JP3541994B2 - 半溶融射出成形部品の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半溶融射出成形部品の製造方法に関し、特に、半溶融金属を射出して所望の形状の部品を成形する際に、その部品の表面に液相部、部品の内部に固相部を分布させて、液相部及び固相部の各化学組成に起因する材料物性を部品の機能に活用できるようにした半溶融射出成形部品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、アルミニウムやマグネシウム等を原料としてダイカストや重力鋳造により製造された合金部品は、化学組成的に表面部分も内部も略均質となり、材料特性はほとんど変化しない。従って、主に成形部品の表面部分に要求される耐磨耗性や耐食性等の特性と、内部に要求される高靱性等の特性とは互いに異なる場合が多く、両特性を両立させることは困難であると考えられる。
【0003】
これに対して、成形部品に局部的に耐磨耗性を付与する技術として、金型内部の所定箇所にセラミック繊維等の硬質な多孔質成形体を配置し、鋳造時に合金溶湯を加圧することにより成形部品と複合化させる技術がある。
【0004】
また、金型の所定箇所にフィルタをセットし、大型の非金属等の粒子を分散させた溶湯を加圧成形することにより、特定箇所にSiC粒子を高密度に集めることを可能にしたものが周知である(特開平3−5063号公報)。
【0005】
また、マグネシウム合金材料を固相率60%以下の半溶融状態とした後、そのまま成形型内に注入して鋳物素材を成形し、その後、この鋳物素材に塑性加工を施して成形品を形成する方法が提案されている(特開平6−297127号公報)。
【0006】
この半溶融成形方法では、半溶融状態の合金は固相部と液相部とが共存しており、夫々の化学組成は異なっている。そして、以下のような特徴がある。即ち、▲1▼Al-Mg系のマグネシウム合金では、固相部のAl 成分が少なく、逆に液相部のAl成分が多くなる。
【0007】
▲2▼Al-Si系のアルミニウム合金では、固相部のSi 成分が少なく、逆に液相部のSi成分が多くなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の成形部品に局部的に耐磨耗性を付与する技術では、多孔質成形体に予備加熱を施したり、一定温度以上に保持した状態で金型内へ設置する必要があり、これらの工程が生産効率を低下させることになる。
【0009】
また、半溶融射出成形方法では、固相部と液相部で材料組成が異なるため、これらの分布を変化させることで成形品の表面部分と内部の材料特性を変化させ得る可能性はあるがこれを積極的に行う技術は従来提案されていない。
【0010】
例えば、Al-Mg系のマグネシウム合金に半溶融射出成形方法を適用した場合、成形品の表面にAl成分が比較的高い液相部が優先的に存在する傾向があり、このままでも表面の腐食性は良いのであるが、より高い耐食性が要求される部位に積極的に液相部のAl成分を配置させる技術は従来提案されておらず、成形品の腐食性をこれ以上向上させることができないものであった。
【0011】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、半溶融成形部品の表面部分等のように、特に高い耐食性が要求される部位に積極的に液相部を配置させ、より耐食性、耐磨耗性を向上させると共に、表面部分と内部とで材料特性の異なる成形品を容易に得ることができる半溶融射出成形部品の製造方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述の問題点を解決し、目的を達成するために、この発明に係わる半溶融射出成形部品の製造方法は、以下の特徴を備える。即ち、
半溶融状態の合金材料を撹拌するスクリューを備えた半溶融射出成形機によって金型内部に固相部と液相部とが混在した半溶融状態の合金材料を射出して成形される半溶融射出成形部品の製造方法において、
前記合金材料として予めストロンチウムが添加されたマグネシウム合金に固体合金の状態で塑性加工を加えた後、切り粉状にして半溶融状態にし、
前記成形部品における、表面部分に前記液相部のみからなる層を形成させる部位の肉厚寸法を半溶融状態時の固相部粒径の50倍以上に設定し、
