JP3538329B2 - 画像読取光学系の位置調整方法 - Google Patents

画像読取光学系の位置調整方法

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JP3538329B2
JP3538329B2 JP26216598A JP26216598A JP3538329B2 JP 3538329 B2 JP3538329 B2 JP 3538329B2 JP 26216598 A JP26216598 A JP 26216598A JP 26216598 A JP26216598 A JP 26216598A JP 3538329 B2 JP3538329 B2 JP 3538329B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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    • H04N1/00992Humidity control, e.g. removing condensation

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  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像を読取るための
読取装置において、画像を光学的に読取るための光学系
の解像度等を評価し、その結果に応じて光学系の配置位
置調整を行い、目標となる解像度を得られるようにする
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置等においては、入力されて
くる画像データを目視できる状態に可視像化し、これを
ハードコピーとして出力するよにしている。この画像
形成装置は、例えばデジタル複写機に代表されるよう
に、主にガラスで構成される透明な原稿台面上に置かれ
た原稿に対して、これを光源から発せられる光で光学的
に走査し、得られた反射光を読取手段であるCCD等の
光電変換素子の受光部に撮像し、それぞれの素子(セ
ル)から光電変換された画像データを入力し、これを感
光体上に可視像化のために再生し、最終的にシート等に
転写し、ハードコピーを出力するようにしている。
【0003】また、画像形成装置としては、上述したよ
うにデジタル複写機に限られることなく、例えばパーソ
ナルコンピュータや、ワードプロセッサ等の情報処理装
置にて作成された画像データを目視できるように再生
し、これをハードコピーとして出力するプリンタ、例え
ばレーザプリンタや、インクジェットプリンタ、サーマ
ルプリンタ等が存在する。
【0004】上述したように画像形成装置は、ユーザが
所望する再生画像を提供できるように構成されている。
これに対して、画像形成装置等に画像データを入力する
ための装置としては、上述したように透明なガラス等に
て形成された載置台、つまり原稿台に原稿を載置し、こ
の載置された原稿の画像を読取手段を介して読取り、こ
の読取データを、画像形成装置にて再生できるように画
像処理を行い、これを画像データとして出力するように
した画像読取装置、通称スキャナがある。
【0005】このスキャナは、デジタル複写機、ファク
シミリ等に常設されており、またパーソナルコンピュー
タ等に接続され、所望の画像を編集処理されるようにな
っている。
【0006】そこで、スキャナにて原稿の画像を読取る
場合、スキャナを構成する光学系が、読取手段のCCD
等に結像させる時の焦点不良によるボケにて、読取解像
度が問題になる。つまり、結像される画像がボケていれ
ば、実際の画像とは異なる画像データを出力することに
もなり、よって再生される画像が実際の画像と異なり、
忠実な画像を再現できなくなる。特にデジタル複写機に
よれば、原稿の画像を読取り、それを半導体レーザを用
いて読取った画像データに応じてON−OFF駆動する
ことで、画像データに応じた光像を感光体上に照射して
いる。そのため、上述したように画像データとしては、
画像に忠実な読取出力であることが重要となる。
【0007】そこで、従来においては、原稿からの反射
光像をCCDに結像させるために、反射ミラーや、結像
レンズ等の光学系を設け、原稿からCCDまでの光路長
を、結像レンズの焦点距離や、CCDに結像させる時の
倍率等を考慮して決定される。この光路長を確保した状
態において、上記結像レンズ等の位置によりCCDに結
