JP5232572B2 - スキッドステアローダのアーム降下防止装置 - Google Patents

スキッドステアローダのアーム降下防止装置 Download PDF

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Description

本発明は、スキッドステアローダのアーム降下防止装置に関するものである。
特許文献1にはスキッドステアローダのアーム降下防止装置が開示されている。スキッドステアローダは、図15に示すように、フレーム立設部100にリフトアーム101の基部が回動自在に連結され、リフトシリンダ102の基部がフレーム立設部100に回動自在に連結されるとともに先端がリフトアーム101の先端側と回動自在に連結されている。アーム降下防止装置は、リフトアーム101に回動自在に連結されたロックバー110と、リフトシリンダ102に回動可能に支持された解除レバー111を備え、ロックバー110の先端には図16に示すように保持クリップ112が設けられている。そして、アーム降下防止のためのロック時には、リフトシリンダ102のシリンダチューブ102aとリフトアーム101との間に、図16に示すようにロックバー110をピストンロッド102bを覆うように配置してロックバー110を挟み込み、リフトシリンダ102が縮まないようにする。ロック解除時には、ロックバー110に設けた保持クリップ112に解除レバー111の先端を係止し、図17に示すようにリフトシリンダ102を縮ませることにより「てこの原理」を利用してロックバー110を持ち上げてロックバー110をリフトシリンダ102のシリンダチューブ102aとリフトアーム101との間から外すようにしている。
米国特許第6149374号公報
ところが、リフトシリンダ102のシリンダチューブ102aに解除レバー111等の回動支持部があるためリフトシリンダ102に設ける部材が複雑になってしまっていた。
本発明は、このような背景の下になされたものであり、その目的は、リフトシリンダに設ける部材の簡素化を図ることができるとともに、リフトアームを上昇位置で確実にロックすることができ、また、安全かつ容易にリフトアームのロック状態を解除することができるスキッドステアローダのアーム降下防止装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明では、先端に作業具が取り付けられるリフトアームと、一端側が前記リフトアームに連結されるとともに他端側が車両フレームに連結され、前記リフトアームを上昇下降動作させるリフトシリンダとを備えるスキッドステアローダにおける前記リフトアームを上昇位置でロックするためのアーム降下防止装置であって、基端が前記リフトアームに回動自在に連結され、前記リフトアームの降下防止のためのロック時には回動により前記リフトシリンダのピストンロッドに沿うように配置されて先端面が前記リフトシリンダのシリンダチューブの先端面に接触して前記リフトシリンダの収縮を規制する本体プレートと、前記本体プレートの先端部の側面から突出する回動ピンが貫通する長穴を有し、前記回動ピンを中心として回動自在に設けられた解除プレートと、前記本体プレートの側面において前記回動ピンよりも先端側に突設された係合ピンと、前記リフトシリンダのシリンダチューブの先端部において側方に突設されたボスと、を備え、前記解除プレートには、前記リフトアームのロック時において前記解除プレートを前記回動ピンを中心として回動させた際に前記係合ピンをガイドする第1円弧溝と、前記第1円弧溝よりも前記長穴に近い位置に形成された第2円弧溝と、前記第1円弧溝と前記第2円弧溝とを接続するとともに前記長穴の延設方向と同一方向に延びる直線溝と、からなるガイド溝が設けられ、前記解除プレートの先端には前記長穴の延設方向に対し斜めに延びる斜状面が形成され、前記解除プレートの前記第2円弧溝の終端に前記係合ピンが位置する状態で前記リフトシリンダを縮めて前記ボスの外周面に前記斜状面を摺動させることにより前記解除プレートと共に前記本体プレートを回動させて前記リフトアームのロック状態を解除することを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、リフトシリンダにおいてはシリンダチューブの先端部においてボスが側方に突設されており、ロック解除は、解除プレートの第2円弧溝の終端に係合ピンが位置する状態でリフトシリンダを縮めてボスの外周面に斜状面を摺動させることにより解除プレートと共に本体プレートを回動させることにより行われる。