前記部位の表面部分に前記液相部のみからなる層を形成すると共に、内部に液相部と固相部とが共存する層を形成する。
また、この発明に係わる半溶融射出成形部品の製造方法は、以下の特徴を備える。即ち、
半溶融状態の合金材料を撹拌するスクリューを備えた半溶融射出成形機によって金型内部に固相部と液相部とが混在した半溶融状態の合金材料を射出して成形される半溶融射出成形部品の製造方法において、
前記合金材料として予めストロンチウムが添加されたマグネシウム合金を切り粉状にして半溶融状態にし、
前記成形部品における、表面部分に前記液相部のみからなる層を形成させる部位の肉厚寸法を半溶融状態時の固相部粒径の50倍以上に設定し、
前記部位の表面部分に前記液相部のみからなる層を形成すると共に、内部に液相部と固相部とが共存する層を形成する。
また、この発明に係わる半溶融射出成形部品の製造方法は、以下の特徴を備える。即ち、
半溶融状態の合金材料を撹拌するスクリューを備えた半溶融射出成形機によって金型内部に固相部と液相部とが混在した半溶融状態の合金材料を射出して成形される半溶融射出成形部品の製造方法において、
前記合金材料としてのマグネシウム合金に固体合金の状態で塑性加工を加えた後、切り粉状にして半溶融状態にし、
前記成形部品における、表面部分に前記液相部のみからなる層を形成させる部位の肉厚寸法を半溶融状態時の固相部粒径の50倍以上に設定し、
前記部位の表面部分に前記液相部のみからなる層を形成すると共に、内部に液相部と固相部とが共存する層を形成する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わる実施形態につき添付図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
<製造方法の原理>
先ず、本実施形態の半溶融射出成形部品の製造方法の原理について説明する。図1は、半溶融射出成形方法にて成形した比較試験片の断面組織の模式図である。また、図2は、半溶融射出成形方法にて成形した比較試験片の実際の断面組織の顕微鏡写真を示す図である。
【0016】
図1、図2において、液相量の多い半溶融合金、即ち、固相率{=固相量/(固相量+液相量)}が50%以下の半溶融合金において、通常のダイカスト品のような薄肉(5mm以下)の成形品では、固相部と液相部とが肉厚方向に対して比較的均一に分布しているが成形品の肉厚が厚い場合、図1、図2に見られるように、固相部が肉厚方向に対して中央部分、即ち内部に集積する傾向がある。これは金型内での固相部と液相部との流動性の差に起因する現象と考えられる。
【0017】
本発明に係る実施形態の半溶融射出成形部品は、この現象を利用して成形される。この出願に係る発明者は、この現象を積極的に導くためには半溶融状態での固相粒径と成形品肉厚の関係に影響を受け、成形品の肉厚に対して固相粒径が小さい程、固相部が内部に集積する傾向が強いことを見出した。
【0018】
<半溶融射出成形機の構成>
図3は、本発明の実施形態に係わる半溶融射出成形機の要部を簡略化して示す図である。
【0019】
図3を参照して、本実施形態で用いるスクリュー式の半溶融射出成形機の概略を説明する。図3において、スクリュー式の半溶融射出成形機1は、スクリュー2を回転させて原料3を加熱シリンダ4に送り込み、スクリュー2で原料3を攪拌し十分に混練しながら加熱して半溶融状態にさせる。この半溶融状態の原料3がスクリュー2の前方に押し出されるにつれて、その圧力でスクリュー2が後退していく。尚、別の手法として任意の速度で強制的にスクリューを後退させる方法もある。高速射出機構5は予め決められた長さだけスクリュー2が後退すると、それを検知してスクリューの回転を停止すると同時にスクリュー2の後退が止まるようになっている。原料3の計量は、スクリュー3の後退距離を設定することによって行なわれる。そして、スクリュー2を高速射出機構5によって前進させることにより、ノズル9から金型6内に半溶融状態の原料3を射出する。原料3は、切り粉状の後述するマグネシウムペレットであり、ホッパ8からシリンダ4内に送り込まれる。また、ホッパ8からシリンダ4内に通じる通路7には、アルゴンガスが充填されるようになっており、原料3がアルゴン雰囲気中に置かれることにより、原料(例えば、マグネシウムペレット)の酸化反応を防止している。
