JP3541474B2 - 保護カバーつきコネクタ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、コネクタに端子を挿着して後方へ引き出した電線群を、そのコネクタの後端部分に接続した保護カバーに収納する保護カバーつきコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の保護カバーつきコネクタは(図3参照)、コネクタ1の後端部分に接続する環体のコネクタ接続部5と、そのコネクタ接続部5に連設して概ね90°に折り曲げた管体の電線収納部6からなるゴム製の保護カバー2を有し、コネクタ1から引き出した電線3を電線収納部6に通して導き、コネクタ1から引き出した電線3を保護すると共に、電線3の引き出し形状を整えるようになっている。なお、電線収納部6の終端部分には、露出した電線3と共巻きするテープ巻き9が施される。
【0003】
そして、コネクタ1に挿着した端子4の抜け止めをする別体の抜け止めスペーサ10を挿着するものでは、コネクタ1の後端部分に保護カバー2が存在してスペーサ10の挿入ができないので、端子4を挿着したコネクタ1の前方からスペーサ10を後入れ挿着する構造になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上の従来構造の保護カバーつきコネクタは、コネクタ1に挿着すべき電線3を、予め単品状態の保護カバー2の電線収納部6に通して、保護カバー2を電線3群の中間位置に装着し、しかるのち、保護カバー2装着の電線3群の端子4をコネクタ1に挿着し、続いて、その保護カバー2をコネクタ1の後端に嵌着接続し、さらに、続いてコネクタ1の前方からスペーサ10を後入れ挿着して、電線3群をコネクタ1に接続する一連の作業となる。
【0005】
従って、その一連の作業は多工程にして煩雑であり、特に電線収納部6への電線3の通し作業はやりずらく、時には専用治具を用いて1本1本通す面倒な作業になる場合があり、さらに、保護カバー2のコネクタ1への嵌着は、保護カバー2のコネクタ接続部5を無理開きして、コネクタ1側の抜け止め突起20に嵌め付ける作業となるので、やりずらくして多大の手数を要すると共に、コネクタ量産の加工タクトの速い生産ラインでは、保護カバー2のコネクタ1への半嵌着による接続不良のものを生じて、使用中に保護カバー2がコネクタ1から外れたり、さらに、抜け止めスペーサ10のコネクタ1への挿入が不足する半挿入状態(スペーサ10による端子4の係止不充分の状態)の不良を発生する難点がある
。
【0006】
本発明は、以上の従来技術の難点を解消する保護カバーつきコネクタを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上の技術課題を解決する本発明の保護カバーつきコネクタは「コネクタの後端に取り付けるコネクタ接続部に、コネクタの引き出し電線を収納する電線収納部を連設した保護カバーを備えると共に、コネクタへの挿着端子の抜け止めスペーサを挿着する保護カバーつきコネクタにおいて、前記保護カバーを、収納電線の伸長方向に連続切通する電線挿入切欠部を有する剛質性切欠環体になすと共に、前記コネクタ接続部の前記切欠部分に、閉鎖ロック部を有する開閉蓋を設け、さらに、前記開閉蓋が閉鎖状態で接合するコネクタの後端部分に、前記スペーサの挿入口を設けると共に、前記スペーサは、コネクタへの半挿入状態で端子挿入を許容し、かつ、コネクタへの本格挿入によって端子を抜け止めする形状になし、前記開閉蓋の閉鎖によって、前記半挿入状態の前記スペーサを本格挿入セット可能にした構造」になっている。
【0008】
【作用】
以上の構成の本発明の保護カバーつきコネクタは、保護カバーに電線挿入切欠が存在するので、保護カバーへの電線挿入が極めてし易く、その上、予め半挿入した端子抜け止めスペーサを、保護カバー側の開閉蓋の閉鎖ロックによって、コネクタへ押し込んで本格係止することができる。従って、抜け止めスペーサを半挿入したコネクタに端子を挿着し、そのコネクタに保護カバーを後付け装着して「パチン」と開閉蓋を閉鎖ロックするのみで良く、従来のスペーサの本格挿入作業は無用にして、コネクタへの端子挿着から保護カバーによる引き出し電線の保護と、端子抜け止めに至る一連のコネクタ取り付けプロセスが特段に簡素化する。
【0009】
そして、従来の煩雑にしてやりずらいコネクタへの接続作業は解消され、その切欠部を下方にしてコネクタへ覆せるのみで、保護カバーの装着ができるので、コネクタへの保護カバーの接続不良の発生のおそれが極めて少く、さらに、その開閉蓋の閉鎖ロックが、スペーサ本格挿入の「フールプルーフ」として機能するので、スペーサ本格挿入の忘れによる端子抜け止め不良が防止できる。
【0010】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を示す図1を参照して詳しく説明する。即ち、コネクタ1の後端部分に接続して、コネクタ1からの引き出し電線3を収納する保護カバー2を有し、さらに、コネクタ1へ挿着した電線3の端子4を抜け止めする抜け止めスペーサ10を装着する保護カバーつきコネクタにおいて、保護カバー2はコネクタ1の後端部分に接続するコネクタ接続部5に、電線3を収納する電線収納部6を一連に連設した硬質樹脂製の剛質性ケース体をなしている。
【0011】
そして、その保護カバー2は電線収納部6がL字形に形成されると共に、そのL字形の内側部分には、コネクタ接続部5の前端から電線収納部6の終端に至るまで連続切通した電線挿入切欠部7(以下、単に切欠部7という)を形成した切欠環体をなしている。そして、コネクタ接続部5の切欠部7には、開閉蓋8が設けられ、開閉蓋8側の雄係止部11とコネクタ接続部5側の雌係止部12からなる蓋ロック部を有し、コネクタ1の後端部分へコネクタ接続部5を覆せて開閉蓋8を閉鎖ロックすると、保護カバー2がコネクタ1に接続係止される構造を有している。
