JP3535397B2 - 建設機械の運転席装置 - Google Patents

建設機械の運転席装置

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JP3535397B2 JP34299898A JP34299898A JP3535397B2 JP 3535397 B2 JP3535397 B2 JP 3535397B2 JP 34299898 A JP34299898 A JP 34299898A JP 34299898 A JP34299898 A JP 34299898A JP 3535397 B2 JP3535397 B2 JP 3535397B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン、ホイールローダ等の運転室に用いて
好適な建設機械の運転席装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、土砂等の掘削作業を行う油圧シ
ョベル、または高所への資材運搬作業等を行う油圧クレ
ーン等の建設機械には、運転室を画成するキャブが設け
られ、該キャブ内には運転者が着座する運転席装置が設
置されている(例えば、特開平8−282437号公
報)。
【0003】そして、この種の従来技術による建設機械
の運転席装置は、建設機械のキャブ内に位置して床板上
に設けられた座席支持体と、該座席支持体上に設けられ
背面側に背当て部を有した座席シートと、前記座席支持
体の左,右両側部にそれぞれ取付けられ該座席シート上
で互いに連結される長尺,短尺なシートベルト部とによ
って大略構成されている。この場合、長尺なシートベル
ト部には先端側に連結金具が設けられ、短尺なシートベ
ルト部には先端側に前記連結金具用のバックル部が設け
られている。
【0004】そして、建設機械の運転者は、座席シート
に着座したときに、シートベルトを装着するために、一
方の連結金具を他方のバックル部に連結し、運転者自身
を座席シート上に拘束させることによって、作業時や走
行時の安全性を確保するようにしている。また、運転者
が座席シートから離れるときには、シートベルト部の装
着を解除するために前記連結金具をバックル部から分離
させるものである。
【0005】しかし、シートベルトを解除した状態で、
シートベルト部をそのまま放置すると、例えば、運転者
が座席シートから立上がったとき等に、長尺なシートベ
ルト部が連結金具と共に床板上に滑り落ち、例えばレバ
ースタンドと座席シートとの間にシートベルト部が入り
込むことがある。
【0006】そこで、従来技術による運転席装置では、
座席シートの左,右両側に配設された左,右のレバース
タンドに着目し、これらのレバースタンドのうち一方の
レバースタンドに掛止め部を設け、この掛止め部に長尺
なシートベルト部の連結金具を掛止めする構成としてい
る。そして、運転者が座席シートから立上がる時等に長
尺なシートベルト部をレバースタンドに掛止めしておく
ことにより、該シートベルト部が床板側に落下し、レバ
ースタンドと座席シートとの間に入り込んでしまうのを
防止するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来技術に
よる運転席装置では、座席支持体に対して座席シートを
前,後方向に移動させるスライド機構、座席シートの背
当て部の角度を変えるリクライニング機構等を備え、こ
れらを操作することにより運転者は座席の位置、姿勢を
変え、作業時や走行時の操作性を向上させるようにして
いる。
【0008】しかし、運転席装置の各機構を操作して座
席シート、背当て部の位置を変更した場合には、レバー
スタンドに設けた掛止め部と座席シートとの相対位置が
変化することにより、運転者の手が掛止め部に届きにく
くなったり、またはレバースタンドの掛止め部が座席シ
ート上の運転者から見ずらい位置に隠れてしまうことが
ある。
【0009】このため、従来技術では、運転者が長尺な
シートベルト部をレバースタンドに対して掛止めした
り、取外したりするときに、レバースタンド側に設けた
掛止め部の位置を確認するのに余分な手間がかかり、運
転者の負担を必ずしも軽減できないという問題がある。
【0010】特に、運転席装置には、背当て部の左,右
両側部にアームレストが設けられているから、座席シー
トに着座した運転者とレバースタンドとの間に、このア
ームレストが介在してしまう。このため、従来技術で
は、運転者がシートベルト部の連結金具を掛止め部に対
して掛止めしたり、取外したりするときにアームレスト
が邪魔になって、この作業を容易に行うことができない