【0020】
以上説明したスクリュー式成形機1では、スクリュー2で加熱シリンダ4内の加熱ゾーンlにおいて、原料3を撹拌し十分に混練しながら原料を均一に加熱することができる。
【0021】
[第1の実施形態の半溶融射出成形部品の製造方法]
次に、第1の実施形態の半溶融射出成形部品の製造方法として、フィルター(後述する第2の実施形態で用いる)を用いないで固相粒径により実現する方法を説明する。図4は、第1の実施形態の製造方法を適用した腐食試験片の製造方法を示す断面図である。図5は、図4のA−A矢視断面図である。図6は、第1の実施形態の製造方法により製造された腐食試験片の塩水噴霧試験結果を示す図である。
【0022】
図4〜図6において、第1の実施形態の腐食試験片は、以下の製造条件に基づいてノズル9から金型6の内部に半溶融状態の材料を射出して成形する。また、比較対象として従来の射出成形法により製造された比較試験片、及びダイカストにより製造された比較試験片の塩水噴霧試験結果を示す。
【0023】
(製造条件)
材料:ASTM規格AZ91D合金
(塩水噴霧条件)
塩水:5wt% NaCl
温度:35℃
時間:1000時間
(製造方法)
従来法による射出成形:図3に示す射出成形機を使用して、固相率約25%で成形し、固相粒径を約100〜150μmとした。
【0024】
本実施形態の射出成形:図3に示す射出成形機を使用して、固相率約25%で成形し、機械加工により材料ペレットを製作する際、加工前に塑性加工を施した材料ペレットを採用することにより、固相粒径を約50〜80μmと細粒化した。
【0025】
ダイカスト:通常のコールドチャンバー型ダイカストマシンにより成形した。
<腐食試験結果>
図6に示すように、第1の実施形態の製造方法によれば、材料合金の固相粒径を従来に比べて細粒化することにより耐食性が向上する。
【0026】
<固相の平均粒径を成形品肉厚の50分の1以下に微細化する方法>
ここで、固相の平均粒径を成形品の肉厚の50分の1以下に微細化する方法について説明する。
【0027】
合金材料を半溶融状態から加熱した際に生じる固相粒径はペレット状態での結晶粒径の影響を受ける。即ち、この結晶粒径が小さいほど固相粒径は小さくなる。従って、合金材料をペレット状態に切削加工する前の母合金(固体合金の状態)に塑性加工(例えば、圧延加工、鍛造加工等)を施すことにより、固相粒径の細粒化を図ることができる。
【0028】
また、母合金の製造時にCaCN2(シアン化カルシウム)或いはSr(ストロンチウム)を添加することにより結晶粒を微細化することもできる。
【0029】
また、Sr(ストロンチウム)は、合金材料が射出成形機内部に滞留し、半溶融状態が長時間続くことで固相粒径が次第に粗大化してくるのを防止するためにも有効である。
【0030】
[第2の実施形態の半溶融射出成形部品の製造方法]
次に、第2の実施形態の半溶融射出成形部品の製造方法として、フィルターを用いた方法を説明する。
【0031】
図7は、第2の実施形態の半溶融射出成形方法を適用した腐食試験片の成形方法を示す図であり、図8は、図7のB−B矢視断面図である。
【0032】
この第2の実施形態では、
▲1▼Al-Mg系のマグネシウム合金では、固相部のAl 成分が少なく、逆に液相部のAl 成分が多くなる。
【0033】
▲2▼Al-Si系のアルミニウム合金では、固相部のSi 成分が少なく、逆に液相部のSi 成分が多くなる。
という点に着目し、表面部分等の高い耐食性、耐磨耗性が要求される部位に積極的に液相部を配置させ、より耐食性、耐磨耗性を向上させるために、金型6の内部をキャビティ6a、6bに仕切るフィルタ12(図7参照)を設けた。このフィルタ12は、大きさが80μm程の固相部の粒径より小さな気孔を有する多孔質体(例えば、ニッケル発泡体)であり、ノズル9から射出された半溶融状態の金属材料のなかで、固相部をトラップし、液相部のみをキャビティ6bへ通過させるものである。
【0034】
<腐食試験結果>
次に、第2の実施形態の半溶融射出成形方法を適用した腐食試験片と従来の半溶融射出成形方法にて成形した比較試験片の腐食性を比較する。