請求項2に記載のように、請求項1に記載のスキッドステアローダのアーム降下防止装置において、前記第1円弧溝は、前記斜状面に近い側である前記長穴の一端に位置する前記回動ピンを中心として前記係合ピンまでの距離を半径とする円弧状にその基端が開口するように形成され、前記直線溝は、前記第1円弧溝の終端から前記長穴に接近する方向に前記長穴と同一長さに延設され、前記第2円弧溝は、前記斜状面に遠い側である前記長穴の他端に位置する前記回動ピンを中心として前記第1円弧溝と同一半径の円弧状に、前記直線溝の終端から延設されるものであるとよい。
請求項3に記載のように、請求項1または2に記載のスキッドステアローダのアーム降下防止装置において、前記解除プレートを前記本体プレートに係止する係止手段を設けるとよい。
本発明によれば、リフトシリンダに設ける部材の簡素化を図ることができるとともに、リフトアームを上昇位置で確実にロックすることができ、また、安全かつ容易にリフトアームのロック状態を解除することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、機台10の左右のフレーム11には前輪12および後輪13が機台10の左右に設けられ、左右の車輪(12,13)が油圧モータにより回転駆動される。また、機台10の後部にはエンジン(図示略)が搭載されているとともに、機台10の中央底部にはエンジンによって駆動される油圧ポンプ(図示略)が設けられている。
機台10の左右のフレーム11の後部にはリフトアーム取り付け用のピラー14が立設されている。両ピラー14の上端部にはそれぞれリフトアーム15の基端が上下に回動自在に連結されている。両リフトアーム15は、基端側を構成する第1アーム部15aと、その先端の第2アーム部15bからなる。第1アーム部15aは直線的に延び、第2アーム部15bは下方に屈曲形成され、第1アーム部15aと第2アーム部15bは連結固定されている。
リフトアーム15の先端部には、作業具としてのバケット16の後端部が左右のアーム15,15間に跨って回動自在に取り付けられている。バケット16は前方が拡開している。
ピラー14とリフトアーム15の第2アーム部15bとは、リフトシリンダ17によって連結されている。詳しくは、リフトシリンダ17のシリンダチューブ17aの基端がピラー14におけるリフトアーム15の連結部よりも下方に回動自在に連結されるとともに、図2に示すようにシリンダチューブ17a内を摺動可能なピストンロッド17bの先端がリフトアーム15の第2アーム部15bの後端部に回動自在に連結されている。そして、図1に示すように、リフトシリンダ17の駆動、即ち、伸縮動作によりリフトアーム15を上昇下降動作させている。リフトアーム15の第2アーム部15bの屈曲部にはブラケット18が設けられている。ブラケット18とバケット16の後端部とはダンプシリンダ19により両端部をおのおの回動自在にした状態で連結されている。そして、ダンプシリンダ19の駆動、即ち、伸縮動作によりバケット16を上下に回動することができるようになっている。このようにリフトシリンダ17は、一端側がリフトアーム15に連結されるとともに他端側が車両フレーム11に連結され、リフトアーム15を上昇下降動作させる。
機台10の略中央部には運転席20が設定され、運転席20はガード21で仕切られ、左右の側面がネット22にて囲まれ、前面が乗降口として開放されている。運転席20においてシート、ペダル、レバー等が設けられ、シートに座ったままペダルやレバーを操作して油圧ポンプからシリンダや油圧モータに作動油を供給することによりバケット16を操作したり右および左の車輪(12,13)をそれぞれ回転して前後走行や操舵動作を行うことができるようになっている。
