JP3533683B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
車両用空調装置Info
- Publication number
- JP3533683B2 JP3533683B2 JP25805593A JP25805593A JP3533683B2 JP 3533683 B2 JP3533683 B2 JP 3533683B2 JP 25805593 A JP25805593 A JP 25805593A JP 25805593 A JP25805593 A JP 25805593A JP 3533683 B2 JP3533683 B2 JP 3533683B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- air conditioning
- temperature
- outlet
- zone
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Description
1の空調ゾーン及び第2の空調ゾーンの温度を独立制御
するようにした車両用空調装置に関する。
方は、特開昭58−33509号公報に記載されている
が、例えば実際のオート・エアコンにおいて、車室内に
設定された運転席側空調ゾーン及び助手席側空調ゾーン
の温度制御を独立して行う場合には、図6に示すような
構造の空調ユニットが用いられる。
気切換ダンパ1を備えたエアダクト2内には、上流側か
ら下流側にかけてブロワ3、エバポレータ4及びヒータ
コア5が配設されており、ヒータコア5の下流側は、仕
切壁6によって運転席側空調系7と助手席側空調系8と
に区分されている。
系7内に対して、当該ヒータコア5を通過して流入する
風量とこれをバイパスして流入する風量との割合を調整
するための運転席側エアミックスダンパ9が設けられて
いると共に、助手席側空調系8内に対して、ヒータコア
5を通過して流入する風量とこれをバイパスして流入す
る風量との割合を調整するための助手席側エアミックス
ダンパ10が設けられている。
最下流側には、空調風を車両乗員の足元に向けて吹出す
ためのフット吹出口7a及び8a、空調風を車両乗員の
顔や胸元に向けて吹出すためのセンタ・サイドの各フェ
イス吹出口7b、7c及び8b、8c、空調風をフロン
トガラスに向けて吹出すためのデフロスタ吹出口11が
それぞれ設けられている。また、運転席側空調系7及び
助手席側空調系8内には、上記各吹出口7a〜7c、8
a〜8c及び11を選択的に開閉するための吹出口切換
ダンパ12〜16が設けられており、それらダンパ12
〜16の開閉状態を切換えることによって、フットモー
ド、バイレベルモード、フェイスモード、デフモードな
どの所定の吹出口モードを各空調系7及び8ごとに独立
して得るようになっている。
口7a及びフェイス吹出口7b、7cに対応された運転
席側空調ゾーンの設定温度Tset(Dr) 、及び助手席側空
調系8のフット吹出口8a及びフェイス吹出口8b、8
cに対応された助手席側空調ゾーンの設定温度Tset(P
a) は、それぞれ別個の温度設定器から入力されるもの
であるが、それらの設定温度Tset(Dr) 及びTset(Pa)
に対しては、車室内外の温度や日射量なども反映させる
必要がある。このため、従来では、例えば以下のような
数式、に基づいた演算により運転席側の目標吹出温
度TAO(Dr)及び助手席側の目標吹出温度TAO(Pa)を
決定し、これらに基づいて運転席側及び助手席側の各エ
アミックスダンパ9及び10の開度、各空調系7及び8
の吹出口モード、ブロワ3の制御電圧を決定するように
している。
度)、外気温度(車室外温度)、車室内への日射量を表
し、Kset 、Kr、Kam、Ksはそれぞれ温度設定ゲイ
ン、内気温度ゲイン、外気温度ゲイン、日射量ゲインを
表し、Cは補正定数を表す。
(Dr)(%)及び助手席側エアミックスダンパ10の開度
SW(Pa)(%)は、それぞれ以下のような数式、に
基づいた演算により決定される。
度、TEはエバポレータ4と熱交換した後の空気温度で
ある。
8の各吹出口モードは、前記目標吹出温度TAO(Dr)及
びTAO(Pa)と、予め設定された図7に示すような目標
吹出温度−吹出口モード特性に基づいて決定される。つ
まり、目標吹出温度TAO(Dr)及びTAO(Pa)が比較的
高い状態では、フットモード(FOOT)が選択される
ものであり、これによりフット吹出口7a及び8aが温
風吹出口として機能する。また、目標吹出温度TAO(D
r)及びTAO(Pa)が比較的低い状態では、フェイスモー
ド(FACE)が選択されるものであり、これによりフ
ェイス吹出口7b、7c及び8b、8cが冷風吹出口と
して機能する。さらに、目標吹出温度TAO(Dr)及びT
AO(Pa)が上記各場合の中間の状態では、バイレベルモ
ード(B/L)が選択されるものである。尚、図7にお
いて明らかなように、目標吹出温度TAO(Dr)及びTA
O(Pa)と各吹出口モードとの関係には所定幅のディファ
レンシャルが設定されている。
電圧VAは、図8の関係に基づいて運転席側の目標吹出
温度TAO(Dr)に適合した制御電圧VA(Dr)、及び助手
席側の目標吹出温度TAO(Pa)に適合した制御電圧VA
(Pa)を求めると共に、それら制御電圧VA(Dr)及びVA
(Pa)を平均することにより得ている。
れば、空調風の吹出温度並びに吹出口モードを、左右の
空調ゾーン(運転席側空調ゾーン及び助手席側空調ゾー
ン)ごとに独立して制御することが可能であるが、ブロ
ワ3から運転席側空調系7及び助手席側空調系8への風
