中の「バーチャルペット」として、自分のペットを育てるような感覚を楽しむことができる。キャラクタは、リモコンの操作に応答して言動内容が変化し、また、天気情報の内容に応じて言動内容(表情を含む動作やメッセージの内容)が変化する。キャラクタの気分はその日の天気次第であり、天気に応じてキャラクタ(本例ではペット)が視聴者(飼主)に対して多彩な質問やお願いを出し、例えば丁寧に接しないと、ペットの機嫌が悪くなるようにする。
【0031】
このように、テレビ放送局が流す天気予報や株価データなどの日々更新される変動情報と、視聴者がキャラクタにリモコンで入力してきたキャラクタへの反応データによって、テレビの前の視聴者個人が指定したキャラクタがテレビの中であたかも実際に住んでいるかのような反応を示すように制御する。また、番組内のBGM(Back Ground Music)は視聴者が選択可能とし、視聴者の好みの音楽を配信して番組中にBGMとして流す。また、朝・昼・夜・深夜などの複数のゾーンによって、子供向け、主婦層向け、一般向け、若者向けと言うように、時間帯や視聴者個人のイメージに合った音楽を配信して流す。
【0032】
これらの制御は、本例ではキャラクタ制御プログラムによって制御する。例えば、天気予報の場合は、天気情報(雨、くもり、快晴、湿度、温度、風力等の変動情報)及びキャラクタへの反応情報(或いはいずれか一方の情報)に基づいて、キャラクタの言動内容を天気予報の内容(ダウンロード時の情報、或いは蓄積記録した所定期間の情報)と連動させて表示し、株価情報の場合は、株価情報(東証平均株価、前日比、各銘柄の株価等の変動情報)及びキャラクタへの反応情報(或いはいずれか一方の情報)に基づいて、同様に連動させて表示する。また、キャラクタの言動内容は、視聴者が登録した個人情報に応じて表示メッセージが決定され、例えば、子供を想定したキャラクタは、情操教育に役立つような発言や行動を取る。
【0033】
図5(A)〜(E)は、視聴者が子供の場合を想定したキャラクタの言動内容の例を示している。本例ではキャラクタの種類に応じてキャラクタの性格やキャラクタの言動パターンの変化を決定してストーリーを進行させるようににしている。例えば図5(A)に示すように、天気情報の履歴(過去数日間の天気情報と当日の天気情報)から例えば「最近雨が降ってないなあ…そういえば、お花、大丈夫かな?」と言うように、当該キャラクタ独自の用語「本例では“お花”」を入れて現在までの所定期間の天気を示すメッセージをキャラクタに発言させる。その状態で視聴者がリモコンで応答操作をした場合には、例えば図5(B)に示すように、枯れかけた“お花”のキャラクタを表示する。
【0034】
図5(B)の表示に続いて、例えば図5(C)中に示すように、キャラクタとの会話に係るメニューを表示して、キャラクタへの反応データの入力を視聴者に対して促す。その状態で例えば図5(C)中の「お水」、「入れる」がリモコン操作で応答された場合は、枯れそうな状態から元気な状態へとキャラクタ(花)の感情度合を遷移させ、図5(D)中に示すように、キャラクタの表情を変えると共にキャラクタからのお礼を示すメッセージを表示する。また、カレンダ情報と天気情報に基づいて季節に応じたメッセージを表示する。例えば、冬は乾燥しがちのため、とくに湿度の低い日には、キャラクタを通じて、図5(E)中に示すように、うがいの大切さを呼びかけたりする。
【0035】
上記の例の如く、子供向けのキャラクタの場合は、情操教育や学習に役立つ表示内容とする。また、ゴルフをするには…、釣りをするには…、洗濯をするには…、スキーをするには…、お肌を守るには…、とうように目的別の天気予報をキャラクタの言動を通じて提供する。例えば主婦層向けのキャラクタの場合は、「洗濯予報」、「外出予報」、「園芸予報」などのメニューが表示され、該当のメニューが洗濯されると、その日の最新の天気予報の情報、現在の時刻、キャラクタの性格等の係数/変数情報に基づいて当該キャラクタの表示メッセージを決定し、テレビ画面上に表示する。例えば「洗濯予報」の場合は、上記係数/変数情報から求めた洗濯指数に応じて表示メッセージを決定し、「今日は湿度が高く、午後の天気は曇りの見込みですので、乾きやすい物を選択しましょう」と言うような洗濯に係る情報をキャラクタの吹き出し若しくは音声で表示し、「外出予報」の場合は、「夕方の天気は雨の見込みですので、お出かけの際は傘をお忘れなく」と言うような外出に係るメッセージを表示することで、視聴者の生活に密着した情報を提供する。
