JP3538794B2 - トルクコンバータを有する車両のエンジンの制御方法及びその装置 - Google Patents

トルクコンバータを有する車両のエンジンの制御方法及びその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トルクコンバータ
を有する車両のエンジンの制御方法及びその装置、特に
ロックアップ機能を有するトルクコンバータのロックア
ップ作動の制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、エンジンのノッキングを検知す
るノックセンサを備えた車両では、通常点火時期をやや
進角側に設定してあり、ノッキング発生時はその点火時
期を一律に所定角だけ遅角させてノッキング抑制を図っ
ている。また、ノックセンサは、圧電素子を利用してノ
ッキング振動を感知しこれを電気信号として出力するも
ので、特定の気筒あるいは全気筒に取り付けられる。
【0003】そして、所定の出力レベルを超えるとノッ
キングが発生していると判定される。すなわちノックセ
ンサからは、ノッキングの強度に応じた信号が出力され
る。ノック制御は、このノックセンサからの出力を電子
制御ユニット(以下単に「ECU」という)に入力して
演算することにより、ノッキングの度合いに応じた点火
時期の遅角を行うものである。
【0004】また、ノックセンサの異常時すなわち損傷
や故障の発生した時のノッキング検出不能事態における
エンジンのフェールセーフ手段として、ノックセンサの
異常時には点火時期学習制御を禁止する。すなわち、進
角分が設定される可能性を排除し、併せてレギュラーガ
ソリン使用時の通常点火時期に対して一律に遅角分を設
定している。
【0005】例えば、特開昭59−224471号公報
等の技術では、エンジンの動作状態に基づいて設定され
る点火時期をノックセンサが正常に作動している時のノ
ッキング信号に基づいて求めたノック強度により補正す
る。そして、点火時期の遅角分又は進角分を記憶格納
し、ノッキングセンサの異常時には、記憶した点火時期
を所定角だけ遅角させるという技術が提案されている。
【0006】一方、トルクコンバータ方式を用いた自動
変速装置(オートマチックトランスミッション、以下、
単に「AT」という)においては、トルクコンバータの
流体すべりにより燃費が低下するのを解消するため、所
定の車速以上になるとポンプ・インペラとタービン・ラ
ンナとを機械的に直結(ロックアップ)してすべりによ
る損失をなくし、燃費向上と静粛性を図るロックアップ
制御が行われている。
【0007】そして、このロックアップ制御では、スロ
ットルセンサからのスロットル開度信号及び車速センサ
からの車速信号の各検出信号に基づいて、ロックアップ
のON−OFF条件を判定している。その結果に応じ
て、アクチュエータであるロックアップ・ソレノイドに
作動信号を出力し、ロックアップ・クラッチ部のロック
アップ・ピストンをON又はOFFし、ロックアップ作
動状態又はロックアップ非作動状態に切り換えている。
【0008】また、エンジンとATとの間で相互に授受
される各種信号の遅延、或いは配線の断線等の不都合を
解消するために、エンジンとATの電子制御を統合化し
たエンジン・AT一体制御ユニットも提案されている
(特開昭63−11452号公報)。この種のエンジン
/AT一体制御装置の場合でも、ノックセンサ異常時の
エンジンに対するフェールセーフ手段は、前述の点火時
期学習制御を禁止すると共に、一律に遅角分を設定する
ことによりノッキングを抑止し、エンジンの保護を図っ
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
の技術では、ノックセンサの正常作動時はノック強度に
応じて設定された点火時期学習制御を行い、ノックセン
サが故障等でノッキングが検出不能となった異常状態の
場合、ノッキングからエンジンを保護すべく、ノックセ
ンサ異常時に点火時期学習制御を禁止して通常点火時期
より遅らせることが提示されている。
【0010】しかしながら、上記従来技術にあっては、
ノックセンサ異常時におけるフェールセーフとしてのA
Tへの対応策は何ら考慮されていない。ATがロックア
ップ作動状態で走行している時には、エンジン側では低
回転での高負荷状態が生じる機会が多くなりノッキング
を発生する頻度が高くなる。従って、ノックセンサ異常
時に何らAT側での対応を行わないとすると、高い頻度
でノッキング発生するおそれが生じ、結果的にエンジン
の保護に万全を期すことはできない。
【0011】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、その目的は、ロックアップ機能を有するト
