JP3543365B2 - イオン水生成器及びpHセンサ洗浄方法 - Google Patents

イオン水生成器及びpHセンサ洗浄方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、水道水、井戸水等の原水を電気分解して、飲用、医療用として利用するアルカリイオン水および化粧水、殺菌洗浄水などとして利用する酸性イオン水を製造するイオン水生成器及びイオン水のpHを検知するpHセンサの洗浄をするpHセンサ洗浄方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、「健康ブーム」を反映してイオン水生成器が普及しつつある。このイオン水生成器は電解槽内で水道水などを電気分解し、陽極側に酸性イオン水を生成し、陰極側にアルカリイオン水を生成するものである。
【0003】
そこで従来の連続電解方式のイオン水生成器について説明する。図4は従来のイオン水生成器の概略全体図である。1は水道水などの原水管、2は水栓、3は水栓2を介して原水管1と接続されたイオン水生成器である。4は内部に活性炭や中空糸膜などを備えた浄水器、5はミネラルを原水中に付与し導電率を高めるミネラル供給部、6は通水を確認し後述のコントローラに制御開始の指示をする流量センサ、8は流量センサ6を経由してきた水を電気分解する電解槽7を2分する隔膜、9、10は隔膜8で2分して形成された各電極室に配設された電極板、11は電極板10側の水(電極板10が陽極の場合は酸性イオン水)を排出する排水管、12は電極板9側の水(電極板9が陰極の場合はアルカリイオン水)を吐水する吐出管、13は電解槽7内の残留水や電極洗浄時のスケールが溶解した洗浄水を排水するための電磁弁、14は排水管11を介して電極板10側の水(電極板10が陽極の場合は酸性イオン水)や電解槽7の滞留水や洗浄水を排水する放水管、16は電源投入用プラグ15からの交流を直流に変える電源部、17はイオン水生成器3の動作を制御するコントローラ、18はイオン水生成器3の操作状態を表示し操作条件などを設定するための操作表示部である。
【0004】
以上のように構成された従来のイオン水生成器について以下その動作を説明する。原水管1より水栓2を開いて通水された原水は浄水器4で原水中の残留塩素の臭いや一般細菌などの不純物が取り除かれ、ミネラル供給部5でグリセロリン酸カルシウムなどのミネラルが溶解され電解が容易な水に処理された後、流量センサ6を経て電解槽7に通水される。一方、電源投入プラグ15よりAC電圧が印加され、電源部16で直流に変換後電解槽7の電極板9と電極板10に給電される。これにより、陽極室には酸性イオン水が、陰極室にはアルカリイオン水が生成され、通水しながら電極板9がマイナス電圧になるように電圧を印加すると、吐出管12よりアルカリイオン水が連続的に得られる。
【0005】
またこのイオン水生成器3は酸性イオン水を必要とする時は電極板9にプラス電圧を印加すればよく、浄水を必要とする時は電圧を印加しないで通水を行えば、よい。このようにこの従来例のイオン水生成器は酸性水、浄水の切り替えが可能になるものである。
【0006】
しかしながら、この従来のイオン水生成器は電解槽7へ印加する電圧を変えて電界強度を変更することによりpH濃度を変えることができるものではあるが、pHセンサなどが配置されておらず自動的にpH濃度の制御ができるようなものではなかった。
【0007】
そこでこれを改良してpHセンサをイオン生成器に配置した技術(実開平5−22093号公報)が提案されている。すなわちこの方法は電解槽の下流側に、pHセンサと流量センサを設け、それらからの出力に基づいて電解槽や流量調節弁への駆動電圧を制御する制御装置を備え、pHセンサと流量センサからのセンサ出力を電解槽や流量調節弁にフィードバックすることによって所望のpH濃度のイオン水を得ることができるものである。
【0008】
