JP7289897B2 - 作業車両 - Google Patents

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本発明は、ボンネットを備える作業車両に関する。
従来から、エンジン等のメンテナンス性を高めるために、エンジンを覆うボンネット等を開閉可能に構成した作業車両が知られている。特許文献1及び2は、この種の作業車両を開示する。
特許文献1が開示する作業車両は、チルトフロアの前端部に、当該チルトフロアを車体前方に回動可能とするヒンジ機構を備える。更に、この作業車両は、当該チルトフロアを回動させるトーションバー、及び、当該回動を補助するためのスプリングシリンダを備える。
特許文献2が開示する建設機械においては、上面及び後面が開口するエンジンルームが設けられている。エンジンルームの上面開口部と後面開口部を覆うボンネットが、当該ボンネットの前端部に配置されたボンネット軸を中心に回動して開口部を開閉する状態で設けられる。特許文献1の図面によると、ボンネットの背面の下部に、手を掛けるための凹部が形成されている。
特開2005-001645号公報 特開2010-265582号公報
特許文献1が開示するようなトーションバー等は、小型のミニショベル等の作業車両について適用しようとすると、設置するためのスペースを確保することが困難である。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、作業車両において、ボンネットを開閉するための取っ手の設置スペースの制約を少なくすることにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成の作業車両が提供される。即ち、作業車両は、ボンネットと、運転座席と、第2取っ手と、を備える。前記ボンネットは、機体に開閉可能に支持される。前記第2取っ手は、前記ボンネットに配置される。前記運転座席は、前記ボンネットの上面に取り付けられる。前記第2取っ手は、その両端の取付箇所の間隔よりも長く形成され、前記運転座席の前端から前下方に垂れ下がるように配置されている
これにより、取っ手の設置スペースの制約を少なくすることができる。
前記の作業車両においては、前記第2取っ手は可撓性を有することが好ましい。
前記の作業車両においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、作業車両は、前記ボンネットの上面に取り付けられた運転座席を備える。前記第2取っ手の少なくとも一部が、前記ボンネットと前記運転座席との間に形成された空間に収納可能である。
前記の作業車両においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記ボンネットは前記機体に回転軸を介して取り付けられる。前記ボンネットの回転軸の軸方向と交わる方向に、前記第2取っ手と並べて配置された第1取っ手を備える。
前記の作業車両においては、前記第1取っ手を操作することで前記ボンネットのロック及びロック解除が可能なロック機構を備えることが好ましい。
前記の作業車両においては、前記ボンネットを開放する方向への前記第1取っ手の操作によって、前記ロック機構のロックが解除されることが好ましい。
前記の作業車両においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記ロック機構は、板状の引掛けプレートと、ロック部と、を備える。前記板状の引掛けプレートは、前記第1取っ手に取り付けられ、引掛け溝を有する。前記ロック部は、前記引掛け溝に係止可能に構成される。
前記の作業車両においては、前記ロック機構は、前記引掛けプレートの動作を規制可能な規制部を備えることが好ましい。
前記の作業車両においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、作業車両は、ステー支持部材と、ガイド部材と、ボンネットステーと、を備える。前記ステー支持部材は、前記ボンネット内部において前記機体に固定される。前記ガイド部材は、前記ボンネットに固定され、ガイド溝が形成される。前記ボンネットステーは、一端が前記ステー支持部材に回転可能に支持されるとともに、他端が前記ガイド溝に係止される。前記ガイド溝は中途部が短手方向に湾曲する。前記ガイド溝の一側の端部は折れ曲がっている。
本発明の一実施形態に係る作業車両の全体的な構成を示す側面図。 作業車両を斜め上側から見た斜視図。 第1実施形態のロック解除ハンドル及びベルトを前方側から見た斜視図。 ボンネットステーの機能を説明する側面模式図。 第2実施形態の格納式ハンドルを示す斜視図。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る旋回作業車1の全体的な構成を示す側面図である。図2は、旋回作業車1を上側から見た斜視図である。
