JP3543176B2 - 自封式逆止弁を備える袋体の製造方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、物品を安定梱包するように物品に当接使用される緩衝用袋体等の自封式逆止弁を備える袋体の製造方法に関する。
【0002】
【技術の技術】
上記自封式逆止弁は自己密着性を持つフィルムにより形成され周囲の気圧により密着して内部通気路を閉じるパイプ状のもので、袋体内に位置してこの自封式逆止弁を通して充填された袋体内空気の圧力によって閉じ、内部空気が排出されることを防止して袋体の膨らみを維持するものである。
【0003】
そして、この自封式逆止弁はパイプ状のものが袋体の開口部分に差し入れられてその途中部分がその開口部分に気密状態に固着されることで設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来品の場合、別個の部材を使用して自封式逆止弁を形成するので製造に手間がかかるとともにコスト高となり、また、その固着部分の気密性が悪いと袋体内の空気が漏れてしまうという問題もあった。とくに、ヒートシールにより自封式逆止弁を固着する場合、パイプ状の自封式逆止弁をそのまま用いるとパイプ内もヒートシールされるので、それを回避するようにヒートシール時にパイプ内に離形シートを入れる必要があり、製造に非常に手間がかかった。
【0005】
この発明は、自封式逆止弁を備える緩衝用袋体等に好適な袋体を、製造容易、かつ、安価に提供できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明では、袋体本体形成部に自封式逆止弁形成部が連続一体に突出形成された2枚の自己密着性を有するフィルムを相対する位置関係において重ね合わせる工程と、重ね合わせた前記自封式逆止弁形成部のそれぞれをその両縁位置に沿って固着して自封式逆止弁とする工程と、重ね合わせた前記袋体本体形成部のそれぞれを相反する方向に折り返して前記自封式逆止弁をその間に位置させるように重ね合 わせる工程と、折り返して重ね合わせた前記袋体本体形成部のそれぞれを、前記自封式逆止弁の開口位置を除く周縁位置に沿って固着する工程とから自封式逆止弁を備える袋体を製造した。
【0007】
請求項2の発明では、重ね合わせ状態で相対する両縁位置が連続一体である自己密着性を有するフィルムを、重ね合わせ状態においてその一部を一方の連続する縁位置を一体に残すように切除して、袋体本体形成部から前記一方の連続する縁位置を一体とする部分よりなる自封式逆止弁形成部が突出した形態とする工程と、重ね合わせ状態の前記袋体本体形成部のそれぞれを、前記自封式逆止弁形成部が存在しない側の開放する一方の縁位置に沿って固着する工程と、重ね合わせ状態の前記自封式逆止弁形成部をそこに残る前記連続する縁位置を軸として反転して折り返すとともに、その折り返した状態の前記自封式逆止弁形成部を重ね合わ状態の前記袋体本体形成部の間に開放する他方の縁位置に沿って配置させる工程と、重ね合わせ状態の前記袋体本体形成部のそれぞれを、前記自封式逆止弁形成部が配置された開放する他方の縁位置に沿って固着する工程とから自封式逆止弁を備える袋体を製造した。
【0008】
上記それぞれの発明の構成によれば、自封式逆止弁が袋体本体形成部に連続一体の自封式逆止弁形成部により形成されるので、自封式逆止弁形成のために別個に部材を用意する必要がなく、これにより、容易、かつ、安価に袋体の製造が行なえる。また、従来のように製造に際して別個の自封式逆止弁内に離形シート等を装着するような手間も省け、この点においても製造効率が大いに向上する。
【0009】
この発明により得られる自封式逆止弁を備える袋体は、梱包用の緩衝用袋体等として好適に使用できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1から図3はこの発明の製造方法の第1の実施形態による自封式逆止弁を備える緩衝用袋体に関し、図1は外観斜視図、図2は図1のA−A断面図、図3は製造説明図である。
【0011】
緩衝用袋体1は、2枚のヒートシール性及び自己密着性を有する透明のポリプロピレンフィルムより形成され、周縁位置がヒートシールにより固着されることで全体が袋形状を呈している。4はパイプ形状の自封式逆止弁で緩衝用袋体1内に位置し、その一端開口は緩衝用袋体1の空気導入口5に連通している。自封式逆止弁4は空気導入口5側が幅広となるようにロート状に形成されている。また、緩衝用袋体1表面の空気導入口5に対応する位置には導入位置目印である矢印シール7が付されている。
【0012】
