JP2000024324A

JP2000024324A - 携帯型デ―タ記憶装置及び画像表示機能付ゲ―ム装置及びデ―タ通信システム

Info

Publication number: JP2000024324A
Application number: JP5418799A
Authority: JP
Inventors: Yusuke Shimizu; 祐介清水; Yoshihiro Toyao; 好浩鳥谷尾
Original assignee: Sega Enterprises Ltd
Current assignee: Sega Corp
Priority date: 1998-05-01
Filing date: 1999-03-02
Publication date: 2000-01-25

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明は各種データをゲームに取り込んで現
実に則した状況をゲーム中の仮想空間に再現することを
課題とする。【解決手段】携帯型データ記憶装置１０は、内部には
各センサが内蔵されており、プレイヤの腕に装着された
状態で各種データを定期的に検出して記憶するデータ蓄
積機能を有する。そして、携帯型データ記憶装置１０に
蓄積されたデータは、室内通信用の送信機３０からテレ
ビゲーム装置１１の受信機３５へ送信するか、あるいは
屋外通信用の携帯電話機３１を使用して通信回線からテ
レビゲーム装置１１へ送信する。テレビゲーム装置１１
では、携帯型データ記憶装置１０から供給された現実の
各種データをゲーム上の仮想空間に反映させることによ
り、プレイヤ自身が実際に経験するであろう仮想世界を
シミュレーションすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はセンサにより検出さ
れたデータを蓄積する携帯型データ記憶装置、及び携帯
型データ記憶装置から供給されたデータに基づいてゲー
ム画像を生成する画像表示機能付ゲーム装置、及び携帯
型データ記憶装置と画像表示機能付ゲーム装置の間でデ
ータ通信を行うデータ通信システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から知られている画像表示機能付ゲ
ーム装置においては、ゲームソフトウエアが記録された
ＣＤ−ＲＯＭ又はカートリッジをゲーム装置本体に装着
することにより当該ゲームソフトウエアに応じた画像が
テレビジョン装置又はディスプレイ装置に表示され、音
声と共にゲームを楽しむことができる。

【０００３】この種のゲーム装置では、ゲーム内容がＣ
Ｄ−ＲＯＭ又はカートリッジ等に記憶されたゲームソフ
トウエアによりプログラムされた範囲内に制限されてお
り、プレイヤがコントローラの操作釦を操作することに
より、その操作に応じた内容のゲーム展開が行われる。
そのため、従来のゲーム装置では、ゲームソフトウエア
により決められたルールに従って順番に場面が進むよう
になっており、このルールに従わないときはゲームオー
バとなる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ゲーム装置において、ゲーム内容がゲームソフトウエア
により決められてしまうので、操作者（プレイヤ）がそ
のゲーム内容をさらに発展させることができず、ゲーム
ソフトウエアにプログラムされたゲーム内容を越えるこ
とができなかった。

【０００５】そのため、例えば各操作者が個別に持って
いる固有のデータ、例えばその日によって刻々と変化す
る体温、血圧、脈拍等の人体データや、あるいは気圧、
気温、天候等の環境データ等をゲーム内容に盛り込むこ
とができないので、各操作者個人のデータあるいは現実
の世界で起きた変化を捕らえたデータ等をゲーム内容に
反映させたり、仮想情報としてゲームの中で再現させて
よりゲーム内容を発展させることができなかった。

【０００６】従って、ゲーム装置においては、単にゲー
ムソフトウエアにより決められたゲーム内容をディスプ
レイに再現するだけでなく、予めプログラムされていな
い状況に展開するようにゲーム内容を変化させて楽しめ
ることが要望されている。そこで、本発明は、上記課題
を解決した携帯型データ記憶装置及び画像表示機能付ゲ
ーム装置及びデータ通信システムを提供することを目的
とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。上記請求項１
記載の発明は、センサにより検出されたデータを蓄積す
るメモリと、該メモリに蓄積されたデータをゲーム装置
に供給する供給手段と、を有することを特徴とするもの
である。

【０００８】従って、請求項１記載の発明によれば、セ
ンサにより検出されたデータをメモリに蓄積し、この蓄
積されたデータをゲーム装置に供給するため、ゲーム装
置で上記データに基づいてゲーム内容を発展させること
が可能になり、各操作者個人のデータあるいは現実の世
界で起きた変化を捕らえたデータ等をゲーム内容に反映
させたり、仮想情報としてゲームの中で再現させること
ができる。

【０００９】上記請求項２記載の発明は、端末装置に蓄
積されたデータを受信する受信部と、該受信部で受信さ
れたデータを記憶するメモリと、該メモリに蓄積された
データをゲーム装置に供給する供給手段と、を有するこ
とを特徴とするものである。

【００１０】従って、請求項２記載の発明によれば、端
末装置に蓄積された大量のデータを受信し、受信部で受
信されたデータを記憶してゲーム装置に供給するため、
端末装置に蓄積されたデータを容易に集計することがで
き、大量のデータをゲーム内容に反映させることが可能
になり、各操作者個人のデータあるいは現実の世界で起
きた変化を捕らえたデータ等をゲーム内容に反映させた
り、仮想情報としてゲームの中で再現させることができ
る。

【００１１】上記請求項３記載の発明は、センサにより
検出されたデータを蓄積するメモリと、該メモリに蓄積
されたデータを外部のデータベースに供給する供給手段
と、を有することを特徴とするものである。従って、請
求項３記載の発明によれば、センサにより検出されたデ
ータをメモリに蓄積し、この蓄積されたデータをデータ
ベースに供給するため、外部のデータベースにプレイヤ
が体験したデータを蓄積することができる。そのため、
外部のデータベースに登録されたデータに基づいてゲー
ム内容を発展させることが可能になり、各操作者個人の
データあるいは現実の世界で起きた変化を捕らえたデー
タ等をゲーム内容に反映させたり、仮想情報としてゲー
ムの中で再現させることができる。

【００１２】上記請求項４記載の発明は、前記請求項１
乃至３記載の携帯型データ記憶装置であって、前記セン
サは、環境センサであることを特徴とするものである。
従って、請求項４記載の発明によれば、環境センサによ
り検出された気圧、気温、天候等の環境データ等をゲー
ム内容に取り込むことができる。

【００１３】上記請求項５記載の発明は、前記請求項１
乃至３記載の携帯型データ記憶装置であって、前記セン
サは、操作者の体調を検出する人体センサであることを
特徴とするものである。従って、請求項５記載の発明に
よれば、人体センサにより検出されたプレイヤの体温、
血圧、脈拍等の人体データ等をゲーム内容に取り込むこ
とができる。

【００１４】上記請求項６記載の発明は、前記請求項１
乃至３記載の携帯型データ記憶装置であって、前記供給
手段は、通信回線を介して前記データを送信することを
特徴とするものである。従って、請求項６記載の発明に
よれば、供給手段が通信回線を介してデータを送信する
ため、メモリに記憶された各種データを簡単且つ短時間
にゲーム装置や端末装置やデータベースに供給すること
ができる。

