JP3542256B2 - 横編機における上部ベッド支持機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ニードルベッドの上方に上部ベッドを配設した横編機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複数の針溝を列設し各針溝内に編針を進退自在に配置したニードルベッドの上方に、上部編針またはトランスファージャック,シンカー等の上部編み部材を配置する上部ベッドを設けた横編機は知られている。
【0003】
出願人は、上下二段に重ねた二段ニードルベッドにおいて、上部ニードルベッドを撓みなく支持できるようにした二段ベッド横編機を提案している。(特開平4−370252号公報)
これは、下部ニードルベッドにニードルプレート溝を複数列設し、ニードルプレート溝に下部ニードルプレートを挿入して下部ニードルプレート間を針溝としたニードルベッドにおいて、下部ニードルプレートの一部を上方に延長し、延長部分を上部ニードルベッド支持部材とし、上部ニードルベッド支持部材に上部ニードルベッド基板係止用の固定部材を設け、上部ニードルベッド支持部材により上部ニードルベッド基板を下部ニードルベッドに支持した二段ベッド横編機について開示している。
【0004】
また出願人は、下部ニードルベッドの上方にトランスファージャックベッドや上部ニードルベッド等を配設した横編機において、ニードルベッドの上方に配設されるニードルベッドまたはトランスファージャックベッドを撓むことなく確りと支持できながらも、下部ニードルベッドの編針の交換を簡単に短時間で行える横編機を提案している。(日本特許登録第2628128号)
これは、ニードルベッド上面にニードルプレート溝を複数列設し、ニードルプレート溝にそれぞれニードルプレートを挿入し、ニードルプレート間を針溝として形成し、針溝を形成する所定のニードルプレートの一部分を上方に延長し、上部ニードルベッドまたはトランスファージャックベッドの支持部材とすると共に
、支持部材において上部ニードルベッドまたはトランスファージャックベッドが下部ニードルベッドに対し、その長手方向に摺動変位可能に構成している。
上部ニードルベッドの支持部材と、上部ニードルベッドまたはトランスファージャックベッドとの何れか一方にあり状突起を形成し、他方にはあり状突起に嵌合するあり状溝を形成し、上部ニードルベッドまたはトランスファージャックベッドを着脱する場合には、あり状突起を、あり状溝に形成された着脱用空間部分に合致させた状態で上部ニードルベッドまたはトランスファージャックベッドを上方に引き上げると、上部ニードルベッドまたはトランスファージャックベッドは支持部材から離脱させることができる構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記した横編機は、上部ベッドの支持機構の構造が複雑であり、上部ベッドの着脱作業も容易ではない。したがって、横編機の組立作業やニードルベッドの清掃等のメンテナンス,あるいは編針の交換作業に時間を要する。
【0006】
上記した問題に鑑み、本発明は、編成の容易性及び多様性を図るとともに、上部編み部材を配置した上部ベッドをニードルベッドの上方へ支持する支持機構の構造を複雑化することなく、上部ベッドをニードルベッドの上方に正確な位置を保って、且つ容易に支持することが可能な横編機を提供することを目的とする。
【0007】
また、ニードルベッドの掃除等のメンテナンス作業、あるいはニードルベッドの針交換を容易に行うことができるニードルベッド上方に上部ベッドを支持した横編機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を解決するために、本発明は、複数列設した各ニードルプレート溝にニードルプレートを挿入し、各ニードルプレート間を針溝として編針を進退自在に配置するニードルベッドを前後一対に先端部を対向させた状態で配設すると共に、前後ニードルベッドの少なくともどちらか一方の上方には、前記ニードルプレートの一部を上方に延長した延長部分に形成する上部ベッド支持部に上部編み部材を進退自在に配置する上部ベッドを支持した横編機において、前記上部ベッド支持部に透孔を形成し、上部ベッドを支持するためのシャフトを透孔に挿通して前記ニードルベッドと平行に取り付け、該シャフトをシャフト固定部材により上部ベッド支持部に対し回動及び摺動しないように固定し、前記シャフトに前記上部ベッドを直接あるいは間接的に支持し、前記上部ベッドはシャフトを回動軸として前記ニードルベッドの前後方向に回動可能に支持されると共に、前記上部ベッドはシャフトに摺動変位可能に支持され、前記上部ベッドをニードルベッドの長手方向に移動させる上部ベッド移動手段により移動操作することを特徴とする。