量配分を変化させることができないため、吹出口モード
が左右の空調ゾーンで異なる場合でも、それら左右の空
調ゾーンへの吹出風量が同一であることを前提として制
御を行っている。
ットを実際に製品化した場合には、フットモードが選択
された状態でのフット吹出口7a或いは8aを介した各
送風経路の通風抵抗と、フェイスモードが選択された状
態でのフェイス吹出口7b、7c或いは8b、8cを介
した各送風経路の通風抵抗との間に、ある程度の差が生
ずることが避けられないものであり、上記各吹出口モー
ドでの吹出風量が異なってくるという事情がある。
フットモード及びフェイスモードに切換えた各状態にお
いて、ブロワ3の制御電圧を変化させた場合には、例え
ば図9に示すような吹出風量特性となるものであり、こ
のような特性は、フット吹出口7a或いは8aを介した
各送風経路の通風抵抗が、フェイス吹出口7b、7c或
いは8b、8cを介した各送風経路の通風抵抗より大き
いことに依存して起こるものである。
えた空調ユニットにおいて、各空調ゾーンの温度設定が
異なる状態となった場合、例えば、運転席側空調ゾーン
がフェイス吹出口7b、7cから冷風を吹出す状態のフ
ェイスモードに切換えられ、助手席側空調ゾーンがフッ
ト吹出口8aから温風を吹出す状態のフットモードに切
換えられた場合には、運転席側空調ゾーンへの吹出し冷
風量が相対的に多くなると共に、助手席側空調ゾーンへ
の吹出し温風量が相対的に少なくなるという現象が起こ
る。
風量がアンバランスになる現象が発生した場合には、各
空調ゾーンへの吹出風量比が当初の設定から変動して、
それら空調ゾーンの独立性が崩れるという問題点を招く
ものである。具体的には、フェイスモードにある空調ゾ
ーンへ向けて吹出される冷風量が多くなって、当該空調
ゾーンの乗員の冷房感が不要に高くなると共に、フット
モードにある空調ゾーンへ向けて吹出される温風量が少
なくなって、当該空調ゾーンの乗員の暖房感が不要に低
くなるなど、各空調ゾーン間で互いに影響を及ぼし合う
ことになり、それら空調ゾーンの独立性が崩れるという
問題点を生ずることになる。
場合、つまり、フット吹出口7a或いは8aを介した各
送風経路の通風抵抗が、フェイス吹出口7b、7c或い
は8b、8cを介した各送風経路の通風抵抗より小さい
状態となっていた場合に、左右の空調ゾーンの一方がフ
ェイスモードに切換えられ、且つ他方がフットモードに
切換えられた状態時には、上述と逆の現象が発生する。
即ち、フェイスモードにある空調ゾーンへ向けて吹出さ
れる冷風量が少なくなって、当該空調ゾーンの乗員の冷
房感が不要に低くなり、また、フットモードにある空調
ゾーンへ向けて吹出される温風量が多くなって、当該空
調ゾーンの乗員の暖房感が不要に高くなるという現象が
発生することになる。
運転席側空調ゾーンの設定温度Tset(Dr) を上げたとき
には、運転席側エアミックスダンパ9がヒータコア5へ
の空気流入量を増大させるように動作するため、運転席
側空調系7側においてはヒータコア5をバイパスする空
気通路が減少することになって、当該運転席側空調系7
の通風抵抗が大きくなる。ところが、この場合には、助
手席側エアミックスダンパ10の開度は変化しないた
め、運転席側空調系7及び助手席側空調系8の通風抵抗
比のバランスが崩れて、各空調系を流れる風量配分(ひ
いては吹出風の熱量比)も変化することになり、助手席
側空調系8の風量が相対的に増加する現象が発生する。
の空調ゾーンの設定温度を変更した場合には、その影響
が他の空調ゾーンに及ぶことになるものであり、各空調
ゾーンの独立性が崩れることになる。また、各空調ゾー
ンの設定温度Tset(Dr) 及びTset(Pa) を異なる割合で
変化させた場合にも、各空調系7及び8での通風抵抗比
のバランスが崩れることになるため、それら空調系7及
び8の風量が増減するものであり、各空調ゾーンの独立
性が崩れる。
たものであり、その目的は、第1の空調ゾーン及び第2
の空調ゾーンの空調温度を独立して制御する場合におい
て、それら空調ゾーンの温度設定が異なる状態とされた
ときでも各空調ゾーンの独立性が損なわれる事態を確実
に防止できるようになる車両用空調装置を提供すること
にある。
的を達成するために、車室内に、複数の異なる吹出口を
それぞれが持つ第1および第2の空調ゾーンを設定する
と共に、これら各空調ゾーンの温度をそれぞれに対応し
て設けられた第1及び第2の空調系からの空調風により
個別に調節できると共に前記吹出口を選択して特定の吹
出口モードを各空調ゾーンで個別に設定できるようにし
た車両用空調装置において、前記各空調ゾーンの空調温
度を個別に設定するための第1及び第2の温度設定手段
と、これら第1及び第2の温度設定手段による前記各空
調ゾーンごとの設定温度及び車室内外の温度などに基づ
いて当該空調ゾーンごとの第1及び第2の目標吹出温度
を演算すると共に、前記第1及び第2の空調ゾーンヘ吹
き出す各空調風の温度が上記第1及び第2の目標空調温
度となるように個別に制御する制御手段とを設け、前記
制御手段は、前記第1及び第2の空調系の各通風抵抗が
前記吹出口モードの違いにより異なる状態となることに
起因した第1及び第2の空調ゾーンヘの吹出風量の差を
空調風の吹出温度で補正する制御を行い、かつ、前記第
1及び第2の空調ゾーンの温度を前記第1及び第2の空
調系にそれぞれ設けられた温風吹出口及び冷風吹出口か
らの空調風により個別に調節できるように構成した上
で、前記第1及び第2の温度設定手段による前記各空調
ゾーンごとの設定温度及び車室内外の温度などに基づい
て当該空調ゾーンごとの第1及び第2の目標吹出温度を
演算すると共に、前記温風吹出口及び冷風吹出口の一方