という問題がある。
【0011】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はシートベルト部を背当て部の所
定位置に掛止めすることにより、シートベルトの装着性
を向上できるようにした建設機械の運転席装置を提供す
ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、建設機械のキャブ内に位置
して床板上に設けられた座席支持体と、該座席支持体上
に設けられ背面側に背当て部を有した座席シートと、前
記座席支持体の左,右両側部にそれぞれ取付けられ該座
席シート上で互いに連結される長尺,短尺なシートベル
ト部とからなる建設機械の運転席装置において、前記座
席シートには背当て部の左,右両側部にそれぞれアーム
レストを取付けるためのブラケットを設け、これら左,
右のブラケットのうち一方のブラケットにはアームレス
トよりも下側に位置して各シートベルト部のうち少なく
とも長尺なシートベルト部を掛止めする止め具を設けた
ことを特徴とする。
【0013】このような構成としたことにより、例えば
運転者は、座席シートから立上るためにシートベルト部
を分離してシートベルトの装着を解除し、長尺なシート
ベルト部を背当て部側に設けた止め具に掛止し、長尺な
シートベルト部が座席シートから床板上に落下するのを
防止する。一方、運転者は、座席シート上に着座し、各
シートベルト部を連結してシートベルトを装着するとき
には、長尺なシートベルト部を前記止め具から取外すこ
とによって、両者を容易に連結することができる。
【0014】しかも、止め具は座席シートの背当て部側
に設けているから、座席シート、背当て部の位置を変更
した場合でも、座席シートと止め具との相対位置を固定
して運転者が容易に手の届く位置にでき、止め具に対し
てシートベルト部の掛止め、取外しを容易に行い、該止
め具を使い易くすることができる。
【0015】
【0016】また、アームレストは座席シートに着座し
た運転者と止め具との間には介在せず、運転者は、アー
ムレストよりも下側に位置した止め具を用いることによ
りシートベルト部の掛止め、取外しを容易に行うことが
できる。
【0017】請求項の発明は、止め具は、ばね性を有
する金属板を折曲げることにより形成され、ブラケット
に固定される固定部と、該固定部から上側に延び長尺な
シートベルト部を掛止めする屈曲部とにより構成してい
る。
【0018】このような構成としたことにより、シート
ベルト部を止め具に掛止めするときには、固定部から上
側に延びる屈曲部の弾性力に抗してシートベルト部を掛
止めする。これにより、止め具にシートベルト部を掛止
めした状態では、この屈曲部の弾性力によって、該止め
具からシートベルト部が不用意に外れるのを防止して抜
止め状態に保持することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
建設機械の運転席装置を油圧ショベルに適用した場合を
例に挙げ、図1ないし図7を参照して説明する。
【0020】1は下部走行体、2は該下部走行体1上に
旋回装置(図示せず)を介して旋回可能に搭載された上
部旋回体で、該上部旋回体2は、骨組構造をなす本体フ
レームとしての旋回フレーム3と、該旋回フレーム3上
に設けられた機械室を画成する建屋カバー4、運転室を
画成するキャブ5およびカウンタウエイト6とから大略
構成され、前記旋回フレーム3の前部側には後述する作
業装置7が設けられている。
【0021】7は上部旋回体2の前部に設けられた作業
装置で、該作業装置7は、旋回フレーム3の前部側に固
着された取付ブラケット(図示せず)に俯仰動可能に設
けられたブーム8と、該ブーム8の先端側に俯仰動可能
に設けられたアーム9と、該アーム9の先端側に回動可
能に設けられたバケット10とからなり、これらのブー
ム8、アーム9およびバケット10はブームシリンダ1
1、アームシリンダ12およびバケットシリンダ13に
よって作動される。
【0022】14はキャブ5の外枠を構成するキャブボ
ックスで、該キャブボックス14は、図2に示す如く、
床板14Aと左,右の側面部14B,14Cと前,後の
側面部(図示せず)および上面部14Dとにより形成さ
れ、該キャブボックス14内には後述の運転席装置15
が設けられている。
【0023】15はキャブ5のキャブボックス14内に
設けられた運転席装置で、該運転席装置15は、図2、
図3に示す如く、キャブボックス14の床板14A上に
取付けられ、金属等の板材によって箱状に形成された座
席支持体16、後述の座席シート17、シートベルト2
