JP3537295B2 - ユニット建物及びその構築方法 - Google Patents

ユニット建物及びその構築方法

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JP3537295B2
JP3537295B2 JP22791397A JP22791397A JP3537295B2 JP 3537295 B2 JP3537295 B2 JP 3537295B2 JP 22791397 A JP22791397 A JP 22791397A JP 22791397 A JP22791397 A JP 22791397A JP 3537295 B2 JP3537295 B2 JP 3537295B2
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building unit
reinforcing beam
unit
reinforcing
temporary
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哲也 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部空間を拡大す
ることを可能としたユニット建物及びその構築方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、需要者ニーズもあって、特定
の柱の設置を省略することにより連続した広い居室空間
を住宅内に形成することが行われている。この種の住宅
構造の一例が特開平8−277580号公報に開示され
ており、以下に当該公報に開示された構成について説明
する。
【0003】図7には4個の建物ユニット200〜20
6が隣接して配置された状態が示されており、更に図8
にはこれらの建物ユニット200〜206において妻方
向に沿う中央部を拡大した状態が示されている。
【0004】これらの図に示されるように、建物ユニッ
ト200〜206が配置された状態では、建物ユニット
200の天井大梁208と建物ユニット204の天井大
梁210との間並びに建物ユニット202の天井大梁2
12と建物ユニット206の天井大梁214との間に所
定幅の間隙216が形成されている。
【0005】この間隙216へは、約ユニット2個分の
スパン長を有する補強梁218が上方から挿入されて、
以下の如くして当該間隙216に配設される。補強梁2
18の長手方向両端部にあっては、天井大梁208、2
12における屋外側の柱220、222の近傍並びに天
井大梁210、214における屋外側の柱224、22
6の近傍にそれぞれ接合される。また、補強梁218の
長手方向中間部にあっては、建物ユニット200〜20
6の天井大梁208〜214における上側ジョイント部
柱228〜234の近傍に接合される。これにより、補
強梁218が間隙216内に配設される。
【0006】上記の如くして補強梁218が配設された
後に、図9に示される如く、仮付状態とされている中間
部柱236〜242が取り外される。これにより、内部
空間(居室空間)が拡大される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構成による場合、補強梁218は長尺物であると共に
重量物であることから、施工現場にてクレーンを使って
当該補強梁218を間隙216の上方に吊り込み、当該
間隙216内へ補強梁218を挿入するといった作業が
必要となる。すなわち、上述した構成による場合、補強
梁218の間隙216への挿入のためだけにクレーン作
業が必要となる等の不利がある。このため、施工現場に
おける作業効率が低下する。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、施工現場にお
ける作業効率を向上させることができるユニット建物及
びその構築方法を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、4本の柱のうち屋内側に配置される1本の柱が仮柱
とされ、更に予め工場内において天井大梁に当該天井大
梁のスパン長よりも短い第1の補強梁が先固定された第
1の特定建物ユニットと、4本の柱のうち屋内側に配置
される1本の柱が仮柱とされ、更に予め工場内において
天井大梁に当該天井大梁のスパン長よりも短い第2の補
強梁が先固定され、かつ当該第2の補強梁にユニットサ
イズと略同じスパン長を有する第3の補強梁が仮固定さ
れた第2の特定建物ユニットと、4本の柱のうち屋内側
に配置される1本の柱が仮柱とされた通常の建物ユニッ
トと、を含んで構成され、各建物ユニットの仮柱が屋内
側で隣接して配置されるように第1の特定建物ユニッ
ト、第2の特定建物ユニット、及び通常の建物ユニット
が隣接して配置されると共に、第3の補強梁の仮固定状
態の解除後に第1の補強梁と第2の補強梁との間に第3
の補強梁が配置されて第1の特定建物ユニット及び第2
の特定建物ユニットの各天井大梁に本固定されかつ通常
の建物ユニットの天井大梁とこれに隣接する第1の補強
梁乃至第3の補強梁とが接合されることにより、第1の
補強梁乃至第3の補強梁によって第1の特定建物ユニッ
トの屋外側の柱から第2の特定建物ユニットの屋外側の
柱に亘るスパン長を有する補強梁が形成され、さらに、
第1の補強梁乃至第3の補強梁の下側の所定位置に配置
されている各仮柱を取り除くことにより、連続した広い
居室空間が形成される、ことを特徴としている。請求項
2記載の本発明は、4本の柱のうち屋内側に配置される
1本の柱が仮柱とされ、更に予め工場内において天井大
梁に当該天井大梁のスパン長よりも短い第1の補強梁が
先固定され、かつ当該第1の補強梁にユニットサイズと
略同じスパン長を有する第2の補強梁が仮固定された通
常のユニットサイズの特定建物ユニットと、4本の柱の
うち屋内側に配置される1本の柱が仮柱とされたハーフ
ユニットサイズの第1の通常建物ユニットと、4本の柱
のうち屋内側に配置される1本の柱が仮柱とされた通常