【００１５】上記請求項７記載の発明は、ディスプレイ
にゲーム画像を表示させ、入力手段からの操作信号に応
じたゲーム画像を生成する画像表示機能付ゲーム装置に
おいて、センサにより検出されたデータが出力されるこ
とにより該データを記憶する記憶手段と、該記憶手段に
記憶されたデータに基づいてゲーム画像を生成する画像
生成手段と、を備えてなることを特徴とするものであ
る。

【００１６】従って、請求項７記載の発明によれば、セ
ンサにより検出されたデータが供給されることにより該
データを記憶手段に記憶させると共に、記憶手段に記憶
されたデータに基づいてゲーム画像を生成するため、上
記データに基づいてゲーム内容を発展させることが可能
になり、各操作者個人のデータあるいは現実の世界で起
きた変化を捕らえたデータ等をゲーム内容に反映させた
り、仮想情報としてゲームの中で再現させることができ
る。

【００１７】また、上記請求項８記載の発明は、ディス
プレイにゲーム画像を表示させ、入力手段からの操作信
号に応じたゲーム画像を生成する画像表示機能付ゲーム
装置において、データ放送を受信するチューナにより受
信されたデータを記憶する記憶手段と、該記憶手段に記
憶されたデータに基づいてゲーム画像を生成する画像生
成手段と、を備えてなることを特徴とするものである。

【００１８】従って、請求項８記載の発明によれば、チ
ューナにより受信されたデータ放送のデータを記憶手段
に記憶すると共に、記憶手段に記憶されたデータに基づ
いてゲーム画像を生成するため、上記データに基づいて
ゲーム内容を発展させることが可能になり、例えば経
済、気象、環境等の情報をゲーム内容に反映させたり、
仮想情報としてゲームの中で再現させることができる。

【００１９】また、上記請求項９記載の発明は、ディス
プレイにゲーム画像を表示させ、入力手段からの操作信
号に応じたゲーム画像を生成するゲーム装置において、
データ放送を受信するチューナにより受信されたデータ
から、ゲームのパラメータとなるデータを選択する選択
手段と、該選択手段により選択されたデータをゲームの
パラメータとして用いて、ゲームを制御するゲーム制御
手段と、を備えてなることを特徴とするものである。

【００２０】従って、請求項９記載の発明によれば、チ
ューナにより受信されたデータ放送のデータから、ゲー
ムのパラメータとなるデータを選択し、選択されたデー
タをゲームのパラメータとして用いて、ゲームを制御す
るため、上記請求項８と同様な作用・効果が得られる。
また、上記請求項１０記載の発明は、ディスプレイにゲ
ーム画像を表示させ、入力手段からの操作信号に応じた
ゲーム画像を生成する画像表示機能付ゲーム装置におい
て、ネットワーク上に配信されたデータを取り込む通信
手段と、該通信手段により取り込まれたデータを記憶す
る記憶手段と、該記憶手段に記憶されたデータに基づい
てゲーム画像を生成する画像生成手段と、を備えてなる
ことを特徴とするものである。

【００２１】従って、請求項１０記載の発明によれば、
ネットワーク上に配信されたデータを取り込むことによ
り、記憶手段にデータを記憶すると共に、データに基づ
いてゲーム画像を生成するため、上記請求項８及び請求
項９と同様な作用・効果が得られる。また、上記請求項
１１記載の発明は、ディスプレイにゲーム画像を表示さ
せ、入力手段からの操作信号に応じたゲーム画像を生成
するゲーム装置において、ネットワーク上に配信された
データを取り込む通信手段と、該通信手段により取り込
まれたデータから、ゲームのパラメータとなるデータを
選択する選択手段と、該選択手段により選択されたデー
タをゲームのパラメータとして用いて、ゲームを制御す
るゲーム制御手段と、を備えてなることを特徴とするも
のである。

【００２２】従って、請求項１１記載の発明によれば、
ネットワーク上に配信されたデータを取り込むと共に、
ゲームのパラメータとなるデータを選択し、選択された
データをゲームのパラメータとして用いて、ゲームを制
御するため、上記請求項８〜１０と同様な作用・効果が
得られる。また、上記請求項１２記載の発明は、メモリ
に蓄積されたデータを外部のデータベースに供給する携
帯型データ記憶装置と、前記データベースに記憶された
データを通信回線を介して画像表示機能付ゲーム装置に
送信する通信制御装置と、前記携帯型データ記憶装置か
らのデータと前記データベースからのデータに基づいて
ゲーム画像を生成する画像表示機能付ゲーム装置と、か
らなることを特徴とするデータ通信システムである。

【００２３】従って、請求項１２記載の発明によれば、
携帯型データ記憶装置と外部のデータベースと画像表示
機能付ゲーム装置とが相互にデータ通信してデータの送
受信を行えるので、例えば多数のユーザ同志が同一のゲ
ームに参加して同じ仮想空間を疑似体験することができ
る。

【００２４】

【発明の実施の形態】以下図面と共に本発明の実施の形
態について説明する。図１は本発明になる携帯型データ
記憶装置及び画像表示機能付ゲーム装置の一実施例の斜
視図である。また、図２は携帯型データ記憶装置及び画
像表示機能付ゲーム装置の構成を示すブロック図であ
る。

【００２５】図１及び図２に示されるように、携帯型デ
ータ記憶装置１０は腕時計型の形状となっており、内部
には後述するように各種センサが内蔵されている。ま
た、携帯型データ記憶装置１０は、プレイヤの腕に装着
された状態で各種データを定期的に検出して記憶するデ
ータ蓄積機能を有する。そして、携帯型データ記憶装置
１０に蓄積されたデータは、室内用の無線通信システム
又は屋外から通信回線を介してテレビゲーム装置１１に
送信される。

【００２６】テレビゲーム装置１１は、装置本体１２
と、入力手段としてのコントローラ１３とからなる。コ
ントローラ１３には、複数の操作キー１４が設けられて
おり、各操作キー１４が押下されると、その操作信号が
ケーブル１５を介して装置本体１２へ供給される。尚、
上記のようなコントローラ１３の代わりにキーボードや
マウスやトラックボール等を用いることもできる。ま
た、テレビゲーム装置１１は、ゲーム用ソフトウエアの
画像表示機能によるゲーム画像を表示させることができ
る。また、ゲーム用ソフトウエアは、パーソナルコンピ
ュータに用いることも可能である。

【００２７】装置本体１２は、上部にＣＤ−ＲＯＭ（図
示せず）が収納されるディスク収納部１２ａを有し、前
面にケーブル１５が接続されるコネクタ１２ｂが設けら
れている。尚、ディスク収納部１２ａに装着されるＣＤ
−ＲＯＭには、テレビゲーム用のソフトウエアが記憶さ
れている。そして、ディスク収納部１２ａの下方には、
ＣＤ−ＲＯＭの記録面に形成された微小なピットを光学
的に読み取る光ピックアップが内蔵されている。

【００２８】上記のように構成されたテレビゲーム装置
１１を用いてテレビゲームを行うときは、まず、ケーブ
ル１６を介して装置本体１２とテレビジョン装置１７と
の間を接続する。テレビジョン装置１７は、通常、電波
で放送された画像を表示する家庭用のものであり、テレ
ビゲームを行うときには通常のテレビチャンネルからビ
デオチャンネルに切り替える。また、テレビジョン装置
１７は、箱型の筐体１８内にＣＲＴディスプレイ１９が
組み込まれた構成であり、その前面にはケーブル１６が
接続されるコネクタ孔１７ａが設けられている。

