JP2759783B2 - 文字板開閉式時計 - Google Patents

文字板開閉式時計

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JP2759783B2
JP2759783B2 JP7275196A JP7275196A JP2759783B2 JP 2759783 B2 JP2759783 B2 JP 2759783B2 JP 7275196 A JP7275196 A JP 7275196A JP 7275196 A JP7275196 A JP 7275196A JP 2759783 B2 JP2759783 B2 JP 2759783B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、文字板開閉式時計に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、所定の時刻(例えば、正時)にな
ると文字板が開き、その開いた部分にオルゴールのメロ
ディと共に人形等の可動飾りが現われ、この可動飾りが
一連の動作をした後に文字板が閉じるように構成された
文字板開閉式時計が知られている。
【0003】このような従来の文字板開閉式時計として
は、例えば、時計枠の外周部付近に設けられた支持軸に
回動自在に支持され、文字板の全面を形成する半円形状
の2枚の可動文字板を有し、この両可動文字板が閉じた
位置から支持軸を中心に外方へ回動して開くと、可動飾
りが現われるように構成されたものが知られている(特
開平2ー157683号、特開平3ー131794
号)。
【0004】また、別の従来技術としては、例えば、文
字板の中心部で(指針軸に)回動自在に支持され、文字
板の全面を形成する半円形状の2枚の可動文字板と、文
字板の中心部から外れた外周寄りの位置に形成された開
口部とを有し、両可動文字板が互いに逆方向に回動して
開口部を開閉するように構成されたものが知られている
(特開平3ー99390号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記前者の従来技術で
は、 (1)文字板の全面を形成する半円形状の2枚の可動文
字板全体を時計枠の外周部付近にある支持軸を中心に回
動させる必要があるため、両可動文字板を駆動する駆動
機構が複雑となり、大型化してしまう。 (2)両可動文字板が閉じた位置から支持軸を中心に外
方へ回動して開いたときに両可動文字板が時計枠の外側
へ大きく出っ張るため、時計を壁面に掛ける際に、可動
文字板が時計の周囲にある障害物にぶつからないような
広いスペースが必要である。 という問題点があった。
【0006】また、上記後者の従来技術では、半円形状
の2枚の可動文字板を回動自在に支持する支持機構及び
両可動板を駆動する駆動機構を、文字板の中心部に配置
する必要があるので、可動飾りを出現させる開口部を文
字板の中央部に設けることができず、従って開口部を外
周寄りの位置に配置せざるを得ず、開口部の開口面積を
大きくすることができないという問題点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の問題点に着目して為されたもので、可動文字板の駆
動機構の小型化を図ると共に、開口面積の大きな開口部
を文字板の中央部に配置可能にした文字板開閉式時計を
提供することを目的としている。
【0008】本発明にかかる文字板開閉式時計では、時
計を壁面に掛ける際に、時計の周囲に広いスペースを必
要とせず、実用上極めて有利で、また、可動文字板の駆
動機構の小型化を図ることができ、開口面積の大きな開
口部を文字板の中央部に配置することができ、そのため
可動飾りを大きくすることができ、見栄えが向上する。
さらに、製造誤差による部品形状のバラツキ等を吸収す
ることができ、また、可動文字板も円滑に移動すること
ができ、可動文字板が開口部を閉じたときに、両可動文
字板の当接部同士が密着して隙間ができず、見栄えが向
上する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る文字板開閉式時計
は、時計枠と、中央に開口部を有し、前記時計枠と一体
の固定文字板と、前記開口部の中心位置で対向面どうし
が当接してこの開口部を閉じる閉位置とこの開口部を開
く開位置との間で、互いに逆方向に直線的に移動可能な
2枚の可動文字板と、前記両可動文字板の両端部に設け
られ、この両可動文字板を直線移動可能に案内支持する
案内機構と、前記両可動文字板を駆動する駆動機構と、
前記両可動文字板が前記開口部を開いたとき、この開口