若しくは双方を選択的に有効化することによって各空調
ゾーンの温度を個別に制御する制御手段を設け、前記制
御手段は、前記第1の空調ゾーン及び第2の空調ゾーン
において有効化した吹出口の種類が異なる状態時には、
冷風吹出口側の通風抵抗が温風吹出口側の通風抵抗より
小さい状態となっていた場合に前記第1及び第2の目標
吹出温度を高くなる方向へ補正すると共に、温風吹出口
側の通風抵抗が冷風吹出口側の通風抵抗より小さい状態
となっていた場合に前記第1及び第2の目標吹出温度を
低くなる方向へ補正する制御を行う構成としたものであ
る(請求項1)。
れぞれが持つ第1および第2の空調ゾーンを設定すると
共に、これら各空調ゾーンの温度をそれぞれに対応して
設けられた第1及び第2の空調系からの空調風により個
別に調節できると共に前記吹出口を選択して特定の吹出
口モードを各空調ゾーンで個別に設定できるようにした
車両用空調装置において、前記各空調ゾーンの空調温度
を個別に設定するための第1及び第2の温度設定手段
と、これら第1及び第2の温度設定手段による前記各空
調ゾーンごとの設定温度及び車室内外の温度などに基づ
いて当該空調ゾーンごとの第1及び第2の目標吹出温度
を演算すると共に、前記第1及び第2の空調ゾーンヘ吹
き出す各空調風の温度が上記第1及び第2の目標空調温
度となるように個別に制御する制御手段とを設け、前記
制御手段は、前記第1及び第2の空調系の各通風抵抗が
前記吹出口モードの違いにより異なる状態となることに
起因した第1及び第2の空調ゾーンヘの吹出風量の差を
空調風の吹出温度で補正する制御を行い、かつ、前記第
1及び第2の空調系中の各々にそれらの空調系を通る空
気と熱源との熱交換量を調整するための第1及び第2の
ダンパ装置を備えた構成とした上で、前記第1及び第2
の温度設定手段による前記各空調ゾーンごとの設定温度
及び車室内外の温度などに基づいて当該空調ゾーンごと
の第1及び第2の目標吹出温度を演算すると共に、この
演算結果に基づいて前記第1及び第2のダンパ装置の開
度を調節することによって各空調ゾーンの温度を制御す
る制御手段を設け、前記制御手段は、前記第1及び第2
のダンパ装置の少なくとも一方の開度を変化させたとき
には、前記第1及び第2の空調系の通風抵抗比が上記少
なくとも一方のダンパ装置の開度変化前の値に近付くよ
うに各ダンパ装置の開度を調整する制御を行う構成とし
ても良いものである(請求項2)。
いては、吹出風量が相対的に多くなった状態の冷風吹出
口からの冷風の温度が上昇するようになって、これに対
応した空調ゾーンの乗員の冷房感が不要に高くなる虞が
なくなる。また、吹出風量が相対的に少なくなった状態
の温風吹出口からの温風の温度が上昇するようになっ
て、これに対応した空調ゾーンの乗員の暖房感が不要に
低くなる虞がなくなる。また吹出風量が相対的に多くな
った状態の温風吹出口からの温風の温度が低下するよう
になって、これに対応した空調ゾーンの乗員の暖房感が
不要に高くなる虞がなくなる。また、吹出風量が相対的
に少なくなった状態の冷風吹出口からの冷風の温度が低
下するようになって、これに対応した空調ゾーンの乗員
の冷房感が不要に低くなる虞がなくなる。
においては、第1の空調ゾーン及び第2の空調ゾーンの
空調温度を、第1及び第2の温度設定手段により個別に
設定すると、制御手段は、各空調ゾーンごとの上記設定
温度及び車室内外の温度などに基づいて当該空調ゾーン
ごとの第1及び第2の目標吹出温度を演算すると共に、
この演算結果に基づいて第1及び第2のダンパ装置の開
度を調節することによって各空調ゾーンの温度を制御す
るようになる。そしてこの場合、制御手段は、前記第1
及び第2のダンパ装置の少なくとも一方の開度を変化さ
せたときには、前記第1及び第2の空調系の通風抵抗比
が上記少なくとも一方のダンパ装置の開度変化前の値に
近付くように各ダンパ装置の開度を調整する制御を行う
から、各空調系の通風抵抗比のバランスが崩れることが
なくなり、それら空調系からの吹出風の温度が適正な状
態に保持される。
3を参照しながら説明する。但し、図1中には前記図6
と同一の構成部分が存在するから、その部分については
同一符号を付すことにより説明を省略する。
ユニットとその制御系が実体的に示されている。この図
1において、内外気切換ダンパ1はサーボモータ17に
より駆動され、運転席側エアミックスダンパ9及び助手
席側エアミックスダンパ10は、それぞれサーボモータ
18及び19により駆動される構成となっている。ま
た、運転席側空調ゾーン(本発明でいう第1の空調ゾー
ンに相当)に空調風を与えるための運転席側空調系7
(本発明でいう第1の空調系に相当)内に設けられた吹
出口切換ダンパ12、13は、サーボモータ20により
駆動され、助手席側空調ゾーン(本発明でいう第2の空
調ゾーンに相当)に空調風を与えるための助手席側空調
系8(本発明でいう第2の空調系に相当)内に設けられ
た吹出口切換ダンパ14、15は、サーボモータ21に
より駆動され、デフロスタ吹出口切換ダンパ16は、サ
ーボモータ22により駆動される構成となっている。
発明でいう制御手段に相当したECU(Electronic Cont
rol Unit) 23によって制御される構成となっており、
このECU23は、ブロワ3の制御もブロワコントロー
ラ24を通じて行うようになっている。
び26(それぞれ本発明でいう第1及び第2の温度設定
手段に相当)は、運転席側空調ゾーンの設定温度Tset
(Dr)及び助手席側空調ゾーンの設定温度Tset(Pa) を個
別に設定するためのもので、それらの設定情報はECU
23に与えられる。また、ECU23には、内気温度T