【００２９】テレビゲーム装置１１の電源をオンにする
とともに、テレビジョン装置１２の電源をオンにする。
これにより、テレビジョン装置１７には、当該テレビゲ
ームのデモ画面が表示される。その後、コントローラ１
３に設置されたスタート釦に相当する操作キー１４を押
下すると、ＣＤ−ＲＯＭに記憶されたテレビゲームがス
タートする。

【００３０】図２に示されるように、携帯型データ記憶
装置１０は、平板状に形成されたハウジング２６にバン
ド２７が結合された構成である。そして、ハウジング２
６の上面には、表示装置としての液晶ディスプレイ２８
と、各種操作キー２９とが設けられている。さらに、ハ
ウジング２６は、左側面に無線（赤外線又は電波）によ
りデータを送信する室内用の送信機３０を有し、右側面
に携帯電話機３１からの通信ケーブル３２が接続される
屋外通信用のコネクタ３３を有する。

【００３１】テレビゲーム装置１１の装置本体１２は、
大略、ＣＤ−ＲＯＭ駆動部２０と、光ピックアップ部２
１と、音声・画像処理部２２と、制御回路２３と、メモ
リ（記憶手段）２４とから構成されている。従って、Ｃ
Ｄ−ＲＯＭ駆動部２０にＣＤ−ＲＯＭが装着されて回転
駆動されると、光ピックアップ部２１がＣＤ−ＲＯＭに
記憶されたデータを読み取り、このデータが音声・画像
処理部２２で音声信号及び画像信号に変換されてテレビ
ジョン装置１７に供給される。

【００３２】また、メモリ２４には、各種制御プログラ
ムが格納されている。制御回路２３は、メモリ２４に記
憶された各種制御プログラムに基づいて後述するような
制御処理を実行する。さらに、装置本体１２には、上記
送信機３０から送信されたデータを受信する受信機３５
と、通信回線に接続される通信用モデム３６が設けられ
ている。そのため、携帯型データ記憶装置１０に蓄積さ
れた各種データは、無線による室内用通信システム（送
信機３０と受信機３５とからなる）を介してテレビゲー
ム装置１１のメモリ２４に供給する方法と、屋外から携
帯電話機３１を使用して通信回線からテレビゲーム装置
１１のメモリ２４に供給する方法とのいずれかの方法に
より供給することができる。

【００３３】図３は携帯型データ記憶装置１０の構成を
示すブロック図である。図３に示されるように、携帯型
データ記憶装置１０は、前述した液晶ディスプレイ２
８、各種操作キー２９、コネクタ３０の他にＣＰＵ４
０、メモリ４１、通信用インターフェイス４２、気圧セ
ンサ４３、気温センサ４４、位置センサ４５、体温セン
サ４６、血圧センサ４７、脈拍センサ４８を有する。

【００３４】尚、気圧センサ４３、気温センサ４４、位
置センサ４５は、周囲の環境の変化を測定するための環
境センサであり、体温センサ４６、血圧センサ４７、脈
拍センサ４８はプレイヤ自身の体調を測定するための人
体センサである。また、センサとしては、上記センサに
限らず、例えば湿度センサや天候を検出するセンサ等を
設けても良い。

【００３５】気圧センサ４３は、気圧の変化を検出する
センサであり、気圧の変化からその場所の高度を測定で
きる。また、気温センサ４４は、気温の変化を検出する
センサであり、気温の変化から外気温度だけでなく建物
内部の温度や電車や地下道等の温度変化も測定できる。
また、位置センサ４５は、ＧＰＳ（Global Positioning
System)により現在位置を測定する簡易型のセンサであ
り、電車や自動車により移動した場合でも移動位置を測
定できる。また、体温センサ４６は、体温の変化を測定
するセンサであり、体温の変化からそのときの体調や運
動量等を測定できる。また、血圧センサ４７は、血圧の
変化を測定するセンサであり、血圧の変化からそのとき
の体調や運動量等を測定できる。また、脈拍センサ４８
は、脈拍の変化を測定するセンサであり、脈拍の変化か
らそのときの体調や運動量等を測定できる。

【００３６】図４は携帯型データ記憶装置１０のメモリ
４１に記憶されたデータファイルを模式的に示した図で
ある。図４に示されるように、メモリ４１に記憶された
データファイル４９には、各センサにより検出された気
圧データ、気温データ、位置データ、体温データ、血圧
データ、脈拍データ及び操作キー２９により供給された
指示データ等が所定時間毎に記憶されている。尚、各種
データを記憶する時間間隔は、任意に設定することが可
能であり、例えばよりきめ細かいデータを検出したい場
合には１〜５分間隔、あるいは１日の大体のデータを検
出したい場合には３０分、６０分間隔に設定することも
できる。

【００３７】また、携帯型データ記憶装置１０のメモリ
４１の容量によって各データの記憶量が制限されるた
め、メモリ４１の空き容量が少なくなった時点で記憶さ
れたデータを送信してメモリ４１をクリアする。図５は
携帯型データ記憶装置１０のＣＰＵ４０が実行するデー
タ記憶処理のフローチャートである。

【００３８】図５に示されるように、ＣＰＵ４０はステ
ップＳ１１（以下「ステップ」を省略する）で操作キー
２９の中の表示キーがオンに操作されたかどうかをチェ
ックする。Ｓ１１で表示キーがオンに操作されると、Ｓ
１２に移行して表示フラグを「１」にセットする。尚、
Ｓ１１で表示キーがオンに操作されないときは、Ｓ１２
の処理を実行せずにＳ１３に進む。

【００３９】Ｓ１３では、操作キー２９の中の表示クリ
アキーがオンに操作されたかどうかをチェックする。Ｓ
１３で表示クリアキーがオンに操作されると、Ｓ１４に
移行して表示フラグを「０」にセットする。尚、Ｓ１３
で表示クリアキーがオンに操作されないときは、Ｓ１４
の処理を実行せずにＳ１５に進む。次のＳ１５では、表
示フラグが「１」かどうかをチェックする。Ｓ１６で表
示フラグが「１」であるときは、Ｓ１６に移行して現在
検出している各センサ４３〜４８の検出データを液晶デ
ィスプレイ２８に表示する。尚、Ｓ１５で表示フラグが
「０」であるときは、Ｓ１６の処理を実行せずにＳ１７
に進む。

【００４０】そして、Ｓ１７では、タイマのカウント値
が予め設定された設定時間、すなわち時間間隔になった
かどうかをチェックする。そして、所定の時間間隔にな
ると、Ｓ１８に進み、気圧センサ４３により検出された
気圧データを読み込み、メモリ４１に記憶させる。次の
Ｓ１９では、気温センサ４４により検出された気温デー
タを読み込み、メモリ４１に記憶させる。続いてＳ２０
では、位置センサ４５により検出された位置データを読
み込み、メモリ４１に記憶させる。