図1及び図2に示す本実施形態の旋回作業車(作業車両)1は、下部走行体11と、上部旋回体12と、を備える。
下部走行体11は、左右1対で配置されたクローラ走行装置21と、このクローラ走行装置21を駆動する図示しない油圧モータと、を備える。下部走行体11は、左右のクローラ走行装置21を個別に様々な向き及び速度で駆動して、前方又は後方への直進、ステアリング等の各種の走行を行うことができる。
上部旋回体12は、旋回フレーム31と、エンジン33と、油圧ポンプユニット34と、ボンネット38と、操縦部35と、作業装置13と、を備える。
旋回フレーム31は、下部走行体11の上方に配置され、垂直な軸を中心として回転可能に下部走行体11に支持されている。旋回フレーム31は、図示しない旋回モータの駆動により、下部走行体11に対して回転することができる。エンジン33は、例えばディーゼルエンジンとして構成されており、旋回フレーム31の後部に配置されている。油圧ポンプユニット34は、エンジン33によって駆動され、旋回作業車1の走行及び作業に必要な油圧力を発生させる。
ボンネット38は、エンジン33の上面等を覆って保護する。図2に示すように、ボンネット38の後部は、旋回フレーム31の後部に左右1対で配置されたヒンジ部45によって、旋回フレーム31と連結されている。
これにより、ボンネット38を旋回フレーム31に対して、左右水平方向に配置された回転軸45cを中心として回転させることができる。具体的には、ボンネット38を後上方に回転させることで開状態とし、反対方向に回転させることで閉状態とすることができる。
操縦部35は、様々な操作部材を備える。この操作部材には、左右1対で配置される走行操作レバー36及び作業操作レバー37等が含まれる。オペレータは、上記の操作部材を操作することにより、各種の指示を旋回作業車1に与えることができる。
作業装置13は、ブーム41と、アーム42と、バケット43と、を備える。ブーム41、アーム42、及びバケット43にはそれぞれ油圧シリンダが連結されており、油圧シリンダを伸縮させることにより、バケット43による掘削等の各種の作業を行うことができる。
図2に示すように、上部旋回体12の上面の左右中央には、オペレータが座る運転座席39が配置されている。ただし、図2においては、後述のベルト72等を分かり易く示すために、運転座席39は鎖線で描かれている。そして、運転座席39を挟むように、コンソール52が左右1対で配置されている。運転座席39及びコンソール52は、上部旋回体12が備えるボンネット38の上面に配置されている。
左右のコンソール52は互いに対称となっており、構成は実質的に同一である。それぞれのコンソール52は、上述の作業操作レバー37と、ロックレバー56と、を支持している。
作業操作レバー37は、コンソール52の上部に配置され、斜め前上方に突出している。オペレータは、作業操作レバー37を操作することで、作業装置13の動作又は上部旋回体12の旋回に関する指示を与えることができる。
ロックレバー56は、コンソール52の正面下部に配置され、斜め前上方に突出している。このロックレバー56は、コンソール52の姿勢を切り換えるために操作される。
具体的に説明すると、コンソール52は、その後部に配置される図略のヒンジ軸を中心として回転可能に支持されている。オペレータは、ロックレバー56を操作することで、コンソール52を、図1の実線で示す通常の第1姿勢と、鎖線で示す第2姿勢と、の間で、白抜き矢印で示すように切り換えることができる。第1姿勢は、オペレータが作業操作レバー37を操作するときの通常の姿勢である。第2姿勢は、第1姿勢から後上方に跳ね上げられた姿勢となっており、オペレータが旋回作業車1に乗降するときにコンソール52を一時的に後上方に退避させる場合等に用いられる。
旋回作業車1が備える油圧回路には、コンソール52が第2姿勢となっている場合に作業操作レバー37の操作を無効化するロック機能が設けられている。これにより、第2姿勢となっているコンソール52の作業操作レバー37にオペレータの手等が誤って当たったとしても、それに応じた不測の動作が起きるのを防止することができる。このロック機能は、例えば、作業操作レバー37の操作に応じて開閉する図略のリモコン弁に対して、コンソール52の第2姿勢をセンサ等で検知した場合に作動油の供給を遮断するように制御することで実現することができる。
次に、図3を主に参照して、ボンネット38の開閉のために用いられる2つの取っ手について説明する。図3は、第1実施形態のロック解除ハンドル71及びベルト72を前方側から見た斜視図である。