のユニットサイズ及びハーフユニットサイズの第2の通
常建物ユニットと、を含んで構成され、各建物ユニット
の仮柱が屋内側で隣接して配置されるように特定建物ユ
ニット、第1の通常建物ユニット、及び第2の通常建物
ユニットが隣接して配置されると共に、第2の補強梁の
仮固定状態の解除後に第1の補強梁の長手方向に連続し
て第2の補強梁が配置されて特定建物ユニット及び第1
の通常建物ユニットの各天井大梁に本固定されかつ第2
の通常建物ユニットの天井大梁とこれに隣接する第1の
補強梁及び第2の補強梁とが接合されることにより、第
1の補強梁及び第2の補強梁によって特定建物ユニット
の屋外側の柱から第1の通常建物ユニットの屋外側の柱
に亘るスパン長を有する補強梁が形成され、さらに、第
1の補強梁及び第2の補強梁の下側の所定位置に配置さ
れている各仮柱を取り除くことにより、連続した広い居
室空間が形成される、ことを特徴としている。
【0010】請求項3記載の本発明に係るユニット建物
の構築方法は、予め工場内において、4本の柱のうち屋
内側に配置される1本の柱が仮柱とされた第1の特定建
物ユニットの天井大梁にスパン長が当該天井大梁のスパ
ン長よりも短い第1の補強梁を先固定し、さらに、4本
の柱のうち屋内側に配置される1本の柱が仮柱とされた
第2の特定建物ユニットの天井大梁にスパン長が当該天
井大梁のスパン長よりも短い第2の補強梁を先固定する
と共に、当該第2の補強梁に前記建物ユニットのユニッ
トサイズと略同じスパン長を有する第3の補強梁を仮
し、施工現場において、第1の特定建物ユニットと第
2の特定建物ユニットとを各々が備える仮柱が屋内側で
隣接して配置されるように相互に組付けると共に、第3
の補強梁の仮固定状態を解除した後に当該第3の補強梁
を移動させて第1の補強梁と第2の補強梁との間に位置
する第1の特定建物ユニット及び第2の特定建物ユニッ
トの各天井大梁に本固定することにより、第1の補強梁
乃至第3の補強梁によって第1の特定建物ユニットの屋
外側の柱から第2の特定建物ユニットの屋外側の柱に亘
るスパン長を有する補強梁を形成し、次いで、4本の柱
のうち屋内側に配置される1本の柱が仮柱とされた通常
の建物ユニットを、当該仮柱が第1の特定建物ユニット
及び第2の特定建物ユニットが備える仮柱に隣接して配
されるように配置し、当該通常の建物ユニットの天井
大梁とこれに隣接する第1の補強梁乃至第3の補強梁と
を接合し、その後、第1の補強梁乃至第3の補強梁の下
側の所定位置に配置されている仮柱を取り除くことに
より、連続した広い居室空間を形成する、 ことを特徴
としている。
【0011】請求項4記載の本発明に係るユニット建物
の構築方法は、予め工場内において、4本の柱のうち屋
内側に配置される1本の柱が仮柱とされた通常のユニッ
トサイズの特定建物ユニットの天井大梁にスパン長が当
該天井大梁よりも短い第1の補強梁を先固定すると共
に、当該第1の補強梁に当該特定建物ユニットのユニッ
トサイズと略同じスパン長を有する第2の補強梁を仮
し、施工現場において、特定建物ユニットと4本の柱
のうち屋内側に配置される1本の柱が仮柱とされたハー
フユニットサイズの第1の通常建物ユニットとを各々が
備える仮柱が屋内側で隣接して配置されるように相互に
組付けると共に、第2の補強梁の仮固定状態を解除した
後に当該第2の補強梁を移動させて特定建物ユニット及
び第1の通常建物ユニットの各天井大梁に本固定するこ
とにより、第1の補強梁及び第2の補強梁によって特定
建物ユニットの屋外側の柱から第1の通常建物ユニット
の屋外側の柱に亘るスパン長を有する補強梁を形成し、
次いで、4本の柱のうち屋内側に配置される1本の柱
が仮柱とされた通常のユニットサイズ及びハーフユニッ
トサイズの第2の通常建物ユニットを、当該仮柱が特定
建物ユニット及び第1の通常建物ユニットが備える仮柱
隣接して配置されるように配置し、当該第2の通常建
物ユニットの天井大梁とこれに隣接する第1の補強梁及
び第2の補強梁とを接合し、その後、第1の補強梁及び
第2の補強梁の下側の所定位置に配置されている仮柱
を取り除くことにより、連続した広い居室空間を形成す
る、ことを特徴としている。
【0012】請求項1記載の本発明によれば、第1の特
定建物ユニット、第2の特定建物ユニット、及び通常の
建物ユニットは、いずれも4本の柱のうち屋内側に配置
される1本の柱が仮柱とされたユニットである。ここ
で、第1の特定建物ユニットの天井大梁には、予め工場
内において当該天井大梁のスパン長よりも短い第1の補
強梁が先付け(先固定)されている。また、第2の特定
建物ユニットの天井大梁には、予め工場内において当該
天井大梁のスパン長よりも短い第2の補強梁が先付け
(先固定)されており、更に当該第2の補強梁にはユニ
ットサイズと略同じスパン長を有する第3の補強梁が仮
付け(仮固定)されている。従って、従来のように、施
工現場において長尺物かつ重量物である補強梁をクレー
ンで吊り込んで間隙に挿入する作業が不要となる。
【0013】すなわち、第1の特定建物ユニット及び第
2の特定建物ユニットの各仮柱が屋内側で隣接して配置
されるように、第1の特定建物ユニット及び第2の特定
建物ユニットを隣接して配置した後、第3の補強梁の仮
固定状態を解除して第1の補強梁と第2の補強梁との間
に第3の補強梁を配置して第1の特定建物ユニット及び
第2の特定建物ユニットの各天井大梁に本固定し、さら
に通常の建物ユニットをその仮柱が前記仮柱に隣接して
配置されるようにこれを配置して、当該通常の建物ユニ
ットの天井大梁とこれに隣接する第1の補強梁乃至第3
の補強梁とを接合することにより、第1の補強梁乃至第
3の補強梁によって第1の特定建物ユニットの屋外側の
柱から第2の特定建物ユニットの屋外側の柱に亘るスパ
ン長を有する補強梁が形成される。そうした後、第1の
補強梁乃至第3の補強梁の下側の所定位置に配置されて
いる各仮柱を取り除くことにより、連続した広い居室空
間が形成される。その結果、本発明によれば、前述した