【００４１】次のＳ２１では、体温センサ４６により検
出された体温データを読み込み、メモリ４１に記憶させ
る。続いてＳ２２では、血圧センサ４７により検出され
た血圧データを読み込み、メモリ４１に記憶させる。次
のＳ２３では、脈拍センサ４８により検出された脈拍デ
ータを読み込み、メモリ４１に記憶させる。そしてＳ２
４では、現在の年・月・日・時刻をメモリ４１に記憶さ
せる。

【００４２】Ｓ２５においては、メモリ４１に記憶され
た各データを送信するかどうかをチェックしており、操
作キー２９の中のデータ送信キーがオフであるときは、
上記Ｓ１１に戻り、Ｓ１１以降の処理を繰り返す。ま
た、Ｓ２５においては、データ送信キーがオンに操作さ
れたときは、Ｓ２６に進み、メモリ４１に記憶されたデ
ータファイル４９の各データを前述した送信機３０から
テレビゲーム装置１１の受信機３５へ送信してメモリ２
４に記憶させるか、あるいは携帯電話機３１を使用して
通信回線からテレビゲーム装置１１へ送信してメモリ２
４に記憶させる。

【００４３】そして、Ｓ２７では、送信済みのデータフ
ァイル４９をメモリ４１から消去してメモリ４１をクリ
アする。このように、携帯型データ記憶装置１０では、
定期的に各センサ４３〜４８が検出したデータをメモリ
４１に記憶させてデータファイル４９を作成する。ここ
で、上記テレビゲーム装置１１において、携帯型データ
記憶装置１０から供給された各データに基づいて行う制
御処理について説明する。

【００４４】図６はテレビゲーム装置１１の制御回路２
３が実行するメイン制御処理を説明するためのフローチ
ャートである。図６に示されるように、電源が投入され
るか、又はリセットスイッチがオンに操作されると、Ｓ
３１で装置本体１２のディスク収納部１２ａに装着され
たＣＤ−ＲＯＭに記憶されたデータを読み込み、テレビ
ジョン装置１７のＣＲＴディスプレイ１９に当該テレビ
ゲームのデモ画面を表示させる。

【００４５】次のＳ３２では、コントローラ１３に設置
されたスタート釦に相当する操作キー１４が押下される
ことにより、ゲーム開始状態となる。そして、Ｓ３３で
は、ＣＤ−ＲＯＭに記憶されたテレビゲームのゲーム開
始処理が実行されてスタート画面をテレビジョン装置１
７のＣＲＴディスプレイ１９に表示させる。また、Ｓ３
３においては、ゲーム開始処理時にプレイヤが入力した
個人データに基づいたデータファイルを作成する。

【００４６】次のＳ３４では、プレイヤがコントローラ
１３の各操作キー１４を操作させてテレビゲームを進行
させる。これとともに、テレビジョン装置１７のＣＲＴ
ディスプレイ１９には、プレイヤの操作に応じた画像が
表示される。Ｓ３５では、テレビゲームが終了したかど
うかをチェックしており、ゲームオーバ等によりテレビ
ゲームが終了したときは、上記Ｓ３１に戻り、Ｓ３１以
降の処理を繰り返す。

【００４７】しかしながら、上記Ｓ３５において、テレ
ビゲームが終了していないときは、Ｓ３６に移行してメ
モリ２４に記憶されたデータファイル４９の各データを
読み込む。そして、再びＳ３４に戻り、データファイル
４９の各データに基づいてテレビゲームを進行させるこ
とができる。例えば、自動車レースのゲームの場合、指
定された年・月・日の各データに基づいて、体温・血圧
・脈拍によりドライバの体調レベルを変更すると共に、
気温や気圧等によりコースコンディションを変化させる
ことができる。また、競馬ゲームの場合には、データフ
ァイル４９の各データに基づいて騎手の体調レベルを変
更すると共に、馬場のコンディションを変化させてレー
ス展開を変動させることもできる。また、スノーボード
ゲームやスキーゲームあるいは釣りゲーム等にもプレイ
ヤのその日の体調に応じたゲーム展開に変化させること
ができる。

【００４８】ここで、ゲーム開始処理について図７のサ
ブルーチンのフローチャートを併せ参照して説明する。
図７において、Ｓ３７でテレビジョン装置１７のＣＲＴ
ディスプレイ１９に「年齢を入力ください」といったメ
ッセージを表示させると共に、音声で知らせる。次のＳ
３８では、年齢の数値データが入力されたことを確認し
ており、年齢の数値データが入力されると、Ｓ３９に進
む。

【００４９】そして、Ｓ３９では、「男・女を入力くだ
さい」といったメッセージを表示させると共に、音声で
知らせる。次のＳ４０では、男・女の性別データが入力
されたことを確認しており、男・女の性別データが入力
されると、Ｓ４１に進む。そして、Ｓ４１では、「体調
を入力ください」といったメッセージを表示させると共
に、音声で知らせる。次のＳ４２では、体調のデータが
入力されたことを確認しており、体調のデータが入力さ
れると、Ｓ４３に進む。尚、体調の入力データとして
は、例えば「良好、やや良好、普通、やや不調、不調」
の５段階のうちその日の該当する体調を指定させる。

【００５０】そして、Ｓ４３では、「データファイルの
中のデータ（日時又は場所）を指定下さい」といったメ
ッセージを表示させると共に、音声で知らせる。次のＳ
４４では、携帯型データ記憶装置１０からテレビゲーム
装置１１のメモリ２４に供給されたデータファイルの中
の任意のデータ（日時又は場所）が指定されると、Ｓ４
５に進む。

【００５１】そして、Ｓ４５では、上記各供給データに
基づいてその日のプレイヤの年齢や体調等及びデータフ
ァイルの指定されたデータ及び供給された個人データに
応じた係数を掛けてプレイヤに応じた補正データを作成
する。続いて、Ｓ４６では、ゲーム中に上記補正データ
を取り込む。このようにテレビゲーム装置１１では、携
帯型データ記憶装置１０から供給された現実の各データ
をゲーム上の仮想空間に反映させることにより、プレイ
ヤ自身の体調やプレイヤ自身が経験した状況をゲームの
中に取り込むことができ、よりプレイヤ自身が実際に経
験するであろう仮想世界をシミュレーションすることが
できる。

【００５２】図８は携帯型データ記憶装置１０と端末装
置との構成を示すブロック図である。図８に示されるよ
うに、端末装置５１は、パーソナルコンピュータからな
り、大略、装置本体５２と、キーボード５３と、ＣＲＴ
ディスプレイ５４とから構成されている。装置本体５２
には、ＣＰＵ５５と、ＨＤ（ハードディスク）駆動部５
６と、ＣＤ−ＲＯＭ駆動部５７と、ＦＤ駆動部５８と、
音声画像処理部５９と、通信用モデム６０と、メモリ６
１とを有する。

【００５３】ＨＤ駆動部５６は、大容量の記憶手段であ
り、各種制御プログラムだけでなく大量の各種データが
保存されている。そして、ＣＰＵ５５は、通信用モデム
６０を介して通信要求があると、指定されたデータを送
信する通信制御を行う。この端末装置５１は、例えばイ
ベント会場やテーマパークや店補等の屋外に設置されて
おり、プレイヤ自身が携帯型データ記憶装置１０を持っ
て歩くことによりデータ通信が行える。

