JP3544492B2 - からくり時計及びその駆動モジュール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、からくり時計に関し、特に、所定の時刻になると文字板等を移動させて背後に収納された人形等の装飾体を出現させるからくり時計及びその駆動モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
時計の文字板を複数の分割片により構成し、例えば正時になると、この複数の分割片を分離するように移動させて、その背後に収容された人形などの装飾体を出現させ、音楽に合わせてこの装飾体を作動させるようなからくり時計が開発され製品化されている。
【0003】
このようなからくり時計としては、例えば特公平8−10256号公報、特開平8−68870号公報等に開示されたものが存在する。この特公平8−10256号公報に開示のからくり時計は、文字板を複数に分割された略扇状の素片により形成し、所定の時刻になると、これらの素片を回動させて花弁状に広がらせるようにし、この文字板の背後に収納された人形等の装飾体を目視できるようにしたものである。上記分割された文字板のそれぞれの素片を回動させる駆動機構としては、外周に歯が形成されたリング状のラック、このラックに噛み合うようにラックの径方向外側に配置された複数の歯車等を設け、この複数の歯車の回転軸にそれぞれの素片を固定して、ラックを駆動モータにより駆動することにより、素片を開閉自在に回動させるように構成している。
【0004】
また、特開平8−68870号公報に開示のからくり時計は、文字板を上下に2分割できるように形成し、所定の時刻になると、この文字板を上下にそれぞれ分離させて、その文字板の背後に収容された人形等の装飾体を目視できるようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特公平8−10256号公報に開示のからくり時計においては、分割された文字板のそれぞれの素片を回動させる駆動機構として、外周に歯が形成されたリング状のラック、このラックに噛み合うようにラックの径方向外側に配置された複数の歯車等を採用していることから、径方向において時計全体が大型化し、部品の集約化が困難であるという問題があった。
【0006】
また、回動させられて開いた状態にある文字板のそれぞれの素片は、回転軸により支持されるのみであり、前後方向におけるガタツキすなわちあおり等を生じる場合があるという問題があった。
さらに、文字板を形成するそれぞれの素片の移動範囲としては、固定された回転軸回りに回動する範囲であるため、それ程目立つものでもなく、動的変化の意外性という面では、若干迫力に欠けるという問題があった。
【0007】
また、上記特開平8−68870号公報に開示のからくり時計においても、上下に2分割された文字板は、単に上下に分離移動するだけであるため、内部の装飾体を出現させることはできるものの、外観の変化として強い印象を及ぼすものではなく、同様に変化の意外性に乏しいという問題があった。
【0008】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、構造の簡略化、部品点数の削減等を図りつつ、装飾体の前方を開閉する文字板等の動的変化の意外性に富んでより優れた鑑賞性を与えることができ、その開閉時における文字板等の位置決め等を確実高精度に行なえると共に、組み立ての際のチェックの容易化が図れ、又、構成部品の汎用化を図れるからくり時計及びその駆動モジュールを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記目的を達成するべく鋭意検討を重ねた結果、以下の如き構成をなす発明を見出すに至った。
すなわち、本発明のからくり時計は、開閉自在に配置されかつ所定軸を通る線にて分割された複数の分割片により形成される開閉蓋体を備えるからくり時計であって、上記開閉蓋体を形成する分割片を自転及び上記所定軸回りに公転させつつ開閉動作を行なわせる開閉駆動手段を有する、ことを特徴としている。
この構成においては、例えば正時等の所定時刻になると、開閉蓋体が開閉駆動手段により駆動されて、この開閉蓋体を形成する分割片を自転及び所定軸回りに公転させつつ開閉動作を行なう。
【0010】
上記構成のからくり時計においては、上記開閉駆動手段が、上記所定軸と同軸にて筐体に対し回動不能に固定された太陽歯車と、この太陽歯車に噛合する遊星歯車と、この遊星歯車の回転中心部に一端部が固定されかつ他端部が上記回転中心部から偏倚した位置にて上記分割片に回動自在に連結された連結部材と、上記所定軸回りに回動自在に配置されかつ上記遊星歯車を回動自在に支持する支持部材と、この支持部材を上記所定軸回りに回動させる駆動源とを有する、構成を採用することができる。
この構成においては、駆動源により支持部材が回転させられると、太陽歯車に噛み合った遊星歯車が回転しつつ太陽歯車の回りを公転し、この遊星歯車と共に連結部材も回転し、この連結部材と連結された分割片は、自転すると共に支持部材の回転中心回りに公転して、開閉動作を行なう。
【0011】
上記構成のからくり時計においては、上記開閉蓋体として文字板を採用し、上記所定軸として指針の回転軸と同軸を採用する、構成とすることができる。
この構成においては、文字板が上記のような開閉動作を行ない、例えばその背後に装飾体が収納されている場合、この装飾体を出現させる。
【0012】
上記構成のからくり時計においては、上記太陽歯車に噛合した状態で上記支持部材に回動自在に支持されて上記装飾体を駆動する装飾体用歯車を有する、構成を採用することができる。
この構成においては、支持部材の回転に伴って、この装飾体用歯車が自転しつつ公転することにより、装飾体が例えば回転動作を行ないつつ所定軸例えば指針の回転軸と同軸回りに公転移動することになる。
【0013】
上記構成のからくり時計においては、上記連結部材として、上記所定軸の軸線方向において段差を有するクランク部材を採用することができる。
この構成においては、駆動源により、支持部材及び太陽歯車を介して遊星歯車が回転しつつ太陽歯車の回りを公転すると、この遊星歯車と共にクランク部材も回転し、このクランク部材と連結された分割片は、遊星歯車から段差の分だけ離隔した位置にて自転及び公転を行なう。
【0014】
本発明のからくり時計の駆動モジュールは、開閉自在に配置されかつ所定軸を通る線にて分割された複数の分割片により形成される開閉蓋体を開閉駆動する駆動モジュールであって、ベース基板と、上記所定軸と同軸にてこのベース基板に対して回動不能に配置された太陽歯車と、この太陽歯車に噛合する遊星歯車と、上記所定軸回りに回動自在に配置されかつこの遊星歯車を回動自在に支持する支持部材と、ベース基板に支持されかつこの支持部材を上記所定軸回りに回動させる駆動源と、を有することを特徴としている。
この構成においては、ベース基板に対して、太陽歯車、遊星歯車、遊星歯車を支持する支持部材、支持部材を回転駆動する駆動源がユニットとして配置されているため、一つの部品としての取り扱いが行なわれる。
【0015】
上記構成の駆動モジュールにおいては、上記駆動源が、駆動歯車を備えたモータと、この駆動歯車に噛合して駆動される歯車列とからなる、構成を採用することができる。
