JP3534050B2 - テープカートリッジ分解治具 - Google Patents

テープカートリッジ分解治具

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JP3534050B2
JP3534050B2 JP2000237097A JP2000237097A JP3534050B2 JP 3534050 B2 JP3534050 B2 JP 3534050B2 JP 2000237097 A JP2000237097 A JP 2000237097A JP 2000237097 A JP2000237097 A JP 2000237097A JP 3534050 B2 JP3534050 B2 JP 3534050B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープカートリッ
ジに対し、カートリッジケースを第1ケースと第2ケー
スとに分離するためのテープカートリッジ分解治具に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のテープカートリッジ分解
治具として、知られているものはない。ところで、従来
のテープカートリッジとして、例えば、印刷装置に脱着
可能な特許第2736950号に記載のものが知られて
いるが、このテープカートリッジは、その外殻をなす2
分割構造のカートリッジケースが、蓋の役割をなす第1
ケースと、ケース本体の役割をなす第2ケースとを複数
のピンおよびこれに対応する複数のピン受け穴で位置決
めされて係合し、かつ相互の接合端面を部分的に超音波
溶着し、第1ケースと第2ケースとを分離不能に接合さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のテー
プカートリッジでは、カートリッジケースをピンによる
係合と超音波溶着とで接合されているため、落下衝撃等
によって第1ケースと第2ケースとに分離することはな
いが、使用済みの印刷テープやインクリボンを交換する
ことができなかった。近年の省資源化を考慮すると、印
刷テープ等を取り出して新品のものに交換可能とするこ
とが好ましいが、治具等を用いてこれを強制的に分解す
ると、ピンの折れや溶着部分に白化が生じ、再組立て不
能となったり、商品価値を失う等の問題があった。
【0004】これらの問題を解決しようと、カートリッ
ジケースの接合形態を改めようとすると、超音波溶着で
なく圧入による接合が考えられる。すなわち、複数のピ
ンおよび複数のピン受け穴とに締め代をもたせて、圧入
による強い接合を可能とすると共に、一方のケースを保
持した状態で、もう一方のケースを引っ張って、ピンを
ピン受け穴から引き抜くことでカートリッジケースを分
離しようとするものである。しかしながら、実際に分離
しようとすると、第1・第2両ケースを適切に保持し、
かつ相互に平行移動させるようにして、バランスを保っ
た状態でピンをピン受け穴から引き抜かないと、ピンが
変形して白化・損傷するおそれがある。
【0005】本発明は、2分割構造のカートリッジケー
スで外殻を構成されたテープカートリッジに対し、カー
トリッジケースを容易に、かつ適切に分離することがで
きるテープカートリッジ分解治具を提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のテープカートリ
ッジ分解治具は、印刷に供されるテープを着脱可能に収
納すると共に、第1ケースの接合端面に突出形成した複
数の圧入突起を第2ケースの接合端面に貫通形成した複
数の貫通孔に圧入して接合した2分割構造のカートリッ
ジケースで外殻を形成されたテープカートリッジを、第
1ケースと第2ケースとに分離するためのテープカート
リッジ分解治具において、テープカートリッジを位置決
めした状態で第2ケースのみを保持するセット手段と、
複数の貫通孔から複数の圧入突起を同時に押し出す複数
の押出しピンを植設した押出し手段と、複数の押出しピ
ンを複数の貫通孔に軸方向から挿通するように、セット
手段に対し押出し手段を相対的に移動させる移動手段と
を備えたことを特徴とする。
【0007】この構成によれば、テープカートリッジ分
解治具は、テープカートリッジの第2ケースの貫通孔を
押出し手段の押し出しピンに臨ませて第2ケースのみを
セット手段により保持し、移動手段により押出し手段を
セット手段に対し相対的に移動させて、第1ケースの複
数の圧入突起を押出しピンにより同時に押すことができ
る。これにより、カートリッジケースのバランスを保っ
た状態で、圧入突起を貫通孔から押し出すことができ、
カートリッジケースを容易に第1ケースと第2ケースと
に分離することができると共に、圧入突起を白化・損傷
させることなく適切に分離することができる。
【0008】この場合、第1ケース及び第2ケースのい
ずれか一方のケースにはばね性を備えたフック部が形成
され、かつ他方のケースには第1、第2両ケースを接合
した状態でフック部が係止するフック受け部が形成され
ており、移動手段による相対移動動作に連動して、フッ
ク部のフック受け部に対する係止状態を解除するフック
解除手段を、更に備えていることが、好ましい。
【0009】この構成によれば、フック部とフック受け
部との係止により強固に接合されているテープカートリ
ッジに対しても、フック解除手段を移動手段に連動させ
ることで、圧入突起の圧入状態の解除と併行して、フッ
ク部の係止状態を解除することができる。
【0010】この場合、フック部とフック受け部とは、
軸方向に直交する掛止め面同士を接触させて係止されて
おり、フック解除手段は、軸方向に直交する方向に進退
自在にセット手段に支持され、かつフック部を押圧して
フック部の掛止め面を滑動させるフック外し部材と、押
出し手段に取り付けられ、相対移動動作に連動してフッ
ク外し部材を進退させるフック外し作動部材とを有する
ことが、好ましい。
【0011】この構成によれば、フック部およびフック
受け部の掛止め面と同方向に進退自在なフック外し部材
が、フック外し作動部材により移動手段の相対移動動作
に連動してフック部を押圧し、フック部の掛止め面が、
フック受け部の掛止め面に対し相対的に滑動する。これ
により、フック解除手段を簡単な構成で移動手段に連動
させることができ、フック部の係止状態を解除可能とす
ることができる。
【0012】この場合、フック外し作動部材とフック外
し部材との係合部位には、軸方向のフック外し作動部材
の移動をフック外し部材の進退動に変換する動作変更機
構を有することが、好ましい。
【0013】この構成によれば、軸方向のフック外し作
動部材の動作を軸方向に直交する方向の動作に変換する
ことができるため、押出し手段の相対移動動作の一動作
で、フック外し部材が無理なく進退動することができ
る。
【0014】この場合、動作変更機構は、フック外し作
動部材に設けられた傾面カムと、フック外し部材に設け
られ傾面カムに係合する案内ピンとから構成されるカム
機構であることが、好ましい。
【0015】この構成によれば、フック外し部材は、フ
ック外し作動部材の傾面カムに案内ピンが案内されて進
退動する。これにより、フック外し部材とフック外し作
動部材とは、カム機構により関連付けられるため、簡単
な構成でフック解除を安定して行うことができる。
【0016】これらの場合、フック部には、フック受け
部への係止動作を案内するフック傾斜面が形成されてお
り、フック外し部材は、フック部のフック傾斜面を押圧
