JP3533522B2 - 深色化剤及び深色加工法 - Google Patents
深色化剤及び深色加工法Info
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Description
の深色加工法に関し、さらに詳しくは、染色された繊維
製品の発色性を改善し、深色性及び鮮明性に優れた繊維
製品とするための深色加工に関する。
ーマル分野等においては、撥水性と共にファッション性
の観点から、深色性及び鮮明性に優れた繊維製品の開発
が強く望まれている。染色された繊維製品の深色加工
は、ぬれた染布は乾いているときよりも濃く鮮やかに見
えるという知見に基づき、一般に、屈折率の低い(水の
屈折率に近い)加工剤で繊維製品を処理することにより
行われる。
法がいくつか提案されているが(例えば、特公昭57−
53474公報、特公昭61−35309公報、特公平
1−24918公報、特公平4−28834公報な
ど)。
た繊維製品の色の深みを向上せしめる手段について種々
検討を重ねた結果、本発明に到達した。本発明は、繊維
製品の様々な要求に対する耐久性に優れた深色化剤及び
深色加工法を提供するものである。
繊維製品を、深色性及び鮮明性に優れた最終製品に仕上
げるための工業的に有利かつ安価な深色加工法を開発す
ることを目的に鋭意検討を重ねた結果、今回、水性ポリ
ウレタン界面活性剤の存在下にエポキシ基を持つエチレ
ン性不飽和単量体を重合させて得られる水性分散体、パ
ーフルオロアルキル基を含有するフッ素系水性分散体及
びアミノ基等を持つ反応性シリコーン水性分散体を処理
剤として処理することにより、上記目的を達成できる事
を見いだし本発明を完成するに至った。
維製品を、水性ポリウレタン界面活性剤の存在下にエポ
キシ基を持つエチレン性不飽和単量体を重合させて得ら
れる水性分散体、パーフルオロアルキル基を含有するフ
ッ素系水性分散体及びアミノ基・エポキシ基等を持つ反
応性シリコーン水性分散体により処理することを特徴と
する繊維製品の深色加工法が提供される。
る。本発明に使用する水性ポリウレタン界面活性剤
(A)の存在下にエポキシ基を持つエチレン性不飽和単
量体を重合させて得られる水性分散体(X)、パーフル
オロアルキル基を含有するフッ素系水性分散体(Y)及
びアミノ基等を持つ反応性シリコーン水性分散体(Z)
は、以下に示すような構造を有する。
性剤(A)の主鎖原料(P1)としては、ポリエーテル
化合物を使用することが出来る。
としてはアミン類が挙げられ、エチレンジアミン、ジエ
チレントリアミン、トリエチレンテトラアミン等が、そ
れぞれ挙げられる。
トリレジンジイソシアネート、ポリフェニルポリメチル
ポリイソシアネートで代表されるイソシアネート化合物
が挙げられる。
レン性不飽和単量体を重合させて得られる水性分散体
(X)としてはラジカル重合性化合物が用いられ、例え
ばブチルアクリレート、エチルアクリレート、2−エト
キシエチルアクリレート、イソプロピルメタアクリレー
ト、n−ブチルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリ
レート、メチルメタクリレート等のα・β不飽和カルボ
ン酸のエステルが主として用いられる。
合性化合物として、グリシジルメタクリレート等が副成
分として用いられる。
単量体を重合させて得られる水性分散体(X)をラジカ
ル乳化重合させる際に用いられる重合触媒としては、
2,2’−アゾビス(2−アミノジノプロパン)ハイド
ロクロリド、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル等
のアゾビス系開始剤等が好ましい代表例である。
ル基を含有するフッ素系水性分散体(Y)には、一般
に、フッ素系撥水撥油剤として知られるタイプの通常親
水性基を含まないフッ素系重合体が包含される。
単量体と共重合可能な他の不飽和単量体の共重合体中の
パーフルオロアルキル基含有単量体成分の含有量は、該
共重合体の重量を基準にして一般に10〜90重量%、
好ましくは30〜80重量%の範囲内にあるのが適当で
ある。
散体(Z)は、官能基を示すR5としては、CH3又
は、(CH2)pNH(CH2)qNH2等のアミノ化
合物など反応性を有するものが挙げられる。また、分子
末端及び側鎖の両方に、併せて少なくとも2個以上の官
能基を持つ化合物も列挙できるのは言うまでもない。
散体(Z)の分子量は、上記に示すように、ジメチルシ
リコーン鎖をベースにする物が、コスト等の面から好ま
しい。
散体(Z)の分子量は、平均分子量で、800〜800
0のものが好ましく、より好ましくは、1500〜60
00である。
(Y)、(Z)の四つの異なる樹脂成分の共存が深色性
の向上に著しい効果を発現するのは、次のように考えら
れる。すなわち、それぞれの低屈折率樹脂を単独処理す
る場合には、低屈折率皮膜が繊維上で均一な連続層を形
成するのにすぎないのに対して、複数成分共存の場合に
は、性状の樹脂形成能も異なる核樹脂が乾燥処理による
皮膜形成時にそれぞれの異なる状態で皮膜形成するた
め、結果的に非常に複雑な形状で低屈折率皮膜が繊維上
で形成されるためと考えられる。
計樹脂含量は、0.1〜15%、好ましくは0.5〜1
0%、さらに好ましくは1〜8%である。合計樹脂含量
が、0.5%未満であると、深色効果が充分ではなく、
15%を越えると処理液の粘度制御が困難で深色化処理
の工程負担が増大する。
(Y)、(Z)の各必須成分以外に、帯電防止剤や浸透