この構成においては、モータに電流が供給されて回転すると、駆動歯車により歯車列が回転させられて支持部材が回転させられる。
【0016】
上記構成の駆動モジュールにおいては、上記太陽歯車に噛合した状態で支持部材に回動自在に支持されかつ装飾体を駆動するのに用いる装飾体用歯車を設けた、構成を採用することができる。
この構成においては、駆動源により支持部材が回転させられると、装飾体用歯車が自転及び公転して、装飾体が例えば自転及び公転を行なう。
【0017】
上記構成の駆動モジュールにおいては、上記ベース基板に、駆動源の制御を司る制御手段を含む回路基板が配置された、構成を採用することができる。
この構成においては、制御手段を操作することにより、駆動動作の確認等が行なわれる。
【0018】
上記構成の駆動モジュールにおいては、上記ベース基板に、駆動源の制御を司る制御手段を含む回路基板と、制御手段により制御されて音を発生するスピーカとが配置された、構成を採用することができる。
この構成においては、制御手段を操作することにより、駆動動作の確認あるいはスピーカから発せられるメロディー等の音の確認等が行なわれる。
【0019】
上記構成の駆動モジュールにおいては、上記所定軸と同軸に配置された円筒状パイプを有し、上記支持部材が、円板状に形成されかつこの円筒状パイプの外周面により回動自在に支持された、構成を採用することができる。
この構成においては、駆動源により回転駆動される支持部材は、この円筒状パイプの回りに回転させられる。
【0020】
上記構成の駆動モジュールにおいては、上記駆動源の作動により上記支持部材が所定の回転角度位置達したことを検知する検知手段を有する、構成を採用することができる。
この構成においては、検知手段により、支持部材が所定の回転角度位置に達したことが検知されて、駆動源の停止等が行なわれる。
【0021】
上記構成の駆動モジュールにおいては、上記検知手段が、上記ベース基板に対して固定された所定支持軸回りに揺動自在に配置された揺動アームと、この揺動アームの一端部を係止させるように支持部材の外周縁部に形成された係止部と、揺動アームの一端部がこの係止部にて係止された状態で揺動アームの他端部により作動させられて駆動源の作動を制御するスイッチとからなる、構成を採用することができる。
この構成においては、駆動源により支持部材が回転させられて、所定回転角度位置に達すると、揺動アームの一端部が支持部材の外周縁部に形成された係止部に係止され、揺動アームの他端部がスイッチに作用して、駆動源による支持部材の駆動を停止させる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のからくり時計及びその駆動モジュールに係る実施の形態について、添付図面に基づき説明する。尚、説明の便宜上、一部の図面においては、透視図法を用いて示した。
図1ないし図3は、本発明のからくり時計に係る一実施形態を示すものであり、図1はその正面図、図2は後述する開閉駆動手段により文字板が分離されて180°自転及び公転した状態を示す正面図、図3は図1中のE−E部における縦断面図である。
この実施形態に係るからくり時計1は、外側輪郭を画定する筐体2と、この筐体2の前方を塞ぐガラス3と、所定軸すなわち長針4a及び短針4b等の回転軸5を通る線Lにて2つに分割された開閉蓋体を形成する分割片としての左側文字板6a及び右側文字板6bからなる文字板6と、この文字板6の背後に収納された装飾体7と、この装飾体7のさらに背後に位置する回転体あるいは支持部材としての回転板20と、文字板6の下方に位置して鉛直軸回りに回転する回転飾り9と、左側文字板6a及び右側文字板6bを自転及び回転軸5回りに公転させつつ開閉動作を行なわせる開閉駆動手段(不図示)と、長針4a及び短針4b等を駆動するムーブメント(不図示)等を、その基本構成として備えている。
【0023】
上記筐体2の後方側には、図4ないし図6に示すように、この筐体2に対して固定されたベース基板としての固定板10が配置されており、この固定板10の前方には、所定間隔を開けて支持部材としての円形輪郭をなす回転板20が配置されており、この回転板20は、固定板10側に位置する第1回転板21とこの第1回転板21と所定間隔を開けて積層されると共に第1回転板21と一体的に回転するように結合された第2回転板22との2段構成になっている。
【0024】
上記第1回転板21及び第2回転板22は、固定板10から前方に向けて突出するように固定板10に嵌着して固定されかつ指針4(4a,4b)の回転軸5を案内する円筒状パイプ23に、それらの中心孔21a,22aが外嵌されて、この円筒状パイプ23回りに回動自在となっている。
また、第1回転板21の背面には、この第1回転板21の回転軸と同軸に被駆動歯車24が固着されており、この被駆動歯車24には、固定板10の背面に配置された駆動源としてのモータ25、このモータ25のスピンドルに固着された駆動歯車25a、2段歯車26a及び小歯車26b〜26eからなる歯車列26を介して、回転駆動力が付与されるようになっている。すなわち、モータ25の回転により、第1回転板21及び第2回転板22が、指針4の回転軸5と同軸回りに回転するようになっている。
さらに、固定板10に設けられたローラ11により、第1回転板21の外周縁部が支持されて、その回転動作がスムーズに行なわれるようになっている。尚、上記円筒状パイプ23の内部に挿通された回転軸5の後端部には、固定板10の背面に固定されたムーブメントMが配置されており、このムーブメントMにより、指針4の作動が制御されるようになっている。
【0025】
上記第1回転板21と第2回転板22との間には、上記円筒状パイプ23に外嵌して回動不能に固着された太陽歯車30が配置されており、この太陽歯車30に噛み合うように、周方向において略等間隔に4個の遊星歯車31が配置され、これら遊星歯車31の中心部に形成された軸部31aが、第1回転板21及び第2回転板22に形成された軸受孔21b,22bに嵌入されて回動自在に支持されている。
また、上記4個の遊星歯車31のそれぞれの間には、同様に太陽歯車30に噛み合うように4個の装飾体用歯車32が配置され、これら装飾体用歯車32の中心部に形成された軸部32aが、第1回転板21及び第2回転板22に形成された軸受孔21c,22cに嵌入されて回動自在に支持されている。
【0026】
上記遊星歯車31の軸部31aは、その端部が第2回転板22の前面から突出しており、この端部には、回転軸5の軸線方向(前後方向)において段差を有する連結部材としてのクランク部材33の一端部33aが固着されている。一方、上記クランク部材33の他端部33bは、連結孔33b’をもつ環状部として形成され、この環状部の連結孔33b’が、左側文字板6a及び右側文字板6bの背面から突出するように形成された円柱状の連結軸6cに外嵌され、回動自在に連結されている。
【0027】
上記4個のクランク部材33は、左側文字板6a及び右側文字板6bが接合した閉状態において、図4に示すように、上下それぞれ一対の他端部33b同士が近接し一直線状に並ぶように配置されている。
【0028】