【0009】
また好ましくは、前記ニードルプレートの上面には、前記上部ベッドの下面を支持する上部ベッド支持面を形成し、前記上部ベッドの位置決めが行われる。
【0010】
また好ましくは、前後一対に先端部を対向させた状態で配設する前後ニードルベッドの一方のニードルベッド上方には、前または後のニードルベッドの編針に係止されている編目を受け取り、該編目を前または/及び後のニードルベッドの編針へ移すトランスファージャックを配置したトランスファージャックベッドを長手方向に移動可能に支持すると共に、他方のニードルベッド上方には編成された編地の編目を押さえるループプレッサーを配置したループプレッサーベッドを支持する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は本発明の上部ベッド支持機構を設けた横編機の概略的な正面図であり、図2は、図1の横編機におけるX−X線方向から見た横編機の縦断面図を示す。図3は、横編機の概略的な側面図である。
本実施例における横編機1は、前後一対のニードルベッド2A,2Bを先端部を対向させた状態で逆V字状に配設し、前後のニードルベッド2A,2Bはモータ,駆動用スクリュー軸,スライダー等からなる駆動手段(不図示)により、それぞれニードルベッド長手方向に移動可能に構成されている。前ニードルベッド2Aの上方にはトランスファージャック4を配設するトランスファージャックベッド6を配置すると共に、後ニードルベッド2Bの上方にはループプレッサー8を配設するループプレッサーベッド10を配置する。
なお、横編機1の各部を説明するに当たり、ニードルベッド2の針の進退方向の歯口部側を前方、他方は後方とし、またニードルベッド表面に直交する方向を上下方向として以下説明を行う。
【0012】
ニードルベッド2には、複数のニードルプレート溝12を等間隔で平行に切削し、各ニードルプレート溝12にニードルプレート14を挿入し、このニードルプレート下縁に設けた凹欠部16とニードルベッド2の上面に設けた凹欠部18とを合わせて凹欠部内にワイヤ20を通し、ニードルベッド2の後端部をかしめることにより両者を一体に固定する。これにより隣接する2つのニードルプレート14間に針溝22を構成し、針溝内に針本体24及びスライダー26を進退操作可能に挿入する。以下、針本体24及びスライダー26等を合わせて編針28と呼ぶ。編針28の上面には繰針用のバット30a,30bが形成され、バット30a,30bは針溝外に突出するように付勢されている。本実施例では針溝22に針本体24とスライダー26とからなる複合針を挿入するが、これはラッチタイプの編針であっても構わない。針溝22に収納した編針28の上方を全ニードルプレート14に亘って蟻溝32を形成し、この蟻溝32に断面台形の針押さえ34を蟻嵌合させることにより、編針28が針溝22から脱落することを防止している。
ニードルベッド2の上面をキャリッジ36が不図示のベルト駆動手段により往復走行され、キャリッジ36に設けた編成カム38により編針28の進退操作が行われるほか、進退動カム40によりトランスファージャック4及びループプレッサー8の進退操作も行われる。
【0013】
