JP3539606B2 - パケット通信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はパケット通信に関する。特に、ファイルなどのデータを一つのセンタ局から複数のユーザ局に一度の送信で同報伝送する場合の再送制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
一つのセンタ局から複数のユーザ局へパケットを同報伝送する場合、ユーザ局で正しく受信できなかったパケットがあるときには、そのパケットを再送することが望ましい。LAN(ローカルエリアネットワーク)などでは、センタ局が全データ分のパケットを一旦すべて同報で送信した後、一定時間待って各ユーザ局から受信完了または再送要求のどちらか一方の応答確認信号を受信し、全ユーザ局から応答確認信号を受信した後に再送要求のあったパケットを同報で再送する再送制御が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の再送制御は、センタ局がパケットを送信してからそのパケットに対する応答確認信号が各ユーザ局からセンタ局に返送されるまでに要するターンアラウンド時間がある程度大きく、かつ各センタ局に対してほぼ同一であるようなパケット通信装置、例えば衛星回線を用いたパケット通信装置で利用するには、実用上の問題があった。その理由の第一は、初送および再送のシーケンスにおいて、一旦、送るべきデータを送った後に、ユーザ局からの応答確認信号を待つ必要があることである。このため、各シーケンスにターンアラウンド時間分の応答確認信号待ち時間が付加され、全送信時間の増加を招いていた。第二に、センタ局はある時間内に全ユーザ局から応答確認信号を受信するため、応答確認信号が集中し、センタ局に処理負荷をかけることである。この応答確認信号の集中を避けるため、ユーザ局が応答確認信号を送信するタイミングをある程度時間的に分散させることも行われているが、そのためには収容するユーザ局数に比例して応答確認信号分散用の時間が必要となり、その時間の制約から、収容可能なユーザ局数に限界があった。
【0004】
また、各ユーザ局においても、選択再送によりパケットが送られてくるため、正常に受信したパケットをすべてバッファに蓄積しておく必要があり、伝送するデータサイズによっては、ユーザ局に非常に大きなバッファが必要であった。
【0005】
本発明は、このような課題を解決し、再送制御による全送信時間の増加、センタ局の処理負荷、収容可能なユーザ局数の限界、ユーザ局での受信バッファ量の要求がそれぞれ緩和されるパケット通信装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のパケット通信装置は、一つのセンタ局と複数のユーザ局とを備え、センタ局は複数のユーザ局へのデータをパケットに分割しそのパケット毎に連続した番号を付加して同報送信する手段を含み、複数のユーザ局はそれぞれ、センタ局から同報送信されたパケットを受信しそのパケットに付加された番号にしたがってデータを組み立てる手段と、正常に受信されなかったパケットの番号を記した再送要求信号をセンタ局へ送る再送要求手段を含み、同報送信する手段は、複数のユーザ局のいずれからも再送要求信号がないかぎり各パケットに付加された連続した番号にしたがって順番にパケットを送信する手段と、複数のユーザ局のいずれかから再送要求信号を受信したときにはその再送要求信号に記された番号以降のパケットを再送する手段とを含む。
【0007】
すなわち、従来はユーザ局が送信していた応答確認信号のうち、パケットを正常に受信したことを示す受信完了信号(ACK)は送信せず、正常に受信できなかったことを示す再送要求信号(NAK)のみを送信する。そして、セタ局では、再送要求信号が受信されまでは連続的にパケットを送信し、再送要求信号が受信されたときに再送制御を行う。したがって、各パケット送信毎のシーケンスでターンアラウンド時間分の応答確認信号を待つ必要がなく、全送信時間を短縮できる。また、ユーザ局からの応答確認信号が再送要求信号のみなので、応答確認信号の集中がなく、センタ局の処理負荷が軽減される。さらに、ユーザ局が応答確認信号を送信するタイミングを分散させる必要がないので、時間の制約による収容可能ユーザ局数の限界はない。また、各ユーザ局では受信したパケットを順次処理することができ、正常に受信したパケットをすべてバッファに蓄積しておく必要がない。
【0008】