5等によって大略構成されている。
【0024】17は座席支持体16上に設けられ運転者
が着座する座席シートで、該座席シート17は、座席支
持体16上に設けられた座面となるシート部18と、該
シート部18の背面側に立設された背当て部19と、該
背当て部19の左,右両側部にブラケット20,20を
介して設けられたアームレスト21,21と、前記背当
て部19の上部に設けられたヘッドレスト22とにより
構成されている。
【0025】また、座席シート17は、座席支持体16
に対して座席シート17を前,後させるスライド機構
と、シート部18と背当て部19との角度を変えリクラ
イニング機構(いずれも図示せず)とを備えている。
【0026】23,24は、座席シート17の左,右両
側に位置してキャブボックス14の床板14A上に設け
られた左,右のレバースタンドで、該レバースタンド2
3,24は細長いボックス形状に形成されている。そし
て、レバースタンド23,24の上部には、作業装置7
のブーム8、アーム9およびバケット10等の作動を制
御する操作レバー23A,24A等がそれぞれ設けられ
ている。
【0027】また、レバースタンド23,24と座席支
持体16(座席シート17)との間には、図2に示すよ
うに、小さな隙間空間S1 ,S2 がそれぞれ設けられて
いる。そして、後述するシートベルト25のシートベル
ト部26,27は、隙間空間S1 ,S2 によって座席支
持体16の左,右両端部から座席シート17の上側へと
通されるようになっている。
【0028】25は座席支持体16の左,右両端部に設
けられたシートベルトで、該シートベルト25は、図2
ないし図4に示すように、座席支持体16の左側に取付
けられ、運転者に合わせて長さ調整が可能な後述する長
尺なシートベルト部26と、座席支持体16の右側に取
付けられ、該シートベルト部26と連結する後述の短尺
なシートベルト部27とによって構成されている。そし
て、前記シートベルト25は、シートベルト部26,2
7を互いに連結することにより、座席シート17に着座
する運転者にシートベルト25を装着し、運転者を該座
席シート17上で拘束するものである。
【0029】26はシートベルト25の一部を構成する
長尺なシートベルト部で、該シートベルト部26は、図
4に示す如く、布または皮材料等によって帯状をなすよ
うに形成された長めのベルト部26Aと、該ベルト部2
6Aの途中部位に設けられ該ベルト部26Aに対してス
ライドさせてベルト部26Aの長さ調節をするスライド
部26Bと、ベルト部26Aの一端側に設けられ、該ベ
ルト部26Aを座席支持体16に対して取付けるための
取付部26Cと、ベルト部26Aの他端側に設けられ四
角状の連結穴26D1 が穿設された凸字型の連結金具2
6Dとにより構成されている。
【0030】ここで、シートベルト部26の取付部26
Cは、隙間空間S1 内に位置し、座席支持体16のボル
ト穴(図示せず)に螺合するボルト28によって該座席
支持体16の左側部に取付けられている。そして、シー
トベルト部26のベルト部26Aは、隙間空間S1 から
座席シート17上側へと通されており、連結金具26D
は、座席シート17に着座する運転者の腹部近辺で後述
するシートベルト部27のバックル部27Cと連結され
る。
【0031】27はシートベルト25の一部を構成する
短尺なシートベルト部で、該シートベルト部27は、図
4に示す如く、布または皮材料等から帯状をなすように
形成された短めのベルト部27Aと、該ベルト部27A
の一端側に設けられ、該ベルト部27Aを座席支持体1
6に対して取付けるための取付部27Bと、ベルト部2
7Aの他端側に設けられ、シートベルト部26の連結金
具26Dに対してボタン操作で着脱可能に連結されるバ
ックル部27Cとにより構成されている。
【0032】そして、バックル部27Cには連結金具2
6Dに対する連結、解除を行うための押ボタン部27D
が設けられている。また、シートベルト部27の取付部
27Bは、図2中の隙間空間S2 内に位置し、座席支持
体16のボルト穴(図示せず)に螺合するボルト28に
よって該座席支持体16の右側部に取付けられている。
そして、シートベルト部27のベルト部27Aは隙間空
間S2 から座席シート17の上側へと通されている。
【0033】29は座席シート17の背当て部19側に
設けられた止め具で、該止め具29は、例えばばね性を
有する金属板等をプレス機等で折曲げることにより形成
され、基端側となる固定部29Aと、該固定部29Aか
ら上側に延び、その先端側が略く字状に屈曲された屈曲
部29Bとにより構成されている。
【0034】そして、止め具29の固定部29Aは、背