部内に現われて一連の動作をする可動飾りとを備え、前
記駆動機構は、モータと、このモータにより回転され、
カムピンをそれぞれ有する一対のプーリと、前記両可動
文字板にそれぞれ一体に形成され、対応する前記カムピ
ンが摺動自在に係合する係合部を有する連結部とからな
り、前記各係合部は、前記可動文字板の移動方向とほぼ
直交する方向に延びたカム面を有しており、かつ前記各
連結部に、前記カムピンを前記カム面に押圧するばねが
設けられている。
【0010】また、前記各係合部のカム面は、その中央
部が前記ばね側へ出っ張った曲面に形成されている。
【0011】そのため、中央に開口部を有する固定文字
板とこの開口部を開閉する2枚の可動文字板とを有する
構成により、駆動機構は文字板の一部を形成する2枚の
可動文字板のみを駆動すればよい。また、この時計で
は、2枚の可動文字板は、互いに逆方向に直線的に移動
して固定文字板の中央にある開口部を開閉するので、両
可動文字板は時計枠の外側へ出っ張らない。さらに、両
可動文字板を直線移動可能に案内支持する案内機構が両
可動文字板の両端部に設けられているので、開口部のた
めのスペースが文字板の中央部に確保される。さらに、
各プーリの回転に伴い円運動する各プーリのカムピンが
対応する各可動文字板の係合部のカム面にばねにより押
圧されながらカム面上を摺動することにより、各プーリ
の回転運動が直線運動に変換されて各可動文字板に伝達
されるので、カムピンやカム面等の部品形状の製造誤差
によるバラツキが吸収され、各カムピンが対応する各カ
ム面上を離れずに摺動する。
【0012】また、各係合部のカム面は、その中央部が
ばね側へ出っ張った曲面に形成されているので、各プー
リのカムピンが対応する各係合部のカム面にばねにより
押圧されながらカム面上を摺動する際に、カムピンに作
用するばねの押圧力が、カムピンがカム面の両側へ移動
するにつれて強くなったりしない。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例に係
る文字板開閉式時計を説明する。図1は本発明の一実施
例に係る文字板開閉式時計を示している。
【0014】文字板開閉式時計は、図1及び図3に示す
ように、時計枠1と、中央に横方向に長い矩形の開口部
2aを有し、時計枠1と一体の固定文字板2と、開口部
2aを開閉する2枚の可動文字板3,4とを有してい
る。また、図1において、分針軸6には分針5の基端部
が固定され、時針軸8には時針7の基端部が固定されて
いる。
【0015】固定文字板2は、図3に示すように、時計
枠1とは別体に成形されたもので、この時計枠1に固定
されてこれと一体になっている。固定文字板2を、時計
枠1と一体に成形してもよい。時計枠1には、透明カバ
ー9(図3参照)が固定されている。
【0016】両可動文字板3,4は、図1に示すように
開口部2aを閉じた状態で固定文字板2と共に文字板を
形成している。固定文字板2面及び可動文字板3,4面
には、時刻数字10がそれぞれ印刷により形成されてい
る。両可動文字板3,4は、分針軸6及び時針軸8の軸
心(文字板の中心)を通る水平線11の位置(開口部2
aの中心位置)で対向面同士が当接して、この開口部2
aを閉じる閉位置(図1の位置)と、この開口部2aを
開く開位置との間で、互いに逆方向にかつ図1の上下方
向に直線的に移動可能である。
【0017】図2に示すように、可動文字板3,4が開
口部2aを開いたとき、この開口部の中央に回転飾り
(可動飾り)12が、その両側に、可動人形(可動飾
り)13,14が現われるようになっている。そして、
この開位置にある可動文字板3,4は時計枠1の外側へ
出っ張らない大きさの形状である。
【0018】回転飾り12は、図3に示すように、時計
枠1及び固定文字板2に固定された支持板15の中央支
持板15aの前面に、前記分針軸6及び時針軸8の軸心
を中心にして回転可能に配置されている。回転飾り12
の背面には、歯車12aが一体に形成されている。可動
人形13は支持板15の右側収納凹部15b内に、前記
可動の人形14は支持板15の左側収納凹部15c内に
それぞれ配置されている(図2を参照)。
【0019】文字板開閉式時計は、回転飾り12及び可
動人形13,14を駆動する駆動機構(以下「第1駆動
機構」という。)16を有している。
【0020】第1駆動機構16は、一方向へ回転するモ
ータ17と、モータ17の回転を左側の可動人形14の
ハンドル14aに伝達する第1輪列と、その回転を右側
の可動人形13のハンドル13aに伝達する第2輪列
と、その回転を中央部の回転飾り12の歯車12aに伝
達第3輪列とを有している。