ここで本発明の特徴とするところは、再送する手段、複数の再送要求信号を受信した場合にそれらの再送要求信号に記された番号のうち送信順の最も古い番号を再送の対象として選択する手段を含むことにある
【0009】
また、再送する手段は、再送要求信号に記された番号がその時点からあらかじめ定められた時間、例えばターンアラウンド時間分の時間より前に送信したパケットの番号であることを条件としてその番号のパケットを再送の対象とする手段を含むことがよい。これとは別に、再送する手段は、再送要求信号に記された番号がその直前に送信したパケットの番号より小さいことを条件としてその再送要求信号に記された番号のパケットを再送の対象とする手段を含んでもよい。また、再送する手段は、直前に送信したパケットを含むあらかじめ定められた数の連続したパケットに対してウィンドウを設定し、再送要求信号に記された番号がこのウィンドウ内のいずれかのパケットの番号に一致することを条件としてその番号のパケットを再送の対象とする手段を含んでもよい。ウィンドウを設定する場合、再送する手段は、再送要求信号に記された番号がウィンドウ内のいずれのパケットの番号にも一致しない場合に、連続した番号を付加したすべてのパケットの送信が完了した後に、その再送要求信号に記された番号のパケットを再送の対象とする手段を含むことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施形態の一例を示す図であり、一つのセンタ局1と複数のユーザ局2とを備え、センタ局1からユーザ局2へのパケット伝送を通信衛星3経由で行い、ユーザ局2からセンタ局1への信号伝送は地上公衆電話網4を経由して行う構成例を示す。センタ局1には、ユーザに送信すべきファイルデータを蓄えるコンピュータ11と、このコンピュータ11からのデータを通信衛星3に送出する衛星送信装置12とを備える。ユーザ局2にはそれぞれ、通信衛星3を経由したデータを受信する衛星受信装置21と、この衛星受信装置21の受信したデータが供給される受信端末22とを備える。
【0011】
データのパケット化および再送制御については、その少なくとも一部の処理をコンピュータ11で行うこともできるが、以下では衛星送信装置12が行うものとして説明する。パケット化されたデータの組み立ておよび応答確認信号の送信についても同様に、その少なくとも一部の処理を受信端末22で行うこともできるが、以下では衛星受信装置21が行うものとする。すなわち、衛星送信装置12は、コンピュータ11からのファイルデータを複数のユーザ局2に送信する場合、そのデータをパケットに分割し、パケット毎に連続した番号を付加して同報送信する。衛星受信装置21では、センタ局から同報送信されたパケットを受信し、そのパケットに付加された番号にしたがってデータを組み立てて受信端末22に出力するともに、地上公衆電話網4を経由して応答確認信号を送出する。
【0012】
ここで、本実施形態では、衛星受信装置21は応答確認信号のうち受信完了は送信せず、正常に受信できなかったパケットがあった場合のみ、そのパケットの番号を記した再送要求信号を送信する。衛星送信装置12では、複数のユーザ局2のいずれからも再送要求信号がないかぎり、パケットに付加した番号にしたがって順番にパケットを送信し、いずれかのユーザ局2から再送要求信号を受信したときには、その再送要求信号に記された番号以降のパケットを再送する。
【0013】
【実施例】
上述した実施形態における再送制御のいくつかの実施例について、図面を参照して説明する。
【0014】
図2ないし図4は第一実施例を示す図であり、図2はセンタ局(衛星送信装置)におけるパケット送信制御の流れ、図3はユーザ局(衛星受信装置)におけるパケット受信制御の流れ、図4はデータのシーケンスを示す。
【0015】
センタ局は、ファイルデータのような一連のデータを複数のパケットに分割し、パケット毎に連続した番号を付加して送る。一つのパケットを全ユーザ局に対して同報で送信すると、次のパケットを送信する前に、再送要求信号を受信しているかどうかをチェックし、再送要求信号を受信していなければ、次の番号のパケットを送信する。再送要求信号を受信していたら、パケットの順番を再送要求信号に記された番号のパケットからの順番に変更し(これを「GoBackN 」という)、それらのパケットを再送する。
【0016】
ユーザ局は、正常受信したパケットからデータを取り出し、元の形式のデータ、例えばファイルデータに組み立てる。すなわち、パケットを一つ受信する毎に、正常に受信した場合にはセンタ局に何も信号を送らずにデータを組み立て、正常に受信完了しなかった場合には、センタ局にパケットの番号を付加した再送要求信号を送信する。