【００５４】従って、端末装置５１は、プレイヤ自身が
イベント会場やテーマパークや店補で集計されたデータ
を携帯型データ記憶装置１０からのデータ要求によりＨ
Ｄ駆動部５６に供給された各種データ（例えば、入場者
数の変化等）を自動的に送信することができる。そのた
め、プレイヤは、携帯型データ記憶装置１０を持って歩
くことにより、イベント会場やテーマパークや店補等に
設置された端末装置５１に供給されたデータを通信によ
り携帯型データ記憶装置１０のメモリ４２に記憶させる
こともできる。

【００５５】この場合、前述した携帯電話機３１を使用
して通信回線から各データを集計することが可能とな
る。そして、このような集計データをゲームの中に取り
込むことにより刻々と変化する状況を仮想空間に展開す
ることが可能となる。図９は本発明の変形例１を説明す
るためのブロック図である。図９に示されるように、上
記携帯型データ記憶装置１０は、データ通信システム７
１にも適用することができる。データ通信システム７１
は、各ユーザー側に設置された端末装置７２と、多数の
ユーザー側の端末装置７２と通信回線７３を介して接続
されたサーバ側のホストコンピュータ７４とからなる。

【００５６】サーバ側のホストコンピュータ７４は、大
容量のデータベース７５を有し、データベース制御部７
６により膨大な各種データの入力及び出力を管理してい
る。データベース制御部７６は、前述した携帯型データ
記憶装置１０及び公共放送等からのニュースや経済動向
等の政治経済データがデータ記憶装置７７から逐次供給
されており、各種データを各分野別に分類してデータベ
ース７５に記憶させる。

【００５７】また、データベース制御部７６は、通信制
御部７８を介してデータ要求があると、要求したユーザ
ー側の端末装置７２へ該当するデータを送信する。ユー
ザー側の端末装置７２は、前述した携帯型データ記憶装
置１０に記憶された各種データを供給されるデータ制御
部７８と、通信回線７３を介してサーバ側の通信制御部
７９と通信を行う通信制御部８０とを有する。また、ユ
ーザー側のデータ制御部７８は、通信制御部７９，８
０、通信回線７３を介してサーバ側のデータベース７５
に記憶された目的のデータをデータベース制御部７６へ
要求し、サーバ側から送信された目的のデータを取り込
むことができる。

【００５８】そして、テレビゲーム装置１１の制御回路
２３は、上記携帯型データ記憶装置１０から供給された
各種データ及び通信回線７３を介してサーバ側のデータ
ベース７５に記憶されたデータに基づいてゲーム内容を
補正し、補正された画像をテレビジョン装置１７に表示
させる。このようにサーバ側のホストコンピュータ７４
では、携帯型データ記憶装置１０の各種環境センサから
気温、気圧、湿度、天候等の測定データや、データ記憶
装置７７からの供給データ（ニュースや経済動向等）を
データベース制御部７６によりデータベース７５に記憶
させ管理する。また、データベース７５に登録された各
データは通信制御部７９，８０、通信回線７３を介して
各ユーザ側の端末装置７２へ配信される。

【００５９】テレビゲーム装置１１の制御回路２３は、
携帯型データ記憶装置１０及びデータベース７５から供
給されたデータを集計してその最大値、最小値、平均値
等をパラメータとして選択し、選択された各種データを
ゲーム内容に盛り込み、環境変化あるいはニュースや経
済動向等に応じてゲーム展開を変化させる。例えば自動
車レースゲームの場合、鈴鹿サーキットや富士スピード
ウエイ等の実際のコースや、あるいは１９９０年のＦ１
レースのときと同じ天候、気温、湿度等をパラメータと
してとして選択し、選択された各種データに基づいて当
時のレースを再現させる。そのため、プレイヤは、希望
する年のレースに参加することができる。また、一般道
あるいは首都高速道路を走行するゲームでは、指定され
た日時の天候、気温、湿度等のデータだけでなく道路の
混雑具合や事故発生等の要素をパラメータとして選択
し、選択されたこれらの種データをゲーム上に反映させ
られる。

【００６０】また、例えば１９７０年のパリやロンドン
で買物や観光をゲーム上の仮想空間に再現してプレイヤ
が外国での買物や観光を疑似体験することもでき、指定
された年月日の天候や気温の変化だけでなく、その当時
の円レートで買物や観光を行うことも可能となる。ある
いは、現在起きているニュース（政治経済動向）に応じ
たゲームを体験することも容易に実現できるので、プレ
イヤは仮想空間でありながら実際と同じような状況でゲ
ームを楽しむことができる。

【００６１】さらに、端末装置７２は、ユーザ側からサ
ーバ側のデータベース７５へデータを登録させることも
可能であるので、プレイヤが携帯型データ記憶装置１０
により蓄積した各種データをサーバ側のデータベース７
５に登録することにより多数のユーザ間でデータを共用
することができる。そのため、複数のプレイヤ同志で同
じゲームを体験することも可能であり、例えば複数のプ
レイヤが同一の自動車レースに参加して楽しむことがで
きる。

【００６２】また、プレイヤがゲーム装置１１でゲーム
を行っているときに、緊急のニュース（例えば、地震や
津波警報等）がデータ記憶装置７７からデータベース制
御部７６に供給されると、通信制御部７９，８０、通信
回線７３を介して各ユーザ側の端末装置７２へ緊急ニュ
ースが配信される。これにより、テレビゲーム装置１１
の制御回路２３は、テレビゲームが表示されているテレ
ビジョン装置１７に緊急ニュースの内容を文字情報とし
て表示する。

【００６３】そのため、プレイヤは、ゲーム中でもテレ
ビジョン装置１７に表示された文字情報から緊急ニュー
スの内容を知ることができる。図１０は本発明の変形例
２を説明するためのブロック図である。尚、図１０にお
いて、前述した図２の構成と同一部分には、同一符号を
付してその説明を省略する。

【００６４】図１０に示されるように、ゲーム装置１１
には、データ放送としての文字放送を受信するためのチ
ューナ８５が接続されている。このチューナ８５は、ゲ
ーム装置１１と別体に設けられた構成としても良いし、
ゲーム装置１１に内蔵させる構成とすることもできる。
そして、チューナ８５は、アンテナ８６に接続されてお
り、アンテナ８６を介して放送局から送信された文字放
送を受信することができる。

【００６５】制御装置２３は、チューナ８５で受信され
た文字放送のうちニュースの一部をデータとしてメモリ
２４に記憶させる。また、制御装置２３は、予め設定さ
れているキーワード（例えば経済情報であれば、株価、
株価指数、為替レート等）に基づいてニュース内容を検
索しており、メモリ２４に記憶させるニュース内容かど
うかを選択する選択処理を行なう。そして、選択された
データをゲームのパラメータとする。

