JP3533597B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
リンタなどの画像形成装置に関するものである。
した静電潜像に現像剤を付与してトナー像を形成し、該
トナー像を静電的に紙などの転写材に転写した後、この
転写材を加熱加圧して前記トナー像を転写材に定着固定
するように構成した周知の画像形成装置では、転写の際
に像担持体側のすべての現像剤を転写材に転移させるこ
とは困難で転写の都度若干の現像剤が像担持体に残るこ
とを避けられない。
残留トナーを充分に除去することが良質の画像を得るた
めの必須要件となる。残留トナーを除去する手段として
は従来から種々な手段が提案されているが、ゴムなとの
弾性材からなるブレードの尖鋭ななエッジを像担持体表
面に当接させて残留トナーをかき落とすように構成した
ものが、構成が簡単で安価であり、トナー除去機能も優
れているので広く実用されていることはよく知られてい
るとおりである。
リーニング装置の典型的一例を示すもので、紙面に垂直
方向に軸線を有し、図示矢印方向に回転走行する像担持
体1に平行に、該像担持体側に開口を有するハウジング
9を具備するクリーニング装置が配設してある。
与せず像担持体に残った残留トナーはそのまま進行して
クリーニングブレード9―2の位置に到ってこれにかき
落とされ、このトナーはマグネットローラ9−5、ドク
タローラ9−6等を経て搬送スクリュー9−4によって
外部に排出回収される。
使用によってブレードエッジと像担持体との接触部位に
次第にトナーその他の粒子が溜まってクリーニング機能
の低下を招来することを免れない。
部位への付着凝集は、トナーの横走りのよるもの、ブレ
ードエッジ部位にトナーが静電的に凝集するもの、これ
らが併合したものなどがあるる。また、通常紙からなる
転写材から生ずる微細な紙粉、ロジン、タルクなどの生
成物、装置内高圧部材の存在に起因する窒化物、塵埃な
ど種々な物質がエッジ部においてトナーとともに移動,
凝集する。
ーなどがブレードエッジをすり抜けてこれを押し上げて
クリーニング機能を損じたり、特に内部に含まれる夾雑
物によって像担持体表面が研削されたり、ブレードエッ
ジが欠けたりするような事態を発生するおそれがある。
ッジの形状を堆積が発生しにくいような形状にしたり、
クリーニングブレードを振動させて堆積物を振るい落と
したりするような提案もなされているが、未だ満足のゆ
くようなものが得られていないのが実状である。
て、現像剤の一部が選択的に静電凝集してブレードエッ
ジと像担持体とに間に入ったり、ブレードエツジに沿っ
て全体的に静電凝集している現像剤がブレードエッジを
押しあげるなどして、トナーのすり抜けを招来して、前
者の場合にはすじ状(スジ抜けという)の、後者の場合
には、幅広の(帯抜けという)、ときには10cmにも
及ぶ現像剤の抜けを生ずる
状に鑑みてなされたものであって、上述のようなスジ抜
けや帯抜けなどが発生することなく長期にわたって安定
して良好な画像を得られるような画像形成装置のクリー
ニング装置を提供することを目的とするものである。
面に静電潜像を形成すべく走行する像担持体と、該潜像
に現像剤を付与して顕像化するための現像手段と、この
顕像を転写材に転写するための転写手段と、転写後も像
担持体に残る残留現像剤を除去するクリーニング手段と
を具備しており、前記現像手段によって像担持体上に現
像付与された現像剤を、転写工程を経ることなく前記ク
リーニング手段に搬送する手段を備えた画像形成装置に
おいて、前記クリーニング手段は少なくともクリーニン
グブレードを有し、転写工程を経ない現像剤がクリーニ
ング装置に達する前の部位で該現像剤、現像時に有する
帯電極性とは逆極性の帯電を付与する手段を具備し、該
逆極性の帯電を付与する手段は、電圧が印加されること
で放電する部分を有し、この放電部分は、前記像担持体
の表面に対して間隙を有して配置されることを特徴とす
る画像形成装置(1)。転写工程を経ない現像剤が、所
定通紙枚数ごとに間歇的にクリーニング手段に搬送され
ることを特徴とする上記1記載の画像形成装置
(2)。。転写工程を経ない現像剤を逆極性に帯電する