【0012】
一方(図1の(C)・図2参照)、コネクタ1の後端部分にして、接続した保護カバー2の開閉蓋8が接合する部位には、コネクタ1へ挿着した端子4の抜け止め用のスペーサ10を挿入するスペーサ挿入口13が設けられ、このスペーサ挿入口13からスペーサ10を入れて、スペーサ10の尾部14がコネクタ1から若干突き出した半挿入状態に挿入セットし、しかるのち、開閉蓋8を閉じると、その半挿入状態のスペーサ10の尾部14が、開閉蓋8の押し上げ突部15によってコネクタ1内へ押し上げられ、スペーサ10がコネクタ1に本格挿着されるようになっている。
【0013】
なお、この実施例のスペーサ10は(図1の(C)参照)、端子4の抜け止め係止部を内設した端子挿通孔16を「蜂の巣状」に配列した板状をなし、尾部14を挿入口13から若干突き出した前記の半挿入状態では、端子4が端子挿通孔16を通過して、前方のコネクタ1の端子収容室(図示しない)に挿着されると共に、尾部14を押し上げた本格挿着状態になると、個個の端子4の係止突部18の後方に、前記抜け止め係止部が係合して端子4を抜け止め係止するようになっている。
【0014】
そして、スペーサ10を予め半挿入状態に挿入したコネクタ1に、電線3の端子4を挿着して電線3群を後方へ引き出したコネクタ1に、保護カバー2を覆せて、コネクタ接続部5の切欠部7からコネクタ1に嵌めると共に、切欠部7から電線3を電線収納部6へ押し込んで収納し、しかるのち、開閉蓋8を閉鎖ロックして、電線収納部6の端末部分と電線収納部6から露出している電線3に、テープ巻き9を施して使用可能状態の保護カバーつきコネクタに形成される。
【0015】
以上の図1実施例のものは前記の作用があり、保護カバー2を取り付けて端子4の抜け止めスペーサ10を装着するコネクタ1の「端子4の挿入から使用状態に組立る」一連の作業プロセスが、従来技術のものより特段に簡素化・シンプル化して、その組立作業の加工生産性が顕著に向上すると共に、保護カバー2の接続不良品とスペーサ10の本格挿入忘れによる端子4の抜け止め不良品の発生がない。
【0016】
【発明の効果】
以上の説明のとおり、本発明の保護カバーつきコネクタは、端子の挿入・抜け止めスペーサの挿着・保護カバーの接続挿着に至る一連のコネクタ取り付けプロセスが、特段に簡素化・シンプル化してコネクタ取り付けの生産性を顕著に向上すると共に、保護カバーの装着不良品と抜け止めスペーサの機能不良品の発生を防止して、当該コネクタ品質の安定向上と品質保証の向上を図る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の保護カバーつきコネクタを示し、(A)はその保護カバーの斜視図、(B)は(A)のE視側面図、(C)はその取り付け手順と手法を説明する斜視図
【図2】図1実施例の保護カバーつきコネクタの開閉蓋とスペーサの作用関係を示す横断面図
【図3】従来の保護カバーつきコネクタの構造と組立て手順・手法を示す斜視図
【符号の説明】
1 コネクタ
2 保護カバー
3 電線
4 端子
5 コネクタ接続部
6 電線収納部
7 電線挿入切欠部
8 開閉蓋
9 テープ巻き
10 抜け止めスペーサ
11 雄係止部
12 雌係止部
13 スペーサ挿入口
14 スペーサの尾部
15 押し上げ突部
16 端子挿通孔
18 係止突部
Claims (1)
- コネクタの後端に取り付けるコネクタ接続部に、コネクタの引き出し電線を収納する電線収納部を連設した保護カバーを備えると共に、コネクタへの挿着端子の抜け止めスペーサを挿着する保護カバーつきコネクタにおいて、前記保護カバーを、収納電線の伸長方向に連続切通する電線挿入切欠部を有する剛質性切欠環体になすと共に、前記コネクタ接続部の前記切欠部分に、閉鎖ロック部を有する開閉蓋を設け、さらに、前記開閉蓋が閉鎖状態で接合するコネクタの後端部分に、前記スペーサの挿入口を設けると共に、前記スペーサは、コネクタへの半挿入状態で端子挿入を許容し、かつ、コネクタへの本格挿入によって端子を抜け止めする形状になし、前記開閉蓋の閉鎖によって、前記半挿入状態の前記スペーサを本格挿入セット可能にした構造を特徴とする保護カバーつきコネクタ。
Priority Applications (1)
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JP01640695A JP3541474B2 (ja) | 1995-01-06 | 1995-01-06 | 保護カバーつきコネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01640695A JP3541474B2 (ja) | 1995-01-06 | 1995-01-06 | 保護カバーつきコネクタ |
Publications (2)
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JPH08190954A JPH08190954A (ja) | 1996-07-23 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP01640695A Expired - Fee Related JP3541474B2 (ja) | 1995-01-06 | 1995-01-06 | 保護カバーつきコネクタ |
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- 1995-01-06 JP JP01640695A patent/JP3541474B2/ja not_active Expired - Fee Related
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