このpHセンサに関して、pHセンサに凝集物が付着した場合、pHセンサの洗浄を図る技術(実開昭55−9273号公報)も従来提案されている。すなわちこの技術は攪拌機能を備えた酸性廃水処理槽内部に設置したpHセンサと洗浄剤となるアルカリ溶液や清水のタンクを電気的に連動させる構成とし、定期的に酸性廃水の廃水処理槽内への供給を止め、その間にアルカリ溶液や清水を廃水処理層に流入させ攪拌することによりpHセンサを洗浄するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、pHセンサをイオン水生成器に配置した従来技術(実開平5−22093号公報)は、pHセンサにCaイオンや水垢等の凝集物が付着しやすく、短時間のうちにpHセンサのセンサ出力が不正確になり、したがって電解槽や流量調節弁の駆動が適切でなくなり、生成されるイオン水の正確なpH調整ができないという問題があった。また定期的にpHセンサを電解槽外に取り出して付着した凝集物を洗浄する場合には、その取り外しや洗浄作業が煩雑であるのとpHセンサが破損しやすいなどの問題があった。また従来技術のpH測定はpH測定値が変動しやすく、pHセンサの設置個所や設計の自由度も制限されるという問題もあった。
【0010】
さらに、廃水処理槽内部に洗浄液を充満させ攪拌によりpHセンサを洗浄する機構を備えた従来技術(実開昭55−9273号公報)は、その制御が複雑になることと装置が大型になることおよび洗浄に時間がかかるという問題があった。
【0011】
また、pHセンサの洗浄時に電解操作を停止させるという問題もあった。
本発明は前記従来の問題点を解決するもので、精度よくpH濃度の測定・表示ができ、精度よく調整されたイオン水を生成するメンテナンスフリーのイオン水生成器を提供することを目的とする。
【0012】
また本発明は、精度よくpH濃度の調整・表示ができ、メンテナンスフリーのpHセンサの洗浄方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のイオン水生成器は、電解槽に設けた吐出流路に分岐してpH検知室を設けていることを特徴とする。
【0014】
また、pH検知室にはpHセンサとpH検知室に洗浄液を供給する洗浄液供給部を設けていることが望ましい。
【0015】
さらに、洗浄液が電解槽で生成された電解生成水であることが好ましい。
さらに、pHセンサの洗浄液は酸性イオン水であることが適当である。
【0016】
さらに、pH検知室に排水管に接続されたオーバーフロー管を備えていることが望ましい。
【0017】
さらに、洗浄液供給部が電解槽からの電解生成水をpH検知室に供給する接続路であることが好ましい。
【0018】
さらに、洗浄液供給部が吐出流路の電解生成水をpH検知室に供給する分流路であることが適当である。
【0019】
さらに、pH検知室に超音波振動子または攪拌機構を設けていることが望ましい。
【0020】
さらに、pH検知室に噴射ノズルを設けていることが好ましい。
さらに、吐出流路に流量積算計と、流量積算計の積算流量と予め設定された積算流量とを比較判定するコントローラを併設し、コントローラからの信号により開閉するバルブを洗浄液供給部に設けているのが適当である。
【0021】
本発明のpHセンサ洗浄方法は、イオン水の接液部にpHセンサを備えたpH検知室を設け、pH検知室に洗浄液を供給することを特徴とする。
【0022】
また、本発明のpHセンサ洗浄方法は、洗浄液が酸性水であることを特徴とする。
【0023】
【作用】
本発明のイオン水生成器は電解槽に接続した吐出流路に分岐してpH検知室を設けているから、pH検知室は吐出流路から独立して取り扱えるようになり、原水の流量や水温の変動によるpHセンサの測定精度への影響を抑えることができる。
【0024】
また、pH検知室にはpHセンサを設けているから、イオン生成水のpH濃度の測定ができるし、あわせて洗浄液を供給する洗浄液供給部も設けているので、吐出流路などに影響を及ぼすことなくpHセンサを洗浄することができる。
【0025】
また、洗浄液が電解槽で生成された電解生成水であるから、洗浄操作を簡便にすることができる。
【0026】
また、pHセンサの洗浄液は酸性イオン水であるから、Caイオン等の凝集物を短時間に洗浄除去できる。
【0027】
また、pH検知室にオーバーフロー管を備えているから、洗浄液を一定量蓄えることができる。
【0028】
また、洗浄液供給部が電解槽から電解生成水をpH検知室に供給する接続路であるから、電解槽で生成する酸性イオン水を洗浄液として利用できる。
【0029】
また、洗浄液供給部が吐出流路の電解生成水をpH検知室に供給する分流路であるから、電解槽で生成する酸性イオン水を直接洗浄液として利用できる。
