JP3537379B2 - 梁材保持用架台 - Google Patents

梁材保持用架台

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JP3537379B2 JP2000150531A JP2000150531A JP3537379B2 JP 3537379 B2 JP3537379 B2 JP 3537379B2 JP 2000150531 A JP2000150531 A JP 2000150531A JP 2000150531 A JP2000150531 A JP 2000150531A JP 3537379 B2 JP3537379 B2 JP 3537379B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、H形鋼よりなる梁
材に吊り足場等所要の作業部材を取り付ける際に当該
材を断面略横向きH形の姿勢で水平に保持するのに使用
される梁材保持用台に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄骨構造からなる高層建物の建築におい
て、図16に示すように、隣合う柱材2と柱材2との間
に梁材1を取り付ける場合、梁材1をクレーンで所要高
さまで吊り上げて柱材2,2に取り付けるわけである
が、この場合に、梁材1に予め地上で吊り足場3を取り
付けておいて、そのまま梁材1を図示のように吊り上げ
て柱材2,2に取り付ける方法が行われている。この吊
り足場3は、梁材1に沿って種々の作業を行うための足
場であって、梁材1を柱材2に取り付けた後に柱材2に
取り付けることもできるが、その取付作業が高所作業と
なって非常な危険う伴うことから、近年では上記のよう
に吊り足場3を梁材1に先付けする方法が採用されてい
る。尚、柱材2としてはH形鋼が使用される。
【0003】上記のようにH形鋼よりなる梁材1に吊り
足場3を地上で先付けする際に当該梁材1を断面略横向
きH形の姿勢で水平に保持するのに梁材保持用架台が使
用されるわけである。しかして、従来の梁材保持用架台
は、水平材とこれの両端部を固定する両側一対の脚部材
とからなるもので、2台の梁材保持用架台を所要間隔を
おいて設置し、それらの水平材上に梁材を断面略横向き
H形の姿勢に載せ、各架台において梁材をねじ式のコ形
クランプや万力を使用して水平材上に保持固定してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の梁
材保持用架台では、梁材を保持固定するのにコ形クラン
プや万力を必要とするため、作業に非常な手間がかかる
と云う問題があった。そこで、本発明は、梁材を所定の
姿勢に簡単容易に保持固定できると共に、作業を安全に
行える梁材保持用架台を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
H形鋼よりなる梁材1に吊り足場3等の所要部材を取り
付ける際に当該梁材1を横向きH形の姿勢で水平に保持
するための梁材保持用架台4であって、梁材1が載置さ
れる水平台枠8と、この水平台枠8を固定する脚体9
と、水平台枠8上に載置された梁材1の下部フランジ1
aを両側から保持する一対のホルダー10,10とから
なり、各ホルダー10は、水平台枠8を上下に貫通して
この台枠8に上下動可能で回転可能に支持される竪杆1
1と、この竪杆11の上端部に略直角に突設され、梁材
1の下部フランジ1aに係止される係止アーム12とか
らなり、各竪杆11は互いに他の竪杆11と対向する内
向き方向にのみ傾倒可能であって、各ホルダー10が梁
材1の下部フランジ1aを保持するフランジ保持位置P
から竪杆11を中心に水平回りに該ホルダー10が18
0°反転した外向き位置へは回転しないように規制する
規制手段26を各竪杆11と水平台枠8との間に介在さ
せてなることを特徴とする。
【0006】請求項2は、請求項1に記載の梁材保持用
架台4において、規制手段26は、竪杆11の下端部外
周面から係止アーム12の直下でそれと同じ向きに突設
された突杆30と、水平台枠8の下部に突設されてい
て、ホルダー10がフランジ保持位置Pから水平回りに