像される画像がボケることなく焦点調整を行っている。
この時、光路中に配置される反射ミラー等の位置、つま
り光路長の調整もあわせて行われる。
【0008】そこで、上述した調整のために、読取原稿
としてテストチャートを原稿台に配置し、そのテストチ
ャートの画像をCCDに結像させた時のCCDの出力状
態に応じて光学系のボケ状態を把握し、焦点調整等を行
うようにしている。そのテストチャートとしては、例え
ば図5に示すように、(a)の縦縞、(b)の横縞、
(c)の斜縞等である。
【0009】このようなテストチャートにてCCDに結
像した状態での出力形態を図6に示す。図6は、例えば
図5の(a)に示す縦縞のテストチャートに対応する出
力波形である。ここで、従来では、光学系における結像
レンズ単品での解像度の評価として"MTF値"が国際的
に利用されている。そのため、図6に示すCCDからの
出力において、一定幅のべた黒の"黒"の出力(Tmi
n)と、"白"の出力(Tmax)、そして縦縞における
"黒縞"の出力(Imin)と、"白縞"の出力(Ima
x)により、下記式1に示すようにMFTを求め、その
求められたMFT値を基づいて、解像度評価を行ってい
る。
【0010】
【数1】
【0011】従って、分子側の縞模様での出力値がほぼ
"0"に近付く、つまり黒縞と白縞の出力差がなくなって
くるに従って、MTF値が小さくなり、よって解像度評
価が低下する。即ち、結像レンズによる解像度の問題と
合わせて、画像ボケが生じていると判別できる。この時
には、黒と白の出力差が小さくなる。そのため、その解
像度が上がるように上述した光学系の位置調整を行う。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、上述し
たMFT値を参照して結像レンズ等の光学系の位置調整
等を行うことで、目的の解像度にて画像を読取ることが
でき、画像に応じてほぼ忠実な再現を行うことができ
る。
【0013】しかし、画像を読取るためのスキャナにお
いては、そのスキャナに組み込まれた結像レンズと、C
CDとで構成される光学系の調整、評価を、CCDから
の出力を取出して上述した、MTF値を算出する場合、
CCDのもっている分解能力以下の粗いMFT値とな
り、焦点調整を行うことが難しくなる。つまり、上述し
たMFT値は、結像レンズ、単品での解像度の評価にお
いては非常に有効ではあるものの、そのまま利用しても
結像時のボケ等による焦点調整を行うには適さない。
【0014】例えば、テストチャートとして図5(c)
に示す斜縞にて、結像レンズを介して、そのテストチャ
ートの画像をCCDに結像した場合、図7にCCDの出
力状態を示す、特に(a)は結像レンズにて焦点が合致
した状態を、(b)は焦点ボケによる状態を示してい
る。また、符号70は多数の読取素子(セル)を読取ラ
イン方向(主走査方向)に並べて構成された読取手段で
あるCCDを示す。そのCCD70の受光面に図5
(c)のテストチャートによる斜縞が結像されている状
態を示している。
【0015】そこで、図7(a)では、CCD70の個
々の読取セル(素子)71での出力波形において、白縞
のImaxと、黒縞のIminとの差P(Imax−I
min)と、図7(b)でのCCD70の個々の読取セ
ル71の出力において、白縞Imaxと黒縞Iminと
の差Q(Imax−Imin)の値には、焦点が合って
いるか、否かには関係なく全く差がない。
【0016】これは、結像レンズのピントずれ等によ
り、結像状態がボケると、画像の例えば黒部分の端部
像がぼやけ、中央部においては像がぼやけていても、黒
そのものであり、その最小値には差がない。また、白
の領域においても同様である。これに対し、像端部にお
いては、結像状態がボケるため、読取セル71aの出力
が上がり、他の読取セル71aの出力差は生じる。しか
し、黒又は白の最大、及び最小値の出力差はほとんど認
められない。
【0017】よって、結果としては、読取装置の結像系
である光学系によるCCDへの結像時の焦点不良による
ボケが生じ、目的の解像度が得られていないにも限ら
ず、CCDからの出力に基づく、上述したMTFを求め
ても、実施には同一値を示す結果となる。これにより、
MTF値を参照しても、実施にCCDに読取原稿の画像
を結像させて読取る場合、その結像においてボケ等が生
じても、その評価が行えなくなる。
【0018】また、上述した図5に示すようなテストチ
ャートにおいて、MTFを求める場合、(a)の縦縞で