rを検出する内気温センサ27、外気温度Tamを検出す
る外気温センサ28、車室内への日射量Tsを検出する
日射量センサ29からの各検出出力も与えられるように
なっている。
イグニッションスイッチのオン時に車載バッテリから給
電される構成となっており、その給電に応じた動作状態
において空調ユニットを動作開始させるためのスイッチ
がオンされたときに、予め記憶した制御用プログラムの
実行を開始するようになっている。
御内容について図2及び図3を参照しながら説明する。
但し、以下の制御内容は、フット吹出口7a及び8aを
介した各送風経路の通風抵抗が、フェイス吹出口7b、
7c及び8b、8cを介した各送風経路の通風抵抗より
大きい場合の例である。
行を開始したときには、まず、データ処理用メモリの記
憶内容などの初期化を行い(ステップ100)、この後
に運転席側空調ゾーンの設定温度Tset(Dr) 、助手席側
空調ゾーンの設定温度Tset(Pa) 、内気温度Tr、外気
温度Tam及び日射量Tsを読み込んでデータ処理用メモ
リに記憶する(ステップ110)。
記憶データに基づいて、運転席側の目標吹出温度TAO
(Dr)(本発明でいう第1の目標吹出温度に相当)及び助
手席側の目標吹出温度TAO(Pa)(本発明でいう第2の
目標吹出温度に相当)を演算し(ステップ120)、そ
の演算結果に基づいてブロワ3の制御電圧VAを演算す
る(ステップ130)。尚、上記制御電圧VAは、目標
吹出温度TAO(Dr)及びTAO(Pa)にそれぞれ適合した
制御電圧VA(Dr)及びVA(Pa)を前記図8の関係に基づ
いて求めると共に、それら制御電圧VA(Dr)、VA(Pa)
を平均することにより得ている。
プ120での演算により得た運転席側及び助手席側の目
標吹出温度TAO(Dr)及びTAO(Pa)と、前記図7に示
した目標吹出温度−吹出口モード特性とに基づいて運転
席側空調系7及び助手席側空調系8の各吹出口モードを
決定し、運転席側エアミックスダンパ9の開度SW(Dr)
(%)及び助手席側エアミックスダンパ10の開度SW
(Pa)(%)を演算するためのステップ150を実行す
る。
3において、最初のステップ150aでは、運転席側空
調系7の吹出口モードと助手席側空調系8の吹出モード
とが一致しているか否かを判断する。具体的には、フェ
イスモード、バイレベルモード及びフットモードの各吹
出口モードには、予め所定のモード比S(例えば、フェ
イスモードのモード比S(FACE)=1、バイレベルモード
のモード比S(B/L) =0.5、フットモードのモード比
S(FOOT)=0)が割り当てられており、ステップ150
aでは、運転席側空調系7で選択された吹出口モードの
モード比S(Dr)と、助手席側空調系8で選択された吹出
口モードのモード比(Pa)とを比較するようになってい
る。
いた場合(ステップ150aで「YES」)には、ステ
ップ150bにおいて、運転席側の補正変数ΔT(Dr)及
び助手席側の補正変数ΔT(Pa)を「0」に設定し、後述
するステップ150dへ移行する。ここで、上記補正変
数ΔT(Dr)及びΔT(Pa)は、それぞれ前記目標吹出温度
TAO(Dr)及びTAO(Pa)を補正するためのデータであ
り、それら目標吹出温度TAO(Dr)及びTAO(Pa)と同
じディメンションに設定される。
場合(ステップ150aで「NO」)には、ステップ1
50cにおいて、運転席側及び助手席側の補正変数ΔT
(Dr)及びΔT(Pa)を算出した後にステップ150dへ移
行する。
た吹出口モードのモード比S(Dr)とバイレベルモードの
モード比S(B/L) (=0.5)との差の絶対値を、運転
席側の補正変数ΔT(Dr)として算出すると共に、助手席
側空調系8で選択された吹出口モードのモード比S(Pa)
とバイレベルモードのモード比S(B/L) との差の絶対値
を、助手席側の補正変数ΔT(Pa)として算出するように
している。従って、各空調系7及び8で選択された吹出
口モードがバイレベルモードであった場合には、各補正
変数ΔT(Dr)及びΔT(Pa)は「0」になり、各空調系7
及び8で選択された吹出口モードがフットモード及びフ
ェイスモードであった場合には、各補正変数ΔT(Dr)及
びΔT(Pa)は「0.5」になる。
目標吹出温度TAO(Dr)に対して、前記補正変数ΔT(D
r)に補正ゲインk(定数)を乗算した値を加算すること
により、当該目標吹出温度TAO(Dr)を高くなる方向へ
補正した補正目標吹出温度TAO′(Dr)を算出すると共
に、助手席側の目標吹出温度TAO(Pa)に対して、前記
補正変数ΔT(Pa)に補正ゲインkを乗算した値を加算す
ることにより、当該目標吹出温度TAO(Pa)を高くなる
方向へ補正した補正目標吹出温度TAO′(Pa)を算出す
る。
及びTAO′(Pa)を算出した後には、ステップ150e
において、運転席側エアミックスダンパ9の開度SW(D
r)(%)及び助手席側エアミックスダンパ10の開度S
W(Pa)(%)を、それぞれ以下のような数式、に基
づいた演算により決定し、この後に図2に示すステップ
160へ移行する。
度、TEはエバポレータ4と熱交換した後の空気温度で
ある。
ミックスダンパ9及び10の開度SW(Dr)及びSW(Pa)
は、補正目標吹出温度TAO′(Dr)及びTAO′(Pa)が
高い場合ほど大きくなるように制御されることになる。
ップ130で算出したブロワ3の制御電圧VAをブロワ
コントローラ24を通じて出力する。ステップ170で
は、運転席側エアミックスダンパ9及び助手席側エアミ
ックスダンパ10の開度が、それぞれステップ150で
決定した開度SW(Dr)及びSW(Pa)となるように、サー