【0021】前記第1輪列は、モータピニオン17aに
噛合した歯車18と、歯車18と一体のピニオン18a
に噛合した歯車19と、歯車19に噛合し、可動人形1
4のハンドル14aと一体の歯車20とからなる。前記
第2輪列は、歯車18に噛合した歯車21と、歯車21
と一体のピニオン21aに噛合した歯車22と、歯車2
2に噛合し、可動人形13のハンドル13aと一体の歯
車23とからなる。そして、前記第3輪列は、ピニオン
21aに噛合した歯車24と、歯車24及び回転飾り1
2の歯車12aに噛合した歯車25とからなる。
【0022】第1駆動機構16のモータ17が回転する
と、この回転が前記各輪列を介して回転飾り12及びハ
ンドル13a,14aに伝達され、これらが図2の矢印
方向に同時に回転するようになっている。そして、ハン
ドル13a,14aが回転すると、可動人形13,14
の上半身が、腰部を支点にしてリンク機構により揺動す
るようになっている。
【0023】このようにして、第1駆動機構16のモー
タ17が一方向へ回転している間、回転飾り12が回転
し続けると共に、可動人形13,14が一連の動作を繰
り返すようになっている。
【0024】文字板開閉式時計は、さらに、両可動文字
板3,4を開閉駆動する駆動機構(以下「第2駆動機
構」という。)30と、両可動文字板3,4の両側に設
けられ、この両文字板を直線移動可能に案内支持する案
内機構40,41とを有している(図4参照)。
【0025】第2駆動機構30は、図4に示すように一
方向へ回転するモータ31と、このモータにより回転さ
れ、カムピン32a,33aをそれぞれ有する上下一対
のプーリ32,33と、両可動文字板3,4にそれぞれ
一体に形成され、対応するカムピン32a,33aがそ
れぞれ摺動自在に係合するガイド孔(係合部)3a,4
aを有する連結部3A,4Aとを有している。
【0026】図3及び図4に示すように、プーリ32,
33は、支持板15上に回転自在に軸支されている。プ
ーリ32は可動文字板3の後方上方に、プーリ33は可
動文字板4の後方下方にそれぞれ配置されている。プー
リ32,33には、タイミングベルト34が巻き掛けら
れている。プーリ32の背面には、歯車32bが一体に
形成されている。
【0027】モータ31の一方向への回転は、モータピ
ニオン31a、このピニオンと噛合した歯車35、歯車
35と一体のピニオン35a、及びこのピニオンと噛合
したプーリ32の歯車32bを介してプーリ32に伝達
されると共に、さらにタイミングベルト34を介してプ
ーリ33にも伝達され、これによってプーリ32,33
が同期して図4の矢印方向にそれぞれ回転するようにな
っている。
【0028】各連結部3A,4Aのガイド孔3a,4a
は、図4に示すように、可動文字板3,4の移動方向
(同図の上下方向)とほぼ直交する方向、すなわち水平
方向に長い孔であり、水平方向に延びたカム面3b,4
bを有している。各連結部3A,4Aには、カムピン3
2a,33aをカム面3b,4bに押圧する板ばね3
6,36が設けられている。各カム面3b,4bは、そ
の中央部が板ばね36側へ出っ張った曲面に形成されて
いる。
【0029】このように、各プーリ32,33の一方向
への回転に伴い円運動する各カムピン32a,33aと
各ガイド孔3a,4aとの係合により、各プーリ32,
33の回転が直線運動に変換されて各可動文字板3,4
に伝達されるようになっている。そして、各可動文字板
3,4は、各カムピン32a、33aが図4に示すよう
に最も中央寄り(内位置)の位置に達すると、同図に示
す閉位置に位置して開口部2aを閉じ、各カムピン32
a、33aが180度回転して最も外側(上下側)寄り
の位置に達すると、図2に示す開位置に位置して開口部
2aを開くようになっている。
【0030】さらに、第2駆動機構30は、可動文字板
3、4が開位置及び閉位置に位置したときに、これを検
知してモータ31を停止させるために、プーリ32の下
面に立設された半円弧状のリブ32cと、フォトセンサ
37とを有している。リブ32cは、支持板15に設け
られた光透過型のフォトセンサ37の間を通過するよう
になっている。
【0031】フォトセンサ37は、プーリ32が図4に
示す閉位置から矢印方向へ180度回転してリブ32c
の一端部がフォトセンサ37から外れたとき、オフから
オンになって可動文字板3、4が図2の開位置まで移動
したことを検知し、この開位置からプーリ32がさらに
矢印方向へ180度回転してリブ32cの他端部が図4
に示すようにフォトセンサ37の間に入ったとき、オン
からオフになって可動文字板3、4が閉位置まで移動し
