JP3542015B2 - 水平割鋳型の鋳造品冷却方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、注湯を終えた水平割の枠付鋳型に内蔵されている鋳造品を型ばらししても支障の起こらない程度の温度まで冷却させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、注湯を終えた水平割の枠付鋳型に内蔵されている鋳造品を冷却させるライン設備としては、1)ラインコンベヤを延長して枠付鋳型を水平状態のままラインコンベヤ上を移動させるもの、2)ラインコンベヤを延長して注湯済鋳型を鋳枠から抜き出してパレット上に載せ、パレットと共に延長されたラインコンベヤ上を移動させるもの、等が一般に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記のような鋳造品の冷却ライン設備においては、多数の鋳枠あるいはパレットが必要であると共に鋳型が水平状態にされて延長されたラインコンベヤ上を移動するためラインコンベヤの設置スペースが大きくなる問題があった。本発明は上記の問題に鑑みて成されたもので、鋳枠あるいはパレットの使用数を少なくできると共に鋳造品の冷却のためのラインコンベヤ設置スペースを小さくできる水平割鋳型の鋳造品冷却方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明における水平割鋳型の鋳造品冷却方法は、水平状態にして移送されてくる水平割の枠付鋳型を90度回転させて該水平状態にされている枠付鋳型を垂直状態にして送り出す工程と、該送り出された垂直状態の枠付鋳型から鋳造品を含む砂鋳型を抜き出して先行する砂鋳型群の最後尾に押付け当接させる工程と、該押付け当接された砂鋳型を含む砂鋳型群全体を砂鋳型の幅狭方向に1ピッチづつ間歇移動させて砂鋳型内の鋳造品を冷却させる工程と、該冷却された鋳造品内蔵の砂鋳型群の最先端の砂鋳型を前記間歇移動に伴って鋳型ばらし機に順次投入する工程と、から成ることを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて詳しく説明する。図において注湯済の水平割の枠付鋳型M、Mを水平状態にして矢印方向に移動させながら砂鋳型S内の鋳造品Wを冷却凝固させる水平冷却ライン1の下流には、垂直状態にされた枠付鋳型M、Mを4ピッチだけ移送する2列のローラコンベヤ2、2が配置されていると共に該2列のローラコンベヤ2、2の下流には、水平状態にされた鋳枠Fを移送する鋳枠回収ライン3が設けられている。
【0006】
前記水平冷却ライン1の終端には、前記水平状態にして移送されている枠付鋳型M、Mを90度垂直回転(図1において上下に回転)させて該枠付鋳型M、Mを垂直状態に反転する鋳型反転機4が、また前記鋳枠回収ライン3の始端には、垂直状態の鋳枠Fを90度逆回転させて水平状態に戻す鋳枠反転戻し機5がそれぞれ配置されている。また前記2列のローラコンベヤ2、2の3ピッチ移動位置には垂直状態にして移送されてきた枠付鋳型M、Mを保持する鋳型保持機6が設けられている。
【0007】
前記鋳型保持機6は、前記2列のローラコンベヤ2、2を跨ぐ門形フレーム7の天井部に枠付鋳型Mにおける鋳枠Fのフランジに係合して枠合せされた鋳枠Fを挟持係合するサイドローラ8、8が前記2列のローラコンベヤ2、2と平行にして複数配設された構成になっている。これにより2列のローラコンベヤ2、2とサイドローラ8、8により垂直状態の鋳枠F、Fが左右方向(図1で上下方向)に移動できないように保持される。
【0008】
さらに前記鋳型保持機6の一側には砂鋳型Sをプールして移送する鋳型プール用コンベヤ9が配置されていると共に他側には前記鋳型保持機6に垂直状態に保持された枠付鋳型Mから砂鋳型Sを前記鋳型プール用コンベヤ9上に押出す鋳型押出し機10が配置されている。なお前記鋳型プール用コンベヤ9は一本のベルトコンベヤ11と複数の支持ローラ12、12により構成され渡し板13を介して鋳型保持機6と接続されている。また前記鋳型押出し機10は、横向きにして設置されたシリンダ14のピストンロッド先端に、前記鋳枠Fの空間部に挿入可能な大きさにされた押出し板15を取付けた構成にされている。
【0009】
前記鋳型プール用コンベヤ9の終端下方には砂鋳型Sを型ばらしして鋳造品Wを取出すための鋳型ばらし機16(シェークアウトマシン)が配置されている。また前記鋳型ばらし機16はシェークアウトマシンを使用する例を示したが回転ドラム式の鋳型ばらし機であってもよい。
【0010】