して解除力を作用させることが、好ましい。
【0017】この構成によれば、フック部は、フック受
け部に無理なく係止するようになる。また、フック部
は、フック外し部材に押圧される部分がフック傾斜面で
あるため、フック外し部材の進退動方向の押圧力が係止
解除方向に加え、抜き方向の分力が作用する。これによ
り、フック部は、フック受け部から係止解除されやすく
なる。
【0018】これらの場合、フック外し部材は、先端部
が楔形に形成され、フック部を押圧し当該フック部に抜
け方向の分力を作用させることが、好ましい。
【0019】この構成よれば、上記と同様に、フック外
し部材が簡単な構成で、フック部に抜け方向の分力を作
用させることができ、フック解除を容易に行うことがで
きる。
【0020】これらの場合、第2ケースの輪郭に対し第
1ケースの輪郭が凹となる複数の凹部が第1ケースに形
成されていると共に、第2ケースには、複数の治具受け
部が形成されており、セット手段は、軸方向に直交する
平面内でテープカートリッジをガイドする保持ブロック
と位置決めブロックとで構成され、保持ブロックには、
凹部に臨んで治具受け部で第2ケースのみを支持する複
数の引掛け部が形成されていることが、好ましい。
【0021】この構成によれば、テープカートリッジ
は、位置決めブロックと保持ブロックとに外形をガイド
されて、保持ブロックの引掛け部により、治具受け部と
係わり合って第2ケースのみが支持されると共に、凹部
と係わり合って第1ケースの軸方向への移動が可能な状
態でセット手段にセットされる。これにより、テープカ
ートリッジの位置決めを適切に行えると共に、第2ケー
スのみを安定して保持することができる。
【0022】この場合、位置決めブロックが、セットし
たテープカートリッジを囲むように配設した複数の案内
ブロック片で構成され、各案内ブロック片は、保持ブロ
ックに個々に固定されると共に、その固定位置を個々に
微調整可能に構成されていることが、好ましい。
【0023】この構成によれば、案内ブロック片の相互
間に隙間を設けておくことで、位置決めブロックが、カ
ートリッジケースの製造上の誤差(ロット毎)を吸収し
て、テープカートリッジを適切に位置決めブロックにセ
ットすることができる。なお、この場合に、位置決めブ
ロックに比較的大き目のばか穴を形成し、このばか穴に
対する固定ボルトのクリアランスの範囲内で調整を行う
ことが好ましい。
【0024】これらの場合、セット手段は、保持ブロッ
クを支持するベースプレートをさらに備え、保持ブロッ
クが、セットしたテープカートリッジを囲むように配設
した複数の支持ブロック片で構成され、各支持ブロック
片は、ベースプレートに個々に固定されると共に、その
固定位置を個々に微調整可能に構成されていることが、
好ましい。
【0025】この構成によれば、支持ブロック片の相互
間に隙間を設けておくことで、保持ブロックが、カート
リッジケースの製造上の誤差(ロット毎)を吸収して、
テープカートリッジを適切に保持ブロックにセットする
ことができる。なお、上記と同様に、保持ブロックに比
較的大き目のばか穴を形成し、このばか穴に対する固定
ボルトのクリアランスの範囲内で調整を行うことが好ま
しい。
【0026】これらの場合、移動手段は、セット手段を
固定すると共に、押出し手段を保持し、トグル機構を介
して押出し手段をセット手段に対し離接平行移動させる
ハンドプレスで構成されていることが、好ましい。
【0027】この構成によれば、ハンドプレスに作用し
た力をトグル機構により増幅して、セット手段に対し平
行移動する押出し手段に作用させることができる。これ
により、テープカートリッジ分解治具を固定側のセット
手段と可動側の押出し手段とに分けることができるた
め、簡単な構成で押出し手段をセット手段に対し、相対
移動させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に基づいて、テ
ープカートリッジについて説明すると共に、このテープ
カートリッジを分解する本発明の一実施形態に係るテー
プカートリッジ分解治具について説明する。このテープ
カートリッジは、印刷に供される印刷テープ及びインク
リボンを着脱可能に収納した2分割構造のカートリッジ
ケースで外殻を構成されたものであり、再利用に供する
ことができるように、カートリッジケースを損傷するこ
となく分離可能に構成されたものである。また、テープ
カートリッジ分解治具は、このテープカートリッジを分
解するための専用の治具である。以下の説明では、先
ず、テープカートリッジを収容する印刷装置から簡単に
説明する。
【0029】図1および図2は、それぞれ本発明の実施
形態における印刷装置の全体斜視図および開蓋状態の全
体斜視図である。両図に表すように、印刷装置1は、装
置ケース2により外殻を形成されて、装置ケース2の前
部上面には文字等の入力手段となるキーボード3と、後
部上面に取り付けられた開閉自在な開閉蓋6と、開閉蓋
6右部の窓に臨んで文字等の情報を視認可能に表示する
ディスプレイ4と、装置ケース2左側面に形成され装置
外部と連通する排出口10と、装置ケース2の左部にテ
ープカートリッジ20を着脱自在に収納する装着部5と
で構成されている。この印刷装置1は、テープカートリ
ッジ20を介して印刷テープTに、所望の文字や図形な
どを印刷すると共に、テープの印刷済み部分を所定の長
さに切断して、ラベルを作製するものである。
【0030】この印刷装置1をユーザーが使用する場合
には、先ず開閉蓋6を開けて、テープカートリッジ20
を貫通して形成されたヘッド開口23を装着部5のヘッ
ドユニット7に案内して、テープカートリッジ20を装
着部5に装着し、開閉蓋6を閉じる。次に、ディスプレ
イ4により入力・編集結果を確認しながらキーボード3
により所望の文字等の印刷情報を入力して、テープカー
トリッジ20にて供給される印刷テープTに印刷を指示
する。内部機構8およびヘッドユニット7のサーマルヘ
ッド11により、印刷テープTへの印刷が行われる。印
刷が行われた印刷テープTの印刷済み部分は、排出口1
0から随時装置ケース2外部に送り出され、一方、印刷
が行われたインクリボンRの印刷済み部分は、テープカ
ートリッジ20内で巻取り収容される。そして、印刷が
完了した時点で、ユーザーが、図示しないカットボタン
を押すことで、印刷テープTが所望の長さに切断され、
所望のラベルが作成される。
【0031】次に、図3、図4および図5に基づいて、
テープカートリッジについて詳細に説明する。テープカ
ートリッジ20は、上ケース40と下ケース50とから
なるカートリッジケース21により、その外殻が形成さ
れており、カートリッジケース21の内部は、幅狭のテ
ープ収容部30と幅広のリボン収容部31とで構成され
ている。
【0032】テープ収容部30には、印刷テープTと、
印刷テープTを巻回したテープコア35とからなるテー
プアッセンブリ32が収容されている。リボン収容部3
1には、インクリボンRと、インクリボンRを繰り出す
繰出しコア36と、インクリボンRを巻き取る巻取コア
37とからなるリボンアッセンブリ33が収容されてい
ると共に、プラテンゴムを巻装した中空円筒状のプラテ
ン34が収容されている。そして、これらテープコア3
5、繰出しコア36、巻取コア37およびプラテン34
は、上ケース40及び下ケース50に形成された軸突起
や嵌合孔に回転自在に軸支され、また図5の分割状態か
ら上下を反転させると、これら収容部品(34,35,
36,37)は、軸突起や嵌合孔から外れて自由落下す