【００６６】尚、メモリ２４に記憶させるニュースの分
野としては、その日の天候や気温（最高気温、最低気
温、平均気温）や湿度等の気象情報、株価や株価指数や
為替レート等の経済情報、窒素酸化物の濃度やダイオキ
シン濃度や花粉発生量等の大気の状態に関する環境情報
等の各種データがある。そして、これらの各種データの
中からパラメータとして選択される。また、上記のよう
にデータ放送から得られた各種データは、メモリ２４に
記憶させず、そのゲームに必要であるかどうか選択し、
選択されたデータをゲームのパラメータとして用いるこ
ともできる。

【００６７】そして、制御装置２３は、メモリ２４に記
憶されたニュースのうち各種分野のデータをパラーメー
タとしてゲームソフトウエアに組み込むことにより現在
起きているニュースに応じたゲーム内容を再現すること
が可能となる。これにより、プレイヤは仮想空間であり
ながら実際に起きた出来事を含んだ状況のゲームを楽し
むことができる。

【００６８】図１１は文字放送システムを説明するため
のブロック図である。図１１に示されるように、文字放
送（データ放送）は、文字や図形で構成される画像情報
や付加音声をデジタル信号の形でテレビ信号に多重して
伝送し、受信側のチューナ８５でこの信号を復調して画
像情報をテレビジョン装置１７に表示すると共に、スピ
ーカ８７から付加音声を再生するシステムである。

【００６９】そのため、チューナ８５は、大略、アンテ
ナ８６に接続された高周波受信部８８と、受信された映
像信号及び音声信号を復調する映像・音声復調部８９
と、復調された映像信号から文字信号を取り出す文字信
号処理部９０と、スピーカ８７に音声信号を供給する電
子音発生器９１と、文字信号処理部９０からの信号を表
示させる文字のデータに変換する文字発生器９２とから
なる。

【００７０】文字信号処理部９０は、文字信号を復号し
て文字や図形及び付加音声を出力する文字信号デコーダ
が備えられている。そして、ゲーム装置１１の制御装置
２３は、チューナ８５から供給された文字情報にうち予
め疑似体験用データのパラメータとして取り込むように
設定されている分野（例えばその日の天候や気温（最高
気温、最低気温、平均気温）や湿度等の気象情報、株価
や株価指数や為替レート等の経済情報、窒素酸化物の濃
度やダイオキシン濃度や花粉発生量等の大気の状態に関
する環境情報等）の情報をメモリ２４に記憶させる。

【００７１】図１２は変形例１の制御装置２３が実行す
る文字情報制御処理のフローチャートである。図１２に
示されるように、Ｓ５１でメモリ２４に記憶されている
文字情報を読み込む。次のＳ５２では、メモリ２４から
読み込んだ文字情報のなかに株価、株価指数、為替レー
ト等の経済情報が含まれているかどうかをチェックす
る。

【００７２】Ｓ５２において、メモリ２４から読み込ん
だ文字情報のなかに経済情報が含まれているときは、Ｓ
５３に進み、経済情報を疑似体験用データのパラメータ
として取り込む。また、Ｓ５２において、メモリ２４か
ら読み込んだ文字情報のなかに経済情報が含まれていな
いときは、Ｓ５３の処理を省略してＳ５４に進む。

【００７３】次のＳ５４では、メモリ２４から読み込ん
だ文字情報のなかに天候、気温（最高気温、最低気温、
平均気温）、湿度等の気象情報が含まれているかどうか
をチェックする。Ｓ５４において、メモリ２４から読み
込んだ文字情報のなかに気象情報が含まれているとき
は、Ｓ５５に進み、気象情報を疑似体験用データのパラ
メータとして取り込む。

【００７４】また、Ｓ５４において、メモリ２４から読
み込んだ文字情報のなかに気象情報が含まれていないと
きは、Ｓ５５の処理を省略してＳ５６に進む。次のＳ５
６では、メモリ２４から読み込んだ文字情報のなかに窒
素酸化物の濃度やダイオキシン濃度や花粉発生量等の大
気の状態に関する環境情報が含まれているかどうかをチ
ェックする。

【００７５】Ｓ５６において、メモリ２４から読み込ん
だ文字情報のなかに環境情報が含まれているときは、Ｓ
５７に進み、環境情報を疑似体験用データのパラメータ
として取り込む。また、Ｓ５６において、メモリ２４か
ら読み込んだ文字情報のなかに環境情報が含まれていな
いときは、Ｓ５７の処理を省略してＳ５８に進む。

【００７６】次のＳ５８では、文字情報に基づいて生成
された経済情報、気象情報、環境情報に関する付加パラ
メータがあるかどうかをチェックする。Ｓ５８におい
て、上記付加パラメータがあるときは、Ｓ５９に進む。
そして、Ｓ５９では、上記文字情報に基づいて生成され
た経済情報、気象情報、環境情報に関する各付加パラメ
ータに基づいて補正データを作成する。続いて、Ｓ６０
では、上記のように作成された付加パラメータによる上
記補正データをゲーム中に取り込む。

【００７７】このようにテレビゲーム装置１１では、文
字情報から得られたニュースから取り込まれる経済情
報、気象情報、環境情報に関する各付加パラメータをゲ
ーム上の仮想空間に反映させることにより、そのときの
経済、気象、環境等の状況変化をゲームの中に取り込む
ことができ、よりプレイヤ自身が実際に経験するであろ
う仮想世界をシミュレーションすることができる。

【００７８】図１３はネットワークとしてのインターネ
ットを用いた変形例３のシステム構成を説明するための
概念図である。また、図１４はインターネットを用いた
変形例３のデータの伝送方法を説明するための概念図で
ある。図１３に示されるように、ゲーム装置１１は、夫
々通信モデム９５及び公衆回線９６を介してプロバイダ
のサーバ９７に接続されている。

【００７９】尚、通信モデム９５は、ゲーム装置１１に
内蔵される構成としても良いし、あるいはゲーム装置１
１に外部から接続される構成としても良い。また、この
変形例３では、インターネットを用いた場合のシステム
について説明するが、インターネット以外のネットワー
クを用いるようにしても良い。そして、ゲーム装置１１
は、サーバ９７を介してインターネット９８に接続さ
れ、インターネット９８を介して他の通信機器９９₁〜
９９_nと接続される。他の通信機器９９₁〜９９_nとし
ては、各ゲームソフト会社のホームページが登録された
コンピュータや、国内及び海外のプロバイダを介して国
内及び外国のゲームソフト会社のホームページが登録さ
れたコンピュータあるいは、ゲーム関係以外のホームペ
ージが登録されたコンピュータ等がある。

【００８０】そのため、ゲーム装置１１は、インターネ
ット９８を介して他の通信機器９９ ₁〜９９_nと通信す
ることにより、世界中の経済情報、気象情報、環境情報
等を取り込むことができると共に、外国のゲームソフト
会社のホームページから任意のゲームソフトのプログラ
ムを選択してダウンロードすることもできる。また、ゲ
ーム装置１１のメモリ２４には、インターネット９８と
の通信を行なうためのソフトウエアであるブラウザ（図
示せず）が格納されている。ゲーム装置１１は、コント
ローラ１３の操作により通信モードを選択してブラウザ
を起動させることによりインターネット９８との通信が
行なえる。