あれば横線のボケの評価は全く行えない。つまり、横線
でのボケにおいて、MTFの値では全く反映されない。
また、図5(b)に示す横縞のテストチャートにおいて
も同様に、縦線のボケが生じず、(c)の斜縞のテスト
チャートによれば、縦横共にボケの状態を監視できるも
のの、斜めのため分解能が劣る。
【0019】したがって、図5に示すようなテストチャ
ートにおいて、MTF値を求め、その結果に応じて光学
系の位置調整を行っても、その読取光学系による目標の
解像度による画像の読取を行えなくなる。また、原稿の
画像を光学的に走査して読取る時の解像度の評価とし
て、上記MFT値は、ならびに焦点調整を行う指標には
適さない。
【0020】本発明の目的は、上述した問題点を解消す
べく、スキャナを構成する読取光学系による評価、特に
解像度の状態を簡単な手法による可能にし、焦点調整の
作業の簡易化、時間短縮を可能にする方法を提案するこ
とにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ための本発明による画像読取光学系の位置調整方法は、
原稿からの反射光を読取手段に結像するために反射ミラ
ー、及び結像レンズ等からなる光学系を配置し、その配
置位置を調整するための方法において、上記原稿を配置
する位置に網点パターンからなるテストチャートを配置
し、上記光学系を介して読取手段へと結像させた時に、
上記網点パターンによる出力状態が目標となる基準値に
なるように上記光学系の配置位置を調整することを基本
構成としている。
【0022】このような構成によれば、読取手段として
多数の読取セルを読取ライン方向(主走査方向)に配置
して構成される例えばCCDにおいて、テストチャート
による網点パターンが結像されると、その結像状態に応
じた出力値を示す。こと時、網点パターンであるため、
読取方向やそれと直交する方向での結像不良を大きく反
映できる。また、その時の出力状態に応じて、目標とな
る基準値になるように、結像系のレンズや、上記CCD
の位置調整を行えばよく、その作業等が簡単になる。つ
まり、出力状態が結像系のピント等のずれやボケを大き
く反映した出力であり、位置調整を簡単に、かつ正確に
行えるようになる。
【0023】また、上述した構成の光学系の位置調整方
法において、上記テストチャートを構成する網点パター
ンでの出力値の平均値Iavとした時、上記テストチャ
ートにかかる出力値の最大値をTmax、最小値をTm
inとし、その時の解像度を示す指標をZaとした時、
Za=(Tmax−Iav)/(Tmax−Tmin)
×100(%)で表し、その指標を基準として上記光学
系の調整を行うようにすることができる。特に、画像読
取装置、つまりスキャナの解像度評価として、上述した
指標Zaを用いることで良好なる評価を行える。つま
り、網点パターンによるテストチャートをCCD等に結
像した時の出力値は、その光学系により解像度を反映し
たものとなり、結像状態に左右されて大きな出力変化を
生じる。特に結像状態が良好(合焦)であれば、網点パ
ターンにかかる平均出力Iavに対して、不良の場合の
出力は大きく変化する。そのため、上記式の分子側が大
きく変化し、Zaの値が目標となる値より、ボケやずれ
等にて大きく変化する。したがって、作製されたスキャ
ナの光学系による解像度評価としては適切な評価を行え
る。また、その評価結果により、目標となる評価となる
ように上述しような光学系の調査を行うことができ
る。
【0024】
【0025】
【本発明の実施の形態】本発明の実施形態について以下
に図面を参照に詳細に説明する。図1は本発明における
画像読取装置であるスキャナを構成する光学系の解像度
評価を行うための概念図を示す図であり、図2は本発明
にかかる光学系の解像度を評価のためのテストチャート
の一例、及び実際にテストチャートをCCD等の読取手
段の受光面に結像した時の状態を示す図、図3は図2に
おける結像状態でのCCDからの出力波形の一例を示す
図である。また、図4は本発明にかかる画像読取装置の
スキャナを画像形成装置に備えた画像形成装置を含む構
成を示す図である。
【0026】まず、図4を参照して以下に本発明にかか
るスキャナの構成について説明しておく。図4には、ス
キャナを備えたデジタル複写機を示しているが、スキャ
ナ単体で設けられることもある。またファクシミリ装置
においても同様にスキャナが常設されている。また、パ
ーソナルコンピュータにおいては、通信ケーブル等を介