当て部19の左側部に設けたブラケット20にボルト3
0によって締結され、該止め具29がアームレスト21
よりも下側に配設されている。また、止め具29の屈曲
部29Bには、その上方から連結金具26D(シートベ
ルト部26)の連結穴26D1 が差込まれ、これによっ
てシートベルト部26は止め具29に掛止めされるもの
である。
【0035】ここで、止め具29の屈曲部29Bは、図
6、図7に示すように、ブラケット20との離間寸法が
d1 となり、この離間寸法d1 は、連結金具26Dの厚
さ寸法d2 よりも小さく形成されている。そして、止め
具29に連結金具26Dを掛止めするときには、止め具
29の屈曲部29Bが連結金具26Dの厚さ寸法d2以
上に大きく弾性変形され、連結金具26Dは屈曲部29
Bの弾性力に抗して連結穴26D1 内へと屈曲部29B
を差し込む。
【0036】また、止め具29に連結金具26Dが掛止
めされた状態では、図7に示すように、止め具29の屈
曲部29Bは、その離間寸法d1 が連結金具26Dの厚
さ寸法d2 よりも小さい状態に復帰し、連結金具26D
が止め具29から不用意に外れるのを防止するものであ
る。しかも、外部からの振動等によって連結金具26D
が止め具29の屈曲部29Bから抜けるように挙動する
場合でも、止め具29の屈曲部29Bは弾性力により、
連結金具26Dを止め具29に抜止め状態で保持するこ
とができる。
【0037】本実施の形態による油圧ショベルは、上述
の如き構成を有するもので、次に、その作動について説
明する。
【0038】まず、キャブボックス14内の座席シート
17に運転者が着座し、レバースタンド23,24の操
作レバー23A,24A等を操作すると、作業装置7の
ブーム8、アーム9が俯仰動されると共に、バケット1
0が回動されることにより、土砂等の掘削作業が行われ
る。
【0039】そして、この場合には、運転者が座席シー
ト17上でシートベルト25を装着することにより、運
転者は座席シート17上に拘束され、作業時や走行時等
の安全性を確保することができる。
【0040】また、油圧ショベルの運転を停止して運転
者が座席シート17から離れる場合は、バックル部27
Cのボタン操作によってシートベルト部26,27を互
いに分離させ、シートベルト25の装着状態を解除す
る。
【0041】ここで、本実施の形態にあっては、長尺な
シートベルト部26を掛止めするための止め具29を、
背当て部19の左側部に設けたブラケット20に固定し
て設け、運転者が座席シート17に着座した状態でも、
運転者は止め具29の位置へと容易に手が届くようにし
ている。
【0042】このため、運転者がシートベルト25を解
除して座席シート17から立上るときには、この運転者
は座席シート17に着座した状態で長尺なシートベルト
部26を止め具29に簡単に掛止めできる。従って、該
シートベルト25の連結金具26Dが隙間空間S1 から
キャブボックス14の床板14Aに滑り落ち、シートベ
ルト部26がレバースタンド23と座席シート17との
隙間空間S1 に入り込むのを防止できる。
【0043】一方、運転者が座席シート17に着座して
シートベルト25を装着するときには、止め具29に掛
止めされたシートベルト部26を取外し、一方の連結金
具26Dと他方のバックル部27Cとを連結する。この
ように、シートベルト部26の連結金具26Dを所定位
置(アームレスト21の下側)に掛止めしておくことに
より、シートベルト25の装着作業を容易に行うことが
できる。
【0044】また、止め具29は、背当て部19の左側
部でアームレスト21の下側に位置したブラケット20
に設けられるから、座席シート17をスライド機構によ
って前,後に移動させたり、リクライニング機構によっ
てシート部18と背当て部19との角度を変えた場合で
も、座席シート17と止め具29との相対位置をほぼ一
定に保つことができる。
【0045】このため、運転者は右腕側のアームレスト
21よりも下側の位置に止め具29があることを容易に
確認でき、連結金具26Dの連結穴26D1 を止め具2
9の屈曲部29Bに簡単に差し込むことができる。
【0046】さらに、止め具29はアームレスト21の
下側に位置しているため、座席シート17上に着座した
運転者と止め具29との間にアームレスト21が介在す
ることはなくなる。このため、長尺なシートベルト部2
6を止め具29に対して掛止め、取外しするときでも、
アームレスト21は邪魔にならず、止め具29を使い易
くすることができる。
【0047】しかも、止め具29はばね性を有する金属
材料によって形成しているから、止め具29に連結金具