るようになっている。
【0033】リボン収容部31の図示左部に位置して、
下ケース50には、サーマルヘッド11が臨む下ヘッド
開口53が形成され、また上ケース40には、下ヘッド
開口53に対応して上ヘッド開口43が形成されてい
る。また、下ヘッド開口53の縁部には、平面視略
「C」字状のガイド壁59が突出形成されている。
【0034】テープコア35に巻き回されている印刷テ
ープTは、テープコア35から繰り出されてプラテン3
4に至る。また、繰出しコア36から送られてくるイン
クリボンRは、プラテン34(サーマルヘッド11)を
経てガイド壁59の外周面に沿って周回して巻取コア3
7に巻き取られるようになっている。これにより、イン
クリボンRおよび印刷テープTは、プラテン34の位置
で重なって併走し、インクリボンRのインクが文字形に
引き剥がされ印刷テープTに転写される。印刷が行われ
た印刷テープTの印刷済み部分は、カートリッジケース
21の送出しスリット39を通過して、印刷装置1の排
出口10から随時装置ケース2外部に送り出される。
【0035】次に、カートリッジケース21の接合形態
について詳述する。本実施形態のカートリッジケース2
1では、上ケース40と下ケース50との2分割構造で
構成され、上ケース40と下ケース50とが相互の接合
端面同士を突き合わせるようにして接合されている。す
なわち、上ケース40は、天壁部41と上周壁部42
(接合部)とで一体に形成され、また下ケース50は、
底壁部51と下周壁部52(接合部)とで一体に形成さ
れている。上ケース40と下ケース50とは、この上周
壁部42の端面と下周壁部52の端面とを突き合わせる
ようにして接合されている。
【0036】上ケース40には、3個の係合ピン45と
6個の圧入ピン44と2個のフック46とが形成され、
下ケース50には、これらそれぞれに対応して3個の係
合孔55と6個の貫通孔54と2個のフック受け部56
とが形成されている。すなわち、各係合ピン45が対応
する係合孔55に係合して上ケース40と下ケース50
との位置決めがなされ、各圧入ピン44が対応する貫通
孔54に圧入して上ケース40と下ケース50とが接合
され、各フック46が対応するフック受け部56に係止
して、上ケース40と下ケース50とが耐衝撃性をもっ
て接合されている。
【0037】3個の係合ピン45のうち2個の係合ピン
45は、上ケース40の左右に、他の1個は、上ヘッド
開口43の縁部に配設され、いずれも上ケース40の天
壁部41に一体にかつ突出して形成されている。また、
係合孔55は、この係合ピン45に対応して下ケース5
0の下周壁部52に2個およびガイド壁59に1個の計
3個形成されている。係合ピン45は、略円柱状に形成
され、かつその先端部は、係合孔55への挿入をガイド
すべくテーパー形状に形成されている。また、係合孔5
5は、係合ピン45の長さに対応した深さを有し、かつ
係合ピン45との締め代を0として形成され、係合ピン
45が無理なく係合するようになっている。
【0038】6個の圧入ピン44は、上ケース40の上
周壁部42の端面に5個と、上ヘッド開口43の縁部に
1個とが分散するように突出すると共に、上ケース40
と一体に形成されている。また、6個の貫通孔54は、
この圧入ピン44に対応して下ケース50の下周壁部5
2の端面に5個と、ガイド壁59に1個とが下ケース5
0と一体に形成されている。より具体的には、圧入ピン
44および貫通孔54は、テープ収容部30の後部に左
右一対の2個と、リボン収容部31の右部の後部と前部
とに2個と、リボン収容部31の中部に1個と、リボン
収容部31の左部に1個配置されている。圧入ピン44
は、係合ピン45と同様に、略円柱状に形成され、かつ
その先端部がテーパーの形状に形成されている。ただ
し、圧入ピン44は、係合ピン45に比して、太径に形
成されている。また、貫通孔54は、下ケース50を軸
方向に貫通しており、底壁部51の裏側に開口してい
る。したがって、貫通孔54は、下ケース50の下周壁
部52を上下方向に貫通している。また、各圧入ピン4
4の軸方向と各貫通孔54の軸方向とは、一致してい
る。
【0039】また、圧入ピン44の径は、貫通孔54の
径よりもわずかに大きく形成され、圧入ピン44と貫通
孔54とは、締め代を0.08mm±0.02程度とし
て形成されている。したがって、貫通孔54に圧入ピン
44を嵌合する際には、係合ピン45を係合孔55の位
置に合わせて上下両ケース40,50の位置決めをした
状態で、圧入ピン44を貫通孔54に圧入して、圧入ピ
ン44を貫通孔54に嵌め合わせる。これにより、圧入
ピン44自体がわずかに変形し貫通孔54に強く密着し
て、上ケース40と下ケース50との間を強く締結する
と共に、上ケース40と下ケース50とが落下衝撃では
分離しない状態となる。そして、カートリッジケース2
1は、圧入ピン44が貫通孔54に圧入された状態で
は、下ケース50の底壁部51の裏側から見ると上ケー
ス40から延在している圧入ピン44の先端が貫通孔5
4の途中で止まった状態となって接合されている。
【0040】一方で、カートリッジケース21は、この
圧入ピン44の先端部が下ケース50の底壁部51の裏
側から貫通孔54を通じて押されることで圧入ピン44
と貫通孔54との締付力が解除されるようになってい
る。すなわち、圧入ピン44を圧入方向と反対方向から
貫通孔54を通じて押すことによって、圧入ピン44と
貫通孔54とのはめあいがゆるみ、カートリッジケース
21は、上ケース40と下ケース50とに分離される構
成となっている。
【0041】2個のフック46およびフック受け部56
は、バランスを考慮してリボン収容部31の右部と左部
とに離して配設されている。フック46は、上ケース4
0に一体に、かつ上周壁部42の端面に突出して形成さ
れ、またフック受け部56は、下ケース50の下周壁部
52の一部を切り欠くことで形成されている。実施形態
のフック46およびフック受け部56から成るフック機
構は、圧入ピン44と貫通孔54とによる圧入だけで
は、落下衝撃により上ケース40と下ケース50とが分
離してしまうおそれがあり、上ケース40と下ケース5
0とがより強く接合するために設けられている。これに
より、インクリボンRの皺・よじれ等の原因となるリボ
ン収容部31での上下両ケース40,50の浮きが防止
されている。以下に、図6ないし図10を参照して、フ
ック46およびフック受け部56、ならびにフック受け
部56に隣接して設けたフック外れ防止壁70について
順を追って説明する。
【0042】図6に表すように、フック46は、上ケー
ス40の上周壁部42の端面に突出したばね性を有する
フックばね部60と、フックばね部60の先端部に形成
した外向きのフック係止部61とで一体に形成されてい
る。フック係止部61は、フック受け部56に直接接触
して掛け止めされるフック掛止め面62と、係止動作を
ガイドするフック傾斜面63とを有している。フック4
6は、外力によりフックばね部60のばね性に抗してた
わみ、フック受け部56とフック外れ防止壁70との間
に挟入するようになっている。
【0043】図7ないし図10に表すように、フック受
け部56は、下ケース50の下周壁部52をその上端部
をブリッジ状に残し、下端まで略フック幅をもって方形
に切り欠くことにより形成され、そのブリッジ状部分の
下端面に、フック46が係止する受け部掛止め面72
(図9参照)が形成されている。また、図8に表すよう
に、フック受け部56は、そのブリッジ状部分の上端面