ボモータ18及び19を通じて制御する。さらに、ステ
ップ180では、運転席側空調系7及び助手席側空調系
8の各吹出口モードが、それぞれステップ140で決定
した吹出口モードとなるように、サーボモータ20及び
21を通じて制御する。
れば、運転席側空調ゾーン及び助手席側空調ゾーンに対
応した目標吹出温度TAO(Dr)及びTAO(Pa)が、それ
ぞれ温度設定器25及び26による設定温度に応じた値
となるように個別に制御されるものであり、これにより
各空調ゾーンの温度制御が独立して行われるようにな
る。
空調ゾーン及び助手席側空調ゾーンの吹出口モードが異
なる場合(本実施例では、一方の空調ゾーンにおいてフ
ェイスモードを有効化し、他方の空調ゾーンにおいてフ
ットモードを有効化した場合)には、目標吹出温度TA
O(Dr)及びTAO(Pa)を、これらより高い値の補正目標
吹出温度TAO′(Dr)及びTAO′(Pa)に変更すること
により、運転席側エアミックスダンパ9及び助手席側エ
アミックスダンパ10の開度SW(Dr)及びSW(Pa)が大
きくなるように制御する構成となっている。
ア5を通過して運転席側空調系7及び助手席側空調系8
へ流入する風量が相対的に増えるようになり、フット吹
出口7a及び8a、フェイス吹出口7b、7c及び8
b、8cを通じて吹き出される空調風の温度が上昇する
ようになる。
るフット吹出口7a及び8aを介した各送風経路の通風
抵抗が、冷風吹出口であるフェイス吹出口7b、7c及
び8b、8cを介した各送風経路の通風抵抗より大きい
こと、つまり、フット吹出口7a或いは8a側からの吹
出風量が相対的に多くなっていることが前提となってい
る。このため、吹出風量が相対的に多くなった状態のフ
ェイス吹出口7b、7c或いは8b、8cからの冷風の
温度が上昇するようになって、これに対応した空調ゾー
ンの乗員の冷房感が不要に高くなる虞がなくなると共
に、吹出風量が相対的に少なくなった状態のフット吹出
口7a或いは8aからの温風の温度が上昇するようにな
って、これに対応した空調ゾーンの乗員の暖房感が不要
に低くなる虞がなくなるものであり、このように各空調
ゾーンへの吹出風熱量の変動が補正されるようになっ
て、それら空調ゾーンの独立性を維持できるようにな
る。
ット吹出口7a及び8aを介した各送風経路の通風抵抗
が、冷風吹出口であるフェイス吹出口7b、7c及び8
b、8cを介した各送風経路の通風抵抗より大きいこと
を前提としているが、各通風抵抗特性が逆の場合(フッ
ト吹出口7a及び8aを介した各送風経路の通風抵抗
が、フェイス吹出口7b、7c及び8b、8cを介した
各送風経路の通風抵抗より小さい場合)には、目標吹出
温度TAO(Dr)及びTAO(Pa)を、これらより低い値に
補正する構成とすれば良い。
が相対的に多くなった状態のフット吹出口7a或いは8
aからの温風の温度が低下するようになって、これに対
応した空調ゾーンの乗員の暖房感が不要に高くなる虞が
なくなり、また、吹出風量が相対的に少なくなった状態
のフェイス吹出口7b、7c或いは8b、8cからの冷
風の温度が低下するようになって、これに対応した空調
ゾーンの乗員の冷房感が不要に低くなる虞がなくなるも
のである。
ード、バイレベルモード及びフットモードに割り当てる
モード比S(FACE)、S(B/L) 及びS(FOOT)を、それぞれ
「1」、「0.5」及び「0」に一義的に決定したが、
これらの値を適宜に変更したり、或いは運転席側空調系
7と助手席側空調系8とで異なる値を採用する構成とし
ても良いものである。
温度TAO(Dr)及びTAO(Pa)をそれぞれ補正するため
の補正変数ΔT(Dr)及びΔT(Pa)に乗算する補正ゲイン
kを定数としたが、この補正ゲインkを、運転席側空調
系7及び助手席側空調系8でそれぞれ選択された吹出口
モードのモード比Sの差に関連付けて変更する構成(具
体的には、モード比Sの差が大きい場合にはkを大きく
し、差が小さい場合にはkを小さくする)としても良
く、このような構成を採用した場合には、吹出温度の補
正制御を、よりきめ細かく行うことが可能となって、各
空調ゾーンの独立性の維持を厳密に行い得るようにな
る。
り、以下これについて前記第1実施例と異なる部分のみ
説明する。図4において、エバポレータ4の上流側に回
動可能に設けられた配風ドア30(本発明でいう配風比
調節手段に相当)は、その回動位置に応じて運転席側空
調系7の各吹出口7a〜7cへの送風量と助手席側空調
系8の吹出口8a〜8cへの送風量との比を調節可能に
設けられている。尚、この配風ドア30は、ECU23
によりサーボモータ31を通じて制御されるようになっ
ている。
よる設定温度Tset(Dr) 、Tset(Pa) 、車室内温度T
r、外気温度Tam、日射量Tsに基づいて目標吹出温度
TAO(Dr)及びTAO(Pa)を演算すると共に、その演算
結果に基づいて運転席側空調系7及び助手席側空調系8
の吹出口モード、エアミックスダンパ9、10の開度、
ブロワ3の送風量を制御し、さらに、各空調系7及び8
の吹出口モードが異なる状態時、つまり運転席側空調ゾ
ーン及び助手席側空調ゾーンにおいて有効化した吹出口
の種類が異なる状態時には、それら有効化された吹出口
のうち通風抵抗が大きい吹出口側への送風比率が大きく
なるように前記配風ドア30を制御するようになってい
る。
空調ゾーン及び助手席側空調ゾーンにおいて有効化され
た各吹出口の通風抵抗が異なっている場合でも、それら
吹出口からの吹出風量が均一化されるようになり、各空
調ゾーンの独立性が崩れる虞がなくなるものである。
として配風ドア30を設ける構成としたが、フット吹出
口7a及び8a、フェイス吹出口7b、7c及び8b、