【0017】
センタ局からユーザ局に送信されるデータシーケンスの例を図4を参照して説明する。ここでは、ユーザ局数が2、送るべきデータを分割したパケット数が9の場合を例に説明する。センタ局がパケットを送信してからそのパケットに対する再送要求信号が各ユーザ局からセンタ局に返送されるまでに要するターンアラウンド時間は各ユーザ局でほぼ同一であり、パケット4つの送信時間の合計とほぼ同一であるとする。
【0018】
センタ局は、再送要求信号を受信しない限り、順々にパケットを送信する。ユーザ局は、パケットを正常に受信している限りは、センタ局に何も送信しない。ここで、ユーザ局「A」がパケット番号「4」のパケットを受信できなかったとし、ユーザ局「B」がパケット番号「5」、「6」、「7」のパケットを受信できなかったとする。このときユーザ局「A」は、それが判明した時点で、パケット番号「4」を付加した再送要求信号をセンタ局に送信する。センタ局は、再送要求信号を受信したら、直ちに付加されたパケット番号から順にパケットを送信する。また、ユーザ局「B」は、パケット番号「5」、「6」、「7」のパケットを受信できなかったため、それが判明した時点でパケット番号「5」を付加した再送要求信号をセンタ局に送信する。センタ局は、再送要求信号を受信したら、直ちに付加されたパケット番号から受信にパケットを送信する。
【0019】
このように、ユーザ局からセンタ局に送信する応答確認信号のうち受信完了は送信せず再送要求だけを送信することから、センタ局の処理負荷を軽減できる。また、同じ理由から、応答確認信号が集中することがなく、ユーザ局が応答確認信号を送信するタイミングを分散させる必要がなく、収容可能なユーザ局数を増やすことができる。さらに、GoBackN で再送制御することで、ユーザ局に受信バッファが不要になる。また、センタ局が応答確認信号の受信を待つことなく連続してパケットを送信すること、およびセンタ局が再送要求受信後に直ちに再送を行うことから、全送信時間を低減できる。
【0020】
図5および図6は第二実施例を示す図であり、図5はセンタ局におけるパケット送信制御の流れ、図6はデータのシーケンスを示す。この実施例は、センタ局において複数の再送要求信号を受信した場合に、それらの再送要求信号に記された番号のうち送信順の最も古い番号、すなわち最も小さいパケット番号を再送の対象として選択することが第一実施例と異なる。これにより、複数のユーザ局の再送要求信号に同時に対応することができる。ユーザ局のパケット受信制御は第一実施例と同等である。
【0021】
センタ局からユーザ局に送信されるデータシーケンスの例を図6を参照して説明する。この例において、図4に示した例と同様に、ユーザ局数は2、送るべきデータを分割したパケット数は9、ターンアラウンド時間はパケット4つの送信時間の合計とほぼ同一であるとする。
【0022】
ここで、ユーザ局「A」がパケット番号「3」、「4」のパケットを受信できなかったとし、ユーザ局「B」がパケット番号「4」のパケットを受信できなかったとする。このときユーザ局「A」は、それが判明した時点で、パケット番号「3」を付加した再送要求信号をセンタ局に送信する。一方、ユーザ局「B」は、パケット番号「4」を付加した再送要求信号をセンタ局に送信する。センタ局は、ユーザ局「A」、「B」から同時に再送要求信号を受信すると、二つの再送要求信号に記された番号をチェックし、小さい方の番号「3」から順にパケットを送信する。
【0023】
図7および図8は第三実施例を示す図であり、図7はセンタ局におけるパケット送信制御の流れ、図8はデータのシーケンスを示す。この実施例は、再送要求信号に記された番号がその時点からターンアラウンド時間より前に送信したパケットの番号であることを条件として、その番号のパケットを再送の対象とすることが第一実施例および第二実施例と異なる。ユーザ局のパケット受信制御は上述の実施例と同等である。
【0024】
センタ局からユーザ局に送信されるデータシーケンスの例を図8を参照して説明する。この例において、ユーザ局数は2、送るべきデータを分割したパケット数は9、ターンアラウンド時間はパケット4つの送信時間の合計とほぼ同一であるとする。
【0025】
