JP3536260B2 - シートパッドおよびその製造方法 - Google Patents
シートパッドおよびその製造方法Info
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
トに用いられるシートパッドおよびその製造方法に関す
る。
ては、シートの外観、品質の優劣の判断基準として、
シートクッション、シートバックのシートサイドのコー
ナー部のカバー張り上がり状態、シートバックボード
との合わせ部の出来栄え、がある。従来、上記の基準に
よる品質を向上させるという要求に対しては、サイド部
のパッド(一般にウレンタンフォームからなる)の硬度
を高くすることで対応してきた(特開平1−29958
0号公報、および特開平1−299581号公報参
照)。
公報に開示されている従来技術においては、カバーの張
り力に負けないだけの十分な硬度を確保することが困難
であり、シートの品質、とくに高級感を出すのには満足
すべきものとはいえない。たとえばシートバックの両サ
イド前面に、他の部分よりも高いサイド部を形成した場
合、この部分を構成しているパッドの上にカバーが強く
貼られると、このカバーの張力に耐えられずに圧縮され
て変形し、コーナー部の形状がシャープにならず、また
カバーの縫線が蛇行するという欠陥を生じるという問題
点があった。またバッックボードとの合わせ部に、バッ
ックボードの係合縁部を収容するための凹所を形成した
場合、カバーの張力により、この凹所に隣接するコーナ
ー部がつぶされ、バッックボードとの合わせ部の見栄え
が低下する。
であり、カバーの張力による好ましくない変形を確実に
防止し、確実な品質の向上ならびに安定化が図れるとと
もに、コストの低減も実現できるシートパッドおよびそ
の製造方法を提供することを目的とするものである。
め、本発明に係るシートパッドは、ニードルパンチを施
した高密度側とニードルパンチが施されていない低密度
側とを有し、ウレタンを含浸させて高硬度としたポリエ
ステル綿が、前記高密度側を外側にしてサイド部に一体
的に取り付けられていることを特徴とするものである。
また、本発明によるシートパッドの製造方法は、ニード
ルパンチを施した高密度側とニードルパンチが施されて
いない低密度側とを有したポリエステル綿における前記
高密度側を面ファスナーにより治具に取り付け、発泡モ
ールド内におけるシートパッドのサイド部に対応した位
置に、治具が外側、ポリエステル綿が内側となるように
治具を配置し、発泡モールド内でウレタンを発泡成形す
ることによりポリエステル綿にウレタンを含浸させて高
硬度とし、成形品を脱型した後、前記治具を取り外すこ
とを特徴とするものである。
側とニードルパンチが施されていない低密度側とを有
し、ウレタンを含浸させて高硬度としたポリエステル綿
によってシートパッドのサイド部が構成されることにな
り、その上に大きい張力でカバーが張られてもその張力
に負けることがなく、コーナー部の形状がシャープで見
栄えのよいものとなる。
る。図1は、本発明の一実施例によるシートパッドを示
す斜視図、図2は図1のA−A線における部分断面図で
ある。図1に示すシートパッドBは、自動車用シートの
シートバックのためのもので、中央部1の両側に、所定
の高さで隆起するサイド部2が形成されている。
の外方端に配置された高硬度の補強部材3を有してい
る。この補強部材3はポリエステル綿にウレタンを含浸
させることにより高硬度としたものである。ポリエステ
ル綿としては、ニードルパンチを施すことにより高密度
となった高密度側と、ニードルパンチを施さないままの
低密度側とを有したものが使用される。この処理が行わ
れたポリエステル綿にウレタンを含浸させることにより
高硬度として補強部材3としている。このような構造の
シートパッドBは、その表面に強い張力でカバー材が張
られても、その高い硬度のために、張力に負けて変形す
ることがなく、サイド部のコーナー部の形状をシャープ
に保つことができる。
法について図3、図4および図5を参照して説明する。
図3は、シートバックのサイド部に適合する所定の形状
の板状に成形された部材31と、この部材31を面ファ
スナー4を介して着脱可能に取り付けるための板状治具
5とを示している。この部材31と治具5からなるアッ
センブリは、1つのシートパッドについて2個用意さ
れ、図4に示すような発泡モールド6内におけるシート
パッドのサイド部に対応した位置にセットされる。この
場合、図4に示すように、治具5が外側で、部材31が
内側となるようにセットされる。部材31はニードルパ
ンチを施した高密度側とニードルパンチが施されていな
い低密度側とを有したポリエステル綿で構成されてお
り、剛性の低い材料からなっているので、単独では発泡
モールド6内の所定の位置に保持することは容易でない
が、これは高密度側が面ファスナー4を介して治具5に
支持された状態でセットされるので、作業性もよく、ま
た位置精度も高く保たれる。尚、ポリエステル綿は太さ
は6〜20デニールとし、綿の目付量は200〜400
g/m2が好ましい。
からウレタン基材を注入し、発泡モールド6の空間を充
填するように発泡させる。この発泡過程において、ウレ
タン基材はその流動性によって部材31に含浸し、つい
で固化する。ウレタンが固化した後、発泡モールド6か
ら成形品を取り出し、図5に示すように、サイド部両側
に取り付けられている治具5を取り外す。治具5は面フ
ァスナー4により部材31に取り付けられているだけで
あるので、その取り外しは容易である。以上の操作によ
り、図1に示した構造のシートパッドBを製造すること
ができる。
ニードルパンチを施した高密度側とニードルパンチが施
されていない低密度側とを有し、ウレタンを含浸させて
高硬度としたポリエステル綿が、高密度側を外側にして
サイド部に一体的に取り付けられているため、カバーが
高い張力で張られても、この張力に負けることがなく、
サイドコーナー部をシャープな形状にできるとともに、
カバーの縫線が蛇行するという不都合も生じない。また
バックボードとの合わせ部の段差がなくなって見栄えが
悪くなるということもない。また本発明の製造方法によ
れば、上記のようなシートパッドを製造する工程の作業
性が改善され、また高い加工精度が得られる。
である。
支持する治具を示す斜視図である。
るための発泡モールドを示す斜視図である。
状態を示す斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ニードルパンチを施した高密度側とニー
ドルパンチが施されていない低密度側とを有し、ウレタ
ンを含浸させて高硬度としたポリエステル綿が、前記高
密度側を外側にしてサイド部に一体的に取り付けられて
いることを特徴とするシートパッド。 - 【請求項2】 ニードルパンチを施した高密度側とニー
ドルパンチが施されていない低密度側とを有したポリエ
ステル綿における前記高密度側を面ファスナーにより治
具に取り付け、発泡モールド内におけるシートパッドの
サイド部に対応した位置に、治具が外側、ポリエステル
綿が内側となるように治具を配置し、発泡モールド内で
ウレタンを発泡成形することによりポリエステル綿にウ
レタンを含浸させて高硬度とし、成形品を脱型した後、
前記治具を取り外すことを特徴とするシートパッドの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28618793A JP3536260B2 (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | シートパッドおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28618793A JP3536260B2 (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | シートパッドおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07117060A JPH07117060A (ja) | 1995-05-09 |
JP3536260B2 true JP3536260B2 (ja) | 2004-06-07 |
Family
ID=17701080
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28618793A Expired - Fee Related JP3536260B2 (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | シートパッドおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3536260B2 (ja) |
-
1993
- 1993-10-22 JP JP28618793A patent/JP3536260B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07117060A (ja) | 1995-05-09 |
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