図1,2において、リフトアーム15を上昇位置でロックしてリフトアーム15の下降を防止するためのアーム降下防止装置30を示す。図3には、アーム降下防止装置30の分解斜視図を示す。アーム降下防止装置30は左右のリフトアーム15のうちの一方のリフトアーム15にのみ設けられている。
図2,3に示すように、アーム降下防止装置30は、本体プレート(降下防止本体)40、解除プレート50、カラー60、ワッシャ61、割りピン62、ねじ(ノブ)63、ピン64、ねじ(ノブ)65等を備えている。
図4(a)には本体プレート40の斜視図を示すとともに、図4(b)には図4(a)のA矢視図を、図4(c)には図4(a)のC矢視図を、図4(d)には図4(a)のB矢視図を示す。
図4に示すように、本体プレート40は、断面がコ字状をなす鋼板材よりなり、直線的に延びている。断面コ字状の本体プレート40は、下面が開口している。そして、図4(b)に示すように、本体プレート40の内部にリフトシリンダ17のピストンロッド17bが配置可能となっている。本体プレート40の一方の側面において基端にはブラケット41が固定されている。ブラケット41には円形の透孔41aが設けられている。そして、本体プレート40のブラケット41の透孔41aに、図2に示すピン42が通り、ピン42によりリフトアーム15の第2アーム部15bの下部にリフトシリンダ17の先端部(ピストンロッド17bの先端部)と共に回動自在に連結されている。即ち、本体プレート40の基端がリフトアーム15に回動自在に連結されている。
図4に示すように、本体プレート40の天井部における本体プレート40の長さ方向の中央部には長穴43が貫通状態で設けられている。図2に示すようにリフトアーム15の第1アーム部15aでの下面における本体プレート40の長穴43(図4参照)に対応する部位には固定用プレート44が設けられ、本体プレート40をリフトアーム15の第1アーム部15aでの下面に接近するように回動させたときに固定用プレート44が本体プレート40の長穴43から本体プレート40の内部に挿入されるようになっている。
図4に示すように、本体プレート40の両側面において貫通孔45が形成されている。また、本体プレート40の一方の側面において貫通孔45の横に円筒部46が突設されている。円筒部46の内面にはねじが切られている(ねじ孔となっている)。図3において、ピン64はプレート66に固定され、プレート66には長穴67が形成されている。そして、図2に示すようにリフトアーム15の第1アーム部15aの固定用プレート44を本体プレート40の長穴43から本体プレート40の内部に挿入した状態で、ピン64を本体プレート40の貫通孔45を通して固定用プレート44に設けた貫通孔に挿入することができる。また、この状態でねじ65の軸(雄ねじ部)65aをプレート66の長穴67を通して本体プレート40の円筒部46のねじ孔に螺入することによりピン64を固定することができる。これにより、本体プレート40をリフトアーム15の第1アーム部15aに固定することができる。
図3,4に示すように、本体プレート40の先端部での本体プレート40の一方の側面においては係合ピン47、回動ピン48、円筒部49が突設されている。本体プレート40の長手方向において係合ピン47が最も先端側に位置し、係合ピン47よりも基端側に回動ピン48が位置し、回動ピン48よりも基端側に円筒部49が位置している。このように、本体プレート40の側面において係合ピン47が回動ピン48よりも先端側に突設されている。円筒部49の内面にはねじが切られている(ねじ孔となっている)。
回動ピン48の外周面にはカラー60が回動自在に嵌め込まれている。図3に示すように、解除プレート50には長穴51が形成され、長穴51は図3中X方向に直線的に延びている。本体プレート40の先端部の側面から突出する回動ピン48がカラー60を介して解除プレート50の長穴51に貫通しており、回動ピン48には解除プレート50の外側においてワッシャ61が嵌められるとともに割りピン62が回動ピン48を貫通するようにして設けられている。これによって解除プレート50が長穴51の一端に回動ピン48が位置する第1状態、および、長穴51の他端に回動ピン48が位置する第2状態において回動ピン48を中心として回動自在に連結されている。また、ワッシャ61と割りピン62により解除プレート50が回動ピン48から脱落しない。