このような構成により、緩衝用袋体1内に空気導入口5から自封式逆止弁4を通してパイプにより空気が充填されると、その空気圧で自封式逆止弁4が密着封止されることで内部空気が外部に排出されることが阻止され、これにより緩衝用袋体1の膨らみ状態が維持される。上記空気導入口5からの空気の充填は、自封式逆止弁4がロート状に広がることで空気導入口5が幅広く形成され、しかも、そこに目印7が付記されているので容易に行なえる。自封式逆止弁4全体を幅広く形成すると、密着封止機能が損なわれるおそれがある。また、自封式逆止弁4が全て緩衝用袋体1内に納まり外部に突出しないので見栄えが良く、また、使用時、非使用時ともその取扱がスムーズに行なえる。
【0013】
図3において、2それぞれは上記緩衝用袋体1を製造する際に用いるポリプロピレンフィルムであり、袋体本体形成部それぞれに自封式逆止弁形成部8それぞれが突出形成された2枚のフィルムが重ねられた状態において点線位置それぞれがヒートシールにより固着されることで自封式逆止弁4が形成され、さらにその自封式逆止弁4がその間に位置するようにフィルム2の袋体本体形成部それぞれが矢印方向に折り返されて重ねられてその周縁がヒートシールにより固着されて図1に示す緩衝用袋体1は形成されている。
【0014】
上記のように、自封式逆止弁4が緩衝用袋体1に連続一体に形成されていることで別個に部材を用意する必要がなく、これにより、製造が容易、かつ、安価に行なえる。フィルムの固着は接着剤等を用いて行なってもよいが、ヒートシールを行なうことで容易、かつ、確実な固着が行なえる。とくに、この発明の場合は構造上従来のように離形シートを用いることなくヒートシールによる固着が容易に行なえる利点がある。
【0015】
図4から図7はこの発明の製造方法の第2の実施形態による自封式逆止弁を備える緩衝用袋体に関し、図4は外観斜視図、図5から図7は製造工程説明図である。
【0016】
この第2の実施形態で得られるものは、緩衝用袋体1内の上縁部に沿って自封式逆止弁4が設けられ、空気導入口5は緩衝用袋体1の角位置に角を落とす状態で設けられている。
【0017】
ここにおける自封式逆止弁4も第1の実施形態で得られる自封式逆止弁4と同様の弁機能を発揮する。また、自封式逆止弁4が全て緩衝用袋体1内に納まり外部に突出せず、また、自封式逆止弁4が緩衝用袋体1に連続一体に形成されている点においても、第1の実施形態で得られるものと同様の利点を有する。とくに、第2の実施形態で得られるものでは、空気導入口5を緩衝用袋体1の角位置に角を落とす状態で設けられていることで空気導入口5の位置が分かりやすいとともに、空気が充填されて緩衝用袋体1が膨らむと空気導入口5が若干開いた状態となるので、空気を抜く際のピン等の空気導入口5からの挿し込みが容易に行なえる利点がある。
【0018】
第2の実施形態の自封式逆止弁4の製造について、図5から図7を参照して説明する。
【0019】
図5に示すものは上下方向において連通するパイプ形状のポリプロピレンフィルムよりなる基材20であり、長尺のポリプロピレンフィルムパイプ材が上下方向において所定幅寸法に裁断されたものである。次に、図5に示すものを点線位置で切除して図6に示す袋体本体形成部から一方の連続する縁位置を一体とする部分よりなる自封式逆止弁形成部8が突出した形状とし、一点鎖線X、一点鎖線Yで示す両位置をヒートシールする。次に、図6の斜めの点線で示す位置で凹み状態に折って矢印で示すように自封式逆止弁形成部8をフィルム基材20の袋体本体形成部の間に挟み込み、図7で示す一点鎖線Zで示す位置をヒートシールして緩衝用袋体1内の上縁部に沿って自封式逆止弁4が設けられた緩衝用袋体1を得る。
【0020】
上記の製造方法によれば、自封式逆止弁4が自封式逆止弁形成部8を折り込んで袋体形成のためのヒートシールをするだけで形成でき、製造が容易に行なえる。一点鎖線Y位置でのヒートシールは必ずしも必要でないが、自封式逆止弁4の密着による弁性能を高めるためには行なうことが好ましい。また、一点鎖線Z位置でのヒートシールはさらに自封式逆止弁4を緩衝用袋体1内の上縁に固定するもので、この固定により自封式逆止弁4の位置が安定して見栄えが良く、また、空気の導入や排出の作業も容易に行なえる。
【0021】
【発明の効果】
この発明によれば、自封式逆止弁が袋体本体形成部に連続一体の自封式逆止弁形成部により形成されるので、自封式逆止弁を備える緩衝用袋体等に好適な袋体を、製造容易、かつ、安価に得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態による自封式逆止弁を備える緩衝用袋体の外観斜視図
【図2】図1のA−A断面図
【図3】この発明の第1の実施形態の製造工程説明図
【図4】この発明の第2の実施形態による自封式逆止弁を備える緩衝用袋体の外観斜視図