(下周壁部52の端面)が略フック幅に面取りされて係
止ガイド面73を形成している。
【0044】上ケース40の下ケース50への圧入動作
に伴って、フック46がフック受け部56に接触する
と、フック係止部61のフック傾斜面63がフック受け
部56の係止ガイド面73にガイドされ、貫通孔54の
軸方向に直交するフック掛止め面62と受け部掛止め面
72とが直接接触して係わり合い、フック46はフック
受け部56に係止する。また、詳細は後述するが、実施
形態のテープカートリッジ分解治具80では、フック4
6のフック係止部61に解除力を作用させるようになっ
ており、このとき、後述のフック外し駒123の駒傾斜
面153とフック傾斜面63とが関わり合い、フック4
6に抜け方向の分力が作用するようになっている。
【0045】フック外れ防止壁70は、フック受け部5
6の背面側にフック46が挿入されるわずかな間隙を存
して、下ケース50に一体に立設され、リボン収容部3
1の右部と左部とに計2個(70a、70b)配設され
ている。フック外れ防止壁70は、図8および図10に
表すように、フック46の係止解除側である背面側に下
ケース50の底壁部51から片持ち形状で下周壁部52
と同一高さに立設されている。フック外れ防止壁70
は、薄肉に形成されているため、ばね性を有しており、
フック受け部56とのわずかな間隙は、上ケース40の
フック46が下ケース50のフック受け部56に係止す
る際に、フック係止部61が辛うじて挟入するような寸
法で、フック46のフック係止部61の大きさよりもわ
ずかに小さく形成されている。
【0046】図11は、図3のA−A線断面図である。
上ケース40のフック46は、下ケース50のフック受
け部56とフック外れ防止壁70(70b)とに挟持さ
れている。すなわち、上ケース40と下ケース50と
が、係合孔55に係合する係合ピン45の係合動作およ
び貫通孔54に圧入する圧入ピン44の圧入動作に同期
して、上ケース40のフック46は、下ケース50のフ
ック受け部56とフック外れ防止壁70との間隙に挟入
してフック受け部56に係止する。この際に、フック4
6は、フック係止部61でフック外れ防止壁70をその
背面側にたわませながら、フック係止部61のフック傾
斜面63により下ケース50のフック受け部56に案内
されて、フック受け部56とフック外れ防止壁70との
間隙に挟入していき、上ケース40のフック掛止め面6
2と下ケース50の受け部掛止め面72とが相互に接触
して係わり合い、フックばね部60をフック受け部56
とフック外れ防止壁70とに挟持された状態となる。し
たがって、強い落下衝撃等により、フック46がフック
外れ防止壁70側にたわんでも、自由状態のフック外れ
防止壁70がさらなるたわみを阻止するため、フック4
6が強い落下衝撃によりフック受け部56から係止解除
することを阻止されるようになっている。
【0047】したがって、テープカートリッジ20は、
圧入ピン44による圧入とフック46による係止とでカ
ートリッジケース21の上ケース40と下ケース50と
が強く接合されて保持されることとなる。この場合、カ
ートリッジケース21は、最低でも10回は分離可能と
なるよう、圧入ピン44およびフック46が分離過程で
損傷しないように構成されている。また、カートリッジ
ケース21は、75cm程度(机の高さ)の高さからの
落下衝撃に対して、上ケース40と下ケース50とに分
離されない構成となっている。
【0048】一方で、フック受け部56とフック外れ防
止壁70とに挟持されているフック46は、フック係止
部61をフック外れ防止壁70に対し押圧されること
で、フックばね部60がフック外れ防止壁70側に付勢
してたわむのに従って、フック外れ防止壁70もその背
面方向に付勢してたわみ、フック受け部56とフック外
れ防止壁70との間にわずかな空隙が生じる。そして、
フック係止部61がフック受け部56とフック外れ防止
壁70との間を通過することで、フック受け部56に対
するフック46による係止は完全に解除されるようにな
っている。
【0049】また、図10に表すように、リボン収容部
31の左部に位置するフック外れ防止壁70bは、下ヘ
ッド開口53側の壁面が下ヘッド開口53に対し波形状
に形成されている。これにより、左部のフック外れ防止
壁70bと下ヘッド開口53との間を通過してリボン巻
取コア37に巻き取られていくインクリボンRは、この
波形状の壁面を有するフック外れ防止壁70bとの接触
面積が小さくなり、長期保存に対する、フック外れ防止
壁70bの壁面とのくっつきを防止されている。さら
に、左部のフック外れ防止壁70bは、インクリボンR
がフック46と接触することを防止している。すなわ
ち、左部のフック外れ防止壁70bにより、インクリボ
ンRは、巻き取り収容される際にフック46と接触する
ことが防止されると共に、フック受け部56に対するフ
ック46の係止を解除する際にフック46がその背面側
にたわんで接触することを防止される。
【0050】なお、フック46を上ケース40に、フッ
ク受け部56を下ケース50に形成するのに代えて、フ
ック46を下ケース50に、フック受け部56を上ケー
ス40に形成して、上ケース40と下ケース50とを係
止してもよい。また、フック外れ防止壁70を下ケース
50に形成するのに代えて、上ケース40に形成しても
よく、フック46とフック外れ防止壁70とを同側のケ
ースに形成してもよい。さらに、圧入ピン44の数は、
任意の個数であってもよく、本実施形態のように6個に
限定するものでない。
【0051】また、カートリッジケース21は、図3お
よび図4に表すように、テープ収容部30にラベルテー
プ溝38が形成されている。ラベルテープ溝38は、上
周壁部42と下周壁部52とに形成されていると共に、
上ケース40の天壁部41の表面を横断して形成されて
いる。図3に表すように、テープカートリッジ20は、
剥離可能なラベルテープ22がラベルテープ溝38に貼
着され、上下両ケース40,50がテープ収容部30で
封止されて、より一層上ケース40と下ケース50とが
接合される。また、ラベルテープ溝38を設けること
で、ラベルテープ22がカートリッジケース21に貼着
された際に生じるカートリッジケース21の輪郭の凹凸
を無くすことができるため、テープカートリッジ20の
印刷装置1への脱着頻度等によっても、ラベルテープ2
2が容易に剥離することを防止している。
【0052】またさらに、カートリッジケース21は、
後述するテープカートリッジ分解治具80を使用する際
に必要な形状に形成されている。図3および図4に表す
ように、カートリッジケース21の下ケース50の下周
壁部52には、上ケース40の上周壁部42に対し、そ
の輪郭が相対的に凸となる4個の引掛り部49が前後左
右に分散して形成されている。具体的には、引掛り部4
9は、上ケース40の凹部47と下ケース50の治具受
け部57とからなる。上ケース40の凹部47は、圧入
ピン44の軸方向に上ケース40の上周壁部42の下端
(天壁部41)から上端に対し窪んで形成されている。
下ケース50の治具受け部57は、上ケース40の凹部
47に対応して下周壁部52の端面が山型状に厚肉に形
成されている(図10参照)。したがって、カートリッ
ジケース21自体にその輪郭が凸となる部分が生じない
ため、印刷装置1の装着部5に着脱する際に、引掛り部
49が装置側につかえる支障を生ずることがない。そし
て、テープカートリッジ20は、カートリッジケース2
1の上下を逆にした状態、すなわち上ケース40を下側