して接続され、読取指令に基づいてスキャナ側では原稿
の画像の読取りを行い、その読取った画像データをパー
ソナルコンピュータへと送るようになっている。
【0027】図4においては、デジタル複写機1本体
は、上部に本発明にかかるスキャナ2を備え、その下部
にスキャナ2にて読取られた画像データを、ハードコピ
ーとして再現するための画像形成部3を備えている。
【0028】画像形成部3は、中央に矢印方向に回転さ
れる記録媒体である感光体4の周囲に画像形成を行うた
めのプロセス手段である感光体4を均一に帯電する帯電
器5、レーザ照射装置6からの画像データに応じた光像
を照射する露光位置7、光像に応じて形成された静電潜
像を可視像化する現像装置8、現像像(一般にはトナー
像)を適宜搬送されてくるシートPに転写する転写器
9、転写後に残留するトナーを除去し感光体を再使用す
るためのクリーニング装置10等が、説明した順序で設
けられている。
【0029】上記シートPは、下部の給紙手段11を構
成する給紙カセット12内に多数収容されており、最上
部より1枚ずつ給紙され、転写器9の手前に配置された
レジストローラ13に送られる。このシートPは、一旦
レジストローラ13で停止され、上記感光体4の回転に
合わせてレジストローラ13にて、転写器と感光体4と
対向する転写位置へと搬送制御される。転写位置へと送
り込まれたシートPは、転写器9の作用にて感光体4に
形成されたトナー像が転写され、感光体4より剥離され
た後、転写されたトナー像を加熱定着するための定着装
置14へと送られる。
【0030】定着装置14は、ヒートローラ及び加圧ロ
ーラとからなり、シートPを挟持して搬送する時に、ヒ
ートローラの熱にてトナーを溶融し、圧力によりシート
Pに融着させて定着を行う。定着装置14を通過するシ
ートPは、画像データに応じた再生画像を表面に形成さ
れ、排紙ローラ15を介して画像形成装置の外部に位置
する排出部16へ排紙処理される。
【0031】そこで、上述した画像形成装置1のレーザ
照射装置6への画像データを送るための本発明にかかる
画像読取装置であるスキャナ2の構成について以下に説
明する。
【0032】スキャナ2は、画像形成装置1の上部に設
けられ、開閉可能な原稿カバー20が最上部に設けられ
ている。この原稿カバー20は、スキャナ2上部の透明
ガラス等からなる原稿の載置部を構成する原稿台22に
対応して開閉されるもので、その一側端部が、スキャナ
2上部本体側に軸支されている。
【0033】原稿カバー20は、樹脂等にて形成された
外装に、原稿台と対向する面側に白色の押圧シートを設
けており、該押圧シートは、例えばスポンジ部材からな
る押圧部材21に貼り付けられている。従って、原稿カ
バー20を閉じることで、原稿台22上に載置された原
稿を原稿台22面へと押圧部材21の作用により押圧
し、密着させることができる。
【0034】また、原稿台22の下部のスキャナ2本体
内には、載置された原稿の画像を読取るための本発明に
よる目標の解像度を得るために配置位置調整を行うため
の走査光学系23が設けられている。この走査光学系2
3は、周知の通りであり原稿に光照射する露光ランプ2
4、原稿からの反射光を本発明にかかる読取手段である
CCD29へと導くための複数の反射ミラー25〜2
7、及び反射光をCCD29の受光面に結像するための
結像レンズ28を備えている。
【0035】特に走査光学系23は、載置された原稿を
光学的に走査するための走査手段を有し、この走査手段
は、第1走査部材に上記露光ランプ24及び反射ミラー
25を有し、該第1走査部材の走査速度の1/2の速度
で駆動走査される第2走査部材に1組の反射ミラー2
6,27支持する構成となっている。そして、これら第
1及び第2走査部材を、例えば図4において右側に走行
させることで、原稿台22上の原稿からの反射光を反射
ミラー25〜27に反射し、結像レンズ28を介してC
CD29の受光面に1ライン(主走査方向)毎に結像さ
せて、画像を読取っていく。
【0036】CCD29は、周知の通り、多数の読取素
子が読取ライン方向に並設されており、その受光面に上
記原稿からの反射光を結像するために結像レンズ28が
光路中に配置されている。CCD29の各読取素子(セ
ル)に受光された像は、その光量に応じた電気信号(ア
ナログ信号)に変換出力され、その信号をデジタル信号
に変換することで読取データとして出力される。この読
取データ(画像データ)は、さらに必要に応じて画像形