【0035】
第2の実施形態の試験片と比較試験片は、第1の実施形態と同様に、全て既存のマグネシウム合金AZ91Dであり、キャビティ6bの一部6cを腐食試験評価面に設定した。また、比較試験片は、図7に示すフィルタ12を取り除いた金型で半溶融射出成形にて成形したものである。[発明が解決しようとする課題]の項で説明したように、半溶融射出成形では、成形品の表面にAl成分が比較的高い液相部3aが優先的に存在する傾向があるために、図1、図2に示すように、表面6cに層厚dが数μm〜400μmの液相部3aのみの層ができ、内部には液相部3aと固相部3bとが共存する層ができる。
【0036】
また、第2の実施形態の試験片は、フィルタ12により固相部3bをトラップしているので、その断面組織は液相部3aのみとなる。
【0037】
図9は、2種の試験片に熱処理T6を施し、各試験片の鋳放し及び#600研磨処理後に塩水噴霧試験(SST)を行ない、その表面の腐食減量による試験結果を示す図である。また、図10は、2種の試験片に熱処理T6を施し、各試験片の鋳放し及び#600研磨処理後に塩水噴霧試験(SST)を行ない、その表面の平均侵食深さによる試験結果を示す図である。図9、図10において、フィルタ無しの場合、いずれの試験片においても鋳放し表面の結果が研磨処理後の結果より良好な理由は、いずれの成形方法を適用しても試験片内部に耐食性の劣るアルミニウム成分の低い組織ができてしまい、#600研磨処理により上記組織が表面に現われてしまうからである。
【0038】
ここで、2種の試験片の試験結果を比較すると、鋳放し及び#600研磨処理後のいずれの場合でも、アルミニウム成分の多い組織を積極的に表面部分に形成した第2の実施形態の試験片が優れているのが明らかである。
【0039】
従って、第2の実施例の半溶融射出成形方法をAl-Mg系のマグネシウム合金に適用することにより、成形品表面の耐食性が良好となり、硬度が高くなると共に、内部の靱性が向上する。また、Al-Si系のアルミニウム合金に適用した場合には、成形品表面の耐磨耗性が向上し、内部の靱性が向上する。
【0040】
[自動車用ホイールへの適用例]
次に、上述の第1、第2の実施形態の半溶融射出成形方法を自動車用ホイールの成形に適用した場合について説明する。
【0041】
一般に、自動車用ホイールは軽量である程操縦安定性が向上する。従って、近年ではアルミニウム合金製ホイールやマグネシウム合金製ホイールの需要が増加している。
【0042】
自動車用ホイールは表面部分に耐食性を必要とし、特にマグネシウム合金製ホイールをダイカスト等の鋳造法或いは本実施形態のような射出成形法により製造する場合、衝撃特性を重視するためにアルミニウム含有量の少ないAl-Mn系のマグネシウム合金(例えば、ASTM規格AM60合金)が用いられる。
【0043】
しかしながら、耐食性の点からはASTM規格AZ91D合金のようにアルミニウム含有量の多い合金がより好ましいのであるが、衝撃特性が著しく劣っている。現状では、耐食性と、耐力、引張り強さ等の強度特性、成形性等を両立させる合金はないのである。
【0044】
そこで、本実施形態では、以下に説明するように、自動車用ホイールに適用した場合の適正な合金成分を選定した。
【0045】
図11は、従来の射出成形法によりAl成分を変化させて成形し、引張試験及び衝撃試験に供される4種類のAl-Mg系のマグネシウム合金の化学組成を示す図である。図12は、図11の4種類の合金の引張試験及び衝撃試験結果を示す図である。尚、T6処理とは、溶体化処理後、人工時効処理を施す熱処理である。
【0046】
図11、図12を参照すると、Al,Mn,Znを含む合金の中でAl成分が最も機械的特性と耐食性に影響を及ぼし、いずれの特性もアルミニウム含有量が7wt%を越えるあたりから急激に低下しているのがわかる。
【0047】
ホイールとして必要な衝撃値(図12で7J/cm2以上)を確保するためには、Al含有量を7%以下に設定するのが好ましいが、反面Al含有量を減少させると引張強度が低下するので、それに伴って硬さが低下し、特にナット座面の耐へたり性に悪影響を及ぼす可能性がある。従って、局部的にAl含有量を増加して、局部的に硬さを増加させる必要がある。
【0048】