にした状態で、引掛り部49を介してテープカートリッ
ジ分解治具80にセットされる。
【0053】次に、上記のテープカートリッジ20を分
解するためのテープカートリッジ分解治具80について
説明する。このテープカートリッジ分解治具80は、カ
ートリッジケース21に圧入している圧入ピン44を白
化・損傷することなく、圧入ピン44を貫通孔54から
押し出すと共に、この圧入解除の動作に併行して、フッ
ク受け部56に対するフック46の係止を解除して、カ
ートリッジケース21を上ケース40と下ケース50と
に分離するものである。
【0054】図12、図13および図14に表すよう
に、テープカートリッジ分解治具80は、テープカート
リッジ20を分解するための力を付与するハンドプレス
90(移動手段)と、ハンドプレス90に装着して付与
された力をテープカートリッジ20に作用させてこれを
分解する治具本体100とで構成されている。
【0055】ハンドプレス90は、板状の台座91と、
台座91に立設した支柱フレーム92と、支柱フレーム
92から台座91の前方に向かって水平に突出したガイ
ドアーム93と、ガイドアーム93の高さ位置を調整す
るアジャストボルト94と、ガイドアーム93の挿通孔
81に挿通して上下方向に移動自在な加圧ヘッド95
と、加圧ヘッド95を上下方向に移動させる操作レバー
96と、操作レバー96と加圧ヘッド95とを連結する
トグルリンク97とで構成されている。このハンドプレ
ス90は、トグルリンク97(トグル機構)により、操
作レバー96による僅少の力を増幅し、加圧ヘッド95
に非常に大きな下方向への力を出すようになっている。
【0056】トグルリンク97は、上部がリンク支持部
85を介して加圧ヘッド95の上部に連結し、下部がグ
リップ98を有する操作レバー96の下部に連結してい
る。操作レバー96は、レバー支持部99を回動軸とし
て回動操作され、トグルリンク97を上下移動させると
共に、トグルリンク97を介して加圧ヘッド95を上下
動させる。なお、加圧ヘッド95の下動は、操作レバー
96によるが、上動は加圧ヘッド95に巻回したコイル
ばね84のばね力による。ガイドアーム93の挿通孔8
1は、ガイドアーム93に形成した凹溝と、凹溝の開口
部分を閉塞するように設けた覆い板82とで断面方形に
形成されている。加圧ヘッド95は、挿通孔81に対応
して断面方形に形成され、下端部には、治具本体100
の可動部101を装着するための装着穴83が形成され
ている。
【0057】このように形成されたハンドプレス90に
は、加圧ヘッド95の下端部に治具本体100の可動部
101がセットされ、台座91に治具本体100の固定
部102がセットされる。そして、操作レバー96の下
方向への回動操作により、治具本体100の可動部10
1を下降させて、固定部102にセットされるテープカ
ートリッジ20に下方向への大きな力を作用させると同
時に、下方向に直交する方向(以下、横方向)の力を作
用させて、カートリッジケース21を上ケース40と下
ケース50とに分離するようになっている。
【0058】治具本体100は、ハンドプレス90に固
定されて上下動する可動部101と、これを受ける固定
部102とからなる。図12および図13に表すよう
に、治具本体100は、ハンドプレス90の加圧ヘッド
95にセットされた可動部101側の押出し手段110
と、ハンドプレス90の台座91にセットされた固定部
102側のセット手段111と、押出し手段110の下
部に位置しテープカートリッジ20のフック46による
係止を解除する可動部101側のフック解除手段112
とで構成されている。この治具本体100は、セット手
段111により、上ケース40を下側にした状態でテー
プカートリッジ20の下ケース50の底壁部51の裏側
を押出し手段110に臨ませて下ケース50のみを保持
し、ハンドプレス90から下方向への力を伝えられる押
出し手段110により圧入ピン44を貫通孔54から押
し出す動作に連動させて、フック解除手段112により
カートリッジケース21のフック受け部56に対するフ
ック46の係止を解除するものである。
【0059】押出し手段110は、前述した貫通孔54
に対応する6個の押出しピン115と、押出しピン11
5を植設した押出しプレート116と、押出しプレート
116上部に位置する連結部117とからなり、ハンド
プレス90の回動操作に従って、上下方向に移動自在に
構成されている。連結部117は、上端部がハンドプレ
ス90の加圧ヘッド95の装着穴83に装着され、下端
部に押出しプレート116が固定されている。押出しプ
レート116は、セット手段111にセットされたテー
プカートリッジ20の貫通孔54に対応した位置に、6
個の押出しピン115を植設するための6個の植設穴が
形成されている。各押出しピン115は、各植設穴を介
して押出しプレート116に植設されている。各押出し
ピン115は、貫通孔54の軸方向と平行に所定の長さ
を有して形成され、セット手段111にセットされたテ
ープカートリッジ20の各貫通孔54に押し込まれるよ
うになっている。また、押出しピン115は、金属製の
材料で形成され、その径が貫通孔54の径よりもやや小
径に形成され、貫通孔54に円滑に挿入されるようにな
っている。なお、各押出しピン115の軸方向と貫通孔
54の軸方向とは、一致しており、したがって圧入ピン
44の軸方向とも一致している。
【0060】図12の仮想線で表すように、ハンドプレ
ス90の操作レバー96の下方向への回動操作で、加圧
ヘッド95が下降し、押出し手段110は、下方向へと
水平状態を維持して下降する。そして、各押出しピン1
15は、下降して、セット手段111にセットされたテ
ープカートリッジ20の各貫通孔54に挿入し、各圧入
ピン44の先端部に同時に当接し、これを押し出すよう
になっている。
【0061】図15は、テープカートリッジ20がセッ
ト手段111にセットされた状態を表し、図16は、そ
の分解斜視図である。セット手段111は、その内周面
でテープカートリッジ20の外形をガイドする位置決め
ブロック120と、位置決めブロック120の下側に配
設され下ケース50のみを保持する保持ブロック121
と、保持ブロック121の下側に配設されハンドプレス
90の台座91に固定されるベースプレート122(図
12参照)とからなる。
【0062】位置決めブロック120は、内側にテープ
カートリッジ20の嵌合開口135を構成する4個のブ
ロック部(案内ブロック片)からなっており、図15お
よび図16示右部の摺動溝136を有する第1案内ブロ
ック部131と、左部の第2案内ブロック部132と、
後部の摺動溝136を有する第3案内ブロック部133
と、前部の第4案内ブロック部134とで分割して形成
されている。第1案内ブロック部131ないし第4案内
ブロック部134は、テープカートリッジ20の外形
(上周壁部42および下周壁部52)をガイドして、テ
ープカートリッジ20の前後左右方向を規制するように
形成されている。すなわち、テープカートリッジ20
は、左右方向を第1案内ブロック部131と第2案内ブ
ロック部132とで、また前後方向を第3案内ブロック
部133と第4案内ブロック部134とで移動を規制さ
れるようになっている。
【0063】また、第1案内ブロック部131および第
3案内ブロック部133には、テープカートリッジ20
のフック46に対応した位置にそれぞれ摺動溝136が
形成されている。摺動溝136は、第1・第3各案内ブ
ロック部131,133において上面に形成した凹溝に