如く、従来のように、施工現場において長尺物かつ重量
物である補強梁単体をクレーンで吊り込んで間隙に挿入
する作業が不要になる。請求項2記載の本発明によれ
ば、特定建物ユニット、第1の通常建物ユニット、及び
第2の通常建物ユニットは、いずれも4本の柱のうち屋
内側に配置される1本の柱が仮柱とされたユニットであ
る。ここで、特定建物ユニットの天井大梁には、予め工
場内において当該天井大梁のスパン長よりも短い第1の
補強梁が先付け(先固定)されており、更に当該第1の
補強梁にはユニットサイズと略同じスパン長を有する第
2の補強梁が仮付け(仮固定)されている。従って、従
来のように、施工現場において長尺物かつ重量物である
補強梁をクレーンで吊り込んで間隙に挿入する作業が不
要となる。すなわち、特定建物ユニット及び第1の通常
建物ユニットの各仮柱が屋内側で隣接して配置されるよ
うに、特定建物ユニット及び第1の通常建物ユニットを
隣接して配置した後、第2の補強梁の仮固定状態を解除
して第1の補強梁の長手方向に連続して配置して特定建
物ユニット及び第1の通常建物ユニットの各天井大梁に
本固定し、さらに第2の通常建物ユニットをその仮柱が
前記仮柱に隣接して配置されるようにこれを配置して、
当該第2の通常建物ユニットの天井大梁とこれに隣接す
る第1の補強梁及び第2の補強梁とを接合することによ
り、第1の補強梁及び第2の補強梁によって特定建物ユ
ニットの屋外側の柱から第1の通常建物ユニットの屋外
側の柱に亘るスパン長を有する補強梁が形成される。そ
うした後、第1の補強梁及び第2の補強梁の下側の所定
位置に配置されている各仮柱を取り除くことにより、連
続した広い居室空間が形成される。その結果、本発明に
よれば、前述した如く、従来のように、施工現場におい
て長尺物かつ重量物である補強梁単体をクレーンで吊り
込んで間隙に挿入する作業が不要になる。
【0014】請求項3記載の本発明によれば、予め工場
内において、4本の柱のうち屋内側に配置される1本の
柱が仮柱とされた第1の特定建物ユニットの天井大梁
スパン長が当該天井大梁のスパン長よりも短い第1
の補強梁が先付け(予め固定)される。さらに、4本の
柱のうち屋内側に配置される1本の柱が仮柱とされた
2の特定建物ユニットの天井大梁にスパン長が当該天
井大梁のスパン長よりも短い第2の補強梁が先付け(予
め固定)されると共に、当該第2の補強梁に建物ユニッ
トのユニットサイズと略同じスパン長を有する第3の補
強梁が仮付け(仮固定)される。ここまでが、工場作業
にて行われる。
【0015】次に、第1の特定建物ユニット、第2の特
定建物ユニット、及び通常の建物ユニットが施工現場に
搬入される。施工現場では、第1の特定建物ユニットと
第2の特定建物ユニットとが、各々が備える仮柱が屋内
側で隣接して配置されるように相互に組付けられる。
いで、第3の補強梁の第2の補強梁に対する仮付(仮固
定)状態が解除された後に、当該第3の補強梁が第1の
補強梁と第2の補強梁との間に移動されて、第1の特定
建物ユニット及び第2の特定建物ユニットの各天井大梁
本付け(本固定)される。これにより、第1の補強梁
乃至第3の補強梁によって、第1の特定建物ユニット
屋外側の柱から第2の特定建物ユニットの屋外側の柱に
亘るスパン長を有する補強梁が天井大梁に沿って形成
れる。
【0016】次に、4本の柱のうち屋内側に配置される
1本の柱が仮柱とされた通常の建物ユニットが、当該仮
柱が第1の特定建物ユニット及び第2の特定建物ユニッ
が備える仮柱に隣接して配置されるように配置し、当
該通常の建物ユニットの天井大梁とこれに隣接する第1
の補強梁乃至第3の補強梁とが接合される。
【0017】その後、第1の補強梁乃至第3の補強梁の
下側の所定位置に配置されている仮柱が取り除かれる。
その結果、ユニット建物に連続した広い居室空間が形成
される。
【0018】このように本発明によれば、補強梁を第1
の補強梁乃至第3の補強梁に分割し、第1の特定建物ユ
ニットの天井大梁に第1の補強梁を先付けすると共に第
2の特定建物ユニットの天井大梁に第2の補強梁を先付
(予め固定)し、更に当該第2の補強梁に第3の補強
梁を仮付け(仮固定)したので、従来のように施工現場
において長尺物かつ重量物である補強梁単体をクレーン
で吊り込んで天井梁間の間隙に挿入する作業が不要にな
る。
【0019】請求項4記載の本発明によれば、予め工場
内において、4本の柱のうち屋内側に配置される1本の
柱が仮柱とされた通常のユニットサイズの特定建物ユニ
ットの天井大梁にスパン長が当該天井大梁のスパン長
よりも短い第1の補強梁が先付け(予め固定)される。
さらに、当該第1の補強梁に当該特定建物ユニットのユ
ニットサイズと略同じスパン長を有する第2の補強梁が
仮付け(仮固定)される。ここまでが、工場作業にて行
われる。
【0020】次に、通常のユニットサイズの特定建物ユ
ニット、4本の柱のうち屋内側に配置される1本の柱が
仮柱とされたハーフユニットサイズの第1の通常建物ユ
ニット、及び4本の柱のうち屋内側に配置される1本の
柱が仮柱とされた通常のユニットサイズ及びハーフユニ
ットサイズの第2の通常建物ユニットが施工現場に搬入
される。施工現場では、特定建物ユニットと第1の通常
建物ユニットとが、各々が備える仮柱が屋内側で隣接し
て配置されるように相互に組付けられる。次いで、第2
の補強梁の第1の補強梁に対する仮付(仮固定)状態が
解除された後に、当該第2の補強梁が移動されて第1の
通常建物ユニットの特定建物ユニット及び第1の通常建
物ユニットの天井大梁に本付け(本固定)される。これ
により、第1の補強梁及び第2の補強梁によって、特定
建物ユニットの屋外側の柱から第2の特定建物ユニット
の屋外側の柱に亘るスパン長を有する補強梁が天井大梁
に沿って形成される。
【0021】次に、第2の通常建物ユニットが、当該仮
柱が特定建物ユニット及び第1の通常建物ユニットが備
える仮柱に隣接して配置されるように配置し、当該第2
の通常建物ユニットの天井大梁とこれに隣接する第1の
補強梁及び第2の補強梁とが接合される。