外向き位置へ180°反転する若干手前側で突杆30の
先端部が当接してホルダー10の回転を阻止する回転阻
止片31とからなることを特徴とする。
【0007】請求項3は、請求項2に記載の梁材保持用
架台4において、回転阻止片31には、ホルダー10の
係止アーム12が水平台枠8の上面から一定高さ以上の
位置ではホルダー10を360°回転させるように突杆
30の先端部を通過させる開口部31aを設けてなるこ
とを特徴とする。
【0008】請求項4は、請求項1〜3の何れかに記載
の梁材保持用架台において、水平台枠8の一端に架台連
結用の係止具27を設け、その他端には係止具27が係
脱自在に係止される被係止具28を設けてなることを特
徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】図1の(A)はH形鋼よりなる梁
材1が本発明に係る両側一対の梁材保持用架台4,4に
よって断面略横向きH形の姿勢で水平に保持されている
状態、及びこの梁材1に作業部材としての吊り足場3が
取り付けられている状態を示す側面図、同図の(B)は
その端面図である。また、図2の(A)は図1(A)の
X−X線断面図で、吊り足場3を梁材1に取り付けてい
る状態を示し、同図の(B)は梁材1に取り付けられた
吊り足場3の取付部分を示す拡大図である。
【0010】吊り足場3は、夫々複数の単管Pを枠組み
して下側の足場本体3aと、この足場本体3aの両側に
立設された手摺り3b,3bとからなる周知構造のもの
で、足場本体3aに足場板Wが架け渡される。この吊り
足場3を梁材1に取り付けるには、その一例を図1及び
図2に例示するように、梁材保持用架台4,4によって
断面略横向きH形の姿勢に保持された梁材1の下部フラ
ンジ1aの下面に複数のボルト孔付き取付ピース5を所
要間隔おきに溶接しておく一方、足場本体3a側に略ハ
の字形の吊り部材6を前記取付ピース5と同じ間隔で取
り付けておき、そして各吊り部材6の上端部を梁材1下
面の取付ピース5にボルト・ナット7で固定すればよ
い。尚、梁材1は、ウエブ1bと、このウエブ1bの上
下両端部のフランジ1a,1aとからなるものとする。
【0011】図3は本発明に係る梁材保持用架台4の平
面図、図4は正面図、図5は側面図である。これらの図
面から分かるように、各梁材保持用架台4は、梁材1が
載置される水平台枠8と、この水平台枠8を所要高さに
固定する両側一対の脚体9,9と、水平台枠8上に載置
されたH形材よりなる梁材1の下部フランジ1aを両側
から保持する一対のホルダー10,10とからなり、各
ホルダー10は、水平台枠8を上下に貫通して当該台枠
8に上下動可能で且つ回転可能に支持される竪杆11
と、この竪杆11の上端部に略直角に突設され、梁材1
の下部フランジ1aに係止される係止アーム12とから
構成される。
【0012】各ホルダー10の竪杆11は互いに対向す
る方向に傾倒自在であって、各ホルダー10の竪杆11
と水平台枠8との間には、ホルダー10が梁材1の下部
フランジ1aを保持するフランジ保持位置P(図9及び
図11参照)から竪杆11を中心に水平回りに該ホルダ
ー10が180°反転した外向き位置へは回転しないよ
うに規制する規制手段26が介在されている。尚、各竪
杆11の上端部に略直角に突設された係止アーム12
は、竪杆11との間に斜めに介装された補強片17によ
って補強される。ホルダー10の竪杆11は丸鋼管によ
り、また係止アーム12は角鋼管によって夫々形成され
ている。
【0013】梁材保持用架台4の構造について更に詳細
に説明すると、水平台枠8は、図5及び図6から分かる
ように、夫々溝形鋼よりなる一対の台枠材13,13を
それらの溝開口部が外側を向くように一定間隔で背中合
わせに配設してなるもので、両台枠材13,13の背面
間には、双方の係止アーム12,12が互いに対向突出
した状態で両ホルダー10,10が挿脱可能な上下に貫
通する溝14が形成されている。この溝14の両端に
は、竪杆11の背面部が当接可能なH形材よりなる支持
部材15が夫々配設され、また溝14の両端部下面及び
中央部下面には、竪杆11の背面部が支持部材15に上
下動可能に当接した状態で竪杆11の前側面及び係止ア
ーム12の先端部を支持する板片状の支持部片16a,