8cのうち有効化されたものの開放度合を運転席側空調
系7と助手席側空調系8とで異ならせる構成の配風比調
節手段を設けることによって、運転席側空調系7の各吹
出口7a〜7cへの送風量と助手席側空調系8の吹出口
8a〜8cへの送風量との比を調節可能な構成としても
良いものである。
り、以下これについて前記第1実施例と異なる部分のみ
説明する。但し、この実施例では、図1に示した運転席
側エアミックスダンパ9が本発明でいう第1のダンパ装
置として機能し、同じく助手席側エアミックスダンパ1
0が本発明でいう第2のダンパ装置として機能する。即
ち、この実施例は、ECU23による制御内容のうち、
ステップ150での運転席側エアミックスダンパ9の開
度SW(Dr)及び助手席側エアミックスダンパ10の開度
SW(Pa)の演算内容が相違するものであり、図5にはス
テップ150の具体的内容が示されている。
fでは、運転席側空調ゾーンから見た目標吹出温度差α
(Dr)と、助手席側空調ゾーンから見た目標吹出温度差α
(Pa)とを演算する。つまり、 α(Dr)=TAO(Pa)−TAO(Dr) α(Pa)=TAO(Dr)−TAO(Pa) である。
(Pa)を演算した後には、ステップ150gにおいて運転
席側エアミックスダンパ9の開度SW(Dr)及び助手席側
エアミックスダンパ10の開度SW(Pa)を決定する演算
を次式、に基づいて行うことにより、上記目標吹出
温度差α(Dr)及びα(Pa)に応じた補正を加える。
標吹出温度差α(Dr)及びα(Pa)を変数とした関数など、
空調装置の特性に合わせて設定されるものである。
(Dr)と助手席側の目標空調温度TAO(Pa)とが一致して
いる場合には、ステップ150fで演算される各目標吹
出温度差α(Dr)及びα(Pa)が共に零であるから、上述の
ような補正がかからないものであり、運転席側エアミッ
クスダンパ9の開度SW(Dr)及び助手席側エアミックス
ダンパ10の開度SW(Pa)は同一となる。
TAO(Pa)が不一致の場合には、次に述べるように動作
することになる。つまり、運転席側の目標吹出温度TA
O(Dr)が相対的に高くなった場合には、運転席側エアミ
ックスダンパ9の開度SW(Dr)が大きくなる方向に変化
されるため、運転席側空調系7においてはヒータコア5
をバイパスする風量が少なくなる方向に変化する。この
結果、補正制御を何も行わない場合には、運転席側空調
系7の通風抵抗が大きくなってブロワ3による送風量が
減ると共に、助手席側空調系8の通風抵抗が相対的に少
なくなってブロワ3による送風量が増えるようになり、
各空調系7及び8での送風量がバランスしなくなる。
では、前記式中の目標吹出温度差α(Dr)がマイナスの
値を呈すると共に、前記式中の目標吹出温度差α(Pa)
がプラスの値を呈するようになるから、前記ステップ1
50gでは、運転席側エアミックスダンパ9の開度SW
(Dr)が減少する方向に補正されると共に、助手席側エア
ミックスダンパ10の開度SW(Pa)が増大する方向に補
正されることになる。また、TAO(Dr)<TAO(Pa)の
状態となった場合には、式中の目標吹出温度差α(Dr)
がプラスの値を呈すると共に、式中の目標吹出温度差
α(Pa)がマイナスの値を呈するようになるから、ステッ
プ150gでは、運転席側エアミックスダンパ9の開度
SW(Dr)が増大する方向に補正されると共に、助手席側
エアミックスダンパ10の開度SW(Pa)が減少する方向
に補正されることになる。
ば、運転席側の目標吹出温度TAO(Dr)或いは助手席側
の目標空調温度TAO(Pa)が変化されてエアミックスダ
ンパ9或いは10の開度が変化した場合(上記各目標吹
出温度TAO(Dr)及びTAO(Pa)が異なる割合で変化さ
れた場合も含む)でも、運転席側空調系7及び助手席側
空調系8の通風抵抗比のバランスが崩れることがなくな
る。つまり、各空調ゾーンの温度設定状態がそれら空調
ゾーンの温度に相互に悪影響を及ぼし合って両者の独立
性が崩れる虞がなくなるものであり、運転席側及び助手
席側の各空調ゾーンへの吹出風の温度が適正な状態に保
持されるようになる。
した図4の構成においても、配風ドア30の回動位置を
以下のように制御することにより得ることができる。即
ち、運転席側及び助手席側の目標吹出温度TAO(Dr)及
びTAO(Pa)が異なる場合(各エアミックスダンパ9及
び10の少なくとも一方の開度が変化された場合)に
は、運転席側空調系7及び助手席側空調系8のうち目標
吹出温度が高い側(通風抵抗が大きい側)の空調系での
送風量比率が大きくなるように配風ドア30の回動位置
を制御する。このような制御が行われる結果、各空調系
7及び8での通風抵抗が異なっている場合でも、それぞ
れの送風量が均一化されるようになり、各空調ゾーンで
の独立性が崩れる虞がなくなる。
は、互いに独立した第1及び第2の空調ゾーンとして運
転席側空調ゾーン及び助手席側空調ゾーンを設定した例
について説明したが、これに限らず、例えば車室内の前
席を第1の空調ゾーンとすると共に、後席を第2の空調
ゾーンとしても良いものである。
かなように、第1の空調ゾーン及び第2の空調ゾーンの
温度を、それぞれに対応して設けられた第1及び第2の
空調系からの空調風によって独立して制御する場合にお
いて、上記各空調系の通風抵抗が異なる状態とされた場
合でも各空調ゾーンの独立性が損なわれる事態を確実に
防止できるという優れた効果を奏するものである。
成及び制御系統を実体的に示す図
性図
特性図
図
タ、5はヒータコア、7は運転席側空調系(第1の空調
系)、7aはフット吹出口(温風吹出口)、7b、7c
はフェイス吹出口(冷風吹出口)、8は助手席側空調系