上記回転軸5と同軸にて筐体2に対し回動不能に固定された太陽歯車30、この太陽歯車30に噛合する遊星歯車31、遊星歯車31の回転中心部である軸部31aに一端部33aが固定されかつ他端部33bが軸部31aから偏倚した位置にて分割片である左側文字板6a及び右側文字板6bそれぞれに回動自在に連結されたクランク部材33、第1回転板21及び第2回転板22からなる回転板20、モータ25、駆動歯車25a、歯車列26、被駆動歯車24等により、開閉蓋体としての文字板6を形成する左側文字板6a及び右側文字板6bを自転及び回転軸5回りに公転させつつ開閉動作を行なわせる開閉駆動手段が構成されている。
【0029】
また、図4及び図6に示すように、第1回転板21及び第2回転板22と左側文字板6a及び右側文字板6bとの間には、上述クランク部材33と同様のクランク形状をなし、左側文字板6a及び右側文字板6bが回転軸5の軸線方向(前後方向)に振れるのを防ぐように拘束する拘束手段すなわち第2連結部材としての2個の第2クランク部材34が配置されている。
この2個の第2クランク部材34は、それぞれ線Lに対して対称な位置に、かつ、左側文字板6a及び右側文字板6bが接合した閉状態において、各々の他端部34bが近接するように配置され、又、その一端部34aは、第1回転板21及び第2回転板22に回動自在に連結され、他端部34bは、それぞれ左側文字板6a及び右側文字板6bに回動自在に連結されている。
【0030】
このような第2クランク部材34を設けたことにより、特に、開いた状態にある左側文字板6a及び右側文字板6bの振れすなわちガタツキが抑制あるいは防止される。
【0031】
さらに、図7に示すように、第2回転板22と左側文字板6a及び右側文字板6bとの間には、略円形状をなし種々の飾りが施してある4個の装飾体7が配置されており、この装飾体7は、装飾体用歯車32の軸部32aすなわち第2回転板22の前面から突出する軸部32aの端部に固着されている。したがって、モータ25の回転により、回転板20(21,22)が回転させられると、この装飾体用歯車32の自転及び公転により、装飾体7は、自転すると共に回転軸5の回りに公転することになる。
【0032】
上記装飾体7を配置するにあたって、遊星歯車31と文字板6とを連結する連結部材として上記クランク部材33、あるいは、文字板6の振れを防止する第2連結部材として上記第2クランク部材34を採用していることから、文字板6と第2回転板22との間において十分な空間を確保することができ、この空間の所定位置に装飾体7を容易に配置することができる。
【0033】
上記固定板10の背面外周領域においては、図8に示すように、固定板10に植設された支持軸41に対して、揺動自在となるように揺動アーム42が配置されており、その一端部42aには、固定板10に形成された開口部(不図示)を通り抜けて第1回転板21の前方まで達する係合ピン42a’が設けられている。また、その他端部42bは、固定板10に固着されたスイッチ43に係合し得るようになっている。
【0034】
一方、第1回転板21の外周縁部には、径方向外側に向けてテーパ状に拡開する係止部としてのテーパ状凹部44が形成されており、左側文字板6a及び右側文字板6bが接合して閉じた状態で、このテーパ状凹部44に上記係合ピン42a’が入り込み、すなわち、揺動アーム42がR方向に回動して、その他端部42bがスイッチ43から離脱ないしは他端部42bによる押圧力が低下し、スイッチ43がオフとされ、モータ25の回転を停止させるようになっている。尚、揺動アーム42がR方向と逆回りに回動すると、再び他端部42bがスイッチ43に係合ないしは押圧して、スイッチ43がオンとされる。
【0035】
さらに、第1回転板21の背面から突出するように植設された支持軸45には、揺動自在となるように案内用揺動レバー46が配置されており、この案内用揺動レバー46の揺動端側には、外側に向けて開口する案内溝46aが形成されると共にこの揺動端部46bの両外側外周面は湾曲するように形成され、又、略中央部には、揺動方向に伸長する長孔46cが形成されている。
また、この長孔46cには、第1回転板21に植設されその背面から突出するストッパピン47が遊挿されており、この案内用揺動レバー46は、所定の範囲で揺動するように規制されている。さらに、上記揺動端部46bは、第1回転板21の外周面よりも僅かに径方向外側に突出している。
【0036】
すなわち、第1回転板21が、図9に示すように、R1方向に回転して揺動アーム42の係合ピン42a’がテーパ状凹部44に近づくと、この係合ピン42a’が先ず案内用揺動レバー46の右側の揺動端部46bに当接(係合)し、案内用揺動レバー46をR1方向と逆向きに揺動させる。
そして、長孔46cの右側面がストッパピン47に当接してそれ以上の揺動が禁止されると、係合ピン42a’は右側の揺動端部46bの外周面に乗り上げ、さらに第1回転板21がR1方向に回転すると、図10に示すように、係合ピン42a’は右側の揺動端部46bから離脱して案内溝46aに案内され、テーパ状凹部44の略中央部に入り込む。
【0037】
一方、第1回転板21が、図11に示すように、逆向きのR2方向に回転して揺動アーム42の係合ピン42a’がテーパ状凹部44に近づくと、前述同様に、この係合ピン42a’が先ず案内用揺動レバー46の左側の揺動端部46bに当接(係合)し、案内用揺動レバー46をR2方向と逆向きに揺動させる。
そして、長孔46cの左側面がストッパピン47に当接してそれ以上の揺動が禁止されると、係合ピン42a’は左側の揺動端部46bの外周面に乗り上げ、さらに第1回転板21がR2方向に回転すると、図12に示すように、係合ピン42a’は左側の揺動端部46bから離脱して案内溝46aに案内され、テーパ状凹部44の略中央部に入り込む。
【0038】
以上のように、案内用揺動レバー46を設けたことにより、第1回転板21がいずれの方向に回転する場合であっても、係合ピン42a’は、テーパ状凹部44の略中央部に入り込み、これにより、所定のタイミングにて確実にスイッチ43をオフにすることができる。
【0039】
上記揺動アーム42、揺動アーム42の一端部42aに設けられた係合ピン42a’、係止部としてのテーパ状凹部44、モータ25の作動をオン/オフ制御するスイッチ43等により、回転体としての第1回転板21あるいは開閉蓋体すなわち文字板6(6a,6b)が、所定回転角度位置に達したことを、あるいは、閉状態にある休止位置から開状態にある動作位置に移動させられ再び休止位置に復帰したことを検知する検知手段40が構成されている。
【0040】
尚、上記同様の揺動アーム、係合ピン、テーパ状凹部、スイッチ等の組み合わせを別個に設けて、文字板6(6a,6b)が例えば180°自転及び公転した位置、すなわち、最も開いた状態に達したことを検知する検知手段を形成し、この状態でモータ25を停止させてこの開状態を保持する構成を採用することも可能である。この構成によれば、消費者向けに展示するような場合に、このからくり時計のからくりの一態様すなわち装飾体7が出現した状態を明確に見せることができる。
【0041】
上記文字板6を形成する左側文字板6aには、図13に示すように、その背面上方領域でかつ分割面近傍領域に、後方に向けて突出する第1ストッパ片51が固着されており、一方、上記文字板6を形成する右側文字板6bには、その背面上方領域でかつ分割面近傍領域に、後方に向けて突出する支持軸52に対して第1位置決めレバー53が揺動自在に設けられている。
この第1位置決めレバー53には、その揺動端側に係合片53aが形成され、又、略中央部に揺動方向に伸長する長孔53bが形成されており、右側文字板6bの背面から突出するストッパピン54がこの長孔53bに遊挿されて、第1位置決めレバー53の揺動動作を所定範囲に規制している。