ここで、ユーザ局「A」がパケット番号「4」のパケットを受信できなかったとし、ユーザ局「B」がパケット番号「5」、「6」、「7」のパケットを受信できなかったとする。このときユーザ局「A」は、それが判明した時点で、パケット番号「4」を付加した再送要求信号をセンタ局に送信する。センタ局は、再送要求信号を受信すると、その再送要求信号に記された番号をチェックし、その時点からターンアラウンド時間分以前には再送要求信号に記された番号「4」のパケットが送信されていないので、付加されたパケット番号「4」から順にパケットを送信する。ユーザ局「B」は、パケット番号「5」、「6」、「7」のパケットを受信できなかったことが判明した時点で、パケット番号「5」を付加した再送要求信号をセンタ局に送信する。センタ局は、再送要求信号を受信すると、その再送要求信号に記された番号をチェックし、その時点からターンアラウンド時間分以前にその再送要求信号に記された番号「5」のパケットが送信されているので、その再送要求信号を無視し、直前に送信したパケットの続きのパケットを送信する。
【0026】
このシーケンス例において、センタ局がユーザ局「B」の再送要求信号に直接応えなくても、ターンアラウンド時間がある程度大きく、またセンタ局と各ユーザ局間のターンアラウンド時間がほぼ同一であるため、既にセンタ局より送信されたパケット番号「5」のパケットについて、ユーザ局「B」はパケット番号「5」の再送要求信号を送信した後に受信することができる。これにより、無駄なパケットの再送を抑止できる。
【0027】
図9および図10は第四実施例を示す図であり、図9はセンタ局におけるパケット送信制御の流れ、図10はデータのシーケンスを示す。この実施例は、再送要求信号に記された番号がその直前に送信したパケットの番号より小さいことを条件として、その再送要求信号に記された番号のパケットを再送の対象とすることが上述の各実施例と異なる。ユーザ局のパケット受信制御は上述の各実施例と同等である。
【0028】
センタ局からユーザ局に送信されるデータシーケンスの例を図10を参照して説明する。この例において、ユーザ局数は2、送るべきデータを分割したパケット数は9、ターンアラウンド時間はパケット4つの送信時間の合計とほぼ同一であるとする。
【0029】
ここで、ユーザ局「A」がパケット番号「4」、「5」のパケットを受信できなかったとし、ユーザ局「B」がパケット番号「7」のパケットを受信できなかったとする。このときユーザ局「A」は、それが判明した時点で、パケット番号「4」を付加した再送要求信号をセンタ局に送信する。センタ局は、再送要求信号を受信すると、その再送要求信号に記された番号をチェックし、直前に送信したパケットの番号「9」と比べて小さい番号であるので、番号「4」のパケットから順に送信する。ユーザ局「B」は、パケット番号「7」のパケットを受信できなかったことが判明した時点で、パケット番号「7」を付加した再送要求信号をセンタ局に送信する。センタ局は、再送要求信号を受信すると、その再送要求信号に記された番号をチェックし、直前に送信したパケットの番号「5」と比べて大きい番号であるので、その再送要求を無視し、番号「6」以降のパケットを送信する。
【0030】
このシーケンス例において、センタ局がユーザ局「B」の再送要求信号に直接応えなくても、ユーザ局「A」によるパケット再送が始まっているので、ユーザ局「B」はパケット番号「7」の再送要求信号送信後にそのパケット番号「7」のパケットを受信することができる。これにより、無駄なパケットの再送を抑止できる。
【0031】
図11および図12は第五実施例を示す図であり、図11はセンタ局におけるパケット送信制御の流れ、図12はデータのシーケンスを示す。この実施例は、直前に送信したパケットを含むあらかじめ定められた数の連続したパケットに対してウィンドウを設定し、再送要求信号に記された番号がこのウィンドウ内のいずれかのパケットの番号に一致することを条件として、その番号のパケットを再送の対象とすることが上述の各実施例と異なる。すなわち、有限の大きさの送信用のバッファを設け、同じバッファに送信すべきパケットをいくつか連続して蓄え、この連続する一定数のパケットの並びをウィンドウとする。ここで用いるバッファは、ソフトウェアによる仮想的なものでもよく、ハードウェアにより実現したものでもよい。このバッファにより得られるウィンドウ内で次に送信すべきパケットの番号を記憶し、その番号のパケットを送信すると、ユーザ局から再送要求信号を受信しないとき、次に送信すべきパケットの番号を一つ移動させ、必要ならばウィンドウをスライドさせる。ユーザ局から再送要求信号を受信した場合には、その再送要求信号に記されたパケット番号がウィンドウ内にあれば、その番号を次に送信すべきパケットの番号とする。ユーザ局のパケット受信制御は上述の各実施例と同等である。