図3において解除プレート50には円形の貫通孔52が形成されている。ねじ63の軸(雄ねじ部)63aが解除プレート50の貫通孔52を通して円筒部49のねじ孔に螺入され、これにより解除プレート50が回動不能に支持されている。即ち、解除プレート50を本体プレート40に係止する係止手段が設けられ、係止手段は、解除プレート50に形成した貫通孔52と、貫通孔52を貫通して本体プレート40に螺入するねじ63と、を備えている。
図5において解除プレート50の右側の先端には斜状面50aが形成されている。斜状面50aは、図5において右下方向に直線的に延びている。即ち、長穴51の延設方向に対し斜めに延びている。
また、解除プレート50にはガイド溝(係合溝)53が形成されている。ガイド溝53には係合ピン47が係合し、係合ピン47に係合した状態で解除プレート50が回動することになる。即ち、解除プレート50を回動ピン48を中心として回動させた際に係合ピン47がガイド溝53によってガイドされることになる。
このガイド溝53について、図5を用いて説明する。図5に示すように、ガイド溝53は、第1円弧溝53aと直線溝53bと第2円弧溝53cからなる。第1円弧溝53aは、斜状面50aに近い側である長穴51の一端(右端)に回動ピン48が位置する状態にあるときにおいて、その回動ピン48を中心として係合ピン47までの距離r1をその半径とする円弧状をなしている。第1円弧溝53aは基端が開口するように形成されている。つまり、解除プレート50の上縁に開口する部分を基端とし、ここから第1円弧溝53aが時計回りに延びている。第1円弧溝53aは、リフトアームのロック時において解除プレート50を回動ピン48を中心として回動させた際に係合ピン47をガイドすることになる。
直線溝53bは、第1円弧溝53aと第2円弧溝53cとを接続するものであって、第1円弧溝53aの終端から長穴51の延びる方向と同一方向、即ち、長穴51の延設方向(軸線L1上)において長穴51に接近する方向に長穴51と同一長さ(L11=L10)となるように延設されている。
第2円弧溝53cは、第1円弧溝53aよりも長穴51に近い位置に形成されている。第2円弧溝53cは、斜状面50aに遠い側である長穴51の他端(左端)に回動ピン48が位置する状態にあるときにおいて、その回動ピン48を中心として第1円弧溝53aと同一半径(r2=r1)の円弧状に、直線溝53bの終端から第1円弧溝53aとは逆方向(反時計回り)に延設されている。
また、図2に示すように、リフトシリンダ17のシリンダチューブ17aの先端部における側面にはボス70が突設されている。即ち、ボス70がシリンダチューブ17aの側方に突設されている。
次に、スキッドステアローダのアーム降下防止装置30の作用を説明する。
アーム降下防止装置30は使用しないときには、図2に示すように、リフトアーム15に保持されている(アーム15にぶら下がっていている)。詳しくは、リフトアーム15の固定用プレート44を本体プレート40の長穴43から本体プレート40の内部に挿入した状態で、ピン64が固定用プレート44に設けた貫通孔に挿入されるとともに、ねじ65の軸(雄ねじ部)65aが本体プレート40の円筒部46のねじ孔に螺入されている。図2では、リフトシリンダ17を最も縮ませてアーム15を最も下方に位置させている。
この状態から、アーム降下防止装置30を用いてアーム15をロックする手順について説明する。アーム15のロックは、リフトアーム15を上げた状態で図1のA方向に運転席20を後方に回動することによりメンテナンス(点検・修理)を行うことができるが、メンテナンス時にアーム15を上げたときにアーム15が下がってくるのを防止する。メンテナンス時にアーム15を上げた状態を保持することにより機台10の側面からメンテナンスを行うことができる。