【0042】
また、上記文字板6を形成する右側文字板6bには、図13に示すように、その背面下方領域でかつ分割面近傍領域に、後方に向けて突出する第2ストッパ片55が固着されており、一方、上記文字板6を形成する左側文字板6aには、その背面下方領域でかつ分割面近傍領域に、後方に向けて突出する支持軸56に対して第2位置決めレバー57が揺動自在に設けられている。
この第2位置決めレバー57には、その揺動端側に係合片57aが形成され、又、略中央部に揺動方向に伸長する長孔57bが形成されており、左側文字板6aの背面から突出するストッパピン58がこの長孔57bに遊挿されて、第2位置決めレバー57の揺動動作を所定範囲に規制している。
【0043】
上記構成において、前述の開閉駆動手段により開閉駆動されて、左側文字板6a及び右側文字板6bが、図13中右回りに回転駆動されると、閉状態の休止位置から開状態の動作位置を経て再び閉状態の休止位置に近づく際に、図13に示すように、第1ストッパ片51の下側面51bが第1位置決めレバー53の係合片53aの上側面53a’に係合し、又、第2ストッパ片55の上側面55aが第2位置決めレバー57の係合片57aの下側面57a’’に係合する。
そして、長孔53bの上側面及び長孔57bの下側面がそれぞれストッパピン54,58に当接した位置、すなわち、左側文字板6a及び右側文字板6bの分割面が上下方向において一致した位置にて、この左側文字板6a及び右側文字板6bがお互いに位置決めされることになる。
【0044】
また、上記構成において、前述の開閉駆動手段により開閉駆動されて、左側文字板6a及び右側文字板6bが、図13中左回りに回転駆動されると、閉状態の休止位置から開状態の動作位置を経て再び閉状態の休止位置に近づく際に、第1ストッパ片51の上側面51aが第1位置決めレバー53の係合片53aの下側面53a’’に係合し、又、第2ストッパ片55の下側面55bが第2位置決めレバー57の係合片57aの上側面57a’に係合する。
そして、長孔53bの下側面及び長孔57bの上側面がそれぞれストッパピン54,58に当接した位置、すなわち、左側文字板6a及び右側文字板6bの分割面が上下方向において一致した位置にて、この左側文字板6a及び右側文字板6bがお互いに位置決めされることになる。
【0045】
上記第1ストッパ片51及び第1位置決めレバー53、第2ストッパ片55及び第2位置決めレバー57等により、開閉蓋体である左側文字板6a及び右側文字板6bが、休止位置に復帰して閉状態となる際に、この左側文字板6a及び右側文字板6b同士の分割面の位置決めをする第1の位置決め手段50が形成されている。
【0046】
また、上記左側文字板6a及び右側文字板6bの背面上で分割面領域には、閉状態にて上下方向に長尺でかつ水平方向に往復動する2つの付勢レバー61,62が配置されている。この付勢レバー61,62は、その略中央部において水平方向に伸長する長孔61a,62aが形成されており、この長孔61a,62aに対して、左側文字板6a及び右側文字板6bから後方に向かって突出する案内ピン63,64が遊嵌されて、この長孔61a,62aの伸長方向に、往復動自在となっている。
【0047】
また、上記付勢レバー61,62の両端側には、係合片61b,62bが形成されており、又、この係合片61b,62bの一部には係合突起61c,62cが形成されている。一方、前述クランク部材の他端部33bの外周面にも、係合突起67,68が一体的に形成されている。
【0048】
さらに、上記案内ピン63,64と付勢レバー61,62との間には、付勢バネ65,66設けられており、閉状態において、上記係合突起61cと係合突起67とが係合しかつ係合突起62cと係合突起68とが係合するように、閉状態以外の状態において、係合片61b及び係合片62bと他端部33bの外周面とが係合するように、付勢レバー61,62が付勢されている。
【0049】
すなわち、左側文字板6a及び右側文字板6bの連結軸6cとクランク部材33の他端部33bに形成された連結孔33b’との間には、連結状態で若干の隙間が存在すため、特に、閉状態において、上記付勢レバー61,62が、この隙間を吸収するように左側文字板6a及び右側文字板6bをお互いに近付けるように付勢し、分割面間に隙間が極力生じないように両分割面を密着させる。尚、上記隙間は、製造技術上の寸法のバラツキ等を吸収するために必要なものである。
【0050】
上記構成においては、左側文字板6a及び右側文字板6bが、図13中右回りに回転して再び閉状態の休止位置に復帰する場合に、係合突起67と係合突起61cとの係合により、左側文字板6aが下向きに押圧され、又、係合突起68と係合突起62cとの係合により、右側文字板6bが上向きに押圧され、左側文字板6a及び右側文字板6bの分割面の位置決めがより一層高精度に行なわれることになる。
【0051】
同様に、左側文字板6a及び右側文字板6bが、図13中左回りに回転して再び閉状態の休止位置に復帰する場合に、係合突起67と係合突起61cとの係合により、左側文字板6aが上向きに押圧され、又、係合突起68と係合突起62cとの係合により、右側文字板6bが下向きに押圧され、左側文字板6a及び右側文字板6bの分割面の位置決めがより一層高精度に行なわれることになる。
【0052】
上記付勢レバー61,62、付勢バネ65,66、係合突起61c,62c及び係合突起67,68等により、開閉蓋体である左側文字板6a及び右側文字板6bが、休止位置に復帰して閉状態となる際に、この左側文字板6a及び右側文字板6b同士の分割面の位置決めをする第2の位置決め手段60が形成されている。
【0053】
また、第1回転板21の背面には、図14に示すように、ストッパピン71が後方に向け突出して形成され、固定板10の前面には、植設された支持軸72に対して揺動レバー73が揺動自在に設けられている。この揺動レバー73には、その揺動端部側に係合片73aが形成され、又、略中央部に長孔73bが形成されており、この長孔73bには、固定板10に植設されたストッパピン74が遊嵌されて、揺動レバー73の揺動動作が所定範囲に規制されている。
【0054】
すなわち、第1回転板21が、図14に示すように右回りに回転させられて文字板6が再び閉状態となる休止位置に復帰する際に、この休止位置において、長孔73bの右側面にストッパピン74が当接して、それ以上の揺動が禁止された状態にある揺動レバー73の係合片73a右側面に、ストッパピン71が当接し、第1回転板21のそれ以上の回転が防止される。これにより、休止位置において、第1回転板21すなわち文字板6を確実に停止させることができる。
【0055】
第1回転板21が、図14とは逆回りに回転させられて文字板6が再び閉状態となる休止位置に復帰する際には、この休止位置において、長孔73bの左側面にストッパピン74が当接して、それ以上の揺動が禁止された状態にある揺動レバー73の係合片73a左側面に、ストッパピン71が当接し、第1回転板21のそれ以上の回転が防止される。これにより、休止位置において、第1回転板21すなわち文字板6を確実に停止させることができる。
【0056】
次に、本実施形態に係るからくり時計の動作について説明する。