【0032】
センタ局からユーザ局に送信されるデータシーケンスの例を図12を参照して説明する。この例において、ユーザ局数は2、送るべきデータを分割したパケット数は9、ターンアラウンド時間はパケット4つの送信時間の合計とほぼ同一であるとする。ウィンドウサイズは6とする。
【0033】
センタ局は、パケットを送信後、必要ならばウィンドウをスライドさせる。すなわち、小さい番号のパケットをウィンドウから削除し、大きい番号のパケットをウィンドウに加える。ここで、ユーザ局「A」がパケット番号「4」のパケットを受信できなかったとし、ユーザ局「B」がパケット番号「3」〜「7」のパケットを受信できなかったとする。このときユーザ局「A」は、それが判明した時点で、パケット番号「4」を付加した再送要求信号をセンタ局に送信する。センタ局は、再送要求信号を受信すると、ウィンドウ内にパケット番号「4」があるかどうかをチェックする。この場合にはその番号「4」があるので、その番号「4」のパケットから順に送信する。ユーザ局「B」は、パケット番号「3」〜「7」のパケットを受信できなかったことが判明した時点で、パケット番号「3」を付加した再送要求信号をセンタ局に送信する。センタ局は、再送要求信号を受信すると、ウィンドウ内にパケット番号「3」があるかどうかをチェックする。この場合にはその番号「3」があるので、その番号「3」のパケットから順に送信する。
【0034】
このシーケンス例では、スライディングウィンドウでウィンドウ制御するため、連続的にパケットを送信でき、全送信時間を短くできる。また、送信用のバッファをハードウェアとして実施する場合に、センタ局が送信すべき全てのデータを送信バッファに蓄える必要がなく、センタ局の送信バッファをウィンドウ分と小さくできる。
【0035】
図13および図14は第六実施例を示す図であり、図13はセンタ局におけるパケット送信制御の流れ、図14はデータのシーケンスを示す。この実施例は、再送要求信号に記された番号がウィンドウ内のいずれのパケットの番号にも一致しない場合に、連続した番号を付加したすべてのパケットの送信が完了した後に、その再送要求信号に記された番号のパケットを再送の対象とすることが第五実施例と異なる。
【0036】
センタ局からユーザ局に送信されるデータシーケンスの例を図14を参照して説明する。この例において、ユーザ局数は2、送るべきデータを分割したパケット数は9、ターンアラウンド時間はパケット4つの送信時間の合計とほぼ同一、ウィンドウサイズは6とする。
【0037】
センタ局は、パケットを送信後、必要ならばウィンドウをスライドさせる。ここで、ユーザ局「A」がパケット番号「4」のパケットを受信できなかったとし、ユーザ局「B」がパケット番号「2」〜「7」のパケットを受信できなかったとする。このときユーザ局「A」は、それが判明した時点で、パケット番号「4」を付加した再送要求信号をセンタ局に送信する。センタ局は、再送要求信号を受信すると、ウィンドウ内にパケット番号「4」があるかどうかをチェックする。この場合にはその番号「4」があるので、その番号「4」のパケットから順に送信する。ユーザ局「B」は、パケット番号「2」〜「7」のパケットを受信できなかったことが判明した時点で、パケット番号「2」を付加した再送要求信号をセンタ局に送信する。センタ局は、再送要求信号を受信すると、ウィンドウ内にパケット番号「2」があるかどうかをチェックする。この場合にはその番号「2」がないので、その番号「2」を別途記憶しておき、直前に送信したパケットの続きの番号「7」のパケットを送信する。すべてのパケットの送信が完了した後に、記憶しておいたパケット番号「2」から順にパケットを送信する。
【0038】
この実施例では、ウィンドウ外の再送要求されたパケットについて、全パケットの送信が終了した後に再送する。これにより、センタ局の送信バッファを小さくでき、しかも、連続してパケットを正常受信できなかったユーザ局にも再送を行うことができる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、ユーザ局が再送要求の場合のみ応答確認を行う。応答確認信号が再送要求信号のみなので、パケット毎に応答確認信号を待つ必要がなく全送信時間を短縮できるとともに、応答確認信号の集中がなく、センタ局の処理負荷を軽減できる。また、応答確認信号のタイミングを分散させる必要がないので、時間の制約による収容可能ユーザ局数の制限がない。ユーザ局では受信できなかったパケット以降のパケットを蓄えておく必要がなく、受信バッファが不要となる。