手段が、転写帯電器であることを特徴とする上記1また
は2記載の画像形成装置(3)。転写工程を経ない現像
剤を逆極性に帯電する手段がポスト帯電器であることを
特徴とする上記1または2記載の画像形成装置(4)。
転写工程を経ないでクリーニング手段に搬送される現像
剤の搬送回数が装置稼動環境の大気中の水分量によって
決定されることを特徴とする上記2乃至は4のいずれか
記載の画像形成装置(5)。転写工程を経ないでクリー
ニング手段に搬送される現像剤の搬送回数が画像形成工
程中に形成される画像の平均印字率によって決定される
ことを特徴とする上記2乃至5のいずれか記載の画像形
成装置(6)。像担持体とこれに近接配置したクリーニ
ング手段に配置されたクリーニングローラとの間隔を可
変としたことを特徴とする上記1乃至6のいずれか記載
の画像形成装置(7)である。
を示す画像形成装置の概略側面図であって、紙面に垂直
方向に軸線を有し、図示矢印方向に回転走行する像担持
体1近傍に一次帯電器2によって帯電バイアスが印加さ
れて像担持体表面感光層が一様に帯電器される。
号Lが付与されて静電潜像が形成され、この静電潜像が
現像器3の位置する現像部位に達すると、前記潜像に、
前記現像器からこれに収納されているトナー5が現像ロ
ーラ4によって摩擦帯電して前記潜像に供給されてトナ
ー像が形成される。
像が、転写分離帯電器7対設した転写分離部位に到来す
ると、このときまでにガイド6から供給された転写材が
該転写分離部位に搬送され、これとともに転写帯電器に
はトナーと異極性の転写バイアスが印加され、よって形
成される電界の作用で像担持体側のトナー像が転写材に
転移する。ついで、分離帯電器にトナーと同極性の分離
バイアスが印加されて転写材は像担持体から分離され
る。分離された転写材はついで不図示の定着部位に到っ
てトナー像が転写材に定着固定されて機外に排出され
る。
あって、スチレンーブチルメタクリレートージメチルア
ミノエチルメタクリレート(重量比7:2、5:0.
5)共重合体100重量部、BET比表面積5m2/g
でモース硬度5.5のマグネタイト40重量部、及び重
量平均分子量15000で沸点n―ヘキサン抽出分20
重量%のポリプロピレン3重量部を混合し、ロールミル
で160°Cで溶融混練した。冷却後ハンマーミルで粗
粉砕した後、ジェット粉砕機で微粉砕した。ついで、風
力分級機で分級して体積平均粒径約7.5μmの黒色微
粉体を得、これを磁性トナーとした。
(比表面積およそ130m2/g)100重量部を攪拌
しながら側鎖にアミンを有するシリコンオイル(25°
Cにおける粘度70cp、アミン当量830)12重量
部を噴霧し、温度をおよそ250℃に保持して60分処
理した。生成した処理シリカのトリボ帯電量は+130
μc/gであった。このシリカの硬度はモース硬度で
6.0であった。
鎖にアミンを有するシリコンオイルで処理したシリカ微
粉体0.4重量部を外添した。
みを示した側断面図である。図示のクリーニング装置は
像担持体1に当接するクリーニングブレード9−2を具
備しており、これによって像担持体からかき落とされた
トナー等は該ブレードよりも上流側(像担持体の走行方
向にみて)に配置されたマグネットローラ9−5、非磁
性材からなるドクタローラ9−6、バッファ9−13で
形成される凹部に一定量貯溜されて残余のものは搬送ス
クリュー9−4に落下し、さらに装置外に排出されるも
のとする。
てトナー溜り凹部を形成するのは、マグネットローラ9
−5に拘束されるトナー量を安定させて常時該ローラ上
に一様なトナーコーティングを形成し、適量のトナーを
像担持体とクリーニングブレードとのニップ部に付与し
て、クリーニングブレードの滑り性を確保し、ブレード
めくれやビビリ振動の発生などを防止している。
時適量のトナーを付与することは良好なクリーニング機
能を得るために必要なことではあるが、放任状態にした
ままでは環境や作動時間などによって前記ニップ部に凝
集物が過剰に堆積して前述のような問題が発生すること
を免れない。
っては、現像工程において像担持体に付与されたトナー
を、非通紙状態において転写部位を通過させるととも