【図5】この発明の第2の実施形態における製造工程説明図
【図6】この発明の第2の実施形態における製造工程説明図
【図7】この発明の第2の実施形態における製造工程説明図
【符号の説明】
1 緩衝用袋体
4 自封式逆止弁
5 空気導入口
【発明の属する技術分野】
この発明は、物品を安定梱包するように物品に当接使用される緩衝用袋体等の自封式逆止弁を備える袋体の製造方法に関する。
【0002】
【技術の技術】
上記自封式逆止弁は自己密着性を持つフィルムにより形成され周囲の気圧により密着して内部通気路を閉じるパイプ状のもので、袋体内に位置してこの自封式逆止弁を通して充填された袋体内空気の圧力によって閉じ、内部空気が排出されることを防止して袋体の膨らみを維持するものである。
【0003】
そして、この自封式逆止弁はパイプ状のものが袋体の開口部分に差し入れられてその途中部分がその開口部分に気密状態に固着されることで設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来品の場合、別個の部材を使用して自封式逆止弁を形成するので製造に手間がかかるとともにコスト高となり、また、その固着部分の気密性が悪いと袋体内の空気が漏れてしまうという問題もあった。とくに、ヒートシールにより自封式逆止弁を固着する場合、パイプ状の自封式逆止弁をそのまま用いるとパイプ内もヒートシールされるので、それを回避するようにヒートシール時にパイプ内に離形シートを入れる必要があり、製造に非常に手間がかかった。
【0005】
この発明は、自封式逆止弁を備える緩衝用袋体等に好適な袋体を、製造容易、かつ、安価に提供できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明では、袋体本体形成部に自封式逆止弁形成部が連続一体に突出形成された2枚の自己密着性を有するフィルムを相対する位置関係において重ね合わせる工程と、重ね合わせた前記自封式逆止弁形成部のそれぞれをその両縁位置に沿って固着して自封式逆止弁とする工程と、重ね合わせた前記袋体本体形成部のそれぞれを相反する方向に折り返して前記自封式逆止弁をその間に位置させるように重ね合 わせる工程と、折り返して重ね合わせた前記袋体本体形成部のそれぞれを、前記自封式逆止弁の開口位置を除く周縁位置に沿って固着する工程とから自封式逆止弁を備える袋体を製造した。
【0007】
請求項2の発明では、重ね合わせ状態で相対する両縁位置が連続一体である自己密着性を有するフィルムを、重ね合わせ状態においてその一部を一方の連続する縁位置を一体に残すように切除して、袋体本体形成部から前記一方の連続する縁位置を一体とする部分よりなる自封式逆止弁形成部が突出した形態とする工程と、重ね合わせ状態の前記袋体本体形成部のそれぞれを、前記自封式逆止弁形成部が存在しない側の開放する一方の縁位置に沿って固着する工程と、重ね合わせ状態の前記自封式逆止弁形成部をそこに残る前記連続する縁位置を軸として反転して折り返すとともに、その折り返した状態の前記自封式逆止弁形成部を重ね合わ状態の前記袋体本体形成部の間に開放する他方の縁位置に沿って配置させる工程と、重ね合わせ状態の前記袋体本体形成部のそれぞれを、前記自封式逆止弁形成部が配置された開放する他方の縁位置に沿って固着する工程とから自封式逆止弁を備える袋体を製造した。
【0008】
上記それぞれの発明の構成によれば、自封式逆止弁が袋体本体形成部に連続一体の自封式逆止弁形成部により形成されるので、自封式逆止弁形成のために別個に部材を用意する必要がなく、これにより、容易、かつ、安価に袋体の製造が行なえる。また、従来のように製造に際して別個の自封式逆止弁内に離形シート等を装着するような手間も省け、この点においても製造効率が大いに向上する。
【0009】
この発明により得られる自封式逆止弁を備える袋体は、梱包用の緩衝用袋体等として好適に使用できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1から図3はこの発明の製造方法の第1の実施形態による自封式逆止弁を備える緩衝用袋体に関し、図1は外観斜視図、図2は図1のA−A断面図、図3は製造説明図である。
【0011】
緩衝用袋体1は、2枚のヒートシール性及び自己密着性を有する透明のポリプロピレンフィルムより形成され、周縁位置がヒートシールにより固着されることで全体が袋形状を呈している。4はパイプ形状の自封式逆止弁で緩衝用袋体1内に位置し、その一端開口は緩衝用袋体1の空気導入口5に連通している。自封式逆止弁4は空気導入口5側が幅広となるようにロート状に形成されている。また、緩衝用袋体1表面の空気導入口5に対応する位置には導入位置目印である矢印シール7が付されている。