複数の再送要求信号を受信した場合にその最も小さいものを選択することで、複数のユーザ局の再送要求信号に同時に対応できる。再送要求信号に記された番号に対して条件を設けることにより、無駄なパケットの再送を抑止することができる。ウィンドウを設定する場合には、全送信時間の増加を招くことなくセンタ局の送信バッファを小さくできる。さらに、ウィンドウ外の番号について再送要求された場合に、全パケットの送信が完了した後に再送を行うことで、センタ局の送信バッファを小さく保ちながら、連続してパケットを正常受信できなかった局についても再送を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す図。
【図2】本発明の第一実施例を示す図であり、センタ局におけるパケット送信制御の流れを示す図。
【図3】ユーザ局におけるパケット受信制御の流れを示す図。
【図4】データのシーケンスを示す図。
【図5】本発明の第二実施例を示す図であり、センタ局におけるパケット送信制御の流れを示す図。
【図6】データのシーケンスを示す図。
【図7】本発明の第三実施例を示す図であり、センタ局におけるパケット送信制御の流れを示す図。
【図8】データのシーケンスを示す図。
【図9】本発明の第四実施例を示す図であり、センタ局におけるパケット送信制御の流れを示す図。
【図10】データのシーケンスを示す図。
【図11】本発明の第五実施例を示す図であり、センタ局におけるパケット送信制御の流れを示す図。
【図12】データのシーケンスを示す図。
【図13】本発明の第六実施例を示す図であり、センタ局におけるパケット送信制御の流れを示す図。
【図14】データのシーケンスを示す図。
【符号の説明】
1 センタ局
2 ユーザ局
3 通信衛星
4 地上公衆電話網
11 コンピュータ
12 衛星送信装置
21 衛星受信装置
22 受信端末

Claims (6)

  1. 一つのセンタ局と複数のユーザ局とを備え、
    前記センタ局は前記複数のユーザ局へのデータをパケットに分割しそのパケット毎に連続した番号を付加して同報送信する手段を含み、
    前記複数のユーザ局はそれぞれ、前記センタ局から同報送信されたパケットを受信しそのパケットに付加された番号にしたがってデータを組み立てる手段と、正常に受信されなかったパケットの番号を記した再送要求信号を前記センタ局へ送る再送要求手段を含み、
    前記同報送信する手段は、前記複数のユーザ局のいずれからも再送要求信号がないかぎり前記連続した番号にしたがって順番にパケットを送信する手段と、前記複数のユーザ局のいずれかから再送要求信号を受信したときにはその再送要求信号に記された番号以降のパケットを再送する手段とを含む
    パケット通信装置において、
    前記再送する手段は、複数の再送要求信号を受信した場合にそれらの再送要求信号に記された番号のうち送信順の最も古い番号を再送の対象として選択する手段を含む
    ことを特徴とするパケット通信装置。
  2. 前記再送する手段は、再送要求信号に記された番号がその時点からあらかじめ定められた時間より前に送信したパケットの番号であることを条件としてその番号以降のパケットを再送の対象とする手段を含む請求項1記載のパケット通信装置。
  3. 前記あらかじめ定められた時間は前記センタ局がパケットを送信してからそのパケットに対する再送要求信号が各ユーザ局から前記センタ局に返送されるまでに要するターンアラウンド時間である請求項記載のパケット通信装置。
  4. 前記再送する手段は、再送要求信号に記された番号がその直前に送信したパケットの番号より小さいことを条件としてその再送要求信号に記された番号以降のパケットを再送の対象とする手段を含む請求項1記載のパケット通信装置。
  5. 前記再送する手段は、直前に送信したパケットを含むあらかじめ定められた数の連続したパケットに対してウィンドウを設定し、再送要求信号に記された番号がこのウィンドウ内のいずれかのパケットの番号に一致することを条件としてその番号以降のパケットを再送の対象とする手段を含む請求項1記載のパケット通信装置。
  6. 前記再送する手段は、再送要求信号に記された番号が前記ウィンドウ内のいずれのパケットの番号にも一致しない場合に、連続した番号を付加したすべてのパケットの送信が完了した後に、その再送要求信号に記された番号以降のパケットを再送の対象とする手段を含む請求項記載のパケット通信装置。
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