【0022】その後、第1の補強梁及び第2の補強梁の
下側の所定位置に配置されている仮柱が取り除かれる。
その結果、ユニット建物に連続した広い居室空間が形成
される。
【0023】このように本発明によれば、補強梁を第1
の補強梁と第2の補強梁とに分割し、特定建物ユニット
の天井大梁に第1の補強梁を先付け(予め固定)すると
共に当該第1の補強梁に第2の補強梁を仮付け(仮固
定)したので、従来のように施工現場において長尺物か
つ重量物である補強梁単体をクレーンで吊り込んで天井
梁間の間隙に挿入する作業が不要になる。
【0024】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕以下、図1〜図3を用いて、第1実施
形態について説明する。
【0025】図3には、4個の建物ユニット10〜16
が隣接して配置された状態が示されている。なお、本図
に示される建物ユニット10〜16はユニット建物18
の一階部分を構成するものであり、又本図ではユニット
躯体のみを図示し、他のパネル類(外壁パネル、天井パ
ネル、床パネル等)の図示は省略している。一方、図2
にはこれらの建物ユニット10〜16において妻方向に
沿う中央部を拡大した状態が示されている。
【0026】まず、これらの図を用いて、各建物ユニッ
ト10〜16の単体構成について簡単に説明しておく。
なお、説明に際しては、図3図示状態においてすべての
要素が図示されている建物ユニット16を代表例として
説明することにする。
【0027】建物ユニット16は、互いに平行に配置さ
れかつ断面コ字形とされた二組の天井大梁20、22を
備えており、これらの天井大梁20、22が矩形枠状に
組まれることにより天井フレームの外郭が構成されてい
る。また、建物ユニット16は、互いに平行に配置され
かつ断面コ字形とされた二組の床大梁24、26を備え
ており、これらの床大梁24、26が矩形枠状に組まれ
ることにより床フレームの外郭が構成されている。
【0028】互いに直交する天井大梁20、22の各端
部は角パイプである柱28の上端部の側面に接合されて
おり、同様に互いに直交する床大梁24、26の各端部
は当該柱28の下端部の側面に接合されている。さら
に、4本の柱28のうち、外壁設置面上に配置される3
本の柱28については非分割の柱が使用されているが、
屋内側に配置される柱28については天井大梁20、2
2の端部が接合される上側ジョイント部柱30と、床大
梁24、26の端部が接合される下側ジョイント部柱3
2と、これらの上側ジョイント部柱30と下側ジョイン
ト部柱32とを連結する中間部柱34と、に三分割され
ている。
【0029】さて、図2に示されるように、建物ユニッ
ト10〜16が配置された状態では、建物ユニット10
の天井大梁36と建物ユニット14の天井大梁38との
間並びに建物ユニット12の天井大梁40と建物ユニッ
ト16の天井大梁20との間に所定幅の間隙44が形成
されている。この間隙44へは、矩形断面の補強梁46
が配設されている。
【0030】図1に示されるように、上述した補強梁4
6は、第1補強梁48、第2補強梁50、及び第3補強
梁52といったの三つの梁要素に分割されている。第1
補強梁48は建物ユニット12の天井大梁40のスパン
長の約1/2の長さを有しており、一対のスペーサ5
4、56を介して当該天井大梁40における屋外側の柱
58側の側面にボルト・ナット等の固定手段によって予
め工場内において先付けされている。
【0031】同様に、第2補強梁50は建物ユニット1
0の天井大梁36のスパン長の約1/2の長さを有して
おり、一対のスペーサ60、62を介して当該天井大梁
36における屋外側の柱64側の側面にボルト・ナット
等の固定手段によって予め工場内において先付けされて
いる。
【0032】さらに、第2補強梁50の側面には、第3
補強梁52が建物ユニット10の天井大梁36及び建物
ユニット12の天井大梁40に沿って妻方向にスライド
可能に予め工場内において仮付けされている。なお、第
3補強梁52は、建物ユニット10のユニットサイズと
略同じスパン長を有している。また、第3補強梁52の
第2補強梁50への仮付手段の図示は省略するが、当該
仮付手段は、第3補強梁52を第2補強梁50に対して
取外し可能に仮付けするための仮付部と、第3補強梁5
2を第2補強梁50に沿って平行に移動させるガイド部
と、を含んで構成されている。
【0033】なお、上述した建物ユニット10の天井大
梁36における上側ジョイント部柱66に隣接する位置
及び建物ユニット12の天井大梁40における上側ジョ
イント部柱68に隣接する位置には、別のスペーサ7
0、72が配設されている。
【0034】次に、ユニット建物18の構築手順につい
て説明し、その説明を通して本実施形態の作用並びに効
果について説明する。
【0035】まず、予め工場内において、第1補強梁4
8が建物ユニット12の天井大梁40に一対のスペーサ
54、56を介してボルト・ナット等の固定手段によっ
て先付けされる。同様に、第2補強梁50が建物ユニッ
ト10の天井大梁36に一対のスペーサ60、62を介
してボルト・ナット等の固定手段によって先付けされ
る。さらに、第3補強梁52が、既に先付けされた第2
補強梁50に図示しない仮付手段によって仮付けされ
る。ここまでが、工場作業にて行われる。
【0036】次に、建物ユニット10、建物ユニット1
2、及び通常の建物ユニット14、16が施工現場に搬
入される。施工現場では、建物ユニット10と建物ユニ
ット12とが妻方向に隣接して配置される。次いで、第
3補強梁52の第2補強梁50に対する仮付状態が解除
された後に、図示しない仮付手段のガイド部によって当
該第3補強梁52が第1補強梁48と第2補強梁50と
の間へ平行移動(図1の矢印方向へスライド)される。
次いで、平行移動後の第3補強梁52は第1補強梁48
及び第2補強梁50に対して面一になるように配設され
る。次いで、第3補強梁52の長手方向両端部がスペー
サ56、62を共用して又長手方向中間部がスペーサ7