ボンネット38には、当該ボンネット38を閉じた状態で保持することができるロック機構80が設けられている。このロック機構80は、ボンネット38の前面下部に配置されたロック解除ハンドル(第1取っ手)71を備える。
ロック機構80は、上記のロック解除ハンドル71のほか、支持ボス85と、引掛けプレート86と、捩りコイルバネ87と、を備える。なお、ロック機構80の説明において、左及び右とは、運転座席に座ったオペレータから見て左及び右を意味する。
支持ボス85は、円筒状の部材であり、ボンネット38の内壁にブラケット88を介して固定されている。支持ボス85の軸孔はほぼ前後方向に向けられており、この軸孔に、L字状に曲げられたロック解除ハンドル71の根元部が回転可能に支持されている。
ロック解除ハンドル71は、支持ボス85から前方に突出して、ボンネット38に形成された図略の貫通孔を通過した後、左側にほぼ90°曲がっている。この曲がった部分の先端には、操作のためのグリップ部が固定されている。
引掛けプレート86は、板状の部材であって、ボンネット38の内側で、ロック解除ハンドル71の端部に固定されている。従って、引掛けプレート86はロック解除ハンドル71と一体的に回転する。
引掛けプレート86において、その回転中心よりも下方の位置には、引掛け溝86aが形成されている。この引掛け溝86aは、左右方向に細長い溝として形成され、右側の端部が開口している。旋回フレーム31側の適宜の部材には、細長いロック棒89が固定されている。ロック棒89は旋回フレーム31から概ね上に向かって延びており、その端部が鉤状に曲げられている。引掛け溝86aには、ロック棒89の先端部を差し込むことができる。
引掛け溝86aの下方において、引掛けプレート86には傾斜案内部86bが形成されている。この傾斜案内部86bは、ロック棒89の先端によって押されることで、引掛けプレート86を回転させることができる。
捩りコイルバネ87は、ブラケット88と、引掛けプレート86と、を接続するように配置されている。捩りコイルバネ87は付勢部材として機能し、引掛けプレート86に対して、正面視で時計回り方向、言い換えれば、引掛け溝86aがロック棒89の先端に噛み合う方向のバネ力を作用させる。
この構成で、オペレータがボンネット38を閉じた状態では、捩りコイルバネ87の付勢力により、引掛けプレート86の引掛け溝86aがロック棒89に噛み合っている。これによりロック状態となり、例えば後述のベルト72をオペレータが持って引き上げようとしても、ボンネット38が開くことはない。
オペレータがロック解除ハンドル71を持って上側に引き上げ、支持ボス85を中心に回転させると、捩りコイルバネ87の付勢力に抗して引掛けプレート86が正面視で反時計回りに回転するので、引掛け溝86aとロック棒89との噛合いが解除される。この結果、ロックが解除され、ボンネット38を開くことができる状態になる。
ロック解除ハンドル71の回転ストロークは、引掛けプレート86の適宜の部位がブラケット88に当たることで制限されている。従って、オペレータがロック解除ハンドル71を上限まで引き上げた後は、オペレータがロック解除ハンドル71に加える引上げ力は、ボンネット38自体を開き方向に回転させるように作用する。言い換えれば、ロック解除ハンドル71は、ボンネット38を引き上げて回転させるためにオペレータが掴む取っ手としての機能も有する。従って、ボンネット38のロック解除と開放動作をワンアクションで行うことができる。
開いた状態のボンネット38を閉じるときは、ボンネット38が完全に閉じられる直前に、ロック棒89の先端部が傾斜案内部86bに当たって、引掛けプレート86が捩りコイルバネ87の付勢力に抗して回転する。ボンネット38が完全に閉じられるときには、ロック棒89は引掛け溝86aに入り、自動的に上記のロック状態に戻る。
次に、運転座席の前部の直ぐ下に配置されているベルト(第2取っ手)72について説明する。
運転座席39は、図3に示すように、前側支持部材61と、後側支持部材62と、を用いて、ボンネット38の上方に取り付けられている。この結果、運転座席39と、ボンネット38の上面と、の間には、上下方向の隙間が形成されている。
前側支持部材61は、金属の板を折り曲げて構成され、正面から見て幅広な略U字状に形成されている。中央の底板部分は、左右1対のボルト(固定部材)63を用いて、ボンネット38の上面のうち前部かつ左右中央部に固定されている。左右の側板には、運転座席39の下面に固定された略逆U字状のブラケット64を、支点軸65を介してそれぞれ固定することができる。
後側支持部材62は、円柱状の防振ゴムを有し、ボンネット38の上面のうち後部に左右1対で固定されている。それぞれの後側支持部材62の上端部に、運転座席39の下面を取り付けることができる。