図15に示すように、文字板6(6a,6b)が閉状態すなわち休止位置にある状態で、所定の時刻例えば正時になると、制御部(不図示)により駆動信号が発せられて、モータ25が一方向に回転し、歯車列26を介して被駆動歯車24及び回転板20(21,22)が例えば図10中右回りに回転し始める。
【0057】
この回転板20の右回り回転により、遊星歯車31は太陽歯車30の回りを自転しつつ公転し、又、クランク部材33も同様に右回りに自転しつつ公転することになる。このクランク部材33の右回り回転により、右側文字板6bは右回り下向きに自転しつつ回転軸5の回りを公転し、一方、左側文字板6aは右回り上向きに自転しつつ回転軸5の回りを公転する。
【0058】
そして、90°公転したところで、図16に示すように、右側文字板6bが下側で横向きに位置付けられ、一方、左側文字板6aが上側で横向きに位置付けられて、文字板6は半開きの状態となり、背後に収納された装飾体7が出現し始める。この時、装飾体7は、装飾体用歯車32の右回り回転により、回転軸5の回りを右回りに自転しつつ公転している。
【0059】
回転板20がさらに回転して、文字板6が180°公転した位置に達すると、図17に示すように、右側文字板6bは逆さまになって左側に位置付けられ、一方、左側文字板6aは逆さまになって右側に位置付けられて、文字板6は全開の状態となり、背後に収納された装飾体7が完全に出現する。この際、装飾体7は、前述同様に回転軸5の回りを右回りに自転しつつ公転している。
【0060】
回転板20がさらに回転して、文字板6が360°近くまで公転すると、左側文字板6aと右側文字板6bとがお互いに近づいて接合する際に、第1ストッパ片51及び第1位置決めレバー53、第2ストッパ片55及び第2位置決めレバー57等からなる第1の位置決め手段50が、この左側文字板6a及び右側文字板6b同士の分割面の位置決めをする。
【0061】
また、同時に、付勢レバー61,62、付勢バネ65,66、係合突起61c,62c及び係合突起67,68等からなる第2の位置決め手段60が、左側文字板6aと右側文字板6bとがお互いに近づいて接合する際に、左側文字板6aを上側から押し下げるように付勢し、又、右側文字板6bを下側から押し上げるように付勢する。これにより、上記第1の位置決め手段50による両者の分割面の位置決めがより高精度に行なわれることになる。
【0062】
そして、文字板6が360°公転すると、検知手段40すなわち揺動アーム42の係合ピン42a’が、案内揺動レバー46により案内されつつ第1回転板21のテーパ状凹部44に入り込み、スイッチ43をオフにしてモータ25の作動を停止させる。
【0063】
この時、上記第1の位置決め手段50及び第2の位置決め手段60により、左側文字板6aと右側文字板6bとは確実に位置決めされており、又、第1回転板21のストッパピン71が固定板10の揺動レバー73の係合片73aに当接して、それ以上の回転が禁止され、文字板6は閉状態である休止位置に高精度に位置決め保持されることになる。
【0064】
上記正時等の文字板6の開閉動作は、上記行程で終了させてもよく、あるいは、上記文字板6の右回りの回転に続いて、逆向きの左回りの回転を行なわせ再び休止位置に達したところで終了させることもできる。この場合の左回りの動作も基本的には前述右回りの動作と同様であり、ここでの説明は省略する。
【0065】
以上述べた実施形態においては、文字板6を2分割としたが、これに限るものではなく、例えば、さらに水平方向に分割して4分割とし、各々の分割片を1つのクランク部材33と1つの第2クランク部材34に連結する構成を採用することもできる。
【0066】
次に、本発明に係るからくり時計の他の実施形態について説明する。
この実施形態に係るからくり時計は、回転板20(第1回転板21)あるいは文字板6(6a,6b)が所定回転角度位置に達したこと等を検知する検知手段及びその制御方法等を変更した以外は、前述の実施形態と同様の構成とするものである。
【0067】
この実施形態においては、図18及び図19に示すように、前述の実施形態における2段歯車26aに代えて、スリップ機構付きの2段歯車126が採用されている。この2段歯車126は、モータ25のスピンドルに固着された駆動歯車25aに噛合する大径歯車126aと、この大径歯車126aと同軸に配置されて後続の小歯車26bに噛合する小径歯車126bと、小径歯車126bのシャフト126cの外周に外嵌されて大径歯車126a及び小径歯車126bの側面に付勢力を及ぼし両者を摩擦力により一体的に回転するように作用するコイルスプリング126dとにより形成されている。
すなわち、このコイルスプリング126dにより生じる摩擦力を超えるような抵抗あるいは負荷が加わった場合に、大径歯車126aと小径歯車126bとの間にスリップを生じるようになっている。
尚、スリップ機構としては、上記の構成に限るものではなく、小径歯車のシャフトを所定の付勢力で挟み込むような一対のスプリング片を、大径歯車に一体的に形成した構成を採用して両者間の回転力を伝達させるようにし、回転を阻止するような所定以上の負荷が加わった際に両者の歯車間に相対的なすべりを生じるような構成を採用することもできる。
【0068】
また、検知手段としては、前述の実施形態のような案内用揺動レバー46、支持軸45、ストッパピン47等は採用されておらず、図20に示すように、第1回転板21の外周縁部において、前述実施形態におけるテーパ状凹部44よりもより緩やかな傾斜をなす係止部としてのテーパ状凹部144が形成されており、固定板10の背面外周領域には、固定板10に植設された支持軸141に対して揺動自在となるように第1揺動アーム142が配置されており、その一端部142aには、固定板10に形成された開口部(不図示)を通り抜けて第1回転板21の前方まで達する係合ピン142a’が設けられている。また、その他端部142bは、固定板10に固着された第1スイッチ143のスイッチレバー143aに係合し得るようになっている。
【0069】
これら第1揺動アーム142、テーパ状凹部144、第1スイッチ143等は、正時モードにおいて、第1回転板21あるいは開閉蓋体である文字板6(6a,6b)が、所定回転角度位置に達したことを、あるいは、閉状態すなわち休止位置の直前位置に復帰したことを検知する第1検知手段140として機能するものである。
すなわち、第1回転板21が回転して、第1揺動アーム142の係合ピン142a’がテーパ状凹部144に入り込むと、第1揺動アーム142の他端部142bが第1スイッチ143のスイッチレバー143aから離脱ないしは他端部142bによる押圧力が低下して第1スイッチ143がオフとされ、モータ25の回転を停止させるようになっている。
尚、第1揺動アーム142が逆回りに揺動すると、再び他端部142bが第1スイッチ143のスイッチレバー143aに係合ないしは押圧して、第1スイッチ143がオンとされる。
【0070】
また、固定板10の背面外周領域でかつ前述の支持軸141に対して中心角で180°離れた領域には、図18に示すように、支持軸151が植設されており、この支持軸151に対して揺動自在となるように第2揺動アーム152が配置されており、その一端部152aには、固定板10に形成された開口部(不図示)を通り抜けて第1回転板21の前方まで達する係合ピン152a’が設けられている。また、その他端部152bは、固定板10に固着された第2スイッチ153のスイッチレバー153aに係合し得るようになっている。