【００８１】図１４に示されるように、サーバ９７の記
憶装置には、予め登録されたホームページアドレス１０
０が記憶エリアとして設定されている。そのため、サー
バ９７のホームページアドレス１００には、予め登録手
続きが行なわれた新聞社等のニュース配信サービスや雑
誌社等の分野別情報提供サービス等から経済情報メール
１０１や気象情報メール１０２や環境情報メール１０３
等がインターネット９８を介して定期的に送信され、逐
次記憶される。

【００８２】よって、ゲーム装置１１は、コントローラ
１３が操作されて通信モードとすることによりサーバ９
７と接続され、ホームページアドレス１００に登録され
た経済情報メール１０１、気象情報メール１０２、環境
情報メール１０３等の各種情報を取り込むことができ
る。そして、インターネット９８を介して得られた経済
情報メール１０１、気象情報メール１０２、環境情報メ
ール１０３等の各種情報は、メモリ２４に記憶される。

【００８３】このように、ゲーム装置１１は、インター
ネット９８から得られた経済情報メール１０１、気象情
報メール１０２、環境情報メール１０３等の各種情報に
基づいて経済情報、気象情報、環境情報に関する各付加
パラメータを作成し、これらの各付加パラメータをゲー
ム上の仮想空間に反映させることにより、そのときの経
済、気象、環境等の状況変化をゲームの中に取り込むこ
とができ、よりプレイヤ自身が実際に経験するであろう
仮想世界をシミュレーションすることができる。

【００８４】また、ゲーム装置１１は、プロバイダサー
バ９７に開設されたゲーム会社のホームページ１０４に
蓄積された経済情報、気象情報、環境情報に関する各種
情報を適宜取り込むことができる。この場合、ゲーム会
社のホームページ１０４には、その日の情報だけでな
く、過去の膨大な情報がデータベース化されているの
で、プレイヤはコントローラ１３を操作して必要な情報
を指定してゲーム装置１１のメモリ２４に取り込むこと
ができる。

【００８５】そのため、ゲーム装置１１は、ゲーム会社
のホームページ１０４に蓄積された過去の情報を任意に
選択して取り込むことにより、選択された各種情報に関
する各付加パラメータを作成し、これらの各付加パラメ
ータをゲーム上の仮想空間に反映させることにより、過
去の経済、気象、環境等の状況変化をゲームの中に取り
込むことができる。

【００８６】尚、上記実施の形態では、テレビゲーム装
置１１に各データを供給させる構成としたが、これに限
らず、例えばパーソナルコンピュータに携帯型データ記
憶装置１０により蓄積した各種データを供給させ、現実
のデータに基づいて仮想空間を再現して実際の環境条件
に応じた疑似体験をパーソナルコンピュータで実行する
こともできる。

【００８７】また、上記実施の形態では、テレビゲーム
装置１１がサーバ側に設けられたホストコンピュータ７
４とデータ通信を行う場合を説明したが、これに限ら
ず、サーバ側以外の外部に設けられたデータベースから
各種データを受信するようなシステムにも適用できるの
は勿論である。また、上記実施の形態では、携帯型デー
タ記憶装置１０により蓄積した各種データが送信機３０
又は携帯電話機３１を介してテレビゲーム装置１１へ供
給する方式を用いたが、携帯型データ記憶装置１０とテ
レビゲーム装置１１との間を通信ケーブルにより接続し
て携帯型データ記憶装置１０に蓄積された各種データを
テレビゲーム装置１１へ供給するようにすることもでき
る。

【００８８】

【発明の効果】上述の如く、請求項１記載の発明によれ
ば、センサにより検出されたデータをメモリに蓄積し、
この蓄積されたデータをゲーム装置に供給するため、ゲ
ーム装置で上記データに基づいてゲーム内容を発展させ
ることが可能になり、各操作者個人のデータあるいは現
実の世界で起きた変化を捕らえたデータ等をゲーム内容
に反映させたり、仮想情報としてゲームの中で再現させ
ることができる。これにより、ゲーム内容を既製のゲー
ムソフトウエアだけでなくプレイヤの周囲で起きている
各種データを付加した内容に変更して今までにない仮想
体験を実現することができる。

【００８９】また、請求項２記載の発明によれば、端末
装置に蓄積された大量のデータを受信し、受信部で受信
されたデータを記憶してゲーム装置に供給するため、端
末装置に蓄積されたデータを容易に集計することがで
き、大量のデータをゲーム内容に反映させることが可能
になり、各操作者個人のデータあるいは現実の世界で起
きた変化を捕らえたデータ等をゲーム内容に反映させた
り、仮想情報としてゲームの中で再現させることができ
る。これにより、ゲーム内容を既製のゲームソフトウエ
アだけでなくプレイヤの周囲で起きている各種データを
付加した内容に変更して今までにない仮想体験を実現す
ることができる。

【００９０】また、請求項３記載の発明によれば、セン
サにより検出されたデータをメモリに蓄積し、この蓄積
されたデータをデータベースに供給するため、外部のデ
ータベースにプレイヤが体験したデータを蓄積すること
ができる。そのため、外部のデータベースに登録された
データに基づいてゲーム内容を発展させることが可能に
なり、各操作者個人のデータあるいは現実の世界で起き
た変化を捕らえたデータ等をゲーム内容に反映させた
り、仮想情報としてゲームの中で再現させることができ
る。これにより、ゲーム内容を既製のゲームソフトウエ
アだけでなくプレイヤの周囲で起きている各種データを
付加した内容に変更して今までにない仮想体験を実現す
ることができる。

【００９１】また、請求項４記載の発明によれば、環境
センサにより検出された気圧、気温、天候等の環境デー
タ等をゲーム内容に取り込むことができる。また、請求
項５記載の発明によれば、人体センサにより検出された
プレイヤの体温、血圧、脈拍等の人体データ等をゲーム
内容に取り込むことができる。また、請求項６記載の発
明によれば、供給手段が通信回線を介してデータを送信
するため、メモリに記憶された各種データを簡単且つ短
時間にゲーム装置や端末装置やデータベースに供給する
ことができる。

【００９２】また、請求項７記載の発明によれば、セン
サにより検出されたデータが供給されることにより該デ
ータを記憶手段に記憶させると共に、記憶手段に記憶さ
れたデータに基づいてゲーム画像を生成するため、上記
データに基づいてゲーム内容を発展させることが可能に
なり、各操作者個人のデータあるいは現実の世界で起き
た変化を捕らえたデータ等をゲーム内容に反映させた
り、仮想情報としてゲームの中で再現させることができ
る。これにより、ゲーム内容を既製のゲームソフトウエ
アだけでなくプレイヤの周囲で起きている各種データを
付加した内容に変更して今までにない仮想体験を実現す
ることができる。

【００９３】また、請求項８記載の発明によれば、チュ
ーナにより受信されたデータ放送のデータを記憶手段に
記憶すると共に、記憶手段に記憶されたデータに基づい
てゲーム画像を生成するため、上記データに基づいてゲ
ーム内容を発展させることが可能になり、例えば経済、
気象、環境等の情報をゲーム内容に反映させたり、仮想
情報としてゲームの中で再現させることができる。