(第2の空調系)、8aはフット吹出口(温風吹出
口)、8b、8cはフェイス吹出口(冷風吹出口)、9
は運転席側エアミックスダンパ(第1のダンパ装置)、
10は助手席側エアミックスダンパ(第2のダンパ装
置)、23はECU(制御手段)、25は第1の温度設
定器(第1の温度設定手段)、26は第2の温度設定器
(第2の温度設定手段)、30は配風ドア(配風比調節
手段)を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】 車室内に、複数の異なる吹出口をそれぞ
れが持つ第1および第2の空調ゾーンを設定すると共
に、これら各空調ゾーンの温度をそれぞれに対応して設
けられた第1及び第2の空調系からの空調風により個別
に調節できると共に前記吹出口を選択して特定の吹出口
モードを各空調ゾーンで個別に設定できるようにした車
両用空調装置において、 前記各空調ゾーンの空調温度を個別に設定するための第
1及び第2の温度設定手段と、 これら第1及び第2の温度設定手段による前記各空調ゾ
ーンごとの設定温度及び車室内外の温度などに基づいて
当該空調ゾーンごとの第1及び第2の目標吹出温度を演
算すると共に、前記第1及び第2の空調ゾーンヘ吹き出
す各空調風の温度が上記第1及び第2の目標空調温度と
なるように個別に制御する制御手段とを設け、 前記制御手段は、前記第1及び第2の空調系の各通風抵
抗が前記吹出口モードの違いにより異なる状態となるこ
とに起因した第1及び第2の空調ゾーンヘの吹出風量の
差を空調風の吹出温度で補正する制御を行い、かつ、前
記第1及び第2の空調ゾーンの温度を前記第1及び第2
の空調系にそれぞれ設けられた温風吹出口及び冷風吹出
口からの空調風により個別に調節できるように構成した
上で、 前記第1及び第2の温度設定手段による前記各空調ゾー
ンごとの設定温度及び車室内外の温度などに基づいて当
該空調ゾーンごとの第1及び第2の目標吹出温度を演算
すると共に、前記温風吹出口及び冷風吹出口の一方若し
くは双方を選択的に有効化することによって各空調ゾー
ンの温度を個別に制御する制御手段を設け、 前記制御手段は、前記第1の空調ゾーン及び第2の空調
ゾーンにおいて有効化した吹出口の種類が異なる状態時
には、冷風吹出口側の通風抵抗が温風吹出口側の通風抵
抗より小さい状態となっていた場合に前記第1及び第2
の目標吹出温度を高くなる方向へ補正すると共に、温風
吹出口側の通風抵抗が冷風吹出口側の通風抵抗より小さ
い状態となっていた場合に前記第1及び第2の目標吹出
温度を低くなる方向へ 補正する制御を行うことを特徴と
する車両用空調装置。 - 【請求項2】 車室内に、複数の異なる吹出口をそれぞ
れが持つ第1および第2の空調ゾーンを設定すると共
に、これら各空調ゾーンの温度をそれぞれに対応して設
けられた第1及び第2の空調系からの空調風により個別
に調節できると共に前記吹出口を選択して特定の吹出口
モードを各空調ゾーンで個別に設定できるようにした車
両用空調装置において、 前記各空調ゾーンの空調温度を個別に設定するための第
1及び第2の温度設定手段と、 これら第1及び第2の温度設定手段による前記各空調ゾ
ーンごとの設定温度及び車室内外の温度などに基づいて
当該空調ゾーンごとの第1及び第2の目標吹出温度を演
算すると共に、前記第1及び第2の空調ゾーンヘ吹き出
す各空調風の温度が上記第1及び第2の目標空調温度と
なるように個別に制御する制御手段とを設け、 前記制御手段は、前記第1及び第2の空調系の各通風抵
抗が前記吹出口モードの違いにより異なる状態となるこ
とに起因した第1及び第2の空調ゾーンヘの吹出風量の
差を空調風の吹出温度で補正する制御を行い、かつ、前
記第1及び第2の空調系中の各々にそれらの空調系を通
る空気と熱源との熱交換量を調整するための第1及び第
2のダンパ装置を備えた構成とした上で、 前記第1及び第2の温度設定手段による前記各空調ゾー
ンごとの設定温度及び車室内外の温度などに基づいて当
該空調ゾーンごとの第1及び第2の目標吹出温度を演算
すると共に、この演算結果に基づいて前記第1及び第2
のダンパ装置の開度を調節することによって各空調ゾー
ンの温度を制御する制御手段を設け、 前記制御手段は、前記第1及び第2のダンパ装置の少な
くとも一方の開度を変化させたときには、前記第1及び
第2の空調系の通風抵抗比が上記少なくとも一方のダン
パ装置の開度変化前の値に近付くように各ダンパ装置の
開度を調整する制御を行うことを特徴とする車両用空調
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25805593A JP3533683B2 (ja) | 1993-07-16 | 1993-10-15 | 車両用空調装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17658593 | 1993-07-16 | ||
JP5-176585 | 1993-07-16 | ||
JP25805593A JP3533683B2 (ja) | 1993-07-16 | 1993-10-15 | 車両用空調装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0776207A JPH0776207A (ja) | 1995-03-20 |
JP3533683B2 true JP3533683B2 (ja) | 2004-05-31 |
Family