前ニードルベッド2Aに切削された複数のニードルプレート溝12Aの中で所定のニードルプレート溝には、図4に示したニードルプレート14Aを挿入する。ニードルプレート14Aはその頭部を上方に延長し、延長部分を上部ベッド支持部42とする。上部ベッド支持部42には円形の透孔44が穿設され、透孔44にはトランスファージャックベッド6を支持させるための断面形状が円形のシャフト46Aをニードルベッド長手方向に亘って挿通させる。他のニードルプレート溝12Bには、頭部を上方に延長した延長部分を有しないニードルプレート14Bを挿入し、延長部分を有するニードルプレート14Aと延長部分を有しないニードルプレート14Bとは、ニードルベッド2Aのニードルプレート溝12Aにそれぞれ1枚あるいは複数枚ずつ交互に挿入する。またニードルプレート14A,14Bの先端部の上面には、トランスファージャックベッド6を支持するための上部ベッド支持面48を形成する。
【0014】
次ぎに、ニードルベッド2A上方へのトランスファージャックベッド6の支持について説明を行う。図5は、トランスファージャックベッド6をシャフト46Aに支持する支持ブロック50の側面図を示すものであり、図6はシャフト46Aをニードルプレート14Aに固定させるためのシャフト固定部材52の側面図を示したものである。
支持ブロック50には、その上面にトランスファージャックベッド6の取付面51を形成すると共に、トランスファージャックベッド6を摺動可能に支持するシャフト46Aを挿通させる透孔54が穿設される。支持ブロック50はトランスファージャックベッド6の下面に長手方向に亘って複数の所定箇所にボルト56により取り付ける。
【0015】
シャフト固定部材52は、ニードルプレート14Aの上部ベッド支持部42に挿通されたシャフト46Aが回動あるいは左右に移動しないように固定するためのものであり、支持ブロック50と同様にシャフト46Aを挿通させるための透孔58を穿設する。シャフト固定部材52の後端部には、ニードルベッド長手方向に左右に突出する突出片60を形成し、シャフト46Aをニードルプレート14Aに固定する際に、左右の突出片60をシャフト46Aを固定させるニードルプレート14Aの上部ベッド支持部後端62に当接させた状態で透孔58にシャフト46Aを挿通し、ネジ64によりシャフト46Aを締め付ける。シャフト46Aと固定されたシャフト固定部材52は、シャフト固定部材52に形成した突出片60がニードルプレート14Aの上部ベッド支持部材後端62と当接するためシャフト46Aの回動を防ぎ、またシャフト固定部材52をニードルプレート14Aの上部ベッド支持部42間にはめ込むことにより、シャフト46Aの横方向への移動を防止することができる。これによりニードルプレート14Aの上部ベッド支持部42に挿通したシャフト46Aを固定させることができる。シャフト固定部材52をシャフト46Aの所定箇所に複数取り付けることにより、確実にシャフト46Aを固定させることができる。
【0016】
トランスファージャックベッド6をニードルベッド2A上方に支持させるには、先ずトランスファージャックベッド6の下面に、長手方向に渡り複数の所定箇所に支持ブロック50をボルト56により取り付ける。支持ブロック50を取り付ける箇所は、トランスファージャックベッド6をニードルプレート14A,14Bに形成した上部ベッド支持面48上に載置した時に、支持ブロック50がニードルプレート14Aの上部ベッド支持部42と接触しないように、上部ベッド支持部42を有しないニードルプレート14Bの位置とする。本実施例においては、後に説明するようにトランスファージャックベッド6を駆動手段66により横方向に移動操作するため、その移動量も考慮し支持ブロック50の取り付け位置を決定する。
【0017】
支持ブロック50を所定箇所に取り付けたトランスファージャックベッド6を、ニードルプレート14A,14Bの上部ベッド支持面48上に載置する。そしてシャフト固定部材52を、頭部を上方に延長した延長部分を有する2枚のニードルプレート14Aの上部ベッド支持部42間に、シャフト固定部材52の後端部に形成したニードルベッド長手方向に左右に突出する突出片60が、ニードルプレート14Aの上部ベッド支持部40の後端62に当接するようにシャフト固定部材52をはめ込む。そしてニードルベッド2Aの端部よりシャフト46Aをニードルプレート14Aとシャフト固定部材52そして支持ブロック50のそれぞれに穿設した透孔44,58,54に挿通させる。ニードルベッド2Aの長手方向に亘って設ける全てのニードルプレート14Aとシャフト固定部材52そして支持ブロック50の透孔44,58,54にシャフト46Aを挿通した後、シャフト固定部材52にネジ64でシャフト46Aを締め付けることによりシャフト46Aは固定される。