剤、反応性官能基の架橋剤を本発明の効果を損なわない
範囲で配合することが出来る。
(Z)と架橋剤、帯電防止剤、浸透剤の配合は、充分注
意をはらった上で作業することが必要で、特にカチオン
性物質とアニオン性物質の混合を浴安定性の点から避け
なければならない。
された繊維製品を処理液に浸漬又は、パディング法で付
与するのが好ましく付与後乾燥・熱処理を行う。
去する程度に行い、熱処理は、90〜130℃で数分間
が好ましい、必要以上の加熱を行うと深色効果を損なう
事になる。すなわち、非常に複雑な形状で繊維上に形成
された低屈折率皮膜が破壊されるためと考えられる。乾
燥・熱処理は、両者をかねて行うことも出来る。
(Y)、(Z)の各必須成分の合計総付着量は、繊維重
量に対して0.1〜10重量%owfが好ましい。
発明はその要旨を逸脱しない限り、かかる製造例及び実
施例に制約されるものではない。
るのはいずれも重量基準である。
ーテルグリコール(水酸基価54.8)204.7部と
メチルエチルケトン102.6部及び2,4−トリレン
ジイソシアネートと2,6−トリレンジイソシアネート
の80:20の混合物34.8部を撹拌機と温度計のつ
いた丸底フラスコに入れ、80℃にて3時間反応させ
て、2.45%の遊離のイソシアネート基を含むウレタ
ンポリマー溶液を得た。
チルケトンと4.73部のジエチレントリアミンをいれ
て均一に混合し、これに上記のウレタンプレポリマー溶
液133.9部を2時間を要して滴下ロートから徐々に
加えて50℃で10分間反応し、ポリウレタン尿素ポリ
アミン溶液を得た。
36.6部のイオン交換水を混合したものを366.1
部のポリウレタン尿素ポリアミンに加えて、50℃で1
時間反応し、続いて70%グリコール酸水溶液5.8部
とイオン交換水300部を加えて、減圧下に、メチルエ
チルケトンを留去し、イオン交換水を加えて濃度を調節
し、樹脂分30%の均一で安定な低粘度の水性ポリウレ
タン界面活性剤を得た。
界面活性剤を60部、メチルメタクリレート15部及び
イオン交換水790部、2,2’−アゾビス(2−アミ
ジノプロパン)ハイドロクロリド0.25部を加え、次
いでメチルメタクリレート120部及びグリシジルメタ
クリレート15部を液温60℃にて1時間掛け滴下しさ
らに滴下終了後1時間熟成し乳化重合を終えた。
テルブラックFM-SF 150% ペースト(日本化薬(株)
製)にて10%o.w.f.にて染色した。
に調整し、上記染色布の10倍量を計り、染色布を入れ
てかき混ぜながら10分間漬けた。
プ率100%で絞り、80℃の温風乾燥機にて10分間
乾燥を行った。
製) 2.5%、ポロン MF-14E(信越化学(株)製)
2.0%に調整し、上記染色布の10倍量を計り、染色
布を入れてかき混ぜながら10分間漬けた。
プ率80%で絞り、110℃の温風乾燥機にて10分乾
燥と熱処理を同時に行った。
リエステル梨地繊維を、実施例1と同様に合成したエポ
キシ基を持つ処理剤4.0%、バソテック FS-40(明成
化学(株)製) 2.5%、ポロン MF-14E(信越化学
(株)製)2.0%に調整した上記染色布の10倍量の
処理液に入れて、かき混ぜながら10分間漬けた。
プ率80%で絞り、110℃の温風乾燥機にて10分乾
燥と熱処理を同時に行った。
電色工業株式会社製)
な黒色染料で出来る限り濃く染めた物を使用した。
Claims (2)
- 【請求項1】染色された繊維製品を、カチオン性の水性
ポリウレタン界面活性剤の存在下にエポキシ基を持つエ
チレン性不飽和単量体を重合させて得られる水性分散
体、パーフルオロアルキル基を含有するフッ素水性分散
体及びアミノ基等を持つ反応性シリコーン水性分散体を
処理することを特徴とする繊維製品の深色加工法。 - 【請求項2】請求項1において、その処理液を1度また
は分割して、染色された繊維製品を浸漬する行程と、こ
の染色された繊維製品について圧搾、加熱乾燥の処理に
より水分を除去する行程と、処理液を相互に架橋反応を
行わせそして繊維に固着を行わせるために加熱処理する
工程を含むことを特徴とする繊維製品の深色加工法。
Priority Applications (1)
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JP2001087177A JP3533522B2 (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | 深色化剤及び深色加工法 |
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DE102005020879A1 (de) * | 2005-05-04 | 2006-11-16 | Consortium für elektrochemische Industrie GmbH | Siloxan-Organo-Copolymere enthaltende Dispersionen, deren Herstellung und Verwendung |
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- 2001-03-26 JP JP2001087177A patent/JP3533522B2/ja not_active Expired - Fee Related
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