ID=26497447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25805593A Expired - Lifetime JP3533683B2 (ja) | 1993-07-16 | 1993-10-15 | 車両用空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3533683B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002234330A (ja) * | 2001-02-07 | 2002-08-20 | Zexel Valeo Climate Control Corp | 車両用空気調和装置 |
WO2004014676A1 (de) | 2002-07-29 | 2004-02-19 | Behr Gmbh & Co. Kg | Klimagehäuse |
JP2008001199A (ja) * | 2006-06-21 | 2008-01-10 | Denso Corp | 車両用空調装置 |
CN102141482B (zh) * | 2010-02-02 | 2013-08-28 | 南车青岛四方机车车辆股份有限公司 | 空调通风组合试验台 |
-
1993
- 1993-10-15 JP JP25805593A patent/JP3533683B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0776207A (ja) | 1995-03-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH11254937A (ja) | 車両用空調装置 | |
JPH0732854A (ja) | 空調装置 | |
JP2001328416A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP4311114B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2000062441A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP4515017B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2002254918A (ja) | 車両用空調装置 | |
JPH07251624A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP3533683B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JPH06262927A (ja) | 車両用空気調和装置 | |
JP4333004B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP3918546B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP6675442B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JPH0872524A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP3799760B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JPH11151930A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP6647347B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP4457501B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2003080919A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2000016053A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP7200501B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JPH0986137A (ja) | 車両の空調制御装置 | |
JPH05301518A (ja) | 空調装置 | |
JPH07186688A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP4824393B2 (ja) | 車両用空調装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040113 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20040130 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040217 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040301 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100319 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110319 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319 Year of fee payment: 9 |