【0071】
これら第2揺動アーム152、テーパ状凹部144、第2スイッチ153等は、消費者向けに展示するような場合の展示モードにおいて、第1回転板21あるいは開閉蓋体である文字板6(6a,6b)が、所定回転角度位置(略180°自転及び公転した位置)に達して展開位置に至ったことを検知する第2検知手段150として機能するものである。
すなわち、第1回転板21が回転して、第2揺動アーム152の係合ピン152a’がテーパ状凹部144に入り込むと、第2揺動アーム152の他端部152bが第2スイッチ153のスイッチレバー153aから離脱ないしは他端部152bによる押圧力が低下して第2スイッチ153がオフとされ、文字板6が閉じた状態から略180°自転及び公転して両側に開いた状態のところで、モータ25の回転を停止させるようになっている。
【0072】
ここで、第2揺動アーム152の他端部152bとスイッチレバー153aとの係合関係と、第1揺動アーム142の他端部142bとスイッチレバー143aとの係合関係とにおいては、第1回転板21が所定の速度で回転する際に、第2スイッチ153のオフ作動タイミングが、第1スイッチ143のオフ作動タイミングに比べて0.5秒程遅延するように形成されている。
このような遅延設定を行なうにあたり、第2揺動アーム152の係合ピン152a’がテーパ状凹部144に入り込むタイミングを、第1揺動アーム142の係合ピン142a’の場合に比べて0.5秒程遅延させるように、例えば第2揺動アーム152の一端部152aをより長めにした構成等を採用することも可能である。
【0073】
続いて、本実施形態に係るからくり時計の正時モードにおける動作について説明する。
図15に示すように、文字板6(6a,6b)が閉状態すなわち休止位置にある状態で、所定の時刻例えば正時になると、制御手段としての制御部(不図示)により駆動信号が発せられて、モータ25が一方向に回転し、歯車列26を介して被駆動歯車24及び回転板20(21,22)が例えば図15中右回りに回転し始める。
【0074】
この回転板20の右回り回転により、遊星歯車31は太陽歯車30の回りを自転しつつ公転し、又、クランク部材33も同様に右回りに自転しつつ公転することになる。このクランク部材33の右回り回転により、右側文字板6bは右回り下向きに自転しつつ回転軸5の回りを公転し、一方、左側文字板6aは右回り上向きに自転しつつ回転軸5の回りを公転する。
【0075】
そして、90°公転したところで、図16に示すように、右側文字板6bが下側で横向きに位置付けられ、一方、左側文字板6aが上側で横向きに位置付けられて、文字板6は半開きの状態となり、背後に収納された装飾体7が出現し始める。この時、装飾体7は、装飾体用歯車32の右回り回転により、回転軸5の回りを右回りに自転しつつ公転している。
【0076】
回転板20がさらに回転して、文字板6が180°公転した位置に達すると、図17に示すように、右側文字板6bは逆さまになって左側に位置付けられ、一方、左側文字板6aは逆さまになって右側に位置付けられて、文字板6は全開の状態となり、背後に収納された装飾体7が完全に出現する。この際、装飾体7は、前述同様に回転軸5の回りを右回りに自転しつつ公転している。
【0077】
回転板20がさらに回転して、文字板6が360°近くまで公転すると、左側文字板6aと右側文字板6bとがお互いに近づいて接合する際に、第1ストッパ片51及び第1位置決めレバー53、第2ストッパ片55及び第2位置決めレバー57等からなる第1の位置決め手段50が、この左側文字板6a及び右側文字板6b同士の分割面の位置決めをする。
【0078】
また、同時に、付勢レバー61,62、付勢バネ65,66、係合突起61c,62c及び係合突起67,68等からなる第2の位置決め手段60が、左側文字板6aと右側文字板6bとがお互いに近づいて接合する際に、左側文字板6aを上側から押し下げるように付勢し、又、右側文字板6bを下側から押し上げるように付勢する。これにより、上記第1の位置決め手段50による両者の分割面の位置決めがより高精度に行なわれることになる。
【0079】
そして、文字板6が360°公転した休止位置の直前位置、すなわち、360°の公転に至る0.5秒前の位置まで公転すると、第1検知手段140すなわち第1揺動アーム142の係合ピン142a’が、第1回転板21のテーパ状凹部144に入り込み、第1スイッチ143をオフにする。その後、制御手段としての制御部により発せられる制御信号(遅延モード信号)により、0.5秒間続けてモータ25への通電(過回転制御)が行なわれた後、文字板6が休止位置に達したところでモータ25の作動を停止させる。
すなわち、文字板6が360°の公転に至る直前で検知手段140により一度モータ25を停止させ、その後、制御部から発せられる遅延モード信号により再びモータ25を駆動して360°の公転に至らせる制御動作を行なわせる。
【0080】
したがって、運動エネルギが大きい状態で急激にモータ25を停止させるのではなく、運動エネルギを小さくした状態すなわちモータ25により回転させられる回転板20及び歯車列26等の惰性力(慣性力)を予め小さくした状態で、左右の文字板6a,6bの自転及び公転による回転角度位置が確実に位置決めされ、左右の文字板6a,6bが確実に接合させられる。また、2段歯車126に設けられたスリップ機構により、過回転制御により生じる過分な回転力が吸収されて、左右の文字板6a,6b相互の間に生じるキシミ音等が防止される。
【0081】
また、この時、上記第1の位置決め手段50及び第2の位置決め手段60により、左側文字板6aと右側文字板6bとは確実に位置決めされており、又、第1回転板21のストッパピン71が固定板10の揺動レバー73の係合片73aに当接して、それ以上の回転が禁止され、文字板6は閉状態である休止位置に高精度に位置決め保持されることになる。
【0082】
上記正時等の文字板6の開閉動作は、上記行程で終了させてもよく、あるいは、上記文字板6の右回りの回転に続いて、逆向きの左回りの回転を行なわせ再び休止位置に達したところで終了させることもできる。この場合の左回りの動作も基本的には前述右回りの動作と同様であり、ここでの説明は省略する。
【0083】
尚、この実施形態においては、スリップ機構付きの2段歯車126を採用したが、スリップ機構を備えない前述実施形態の2段歯車26aを採用し、又、第1回転板21に形成する係止部として、上記テーパ状凹部144よりもさらに傾斜が緩やかなテーパ状凹部(不図示)を設け、第1揺動アーム142の係合ピン142a’が、このテーパ状凹部に滑らかに滑り込んでいくようにした構成を採用することも可能である。
この構成により、第1スイッチ143がオフ動作を行なった後、0.5秒間の過回転(オーバーラン回転)の際に、第1揺動アーム142の係合ピン142a’がゆっくりした速度でテーパ状凹部内に滑り込み、その略中央部まで達して停止する。
この動作により、物理的な衝撃力が緩和されて、キシミ音あるいは文字板6の横振れ等を防止しつつ、左右の文字板6(6a,6b)を確実に接合させることができる。
【0084】
続いて、本実施形態に係るからくり時計の展示モードにおける動作について説明する。