ルクコンバータを備えた車両のエンジンをノックセンサ
の異常時にノッキングの発生頻度を有効に抑えることに
よって保護するトルクコンバータを有する車両のエンジ
ンの制御方法及びその装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る請求項1に係るトルクコンバータを有
する車両のエンジンの制御方法は、エンジンのノッキン
グを検出するノックセンサの異常時、エンジンの出力軸
と自動変速装置の入力軸とを機械的に直結させるトルク
コンバータのロックアップ作動を禁止してロックアップ
非作動状態に制御するものである。
【0013】従って、ノックセンサの異常時にロックア
ップ作動を禁止することでノッキング発生頻度を有効に
抑制し、エンジンを保護することができる。
【0014】請求項2に係るトルクコンバータを有する
車両のエンジンの制御方法は、ノックセンサの異常時に
エンジン点火時期を一律に遅角させるノッキング発生防
止に加え、請求項1のロックアップ非作動を行うように
したものである。
【0015】これにより、ノッキング発生防止がより確
実なものとなり、エンジン保護が万全となる。また、こ
のロックアップ作動を禁止したオープントルクコンバー
タ状態では、一律に行われる点火時期の遅角量も小さい
もので足り、エンジンの出力低下を最小限に抑えること
が可能となる。
【0016】また、請求項3に係るトルクコンバータを
有する車両のエンジンの制御方法は、ノックセンサの異
常が発生したときに、予めノック強度に応じて設定され
た点火時期学習制御動作の内、少なくとも進角側への制
御を禁止し、同時にトルクコンバータのポンプ・インペ
ラとタービン・ランナとを機械的に直結するロックアッ
プ作動を禁止し、かつ点火時期の一律遅角動作を実行す
るものである。
【0017】一方、本発明に係る請求項4に係るトルク
コンバータを有する車両のエンジンの制御装置は、ノッ
クセンサと、このノックセンサの異常を判断するノック
センサ異常検知手段とを設け、該ノックセンサ異常検知
手段から出力された異常検知信号を受け、ロックアップ
規制手段がロックアップ作動手段によるロックアップ作
動を禁止する。この装置により、請求項1の方法が実現
されノックセンサ異常時におけるエンジン保護の確実化
が図られる。
【0018】また、請求項5に係るトルクコンバータを
有する車両のエンジンの制御装置は、ノックセンサ異常
検知手段、ロックアップ作動手段、ロックアップ規制手
段の他に、ノックセンサ異常時に点火時期を一律に遅角
させる点火時期制御手段及びノックセンサ異常時に少な
くとも点火時期学習制御動作中の進角動作を行わないよ
うにする点火時期学習制御手段を設けている。
【0019】これにより、請求項3の作用を実現するこ
とができる。すなわち、ノックセンサ異常時に点火時期
の遅角調整の実行及び進角動作たる学習制御の禁止、更
にロックアップ作動を禁止することで、ノックセンサ異
常時のエンジン保護の万全を期すことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明に係
るトルクコンバータを有する車両のエンジンの制御装置
の回路を示すブロック図である。エンジン10の構造は
周知のものであり、マイクロコンピュータにて構成され
る電子制御装置(以下、単にECUという)12によっ
て電子制御される。すなわち、スロットル開度やエンジ
ン回転数に対応した燃料噴射量、点火時期等の制御が行
われる。
【0021】前記エンジン10のシリンダブロックに
は、ノッキングを検出するノックセンサ14が取り付け
られている。ノックセンサ14は特定のシリンダもしく
は全てのシリンダに各々装着されており、圧電素子を利
用してノッキング振動を電気信号として出力する。この
ノックセンサ14で検出したノッキング信号は前記EC
U12に入力され、ノッキング信号に基づく演算を行っ
てノック判定を行い、点火時期を遅角すべきシリンダの
判別等を行い、ノックの度合いに応じた点火時期遅角制
御を行っている。
【0022】ECU12には、前記ノックセンサ14等
の各種センサからの検出信号が入力インターフェース1
6を介して入力される。また、制御のための各種駆動信
号は出力インターフェース18からエンジン各部へ出力
される。主演算部としてのCPU(中央演算処理装置)
20、制御プログラムや予め設定された固定データが記
憶されているROM22、各種センサからの検出信号等
を処理した後のデータやCPU20で演算処理したデー
タが一時格納されるRAM24等が設けられている。
【0023】また、前記出力インターフェース18を介
してCPU20からの制御信号が入力されるように点火