【0030】
また、pH検知室に超音波振動子または攪拌機構を設けているから、pHセンサに付着する凝集物を容易に洗浄除去することができる。
【0031】
また、pH検知室に噴射ノズルを設けているから、pHセンサに付着する凝集物を短時間に洗浄除去することができる。
【0032】
また、吐出流路に流量積算計と、予め設定された積算流量とを比較判定するコントローラを併設し、コントローラからの信号により開閉するバルブを洗浄液供給部に設けているから、自動的にpHセンサの洗浄時期を検知し洗浄液を供給することができる。
【0033】
また、イオン水の接液部にpHセンサを備えたpH検知室を設け、洗浄液を供給するから、pHセンサのメンテナンスが容易で、簡便に洗浄できる。
【0034】
また、洗浄液が酸性水であるから、Caイオン等のpHセンサの付着物を短時間に洗浄除去できる。
【0035】
【実施例】
以下、本発明の一実施例のイオン水生成器及びpHセンサ洗浄方法について図面に基づいて詳細に説明する。
【0036】
図1は本発明の一実施例におけるイオン水生成器の概略全体図で、図2は図1の部分拡大図である。図1、図2において、1は原水管、2は水栓、3はイオン水生成器、4は浄水器、5はミネラル供給部、6は流量センサ、7は電解槽、8は隔膜、9、10は電極板、11は酸性イオン水の排水管、12は吐出流路であるアルカリイオン水の吐出管、13は電磁弁、14は放水管である。従来例と同じ符号のものについては、基本的な動作、機能が同じであるので説明を省略する。
【0037】
19は吐出管12の一部に設けられた流量積算計で、イオン水の流量を計量表示する。24は吐出管12に分岐して設けられたpH検知室で、pHセンサ25と超音波振動子26が取り付けられている。またpH検知室24にはバルブ21を設けた洗浄液供給部となる分岐管20と、バルブ23を設けた洗浄液供給部としてイオン水が供給される接続管22及び逆流防止弁28を設けたオーバーフロー管27が接続されている。洗浄液供給部の洗浄液流出口はpH検知室24の底部に近い位置にくるよう流出口端を延長して設けられており、常に新しいイオン水がpH検知室に蓄えられるよう工夫されている。pH検知室24はpHセンサが収納できてイオン水が蓄えられる容積を有しており、底部には傾斜をつけ洗浄除去した凝集物が堆積しやすい構造となっている。35はpH検知室24の底部に設けたドレン抜き管で、バルブ36が設けられている。堆積した凝集物はドレン抜き管35から取り除かれる。
【0038】
ところでpHセンサ25は分岐管20から流入するイオン水が直接接触しないでその電極部がイオン水に十分浸る位置に取り付けるよう配置されている。またpH検知室24に設けた超音波振動子26は、洗浄液に振動を付与してpHセンサに付着した凝集物の洗浄が容易にできるようにpHセンサ25に近い位置に配置されている。
【0039】
このようにpH検知室24が吐出管12から分岐して独立に設けられているので、吐出管12内のイオン水の流量変動の影響を受けないで精度よくpH濃度の測定ができるし、設計の自由度も向上する。またpH検知室24は、容積も検知用で小さなものであるから、吐出管12を流れるアルカリイオン水などに影響を与えることが少なく、pHセンサ25の洗浄も僅かの洗浄液で効果的に行えるものである。本実施例では吐出管12にpH検知室24を設けているが、本発明のpHセンサ洗浄方法によればpH濃度検知したい接液部であればどこにpH検知室を設けても以上と同様に洗浄することができる。
【0040】
ところで本実施例のpHセンサ25は電極部をガラスで構成したものである。しかしpHセンサ25には電極部を半導体やイオン導電性隔膜などで構成される種類もあり、どのpHセンサであってもかまわない。いずれの場合も電極部を液体に浸漬させてpHを測定するものであって、液体中の水垢やCaイオンなどの溶解成分からなる凝集成分の電極部への付着は避けることができないため、pH濃度の正確な測定には電極部の洗浄が必要である。本実施例ではpH検知室24に洗浄液供給部として接続路となる接続管22を設け、超音波振動子26によって振動や攪拌を行っているから正確な測定をすることができるものである。そして本実施例ではアルカリイオン水の生成中にも接続管22を介して、電解槽7で生成する副成分の電解生成水である酸性イオン水を洗浄液として利用でき、pHセンサ25の洗浄をすることができる。このほか洗浄液として薬液や原水などを利用することもできる。このとき分岐管20のバルブ21は閉止される。一方、イオン水生成器3で酸性イオン水を生成する場合には吐出管12より酸性イオン水が吐出される。本実施例では分流路である分岐管20を洗浄液供給部として利用し、この酸性イオン水を洗浄液としても供給できる。このとき接続管22のバルブ23が閉止されることになる。このようにどちらのイオン水の生成時にも酸性イオン水を洗浄液として供給できる構造としているから、新たに洗浄液供給部を設けて外部より酸性イオン水を供給する必要がない。