【0018】
このように、トランスファージャックベッド6をシャフト46Aによりニードルプレート14Aに支持すると共に、トランスファージャックベッド6はニードルプレート14A,14Bの上部ベッド支持面48上で位置決めされるため、上部ベッドであるトランスファージャックベッド6をニードルベッド2A上方に複雑な機構を必要とせず、容易に取り付けることができる。
【0019】
トランスファージャックベッド6の上面には、ジャック溝70が設けられ、このジャック溝70にトランスファージャック4を進退操作可能に挿入する。符号72a,72bは、トランスファージャック4がジャック溝から脱落するのを防ぐ帯金を示す。トランスファージャック4の先端部には、目移しを行う際に編目を係止するフック状の編目係止部74を形成し、他方に被選択部としての基端部76を有し、この基端部76の下縁には被吸着面78を形成する。編目係止部74の後方側でシャンク80から分岐しその下方で後方に延びる弾性アーム82を設け、トランスファージャック4に突設した制御バット84を上方へ付勢する。基端部76の上縁には突出部86を形成し、ガイドカム(不図示)により押圧することでキャリッジ36Aに設けた選択アクチュエータ88Aの吸着面90Aに被吸着面78を当接させる。選択アクチュエータ88Aの吸着面90Aに吸着したトランスファージャック4は、選択アクチュエータ88Aにおいてトランスファージャック4を進退動させるか否かが選択される。選択されたトランスファージャック4は選択アクチュエータ88Aの吸着面90Aとの吸着が解かれ、制御バット84はトランスファージャックベッド6の表面から突出し、キャリッジ36Aに設けた進退動カム40Aにより進出される。
【0020】
トランスファージャックベッド6の端部は移動操作用ブラケット92とボルト94により連結され、移動操作用ブラケット92はモータ96,ベルト98,駆動用スクリュー軸100,スライダー102等からなる駆動手段66により横方向に移動操作されるようになっている。この駆動手段66によるトランスファージャックベッド6の移動で、トランスファージャックベッド6にボルト56により取り付ける支持ブロック50はシャフト46A上を摺動移動し、トランスファージャックベッド6の下面はニードルプレート14A,14Bの上部ベッド支持面48上を摺動移動する。
【0021】
本実施例においては、シャフト46Aの断面形状は円形であり、ニードルプレート14A及び支持ブロック50等に穿設する透孔44,54も円形とするため、トランスファージャックベッド6はシャフト46Aを回動軸として、トランスファージャックベッド6の先端部をニードルベッド2Aの前後方向へ回動可能となる。通常、トランスファージャックベッド6はその端部を移動操作用ブラケット92にボルト94により連結しているため、トランスファージャックベッド6は回動しないように固定されているが、トランスファージャックベッド6と移動操作用ブラケット92との連結をボルト94を外して解くことにより、トランスファージャックベッド6の先端部をシャフト46Aを回動軸として前後方向へ回動させることが可能となる。図7は、トランスファージャックベッド6を回動させていない状態を示し、図8はトランスファジャックベッド6をシャフト46Aを回動軸として後方に回動させた状態を示したものである。
トランスファージャックベッド6の先端部を後方に回動させることにより、ニードルベッド2Aの掃除等のメンテナンスを容易に行うことができる他、ニードルベッド2Aの針溝22に収容する編針28の交換作業も容易に短時間で行うことができる。なお、シャフト46Aの断面形状は円形に限らず多角形であっても良い。
【0022】
後ニードルベッド2Bの上方には、編成された編地の編目ループを押さえるループプレッサー8を配設するループプレッサーベッド10が支持される。このループプレッサーベッド10の支持については先に説明を行った前ニードルベッド2A上方へのトランスファージャックベッド6の支持と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0023】