駆動回路26と後述するロックアップ駆動回路28が設
けられ、ECU12はマイクロコンピュータシステムと
して構成されている。
【0024】前記点火駆動回路26は、その出力信号に
よってイグナイタ27を駆動させ、図示しないエンジン
燃焼室に臨む点火プラグにより燃焼室内の混合気を所定
の点火時期で強制着火するようになっている。また、ロ
ックアップ駆動回路28は、その出力信号によってAT
30側に装備されトルクコンバータのロックアップ作動
を行うためのロックアップ機構をオン/オフするもので
ある。
【0025】すなわち、ロックアップ作動手段がロック
アップソレノイド32とロックアップピストン34によ
って構成され、ロックアップ駆動回路28とECU12
の所定部分にてロックアップ規制手段が構成されてい
る。
【0026】次に、図2には、ECU12からの制御信
号によってその作動が制御され、車速とスロットル開度
とに対応した変速段を得る周知の構造によるAT30の
トルクコンバータの片側断面が示されている。
【0027】エンジンのクランクシャフト36を入力軸
として連結され、クランクシャフト36から入力された
駆動力はこのトルクコンバータ40及び入力シャフト3
8等を経て、遊星歯車変速装置(図示せず)から出力シ
ャフトに伝達されるようになっている。トルクコンバー
タ40は、入力シャフト38と一体回転するポンプ・イ
ンペラ42、遊星歯車変速装置等に駆動力を伝達するタ
ービンシャフト上に固定されたタービン・ランナ44、
そしてワンウエイクラッチ46を介して固定されたステ
ータ48の3種類の羽根車を有する周知の構造のもので
ある。
【0028】このトルクコンバータ40は、AT30の
制御の1つとしてロックアップ制御を行うロックアップ
機構を内蔵したロックアップトルクコンバータ方式のも
のである。ロックアップ機構は、ポンプ・インペラ・カ
バー50に内蔵されたロックアップ制御バルブ(図示せ
ず)による油圧に応じてクラッチ・ハブ52上を軸方向
へ移動させるロックアップ・ピストン34を有してい
る。そして、ポンプ・インペラ・カバー50はフロント
・カバー56によって閉塞されている。
【0029】また、ロックアップ・ピストン34の周端
にはクラッチ・フェージング部58が設けられており、
このクラッチ・フェージング部58がフロント・カバー
56の内面に接離できるようになっている。トーショナ
ル・ダンパ60はクラッチ・フェージング部58がフロ
ント・カバー56に接触する接続時のショックを軽減す
るためのものである。
【0030】また、ロックアップ・ピストン34を作動
させるアクチュエータである図示しないロックアップ・
ソレノイド(ロックアップデューティ圧で制御されるデ
ューティ・ソレノイド)を有し、このロックアップ・ソ
レノイドを前記ロックアップ制御バルブによる油圧によ
ってロックアップ作動の方向又はロックアップ非作動の
方向に切り換えるようになっている。
【0031】こうした一連のロックアップ切換クラッチ
作用を行う油圧回路系に対して、駆動信号を出力するロ
ックアップ駆動回路28が前記ECU12に組み込まれ
ている。図1に示したように、ロックアップ駆動回路2
8には出力インターフェース18を介してCPU20か
ら制御信号が入力され、ロックアップ駆動回路28から
は駆動信号が油圧回路系の各機構に向けて出力されるも
のである。
【0032】なお、本実施の形態によるトルクコンバー
タを有する車両のエンジンの制御装置(図1)では、ノ
ックセンサ14の他、スピードメータに内蔵されている
車速センサ62、スロットル開度を検出するスロットル
センサ64、ATF油温を検出するATF温度センサ6
6等の各種センサが所定位置に配置され、これら各セン
サからの検出信号に基づいてECU12における制御が
行われるようになっている。
【0033】次に、上記構成による本実施の形態のエン
ジンの制御装置において、その制御動作を図3のフロー
チャートに基づいて説明する。
【0034】ECU12のCPU20では、RAM24
に格納されたデータと、ROM22にメモリされている
プログラムによる固定データに基づき、現時点のエンジ
ン運転状態に対応した燃料噴射量、すなわち基本パルス
幅で表されるエンジン負荷を算出し、エンジン負荷とエ
ンジン回転数に応じた基本点火時期を演算している。進
角度が求められると、その点火時期に対応した駆動信号
を点火駆動回路26からイグナイタ27に出力し着火さ
せるという基本動作が行われている。
【0035】まず、ステップ(以下単に「S」という)
101でノックセンサ14から出力されるノッキング信
号をROM22に予めメモリされているノックセンサ異
常判定基準のデータと比較して異常か否かを判定する。
異常と判定した場合(YES)、S102にてCPU2