【0041】
オーバーフロー管27はpH検知室24の上部に開口するように配置されており、一定量のイオン水をpH検知室24内に蓄えると同時にイオン水の滞留を防ぎ、常に新しいイオン水のpH濃度測定を可能にするものである。
【0042】
つぎに、29は流量積算計19と、30はバルブ21と、31はバルブ23と、32は超音波振動子26とコントローラ17をそれぞれ接続する信号路であり、33はpHセンサ25の信号をコントローラ17に伝達する信号路である。ここではpHセンサ25の洗浄はコントローラ17が流量積算計19の積算信号を読みとり、予め記憶させておいた積算流量と比較判定し、洗浄が必要な積算流量に達したときにコントローラ17からの信号でバルブ21を閉じ、バルブ23を開けることによって洗浄するものである。原水中の溶解成分や不純物の含有量の種類によってコントローラ17に予め記憶させた積算流量の設定を変えることができるからpHセンサ25の洗浄開始時期を任意に選択できるものである。
【0043】
さらに、16は電源投入用プラグ15からの交流を直流に変える電源部、18はイオン水生成器3の操作状態を表示し操作条件などを設定するための操作表示部である。
【0044】
以上のように構成されたイオン水生成器について、以下その動作を説明する。原水管1から供給された原水は浄水器4で一般細菌や不純物を取り除きミネラル供給部5を通過してミネラル含有水となり流量センサ6を通過し電解槽7に流入する。流入した原水が一定量以上になると電極9、10にコントローラ17によって直流電圧が印加され原水の電気分解が始まる。電気分解によって陰極周辺にはアルカリイオン水が、陽極周辺には酸性イオン水が生成し、電解槽7に接続した吐出管12と排水管11よりそれぞれ流出する。このとき電極9を陰極に電極10を陽極になるように電圧を印加すると、アルカリイオン水の大部分は吐出管12を経て外部に吐出すると同時にその一部は吐出管12に設けた分岐管20を経てpH検知室24に流入する。pH検知室24にアルカリイオン水が一定量以上流入するとオーバーフロー管27から排水管11にオーバーフローする。pH検知室24にはpHセンサ25が備えてあり、アルカリイオン水のpH濃度を検知してセンサ電圧を信号路33を経てコントローラ17に送り、コントローラ17は操作表示部18にpH濃度を表示させる。
【0045】
ここで原水を連続して流入させ、電極9、10に連続的に電圧を印加しておくことによりアルカリイオン水が連続して生成することができると同時にpH濃度の検知・表示も連続して行えることになる。また印加電圧を逆にし電極9を陽極に、電極10を陰極にすれば上述したのとは逆に吐出管12からは酸性イオン水が吐出し、排水管11からはアルカリイオン水が排水されることになり、pH検知室24には酸性イオン水が流入し酸性イオン水のpH濃度の検知・表示ができることになる。
【0046】
吐水管12に設けられた流量積算計19に積算されたアルカリイオン水の流量は信号路29を経てコントローラ17に伝達され、予め設定された流量以上に達すると分岐管20に設けたバルブ21が信号路30を経て伝達されるコントローラ17の信号により閉ざされ、次いでコントローラ17の信号でバルブ36が開かれドレンを抜いた後再び閉止され、接続管22に設けられたバルブ23は信号路31を介してコントローラ17からの信号により開けられ酸性イオン水がpH検知室24に流入する。酸性イオン水がオーバーフロー管27からオーバーフローし、予め設定された時間の経過後コントローラ17から信号路32を介して超音波振動子26に振動を付加する。このことによりアルカリイオン水生成時にpHセンサ25に付着したCaや水垢などの凝集物の洗浄を促進し、短時間に洗浄除去することができる。さらに所定時間経過後コントローラ17からの信号によってバルブ23が閉じバルブ21が開かれ、再びアルカリイオン水が分岐管20を経てpH検知室24に流入しpH濃度の検知・表示動作を継続する初期の状態に戻る。ただしコントローラ17はpH値が不安定な間はpH表示しないよう、操作表示部18の表示を一時的に停止させている。このようにしてアルカリイオン水の生成を中断することなくpHセンサ25の洗浄が行える。長時間の使用後にpH検知室24に堆積した凝集物はその都度ドレン抜き管35から取り除かれる。