ベルト72は、細長い帯状体として構成されており、その両端には、ボンネット38に固定するためのバックル部が固定されている。バックル部は、例えば金属又は合成樹脂により構成されており、前述のボルト63によって、前側支持部材61とともにボンネット38に固定される。
ベルト72の長手方向中間部分は、例えばポリエステル繊維を素材として構成されており、可撓性を有している。ベルト72の長さは、その両端の取付箇所(即ち、ボルト63)の間隔よりも長くなっているため、少しの弛みを有している。従って、ベルト72の中間部分は、運転座席39の前端から少し前側に突出しながら、前下方に垂れ下がるように配置することができる。ベルト72は容易に変形するので、旋回作業車1に乗降するオペレータにベルト72が触れたとしても邪魔になりにくい。ただし、ベルト72を運転座席39の下方で後方へ押し込むことで、ボンネット38と運転座席39との間の空間に収納することもできる。
次に、ボンネット38を開いた状態で保持するための構成について、図4を参照して説明する。図4は、ボンネットステー48の機能を説明する側面模式図である。
図4に示すように、上部旋回体12においてボンネット38により覆われる空間の内部には、ステー支持部材46が固定されている。このステー支持部材46は、板状に形成されており、その厚み方向を左右方向に向けて配置されている。
一方、ボンネット38の内壁における適宜の位置には、ガイド部材47が固定されている。このガイド部材47には、前後方向に細長い貫通状のガイド溝47aが形成されている。ガイド溝47aの一側の端部は、短く折れ曲がっている。
ステー支持部材46の後上部には、棒状に形成されたボンネットステー48の一端が回転可能に支持されている。ボンネットステー48の他端は、ガイド部材47に形成されたガイド溝47aに差し込まれて、このガイド溝47aに沿ってスライド可能である。
この構成で、オペレータがボンネット38を開こうとする場合、事前の準備として、図2等に示す左右のコンソール52についてロックレバー56を操作し、2つのコンソール52の両方を後方へ跳ね上げた第2姿勢とする。これにより、上述したように、作業操作レバー37の操作が無効化される。
続いて、オペレータは、一方の手でロック解除ハンドル71を持ち、反対の手でベルト72を持った状態で、両手で引き上げる。ベルト72は変形可能であるので、手の大きな者は勿論、小さい者でもしっかり握って持つことができる。ロック解除ハンドル71に上向きの操作力が加えられることでロック機構80のロックが解除され、その後、ボンネット38は回転軸45cを中心として後上方へ回転する。力をロック解除ハンドル71とベルト72の2箇所でボンネット38に作用させる構成となっているので、両腕の力を安定して加えることができ、トーションバー等の付勢装置(補助装置)がなくてもボンネット38の回転はスムーズである。
ボンネット38の回転に伴い、ボンネットステー48が回転するとともに、その先端がガイド溝47aに沿って移動する。所定の角度までボンネット38を回転させると、図4の鎖線で示すようにボンネットステー48の先端がガイド溝47aの屈曲部分に入った状態となり、後方へ倒れようとするボンネット38をボンネットステー48が引っ張って保持することができる。この状態で、例えばメンテナンス作業時において誤ってボンネット38を前方へ回転させる力が加わった場合でも、ガイド溝47aの屈曲部に接続する短い溝にボンネットステー48の先端が入るので、この短い溝の端部でボンネットステー48が突っ張り、ボンネット38が不意に閉じることは防止される。
図4の鎖線のように開いた状態からボンネット38を閉じるには、ボンネットステー48を手で少し上に引いて、その先端がガイド溝47aにおいて上記の短い溝から抜けるようにした後、ロック解除ハンドル71とベルト72を持って、ボンネット38を上記と反対方向に回転させれば良い。
このように、本実施形態では、手を掛ける箇所がボンネット38に2箇所配置されているので、両手でボンネット38の開閉作業を行うことが容易な構成となっている。従って、例えば小型の旋回作業車において、ボンネット38の内部にトーションバー等を設けることがスペースの事情から困難であっても、本実施形態のように構成することでメンテナンス性を向上させることができる。
以上に説明したように、本実施形態の旋回作業車1は、ボンネット38と、ロック解除ハンドル71と、ベルト72と、を備える。ボンネット38は、エンジン33の後方に位置する回転軸45cを中心として回転可能に支持され、エンジン33を覆い、開閉可能である。ロック解除ハンドル71は、ボンネット38の前面に配置される。ベルト72は、ロック解除ハンドル71よりも高い位置でボンネット38に配置される。