0は点火駆動回路26に向けて以後の点火時期学習制御
のうち点火時期を進角側へ進角させる調整制御を禁止す
る点火時期学習オフ信号を出力する。
【0036】これに同期して、S103では、やや進角
側に設定されていた通常の点火時期を一律に遅角させ
る。すなわち、CPU20による点火時期の決定におい
てその一律遅角が行われる。
【0037】そして、こうしたエンジン10側のフェー
ルセール対応と共に、AT30側においても、ノックセ
ンサ14の異常時におけるフェールセーフを行う。すな
わち、S104では、ロックアップ作動による低回転、
高負荷での走行を回避して、ノッキング発生を抑制すべ
く、ロックアップ作動を禁止してロックアップ非作動状
態(オープントルクコンバータ状態)に移行させる。す
なわち、CPU20からロックアップ駆動回路28に向
けてロックアップ作動を禁止するオフ信号が出力され
る。
【0038】以上のS101〜S104によって、ノッ
クセンサ14の異常時に、点火時期学習制御の禁止、点
火時期の一律遅角、というエンジン10側のフェールセ
ーフ制御並びにAT30側のロックアップ作動禁止制御
がなされる。これにより、ノックセンサ異常時のノッキ
ング発生頻度は効果的に低下し、より確実にエンジン1
0を保護することができる。これは、ロックアップ作動
を続行しつつ進角側への点火時期学習制御を解除して
も、ノッキングの危険性は解消されないという従来の状
況を解消するものである。
【0039】更に、ロックアップ制御を禁止したオープ
ントルクコンバータ状態のみに限定できることで、上記
フェールセーフとして行われる一律遅角の遅角量を小さ
く設定でき、エンジンの出力低下を最小限に抑えること
も可能となる。これはノッキングの発生を抑止するため
に、一般には点火時期を一律遅角しているが、ロックア
ップ制御を禁止することで低回転、高負荷の運転状態の
維持が回避され、オープントルクコンバータ状態で高回
転により走行可能となるので、一律遅角を小さく設定し
ても問題はなくなるからである。
【0040】次に、図4に基づいて、上記のような本実
施の形態におけるフェールセーフがなされた状態(ノッ
クセンサ異常状態)での実際のエンジン制御について説
明する。S201において、ロックアップ作動条件を充
たすか否かが判定される。例えば、まず走行車両の車速
が車速センサ12によって検出され、そしてECU12
のCPU20では車速センサ62から入力インターフェ
イス16を介して入力される車速信号がロックアップ作
動を行う規定車速に達したか否かを判定する。例えば、
車速が55km/hを越え規定車速以上に達し、更に、
ATF温度センサ66からの信号によりATF油温が例
えば20℃に達したと判定されたとき、ロックアップ作
動条件を充たしたと判定される。
【0041】しかし、S202においては、図3のS1
04に示したロックアップ作動禁止条件が設定されてい
る場合通常行われるCPU20からのロックアップ作動
開始を指令する制御信号のロックアップ駆動回路19へ
の出力は行われない。従って、ロックアップ作動条件を
充たしていてもロックアップ制御バルブ等からなる油圧
回路系にはロックアップを行うべき所要の油圧は発生し
ない。
【0042】また、S201にてロックアップ作動条件
を充たさない場合(NO)及びS202にてロックアッ
プ非作動が保持された後、S203にて点火時期学習制
御による制御動作が進角側への制御指示であるか否かが
判定される。そして、進角側への調整指示の場合(YE
S)、S204にてその点火時期学習制御は禁止され
る。
【0043】一方、点火時期学習制御が遅角側への制御
指示である場合(NO)、S205にてその学習制御動
作を行う。なお、ノックセンサ14の異常時における点
火時期の一律遅角は上記S103の動作で前提として行
われている。この一連の動作によりエンジンの実際の制
御において、ノックセンサ14に異常が生じた場合のフ
ェールセーフの確実化が図られている。
【0044】なお、上記S203において、点火時期学
習制御の調整指示が進角側か否かの判定を行ったが、ノ
ックセンサ14の異常時には一切の点火時期学習制御を
行わないようにすることも可能である。
【0045】また、本発明の基本構成は、ノックセンサ
14の異常時にロックアップ作動を禁止してオープント
ルクコンバータ状態とすることであり、これのみによっ
てもノッキング発生頻度の抑制は図られる。しかし、ロ
ックアップ作動の禁止と共に点火時期学習制御の禁止、
更には一律遅角制御を行うことにより、エンジン保護の
確実化をより一層図ることができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るトル