ここで、本実施形態では、このアルミニウムの特性を考慮して、上述の第1、第2の実施形態の半溶融射出成形方法を自動車用ホイールの成形に適用することにより、成形品として上記機能要件を満足し得る合金成分の特定を行った。
【0049】
[第1の実施形態の応用例]
次に、第1の実施形態の半溶融射出成形方法を適用して自動車用ホイールを成形した応用例を説明する。図13は、第1の実施形態の半溶融射出成形方法を適用した自動車用ホイールの成形方法を示す図である。図14は、機械加工後の自動車用ホイールの外観形状を示す正面図である。図15は、図12の断面図である。尚、以下の第1、第2の実施形態では、自動車用ホイール以外にオートマチックトランスミッションのクラッチドラムやエンジンのピストン等にも応用できることは言うまでもない。
【0050】
一般的に、自動車用ホイールには、全体的な強度や耐食性、ボルト締結面の耐へたり性等が要求される。
【0051】
図13に示すように、第1の実施形態を適用した場合では、ホイール表面部分に液相部を集積させて成形することができるため、図12、図13に示すホイール20のハブナット座面20aのみを硬くしながら、全体的な強度(靱性や衝撃強度)を確保することが可能となる。このように、ハブナット座面20aは、Al-Mg系のマグネシウム合金を適用した場合には、Al濃度が高くなり、Al-Si系のアルミニウム合金を適用した場合には、Si濃度が高くなり、いずれの場合も硬さが増すのである。
【0052】
[第2の実施形態の応用例]
次に、第2の実施形態の半溶融射出成形方法を適用して自動車用ホイールを成形した例を説明する。図16は、第2の本実施形態の半溶融射出成形方法を適用した自動車用ホイールの成形方法を示す図である。図17は、機械加工後の自動車用ホイールの外観形状を示す正面図である。図18は、図12の断面図である。
【0053】
図16に示すように、第2の実施形態を適用した場合では、ホイールを自動車にボルト締結する際のハブナット座面の磨耗によるへたりを防止するため、ハブナット座面30aを形成する金型部分の手前にフィルタ12を配置し、固相部を濾過して液相部のみで座面30aを成形することができるため、図17、図18に示すホイール30のハブナット座面30aのみを硬くしながら、全体的な強度(靱性や衝撃強度)を確保することが可能となる。このように、ハブナット座面30aは、Al-Mg系のマグネシウム合金を適用した場合には、Al濃度が高くなり、Al-Si系のアルミニウム合金を適用した場合には、Si濃度が高くなり、いずれの場合も硬さが増すのである。
【0054】
また、フィルター部材に硬質なものを使用することにより、成形品内部に残留させた際に母材の強化に利用することが可能である。
【0055】
例えば、金属或いはセラミックの多孔体を成形品のハブナット締結座面となる部位に設置して、フィルター部材として機能させると共に、成形後、座面のへたり防止のための補強部材として用いることが可能となる。
【0056】
[自動車用ホイールに適用した場合の効果及び合金の選定]
図19は、本実施形態の引張試験及び衝撃試験に供される4種類のAl-Mg系のマグネシウム合金の化学組成を示す図である。図20は、図19の4種類の合金の耐食性試験及び衝撃試験結果を示す図である。
【0057】
尚、成形品の仕様は以下のように設定した。
【0058】
ホイールディスク:最低肉厚5mm(スポーク部分の肉厚15mm)
平均固相粒径:80μm
図20に示す試験結果は、図19の4種類のAl-Mg系のマグネシウム合金で自動車用ホイールを成形し、図19は、図17に示すディスク表面の採取位置P1、P2の試験片に対して耐食性試験を行ない、スポーク部内部にシャルピー衝撃試験を行った結果であり、Al含有量が各合金の耐食性及び機械的特性に与える影響を示している。図20を参照すると、耐食性と衝撃特性の両方に優れているのは、図19に示す「No.5」、「No.6」の合金であり、Al含有量は6.5〜7.5wt%が望ましいことがわかる。
【0059】
図16のようにフィルターを用いた場合には、成形品の断面の肉厚に拘らず、固相部をある程度任意に配置できるため、Al含有量は7.5wt%より多くても良いが、固相部のAl含有量も多くなるため10wt%が限界である。
【0060】