たことを検知するようになっている。フォトセンサ37
の検知信号が不図示の制御ユニットへ出力されるように
なっている。
【0032】次に、案内機構40,41の構成について
説明する。図4及び図5に示すように、支持板15上に
突設されたガイドリブ40a,41aと、可動文字板
3,4の左右両端部にそれぞれ形成された突出部3B,
4Bに固定され、対応するガイドリブ40a,41a上
をそれぞれ摺動するスライダ42とを有している。
【0033】左右のガイドリブ40a,41aは、図5
に示すように、同じ高さ寸法を有しているが、左側のガ
イドリブ41aの両側面とこのリブ上を摺動する左側の
スライダ42の内面との間に、製造誤差を吸収して各ス
ライダ42が円滑に摺動できるようにするための隙間d
を作るために、両リブ40a,41aの厚さを異ならせ
てある。
【0034】また、左右のガイドリブ40a,41a
は、図7及び図8に示すように、中央部(両可動文字板
3、4の対向面どうしが当接する図1に示す前記水平線
11の位置に対応する部分)が最も高く、両端部に向か
って高さが漸次低くなるガイド面40a´,41a´を
有している。
【0035】各スライダ42は、コ字状の断面を有する
レール形状のものである。各スライダ42は、図5〜図
7に示すように、両側面に形成された弾性係止部42a
と、上壁部の下面に形成されガイドリブ40a,41a
の傾斜したガイド面40a´,41a´に応じて高さを
異ならせてある2つの当接部42b,42cと、両端部
内面に形成され突起42dと、上壁部の上面に形成され
た2つの突起42eとを有している。各スライダ42の
弾性係止部42aの端部には、係止爪42a´が形成さ
れており、この各係止爪を前記各突出部3B,4Bの対
応する各係止孔3c,4cにスナップフィットにより弾
性結合することにより、各スライダ42が対応する各可
動文字板3、4に固定されている。そして、左側のガイ
ドリブ41aの両側面と、ガイドリブ41aの各突起4
2dとの間には、前記の隙間dが形成されている。
【0036】さらに、前記各案内機構40,41は、図
7〜図9に示すように、各スライダ42の突起42eを
押圧して各スライダ42を各ガイドリブ40a,41a
側へ付勢する板ばね43を有している。各板ばね43の
一側部は、対応する各支持板15の取付けボス部15e
に止めねじ44により4箇所で締結されている。
【0037】各板ばね43は、図9に示すような細長い
形状を有している。各板ばね43の中央部には、この板
ばねがガイドリブ40a,41aの傾斜したガイド面4
0a´,41a´に応じて変形し、これによって各板ば
ね43と各ガイド面40a´,41a´の間隔(図8を
参照)が一定になるようにするために、すり割り43a
が形成されている。
【0038】そして、分針軸6及び時針軸8を回転させ
る時計機械体50が、図3及び図10に示すように、支
持板15の下面に配置されている。図10に示すよう
に、支持板15の中心孔15fには、めねじを有する中
心固定ナット51が圧入嵌合しており、このナット51
のめねじには、下端部が時計機械体50と連結された筒
状の中心固定ねじ52のおねじが螺合しており、これに
よって時計機械体50が支持板15の下面に固定保持さ
れている。
【0039】図10に示すように、時針軸8には、回転
飾り12を回転自在に支持する筒状の軸受53が配置さ
れている。この軸受は、その下端部にあるおねじを中心
固定ねじ52のおねじに螺合させることにより、この固
定ねじに結合されている。
【0040】軸受53は、中心固定ねじ52に結合され
た状態で回転飾り12が抜けないように押さえるための
つば部53aと、テーパ部53bとを有している。この
テーパ部53bは、可動文字板3、4の中心部に形成さ
れた半円形状の切欠3C,4Cのテーパ面3C´,4C
´と係合可能である。可動文字板3,4が図11に示す
ように閉位置まで移動したとき、各可動文字板3、4の
テーパ面3C´,4C´が軸受53のテーパ部53bに
当接して各可動文字板3,4の対向する端部が僅かに持
ち上げられるようになっている。
【0041】そして、文字板開閉式時計は、さらに、時
計機械体50から出力される正時信号、フォトセンサ3
7から出力される開位置及び閉位置の検知信号等の各種
入力信号に応じて、第1及び第2駆動機構16及び30
の各モータ17,31、及び不図示のスピーカから各種
のメロディを発生するメロディ発生手段等を、予め記憶
されたプログラムに従って制御する制御ユニットを有し
ている。
【0042】前記制御ユニットは、時計機械体50から
正時信号を受けたとき、モータ31を回転させ、可動文
字板3,4が図2の開位置まで移動したことをフォトセ