蓋体137(図14参照)を設けて構成した方形断面の
溝であり、第1・第3各案内ブロック部131,133
をそれぞれ水平に横断するように配設されている。そし
て、この各摺動溝136には、後述するフック外し駒1
23がスライド自在に挿入されている。また、第1案内
ブロック部131ないし第4案内ブロック部134は、
下側に位置する保持ブロック121にそれぞれ載置され
ている。
【0064】保持ブロック121は、位置決めブロック
120と同様に、内側にテープカートリッジ20の抜け
落ち開口145を構成する3個のブロック部(支持ブロ
ック片)からなっており、図16右部のL字断面を有す
る第1支持ブロック部141と、左部のL字断面を有す
る第2支持ブロック部142と、後部の連結支持ブロッ
ク部143とで分割して形成されている。第1支持ブロ
ック部141は、テープカートリッジ20の右部の外形
に合った形状に形成され、テープカートリッジ20のテ
ープ収容部30右部側を保持する引掛け部148を有し
て形成され、また同様に、第2支持ブロック部142
は、テープカートリッジ20の左部の外形に合った形状
に形成され、テープカートリッジ20のテープ収容部3
0左部側を保持する引掛け部148を有して形成され、
連結支持ブロック部143は、テープカートリッジ20
の後部の外形に合った形状に形成され、テープカートリ
ッジ20のリボン収容部31側を保持する2個の引掛け
部148が形成されている。
【0065】各引掛け部148は、テープカートリッジ
20の上ケース40の各凹部47に対応して凸に形成さ
れ、上側から上ケース40の抜け落ち開口145への挿
入を許容する。すなわち、引掛け部148は、上ケース
40の抜け落ち開口145への挿入を許容すると共に、
その上面が下ケース50の治具受け部57に当接して下
ケース50のみを非抜け落ち状態に保持するようになっ
ている。したがって、テープカートリッジ20は、位置
決めブロック120により前後左右の移動を規制される
と共に、保持ブロック121により、上ケース40の上
下移動を可能とされ、下ケース50のみを保持された状
態でセット手段111にセットされるようになってい
る。
【0066】ベースプレート122は、図12および図
13に表すように、ハンドプレス90の台座91の上面
に着座した状態で、台座91にボルト止めされ、上面に
て保持ブロック121及び位置決めブロック120を順
に支持している。保持ブロック121の第1・第2各支
持ブロック部141,142および連結支持ブロック部
143は、六角穴付きボルト126でベースプレート1
22に個々に固定されている。保持ブロック121の各
支持ブロック部141,142,143には、六角穴付
きボルト126が挿通するばか穴が形成され、これら各
支持ブロック部141,142,143は、相互に微小
間隙を存して対峙し上記の抜け落ち開口145を構成し
ている。そして、六角穴付きボルト126の径に比し
て、ばか穴の径は十分に太径に形成され、各支持ブロッ
ク部141,142,143は、相互の微小間隔の範囲
内で、位置調整可能に構成されている。これにより、テ
ープカートリッジ20(カートリッジケース21)の製
造上の誤差(ロット毎)を吸収して、テープカートリッ
ジ20を適切に保持ブロック121にセットできるよう
になっている。
【0067】また、保持ブロック121とベースプレー
ト122との関係と同様に、位置決めブロック120の
各案内ブロック部131,132,133,134は、
個々に保持ブロック121に固定される。すなわち、第
1案内ブロック部131および第2案内ブロック部13
2は、第1支持ブロック部141および第2支持ブロッ
ク部142に、第3案内ブロック部133は、連結支持
ブロック部143に、第4案内ブロック部134は、第
1支持ブロック部141の一端および第2支持ブロック
部142の一端に、六角穴付きボルト126で個々に固
定されている。位置決めブロック120の各案内ブロッ
ク部131,132,133,134には、六角穴付き
ボルト126が挿通するばか穴が形成され、これら各案
内ブロック部131,132,133,134は、相互
に微小間隙を存して対峙し上記の嵌合開口135を構成
している。すなわち、第3案内ブロック部133および
第4案内ブロック部134間に前後部を挟まれる第1案
内ブロック部131および第2案内ブロック部132
は、第3案内ブロック部133および第4案内ブロック
部134間の対峙距離よりもわずかに小さく形成されて
いる。そして、六角穴付きボルト126の径に比して、
ばか穴の径は十分に太径に形成され、各案内ブロック部
131,132,133,134は、相互の微小間隔の
範囲内で、位置調整可能に構成されている。
【0068】これにより、テープカートリッジ20(カ
ートリッジケース21)の製造上の誤差(ロット毎)を
吸収して、テープカートリッジ20を適切に位置決めブ
ロック120にセットできるようになっている。したが
って、テープカートリッジ20をセット手段111に確
実にセットすることができる。
【0069】テープカートリッジ20の2個のフック4
6に対応して、フック解除手段112が2個配設されて
いる。図13に表すように、フック解除手段112は、
位置決めブロック120に装着したフック外し駒123
と、押出し手段110の下部に固定した駒作動部材12
4とで構成され、フック外し駒123と駒作動部材12
4との相互作用により、テープカートリッジ20のフッ
ク46による係止を解除する。
【0070】フック外し駒123は、角柱状に形成した
駒本体150と、駒本体150の先端部に形成した楔形
の楔形部151と、駒本体150の尾端部に設けられ駒
作動部材124に係合する案内ピン152とを有してい
る(図17、図18参照)。案内ピン152は、駒本体
150の尾端部を水平に貫通し、駒本体150から突出
した両突出部位が後述するカムスリット163(傾面カ
ム)に係合するようになっている。フック外し駒123
は、セット手段111にセットされたテープカートリッ
ジ20のフック46を押圧してこれを係止解除する解除
位置と解除位置から後方に退避する退避位置との間で、
摺動溝136に進退自在に装着されている。
【0071】各駒作動部材124は、図12、図13お
よび図17に表すように、押出しプレート116の下部
に下向きに取り付けられ、固定部材160と固定部材1
60から下垂した部材本体161とでL字形に一体に形
成されている。部材本体161は、前後中間部にフック
外し駒123を上下方向に摺動自在に挟み込む案内溝1
62を有して二股に形成され、かつ左右中間部に案内溝
162と断面十字状に交差すると共に、フック外し駒1
23を進退させるためのカムスリット163が形成され
ている。カムスリット163は、上方から下方に対し鉛
直方向に延び、その中間位置で傾斜して、さらに下端ま
で延びている。そして、このカムスリット163には、
上記のフック外し駒123の案内ピン152が係合して
いる。すなわち、駒作動部材124のカムスリット16
3とフック外し駒123との案内ピン152とは、駒作
動部材124の上下動をフック外し駒123の横方向の
進退動に変換するカム機構129の動作変更機構を構成
している。
【0072】図12の仮想線で表すように、操作レバー
96の下方向への回動操作により、押出し手段110が
下降すると共に、押出し手段110に連結した駒作動部
材124が下降することで、カム作用により、フック外
し駒123は、横方向内側に水平に進動し、セット手段