クコンバータを有する車両のエンジンの制御方法及びそ
の装置によれば、ロックアップ機能付きトルクコンバー
タを備えた車両のエンジンにおけるノックセンサの異常
時に、ロックアップ作動を禁止することによりノッキン
グの発生頻度を有効に抑えることができ、これによりエ
ンジンをノッキングから確実に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態における制御回路を示
すブロック図である。
【図2】本実施の形態に用いられるロックアップ機能付
きトルクコンバータの一部を示す断面図である。
【図3】本実施の形態の動作を示す演算フローチャート
図である。
【図4】本実施の形態の動作を示す演算フローチャート
図である。
【符号の説明】
10 エンジン 14 ノックセンサ 62 車速センサ 64 スロットルセンサ 66 ATF温度センサ 12 ECU 26 点火駆動回路 28 ロックアップ駆動回路 30 AT 34 ロックアップ・ピストン 58 クラッチ・フェージング部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 45/00 368 F02D 45/00 368A F02P 5/15 F16H 59:74 5/152 F02P 5/15 D 5/153 L // F16H 59:74 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/24 F16H 61/38 - 61/64 F16H 63/40 - 63/48 F02D 29/00 - 29/06 B60K 41/00 - 41/28 F02D 43/00 - 45/00 F02P 5/00 - 5/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの出力を自動変速装置側に伝達
    するトルクコンバータを有する車両のエンジンの制御方
    法において、 エンジンのノッキングを検出するノックセンサに異常が
    生じた時に、 前記トルクコンバータのロックアップ作動を禁止するこ
    とを特徴とするトルクコンバータを有する車両のエンジ
    ンの制御方法。
  2. 【請求項2】 前記ノックセンサの異常時に、 前記エンジンの点火時期を一律に遅角させる点火時期制
    御を行うことを特徴とする請求項1に記載のトルクコン
    バータを有する車両のエンジンの制御方法。
  3. 【請求項3】エンジンの出力を自動変速装置側に伝達す
    るトルクコンバータを有し、かつエンジンのノックセン
    サからのノッキング信号に基づき点火時期学習制御を行
    うトルクコンバータを有する車両のエンジンの制御方法
    において、 エンジンのノッキングを検出するノックセンサに異常が
    生じた時に、 前記トルクコンバータのロックアップ作動を禁止し、 前記エンジンの点火時期を一律に遅角させる点火時期制
    御を行い、 かつ、前記点火時期学習制御動作における少なくとも進
    角側への点火時期調整を禁止することを特徴とするトル
    クコンバータを有する車両のエンジンの制御方法。
  4. 【請求項4】 エンジンの出力を自動変速装置側に伝達
    するトルクコンバータを有する車両のエンジンの制御装
    置において、 前記エンジンのノッキングを検出するノックセンサと、 該ノックセンサに異常が生じたことを検知するノックセ
    ンサ異常検知手段と、 前記エンジンが所定動作状態のときに前記トルクコンバ
    ータをロックアップ状態とするロックアップ作動手段
    と、 前記ノックセンサ異常検知手段から出力された異常検知
    信号を受け前記ロックアップ作動手段による前記ロック
    アップ作動を禁止するロックアップ規制手段と、 を備えたことを特徴とするトルクコンバータを有する車
    両のエンジンの制御装置。
  5. 【請求項5】 前記ノックセンサ異常検知手段から異常
    検知信号が出力されたときにエンジンの動作状態に基づ
    いて設定されるエンジンの点火時期を一律に所定角だけ
    遅角させる点火時期制御手段と、 前記ノックセンサ異常検知手段から異常検知信号が出力
    されたときにエンジンのノックセンサからのノッキング
    信号に基づき行われる点火時期学習制御動作における少
    なくとも進角側への点火時期調整を行わないようにする
    点火時期学習制御手段と、 を備えたことを特徴とする請求項4に記載のトルクコン
    バータを有する車両のエンジンの制御装置。
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