[シリコン含有量との関係]
次に、シリコン含有量との関係について説明する。図21は、Al-Si系のアルミニウム合金の状態図である。
【0061】
図21に示すように、Si含有量は約12wt%で共晶点である。共晶組成の融点は最も低く、半溶融状態ではこの共晶組成が液相部となり成形部品の表面部分に配置され、Si含有量の少ない固相部が部品内部に配置されて伸び(靱性)を付与するようになる。従って、成形部品が上記構造となるためにSi含有量は約12wt%以下にする必要がある(Si含有量12wt%以下であれば、部品内部をSi含有量の多い組成とすることができる)。また、Si含有量が約6wt%以下になると、共晶組成或いはSi含有量の多い組成を表面部分に十分配置することが困難になる。故に、上記第1、第2の実施形態において、Al-Si系のアルミニウム合金では、特に、Si含有量が少なくとも6〜12wt%で液相部にSi成分が多い層が形成されるので、表面部分の硬さを増加させると共に、内部の靱性を大きくすることができる。
【0062】
図22は、Al-Si系のアルミニウム合金の化学組成を示す図である。図23は、図22に示す化学組成のアルミニウム合金を本実施形態により成形し、表面部分と内部について磨耗試験を行った結果を示す図である。
【0063】
図22に示す化学組成のAl-Si系のアルミニウム合金を固相率30%の半溶融状態とし、攪拌後に金型内に射出成形し、以下に示す試験条件により磨耗試験を行った。
【0064】
(試験条件)
磨耗試験法:リングオンディスク型
リング材:SCr420
ディスク材:本実施形態により製造されたアルミニウム合金部材(T6熱処理済み)
面圧:190kg/cm^2(^2は2乗を表わす)
潤滑油:エンジンオイルSW-30相当
温度:100℃
摺動距離:5000m
図23に示すように、本実施形態により製造されたディスク材は、シリコンを含有させることによりその表面部分が内部と比較して耐磨耗性が良好となるという結果が得られた。
【0065】
尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で上記実施形態を修正又は変更したものに適用可能である。
【0066】
【発明の効果】
以上のように、本発明の半溶融射出成形部品の製造方法においては、前記合金材料として予めストロンチウムが添加されたマグネシウム合金に固体合金の状態で塑性加工を加えた後、切り粉状にして半溶融状態にし、金型内部に固相部と液相部とが混在した半溶融状態の合金材料を射出して成形される半溶融射出成形部品における、表面部分に液相部のみからなる層を形成させる部位の肉厚寸法を半溶融状態時の固相部粒径の50倍以上に設定し、この部位の表面部分に液相部のみからなる層を形成すると共に、内部に液相部と固相部とが共存する層を形成するので、特に高い耐食性が要求される半溶融成形部品の表面部分等に積極的に液相部のみを形成して、より耐食性、耐磨耗性を向上させると共に、表面部分と内部とで材料特性の異なる成形品を容易に得ることができる。
【0068】
【図面の簡単な説明】
【図1】半溶融射出成形方法にて成形した比較試験片の断面組織の模式図である。
【図2】半溶融射出成形方法にて成形した比較試験片の実際の断面組織の顕微鏡写真を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係わる半溶融射出成形機の要部を簡略化して示す図である。
【図4】第1の実施形態の製造方法を適用した腐食試験片の製造方法を示す断面図である。
【図5】図4のA−A矢視断面図である。
【図6】第1の実施形態の製造方法により製造された腐食試験片の塩水噴霧試験結果を示す図である。
【図7】第2の実施形態の半溶融射出成形方法を適用した腐食試験片の成形方法を示す図である。
【図8】図7のB−B矢視断面図である。
【図9】2種の試験片に熱処理T6を施し、各試験片の鋳放し及び#600研磨処理後に塩水噴霧試験(SST)を行ない、その表面の腐食減量による試験結果を示す図である。
【図10】2種の試験片に熱処理T6を施し、各試験片の鋳放し及び#600研磨処理後に塩水噴霧試験(SST)を行ない、その表面の平均侵食深さによる試験結果を示す図である。