これにより、ロック解除ハンドル71とベルト72を片手ずつで掴んで、両手を用いてボンネット38を開閉することができる。そのため、ボンネット38の開閉作業を容易かつ円滑に行うことができる。従って、例えば、ボンネット38を開き方向に付勢するトーションバー等を省略する場合でも、エンジン33等のメンテナンス性を良好とすることができる。
また、本実施形態の旋回作業車1は、ボンネット38の上面に取り付けられる運転座席39を備える。ベルト72の少なくとも一部が、ボンネット38と運転座席39との間に形成された空間に収納可能である。
これにより、ベルト72に手を掛ける必要がないときに、邪魔にならない場所に収容しておくことができる。
また、本実施形態の旋回作業車1において、ベルト72は、可撓性を有する細長い帯状体である。ベルト72の長手方向両端部がボンネット38に取り付けられており、中間部が、ボンネット38と運転座席39との間に形成された空間に収納可能である。
これにより、ベルト72を収納可能な簡素かつ安価な構成を実現できる。
次に、第2実施形態を説明する。図5は、第2実施形態の格納式ハンドル72xを詳細に示す斜視図である。なお、本実施形態の説明においては、前述の実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
第2実施形態は、上述のベルト72の代わりに格納式ハンドル72xがボンネット38に備えられている点で、第1実施形態と異なる。なお、図5においては、格納式ハンドル72x等を分かり易く示すために、運転座席39の周辺のコンソール52等の適宜の部材がボンネット38から取り外された状態が描かれている。
この格納式ハンドル72xは、スライド機構90を介して、ボンネット38の上面に取り付けられている。このスライド機構90は、ガイドブラケット95と、1対のスライダ96と、2つのガイドピン97と、を備える。
ガイドブラケット95は、断面が逆U字状の細長い部材として形成されており、その長手方向を前後方向に向けて、ボンネット38の上面のうち前部かつ左右中央部に固定されている。ガイドブラケット95の左右両側の側壁には、左右で同一の形状である貫通状のガイド溝95aがそれぞれ形成されている。それぞれのガイド溝95aは横向きE字状に形成されており、このガイド溝95aには、下向きに延びる短い保持溝が等間隔で3つ形成されている。保持溝は、ガイド溝95aの前端部、後端部、及び中央部に配置されている。
スライダ96は、ガイドブラケット95を左右方向で挟むように1対で設けられている。それぞれのスライダ96は前後方向に細長く形成され、その前端部は、平面視で略C字状に形成された格納式ハンドル72xの両端部に固定されている。
2つのガイドピン97は、何れも細い丸棒状の部材である。それぞれのガイドピン97は、1対のスライダ96同士を互いに連結するように、その長手方向を左右方向に向けて配置されている。ガイドピン97は、ガイドブラケット95の両側壁に形成されたガイド溝95aに差し込まれており、ガイド溝95aに沿って移動することができる。
それぞれのガイドピン97は、前後方向に間隔をあけて配置され、互いに平行に向けられている。ガイドピン97同士の間隔は、ガイド溝95aに形成された3つの保持溝の間隔と等しくなっている。
格納式ハンドル72xは、その幅が、前述の前側支持部材61の側板同士の間隔より小さく形成されている。また、格納式ハンドル72xは、その前端部がガイドブラケット95の前側に突出するように配置されている。
この構成で、格納式ハンドル72xを少し持ち上げると、スライダ96に取り付けられているガイドピン97がガイド溝95aの保持溝から抜けるため、格納式ハンドル72xを前後方向にスライド移動させることができる。従って、格納式ハンドル72xの前端部が運転座席39の前端から少し前方に突出する使用位置と、ほぼ全部が運転座席39の下方に収納される格納位置と、の間で段階的に切り換えることができる。図5には、2つのガイドピン97がガイド溝95aの前端部と中央部の保持溝に入って、格納式ハンドル72xが使用位置となっている状態が示されている。この使用位置から格納式ハンドル72xを後方へ押し込むことで、上記の格納位置として、旋回作業車1に乗降するオペレータの邪魔にならないようにすることができる。
以上に説明したように、本実施形態において、格納式ハンドル72xは、スライド移動可能とされており、一側に移動することで、ボンネット38と運転座席39との間に形成された空間に収納可能である。