に、このとき転写時とは逆極性のバイアスを印加して現
像剤を逆方向に帯電させ、この現像剤をブレードエッジ
に持ち来して堆積物に接触させて強制的に静電凝集させ
て堆積物塊を成長させ、ついでその自重によってブレー
ドエッジから落下させるように構成した。
写時とは逆極性に帯電させてこれをそのままクリーニン
グ部位に供給する(このように転写工程を経ないで直接
クリーニング部位到る現像剤を黒帯と称する)のは、本
来の現像剤使用意図とはことなるものであるから、その
実行回数は少ないほうがよいことは自明と言える。
の量は当然画像形成装置本体の稼動環境、稼動量に依存
する。従って、これらの条件によって現像剤をクリーニ
ンク装置に搬送するタイミングを適当に設定することに
よって、無駄に現像剤を消費することなく、常時良好な
クリーニングを遂行できることになる。
ニング装置に搬送するシーケンスを以下のように設定し
た。本体稼動状態は、 装置本体の延べ稼動時間;T、 稼動時の平均作像比率;P%(ベタ黒を100%とす
る)、 稼動環境雰囲気中の水分量;Wg(g/1kg−ai
r)とし、 1回にブレードエッジに供給する現像剤を1gとし、次
に供給するまでの通紙枚数をC(枚/sec)とする。
エッジに搬送する作業の周期は、以下のようにのように
設定する。 1/C=6×P×W2×(T/(T+30))
装置迄搬送する現像剤を逆極性に帯電する工程について
説明する。
て、現像器3の現像ローラ部位4から像担持体1に供給
される現像剤の帯電量は14μC/gであり、このよう
な現像剤が像担持体1と転写分離帯電器7とが対向して
いる間、該帯電器の転写部分のみを作動させて、現像剤
帯電量を−10μC/gまで変化させる。この間、転写
帯電器の帯電ワイヤには−700μAの電流を流し、コ
ロナ放電によって、像担持体方向には−100μAの電
流が流れ込む。
を、現像剤を直接クリーニング装置まで搬送する時点に
おいても遂行するものとする。この場合、転写分離帯電
器7は、分離帯電器部分が発生するコロナ放電が転写帯
電器部分のコロナ放電の作用を一部打ち消すおそれがあ
るから、作動させないものとする。
くである。
設されていて、像担持体側に開口を有し、アースされた
導電性材からなっているシールドケースと、該ケース内
の長手方向に配設された帯電ワイヤとからなっている。
で、内装された前記帯電ワイヤの像担持体表面からの距
離は13mmである。
成されており、周速300mm/secで回転走行して
いる。像担持体1の軸線方向の寸法は300mmであ
り、その全域にわたってコロナ放電がゆきわたるように
転写帯電器の開口側が形成されている。転写電流は、転
写時には稼動環境、とくに大気中の水分量を考慮して2
50〜500μAの範囲で適宜に設定する。
わらず前述の帯抜けを有効に防止できることが確認され
た。
可及的に少量ですむように構成した実施例について説明
する。クリーニングローラ9−5上のトナーがこの位置
で像担持体に当接して存在しているが、このトナーは当
然正極性に帯電している。このような状態のところへ負
極性に帯電している黒帯のトナーが到来することはクリ
ーニングブレード9−2の部位にある堆積物に悪影響を
及ぼす可能性がありこのましくない。
ングローラ9−5とドクターローラ9−6との間隔を狭
めてクリーニングローラ上のトナー層の厚みを薄くして
クリーニングローラ9−5上のトナーの像担持体への進
入量を抑えるように構成する。この事はドクターローラ
9−6の軸をシーケンスによってクリーニングローラ側
へ寄せるものとする。具体的には、クリーニングローラ
9−5上のトナーの像担持体への侵入量は0.3mmで
あり、ドクターローラ9−6の移動量は0.6mmとし
た。
黒帯トナーがクリーニング装置に進入する前にクリーニ
ングローラ上のトナーが像担持体から離れるようにし、
黒帯トナーがクリーニングブレード9−2のニップ部に
移動した時点で再度像担持体1に当接するように構成す
るものとする。
ドエッジに堆積した堆積物をより少量のトナーで除去す
ることが可能となる。実際に、前述の実施例装置による
場合、1回の黒帯形成に必要なトナー量が約1.0gr