0、72を介してボルト・ナット等の固定手段によって
天井大梁36、40の側面に本付けされる。これによ
り、第1補強梁48乃至第3補強梁52が連続した補強
梁として建物ユニット10の天井大梁36及び建物ユニ
ット12の天井大梁40に沿って配設される。
【0037】次に、通常の建物ユニット14、16が建
物ユニット10、12に対して桁方向に隣接して配置さ
れる。次いで、第1補強梁48と建物ユニット16の天
井大梁20とがスペーサ74、76を介してボルト・ナ
ット等の固定手段によって相互に接合されると共に、第
2補強梁50と建物ユニット14の天井大梁38とがス
ペーサ78、80を介してボルト・ナット等の固定手段
によって相互に接合される。さらに、第3補強梁52と
建物ユニット14、16の天井大梁38、20とがスペ
ーサ80、82、84、76を介してボルト・ナット等
の固定手段によって相互に接合される。これにより、中
間部柱86、88、90、34の設置が省略される部分
に第3補強梁52が妻方向に掛け渡されることになり、
各建物ユニット10〜16の上側ジョイント部柱66、
68、96、30付近の剛性が確保される。
【0038】その後、図2に示される如く、各建物ユニ
ット10〜16の仮柱である中間部柱86、88、9
0、34が取り除かれる。その結果、ユニット建物18
の内部空間(居室空間)98が拡大される。
【0039】このように本実施形態によれば、補強梁4
6を第1補強梁48乃至第3補強梁52に三分割し、建
物ユニット12の天井大梁40に第1補強梁48を先付
けすると共に建物ユニット10の天井大梁36に第2補
強梁50を先付けし、更に当該第2補強梁50に第3補
強梁52を仮付けしたので、従来のように施工現場にお
いて長尺物かつ重量物である補強梁単体をクレーンで吊
り込んで天井大梁間の間隙に挿入する作業が不要にな
る。その結果、本実施形態によれば、施工現場における
作業効率を向上させることができる。
【0040】さらに、本実施形態では、補強梁46が三
分割されて予め建物ユニット10、12に一体化されて
いるため、従来のように補強梁を単体で工場から施工現
場に搬送する必要がなくなる。このため、ユニット建物
18を構築するために要求される搬送回数を削減するこ
とができる。従って、搬送効率を向上させることができ
る。 〔第2実施形態〕以下、図4〜図6を用いて、第2実施
形態について説明する。なお、前述した実施形態と同一
構成部分については、同一番号を付してその説明を省略
する。
【0041】図6に示されるように、本実施形態におい
ても、ユニット建物100が4個の建物ユニット102
〜108によって構成されている。但し、本実施形態で
は、図上において手前側に配置された建物ユニット10
4、108が、ハーフユニットとされている。
【0042】図5に示されるように、建物ユニット10
2〜108が配置された状態では、建物ユニット102
の天井大梁110と建物ユニット106の天井大梁11
2との間並びに建物ユニット104の天井大梁114と
建物ユニット108の天井大梁116との間に所定幅の
間隙118が形成されている。この間隙118へは、矩
形断面の補強梁120が配設されている。
【0043】ここで、図4に示されるように、この補強
梁120は、第1補強梁122及び第2補強梁124と
いった二つの梁要素に分割されている。第1補強梁12
2は建物ユニット102の天井大梁110のスパン長の
約1/2の長さを有しており、一対のスペーサ126、
128を介して当該天井大梁110における柱130側
の側面にボルト・ナット等の固定手段によって予め工場
内において先付けされている。
【0044】さらに、第1補強梁122の側面には、第
2補強梁124が前述した図示しない仮付手段によって
建物ユニット102の天井大梁110に沿って妻方向に
スライド可能に予め工場内において仮付けされている。
なお、第2補強梁124は、建物ユニット102の天井
大梁110のスパン長と略同一のスパン長(具体的に
は、「天井大梁110の1/2スパン長+上側ジョイン
ト部柱132、134の幅方向寸法+天井大梁114の
スパン長」に略一致するスパン長)を有している。
【0045】なお、上述した建物ユニット102の天井
大梁110における上側ジョイント部柱132に隣接す
る位置及び建物ユニット104の天井大梁114におけ
る上側ジョイント部柱134に隣接する位置並びに天井
大梁114における屋外側の柱136に隣接する位置に
は、別のスペーサ138、140、142が配設されて
いる。
【0046】次に、ユニット建物100の構築手順につ
いて説明し、その説明を通して本実施形態の作用並びに
効果について説明する。
【0047】まず、予め工場内において、第1補強梁1
22が建物ユニット102の天井大梁110に一対のス
ペーサ126、128を介してボルト・ナット等の固定
手段によって先付けされる。さらに、第2補強梁124
が、既に先付けされた第1補強梁122に図示しない仮
付手段によって仮付けされる。ここまでが、工場作業に
て行われる。
【0048】次に、建物ユニット102〜108が施工
現場に搬入される。施工現場では、建物ユニット102
とハーフユニットである建物ユニット104とが妻方向
に隣接して配置される。次いで、第2補強梁124の第
1補強梁122に対する仮付状態が解除された後に、図
示しない仮付手段のガイド部によって、当該第2補強梁
124が建物ユニット104の天井大梁114側へ平行
移動(図4の矢印方向へスライド)される。次いで、第
2補強梁124の長手方向の一端部が天井大梁110の
スペーサ128を共用して、又長手方向の他端部が天井
大梁114のスペーサ142を介して、更に長手方向中
間部がスペーサ138、140を介してボルト・ナット
等の固定手段によって天井大梁110、114の側面に
本付けされる。これにより、第1補強梁122及び第2
補強梁124が連続した補強梁120として建物ユニッ
ト102の天井大梁110及び建物ユニット104の天