16bが夫々配設されている。
【0014】しかして、各ホルダー10は、図4の中心
より右側部分と左側部分を参照すれば分かるように、竪
杆11の背面部が支持部材15に当接され且つその前側
面部が支持部片16aに支持されるから、この状態で上
下動可能であって、下動時には竪杆11の上端部、係止
アーム12及び補強片17が前記溝14内に没入し、こ
の没入位置において係止アーム12が支持部片16a,
16bによって水平姿勢に支持され、それにより各ホル
ダー10の下方への抜け出しを阻止される。また、上記
のように竪杆11の背面部が支持部材15に当接され且
つその前側面部が支持部片16aに支持されることか
ら、係止アーム12が前記溝14から引上げられた状態
において、各竪杆11は、互いに他の竪杆11と対向す
る内向き方向には傾倒可能であるが、この内向き方向と
反対の外向き方向には傾倒不能となる。
【0015】また、各ホルダーには、係止アーム12が
梁材1の下部フランジ1aに係止した状態で水平台枠8
の下面から突出する竪杆11の下端部にピン孔18が設
けられ、このピン孔18にホルダー抜け止めピン19が
取り付けられるようになっており、またこのピン19
は、竪杆11に固定してあるボルト20につながれた鎖
21の先端に取り付けられている。
【0016】前記水平台枠8を所要高さに固定する脚体
9は、略ハの字状に配置される一対の斜材22,22
と、両斜材22,22の上端部どうしをつなぐ連結片2
3とからなり、両脚体9,9の対向する斜材22,22
どうしが連結杆24によって連結され、各脚体9の下端
には接地ベース25が装着されている。そして、両脚体
9,9の頂部に、水平台枠8を形成する台枠材13,1
3の両端部が載設固定されている。台枠材13にはその
溝開口部内に補強片13aが所要間隔おきに配設されて
いる。
【0017】図6の(A)は図4の矢印Aで示す円で囲
まれた部分の拡大図、同図の(B)はその側面図であ
り、図7の(A)は図4の矢印Bで示す円で囲まれた部
分の拡大図、同図の(B)はその側面図である。この図
4及び図6から分かるように、水平台枠8の一端には架
台連結用の係止具27が設けられ、水平台枠8の他端に
はこの係止具27が係脱自在に係止される被係止具28
が設けられている。係止具27は、一端部が両台枠材1
3,13の背面間にピン29,29で枢着されて図示の
ように上下方向に回動自在であり、その遊端部には係止
凹部27aが形成されている。また、係止具27の遊端
部には回動操作用の把手27bが設けてある。被係止具
28は、両台枠材13,13の背面間に横架された係止
ピンからなる。しかして、例えば2台の梁材保持用架台
4,4を連結する際に、一方の梁材保持用架台4に設け
られた係止具27の係止凹部27aが、他方の梁材保持
用架台4に設けられた被係止具28である係止ピンに係
止することによって、両架台4,4が相互に連結され
る。
【0018】前記規制手段26は、ホルダー10が梁材
1の下部フランジ1aを保持するフランジ保持位置Pか
ら竪杆11を中心に水平回りに該ホルダー10が180
°反転した外向き位置へは回転しないように規制するも
のであるが、これは、竪杆11の背面部が支持部材15
に当接され且つその前側面部が支持部片16aに支持さ
れていて、各竪杆11が互いに他の竪杆11と対向する
内向き方向に傾倒可能で、ホルダー10の係止アーム1
2を図15に示すように梁材保持用架台4の外側に向け
た外向き位置でホルダー10を誤って使用した場合には
ホルダー10がその保持機能を発揮せず、つまり梁材1
の下部フランジ1aを保持し得ず、危険であることか
ら、その危険を回避すべく斯かる場合にホルダー10の
使用ができないようにするためのものである。
【0019】しかして、この規制手段26は、図8及び
図9示すように、竪杆11の下端部外周面から係止アー
ム12の直下でそれと同じ向きに突設された突杆30
と、水平台枠8の下部に突設されていて、ホルダー10
が竪杆11を中心に梁材1の下部フランジ1aを保持す
るフランジ保持位置Pから水平回りに回転して外向き位
置へ到る若干手前側で突杆30の先端部が当接すること
によってホルダー10の回転を阻止する回転阻止片31
とから構成される。