111に保持されたテープカートリッジ20のフック係
止部61に楔形部151が当接し、フック46のフック
受け部56に対する係止状態を解除可能にするようにな
っている。
【0073】なお、フック外し駒123が必要以上に横
方向内側に移動して、フック46を必要以上に押圧して
フック46を損傷させないように、駒作動部材124の
カムスリット163におけるカム曲線は、その傾斜量と
フック46を押圧する力のバランスとが保たれて形成さ
れている。より具体的には、押出しプレート116が下
降すると、押出しピン115および駒作動部材124が
水平に下降し、フック外し駒123は、カム曲線に従っ
て摺動溝136を横方向内側に摺動していき、フック外
し駒123がフック係止部61に当接し、フック46を
その背面方向(横方向)に押圧してフック受け部56と
フック外れ防止壁70との間隙を広げ、フック受け部5
6に対するフック46の係止を解除可能な状態とする。
そして、各押出しピン115が、各貫通孔54に圧入し
ている各圧入ピン44を同時に押圧する際に、さらに下
降する各押出しピン115に同期して、駒作動部材12
4も下降することとなるが、この際に、フック外し駒1
23がさらに摺動して、フック係止部61をさらに押圧
しないように、駒作動部材124のカムスリット163
は、その中間位置(カム曲線の終了位置)から上方に対
し鉛直に延びている。
【0074】図18は、フック46による係止とフック
外し駒123との関係を表した図である。フック外し駒
123は、カム機構129により横方向内側に移動して
フック外し駒123の楔形部151がフック係止部61
を押圧する。すなわち、楔形部151の駒傾斜面153
とフック係止部61のフック傾斜面63とが関わり合
い、図18(b)に表すように、フック46には横方向
に斜する方向の解除力が作用する。すなわち、フック4
6には、解除方向の解除力に加え、抜け方向の分力が作
用することとなる。そして、フック46は、フック掛止
め面62が受け部掛止め面72を滑動して、フックばね
部60がフック外れ防止壁70側にたわみ、フック外れ
防止壁70もこれに付勢してその背面側にたわみ、フッ
ク外れ防止壁70とフック受け部56との間に空隙が生
じ、フック係止部61がフック受け部56とフック外れ
防止壁70との間を通過できるようになる。
【0075】このように、フック外し駒123の先端に
楔形部151を設けることにより、フック46による係
止を解除する際に、フック46をその背面側に垂直に
(横方向に)押圧するだけでなく、下方向(抜け方向)
への解除力も作用させることができる。したがって、フ
ック46に分力を作用させることができるため、フック
係止部61のフック受け部56からの係止解除を適切に
行うことができると共に、フック係止部61をフック外
れ防止壁70とフック受け部56との間に挟入すること
ができる。
【0076】したがって、テープカートリッジ分解治具
80は、操作レバー96からの力をハンドプレス90に
よって下方向への力に変換して、セット手段111にセ
ットされたテープカートリッジ20に対し、押出し手段
110により下方向への力を作用させると共に、フック
解除手段112のカム機構129により下方向への力を
横方向の力に変換することができ、さらにフック外し駒
123の楔形部151により横方向の力を斜め下方向へ
と作用させることを一動作で行うことができ、圧入ピン
44の圧入解除およびフック46の係止解除を行う。
【0077】以上のような構成のテープカートリッジ分
解治具80を使用して、テープカートリッジ20を分解
する際には、先ずラベルテープ22を剥がす。そして、
上ケース40を下側にした状態でセット手段111の位
置決めブロック120に外形をガイドさせながら保持ブ
ロック121にテープカートリッジ20をセットして、
下ケース50のみを保持した状態とし、ハンドプレス9
0を下方向に回動操作して、押出し手段110の押出し
ピン115を下降させてテープカートリッジ20の貫通
孔54から圧入ピン44を押し出す。これにより、各圧
入ピン44が、各貫通孔54から押し出されることと同
時に、フック46がフック受け部56とフック外れ防止
壁70との間をすり抜け、下ケース50は、セット手段
111の引掛け部148に保持されて貫通孔54に押出
しピン115が挿通した状態となり、上ケース40は、
ベースプレート122に落下し、カートリッジケース2
1は、上ケース40と下ケース50とに分離する。
【0078】そして、印刷テープT等を交換して、上ケ
ース40と下ケース50とを再度接合して、ラベルテー
プ22が上ケース40及び下ケース50の分離履歴を記
載した状態でカートリッジケース21に貼着され、再利
用された新たなテープカートリッジ20が提供される。
【0079】ところで、6個の押出しピン115は、6
個の圧入ピン44に同時に当接して押圧するため、カー
トリッジケース21に大きな曲げ応力を生じさせず、カ
ートリッジケース21を損傷することは無い。
【0080】また、押出しピン115が上ケース40の
圧入ピン44を押し出す際には、上ケース40に下方向
への力が作用するだけでなく、圧入ピン44が貫通孔5
4に締め代を有して上ケース40と下ケース50とは接
合しているため、下ケース50にも下方向への力が作用
する。このとき、下ケース50は、テープカートリッジ
分解治具80の引掛り部49で依然として保持されるこ
ととなるが、この場合に、下ケース50の治具受け部5
7が他の端面に比べて厚肉に形成されているため、十分
な強度を持たせることができ、下周壁部52の端面の損
傷を防止することができる。
【0081】なお、テープカートリッジ20のヘッド開
口23右部に引掛り部49をさらに形成し(図3等にお
いて符号の表示は、省略)、またこの引掛り部49に対
応して、テープカートリッジ分解治具80のセット手段
111の保持ブロック121に引掛け部148をさらに
形成してもよい。より具体的には、テープカートリッジ
20は、下ケース50のガイド壁59に治具受け部57
を形成され、上ケース40の上ヘッド開口43右部に凹
部47を形成されて、テープカートリッジ分解治具80
にセットされるときに、その中央部にても下ケース50
のみが保持されるようにしてもよい。
【0082】また、本実施形態に係るテープカートリッ
ジ分解治具80において、セット手段111を押出し手
段110に対して上下方向へ移動自在としてもよく、押
出し手段110による下方向への押圧動作に併行して、
セット手段111を上方向へと移動させてもよい。
【0083】
【発明の効果】本発明のテープカートリッジ分解治具に
よれば、圧入ピンによる締結と、フックによる係止とで
接合された2分割構造のカートリッジケースで外殻を形
成されたテープカートリッジに対し、一動作でカートリ
ッジケースを白化・損傷させること無く容易に、かつ適
切に分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るテープカートリッジ
を収容する印刷装置の全体斜視図である。
【図2】開蓋状態の印刷装置の全体斜視図である。
【図3】テープカートリッジの斜視図である。
【図4】カートリッジケースの分解斜視図である。
【図5】印刷テープ等が搭載された下ケースの斜視図で
ある。
【図6】上ケースのリボン収容部右部の部分拡大図であ
る。
【図7】下ケースのリボン収容部右部の部分拡大図であ
る。
【図8】下ケースのリボン収容部右部の部分拡大図であ
る。
【図9】下ケースの裏側のリボン収容部右部の斜視図で