26Dを掛止めした状態では、止め具29の屈曲部29
Bは、その離間寸法d1 が連結金具26Dの厚さ寸法d
2 よりも小さい状態に復帰しているから、連結金具26
Dが止め具29から不用意に外れるのを防止することが
できる。
【0048】なお、実施の形態では、止め具29に長尺
なシートベルト部26を掛止めするものとして述べた
が、本発明はこれに限らず、背当て部19の右側部に位
置したブラケット20に止め具を設け、この止め具に短
尺なシートベルト部27を掛止めするようにしてもよい
ことは勿論である。
【0049】また、実施の形態では、油圧ショベルを例
に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば油
圧クレーン、ホイールローダ等の他の建設機械に適用し
てもよい。
【0050】
【発明の効果】以上詳述した通り請求項1の発明によれ
ば、長尺,短尺なシートベルト部のうち少なくとも長尺
なシートベルト部を掛止めする止め具を、座席シートの
背当て部側に設ける構成としたから、運転者が座席シー
トから立上るためにシートベルト部を分離したときに
は、例えば長尺なシートベルト部を背当て部側に設けた
止め具に掛止めしておくことにより、シートベルトの装
着性を向上させることができる。
【0051】しかも、止め具は背当て部側に設けている
から、運転者が操作レバー等の操作性を高めるために、
座席シート、背当て部の位置を変更した場合でも、座席
シートと止め具との相対位置を固定でき、止め具を運転
者から容易に手の届く位置に配置でき、止め具を使い易
くすることができる。
【0052】また、左,右のアームレスト用ブラケット
のうち一方のブラケットには、アームレストよりも下側
の位置に止め具を設けているから、運転手がアームレス
トの下側に位置した止め具に対してシートベルト部の掛
止めを容易に行うことができる。
【0053】さらに、請求項の発明は、止め具をばね
性を有する金属板を折曲げることにより形成し、ブラケ
ットに固定される固定部と、該固定部から上側に延び長
尺なシートベルト部を掛止めする屈曲部とにより構成し
ている。これにより、止め具の屈曲部の弾性力を利用し
て、シートベルト部を掛止め状態に保持でき、外部から
の振動等によりシートベルト部が止め具から不用意に外
れるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるによる油圧ショベル
を示す正面図である。
【図2】キャブ内の座席シート等を拡大して示す図1中
の矢示II−II方向からみた断面図である。
【図3】図2中の座席シートおよびシートベルト等を拡
大して示す斜視図である。
【図4】シートベルトを拡大して示す斜視図である。
【図5】シートベルト部の連結金具を止め具に掛止めす
る前の状態を示す部分斜視図である。
【図6】ブラケットおよび止め具を拡大して示す側面図
である。
【図7】シートベルト部の連結金具を止め具に掛止めし
た状態を示す側面図である。
【符号の説明】
5 キャブ 14 キャブボックス 14A 床板 15 運転席装置 16 座席支持体 17 座席シート 18 シート部 19 背当て部 20 ブラケット 21 アームレスト 25 シートベルト 26 長尺なシートベルト部 26D 連結金具 27 短尺なシートベルト部 29 止め具

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械のキャブ内に位置して床板上に
    設けられた座席支持体と、該座席支持体上に設けられ背
    面側に背当て部を有した座席シートと、前記座席支持体
    の左,右両側部にそれぞれ取付けられ該座席シート上で
    互いに連結される長尺,短尺なシートベルト部とからな
    る建設機械の運転席装置において、 前記座席シートには背当て部の左,右両側部にそれぞれ
    アームレストを取付けるためのブラケットを設け、これ
    ら左,右のブラケットのうち一方のブラケットには前記
    アームレストよりも下側に位置して前記各シートベルト
    部のうち少なくとも長尺なシートベルト部を掛止めする
    止め具を設けたことを特徴とする建設機械の運転席装
    置。
  2. 【請求項2】 前記止め具は、ばね性を有する金属板を
    折曲げることにより形成され、前記ブラケットに固定さ
    れる固定部と、該固定部から上側に延び前記長尺なシー
    トベルト部を掛止めする屈曲部とにより構成してなる請
    求項1に記載の建設機械の運転席装置。
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