成装置にて再生出力でいるデータに処理され、画像デー
タとして、上述したレーザ照射装置6へと送られる。
【0037】(本発明の実施形態)上述したように図4
に示すデジタル複写機1を構成する画像形成部3の上部
に設けられているスキャナ2は、原稿の画像を読取りを
目標の解像度でもって良好なる読取りを行うために、C
CD29の受光面に、原稿からの反射光をボケることな
く結像を行うことが重要となる。
【0038】そのため、結像レンズ28の焦点距離に合
わせて、1ラインの原稿の読取点(物点)と、目的の結
像位置に配置されるCCD29の受光点(像点)までの
長さ(共役長)が決まり、そぞれの点に原稿台22と
CCD29が位置決められる。そして、上記共役長の光
路を得るために、複数の反射ミラー25〜27が配置さ
れ、その光路中に結像レンズ28が配置される。この結
像レンズ28等の配置位置がずれれば、当然CCD29
の受光面で、原稿からの反射光がボケ、目的の解像度を
得られなくなる。
【0039】図4のスキャナ2は、原稿台22からCC
D29の受光面までの光路を破線で示しているが、その
光路中に結像レンズ28が位置決められ、またCCD2
9が所定の光路長の位置、つまり結像位置に配置されて
いる。そして、光学系の調整としては、結像レンズ2
8、CCD29の配置位置調整を行うことで、原稿の画
像がボケることなくCCD29の受光面に結像させる。
【0040】そこで、本発明によれば、上述した画像読
取装置における光学系の目標となる解像度が得られるか
否かを評価し、その結果に基づいて必要に応じて光路調
整、特に結像レンズ28等の位置調整を行うことで、目
標とする解像度での良好なる読取りを可能にしている。
また、そのための調整作業を簡単にすることを目的とし
ている。
【0041】図1にはそのための一つの解像度評価を行
うための装置の概念を示しており、図において30は、
図4にて説明した原稿台22上に載置される本発明にお
いて一つの特徴となるテストチャートであり、31はス
キャナ2を構成する読取手段であるCCD29からの読
取出力を入力し濃度レベルに変換するインターフェイス
制御部を示し、32はインターフェイス制御部32から
の濃度変換されたデータを表示する表示部を有するモニ
タである。
【0042】上記テストチャート30は、例えば図2に
示すように高濃度部(ベタ黒等)の黒パターン33と、
該パターン33の走査方向の横に解像度評価にかかる網
点パターン34を設けて構成されている。
【0043】そこで、上述したテストチャート30を原
稿台22上に載置し、原稿カバー20を閉じ、原稿の画
像を読取る時の同様に光学系23を走査させる。この場
合、光学系23にてテストチャート30が反射ミラー2
5〜27、さらに結像レンズ28を介してCCD29の
受光面に結像される。その時の網点パターン34の結像
の状態を図2を参照して説明すれば、網点パターン34
の結像位置での焦点が合った状態(合焦)した状態をa
で示し、全体にボケた状態をbに、そしてcは縦、又は
横方向のボケ状態を示している。
【0044】このように網点パターン34を用いて、C
CD29の受光面に結像されることで、合焦した状態a
の出力と、b又はcでのボケが状態でのCCD29の出
力状態が大きく変化する。つまり、網点あることから、
縦又は横、さらに両方がボケるようなことがあれば、C
CD29の各素子(セル)での結像状態が図2のbやc
のようにぼやける。そのため、白領域と黒領域との境が
不明瞭となり、その出力、つまり光の照射状態が多くな
る。その結果、焦点が合っている(合焦の)場合には、
網点の黒の部分が明確になり光の照射状態が落ちるため
出力状態が、黒パターン33の出力状態に近付く。しか
し、ボケが大きくなれば、白パターン(白地)の出力状
態に近付く。
【0045】しかも、上述したように網点パターン34
でるため、ドットの縦、横のボケ状態が1つの読取セル
に対して発生する。これは、ドットのピッチや大きさ
を、CCD29の各読取セルの配置ピッチに合わせるよ
うにすればよい。そのため、図5に示した各テストチャ
ートに比べて、主走査方向(例えば横)や副走査方向
(例えば縦)でのボケの状態が反映された状態で、各読
取セルに網点パターン34が結ばれる。
【0046】その時の出力状態が、モニタ32に表示さ
れる。その出力状態の詳細を図3に示すように、黒パタ
ーン33の出力後の網点パターン34によるCCD29