ンサ37が検知したとき、モータ31を停止させると共
にモータ17を回転させ、このモータ17の回転開始か
ら一定時間が経過したとき、モータ17を停止させると
共に、モータ31を再び回転させ、そして、可動文字板
3、4が図1の閉位置まで移動したことをフォトセンサ
37が検知したとき、モータ31を停止させるように構
成されている。
【0043】次に、上記構成を有する実施例の作動を説
明する。正時になって時計機械体50から正時信号が制
御ユニットに出力されると、第2駆動機構30のモータ
31が回転し始め、可動文字板3,4がメロディと共に
図1の閉位置から図2の開位置へ向けて直線的に移動し
始める。可動文字板3,4が図2の開位置まで移動した
ことをフォトセンサ37が検知したとき、モータ31が
停止されると共に第1駆動機構のモータ17が回転し始
める。これによって、回転飾り12が回転し始めると共
に左右の可動人形13,14が一連の動きを開始する。
【0044】モータ17の回転開始から一定時間が経過
したとき、モータ17が停止されるので、回転飾り12
と左右の回動人形13,14の動きも停止すると共に、
モータ31が再び回転し始める。そのため図2の開位置
にある可動文字板3、4が図1の閉位置まで移動し、こ
の閉位置への移動をフォトセンサ37が検知したときに
モータ31が停止される。
【0045】上記実施例に係る文字板開閉式時計では、
中央に開口部2aを有する固定文字板2とこの開口部2
aを開閉する2枚の可動文字板3,4とを有する構成に
より、第2の駆動機構30は文字板の一部を形成する2
枚の可動文字板3,4のみを駆動すればよい。従って、
駆動機構30が簡単になると共に、モータ31の負荷が
小さくなり、モータ31が小型のものでよく、第2の駆
動機構30が小型化される。
【0046】また、2枚の可動文字板3,4は、互いに
逆方向に直線的に移動して固定文字板2の中央にある開
口部2aを開閉するので、両可動文字板3,4は時計枠
1の外側へ出っ張らない。従って、時計を壁面に掛ける
際に、時計の周囲に広さを必要とせず、実用上極めて有
利である。
【0047】さらに、両可動文字板3,4を直線移動可
能に案内支持する案内機構40,41が両可動文字板
3,4の両端部に設けられているので、開口部2aのた
めの大きなスペースが文字板の中央部に確保される。従
って、開口部2aの開口面積を大きくすることができ、
これによってこの開口部2a内に出現させる回転飾り1
2や可動人形13,14等の可動飾りを大きくすること
ができ、見栄えが向上すると共に、可動飾りの動きが派
手に見える。
【0048】また、各プーリ32,33の回転に伴い円
運動するカムピン32a,33aが対応する各可動文字
板3,4のガイド孔3a,4aのカム面3b,4bに
板ばね36により押圧されながらカム面3b,4b上を
摺動することにより、各プーリ32,33の回転運動が
直線運動に変換されて各可動文字板3,4に伝達される
ので、カムピン32a,33aやカム面3b,4b等の
部品形状の製造誤差によるバラツキが吸収され、各カム
ピン32a,33aが対応する各カム3b,4b面上を
離れずに摺動する。従って、製造誤差による部品形状の
バラツキやフォトセンサ37の検知誤差を吸収すること
ができ、これによって可動文字板3、4が開口部2aを
閉じたときに、この両文字板3、4の当接部に隙間を生
じることがない。
【0049】さらに、前記各ガイド孔3a,4aのカム
面3b,4bは、その中央部が板ばね36側へ出っ張っ
た曲面に形成されているので、各カムピン32a,33
aが対応する前記各カム面3b,4bに板ばね36によ
り押圧されながらカム面3b,4b上を摺動する際に、
カムピン32a,33aに作用する板ばね36の押圧力
が、カムピン32a,33aがカム面3b,4bの両側
へ移動するにつれて強くなったりしない。従って、各カ
ムピン32a,33aが各ガイド孔3a,4a内で円滑
に摺動することができ、これによって可動文字板3,4
も円滑に移動することができる。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る文字
板開閉式時計によれば、中央に開口部を有する固定文字
板とこの開口部を開閉する2枚の可動文字板とを有する
構成により、駆動機構は文字板の一部を形成する2枚の
可動文字板のみを駆動すればよい。また、この時計で
は、2枚の可動文字板は、互いに逆方向に直線的に移動
して固定文字板の中央にある開口部を開閉するので、両
可動文字板は時計枠の外側へ出っ張らない。そのため、
時計を壁面に掛ける際に、時計の周囲に広いスペースを