【0012】
このような構成により、緩衝用袋体1内に空気導入口5から自封式逆止弁4を通してパイプにより空気が充填されると、その空気圧で自封式逆止弁4が密着封止されることで内部空気が外部に排出されることが阻止され、これにより緩衝用袋体1の膨らみ状態が維持される。上記空気導入口5からの空気の充填は、自封式逆止弁4がロート状に広がることで空気導入口5が幅広く形成され、しかも、そこに目印7が付記されているので容易に行なえる。自封式逆止弁4全体を幅広く形成すると、密着封止機能が損なわれるおそれがある。また、自封式逆止弁4が全て緩衝用袋体1内に納まり外部に突出しないので見栄えが良く、また、使用時、非使用時ともその取扱がスムーズに行なえる。
【0013】
図3において、2それぞれは上記緩衝用袋体1を製造する際に用いるポリプロピレンフィルムであり、袋体本体形成部それぞれに自封式逆止弁形成部8それぞれが突出形成された2枚のフィルムが重ねられた状態において点線位置それぞれがヒートシールにより固着されることで自封式逆止弁4が形成され、さらにその自封式逆止弁4がその間に位置するようにフィルム2の袋体本体形成部それぞれが矢印方向に折り返されて重ねられてその周縁がヒートシールにより固着されて図1に示す緩衝用袋体1は形成されている。
【0014】
上記のように、自封式逆止弁4が緩衝用袋体1に連続一体に形成されていることで別個に部材を用意する必要がなく、これにより、製造が容易、かつ、安価に行なえる。フィルムの固着は接着剤等を用いて行なってもよいが、ヒートシールを行なうことで容易、かつ、確実な固着が行なえる。とくに、この発明の場合は構造上従来のように離形シートを用いることなくヒートシールによる固着が容易に行なえる利点がある。
【0015】
図4から図7はこの発明の製造方法の第2の実施形態による自封式逆止弁を備える緩衝用袋体に関し、図4は外観斜視図、図5から図7は製造工程説明図である。
【0016】
この第2の実施形態で得られるものは、緩衝用袋体1内の上縁部に沿って自封式逆止弁4が設けられ、空気導入口5は緩衝用袋体1の角位置に角を落とす状態で設けられている。
【0017】
ここにおける自封式逆止弁4も第1の実施形態で得られる自封式逆止弁4と同様の弁機能を発揮する。また、自封式逆止弁4が全て緩衝用袋体1内に納まり外部に突出せず、また、自封式逆止弁4が緩衝用袋体1に連続一体に形成されている点においても、第1の実施形態で得られるものと同様の利点を有する。とくに、第2の実施形態で得られるものでは、空気導入口5を緩衝用袋体1の角位置に角を落とす状態で設けられていることで空気導入口5の位置が分かりやすいとともに、空気が充填されて緩衝用袋体1が膨らむと空気導入口5が若干開いた状態となるので、空気を抜く際のピン等の空気導入口5からの挿し込みが容易に行なえる利点がある。
【0018】
第2の実施形態の自封式逆止弁4の製造について、図5から図7を参照して説明する。
【0019】
図5に示すものは上下方向において連通するパイプ形状のポリプロピレンフィルムよりなる基材20であり、長尺のポリプロピレンフィルムパイプ材が上下方向において所定幅寸法に裁断されたものである。次に、図5に示すものを点線位置で切除して図6に示す袋体本体形成部から一方の連続する縁位置を一体とする部分よりなる自封式逆止弁形成部8が突出した形状とし、一点鎖線X、一点鎖線Yで示す両位置をヒートシールする。次に、図6の斜めの点線で示す位置で凹み状態に折って矢印で示すように自封式逆止弁形成部8をフィルム基材20の袋体本体形成部の間に挟み込み、図7で示す一点鎖線Zで示す位置をヒートシールして緩衝用袋体1内の上縁部に沿って自封式逆止弁4が設けられた緩衝用袋体1を得る。
【0020】
上記の製造方法によれば、自封式逆止弁4が自封式逆止弁形成部8を折り込んで袋体形成のためのヒートシールをするだけで形成でき、製造が容易に行なえる。一点鎖線Y位置でのヒートシールは必ずしも必要でないが、自封式逆止弁4の密着による弁性能を高めるためには行なうことが好ましい。また、一点鎖線Z位置でのヒートシールはさらに自封式逆止弁4を緩衝用袋体1内の上縁に固定するもので、この固定により自封式逆止弁4の位置が安定して見栄えが良く、また、空気の導入や排出の作業も容易に行なえる。
【0021】
【発明の効果】
この発明によれば、自封式逆止弁が袋体本体形成部に連続一体の自封式逆止弁形成部により形成されるので、自封式逆止弁を備える緩衝用袋体等に好適な袋体を、製造容易、かつ、安価に得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態による自封式逆止弁を備える緩衝用袋体の外観斜視図