井大梁114に沿って配設される。
【0049】次に、残りの建物ユニット106、108
が建物ユニット102、104に対して桁方向に隣接し
て配置される。次いで、第1補強梁122と建物ユニッ
ト106の天井大梁112とが一対のスペーサ144、
146を介してボルト・ナット等の固定手段によって相
互に接合される。さらに、第2補強梁124と建物ユニ
ット106、108の天井大梁112、116とがスペ
ーサ146、148、150、152を介してボルト・
ナット等の固定手段によって相互に接合される。これに
より、中間部柱154、156、158、160の設置
が省略される部分に第2補強梁124が妻方向に掛け渡
されることになり、各建物ユニット102〜108の上
側ジョイント部柱132、134、162、164付近
の剛性が確保される。
【0050】その後、図5に示される如く、各建物ユニ
ット102〜108の仮柱である中間部柱154、15
6、158、160が取り除かれる。その結果、ユニッ
ト建物100の内部空間(居室空間)166が拡大され
る。
【0051】このように本実施形態によれば、補強梁1
20を第1補強梁122と第2補強梁124とに二分割
し、建物ユニット102の天井大梁110に第1補強梁
122を先付けすると共に、当該第1補強梁122に第
2補強梁124を仮付けしたので、従来のように施工現
場において長尺物かつ重量物である補強梁単体をクレー
ンで吊り込んで天井大梁間の間隙に挿入する作業が不要
になる。その結果、本実施形態によっても、施工現場に
おける作業効率を向上させることができる。
【0052】さらに、本実施形態では、補強梁120が
二分割されて予め建物ユニット102、104に一体化
されているため、従来のように補強梁を単体で工場から
施工現場に搬送する必要がなくなる。このため、ユニッ
ト建物100を構築するために要求される搬送回数を削
減することができる。従って、搬送効率を向上させるこ
とができる。
【0053】なお、上述した各実施形態では、4個の建
物ユニット10〜16、102〜108を使った場合を
例にして説明したが、使用するユニット個数はこれに限
らず、種々の場合について本発明は適用可能である。す
なわち、ユニットサイズによっては、2個の建物ユニッ
トを使った場合や3個の建物ユニットを使った場合、或
いは5個以上の建物ユニットを使った場合においても、
本発明は適用可能である。
【0054】また、第1実施形態の第3補強梁、第2実
施形態の第2補強梁は、それぞれ他の補強梁に仮付けさ
れているが、仮付位置は補強梁に限定されず、建物ユニ
ットの他の適宜位置に仮付けしてもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の本発
明に係るユニット建物は、各建物ユニットの仮柱が屋内
側で隣接して配置されるように第1の特定建物ユニッ
ト、第2の特定建物ユニット、及び通常の建物ユニット
が隣接して配置されると共に、第3の補強梁の仮固定状
態の解除後に第1の補強梁と第2の補強梁との間に第3
の補強梁が配置されて第1の特定建物ユニット及び第2
の特定建物ユニットの各天井大梁に本固定されかつ通常
の建物ユニットの天井大梁とこれに隣接する第1の補強
梁乃至第3の補強梁とが接合されることにより、第1の
補強梁乃至第3の補強梁によって第1の特定建物ユニッ
トの屋外側の柱から第2の特定建物ユニットの屋外側の
柱に亘るスパン長を有する補強梁が形成され、さらに、
第1の補強梁乃至第3の補強梁の下側の所定位置に配置
されている各仮柱を取り除くことにより、連続した広い
居室空間が形成される構成としたので、施工現場におい
て補強梁単体をクレーンで吊り込んで間隙に挿入する作
業を廃止することができ、その結果、施工現場における
作業効率を向上させることができるという優れた効果を
有する。請求項2記載の本発明に係るユニット建物は、
各建物ユニットの仮柱が屋内側で隣接して配置されるよ
うに特定建物ユニット、第1の通常建物ユニット、及び
第2の通常建物ユニットが隣接して配置されると共に、
第2の補強梁の仮固定状態の解除後に第1の補強梁の長
手方向に連続して第2の補強梁が配置されて特定建物ユ
ニット及び第1の通常建物ユニットの各天井大梁に本固
定されかつ第2の通常建物ユニットの天井大梁とこれに
隣接する第1の補強梁及び第2の補強梁とが接合される
ことにより、第1の補強梁及び第2の補強梁によって特
定建物ユニットの屋外側の柱から第1の通常建物ユニッ
トの屋外側の柱に亘るスパン長を有する補強梁が形成さ
れ、さらに、第1の補強梁乃至第3の補強梁の下側の所
定位置に配置されている各仮柱を取り除くことにより、
連続した広い居室空間が形成される構成としたので、
工現場において補強梁単体をクレーンで吊り込んで間隙
に挿入する作業を廃止することができ、その結果、施工
現場における作業効率を向上させることができるという
優れた効果を有する。
【0056】請求項3記載の本発明に係るユニット建物
の構築方法は、予め工場内において、4本の柱のうち屋
内側に配置される1本の柱が仮柱とされた第1の特定建
物ユニットの天井大梁にスパン長が当該天井大梁のスパ
ン長よりも短い第1の補強梁を先固定し、さらに、4本
の柱のうち屋内側に配置される1本の柱が仮柱とされた
第2の特定建物ユニットの天井大梁にスパン長が当該天
井大梁のスパン長よりも短い第2の補強梁を先固定する
と共に、当該第2の補強梁に前記建物ユニットのユニッ
トサイズと略同じスパン長を有する第3の補強梁を仮
し、施工現場において、第1の特定建物ユニットと第
2の特定建物ユニットとを各々が備える仮柱が屋内側で
隣接して配置されるように相互に組付けると共に、第3
の補強梁の仮固定状態を解除した後に当該第3の補強梁
を移動させて第1の補強梁と第2の補強梁との間に位置
する第1の特定建物ユニット及び第2の特定建物ユニッ
トの各天井大梁に本固定することにより、第1の補強梁
乃至第3の補強梁によって第1の特定建物ユニットの屋
外側の柱から第2の特定建物ユニットの屋外側の柱に亘