これにより、格納式ハンドル72xをスライド移動させる簡単な操作で、必要に応じて収納することができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記の実施形態では、ベルト72及び格納式ハンドル72xは、ボンネット38の前方から手を掛けることができるように、前側に突出するように構成されている。しかしながらこれに代えて、ベルト72又は格納式ハンドル72xが、ボンネット38のから左右の少なくとも一方に突出するように取り付けられてもよい。ただし、2つの取っ手が何れも(回転軸45cから遠い)ボンネット38の前面側に配置されていると、軽い力でボンネット38を開くことができるため、好ましい。
上記実施形態では、ロック解除ハンドル71として、前後方向の軸を中心として回転する棒状のレバーが用いられている。しかしながら、ロック解除ハンドルとして、例えば、左右水平方向の軸を中心として回転するフラップ状のハンドルが用いられても良い。この場合も、ハンドルを上に引き上げることでボンネット38のロック解除が行われる構成とすることが好ましい。
第1実施形態において、ベルト72のバックル部に、例えばオペレータの手の大きさに合わせてベルト72の長さを調整可能な調整機構が設けられても良い。また、ベルト72に代えて、例えばロープが用いられても良い。
第1実施形態において、ボンネット38の上面に、後方に押し込まれたベルト72を収納可能な窪み部が形成されてもよい。
第2実施形態において、スライド機構90を、例えば、円筒によってロッドをスライド可能に支持する構成に変更することもできる。
ボンネット38のロックを解除するための操作部材と、ボンネット38を回転させるために持つ取っ手とが、別々の部材であっても良い。
本発明は、旋回作業車だけでなく、他の様々な構成及び用途の作業車両に適用することができる。
1 作業車両
33 エンジン
38 ボンネット
39 運転座席
71 ロック解除ハンドル(第1取っ手)
72 ベルト(第2取っ手)
80 ロック機構

Claims (9)

  1. 機体に開閉可能に支持されたボンネットと、
    前記ボンネットの上面に取り付けられた運転座席と
    前記ボンネットに配置された第2取っ手と、
    を備え、
    前記第2取っ手は、その両端の取付箇所の間隔よりも長く形成され、前記運転座席の前端から前下方に垂れ下がるように配置されていることを特徴とする作業車両。
  2. 請求項1に記載の作業車両であって、
    前記第2取っ手は可撓性を有することを特徴とする作業車両。
  3. 請求項1又は2に記載の作業車両であって
    前記第2取っ手の少なくとも一部が、前記ボンネットと前記運転座席との間に形成された空間に収納可能であることを特徴とする作業車両。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載の作業車両であって、
    前記ボンネットは前記機体に回転軸を介して取り付けられ、
    前記ボンネットの回転軸の軸方向と交わる方向に、前記第2取っ手と並べて配置された第1取っ手を備えることを特徴とする作業車両。
  5. 請求項4に記載の作業車両であって、
    前記第1取っ手を操作することで前記ボンネットのロック及びロック解除が可能なロック機構を備えることを特徴とする作業車両。
  6. 請求項5に記載の作業車両であって、
    前記ボンネットを開放する方向への前記第1取っ手の操作によって、前記ロック機構のロックが解除されることを特徴とする作業車両。
  7. 請求項5又は6に記載の作業車両であって、
    前記ロック機構は、
    前記第1取っ手に取り付けられ、引掛け溝を有する板状の引掛けプレートと、
    前記引掛け溝に係止可能に構成されたロック部と、
    を備えることを特徴とする作業車両。
  8. 請求項7に記載の作業車両であって、
    前記ロック機構は、前記引掛けプレートの動作を規制可能な規制部を備えることを特徴とする作業車両。
  9. 請求項1から8までの何れか一項に記載の作業車両であって、
    前記ボンネット内部において前記機体に固定されたステー支持部材と、
    前記ボンネットに固定され、ガイド溝が形成されたガイド部材と、
    一端が前記ステー支持部材に回転可能に支持されるとともに、他端が前記ガイド溝に係止されたボンネットステーと、
    を備え、
    前記ガイド溝は中途部が短手方向に湾曲し、
    前記ガイド溝の一側の端部は折れ曲がっていることを特徴とする作業車両。
JP2021191609A 2017-09-20 2021-11-25 作業車両 Active JP7289897B2 (ja)

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