ループプレッサーベッド10には、ニードルベッド2B上に列設された各編針28間にループプレッサー8が位置するように多数のループプレッサー溝104を針溝22と同ピッチで設け、各ループプレッサー溝104にループプレッサー8を進退操作可能に挿入する。符号106a,106bはループプレッサー8がループプレッサー溝104から脱落するのを防ぐ帯金である。ループプレッサー8は、先端部にループ押さえ部105を形成し、他方に被選択部としての基端部108を有し、この基端部108の下端に被吸着面110を形成する。ループ押さえ部105の後方側でシャンク110から分岐しその下方で後方に延びる弾性アーム112を設け、ループプレッサー8に突設した制御バット114を上方へ付勢する。ループプレッサー8が進出位置にあるときシャンク上縁に形成した位置制御面116が帯金106aと向かい合い、ループ押さえ部105は下方に揺動する。
【0024】
基端部108の上縁には突出部118を形成し、ガイドカム(不図示)により押圧することでキャリッジ36Bに設けた選択アクチュエータ88Bの吸着面90Bに被吸着面110を当接させる。
選択アクチュエータ88Bの吸着面90Bに吸着したループプレッサー8は、選択アクチュエータ88Bにおいてループプレッサー8を進出させるか否かが選択される。選択されたループプレッサー8は選択アクチュエータ88Bの吸着面90Bとの吸着が解かれ、制御バット114はループプレッサーベッド10の表面から突出し、キャリッジ36Bに設けた進退動カム40Bにより進出される。
【0025】
後ニードルベッド2Bの上方に支持するループプレッサーベッド10も、前ニードルベッド2A上方に支持するトランスファージャックベッド6と同様に、シャフト46Bを回動軸としてループプレッサーベッド10の先端部をニードルベッド2Bの前後方向に回動可能となっている。
トランスファージャックベッド6の場合は、横方向へ移動させるため、トランスファージャックベッド6の端部を移動操作用ブラケット92にボルト94で連結するが、ループプレッサーベッド10は横方向へ移動操作させないのでループプレッサーベッド10の端部は固定ブラケット120によりニードルベッド2B端部にボルト122により連結させている。そしてニードルベッド2Bの掃除等のメンテナンス、あるいはニードルベッド2Bの針溝22に収容する編針28の交換作業を行う時は、ボルト122を外してニードルベッド2Bとの連結を解除することにより、ループプレッサーベッド10をシャフト46Bを回動軸としてニードルベッド2Bの前後方向へ回動させることができる。
【0026】
なお、上記の実施例ではトランスファージャックベッドを横方向に移動操作するために、トランスファージャックベッドの一端をボルトにより移動操作用ブラケットに連結するようにしているが、トランスファージャックベッドとシャフトとを固着させ、シャフトと移動操作用ブラケットとを連結し、シャフトを横方向へ移動させることによりトランスファージャックベッドを移動操作するようにしても構わない。
【0027】
また、上記の実施例ではシャフトの断面形状を円形としニードルプレート及び支持ブロックに穿設する透孔も円形とするため、上部ベッドであるトランスファージャックベッドおよびループプレッサーベッドをニードルベッド前後方向に回動可能としているが、上部ベッドを回動させる必要がない場合はシャフトの断面形状,そしてニードルプレート及び支持ブロックに穿設する透孔を例えば四角形などの多角形として上部ベッドを支持させても良い。
【0028】
なお、本発明についての好適な実施の形態を上記に示したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨に逸脱しない範囲において実施できることはいうまでもない。
【0029】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように、上部ベッドをニードルベッド上方に支持する上部ベッド支持機構を複雑化することなく、上部ベッドをニードルベッド上方に容易に支持することができる。また上部ベッドをシャフトを回動軸としてニードルベッドの前後方向に回動させることで、ニードルベッドのメンテナンスあるいは編針の交換等を容易に行うことができる。さらに上部ベッドは、シャフトに摺動変位可能に支持されるため、上部ベッドをニードルベッドの上方に横方向に移動操作可能に支持することができる。