本体プレート40がアーム15にぶら下がっているので、作業者が機台10の外において、ねじ65を回転してねじ65を外してピン64を抜いて本体プレート40を回動自在にする(フリーにする)。
そして、作業者が機台10に乗ってリフトシリンダ17を伸ばしていき、図6に示すように、リフトシリンダ17のピストンロッド17bの先端とシリンダチューブ17aの先端の間(シリンダチューブ17aと第2アーム部15bの間)に、本体プレート40を挟み込み、リフトシリンダ17が縮まないようにする。これにより、リフトアーム15が降下するのを防止することができる。
このようにして、リフトアーム15の降下防止のためのロック時には、本体プレート40を回動することにより本体プレート40がリフトシリンダ17のピストンロッド17bに沿うように配置されて、本体プレート40の先端面がシリンダチューブ17aの先端面に接触してリフトシリンダ17の収縮を規制する。
次に、アーム降下防止装置30によるロック解除手順について説明する。
作業者は機台10外において、解除プレート50を止めているねじ63を回してねじ63を取り外す。そして、ピン48が回動支持部となっているので、図7に示すように解除プレート50の第1円弧溝(ガイド溝)53aにピン47が嵌まるようにピン48を中心にして解除プレート50を反時計回りに回動してボス70に解除プレート50の斜状面50aを当てた状態にする。
そして、作業者は機台10に乗車し、リフトシリンダ17を伸ばすことにより解除プレート50が自重により移動し、図8に示すように、ピン47に対し解除プレート50の第1円弧溝(ガイド溝)53aの最も深い部位まで入れて直線溝53bの左端部に位置させる。つまり、ロック解除時に、解除プレート50の第1状態、即ち、長穴51の一端(図6での右端)に回動ピン48が位置する状態にある回動ピン48を中心にして解除プレート50を回動して第1円弧溝53aに係合ピン47を入れ、リフトシリンダ17を伸ばすことによりボス70の外周面を解除プレート50の斜状面50aが摺動することにより第1円弧溝53aの終端に係合ピン47を位置させる。
さらにリフトシリンダ17を伸ばすことにより、図9に示すように、ピン47を解除プレート50の直線溝(ガイド溝)53bの右端部に位置させるとともにピン48をプレート50の長穴51の右端に位置させる。これにより、図10に示す状態になる。即ち、リフトシリンダ17を伸ばすことにより回動ピン48を第2状態、即ち、長穴51の他端(図10での右端)に回動ピン48が位置する状態にするとともに係合ピン47を直線溝53bの終端に位置させる。
引き続き、作業者がそのままリフトシリンダ17を縮めていく。リフトシリンダ17を縮めていくときにおいて、解除プレート50の斜状面50aがボス70に当たり、図11に示すようにボス70と解除プレート50の斜状面50aの接触部においてリフトシリンダ17を縮めることによりリフトシリンダ17の軸方向に発生するベクトルB1に対し斜状面50aに沿う方向のベクトルB2が発生し、これによるピン48を回動中心としたモーメントの発生により、ピン48を回動中心として解除プレート50が上方に回動しピン47が解除プレート50の第2円弧溝(ガイド溝)53cを移動し、図12に示すように第2円弧溝(ガイド溝)53cの終端にピン47が嵌まり込む。即ち、リフトシリンダ17を縮めることによりボス70の外周面を解除プレート50の斜状面50aが摺動することにより解除プレート50を回動させて係合ピン47を第2円弧溝53cの終端に位置させる。これ以上はピン48を中心として解除プレート50のみを回動することができない。
そして、リフトシリンダ17をさらに縮めていくことにより、図13に示すように降下防止装置全体(本体プレート40および解除プレート50)が持ち上がり、リフトシリンダ17のピストンロッド17bの先端とシリンダチューブ17aの先端の間(シリンダチューブ17aと第2アーム部15bの間)から抜けてロックが解除される。
このようにして、解除プレート50の第2円弧溝53cの終端に係合ピン47が位置する状態でリフトシリンダ17を縮めてボス70の外周面に斜状面50aを摺動させることにより解除プレート50と共に本体プレート40を回動させてリフトアーム15のロック状態を解除する。