ある。
【図10】下ケースのリボン収容部左部の部分拡大図で
ある。
【図11】図3のA−A線断面図である。
【図12】テープカートリッジ分解治具の側面図であ
る。
【図13】テープカートリッジをセットしたテープカー
トリッジ分解治具の正面図である。
【図14】テープカートリッジをセットしたテープカー
トリッジ分解治具の平面図である。
【図15】テープカートリッジをセットしたセット手段
の主要部の斜視図である。
【図16】テープカートリッジおよびセット手段の主要
部の分解斜視図である。
【図17】フック解除手段の側断面図である。
【図18】フックによる係止とフック外し駒との関係を
表した模式図である。
【符号の説明】
1 印刷装置 20 テープカートリッジ 21 カートリッジケース 30 テープ収容部 31 リボン収容部 36 繰出しコア 37 巻取コア 40 上ケース 44 圧入ピン 45 係合ピン 46 フック 47 凹部 49 引掛り部 50 下ケース 59 ガイド壁 54 貫通孔 55 係合孔 56 フック受け部 57 治具受け部 70 フック外れ防止壁 80 テープカートリッジ分解治具 90 ハンドプレス 95 加圧ヘッド 96 操作レバー 97 トグルリンク 100 治具本体 110 押出し手段 111 セット手段 112 フック解除手段 115 押出しピン 116 押出しプレート 120 位置決めブロック 121 保持ブロック 122 ベースプレート 123 フック外し駒 124 駒作動部材 126 六角穴付きボルト 129 カム機構 148 引掛け部 T 印刷テープ R インクリボン
フロントページの続き (56)参考文献 特開2000−43336(JP,A) 実開 平3−118672(JP,U) 実開 昭59−118188(JP,U) 特許2736950(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 32/00 B41J 31/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷に供されるテープを着脱可能に収納
    すると共に、第1ケースの接合端面に突出形成した複数
    の圧入突起を第2ケースの接合端面に貫通形成した複数
    の貫通孔に圧入して接合した2分割構造のカートリッジ
    ケースで外殻を形成されたテープカートリッジを、前記
    第1ケースと前記第2ケースとに分離するためのテープ
    カートリッジ分解治具において、 前記テープカートリッジを位置決めした状態で前記第2
    ケースのみを保持するセット手段と、 前記複数の貫通孔から前記複数の圧入突起を同時に押し
    出す複数の押出しピンを植設した押出し手段と、 前記複数の押出しピンを前記複数の貫通孔に軸方向から
    挿通するように、前記セット手段に対し前記押出し手段
    を相対的に移動させる移動手段とを備えたことを特徴と
    するテープカートリッジ分解治具。
  2. 【請求項2】 前記第1ケース及び前記第2ケースのい
    ずれか一方のケースにはばね性を備えたフック部が形成
    され、かつ他方のケースには第1、第2両ケースを接合
    した状態で前記フック部が係止するフック受け部が形成
    されており、 前記移動手段による相対移動動作に連動して、前記フッ
    ク部の前記フック受け部に対する係止状態を解除するフ
    ック解除手段を、更に備えていることを特徴とする請求
    項1に記載のテープカートリッジ分解治具。
  3. 【請求項3】 前記フック部と前記フック受け部とは、
    前記軸方向に直交する掛止め面同士を接触させて係止さ
    れており、 前記フック解除手段は、前記軸方向に直交する方向に進
    退自在に前記セット手段に支持され、かつ前記フック部
    を押圧して前記フック部の掛止め面を滑動させるフック
    外し部材と、 前記押出し手段に取り付けられ、前記相対移動動作に連
    動して前記フック外し部材を進退させるフック外し作動
    部材とを有することを特徴とする請求項2に記載のテー
    プカートリッジ分解治具。
  4. 【請求項4】 前記フック外し作動部材と前記フック外
    し部材との係合部位には、前記軸方向の前記フック外し
    作動部材の移動を前記フック外し部材の進退動に変換す
    る動作変更機構を有することを特徴とする請求項3に記
    載のテープカートリッジ分解治具。
  5. 【請求項5】 前記動作変更機構は、前記フック外し作
    動部材に設けられた傾面カムと、 前記フック外し部材に設けられ前記傾面カムに係合する
    案内ピンとから構成されるカム機構であることを特徴と
    する請求項4に記載のテープカートリッジ分解治具。
  6. 【請求項6】 前記フック部には、前記フック受け部へ
    の係止動作を案内するフック傾斜面が形成されており、 前記フック外し部材は、前記フック部の前記フック傾斜
    面を押圧して解除力を作用させることを特徴とする請求
    項3ないし5のいずれかに記載のテープカートリッジ分
    解治具。
  7. 【請求項7】 前記フック外し部材は、先端部が楔形に
    形成され、前記フック部を押圧し当該フック部に抜け方
    向の分力を作用させることを特徴とする請求項3ないし
    6のいずれかに記載のテープカートリッジ分解治具。
  8. 【請求項8】 前記第2ケースの輪郭に対し前記第1ケ
    ースの輪郭が凹となる複数の凹部が当該第1ケースに形
    成されていると共に、前記第2ケースには、複数の治具
    受け部が形成されており、 前記セット手段は、前記軸方向に直交する平面内で前記
    テープカートリッジをガイドする保持ブロックと位置決
    めブロックとで構成され、 前記保持ブロックには、前記凹部に臨んで前記治具受け
    部で前記第2ケースのみを支持する複数の引掛け部が形
    成されていることを特徴とする請求項1ないし7のいず
    れかに記載のテープカートリッジ分解治具。
  9. 【請求項9】 前記位置決めブロックが、セットした前
    記テープカートリッジを囲むように配設した複数の案内
    ブロック片で構成され、 前記各案内ブロック片は、前記保持ブロックに個々に固
    定されると共に、その固定位置を個々に微調整可能に構
    成されていることを特徴とする請求項8に記載のテープ
    カートリッジ分解治具。
  10. 【請求項10】 前記セット手段は、前記保持ブロック
    を支持するベースプレートをさらに備え、 前記保持ブロックが、セットした前記テープカートリッ
    ジを囲むように配設した複数の支持ブロック片で構成さ
    れ、 前記各支持ブロック片は、前記ベースプレートに個々に
    固定されると共に、その固定位置を個々に微調整可能に
    構成されていることを特徴とする請求項8または9に記
    載のテープカートリッジ分解治具。
  11. 【請求項11】 前記移動手段は、前記セット手段を固
    定すると共に、前記押出し手段を保持し、トグル機構を
    介して前記押出し手段を前記セット手段に対し離接平行
    移動させるハンドプレスで構成されていることを特徴と
    する請求項1ないし10のいずれかに記載のテープカー
    トリッジ分解治具。
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