るスパン長を有する補強梁を形成し、次いで、4本の柱
のうち屋内側に配置される1本の柱が仮柱とされた通常
の建物ユニットを、当該仮柱が第1の特定建物ユニット
及び第2の特定建物ユニットが備える仮柱に隣接して配
されるように配置し、当該通常の建物ユニットの天井
大梁とこれに隣接する第1の補強梁乃至第3の補強梁と
を接合し、その後、第1の補強梁乃至第3の補強梁の下
側の所定位置に配置されている仮柱を取り除くことに
より、連続した広い居室空間を形成する方法としたの
で、従来のように施工現場において長尺物かつ重量物で
ある補強梁単体をクレーンで吊り込んで天井梁間の間隙
に挿入する作業を廃止することができ、その結果、施工
現場における作業効率を向上させることができるという
優れた効果を有する。
【0057】請求項4記載の本発明に係るユニット建物
の構築方法は、予め工場内において、4本の柱のうち屋
内側に配置される1本の柱が仮柱とされた通常のユニッ
トサイズの特定建物ユニットの天井大梁にスパン長が当
該天井大梁よりも短い第1の補強梁を先固定すると共
に、当該第1の補強梁に当該特定建物ユニットのユニッ
トサイズと略同じスパン長を有する第2の補強梁を仮
し、施工現場において、特定建物ユニットと4本の柱
のうち屋内側に配置される1本の柱が仮柱とされたハー
フユニットサイズの第1の通常建物ユニットとを各々が
備える仮柱が屋内側で隣接して配置されるように相互に
組付けると共に、第2の補強梁の仮固定状態を解除した
後に当該第2の補強梁を移動させて特定建物ユニット及
び第1の通常建物ユニットの各天井大梁に本固定するこ
とにより、第1の補強梁及び第2の補強梁によって特定
建物ユニットの屋外側の柱から第1の通常建物ユニット
の屋外側の柱に亘るスパン長を有する補強梁を形成し、
次いで、4本の柱のうち屋内側に配置される1本の柱
が仮柱とされた通常のユニットサイズ及びハーフユニッ
トサイズの第2の通常建物ユニットを、当該仮柱が特定
建物ユニット及び第1の通常建物ユニットが備える仮柱
隣接して配置されるように配置し、当該第2の通常建
物ユニットの天井大梁とこれに隣接する第1の補強梁及
び第2の補強梁とを接合し、その後、第1の補強梁及び
第2の補強梁の下側の所定位置に配置されている仮柱
を取り除くことにより、連続した広い居室空間を形成す
方法としたので、請求項2記載の発明と同様に、従来
のように施工現場において長尺物かつ重量物である補強
梁単体をクレーンで吊り込んで天井梁間の間隙に挿入す
る作業を廃止することができ、その結果、施工現場にお
ける作業効率を向上させることができるという優れた効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係り、三分割された補強梁が天
井大梁に先付け、仮付けされた状態を示す要部拡大斜視
図である。
【図2】第1補強梁乃至第3補強梁の設置が完了し、中
間部柱が取り除かれた状態を示す要部拡大斜視図であ
る。
【図3】第1実施形態に係るユニット建物の概略斜視図
である。
【図4】第2実施形態に係り、二分割された補強梁が天
井大梁に先付け、仮付けされた状態を示す要部拡大斜視
図である。
【図5】第1補強梁及び第2補強梁の設置が完了し、中
間部柱が取り除かれた状態を示す要部拡大斜視図であ
る。
【図6】第2実施形態に係るユニット建物の概略斜視図
である。
【図7】従来例に係るユニット建物の概略斜視図であ
る。
【図8】天井大梁間の隙間に非分割の補強梁が吊り込ま
れて挿入される様子を示す要部拡大斜視図である。
【図9】補強梁の設置が完了し、中間部柱が取り除かれ
た状態を示す要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
10 建物ユニット(第2の特定建物ユニット) 12 建物ユニット(第1の特定建物ユニット) 14 建物ユニット(通常の建物ユニット) 16 建物ユニット(通常の建物ユニット) 18 ユニット建物 20 天井大梁 34 中間部柱(仮柱) 36 天井大梁 38 天井大梁 40 天井大梁 44 間隙 46 補強梁 48 第1補強梁(梁要素) 50 第2補強梁(梁要素) 52 第3補強梁(梁要素) 86 中間部柱(仮柱) 88 中間部柱(仮柱) 90 中間部柱(仮柱) 98 内部空間 100 ユニット建物 102 建物ユニット(特定建物ユニット) 104 建物ユニット(第1の通常建物ユニット) 106 建物ユニット(第2の通常建物ユニット) 108 建物ユニット(第2の通常建物ユニット) 110 天井大梁 112 天井大梁 114 天井大梁 116 天井大梁 118 間隙 120 補強梁 122 第1補強梁(梁要素) 124 第2補強梁(梁要素) 154 中間部柱(仮柱) 156 中間部柱(仮柱) 158 中間部柱(仮柱) 160 中間部柱(仮柱) 166 内部空間

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4本の柱のうち屋内側に配置される1本
    の柱が仮柱とされ、更に予め工場内において天井大梁に
    当該天井大梁のスパン長よりも短い第1の補強梁が先固
    定された第1の特定建物ユニットと、 4本の柱のうち屋内側に配置される1本の柱が仮柱とさ
    れ、更に予め工場内において天井大梁に当該天井大梁の
    スパン長よりも短い第2の補強梁が先固定され、かつ当
    該第2の補強梁にユニットサイズと略同じスパン長を有
    する第3の補強梁が仮固定された第2の特定建物ユニッ
    トと、 4本の柱のうち屋内側に配置される1本の柱が仮柱とさ
    れた通常の建物ユニットと、 を含んで構成され、 各建物ユニットの仮柱が屋内側で隣接して配置されるよ
    うに第1の特定建物ユニット、第2の特定建物ユニッ
    ト、及び通常の建物ユニットが隣接して配置されると共
    に、 第3の補強梁の仮固定状態の解除後に第1の補強梁と第
    2の補強梁との間に第3の補強梁が配置されて第1の特