【0020】突杆30は例えばボルトからなり、また回
転阻止片31は断面コ字状の溝形材からなる。回転阻止
片31には、図8の(A)に示すようにホルダー10の
係止アーム12下面が水平台枠8の上面からh1上がっ
た位置(係止アーム12が梁材1の下部フランジ1aに
係止して梁材1を保持するフランジ保持位置Pよりも若
干高い位置で、この位置では梁材1を保持できない)
と、この位置よりも高く、係止アーム12下面が水平台
枠8の上面からh2上がった位置(竪杆11の上限位
置)との間ではホルダー10を360°自由に回転させ
るように突杆30の先端部を通過させる開口部31aが
切欠形成されている。この場合、ホルダー10が上動で
きるのは、図8の(A)に示すように竪杆11下端部の
突杆30が水平台枠8の下面に当たる位置まで、つまり
係止アーム12の下面が水平台枠8の上面からh2上が
った位置までである。また、図9の(A)に示すように
ホルダー10の係止アーム12下面が水平台枠8の上面
からh1上がるまでは、突杆30の先端部が同図の
(B)に示すように回転阻止片31に当接するため、フ
ランジ保持位置Pから180°反転した外向き位置への
回転が阻止される。
【0021】図10の(A)及び(B)は、回転阻止片
31に開口部31aを設けていない場合の規制手段26
の例を示す。この場合は、ホルダー10の係止アーム1
2下面が水平台枠8の上面からh2上がる位置までの間
のどの位置においても、突杆30の先端部が回転阻止片
31に当接し、上記同様にフランジ保持位置Pから18
0°反転した外向き位置への回転が阻止される。
【0022】図11は、上述した梁材保持用架台4によ
って梁材1の転倒が防止される状態を示したもので、各
ホルダー10は、その竪杆11の背面部が支持部材15
の内側面に当接されていると共に、竪杆11の前面側下
端部が支持部片16aによって支持されているから、各
竪杆11が互いに他の竪杆11と対向する内向き方向に
は傾倒可能であるが、これと反対方向の外向き方向には
傾倒不能であるから、梁材1が図11に関し反時計回り
に(又は時計回りに)転倒しようとしても、各ホルダー
10の竪杆11が支持部材15に対する当接状態を維持
し、それによって梁材1の転倒を防止することができ
る。尚、ホルダー抜け止めピン19が無い場合は、各ホ
ルダー10の竪杆11が支持部材15に沿って僅かなが
ら擦り上がるおそれがあるが、図示のようにホルダー抜
け止めピン19を竪杆11に挿着しておくことにより、
そのような竪杆11が擦り上がるおそれがなくなり、梁
材1の転倒をより確実に防止できる。
【0023】図12〜図14は、上述した梁材保持用架
台4を複数台連結して使用する場合の梁材保持用架台4
の使用方法を示す。尚、梁材保持用架台4を使用しない
時は、図12に示すように、各ホルダー10の竪杆11
からホルダー抜け止めピン19を取外し、各係止アーム
12が互いに対向突出する状態で、各ホルダー1の竪杆
11上端部及び係止アーム12を水平台枠8の溝14内
に没入させておく。このように各ホルダー10を溝14
内に没入させることによって、水平台枠8の上面に突起
物が存在しなくなるから、この水平台枠8を踏台等とし
て使用することができ、また外観上の体裁、見栄えも良
くなる。
【0024】例えば2台の梁材保持用架台4,4を相互
に連結する場合は、先ず、図12の左側に示す梁材保持
用架台4のように架台連結用の係止具27を上向きに回
動して図示のように引上げ、この状態で左右両側の梁材
保持用架台4,4を接近させ、左側の梁材保持用架台4
の係止具27を右側の梁材保持用架台4の被係止具28
に係止して、図13に示すように両梁材保持用架台4,
4を連結する。尚、図14では、2台の梁材保持用架台
4,4を図面の左右方向に連結しているが、紙面と直交
する方向に対向配置される両側一対の梁材保持用架台
4,4により1本の梁材1を保持するから、ここでは4
台の梁材保持用架台4が使用される。
【0025】しかして、両梁材保持用架台4,4を使用
する時は、図13に示す状態から、各梁材保持用架台4
の両ホルダー10,10を夫々持ち上げ、竪杆11,1
1を中心に両係止アーム12,12が外向きとなるよう
に回転させる。この場合、各ホルダー10を図8の