【0036】
なお、本実施の形態では、視聴者個人が複数種類の中からキャラクタを選択して指定する場合を例としているが、登録された性別,年齢,家族構成等の個人情報に応じてその人向けのキャラクタを自動的に複数決定して表示し、その中から指定させるようにしても良い。また、視聴者個人に対応するキャラクタは、視聴者の操作に応じてキャラクタの形状的な成長度合いを変化させる他に、学習機能を持たせて知能的な成長度合いを変化させるようにするのが好ましく、さらに、固定的ではなく、時間や曜日でキャラクタを他のキャラクタに替えたり、時には、別の曜日や時間のキャラクタが遊びに来るイベントを発生させたりするようにしても良い。
【0037】
次に、放送システム側との双方向通信を利用して、会話形式で個人向けの番組コンテンツを提供する方法について具体例を示して説明する。
【0038】
番組コンテンツが天気予報の場合、視聴者の最も知りたい地域の天気情報を詳細まで紹介する。方法としては、例えば全国を150箇所(例えば市町村をグループ化したエリア)に分割すると言うように、ピンポイントで天気予報を紹介する。キャラクタは、例えば、分割した150箇所にそれぞれ異なるキャラクタを配置すると言うように、視聴者個人が指定したキャラクタ(ペット)以外のキャラクタを最小分割エリアにそれぞれ配置し、分割エリアに対応するキャラクタをペットと共に若しくは単独で表示する。例えば、視聴者が指示した場所によって、様々なキャラクタが遊びに来てくれると言うように当該分割エリアのキャラクタを表示する。出会ったキャラクタは視聴者端末の記録媒体に保存され、コレクションアイテムとすることもできる。また、番組を会員制とした形態では、会員情報としてコレクションアイテムの情報を放送システム側のサーバに保存し、サーバを介して他の視聴者とのアイテム交換も可能としている。
【0039】
図6は、天気予報の表示画面の一例で、中国四国地方の天気予報の画面例を示している。本例では、都道府県単位の選択メニューを表示し、キャラクタの案内メッセージに従ってリモコン操作で所望の都道府県を選択すると、該当の都道府県の天気予報が表示されるようになっている。そして、更に該当の都道府県の地図上で分割エリアを指示あるいは分割エリアの選択メニューから選択して指示すると、該当の分割エリアの天気予報が表示されるようになっている。本例では、全国地図を初期画面として表示し、視聴者が全国地図から地方を選択し、地方地図から県を選択し、更に県地図から地域(分割エリア)を選択する形態としている。なお、初期画面としては、登録された個人情報(住所を要素とする情報)に基づいて当該都道府県あるいは最小分割エリアの天気予報の画面を自動的に表示するようにしても良い。
【0040】
また、図7に示すように、「天気予報」、「ペット」、「豆知識」、「お天気占い」のメニューを設け、放送システムから受信した変動情報、個人情報等に応じてキャラクタの言動内容を決定し、該当のメッセージを表示する。例えば、「豆知識」のメニューが選択された場合、暑い日の場合、注意として、「“熱射病”に気をつけましょう」、「熱射病は、帽子を被らずに炎天下で直射日光を浴びる……」、あるいは、「直射日光は“お肌”の大敵!」、「真夏の太陽を浴びると、紫外線によりメラニン色素が……」と言うように、役に立つ情報を紹介する。「お天気占い」のメニューは、例えば視聴者の個人情報とその日の天気との相性などからコンピュータ占いを実行し、番組の最後で占いの結果を紹介する。
【0041】
なお、上述した実施の形態では、テレビ放送の受信機能を有する通信端末としては、テレビジョン/BSチューナを用い、ソフトウェアを実行するためのCPUを有する装置としてはBSチューナを用い、キャラクタを反応させるための操作手段としてはテレビジョンのリモコンを用いた場合を例として説明したが、テレビ放送受信機能(好ましくは双方向テレビの機能)を有する通信端末(携帯電話、パーソナルコンピュータ等など)であれば良く、一体型や分離型などの装置構成や実行媒体を限定するものではない。
【0042】
また、キャラクタの「言動内容」という用語は、本発明においては、「行動並びに会話」だけを言うものではなく、「言葉づかい」、「形状」、「形状の態様」、「吹出しの文字の大きさ」等、キャラクタの表示形態に係るものを全て含む用語である。また、対象となる番組コンテンツは、連続的に変動する情報を含む天気予報や株価情報等のコンテンツに限るものではなく、断続的に変動する情報を含むコンテンツであっても良い。また、BSデータ放送により番組コンテンツを提供する場合を例として説明したが、BSデータ放送に限るものではなく、CS,地上波デジタル放送、ブロードバンドを利用した放送等に利用することができる。