の出力は、合焦状態とボケ状態とで大きな差が生じる。
この場合、網点パターン34によるため、縦又は横のボ
ケにおいても合わせて出力状態が大きく変化する。
【0047】そこで、上述したようにモニタ32に表示
される出力波形において、合焦状態での出力(図3の実
線の状態)に合うように、結像レンズ28又はCCD2
9の配置位置等の調整を行うことができる。つまり、図
3において、CCD29へのテストチャート30の結像
状態が合焦している時の出力を実線で示すように、その
濃度平均値Iavを予め求めておく。そして、スキャナ
2の解像度等の評価において、その出力波形をモニタ3
2で監視する。この時、合焦状態での出力が得られない
時には、解像度に問題ありの評価を行い、その場で、あ
るいは別の場所で、光学系23の位置調整を行う。
【0048】この位置調整においては、結像レンズ28
及びCCD29について、図4に示す光路方向に移動可
能に設けておき、上述したように合焦状態での網点パタ
ーン34における出力に合うように移動調整する。この
場合、モニタ32に表示される出力波形に基づいて、そ
の出力が合焦状態での出力となるように位置調整が行わ
れ、その調整作業を簡単に、また時間短縮を行える。ま
た、作業者の負担も大きく軽減できる。
【0049】さらに、光路方向に移動可能に設けた結像
レンズ28や、CCD29を自動調整することも可能と
なる。つまり、結像レンズ28やCCD29をモータ等
の駆動手段にて連結させ、このモータを駆動制御する。
これは、図3に示すように出力波形において、目的の解
像度となる実線の出力が得られるように、モータの駆動
を制御する。そのために、上記実線の出力を基準値と
し、これとCCD29の出力とを比較し、一致するよう
に結像レンズ28や、CCD29の調整用モータを駆動
制御すればよい。
【0050】ここで、画像読取を行うスキャナを作製し
た時、その光学系の解像度を評価するために、本発明に
よれば、図3の出力波形において、黒パターン33によ
る出力Tmin、テストチャート30の白地における最
大出力となるTmax、さらに網点パターン34におけ
るCCD29の出力の平均値Iavとで求めることがで
きる。その網点による解像度指標をZaとした時、下記
式2で表すことができる。
【0051】
【数2】
【0052】つまり、分母は結像系、つまり光学系によ
る解像度、特にピント等による画像ボケに関係なくその
値は大きく変化することはない。しかし、分子側では、
CCD29からの最大出力と、網点パターン34による
出力値(平均値Iav)との差となり、結像系のピント
によって大きく変化することは先に述べた通りである。
よって、Zaが大きいほど、その光学系による解像度が
よいことを知ることができる。また、その評価した値Z
aは、スキャナ2自身の解像度を示すものとなり、その
評価にあたいする解像度となるように、上述した光学系
23の位置調整を行うことになる。
【0053】上記平均値Iavは、光学系のピントによ
り大きく変化するため、解像度指標Zaが大きく変化
し、その指標Zaを基準値として、目標の解像度を得る
ように、光学系23の調整を簡単、かつ正確に行えるこ
とができる。
【0054】(本発明の別の実施形態)以上の実施形態
においては、テストチャート30による出力状態に応じ
て、画像読取を行う光学系の解像度評価、つまり目標の
解像度を得るために網点パターン34を利用することを
説明した。
【0055】そこで、この別の実施形態においては、テ
ストチャート30においては、図1に示すように中央部
にテストチャート30−1を、その両端部にテストチャ
ート30−2,30−3を設けるようにする。そして、
それぞれのテストチャート30−1〜30−3において
も、図2に示すように黒パターン33と網点パターン3
4とで構成された同一のものを用いる。
【0056】このような、各テストチャート30−1〜
30−3による上述した実施形態にて説明したように解
像度評価を行う。つまり、3種類の解像度評価を行う。
この場合、中央部のテストチャート30−1による出力
が、図3に示すように目標となる解像度評価値Zaを維
持したとしても、その両端部におけるテストチャート3
0−2,30−3の出力が、同様の解像度評価結果を得
られれば、ピントずれ等による問題はなく、結像レンズ
28にて、CCD29への受光面への結像状態が良好で
あることが認識できる。
【0057】しかし、両端部のテストチャート30−
2,30−3の出力が、中央部のテストチャート30−