【0047】
ここで、超音波振動子26は洗浄除去作業を効率的に短時間に行うための手段として採用しているが、この手段だけに限られるものではない。すなわちpH検知室24内に電動機で回転する回転翼を設けた攪拌器や、対流を起こさせる循環ポンプなどでもよい。pHセンサ25への凝集物が多い場合には攪拌器方式、中程度の場合は循環ポンプ方式が適当である。また凝集物が少なく上記攪拌機構の設置スペースに制限がある場合には、pH検知室24に貯水した酸性イオン水でpHセンサ25を浸漬洗浄する方法を用いればよい。
【0048】
つぎに、この発明の他の実施例におけるイオン水生成器及びpHセンサ洗浄方法について説明する。
【0049】
図3は本発明の他の実施例における噴射洗浄方式のイオン水生成器の部分拡大図である。なお図1、図2と共通する符号の説明は重複するからここでは省略する。
【0050】
図3において34はイオン水を噴射する噴射ノズルで、分岐管20と接続管22からなる洗浄液供給管の先端に設けられている。噴射ノズル34はpHセンサ25の電極部分を十分洗浄できるよう側方位置に配置されている。もちろん下方から噴射するものでもよい。それによってアルカリイオン水生成時にpHセンサ25に付着したCaや水垢などの凝集物のpHセンサ25からの離脱を容易に、短時間にでき洗浄効果を高めることができる。噴射ノズル34のノズル孔の直径は吐出管12、分岐管20と接続管22の管径に比べ十分小さくしているから、わずかな水圧で洗浄力のあるイオン水の強い噴射が可能となる。さらにイオン水のpH濃度測定中は噴射ノズル34はイオン水中に浸されるような位置に設置されているから、イオン水中で噴射動作をさせることができ、これによってノズル孔の目ずまりを防ぐことができる。また噴射はイオン水を攪拌しpHセンサ25への凝集物の付着速度を遅らせる効果もある。
【0051】
そこでこの実施例のイオン水生成器について、その動作の説明をする。
原水の流入から電解槽7でのイオン水の生成までの説明は上述した実施例と重複するのでここでは省略する。吐水流路12に設けられた流量積算計19に積算されたアルカリイオン水の流量は信号路29を経てコントローラ17に伝達され、予め設定された流量以上に達すると分岐管20に設けたバルブ21が信号路30を介してコントローラ17の信号により閉ざされる。次いでドレン抜き管35に設けたバルブ36が開けられpH検知室のイオン水をドレンとして大部分取り除いた後、接続管22に設けられたバルブ23が開けられ酸性イオン水がpH検知室24に設けられたノズル34から噴出される。つぎに所定時間経過後コントローラ17からの信号によってバルブ23、36が閉じバルブ21が開かれ、再びアルカリイオン水が分岐管20を経てpH検知室24に流入しpH濃度の検知・表示動作を継続する初期の状態に戻る。このようにしてアルカリイオン水の生成を中断することなくpHセンサの洗浄が行える。
【0052】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように本発明によれば、吐出流路に分岐してpH検知室を設けているから、精度良くpH濃度を安定して測定することができる。
【0053】
また、pH検知室にpHセンサを設けているから、他の部位特に吐出流路に影響することなくpHセンサを効果的に洗浄することができるし、洗浄を簡単な構成で行うことができる。
【0054】
また、電解槽で生成された電解生成水を洗浄水として利用するから、外部から洗浄液を供給する必要がないことから、メンテナンスを簡便に行うことができる。
【0055】
また、pHセンサの洗浄液は酸性イオン水であるから、原水中に含まれるCaなどのアルカリ金属類を溶解洗浄することができる。
【0056】