先ず、図15に示すように、文字板6(6a,6b)が閉状態すなわち休止位置にある状態で、固定板の裏面に配置されたモード切り替えスイッチ(不図示)を切り換えて、正時モードから展示モードにする。すると、制御部(不図示)により駆動信号が発せられて、モータ25が一方向に回転し、歯車列26を介して被駆動歯車24及び回転板20(21,22)が例えば図15中右回りに回転し始める。
【0085】
この回転板20の右回り回転により、遊星歯車31は太陽歯車30の回りを自転しつつ公転し、又、クランク部材33も同様に右回りに自転しつつ公転することになる。このクランク部材33の右回り回転により、右側文字板6bは右回り下向きに自転しつつ回転軸5の回りを公転し、一方、左側文字板6aは右回り上向きに自転しつつ回転軸5の回りを公転する。
【0086】
そして、文字板6が略180°公転した展開位置、すなわち、180°の公転に至る0.1秒前の位置まで公転すると、第2検知手段150すなわち第2揺動アーム152の係合ピン152a’が、第1回転板21のテーパ状凹部144に入り込み、第2スイッチ153をオフにする(この場合、第2揺動アーム152は、第1回転板21の回転動作に対して、第1揺動アーム142の作動タイミングに比べ0.4秒程遅れて作動する)。と同時に、開閉駆動手段の惰性による駆動力を消滅させて開閉蓋体を所定位置に停止させる強制停止手段、すなわち、制御手段としての制御部により発せられる信号に基づいて、0.1秒の間、モータ25に対して所定の逆起電力が加えられる。
【0087】
このような電気的ブレーキを施す制御動作により、モータ25及び第1回転板21の惰性による過回転(オーバーラン回転)が防止されて、左右の文字板6a,6bは略180°公転した位置で確実に停止させられる。したがって、図17に示すように、右側文字板6bは逆さまになって左側に位置付けられ、一方、左側文字板6aは逆さまになって右側に位置付けられて、文字板6は全開の状態となり、背後に収納された装飾体7が完全に出現した状態となる。
これにより、消費者等は、からくりの一態様すなわち装飾体7が出現した状態を確実に見ることができることになる。
【0088】
さらに、モード切り替えスイッチにより、上記展示モードから前述の正時モードに切り換えると、前述の正時モードの場合と同様に、第1検知手段140すなわち第1揺動アーム142の係合ピン142a’が、第1回転板21のテーパ状凹部144に入り込み、第1スイッチ143をオフにする。その後、制御部により発せられる遅延モード信号により、0.5秒間続けてモータ25への通電が行なわれた後、モータ25の作動を停止させる。
この過回転(オーバーラン回転)制御により、左右の文字板6a,6bの自転及び公転による回転角度位置を確実に位置決めして、左右の文字板6a,6bを確実に接合させると共に、2段歯車126に設けられたスリップ機構により、過回転制御により生じる過分な回転力を吸収して、左右の文字板6a,6b相互の間に生じるキシミ音等が防止される。
【0089】
次に、上記からくり時計の組み立て手順について説明する。
先ず、図21に示すような駆動モジュールを組み立てる。すなわち、ベース基板としての固定板10に対して、駆動歯車25aを備えるモータ25、歯車列26(2段歯車26a又は2段歯車126、小歯車26b〜26e)等からなる駆動源を取り付ける。
【0090】
続いて、被駆動歯車24が固定された支持部材としての第1回転板21を、固定板10の略中央に固定された円筒状パイプ23に外嵌させるようにして取り付けて被駆動歯車24と小歯車26eとを噛合させると共に、第1回転板21の外周面が固定板10に固定されたローラ11により回転自在に支持されるように配置する。
続いて、この第1回転板21上方から円筒状パイプ23に外嵌固着するようにして太陽歯車30を固定する。そして、第1回転板21上の所定位置において、この太陽歯車30に噛合するように4個の遊星歯車31及び4個の装飾体用歯車32とを取り付ける。
【0091】
続いて、これら太陽歯車30、遊星歯車31、装飾体用歯車32を、第1回転板21との間に挟み込むようにして、第2回転板22を円筒状パイプ23に外嵌して回転自在に配置し、第1回転板21と第2回転板22とが一体的に回転するように結合する。その後、第2回転板22が円筒状パイプ23から抜け落ちないように、第2回転板22の上方から円筒状パイプ23にナット160を螺合して取り付ける。
【0092】
続いて、固定板10に対して、揺動アーム42及びスイッチ43あるいは第1揺動アーム142及び第1スイッチ143又は第2揺動アーム152及び第2スイッチ153等の検知手段を取り付ける。そして、これら揺動アーム42あるいは第1揺動アーム142、第2揺動アーム152の係合ピン42a’,142a’,152a’とテーパ状凹部44,144との係合関係、揺動アーム42あるいは第1揺動アーム142、第2揺動アーム152の他端部42b,142b,152bとスイッチ43あるいは第1スイッチ143、第2スイッチ153との係合関係を調整する。
【0093】
続いて、図22に示すように、固定板10の背面上に、駆動源等の制御を司る制御手段として電子部品及びICチップ等が搭載された回路基板161を取り付け、モータ25等に対して電気的接続を行なう。
続いて、メロディーあるいはその他の音楽又は音声等を発生させるスピーカ162を取り付け、回路基板161に設けられた端子に対して電気的接続を行なう。
続いて、固定板10の背面上に、指針4の回転軸5を円筒状パイプ23内に挿通させるようにしてモーブメントMを取り付ける。
【0094】
続いて、検知手段(揺動アーム42、142とテーパ状凹部44、144)の位置合わせを行なった後、遊星歯車31の軸部31aに対して所定方向に向けてクランク部材33の一端部33aを固着し、又、第2回転板22の上面に第2クランク部材34の一端部34aを回動自在に取り付ける。
続いて、装飾体用歯車32の軸部32aに装飾体7を固着した後、クランク部材33の他端部33b及び第2クランク部材34の他端部34bに対して、左側文字板6a及び右側文字板6bを回動自在に取り付ける。
その後、回転軸5に対して時計の指針4を取り付け、固定板10を時計の筐体2に対して固定する。
【0095】
以上のようにして、時計全体の組み付けが完了する。尚、上記の組み付け手順は一例であって、これに限るものではなく、組み付けが可能である限り種々の手順により組み付けを行なうことができる。
【0096】
このような組み付けに際して、ベース基板としての固定板10、太陽歯車30、遊星歯車31、支持部材としての回転板20(第1回転板21及び第2回転板22)、駆動源としてのモータ25及び歯車列26等を予め組み付けてモジュール化(ユニット化)した駆動モジュールとして取り扱うことにより、生産ラインでの組み立ての品質を維持することができ、又、筐体2等が異なる時計に対してもこの駆動モジュール毎に組み込むことで、汎用性を確保することができる。
【0097】
この駆動モジュールとして組み込む部品としては、上記の他に装飾体用歯車32、あるいは駆動源の制御を司る制御手段を含む回路基板161、又は制御手段により制御されて音を発生するスピーカ162、さらには検知手段40、140、150等を含めることができる。
このように、開閉蓋体としての文字板6を開閉駆動する部品の集合体を駆動モジュールとして予め下組み付けして、それ自体で取り扱えるようにすることで、予め組み付けた駆動モジュールを別の生産ラインに持ち込んで時計全体の組み付けを行なうことができる。