1による出力と異なる場合、ピントずれ、やボケ等の問
題がある。特に、CCD29の受光面が、原稿台22の
面と平行に配置されていない場合、また結像レンズ28
が傾いた状態で配置されている場合が考えられる。例え
ば、中央部での解像度評価Zaが目標となる値と一致
し、両端部の解像度評価が目標となる値より小さい場合
には、いずれかの方向に傾斜していることが考えられ
る。
【0058】そのため、中央と、その両端に配置された
各テストチャート30−1〜30−3の網点パターン3
4による出力がほぼ一致し、その時の解像度が目標とな
る評価値Zaになるよに傾斜状態等を補正する。その
調整のために、読取ライン方向でのCCD29の傾き調
整、結像レンズ28の傾き調整を行えばよい。特に、中
央部のテストチャート30−1において目標となる解像
度となるように、光学系23の移動調整を行った後、そ
の両端のテストチャート30−2,30−3での出力状
態での比較において、両端での出力が一致するように傾
き調整を行うようにすればよい。
【0059】以上の如く本発明の実施形態において説明
したように、解像度指標Zaを用いて、そのスキャナ2
の目標となる解像度評価を行うことができ、合わせて目
標となる解像度を得るための光学系23の位置調整等を
簡単に行える。
【0060】
【発明の効果】以上説明した本発明の画像読取装置にお
ける光学系において、その読取手段へと結像する時のボ
ケ等による解像度評価を、網点パターンを用いて行うよ
うにしたため、縦や横方向のピントずれ等にボケを合わ
せて行える。
【0061】その結果、目標となる解像度を得るための
光学系、例えば結像レンズ、読取手段等の位置調整が簡
単になり、そのための負担を大きく軽減できる。
【0062】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を説明するための画像読取
装置であるスキャナの光学系による解像度評価にかかる
概念図である。
【図2】図1の評価に用いるテストチャートの一例、及
びテストチャートの結像状態を説明するための図であ
る。
【図3】図1において、読取手段にて読取られた出力状
態を示す波形図である。
【図4】本発明における画像読取装置であるスキャナを
備えたて構成されるデジタル複写機(画像形成装置)の
全体の概略構成を示す図である。ある。
【図5】従来における解像度評価にかかるテストチャー
トの一例を示す図である。
【図6】図5におけるテストチャートによる出力波形の
一例を示す図である。
【図7】図5に示すテストチャートを読取手段に結像し
た時の状態、及びその出力状態を示す図である。
【符号の説明】 2 スキャナ(画像読取装置) 20 原稿カバー 22 原稿台 23 読取用の走査光学系 24 露光ランプ 25〜27 反射ミラー 28 結像レンズ 28 CCD(読取手段) 30 テストチャート 30−1〜30−3 テストチャート 31 制御手段 32 モニタ 33 黒パターン 34 網点パターン
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 - 1/00 108 H04N 1/04 - 1/207 H04N 1/40 - 1/409 G03B 27/34 - 27/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿からの反射光を読取手段に結像する
    ために反射ミラー、及び結像レンズ等からなる光学系を
    配置し、その配置位置を調整するための方法において、 上記原稿を配置する位置に網点パターンからなるテスト
    チャートを配置し、上記光学系を介して読取手段へと結
    像させた時に、上記網点パターンによる出力状態が目標
    となる基準値になるように上記光学系の配置位置を調整
    するものであって、 上記テストチャートを構成する網点パターンでの出力値
    の平均値をIavとした時、上記テストチャートにかか
    る出力値の最大値をTmax、最小値をTminとし、
    その時の解像度を示す指標をZaとした時、 Za=(Tmax−Iav)/(Tmax−Tmin)
    ×100(%)で表し、その指標を基準として上記光学
    系の調整を行うようにした ことを特徴とする画像読取光
    学系の位置調整方法。
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