【図11】従来の射出成形法によりAl成分を変化させて成形し、引張試験及び衝撃試験に供される4種類のAl-Mg系のマグネシウム合金の化学組成を示す図である。
【図12】図11の4種類の合金の引張試験及び衝撃試験結果を示す図である。
【図13】第1の実施形態の半溶融射出成形方法を適用した自動車用ホイールの成形方法を示す図である。
【図14】第1の実施形態により成形した機械加工後の自動車用ホイールの外観形状を示す正面図である。
【図15】図14の断面図である。
【図16】第2の本実施形態の半溶融射出成形方法を適用した自動車用ホイールの成形方法を示す図である。
【図17】第2の実施形態により成形した機械加工後の自動車用ホイールの外観形状を示す正面図である。
【図18】図17の断面図である。
【図19】第1、第2の実施形態の射出成形法によりAl成分を変化させて成形し、引張試験及び衝撃試験に供される4種類のAl-Mg系のマグネシウム合金の化学組成を示す図である。
【図20】図19の4種類の合金の耐食性試験及び衝撃試験結果を示す図である。
【図21】Al-Si系のアルミニウム合金の状態図である。
【図22】Al-Si系のアルミニウム合金の化学組成を示す図である。
【図23】図22に示す化学組成のアルミニウム合金を本実施形態により成形し、表面部分と内部について磨耗試験を行った結果を示す図である。
【符号の説明】
1…半溶融射出成形機
2…スクリュー
3…原料ペレット
4…シリンダ
5…高速射出機構
6…金型
8…ホッパ
9…ノズル
12…フィルタ
Claims (5)
- 半溶融状態の合金材料を撹拌するスクリューを備えた半溶融射出成形機によって金型内部に固相部と液相部とが混在した半溶融状態の合金材料を射出して成形される半溶融射出成形部品の製造方法において、
前記合金材料として予めストロンチウムが添加されたマグネシウム合金に固体合金の状態で塑性加工を加えた後、切り粉状にして半溶融状態にし、
前記成形部品における、表面部分に前記液相部のみからなる層を形成させる部位の肉厚寸法を半溶融状態時の固相部粒径の50倍以上に設定し、
前記部位の表面部分に前記液相部のみからなる層を形成すると共に、内部に液相部と固相部とが共存する層を形成することを特徴とする半溶融射出成形部品の製造方法。 - 半溶融状態の合金材料を撹拌するスクリューを備えた半溶融射出成形機によって金型内部に固相部と液相部とが混在した半溶融状態の合金材料を射出して成形される半溶融射出成形部品の製造方法において、
前記合金材料として予めストロンチウムが添加されたマグネシウム合金を切り粉状にして半溶融状態にし、
前記成形部品における、表面部分に前記液相部のみからなる層を形成させる部位の肉厚寸法を半溶融状態時の固相部粒径の50倍以上に設定し、
前記部位の表面部分に前記液相部のみからなる層を形成すると共に、内部に液相部と固相部とが共存する層を形成することを特徴とする半溶融射出成形部品の製造方法。 - 半溶融状態の合金材料を撹拌するスクリューを備えた半溶融射出成形機によって金型内部に固相部と液相部とが混在した半溶融状態の合金材料を射出して成形される半溶融射出成形部品の製造方法において、
前記合金材料としてのマグネシウム合金に固体合金の状態で塑性加工を加えた後、切り粉状にして半溶融状態にし、
前記成形部品における、表面部分に前記液相部のみからなる層を形成させる部位の肉厚寸法を半溶融状態時の固相部粒径の50倍以上に設定し、
前記部位の表面部分に前記液相部のみからなる層を形成すると共に、内部に液 相部と固相部とが共存する層を形成することを特徴とする半溶融射出成形部品の製造方法。 - 前記合金材料は、少なくとも重量%で6%〜10%のアルミニウムを含有するマグネシウム合金であり、前記部位にアルミニウム成分の多い層を形成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半溶融射出成形部品の製造方法。
- 前記マグネシウム合金は、重量%で6.5%〜7.5%のアルミニウムを含有し、前記部位の表面部分にアルミニウム成分の多い層が形成され、内部に該アルミニウム成分の少ない層が形成されることを特徴とする請求項4に記載の半溶融射出成形部品の製造方法。
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