【図2】図1のA−A断面図
【図3】この発明の第1の実施形態の製造工程説明図
【図4】この発明の第2の実施形態による自封式逆止弁を備える緩衝用袋体の外観斜視図
【図5】この発明の第2の実施形態における製造工程説明図
【図6】この発明の第2の実施形態における製造工程説明図
【図7】この発明の第2の実施形態における製造工程説明図
【符号の説明】
1 緩衝用袋体
4 自封式逆止弁
5 空気導入口
Claims (2)
- 袋体本体形成部に自封式逆止弁形成部が連続一体に突出形成された2枚の自己密着性を有するフィルムを相対する位置関係において重ね合わせる工程と、
重ね合わせた前記自封式逆止弁形成部のそれぞれをその両縁位置に沿って固着して自封式逆止弁とする工程と、
重ね合わせた前記袋体本体形成部のそれぞれを相反する方向に折り返して前記自封式逆止弁をその間に位置させるように重ね合わせる工程と、
折り返して重ね合わせた前記袋体本体形成部のそれぞれを、前記自封式逆止弁の開口位置を除く周縁位置に沿って固着する工程と、
からなることを特徴とする自封式逆止弁を備える袋体の製造方法。 - 重ね合わせ状態で相対する両縁位置が連続一体である自己密着性を有するフィルムを、重ね合わせ状態においてその一部を一方の連続する縁位置を一体に残すように切除して、袋体本体形成部から前記一方の連続する縁位置を一体とする部分よりなる自封式逆止弁形成部が突出した形態とする工程と、
重ね合わせ状態の前記袋体本体形成部のそれぞれを、前記自封式逆止弁形成部が存在しない側の開放する一方の縁位置に沿って固着する工程と、
重ね合わせ状態の前記自封式逆止弁形成部をそこに残る前記連続する縁位置を軸として反転して折り返すとともに、その折り返した状態の前記自封式逆止弁形成部を重ね合わ状態の前記袋体本体形成部の間に開放する他方の縁位置に沿って配置させる工程と、
重ね合わせ状態の前記袋体本体形成部のそれぞれを、前記自封式逆止弁形成部が配置された開放する他方の縁位置に沿って固着する工程と、
からなることを特徴とする自封式逆止弁を備える袋体の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001215978A JP3543176B2 (ja) | 2001-06-11 | 2001-06-11 | 自封式逆止弁を備える袋体の製造方法 |
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JP2001215978A JP3543176B2 (ja) | 2001-06-11 | 2001-06-11 | 自封式逆止弁を備える袋体の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2002362639A JP2002362639A (ja) | 2002-12-18 |
JP3543176B2 true JP3543176B2 (ja) | 2004-07-14 |
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JP2008095886A (ja) * | 2006-10-13 | 2008-04-24 | Daishin:Kk | 中空体及び中空体の製造方法 |
JP4885315B1 (ja) * | 2011-01-13 | 2012-02-29 | 和弘プラスチック工業株式会社 | 逆止弁作用のある気道を形成した合成樹脂フィルム製の風船体 |
US8720943B1 (en) | 2012-12-04 | 2014-05-13 | Ford Global Technologies, Llc | Active bolster with active vent for load management |
JP5853251B2 (ja) * | 2013-01-17 | 2016-02-09 | 株式会社森田エンタープライズ | 逆止弁付きバンバンスティック |
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2001
- 2001-06-11 JP JP2001215978A patent/JP3543176B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2002362639A (ja) | 2002-12-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A521 | Written amendment |
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