JP3540982B2 - 現像装置 - Google Patents
現像装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3540982B2 JP3540982B2 JP2000166511A JP2000166511A JP3540982B2 JP 3540982 B2 JP3540982 B2 JP 3540982B2 JP 2000166511 A JP2000166511 A JP 2000166511A JP 2000166511 A JP2000166511 A JP 2000166511A JP 3540982 B2 JP3540982 B2 JP 3540982B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- developer
- roller
- magnetic
- developing
- stirring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)
- Dry Development In Electrophotography (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真記録方式や静電記録方式により、像担持体上に形成された静電潜像を可視像化する現像装置に関して、特に磁気ブラシ現像装置に関するものであり、磁界の反発を用いた現像剤剥離技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の磁気ブラシ現像装置において、感光体ドラムと磁性体ローラの現像プロセス過程で特定領域に集中して現像剤が消費された結果、現像剤濃度が不均一になり濃度低下をきたすことがある。
この為現像の度ごとに撹拌装置(現像剤攪拌用腕部やスパイラル等)で現像剤を撹拌するという方法が知られている。また現像プロセスの結果現像ローラ側に残った現像剤が撹拌部へ移動することなく、磁性体ローラ上に残留し、回転した結果現像剤の劣化が進行し濃度低下を引き起こされたり、現像剤が凝集して画像欠陥や磁性体ローラ表面が傷ついたりすることがある。
この為磁性体ローラ上の残留現像剤を撹拌部へ引き剥がす為に磁性体ローラに未磁極帯を設けることで、現像剤を現像ローラ表面から剥離するという方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の技術は、次のような問題点を有していた。磁性体ローラの回転数が早くなるにつれ磁性体ローラの外径を十分大きくしないと現像剤剥離域での剥離必要時間がとれなくなる。
また現像剤剥離の為に新たに磁性ローラ等を追加するとシステムが大型化するといった問題があり、小スペースで現像剤の剥離及び撹拌を行なうことは困難であった。
本発明は、前述の問題点を解決するためになされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記の問題点を解決するために、本発明は、請求項1に記載の発明によれば、現像剤を攪拌する現像剤撹拌・供給手段と、非磁性の現像スリーブの内側に複数の磁性体を有し、且つ、その現像剤撹拌・供給手段との最短距離の位置に、現像ローラ側の表面磁界の谷をもつ現像ローラとを有する現像装置において、
その現像剤撹拌・供給手段が、回転しながら現像剤を搬送する現像剤搬送用軸部と、その軸部の両端部で軸部の回転軸方向に対して、放射方向に伸びた複数の現像剤攪拌用腕部を有し、その現像剤攪拌用腕部の各端部を結ぶ様に取付けられた磁性体を有し、かつ、その現像ローラの移動方向と上記最短距離の位置における移動方向が逆である撹拌ローラであることを特徴とする現像装置を提供するものである。
【0005】
この請求項1記載の発明により、現像ローラ上に残った現像剤を現像剤攪拌・供給手段の磁性体の磁界でローラ表面から積極的に掻き落とすことができる為、現像剤が磁性体ローラ表面へ融着・固着することを防止することができる。
又、コンパクトなシステムで撹拌部へ移動させると同時に撹拌・供給を行うため現像剤に対してストレスの少ないシステムを構築することができる。
【0008】
次に、請求項2に記載の発明によれば、前記現像ローラの周速と複数の現像剤攪拌用腕部を有する攪拌ローラの周速との比率が、1.4乃至1.7倍であることを特徴とする請求項1乃至2記載の現像装置を提供するものである。
【0009】
この請求項2記載の発明により、同様に、高濃度の原稿を大量複写した時の現像ローラのトナー消費量が、少なくなった状態で効果がある。つまり、その際には、その現像ローラの周速と複数の現像剤攪拌用アジテータを有する回転体の周速との比率が、1.4乃至1.7倍することで、最適な条件で、現像に使われず磁性体ローラ側に残っている現像剤を磁性体ローラ表面から剥離させることができる為、現像剤が現像ローラ表面へ融着・固着することを防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例である。図1において、攪拌ローラ10の一部の構成部分である。つまり、磁性体101と現像剤搬送用スクリュー102、現像剤撹拌用腕部103で構成されている。