【００９４】また、請求項９記載の発明によれば、チュ
ーナにより受信されたデータ放送のデータから、ゲーム
のパラメータとなるデータを選択し、選択されたデータ
をゲームのパラメータとして用いて、ゲームを制御する
ため、上記請求項８と同様な作用・効果が得られる。ま
た、請求項１０記載の発明によれば、ネットワーク上に
配信されたデータを取り込むことにより、記憶手段にデ
ータを記憶すると共に、データに基づいてゲーム画像を
生成するため、上記請求項８及び請求項９と同様な作用
・効果が得られる。

【００９５】また、請求項１１記載の発明によれば、ネ
ットワーク上に配信されたデータを取り込むと共に、ゲ
ームのパラメータとなるデータを選択し、選択されたデ
ータをゲームのパラメータとして用いて、ゲームを制御
するため、上記請求項８〜１０と同様な作用・効果が得
られる。また、請求項１２記載の発明によれば、携帯型
データ記憶装置と外部のデータベースと画像表示機能付
ゲーム装置とが相互にデータ通信してデータの送受信を
行えるので、例えば多数のユーザ同志が同一のゲームに
参加して同じ仮想空間を疑似体験することができる。こ
れにより、ゲーム内容を既製のゲームソフトウエアだけ
でなく様々分野の各種データを付加した内容に変更して
今までにない仮想体験を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明になる携帯型データ記憶装置及び画像表
示機能付ゲーム装置の一実施例の斜視図である。

【図２】携帯型データ記憶装置及び画像表示機能付ゲー
ム装置の構成を示すブロック図である。

【図３】携帯型データ記憶装置１０の構成を示すブロッ
ク図である。

【図４】携帯型データ記憶装置１０のメモリ４１に記憶
されたデータファイルを模式的に示した図である。

【図５】携帯型データ記憶装置１０のＣＰＵ４０が実行
するデータ記憶処理のフローチャートである。

【図６】テレビゲーム装置１１の制御回路２３が実行す
るメイン制御処理を説明するためのフローチャートであ
る。

【図７】ゲーム開始処理を説明するためのフローチャー
トである。

【図８】携帯型データ記憶装置１０と端末装置との構成
を示すブロック図である。

【図９】本発明の変形例を説明するためのブロック図で
ある。

【図１０】本発明の変形例２を説明するためのブロック
図である。

【図１１】文字放送システムを説明するためのブロック
図である。

【図１２】変形例１の制御装置２３が実行する文字情報
制御処理のフローチャートである。

【図１３】インターネットを用いた変形例３のシステム
構成を説明するための概念図である。

【図１４】インターネットを用いた変形例３のデータの
伝送方法を説明するための概念図である。

【符号の説明】

１０携帯型データ記憶装置１１テレビゲーム装置１２装置本体１３コントローラ１４操作キー１７テレビジョン装置１９ＣＲＴディスプレイ２３制御回路２４メモリ３２通信ケーブル２８液晶ディスプレイ２９操作キー３６通信用モデム４０ＣＰＵ４１メモリ４２通信用インターフェイス４３気圧センサ４４気温センサ４５位置センサ４６体温センサ４７血圧センサ４８脈拍センサ４９データファイル５１端末装置５２装置本体５３キーボード５４ＣＲＴディスプレイ５５ＣＰＵ５６ＨＤ駆動部６０通信用モデム７１データ通信システム７２端末装置７３通信回線７４ホストコンピュータ７５データベース７６データベース制御部７７データ記憶装置７８データ制御部７９，８０通信制御部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】センサにより検出されたデータを蓄積す
るメモリと、該メモリに蓄積されたデータをゲーム装置に供給する供
給手段と、を有することを特徴とする携帯型データ記憶装置。
【請求項２】端末装置に蓄積されたデータを受信する
受信部と、該受信部で受信されたデータを記憶するメモリと、該メモリに蓄積されたデータをゲーム装置に供給する供
給手段と、を有することを特徴とする携帯型データ記憶装置。
【請求項３】センサにより検出されたデータを蓄積す
るメモリと、該メモリに蓄積されたデータを外部のデータベースに供
給する供給手段と、を有することを特徴とする携帯型データ記憶装置。
【請求項４】前記請求項１乃至３記載の携帯型データ
記憶装置であって、前記センサは、環境センサであることを特徴とする携帯
型データ記憶装置。
【請求項５】前記請求項１乃至３記載の携帯型データ
記憶装置であって、前記センサは、操作者の体調を検出する人体センサであ
ることを特徴とする携帯型データ記憶装置。
【請求項６】前記請求項１乃至３記載の携帯型データ
記憶装置であって、前記供給手段は、通信回線を介して前記データを送信す
ることを特徴とするデータ記憶装置。
【請求項７】ディスプレイにゲーム画像を表示させ、
入力手段からの操作信号に応じたゲーム画像を生成する
画像表示機能付ゲーム装置において、センサにより検出されたデータが供給されることにより
該データを記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶されたデータに基づいてゲーム画像を
生成する画像生成手段と、を備えてなることを特徴とする画像表示機能付ゲーム装
置。
【請求項８】ディスプレイにゲーム画像を表示させ、
入力手段からの操作信号に応じたゲーム画像を生成する
ゲーム装置において、データ放送を受信するチューナにより受信されたデータ
を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶されたデータに基づいてゲーム画像を
生成する画像生成手段と、を備えてなることを特徴とするゲーム装置。
【請求項９】ディスプレイにゲーム画像を表示させ、
入力手段からの操作信号に応じたゲーム画像を生成する
ゲーム装置において、データ放送を受信するチューナにより受信されたデータ
から、ゲームのパラメータとなるデータを選択する選択
手段と、該選択手段により選択されたデータをゲームのパラメー
タとして用いて、ゲームを制御するゲーム制御手段と、を備えてなることを特徴とするゲーム装置。
【請求項１０】ディスプレイにゲーム画像を表示さ
せ、入力手段からの操作信号に応じたゲーム画像を生成
するゲーム装置において、ネットワーク上に配信されたデータを取り込む通信手段
と、該通信手段により取り込まれたデータを記憶する記憶手
段と、該記憶手段に記憶されたニュースに基づいてゲーム画像
を生成する画像生成手段と、を備えてなることを特徴とするゲーム装置。
【請求項１１】ディスプレイにゲーム画像を表示さ
せ、入力手段からの操作信号に応じたゲーム画像を生成
するゲーム装置において、ネットワーク上に配信されたデータを取り込む通信手段
と、該通信手段により取り込まれたデータから、ゲームのパ
ラメータとなるデータを選択する選択手段と、該選択手段により選択されたデータをゲームのパラメー
タとして用いて、ゲームを制御するゲーム制御手段と、を備えてなることを特徴とするゲーム装置。
【請求項１２】メモリに蓄積されたデータを外部のデ
ータベースに供給する携帯型データ記憶装置と、前記データベースに記憶されたデータを通信回線を介し
て画像表示機能付ゲーム装置に送信する通信制御装置
と、前記携帯型データ記憶装置からのデータと前記データベ
ースからのデータに基づいてゲーム画像を生成する画像
表示機能付ゲーム装置と、からなることを特徴とするデータ通信システム。