また、pH検知室にオーバーフロー管を備えているから、安定してpH濃度の測定を行うことができるし、pHセンサの洗浄を十分に行うことができる。
【0057】
また、電解槽に接続路を設けているから、電解槽で生成する酸性イオン水を洗浄液として利用できる。
【0058】
また、吐出流路に分流路を設けているから、電解槽から直接イオン水を導入でき、簡単な構成でpH濃度測定とpHセンサの洗浄を行うことができる。
【0059】
また、超音波振動子または攪拌機構によってpH検知室内の洗浄液に振動を付与することができるから、pHセンサに付着する水垢などの凝集物を容易に離脱、洗浄除去することができる。
【0060】
また、pH検知室に噴射ノズルを設けているから、洗浄液を噴射状にしてpHセンサを洗浄でき、凝集物を短時間に洗浄除去することができるし、簡単な構造で洗浄することができる。
【0061】
また、流量積算計と、コントローラが接続されているから、自動的にpHセンサの洗浄時期を検知し洗浄液の供給、洗浄、排水、イオン水の供給、pH濃度測定、表示およびpH調整ができ、メンテナンスフリーのイオン水生成器を実現することができる。
【0062】
また、pH検知室に洗浄液を供給するから、pHセンサの洗浄が容易でメンテナンスフリーなpHセンサ洗浄方法が実現できる。
【0063】
また、洗浄液が酸性水であるから、pHセンサの洗浄を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるイオン水生成器の概略全体図
【図2】図1の部分拡大図
【図3】本発明の他の実施例における噴射洗浄方式のイオン水生成器の部分拡大図
【図4】従来のイオン水生成器の概略全体図
【符号の説明】
4 浄水器
5 ミネラル供給部
7 電解槽
9、10 電極板
11 排水管
12 吐出管
17 コントローラ
18 操作表示部
19 流量積算計
20 分岐管
22 接続管
24 pH検知室
25 pHセンサ
26 超音波振動子
27 オーバーフロー管
34 噴射ノズル
35 ドレン抜き管

Claims (12)

  1. 電解槽と、前記電解槽に接続された吐出流路と、前記吐出流路から分岐してpH検知室を設けたことを特徴とするイオン水生成器。
  2. 前記pH検知室にpHセンサを設けるとともに、前記pH検知室に洗浄液を供給する洗浄液供給部を設けたことを特徴とするイオン水生成器。
  3. 前記洗浄液が前記電解槽で生成された電解生成水であることを特徴とする請求項2記載のイオン水生成器。
  4. 前記洗浄液が酸性水であることを特徴とする請求項2または3記載のイオン水生成器。
  5. 前記pH検知室にオーバーフロー管を設け、前記オーバーフロー管が排水管に接続されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のイオン水生成器。
  6. 前記洗浄液供給部が前記電解槽から電解生成水をpH検知室に供給する接続路であることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載のイオン水生成器。
  7. 前記洗浄液供給部が前記吐出流路の前記電解生成水を前記pH検知室に供給する分流路であることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載のイオン水生成器。
  8. 前記pH検知室に超音波振動子または攪拌機構を設けたことを特徴とする請求項2〜7のいずれかに記載のイオン水生成器。
  9. 前記pH検知室に噴射ノズルを設けたことを特徴とする請求項2〜7のいずれかに記載のイオン水生成器。
  10. 前記吐出流路に設けられた流量積算計と、前記流量積算計の積算流量と予め設定された積算流量とを比較判定するコントローラと、前記洗浄液供給部に前記コントローラからの信号により開閉するバルブを設けたことを特徴とする請求項2〜9のいずれかに記載のイオン水生成器。
  11. イオン水の接液部にpHセンサを備えたpH検知室を設け、前記pH検知室に洗浄液を供給してpHセンサを洗浄することを特徴とするpHセンサ洗浄方法。
  12. 前記洗浄液が酸性水であることを特徴とする請求項11記載のpHセンサ洗浄方法。
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