【0030】
またニードルプレートの上面には、上部ベッドの下面を支持する上部ベッド支持面を形成して上部ベッドの位置決めが行われるため、上部ベッドをニードルベッドの上方に正確な位置を保って支持することができる。
【0031】
また前後ニードルベッドの一方のニードルベッド上方にはトランスファージャックを配置したトランスファージャックベッドを支持し、他方のニードルベッド上方にはループプレッサーを配置したループプレッサーベッドを支持するため、編成の容易性及び多様性を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の上部ベッド支持機構を設けた横編機の概略的な正面図である。
【図2】図1の横編機におけるX−X線方向から見た横編機の縦断面図である。
【図3】図1の横編機の概略的な側面図である。
【図4】頭部を上方に延長した延長部分を有するニードルプレートの側面図である。
【図5】支持ブロックの側面図である。
【図6】シャフト固定部材の側面図である。
【図7】トランスファージャックベッドを回動させていない状態を示した図である。
【図8】トランスファージャックベッドを回動させた状態を示した図である。
【符号の説明】
1・・・横編機、2・・・ニードルベッド、4・・・トランスファージャック、6・・・トランスファージャックベッド、8・・・ループプレッサー、10・・・ループプレッサーベッド、12・・・ニードルプレート溝、14・・・ニードルプレート、28・・・編針、34・・・針押さえ、36・・・キャリッジ、42・・・上部ベッド支持部材、44・・・透孔、46・・・シャフト、50・・・支持ブロック、52・・・シャフト固定部材、54・・・透孔、56・・・ボルト、58・・・透孔、60・・・突出片、64・・・ネジ、66・・・駆動手段、88・・・選択用アクチュエータ、92・・・移動作業用ブラケット、94・・・ボルト、96・・・モータ、98・・・ベルト、100・・・駆動用スクリュー軸、120・・・固定ブラケット、122・・・ボルト
Claims (3)
- 複数列設した各ニードルプレート溝にニードルプレートを挿入し、各ニードルプレート間を針溝として編針を進退自在に配置するニードルベッドを前後一対に先端部を対向させた状態で配設すると共に、前後ニードルベッドの少なくともどちらか一方の上方には、前記ニードルプレートの一部を上方に延長した延長部分に形成する上部ベッド支持部に上部編み部材を進退自在に配置する上部ベッドを支持した横編機において、
前記上部ベッド支持部に透孔を形成し、上部ベッドを支持するためのシャフトを透孔に挿通して前記ニードルベッドと平行に取り付け、該シャフトをシャフト固定部材により上部ベッド支持部に対し回動及び摺動しないように固定し、
前記シャフトに前記上部ベッドを直接あるいは間接的に支持し、前記上部ベッドはシャフトを回動軸として前記ニードルベッドの前後方向に回動可能に支持されると共に、前記上部ベッドはシャフトに摺動変位可能に支持され、前記上部ベッドをニードルベッドの長手方向に移動させる上部ベッド移動手段により移動操作することを特徴とする横編機における上部ベッド支持機構。 - 前記ニードルプレートの上面には、前記上部ベッドの下面を支持する上部ベッド支持面を形成し、前記上部ベッドの位置決めが行われることを特徴とする、請求項1に記載の横編機における上部ベッド支持機構。
- 前後一対に先端部を対向させた状態で配設する前後ニードルベッドの一方のニードルベッド上方には、前または後のニードルベッドの編針に係止されている編目を受け取り、該編目を前または/及び後のニードルベッドの編針へ移すトランスファージャックを配置したトランスファージャックベッドを長手方向に移動可能に支持すると共に、他方のニードルベッド上方には編成された編地の編目を押さえるループプレッサーを配置したループプレッサーベッドを支持したことを特徴とする、請求項1または2の何れかに記載の横編機における上部ベッド支持機構。
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