(A)及び(B)に示すように上限位置まで持ち上げた
状態で反転させると、規制手段26の突杆30は回転阻
止片31の開口部31aに突入するから、各ホルダー1
0を図13の状態から180°反転させて逆向きにする
ことができる。また、図10に例示する規制手段26で
は、規制手段26の突杆30が回転阻止片31に当たる
から、外向き位置へ到る手前側で回転を制限される。
【0026】上記のように左右各梁材保持用架台4の両
ホルダー10,10を外向きにした状態で、両ホルダー
10,10間の水平台枠8上に梁材1を断面略横向きH
形の姿勢に載置する。それから、外向きにある各ホルダ
ー10を持ち上げ、各係止アーム12が互いに対向方向
に突出するように回転させることによって、図14に示
すように各係止アーム12を梁材1の下部フランジ1a
に係止させ、これにより梁材1を横向きH形の姿勢に保
持固定する。この後、更に安全を期するため、各ホルダ
ー10の竪杆11のピン孔18にホルダー抜け止めピン
19を挿着して、ホルダー10の抜け止めを行い、作業
を終了する。
【0027】図15は、上記のように複数台の梁材保持
用架台4を相互に連結して使用する場合におけるホルダ
ー10の誤った使用方法を示したものである。即ち、こ
のホルダー10では、竪杆11の背面部が支持部材15
に当接され、その前側面部が支持部片16aに支持され
ていて、各竪杆11が互いに他の竪杆11と対向する内
向き方向に傾倒可能であることから、ホルダー10の係
止アーム12を、図15に示すように梁材保持用架台4
の外側に向けた外向き位置で両梁材保持用架台4,4の
連結部分上に載置した梁材1の梁材1の下部フランジ1
aに係止したとすれば、その係止状態で梁材1が横方向
の荷重がかかると、それによってホルダー10の竪杆1
1が梁材保持用架台4の内側へ倒れてしまい、不測の事
態を招くおそれがある。従って、ホルダー10を図15
に示すように誤って外向き位置で使用しようとする時、
各ホルダー10の竪杆11と水平台枠8との間に介在さ
せた規制手段26によって、ホルダー10の係止アーム
12を梁材1の下部フランジ1aに係止できないように
している。
【0028】この場合の規制手段26の作用について説
明すると、図8の(A)及び(B)に示すように、ホル
ダー10を同図の実線で示す内向き位置から外向き位置
へと回転させようにする時、係止アーム12の下面が水
平台枠8の上面から高さh1上がるまでは、突杆30の
先端部が回転阻止片31に当たるためホルダー10を外
向き位置まで反転させることができない。また、係止ア
ーム12下面が水平台枠8の上面から高さh1上がった
位置とh2上がった位置との間では、突杆30の先端部
が回転阻止片31の開口部31aを通過して、ホルダー
10を360°回転させることができるから、ホルダー
10の係止アーム12を同図の仮想線で示すように梁材
保持用架台4の外側に向けることができるが、この際係
止アーム12は、開口部31aの下端に係止されて、そ
れより下がらないようになっている。しかして、この係
止位置は、係止アーム12下面が水平台枠8の上面から
h1上がった位置であって、係止アーム12が梁材1の
下部フランジ1aに係止して梁材1を保持するフランジ
保持位置よりも高いため、係止アーム12によってホル
ダー10を係止することができず、従ってホルダー10
を使用することができないことになる。
【0029】また、図10の(A)及び(B)に示すよ
うに、規制手段26の回転阻止片31に開口部31aが
設けられていない場合には、ホルダー10を回転させる
とき外向き位置へ反転する若干手前側で突杆30の先端
部が回転阻止片31に当たるから、ホルダー10を外向
き位置にセットすることができず、従って上記の場合と
同様にホルダー10を使用することができないことにな
る。
【0030】図14に示すように、2台の梁材保持用架
台4,4を相互に連結した状態で各梁材保持用架台4に
よって断面略横向きH形の姿勢に保持固定した後、各梁
材保持用架台4上の梁材1に吊り足場3等の所要部材を
取り付ける。各梁材保持用架台4の梁材1に例えば吊り
足場3を取り付けたならば、各ホルダー10のホルダー