    定建物ユニット及び第2の特定建物ユニットの各天井大
    梁に本固定されかつ通常の建物ユニットの天井大梁とこ
    れに隣接する第1の補強梁乃至第3の補強梁とが接合さ
    れることにより、第1の補強梁乃至第3の補強梁によっ
    て第1の特定建物ユニットの屋外側の柱から第2の特定
    建物ユニットの屋外側の柱に亘るスパン長を有する補強
    梁が形成され、 さらに、第1の補強梁乃至第3の補強梁の下側の所定位
    置に配置されている各仮柱を取り除くことにより、連続
    した広い居室空間が形成される、 ことを特徴とするユニット建物。
  2. 【請求項2】 4本の柱のうち屋内側に配置される1本
    の柱が仮柱とされ、更に予め工場内において天井大梁に
    当該天井大梁のスパン長よりも短い第1の補強梁が先固
    定され、かつ当該第1の補強梁にユニットサイズと略同
    じスパン長を有する第2の補強梁が仮固定された通常の
    ユニットサイズの特定建物ユニットと、 4本の柱のうち屋内側に配置される1本の柱が仮柱とさ
    れたハーフユニットサイズの第1の通常建物ユニット
    と、 4本の柱のうち屋内側に配置される1本の柱が仮柱とさ
    れた通常のユニットサイズ及びハーフユニットサイズの
    第2の通常建物ユニットと、 を含んで構成され、 各建物ユニットの仮柱が屋内側で隣接して配置されるよ
    うに特定建物ユニット、第1の通常建物ユニット、及び
    第2の通常建物ユニットが隣接して配置されると共に、 第2の補強梁の仮固定状態の解除後に第1の補強梁の長
    手方向に連続して第2の補強梁が配置されて特定建物ユ
    ニット及び第1の通常建物ユニットの各天井大梁に本固
    定されかつ第2の通常建物ユニットの天井大梁とこれに
    隣接する第1の補強梁及び第2の補強梁とが接合される
    ことにより、第1の補強梁及び第2の補強梁によって特
    定建物ユニットの屋外側の柱から第1の通常建物ユニッ
    トの屋外側の柱に亘るスパン長を有する補強梁が形成さ
    れ、 さらに、第1の補強梁及び第2の補強梁の下側の所定位
    置に配置されている各仮柱を取り除くことにより、連続
    した広い居室空間が形成される、 ことを特徴とするユニット建物。
  3. 【請求項3】 予め工場内において、4本の柱のうち屋
    内側に配置される1本の柱が仮柱とされた第1の特定建
    物ユニットの天井大梁にスパン長が当該天井大梁のスパ
    ン長よりも短い第1の補強梁を先固定し、 さらに、4本の柱のうち屋内側に配置される1本の柱が
    仮柱とされた第2の特定建物ユニットの天井大梁にスパ
    ン長が当該天井大梁のスパン長よりも短い第2の補強梁
    を先固定すると共に、当該第2の補強梁に前記建物ユニ
    ットのユニットサイズと略同じスパン長を有する第3の
    補強梁を仮固定し、 施工現場において、第1の特定建物ユニットと第2の特
    定建物ユニットとを各々が備える仮柱が屋内側で隣接し
    て配置されるように相互に組付けると共に、第3の補強
    梁の仮 状態を解除した後に当該第3の補強梁を移動
    させて第1の補強梁と第2の補強梁との間に位置する第
    1の特定建物ユニット及び第2の特定建物ユニットの各
    天井大梁に本固定することにより、第1の補強梁乃至第
    3の補強梁によって第1の特定建物ユニットの屋外側の
    柱から第2の特定建物ユニットの屋外側の柱に亘るスパ
    ン長を有する補強梁を形成し、 次いで、4本の柱のうち屋内側に配置される1本の柱が
    仮柱とされた通常の建物ユニットを、当該仮柱が第1の
    特定建物ユニット及び第2の特定建物ユニットが備える
    仮柱に隣接して配置されるように配置し、当該通常の建
    物ユニットの天井大梁とこれに隣接する第1の補強梁乃
    至第3の補強梁とを接合し、 その後、第1の補強梁乃至第3の補強梁の下側の所定位
    置に配置されている仮柱を取り除くことにより、連続
    した広い居室空間を形成する、 ことを特徴とするユニット建物の構築方法。
  4. 【請求項4】 予め工場内において、4本の柱のうち屋
    内側に配置される1本の柱が仮柱とされた通常のユニッ
    トサイズの特定建物ユニットの天井大梁にスパン長が当
    該天井大梁よりも短い第1の補強梁を先固定すると共
    に、当該第1の補強梁に当該特定建物ユニットのユニッ
    トサイズと略同じスパン長を有する第2の補強梁を仮
    し、 施工現場において、特定建物ユニットと4本の柱のうち
    屋内側に配置される1本の柱が仮柱とされたハーフユニ
    ットサイズの第1の通常建物ユニットとを各々が備える
    仮柱が屋内側で隣接して配置されるように相互に組付け
    と共に、第2の補強梁の仮固定状態を解除した後に当
    該第2の補強梁を移動させて特定建物ユニット及び第1
    の通常建物ユニットの各天井大梁に本固定することによ
    り、第1の補強梁及び第2の補強梁によって特定建物ユ
    ニットの屋外側の柱から第1の通常建物ユニットの屋外
    側の柱に亘るスパン長を有する補強梁を形成し、 次いで、4本の柱のうち屋内側に配置される1本の柱が
    仮柱とされた通常のユニットサイズ及びハーフユニット
    サイズの第2の通常建物ユニットを、当該仮柱が特定建
    物ユニット及び第1の通常建物ユニットが備える仮柱に
    隣接して配置されるように配置し、当該第2の通常建物
    ユニットの天井大梁とこれに隣接する第1の補強梁及び
    第2の補強梁とを接合し、 その後、第1の補強梁及び第2の補強梁の下側の所定位
    置に配置されている仮柱を取り除くことにより、連続
    した広い居室空間を形成する、 ことを特徴とするユニット建物の構築方法。
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