【0098】
また、このモジュール化によって、外枠(筐体2)が異なる種々の時計に対してこの駆動モジュールを組み込むことができ、部品の流用化あるいは汎用化を行なうことができ、製品の低コスト化を達成することができる。
さらに、モジュール化の段階で、部品同士の位置合わせあるいは回転板20等の回転方向の位置合わせ等を行なうことができ、製品全体としての組み付け精度を高め、高品質化を達成することができる。
【0099】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のからくり時計によれば、例えば正時等の所定時刻になると、文字板等の開閉蓋体が自転及び所定軸回りに公転つつ開閉動作を行ない、例えば背後に装飾体が収納されている場合、この装飾体を出現させる。
したがって、からくり時計としての変化の意外性が増し、優れた鑑賞性が得られる。
【0100】
上記構成のからくり時計において、文字板等の開閉蓋体を開閉駆動する開閉駆動手段を、太陽歯車、遊星歯車、連結部材、支持部材、駆動源等により構成した場合は、所定軸例えば指針の回転軸と同軸周りに構成部品を集約させることができ、これにより、時計本体の径方向における小型化が行なえる。
【0101】
上記構成のからくり時計において、装飾体用歯車を採用する場合は、文字板等の開閉蓋体の開閉動作の際に出現する装飾体を、自転させつつ所定軸回りに公転させることができ、これにより、装飾体さらにはからくり時計としての鑑賞性をより優れたものとすることができる。
【0102】
上記構成のからくり時計において、連結部材をクランク部材とする場合は、開閉蓋体と支持部材との間に十分な空間を確保することができ、装飾体の配置を容易に行なうことができる。
【0103】
また、本発明の駆動モジュールによれば、からくり時計の組み付けにおいて、予め下組みされた駆動モジュールを組み込むことができる。したがって、駆動モジュールを組み立てる際にその品質を確保し、続いて、からくり時計の組み立ての際に全体としての品質を確保することができる。これにより、からくり時計全体としての品質を高く維持することができる。
また、駆動源等のモジュール化を行なうことにより、外枠の異なる種々の時計に対して駆動モジュールを流用することができ、部品の共用化による製品の低コスト化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のからくり時計を示す正面外観図である。
【図2】本発明のからくり時計を示すものであり、文字板が開いた状態での正面外観図である。
【図3】図1中のE−E部における縦断面図である。
【図4】本発明のからくり時計の開閉駆動手段を示す概略構成図である。
【図5】図4に示す開閉駆動手段の右側面図である。
【図6】図4に示す開閉駆動手段の底面図である。
【図7】本発明のからくり時計の一部をなす装飾体を示す正面図である。
【図8】本発明のからくり時計の一部をなす検知手段を示す正面図である。
【図9】図8に示す検知手段の作動を説明するための作動段階での状態図である。
【図10】図8に示す検知手段の作動を説明するための作動段階での状態図である。
【図11】図8に示す検知手段の作動を説明するための作動段階での状態図である。
【図12】図8に示す検知手段の作動を説明するための作動段階での状態図である。
【図13】本発明のからくり時計の一部をなす位置決め手段を示す正面図である。
【図14】他の位置決め手段を示す正面図である。
【図15】文字板が閉状態の休止位置ある場合を示す正面図である。
【図16】文字板が90°公転した動作位置にある場合を示す正面図である。
【図17】文字板が180°公転した動作位置にある場合を示す正面図である。
【図18】開閉駆動手段の他の実施形態を示す概略構成図である。
【図19】図18に示す開閉駆動手段におけるスリップ機構付きの2段歯車を示す概略構成図である。
【図20】検知手段の他の実施形態を示す一部拡大正面図である。
【図21】からくり時計に組み込まれる駆動モジュールを示す側面図である。
【図22】からくり時計に組み込まれる駆動モジュールを示す背面図である。
【符号の説明】
1 からくり時計
2 筐体
4 指針
5 回転軸
6 文字板(開閉蓋体)
6a 左側文字板(分割片)
6b 右側文字板(分割片)
7 装飾体
10 固定板(ベース基板)
11 ローラ
20 回転板(支持部材)
21 第1回転板
22 第2回転板
23 円筒状パイプ
24 被駆動歯車
25 モータ(駆動源)
25a 駆動歯車
26 歯車列
30 太陽歯車
31 遊星歯車
32 装飾体用歯車
33 クランク部材(連結部材)
34 第2クランク部材
40 検知手段
42 揺動アーム
42a’ 係合ピン
43 スイッチ
44 テーパ状凹部(係止部)
46 案内用揺動レバー
47 ストッパピン
50 第1の位置決め手段
51 第1ストッパ片
52 第1位置決めレバー
55 第2ストッパ片
57 第2位置決めレバー
60 第2の位置決めレバー
61 付勢レバー
61c 係合突起
62 付勢レバー
62c 係合突起
65 付勢バネ
66 付勢バネ
67 係合突起
68 係合突起
71 ストッパピン
73 揺動レバー
74 ストッパピン
126 2段歯車
126a 大径歯車
126b 小径歯車
126c シャフト
126d コイルスプリング
140 第1検知手段
141 支持軸
142 第1揺動アーム
142a 一端部
142a’ 係合ピン
142b 他端部
143 第1スイッチ
143a スイッチレバー
144 テーパ状凹部(係止部)
150 第2検知手段
151 支持軸
152 第2揺動アーム
152a 一端部
152a’ 係合ピン
152b 他端部
153 第2スイッチ
153a スイッチレバー
160 ナット
161 回路基板
162 スピーカ

Claims (5)

  1. 開閉自在に配置されかつ所定軸を通る線にて分割された複数の分割片により形成される開閉蓋体を備えるからくり時計であって、
    前記開閉蓋体を形成する分割片を自転及び前記所定軸回りに公転させつつ開閉動作を行なわせる開閉駆動手段を有する、
    ことを特徴とするからくり時計。
  2. 前記開閉駆動手段は、前記所定軸と同軸にて筐体に対し回動不能に固定された太陽歯車と、前記太陽歯車に噛合する遊星歯車と、前記遊星歯車の回転中心部に一端部が固定されかつ他端部が前記回転中心部から偏倚した位置にて前記分割片に回動自在に連結された連結部材と、前記所定軸回りに回動自在に配置されかつ前記遊星歯車を回動自在に支持する支持部材と、前記支持部材を前記所定軸回りに回動させる駆動源とを有する、
    ことを特徴とする請求項1記載のからくり時計。
  3. 前記開閉蓋体が文字板であり、前記所定軸が指針の回転軸と同軸である、ことを特徴とする請求項1又は2記載のからくり時計。
  4. 前記太陽歯車に噛合した状態で前記支持部材に回動自在に支持されて前記装飾体を駆動する装飾体用歯車を有する、
    ことを特徴とする請求項2又は3記載のからくり時計。
  5. 前記連結部材は、前記所定軸の軸線方向において段差を有するクランク部材である、
    ことを特徴とする請求項2ないし4いずれか1つに記載のからくり時計。
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