抜け止めピン19を抜き取り、各ホルダー10を梁材1
が外れるように適宜回転させた状態から、梁材1をクレ
ーンで吊り上げて、この梁材1を図16に示すように柱
材2,2に取り付ける。
【0031】以上のように、この梁材保持用架台4によ
れば、各ホルダー10を持ち上げ、適宜回転させるだけ
の簡単な操作で、梁材1を所定の姿勢に迅速容易に保持
固定することができ、従来の梁材保持用架台に比べる
と、作業能率を大幅に向上させることができる。また、
ホルダー10を図15に示すように誤って外向き位置で
使用しようとするとき、各ホルダー10の竪杆11と水
平台枠8との間に介在させた規制手段26によって、ホ
ルダー10の係止アーム12を梁材1の下部フランジ1
aに係止できないようになっているから、 ホルダー1
0の誤った使用による不測の事態を回避することができ
る。
【0032】
【発明の効果】請求項1に係る発明の梁材保持用架台
は、水平台枠と、脚体と、水平台枠上に載置された梁材
の下部フランジを両側から保持する一対のホルダーとか
らなり、各ホルダーは、水平台枠を上下に貫通してこの
台枠に上下動可能で回転可能に支持される竪杆と、竪杆
の上端部に突設され、梁材の下部フランジに係止される
係止アームとからなるものであって、使用に際しては、
各ホルダーを持ち上げて適宜回転させるだけの簡単な操
作で、梁材を所定の姿勢に迅速容易に保持固定すること
ができ、コ形クランプや万力等を使用する従来の梁材保
持用架台に比べ、作業能率を大幅に向上させることがで
きる。
【0033】また、各ホルダーは各竪杆が互いに他の竪
枠と対向する内向き方向にのみ傾倒可能であることか
ら、ホルダーを誤って外向き位置で使用すると、ホルダ
ーの保持機能が発揮されず、それがためにホルダーの竪
杆が梁材保持用架台の内側へ倒れてしまって不測の事態
を招くおそれがあるが、各ホルダーの竪杆と水平台枠と
の間に介在させた規制手段によって、ホルダーの係止ア
ームを梁材の下部フランジに係止できないようになって
いるから、ホルダーの誤った使用による不測の事態を未
然に回避することができる。
【0034】請求項2に記載のように、規制手段が、竪
杆の下端部外周面から係止アームと同じ向きに突設され
た突杆と、水平台枠の下部に突設されて、ホルダーがフ
ランジ保持位置から外向き位置へ反転する若干手前側で
突杆の先端部が当接してホルダーの回転を阻止する回転
阻止片とによって構成されるものによれば、規制手段の
構造が簡単で、その製作が容易となる。
【0035】請求項3に記載のように、上記回転阻止片
に、ホルダーの係止アームが水平台枠の上面から一定高
さ以上の位置ではホルダーを自由に回転させるように突
杆の先端部を通過させるための開口部を設けることによ
り、ホルダーを正規の使用状態で使用するときに、ホル
ダーが一定高さ以上の位置で360°回転できるから、
梁材保持用架台に対する梁材のセット及び取り外し作業
が容易となる。
【0036】請求項4に記載のように、水平台枠の一端
に架台連結用の係止具を設け、その他端には前記連結具
が係脱自在に係止される被係止具を設けることによっ
て、複数台の回転阻止片を隣合わせ状態に簡単容易に連
結することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は梁材が本発明に係る梁材保持用架台
によって断面略横向きH形の姿勢で水平に保持されてい
る状態、及びこの梁材に吊り足場が取り付けられている
状態を示す側面図、(B)はその端面図である。
【図2】 (A)は図1(A)のX−X線断面図で、吊
り足場を梁材に取り付けている状態を示し、(B)は梁
材に取り付けられた吊り足場の取付部分を示す拡大図で
ある。
【図3】 本発明に係る梁材保持用架台の平面図であ
る。
【図4】 同梁材保持用架台の正面図である。
【図5】 同梁材保持用架台の側面図である。
【図6】 (A)は図4の矢印Aで示す円で囲まれた部
分の拡大図、(B)はその側面図である。
【図7】 (A)は図4の矢印Bで示す円で囲まれた部
分の拡大図、(B)はその側面図である。
【図8】 (A)は規制手段が設けられている部分の拡
大正面図で、ホルダーが上限位置まで上がっている状態
を示し、(B)は(A)のY−Y線断面図である。