であるに対して、本実施例によれば、0.5grまで減
少させることがてきる。
直接ブレードエッジに到達するので、黒帯画像自体を変
化させる事が可能であり、例えば、ハーフトーン画像の
場合に、当初から少量のトナーを用いて黒帯を形成する
ことによって、通常像担持体にほぼ当接している分離爪
などの影響で余剰のトナーがボタ落ちするような事態を
有効に回避できる。
器7の上流側に、像担持体上に形成されたトナー像を再
帯電して転写効率の向上をはかるポスト帯電器10を用
いた装置に本発明を適用した実施例について説明する。
00Vの交流に正極の直流を重畳した放電を像担持体上
のトナー像に付与して、トナー像の帯電量を一定の値に
そろえ(20μC/g)、像全体として均一な転写効果
を得ようとするものである。
交流に負極性の直流を重畳したバイアスを印加して像担
持体方向へ−100μAの電流を付与する。これによっ
て元々正極性に帯電していたトナーは効率よく負極性に
帯電され、その帯電量は−10μC/gに及ぶ。
例装置に適用して転写帯電器で負性バイアスを印加した
ところ、黒帯トナーの帯電量は−25μC/gにまでに
及んだ。
との静電吸着力が強く、クリーニングローラ9−5によ
る像担持体へのトナー供給作用による影響を殆ど受け
ず、ブレードエッジ部の堆積物に強く影響を与えて該堆
積物の落下に有効に寄与することができる。
静電転写プロセスを利用する画像形成装置において、像
担持体上にクリーニング装置のクリーニングブレードエ
ッジに貯溜された堆積物に、本来の帯電極性とは逆極性
に帯電したトナーを接触させてブレードエッジの堆積物
と積極的に静電凝集させて自重によってエツジ部から落
下させるようにしたから、エッジ部に付着した堆積物の
除去を極めて有効に遂行できるので、所謂スジ抜け、帯
抜けなどのクリーニング不良の発生を阻止するのに顕著
な効果がある。
の概略側面図
装置の側断面図
装置の側断面図
断面図
Claims (7)
- 【請求項1】表面に静電潜像を形成すべく走行する像担
持体と、該潜像に現像剤を付与して顕像化するための現
像手段と、この顕像を転写材に転写するための転写手段
と、転写後も像担持体に残る残留現像剤を除去するクリ
ーニング手段とを具備しており、前記現像手段によって
像担持体上に現像付与された現像剤を、転写工程を経る
ことなく前記クリーニング手段に搬送する手段を備えた
画像形成装置において、 前記クリーニング手段は少なくともクリーニングブレー
ドを有し、転写工程を経ない現像剤がクリーニング装置
に達する前の部位で該現像剤に、現像時に有する帯電極
性とは逆極性の帯電を付与する手段を具備し、 該逆極性の帯電を付与する手段は、電圧が印加されるこ
とで放電する部分を有し、この放電部分は、前記像担持
体の表面に対して間隙を有して配置されることを特徴と
する画像形成装置。 - 【請求項2】転写工程を経ない現像剤が、所定通紙枚数
ごとに間歇的にクリーニング手段に搬送されることを特
徴とする[請求項1]記載の画像形成装置。 - 【請求項3】転写工程を経ない現像剤を逆極性に帯電す
る手段が、転写帯電器であることを特徴とする[請求項
1]または[請求項2]記載の画像形成装置。 - 【請求項4】転写工程を経ない現像剤を逆極性に帯電す
る手段がポスト帯電器であることを特徴とする[請求項
1]または[請求項2]記載の画像形成装置。 - 【請求項5】転写工程を経ないでクリーニング手段に搬
送される現像剤の搬送回数が装置稼動環境の大気中の水
分量によって決定されることを特徴とする[請求項2]
乃至は[請求項4]のいずれか記載の画像形成装置。 - 【請求項6】転写工程を経ないでクリーニング手段に搬
送される現像剤の搬送回数が画像形成工程中に形成され
る画像の平均印字率によって決定されることを特徴とす
る[請求項2]乃至[請求項5]のいずれか記載の画像
形成装置。 - 【請求項7】像担持体とこれに近接配置したクリーニン
グ手段に配置されたクリーニングローラとの間隔を可変
としたことを特徴とする[請求項1]乃至[請求項6]
のいずれか記載の画像形成装置。
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