このように構成されたものは、水平冷却ライン1において注湯された溶湯を凝固させた枠付鋳型Mが鋳型反転機4の位置に移送されると鋳型反転機4が90度回転作動して水平状態にされている枠付鋳型Mを垂直状態にして2列のローラコンベヤ2、2上に移動され鋳型保持機6に搬入されて図2の状態に保持される。次に鋳型押出し機10が作動して鋳枠F内の砂鋳型(鋳造品Wを含む)Sを押出し板15により押出し、渡し板13から鋳型プール用コンベヤ9上の最後尾の砂鋳型Sに押し付け当接させた後押出し板15が元の位置に戻され鋳型保持機6には空の鋳枠Fが残される。
【0011】
次に鋳型プール用コンベヤ9が1ピッチ分作動して鋳型プール用コンベヤ9上の砂鋳型S群を間歇移動させ先端の砂鋳型Sを鋳型ばらし機16に落下投入させる。なお鋳型プール用コンベヤ9の終端から落下投入される砂鋳型S内の鋳造品Wは鋳枠Fから枠抜きされて砂鋳型Sが通気性を良くされ鋳造品Wの冷却をよくすると共に鋳型プール用コンベヤ9上の垂直状態の砂鋳型Sが幅狭方向に少しづつ間歇移動され時間をかけて冷却されるため鋳型プール用コンベヤ9の設置スペースが大幅に小さくされている。
【0012】
また前記鋳型保持機6内に残された空の鋳枠Fは後続の枠付鋳型Mの搬入により押出されて鋳枠回収ライン3に押出され、鋳枠反転戻し機5により水平状態に戻された後送り出されて回収される。以上の作動を順次行って水平割の枠付鋳型Mに内蔵されている鋳造品Wの冷却を行うものである。なお上記実施の形態においては鋳枠回収ライン3の始端に鋳枠反転戻し機5を配置した例を示したが2列のローラコンベヤ2、2を延長させて鋳枠Fを垂直状態のまま移送回収するようにしてもよい。
【0013】
【発明の効果】
本発明は、上記の説明から明らかなように、水平状態にして移送されてくる水平割の枠付鋳型を90度回転させて該水平状態にされている枠付鋳型を垂直状態にし、該垂直状態にされた枠付鋳型から鋳造品内蔵の砂鋳型を枠抜きして先行する砂鋳型群の最後尾に押し付け当接させ、該押付け当接された砂鋳型を含む砂鋳型群全体を砂鋳型の幅狭方向に1ピッチづつ間歇移動させて砂鋳型内の鋳造品を冷却させた後、鋳型ばらし機に投入するようにしたから、鋳造品を冷却させるためのコンベヤの設置スペースを大幅に小さくすることができる。また砂鋳型は鋳造品が凝固してハンドリングができる状態で鋳枠から抜き出されるため使用する鋳枠数を最小限にすることができる等種々の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す一部切り欠きの平面図である。
【図2】本発明の実施の形態を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1 水平冷却ライン
2 ローラコンベヤ
3 鋳枠回収ライン
4 鋳型反転機
6 鋳型保持機
9 鋳型プール用コンベヤ
10 鋳型押出し機
16 鋳型ばらし機
F 鋳枠
M 枠付鋳型
S 砂鋳型
W 鋳造品
Claims (1)
- 水平状態にして移送されてくる水平割の枠付鋳型を90度回転させて該水平状態にされている枠付鋳型を垂直状態にして送り出す工程と、該送り出された垂直状態の枠付鋳型から鋳造品Wを含む砂鋳型を抜き出して先行する砂鋳型群の最後尾に押付け当接させる工程と、該押付け当接された砂鋳型を含む砂鋳型群全体を砂鋳型の幅狭方向に1ピッチづつ間歇移動させて砂鋳型内の鋳造品を冷却させる工程と、該冷却された鋳造品内蔵の砂鋳型群の最先端の砂鋳型を前記間歇移動に伴って鋳型ばらし機に順次投入する工程と、から成ることを特徴とする水平割鋳型の鋳造品冷却方法。
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JP29746298A JP3542015B2 (ja) | 1998-10-20 | 1998-10-20 | 水平割鋳型の鋳造品冷却方法 |
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JP29746298A JP3542015B2 (ja) | 1998-10-20 | 1998-10-20 | 水平割鋳型の鋳造品冷却方法 |
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JP29746298A Expired - Fee Related JP3542015B2 (ja) | 1998-10-20 | 1998-10-20 | 水平割鋳型の鋳造品冷却方法 |
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1998
- 1998-10-20 JP JP29746298A patent/JP3542015B2/ja not_active Expired - Fee Related
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