【図9】 (A)は規制手段が設けられている部分の拡
大正面図で、ホルダーがフランジ保持位置にある状態を
示し、(B)は(A)のZ−Z線断面図である。
【図10】 (A)は規制手段の他の例を示す図8、図
9と同様な拡大正面図で、ホルダーが上限位置まで上が
っている状態を示し、(B)は(A)のV−V線断面図
である。
【図11】 同梁材保持用架台によって梁材の転倒が防
止される状態を説明する説明図である。
【図12】 隣合う2台の梁材保持用架台を相互に連結
している状態を示す正面図である。
【図13】 同上の2台の梁材保持用架台を連結した状
態を示す正面図である。
【図14】 同上の2台の梁材保持用架台に夫々梁材を
取り付けた状態を示す正面図である。
【図15】 2台の梁材保持用架台を相互に連結して使
用する場合におけるホルダーの誤った使用方法を示す正
面図である。
【図16】 吊り足場を先付けした梁材を吊り上げて柱
材に取り付ける状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 H形鋼よりなる梁材 1a 梁材のフランジ 2 柱材 3 吊り足場 4 梁材保持用架台 8 水平台枠 9 脚体 10 ホルダー 11 ホルダーの竪杆 12 ホルダーの係止アーム 13 溝形鋼よりなる台枠材 14 水平台枠の溝 15 溝の両端部の支持部材 16a,16b 溝の両端部下面側の支持部片 19 ホルダー抜け止めピン 26 規制手段 27 架台連結用の係止具 28 被係止具 30 突杆 31 回転阻止片 31a 開口部
フロントページの続き (72)発明者 久保 英信 大阪府大阪市中央区本町四丁目1番13号 株式会社竹中工務店 大阪本店内 (72)発明者 辻井 剛 東京都中央区日本橋3丁目6番2号 朝 日機材株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−196119(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 21/16 E04G 3/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 H形鋼よりなる梁材に吊り足場等の所要
    部材を取り付けるに際し梁材を横向きH形の姿勢で水平
    に保持するための梁材保持用架台であって、梁材が載置
    される水平台枠と、この台枠を固定する脚体と、水平台
    枠上に載置された梁材の下部フランジを両側から保持す
    る一対のホルダーとからなり、各ホルダーは、水平台枠
    を上下に貫通してこの台枠に上下動可能で回転可能に支
    持される竪杆と、この竪杆の上端部に略直角に突設さ
    れ、梁材の下部フランジに係止される係止アームとから
    なり、各竪杆は互いに他の竪枠と対向する内向き方向に
    のみ傾倒可能であって、各ホルダーが梁材の下部フラン
    ジを保持するフランジ保持位置から竪杆を中心に水平回
    りに該ホルダーが180°反転した外向き位置へは回転
    しないように規制する規制手段を各竪杆と水平台枠との
    間に介在させてなる梁材保持用架台。
  2. 【請求項2】 規制手段は、竪杆の下端部外周面から係
    止アームの直下でそれと同じ向きに突設された突杆と、
    水平台枠の下部に突設されていて、ホルダーがフランジ
    保持位置から外向き位置へ180°反転する若干手前側
    で突杆の先端部が当接してホルダーの回転を阻止する回
    転阻止片とからなる請求項1に記載の梁材保持用架台。
  3. 【請求項3】 回転阻止片には、ホルダーの係止アーム
    が水平台枠の上面から一定高さ以上の位置ではホルダー
    を360°回転させるように突杆の先端部を通過させる
    開口部を設けてなる請求項2に記載の梁材保持用架台。
  4. 【請求項4】 水平台枠の一端に架台連結用の係止具を
    設け、その他端には前記連結具が係脱自在に係止される
    被係止具を設けてなる請求項1〜3の何れかに記載の梁
    材保持用架台。
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