さらにリフトシリンダ17を縮めて、図14に示すようにボス70の上を本体プレート40の下面を摺動させる。その後、図2に示すように、解除プレート50を回動するとともに、ねじ63の軸(雄ねじ部)63aを解除プレート50の貫通孔52を通して本体プレート40の円筒部49のねじ孔に螺入して解除プレート50を本体プレート40に係止する。また、リフトアーム15の固定用プレート44を本体プレート40の長穴43から本体プレート40の内部に挿入し、この状態でピン64を固定用プレート44に設けた貫通孔に挿入するとともに、ねじ65の軸(雄ねじ部)65aを本体プレート40の円筒部46のねじ孔に螺入して本体プレート40をリフトアーム15に固定する。
以上のように、特許文献1ではロック解除を「てこの原理」を用いて行っていた。これに対し、本実施形態においては、ロック解除を、「てこの原理」ではなく、力のベクトルを図11,12においてB1からB2へと向きを変えることにより行っている。また、特許文献1ではリフトシリンダ102のシリンダチューブ102aに回動支持部があったが、本実施形態では回動中心は本体プレート40におけるピン48の位置である。このように本実施形態ではリフトシリンダ17に回動支持部を設けておらずシリンダチューブ17aにボス70のみを設けた構成であるので、構造と手間を簡潔にした。さらに、作業者が機台10に乗って、リフトシリンダ17を一度伸ばしてからでないとロックが解除されないので、安全な作業ができる。
以上のごとく本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本体プレート40と解除プレート50と係合ピン47とボス70とを備え、解除プレート50には、第1円弧溝53a、直線溝53b、第2円弧溝53cが形成されるとともに斜状面50aが形成され、ロック解除時には、解除プレート50を回動して第2円弧溝53cの終端に係合ピン47が位置する状態でリフトシリンダ17を縮めてボス70の外周面に解除プレート50の斜状面50aを摺動することにより解除プレート50と共に本体プレート40を回動させるようにした。これにより、リフトシリンダ17においてはシリンダチューブ17aにボス70を設けるだけでよく、リフトシリンダ17に設ける部材の簡素化を図ることができるとともに、リフトアームを上昇位置で確実にロックすることができ、また、安全かつ容易にリフトアームのロック状態を解除することができる。
詳しくは、特許文献1においては、「てこの原理」を利用したものであるため、パーツ点数が多くなり、手数も多い。また、リフトシリンダに回動支持部があるためリフトシリンダに取り付けるパーツが多い。さらに、引っ掛ける部分も必要になるため、準備に手間がかかってしまう。本実施形態においてはシリンダチューブ17aにはボス70を設けただけの構成で済む。これにより、シリンダチューブ17aに設けるパーツ点数が少なくて済み、かつ、手間もかからず、また、リフトシリンダ17に回動支持部がなく、引っ掛ける部分も不要にでき、準備に手間がかからない。
(2)解除プレート50の斜状面50aは直線的に延びているので、よりよい。
(3)解除プレート50を本体プレート40に係止する係止手段を設けた。詳しくは、係止手段は、解除プレート50に形成した貫通孔52と、貫通孔52を貫通して本体プレート40に螺入するねじ63と、を備えている。これにより、解除プレート50を本体プレート40に係止することができる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
・解除プレート50の斜状面50aは円弧状をなしていてもよい。
本実施形態におけるキッドステアローダの側面図。 本実施形態におけるキッドステアローダのアーム降下防止装置の側面図。 キッドステアローダのアーム降下防止装置の分解斜視図。 (a)は本体プレートの斜視図、(b)は(a)のA矢視図、(c)は(a)のC矢視図、(d)は(a)のB矢視図。 アーム降下防止装置の側面図。 キッドステアローダのアーム降下防止装置の作用を説明するための側面図。 キッドステアローダのアーム降下防止装置の作用を説明するための側面図。 キッドステアローダのアーム降下防止装置の作用を説明するための側面図。 キッドステアローダのアーム降下防止装置の作用を説明するための側面図。 キッドステアローダのアーム降下防止装置の作用を説明するための側面図。 キッドステアローダのアーム降下防止装置の作用を説明するための側面図。 キッドステアローダのアーム降下防止装置の作用を説明するための側面図。 キッドステアローダのアーム降下防止装置の作用を説明するための側面図。 キッドステアローダのアーム降下防止装置の作用を説明するための側面図。 従来技術を説明するためのキッドステアローダのアーム降下防止装置の側面図。 従来技術を説明するためのキッドステアローダのアーム降下防止装置の斜視図。 従来技術を説明するためのキッドステアローダのアーム降下防止装置の側面図。
符号の説明
10…機台、15…リフトアーム、16…バケット、17…リフトシリンダ、17a…シリンダチューブ、17b…ピストンロッド、30…アーム降下防止装置、40…本体プレート、47…係合ピン、48…回動ピン、50…解除プレート、50a…斜状面、51…長穴、52…貫通孔、53…ガイド溝、53a…第1円弧溝、53b…直線溝、53c…第2円弧溝、63…ねじ、70…ボス。

Claims (3)

  1. 先端に作業具が取り付けられるリフトアームと、一端側が前記リフトアームに連結されるとともに他端側が車両フレームに連結され、前記リフトアームを上昇下降動作させるリフトシリンダとを備えるスキッドステアローダにおける前記リフトアームを上昇位置でロックするためのアーム降下防止装置であって、
    基端が前記リフトアームに回動自在に連結され、前記リフトアームの降下防止のためのロック時には回動により前記リフトシリンダのピストンロッドに沿うように配置されて先端面が前記リフトシリンダのシリンダチューブの先端面に接触して前記リフトシリンダの収縮を規制する本体プレートと、
    前記本体プレートの先端部の側面から突出する回動ピンが貫通する長穴を有し、前記回動ピンを中心として回動自在に設けられた解除プレートと、
    前記本体プレートの側面において前記回動ピンよりも先端側に突設された係合ピンと、
    前記リフトシリンダのシリンダチューブの先端部において側方に突設されたボスと、
    を備え、
    前記解除プレートには、前記リフトアームのロック時において前記解除プレートを前記回動ピンを中心として回動させた際に前記係合ピンをガイドする第1円弧溝と、前記第1円弧溝よりも前記長穴に近い位置に形成された第2円弧溝と、前記第1円弧溝と前記第2円弧溝とを接続するとともに前記長穴の延設方向と同一方向に延びる直線溝と、からなるガイド溝が設けられ、前記解除プレートの先端には前記長穴の延設方向に対し斜めに延びる斜状面が形成され、
    前記解除プレートの前記第2円弧溝の終端に前記係合ピンが位置する状態で前記リフトシリンダを縮めて前記ボスの外周面に前記斜状面を摺動させることにより前記解除プレートと共に前記本体プレートを回動させて前記リフトアームのロック状態を解除する
    ことを特徴とするスキッドステアローダのアーム降下防止装置。
  2. 前記第1円弧溝は、前記斜状面に近い側である前記長穴の一端に位置する前記回動ピンを中心として前記係合ピンまでの距離を半径とする円弧状にその基端が開口するように形成され、
    前記直線溝は、前記第1円弧溝の終端から前記長穴に接近する方向に前記長穴と同一長さに延設され、
    前記第2円弧溝は、前記斜状面に遠い側である前記長穴の他端に位置する前記回動ピンを中心として前記第1円弧溝と同一半径の円弧状に、前記直線溝の終端から延設される、ことを特徴とする請求項1に記載のスキッドステアローダのアーム降下防止装置。
  3. 前記解除プレートを前記本体プレートに係止する係止手段を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のスキッドステアローダのアーム降下防止装置。
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