さらに、現像剤搬送用スクリュー(軸部)102の前後の両端部に、放射方向に伸びた現像剤撹拌用腕部103があり、その現像剤撹拌用腕部103の各端部を結ぶように、磁性体101が取り付けられている。
図2は図1の撹拌ローラ10を用いた実施例の現像装置の断面図である。
まず、トナー補給口28から、トナーが供給され、攪拌ローラ10が半時計方向に回転しつつ、現像ローラ4にトナーを供給する。
【0011】
さらに、薄膜化ブレード25によって数十μm程度に厚さを規制された現像剤は感光体ドラム27との現像プロセスで必要量の現像剤が消費される。ここで使用されなかった現像剤は撹拌ローラ10へ戻り、新しい現像剤と撹拌され現像剤濃度及び帯電量が均一にされる。しかし、現像剤が現像ローラからの弱磁力や現像ローラの回転数が早い為に現像剤剥離必要時間がとれないことで、現像剤が現像ローラ表面上で回転し続ける場合があり、現像剤の帯電量上昇や現像ローラ表面への固着が発生し画像欠陥を引き起こす場合がある。その為、より積極的に残留現像剤を現像ローラ表面から剥離させる必要がある。
【0012】
次に、現像ローラ4の構成について、図2に基づいて説明すると、軸45に、磁性体の主極42とB極43とC極44を固定し、その周りに現像剤を搬送する為に回転する現像スリーブ41を構成させている。
磁界46は、B極43とC極44との間で、その現像剤撹拌・供給手段との最短距離の位置で、その現像スリーブの表面磁界の磁力である。又、現像ローラ側の表面磁界の谷の位置でもある。
図3は図2の現像剤剥離の概念図である。
図1に示すように現像剤攪拌用腕部103に磁性体101を装着することで、B極43とC極44により形成される磁界の谷となり、磁界の微力な位置に磁性体101の磁界107が、作用し現像スリーブ41表面の現像剤を剥離することにした。ここで、剥離用磁性体が磁性体ローラと回転数に所定の回転の比率をもつ、複数の磁性体をもつ場合には、所定の磁力比率をつけることで、より剥離性能を期待できる。また固定された磁性体や回転する磁性体ローラではなく、1本あるいは複数のアジテータ構造にすることで、現像剤へのストレスを回避すると共に小スペース構造にすることが出来る。
【0020】
表4から表6に基づいて請求項2を説明すると、現像スリーブの周速を、それぞれ固定して、攪拌ローラの周速を表のように、変化させた結果である。つまり、丸3、丸4の要件から、現像ローラの周速と攪拌ローラの周速との比率が、1.4乃至1.7倍が、攪拌性能の最適値であり、特に、高濃度の原稿を、大量複写した後の急激な所定の撹拌状態への復帰に効果的である。
【0021】
【表4】
【0022】
【表5】
【0023】
【表6】
【0024】
さらに、攪拌ローラの周速比の1.4乃至1.7倍という最適状態を画像形成時のみ行い、それ以外の状態には、1.4倍より小さくしてトルクを、低減しつつ、最適な画像状態を得ることも、考えられる。
又、磁性体101の材質は、今回、フェライトコアのものを使用したが、これに限定されることなく、ニッケル等でもいい。
さらに、磁性体101の形状は、長方体今回、長方体のものを使用したが、これに限定されることなく、円柱や長方体の角を丸めたものでもいい。
【0025】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、現像ローラ上に残った現像剤を現像剤攪拌・供給手段の磁性体の磁界でローラ表面から積極的に掻き落とすことができるという効果を期待することが出来る。また、本発明によれば、磁力比や周速比により現像剤密度が一定に保たれる他に補給されてきた現像剤と現像ローラから剥離された現像剤を小スペースで撹拌することが出来るので、現像剤の劣化を抑えるという効果がある。さらに、装置の小型化に伴って、大幅なトルク低減しつつ、最適な画像状態を得る効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明例(磁性体付きスクリュー)
【図2】図1の実施例を用いたの現像装置の断面図
【図3】図2の現像剤剥離の概念図
【符号の説明】
10 攪拌ローラ
101 磁性体
102 現像剤搬送用スクリュー
103 現像剤攪拌用腕部
25 薄膜化ブレード
27 感光ドラム
28 トナー補給口
36 現像ハウジング
4 現像ローラ
41 現像スリーブ
42 主極
43 B極
44 C極
45 軸(攪拌ローラ)
46 磁界(B極とC極との間の位置での現像スリーブの磁界)
47 磁界(現像スリーブ)
107 磁界(撹拌・供給手段の磁性体)
1
3
Claims (2)
- 現像剤を攪拌する現像剤撹拌・供給手段と、非磁性の現像スリーブの内側に複数の磁性体を有し、且つ、その現像剤撹拌・供給手段との最短距離の位置に、現像ローラ側の表面磁界の谷をもつ現像ローラとを有する現像装置において、