必要とせず、実用上極めて有利である。また、両可動文
字板を直線移動可能に案内支持する案内機構が両可動文
字板の両端部に設けられているので、開口部のためのス
ペースが文字板の中央部に確保される。従って、可動文
字板の駆動機構の小型化を図ることができ、開口面積の
大きな開口部を文字板の中央部に配置することができ、
そのため可動飾りを大きくすることができ、見栄えを向
上できるのに加えて、各プーリの回転に伴い円運動する
各プーリのカムピンが対応する各可動文字板の係合部の
カム面にばねにより押圧されながらカム面上を摺動する
ことにより、各プーリの回転運動が直線運動に変換され
て各可動文字板に伝達されるので、カムピンやカム面等
の部品形状の製造誤差によるバラツキが吸収され、各カ
ムピンが対応する各カム面上を離れずに摺動する。従っ
て、製造誤差による部品形状のバラツキ等を吸収するこ
とができる。
【0051】また、各係合部のカム面は、その中央部が
ばね側へ出っ張った曲面に形成されているので、各プー
リのカムピンが対応する各係合部のカム面にばねにより
押圧されながらカム面上を摺動する際に、カムピンに作
用するばねの押圧力が、カムピンがカム面の両側へ移動
するにつれて強くなったりしない。従って、各カムピン
が各係合部内で円滑に摺動することができ、これによっ
て可動文字板も円滑に移動することができ、また、可動
文字板が開口部を閉じたときに、両可動文字板の当接部
同士が密着して隙間ができず、見栄えが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る文字板開閉式時計の一実施例を示
す平面図で、開口部が閉じた状態を示す図である。
【図2】開口部が開いた状態の時計を示す平面図であ
る。
【図3】図1の縦断面図である。
【図4】可動文字板及びその駆動機構を示す平面図であ
る。
【図5】ガイドリブとスライダの構造を示す断面図であ
る。
【図6】スライダを示す平面図である。
【図7】案内機構を示す説明図である。
【図8】板ばねが支持板に固定された状態を示す説明図
である。
【図9】板ばねを示す平面図である。
【図10】可動文字板が閉じつつある状態での中心部を
拡大して示す断面図である。
【図11】同上の閉じ状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 時計枠 2 固定文字板 2a 開口部 3,4 可動文字板 3A,4A 連結部 3a,4a 係合部(ガイド孔) 3b,4b カム面 12 可動飾り(回転飾り) 13,14 可動飾り(可動人形) 30 駆動機構(第2駆動機構) 31 モータ 32,33 プーリ 32a,33a カムピン 36 ばね 41 案内機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−124589(JP,U) 実開 平4−49895(JP,U) 実開 平3−70392(JP,U) 実開 平3−80392(JP,U) 実開 平3−8786(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時計枠と、 中央に開口部を有し、前記時計枠と一体の固定文字板
    と、 前記開口部の中心位置で対向面同士が当接してこの開口
    部を閉じる閉位置とこの開口部を開く開位置との間で、
    互いに逆方向に直線的に移動可能な2枚の可動文字板
    と、 前記両可動文字板の両端部に設けられ、この両可動文字
    板を直線移動可能に案内支持する案内機構と、 前記両可動文字板を駆動する駆動機構と、 前記両可動文字板が前記開口部を開いたとき、この開口
    部内に現われて一連の動作をする可動飾りとを備え、 前記駆動機構は、モータと、このモータにより回転さ
    れ、カムピンをそれぞれ有する一対のプーリと、前記両
    可動文字板にそれぞれ一体に形成され、対応する前記カ
    ムピンが摺動自在に係合する係合部を有する連結部とか
    らなり、前記各係合部は、前記可動文字板の移動方向と
    ほぼ直交する方向に延びたカム面を有しており、かつ前
    記各連結部に、前記カムピンを前記カム面に押圧するば
    ねが設けられていることを特徴とする文字板開閉式時
    計。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の前記各係合部のカム面
    は、その中央部が前記ばね側へ出っ張った曲面に形成さ
    れていることを特徴とする文字板開閉式時計。
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