【0043】
さらに、上述した実施の形態では、キャラクタの言動内容を番組コンテンツの内容と関連付けてテレビ番組の放送中又は番組の録画再生中に表示する場合を例として説明したが、テレビの前だけでなく、どこでもキャラクタとの会話を楽しめ、キャラクタの状態を示す情報などをいつでも取得できるようにしても良い。すなわち、視聴者個人を識別するID、視聴者の居住地域を含む個人情報、及びキャラクタの状態を示す情報を視聴者情報として、視聴者側のサーバ、テレビジョンの受信装置、又はテレビ放送局側のサーバのいずれかの装置の記憶媒体(内蔵型の記憶媒体又はメモリカード等の着脱可能な記憶媒体を含む外部記憶媒体)に記憶する視聴者情報記憶手段を備え、携帯電話等の携帯型通信端末やインターネット端末を含む視聴者装置から上記装置の記憶媒体に一時保存された視聴者情報、またはその視聴者情報に基づいて生成された視聴者個人向けの情報を取得し、キャラクタの状態などを確認したり、キャラクタとの会話を楽しんだり、キャラクタを育成して楽しんだりできるようにしても良い。
【0044】
また、視聴者の個人情報に基づき、また視聴者とキャラクタとの間の日々の会話情報(例えばキャラクタからの嗜好に係る問いかけメッセージに対する視聴者の応答操作の情報)から視聴者個人の嗜好を判断し、嗜好に合わせた有用な情報を番組コンテンツの放送中若しくは放送終了後に配信するようにしても良い。さらに、キャラクタを使ったCM(コマーシャル)で、個人の嗜好に合わせたCM情報を配信する形態とすることで、より効果的なCM展開が期待できる。また、キャラクタとの会話を通じて日々の予定を記憶させるようにすることによって、有能な秘書をテレビ画面内で雇うことが可能となる。
【0045】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、テレビ放送の番組コンテンツの変動情報をパラメータとしてキャラクタの言動内容を制御するようにしているので、テレビ画面上に表示されるキャラクタの言動内容をテレビ放送の内容と関連付けて表示することができる。また、従来の番組では画一的な情報又は全国平均的な情報しか配信することができなかったが、本発明によれば、視聴者個人の情報に基づき、またキャラクタと視聴者との間の日々の会話情報から視聴者個人の嗜好に合わせたより有用な情報をテレビ放送中又は番組の録画再生中に提供することが可能となる。さらに、視聴者の年代,性別,家族構成等の個人情報に応じたキャラクタを選択することができ、そのキャラクタに対応する言動内容が表示されるので、視聴者個人に合った言動内容を表示することができる。さらに、番組コンテンツの変動情報や視聴者の操作情報に応じてキャラクタの成長の変化を制御することで、番組の中でゲームのように入力情報を反映させてキャラクタを成長させながら、試聴者個人向けの番組コンテンツを進行させて行くことが可能となる。
【0046】
そのため、例えばテレビジョンの前の視聴者個人がテレビジョンの中でキャラクタを飼い、テレビジョンのリモコンの操作で会話したり、天気や豆知識などの情報のアドバイスを受けたり、キャラクタからの情報で楽しみながら学習したりするといったことが可能となる。また、キャラクタを通じて視聴者個人向けの情報を提供することができるので、子供たちへの日々の習慣づけた学習が可能になり、また、テレビジョン自体が独り暮しのお年寄りなどの会話の相手となることが可能になるなど、視聴者個人に合わせた様々な形態のテレビ放送を提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテレビ放送局側の放送システムと視聴者側の通信端末との接続構成の一例を示す模式図である。
【図2】本発明に係る各ソフトウェアの機能構成及びBSチューナのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明に係るテレビ放送でのキャラクタ制御方法を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明に係るキャラクタの具体例を示す図である。
【図5】本発明に係るテレビ放送でのキャラクタ制御方法を説明するための模式図である。
【図6】本発明に係る表示画面の第1の例である。
【図7】本発明に係る表示画面の第2の例である。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ
2 撮像手段
3 パラボナアンテナ
4 BSアンテナ
5 BSチューナ
6 デジタル画像/音声表示装置
7 アナログ画像/音声表示装置
10 操作情報入力装置
11 不揮発性メモリ(NVRAM)
12 記憶部
13 中央制御装置(CPU)
14 モデム
15 8PSK復調部
16 トランスポートストリーム(TS)デコード部
17 音声デコード部
18 映像デコード部
19 提示処理部
20 音声出力装置
21 画像出力装置
22 システムバス
23 BSチューナ(受信装置)
31 変動情報受信手段
32 言動制御手段
33 操作内容認識手段
34 成長度合制御手段
35 変動情報記録手段
36 双方向通信制御手段
37 個人識別手段
38 性格判定テーブル
39 キャラクタ制御データ

Claims (7)

  1. 番組の放送中または録画再生中に視聴者の操作に応答して動作するキャラクタをテレビ画面上に表示すると共に前記キャラクタの言動内容を番組コンテンツの内容と関連付けて表示するテレビジョンでのキャラクタ制御システムであって、
    前記番組の少なくとも時間、地域及び番組固有の情報を第一の変動情報としてダウンロードする変動情報受信手段と、
    前記視聴者が前記キャラクタに対しての操作情報を入力する操作情報入力手段と、
    前記第一の変動情報及び前記操作情報に基いて前記視聴者の嗜好に対する学習度を前記キャラクタの成長に反映させる成長度合制御手段と、
    以前にダウンロードされた第二の変動情報が蓄積して記録されている変動情報記憶手段と、
    前記第一の変動情報、前記操作情報、前記成長度合制御手段及び前記変動情報記録手段から前記キャラクタの言動内容の変化を制御する言動制御手段とを備え、
    前記成長度合制御手段及び前記変動情報記憶手段を用いて前記視聴者により設定された前記キャラクタの性格及び言動内容が作成され、前記言動制御手段が前記第一の変動情報及び入力された前記操作情報に基いて前記言動内容を変化させると共に、前記成長度合制御手段と前記変動情報記憶手段が更新されることを特徴とするテレビジョンでのキャラクタ制御システム。
  2. 前記テレビ放送局側から視聴者装置側に送られる複数種類のキャラクタの中から好みのキャラクタを視聴者個人が選択できるようになっており、前記キャラクタの言動内容は、前記視聴者個人によって選択されたキャラクタに対応する言動内容が表示されるようになっている請求項1に記載のテレビジョンでのキャラクタ制御システム。
  3. 前記番組コンテンツを表示する視聴者側の装置がテレビジョンであって、前記キャラクタの表示制御に係る手段を前記テレビジョンの受信装置に備えた請求項1または2に記載のテレビジョンでのキャラクタ制御システム。
  4. 前記操作情報を入力する手段がテレビチャンネルの切替操作及びデータ放送の操作が行えるテレビジョンの操作情報入力装置であって、前記言動制御手段は、前記操作情報入力装置からの操作情報に基いて前記キャラクタの言動内容を変化させるようになっている請求項1乃至3のいずれかに記載のテレビジョンでのキャラクタ制御システム。
  5. 前記視聴者個人を識別するID、前記視聴者の居住地域を含む個人情報、及び前記キャラクタの状態を示す情報を視聴者情報として記憶媒体に記憶する視聴者情報記憶手段を備え、視聴者側のサーバ、前記テレビジョンの受信装置、又はテレビ放送局側のサーバの前記記憶媒体に一時保存された視聴者情報に基づいて視聴者個人向けの情報を配信し得るようにした請求項1乃至4のいずれかに記載のテレビジョンでのキャラクタ制御システム。
  6. 前記記憶媒体に一時保存された視聴者情報を、携帯通信端末、インターネット端末を含む視聴者側の装置から確認し得るようにした請求項1乃至5のいずれかに記載のテレビジョンでのキャラクタ制御システム。
  7. 前記番組コンテンツの放送中に表示される前記キャラクタからの問いかけメッセージに対する視聴者からの応答操作による情報に基づいて前記視聴者個人の嗜好を判断する嗜好判断手段を備え、前記視聴者個人の嗜好に合わせた視聴者個人向けの情報を前記番組コンテンツの放送中又は番組の録画再生中に提供するようになっている請求項1乃至6のいずれかに記載のテレビジョンでのキャラクタ制御システム。
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