その現像剤撹拌・供給手段が、回転しながら現像剤を搬送する現像剤搬送用軸部と、その軸部の両端部で軸部の回転軸方向に対して、放射方向に伸びた複数の現像剤攪拌用腕部を有し、その現像剤攪拌用腕部の各端部を結ぶ様に取付けられた磁性体を有し、かつ、その現像ローラの移動方向と上記最短距離の位置における移動方向が逆である撹拌ローラであることを特徴とする現像装置。 - 前記現像ローラの周速と複数の現像剤攪拌用腕部を有する攪拌ローラの周速との比率が、1.4乃至1.7倍であることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000166511A JP3540982B2 (ja) | 2000-05-31 | 2000-05-31 | 現像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000166511A JP3540982B2 (ja) | 2000-05-31 | 2000-05-31 | 現像装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001343823A JP2001343823A (ja) | 2001-12-14 |
JP3540982B2 true JP3540982B2 (ja) | 2004-07-07 |
Family
ID=18669815
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000166511A Expired - Fee Related JP3540982B2 (ja) | 2000-05-31 | 2000-05-31 | 現像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3540982B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5157239B2 (ja) * | 2007-05-02 | 2013-03-06 | 株式会社リコー | 現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び現像剤供給方法 |
-
2000
- 2000-05-31 JP JP2000166511A patent/JP3540982B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001343823A (ja) | 2001-12-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH01154182A (ja) | 現像装置 | |
JP3540982B2 (ja) | 現像装置 | |
JP2018005030A (ja) | 現像装置及びそれを備えた画像形成装置 | |
JPH1144997A (ja) | 現像装置 | |
JPH10207201A (ja) | 二成分現像装置 | |
JP2001343834A (ja) | 現像装置 | |
JP2001343833A (ja) | 現像装置 | |
JPH10177301A (ja) | 現像装置 | |
JP2001005296A (ja) | 現像方法、現像装置及び画像形成装置 | |
JP2017111302A (ja) | 現像装置およびそれを備えた画像形成装置 | |
JP2018045224A (ja) | 現像装置及び二成分現像用のマグネット | |
JP2002341657A (ja) | 2成分現像装置 | |
JP3109270B2 (ja) | 現像装置 | |
JPH08254900A (ja) | 現像装置 | |
JPH1078695A (ja) | 二成分現像装置 | |
JPH0710366Y2 (ja) | 現像装置 | |
JPH0543163U (ja) | 現像機の現像剤供給装置 | |
JPH0493963A (ja) | 現像装置 | |
JP2791792B2 (ja) | 固定磁石集成体を有する現像装置 | |
JPH04240881A (ja) | 現像機における現像ロール | |
JPH10312110A (ja) | 現像装置 | |
JPS61186974A (ja) | 現像装置 | |
JPS6237237Y2 (ja) | ||
JPS6375767A (ja) | 現像剤供給装置における現像剤撹拌構造 | |
JP3008624B2 (ja) | 現像装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20031209 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040206 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20040206 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040323 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040326 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080402 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |