JP3532950B2 - プリプレグの製造方法並びに離型紙上の残留樹脂の除去方法及び除去装置 - Google Patents

プリプレグの製造方法並びに離型紙上の残留樹脂の除去方法及び除去装置

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JP3532950B2 JP05774394A JP5774394A JP3532950B2 JP 3532950 B2 JP3532950 B2 JP 3532950B2 JP 05774394 A JP05774394 A JP 05774394A JP 5774394 A JP5774394 A JP 5774394A JP 3532950 B2 JP3532950 B2 JP 3532950B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱硬化性プリプレグの
製造方法並びに離型紙上の残留樹脂の除去方法及び除去
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、その両面がシリコンにて含浸
された上質紙である連続した1枚の離型紙の片面に樹脂
を塗布し、該樹脂塗布面側にシート状に配列された複数
の強化繊維を配置し、さらに片面に樹脂を塗布した別の
離型紙を重ね合わせ、加熱、加圧等を行うことで該シー
ト状物に樹脂を含浸させ、次に冷却した後一方の離型紙
を剥離した後にもう一方の離型紙とシート状物を合わさ
ったままロール状に巻き取る熱硬化性プリプレグの製造
方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のプリプレグ
の製造方法には以下の問題がある。すなわち、前述した
プリプレグに於いて、離型紙とプリプレグの吸湿性に違
いがあり、離型紙に皺が発生することから、高価な表裏
両面シリコン含浸離型紙の使用は免れない。一方の剥離
した離型紙には残留樹脂が付着しており、再度該離型紙
に樹脂を塗布する事が困難であったため、該離型紙は通
常1回使用後は廃棄処分を行い、結果としてプリプレグ
が高価なものとなりコストダウンが要望されていた。ま
た、この廃棄された離型紙はシリコン含浸により焼却処
分ができず、埋め立て処理になる等、産業廃棄物の減少
化面からも問題であった。
【0004】本発明は、離型紙の再利用を可能とするこ
とによって、プリプレグのコストダウンと産業廃棄物の
減少化を実現することのできるプリプレグの製造方法並
びに離型紙上の残留樹脂の除去方法及び除去装置の提供
を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、シート状に配
列された複数の強化繊維、もしくは適正巾に広げられた
のちシート状に配列された複数の強化繊維束の上面及び
下面に、あらかじめ片面に樹脂が塗布された離型紙を重
ね合わせ、加熱、加圧して樹脂を強化繊維シートもしく
は強化繊維束シートに含浸し、一方の離型紙を剥離する
プリプレグの製造方法に於いて、剥離した離型紙上に残
留した樹脂を除去し、その後樹脂を除去した面か、もし
くはもう一方の面に樹脂を塗布した離型紙を、プリプレ
グの製造に再度用いることを特徴とするプリプレグの製
造方法、及び剥離した離型紙上の残留した樹脂を、別の
樹脂フィルムに転写させることを特徴とする離型紙上の
残留樹脂の除去方法、並びに剥離された離型紙上に残留
した樹脂を加熱する手段と、転写用樹脂フィルムを連続
的に巻き出す手段と、剥離され加熱された離型紙の樹脂
残留面と転写用樹脂フィルム面を重ねた状態で加圧する
手段と、残留樹脂が除去された離型紙を連続的に巻き取
る手段と、樹脂を転写した転写用樹脂フィルムを連続的
に巻き取る手段を有することを特徴とする離型紙上の残
留樹脂の除去装置を要旨とするものである。
【0006】
【作用】一方の剥離した離型紙の付着した残留樹脂の除
去に成功することで、再度該離型紙に樹脂を塗布する事
が可能となり、従って該離型紙の通常1回使用後に廃棄
処分が行なわれていたところを複数回の利用が可能とな
り、結果としてプリプレグのコストダウンを可能とでき
る。また同時に離型紙の再利用により産業廃棄物の減少
化をも達成することができる。
【0007】本発明に於ける対象となる強化繊維は、連
続繊維から成る強化繊維、もしくは連続繊維から成る強
化繊維束で、炭素繊維、有機高弾性繊維(例えばアラミ
ド繊維等)、ガラス繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊
維、タングステンカーバイド、ボロン繊維等の高強度、
高弾性率繊維である。またこれらの強化繊維もしくは強
化繊維束は、同じプリプレグについて1種類のものを使
用しても良いし、複数種類のものを規則的に、または不
規則的に並べて使用しても良い。通常、特定方向に比強
度、比弾性率が高いことを要求される用途には単一方向
プリプレグが最も適しているが、あらかじめ長繊維マッ
トや織物などのシート形態に加工したものを使用するこ
とも可能である。
【0008】離型紙に塗布され、後に前述のシート状に
配列された強化繊維もしくは強化繊維束に含浸される熱
硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、
マレイミド樹脂、アセチレン末端を有する樹脂、ビニル
末端を有する樹脂、シアン酸エステル末端を有する樹脂
等が挙げられる。これらは一般に硬化剤や硬化触媒と組
み合わせて用いることができる。
【0009】本発明に適した熱硬化性樹脂はエポキシ樹
脂である。具体的には、アミン類を前駆体とするエポキ
シ樹脂として、テトラグリシジンジアミノジフェニルメ
タン、トリグリシジン−p−アミノフェノール、トリグ
リシジン−m−アミノフェノール、トリグリシジルアミ
ノフレゾールの各種異性体、フェノール類を前駆体とす
るエポキシ樹脂として、ビスフェノールA型エポキシ樹
脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノール
S型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹
脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、炭素炭素二
重結合を有する化合物を前駆体とするエポキシ樹脂とし
ては脂環式エポキシ樹脂が、挙げられるがこれに限定さ
れない。
【0010】エポキシ樹脂はエポキシ硬化剤と組み合わ
せて用いられる。エポキシ硬化剤はエポキシ基と反応し
うる活性基を有するものなら、該エポキシ硬化剤を用い
ることができる。好ましくは、アミン基、酸無水物基、
アジド基を有する化合物が適している。具体的にはジシ
アンジアミド、ジアミノジフェニルスルフォン、の各種
異性体、アミノ安息香酸エステル類、が適している。具
体的に説明すると、プリプレグの保存性に関してはジシ
アンジアミドが、良好な耐熱性に関してはジアミノジフ
ェニルスルフォンに耐熱性で劣るものの、アミノ安息香
酸エステル類としては、トリメチレングリコールジ−p
−アミノベンゾエートやネオペンチルグリコールジ−p
−アミノベンゾエートが用途に応じて選択して用いられ
る。
【0011】本発明に用いることが可能な転写用樹脂フ
ィルムは例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレ
ンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポ
リカーボネートフィルムのようなものである。この中で
も樹脂転写時の加熱に対して適した転写用樹脂フィルム
として2軸延伸ポリプロピレンフィルムが好ましい。該
フィルム厚みは20〜150μmが好ましいが、フィル
ム厚みはこれらに限定されるものではない。
【0012】熱硬化性樹脂は、例えば加熱容器の内部で
溶融され真空ポンプ等による真空脱気後ギアポンプ等に
てスタティックミキサ等の混練機に送り込まれる。一方
では、熱硬化性樹脂硬化剤は、ホモミキサ等の攪拌分散
機内部で1〜20重量%の範囲で熱硬化性樹脂に分散さ
れ、その後ギアポンプ等にて熱硬化性樹脂が送り込まれ
ている該スタティックミキサ等の混練機内部へ、該熱硬
化性樹脂と混練されるよう送り込まれる。熱硬化性樹脂
は、該硬化剤が混練された状態で離型紙上に、ナイフコ
ータ等にて塗布される。
【0013】熱硬化性樹脂のフィルムもしくは離型紙上
への塗布方法は、例えばナイフコータを用いる方法、押
出機もしくはギアポンプとTダイを用いる方法、一本も
しくは複数のロールより成るロールコータを用いる方
法、その他の各種塗布方法を用いることが可能であり、
これらの1種類に限定されるものではない。
【0014】樹脂を塗布された離型紙の該熱硬化性樹脂
塗布面側に、シート状に配列された強化繊維もしくは強
化繊維束を配置した3層シート状物は、該熱硬化性樹脂
の軟化点以上に加熱されたロール群が接触もしくは一定
のクリアランスを有するように配置されたロール群間を
通過され、繊維及び繊維間に熱硬化性樹脂を含浸された
後、表面を平滑化され冷却されて引き取られる。
【0015】3層シート状物を冷却する方法について
は、内部に冷却水が通水された冷却プレートや冷却ロー
ル等に3層シート状物を圧接する方法や、3層シート状
物に直接、空気を吹き付ける方法等がある。冷却後の3
層シート状物における樹脂粘度は、該樹脂が流動性を保
ち3層シート状物端面より樹脂漏れを発生することとな
らない程度かまたは該程度以下が好ましく、3層シート
状物冷却部の冷却能力は、シート状強化繊維もしくは強
化繊維束、および熱硬化性樹脂目付け、3層シート状物
寸法さらに機械速度により決定されることが好ましい。
【0016】本発明の転写用樹脂フィルムを用いた離型
紙上からの残留樹脂の除去装置に於いて、前述の冷却さ
れた3層シート状物より剥離した1枚の離型紙は、例え
ば加熱ロールによって、該離型紙のシート状強化繊維も
しくは強化繊維束と接していた面とは反対側の面を、残
留樹脂の軟化点以上に加熱される。この加熱方法はこれ
に限定されるわけではなく他の手段を用いることは何ら
差し支えない。また加熱温度、ロール寸法等は、使用す
る樹脂の種類や離型紙の種類、機械速度等から決定され
るべきである。
【0017】一方で転写用樹脂フィルムは、パウダーブ
レーキやエアーブレーキ等の巻き出し抵抗により張力を
かけて連続的に巻き出される。次に該転写用樹脂フィル
ムは、剥離され加熱された1枚の離型紙の、シート状強
化繊維もしくは強化繊維束と接していた面に接するよう
に配置され、同時に、もしくはその後にニップロール等
により互いに圧接される。該ニップロールは該離型紙上
に残留した軟化点以上に加熱された樹脂を軟化点以下に
冷却することがないよう、該ニップロールの少なくとも
一方のロールを加熱可能なロールとすることが好まし
い。
【0018】互いに圧接された離型紙と転写用樹脂フィ
ルムは、剥離された後、別々に巻き取られる。該転写用
樹脂フィルムは、前述した通り幾種類かの材料を選定す
ることは可能であるが、好ましくは巻き出し張力をかけ
られ、さらに加熱を施されても離型紙上の残留樹脂の除
去性能、該転写用樹脂フィルム自体の溶融等に遜色のな
い、極力安価な材料を選定されるべきである。本発明者
が検討を重ねた結果、転写用樹脂フィルムの転写面表面
は、シート状強化繊維もしくは強化繊維束に含浸される
熱硬化性樹脂の種類により改良処理されることが有効で
あることが判明した。該改良処理は例えば、プライマー
処理、フレーム処理、オゾン処理、電気処理(コロナ放
電処理)のようなものであり、またこれらに限定はされ
ない。前述した転写用樹脂フィルムの条件を満たす、こ
れらの表面処理を施された、金額的にも安価に入手でき
るフィルムとして、2軸延伸ポリプロピレンフィルムの
表面コロナ処理品が挙げられる。該延伸フィルムの厚さ
は20〜150μmが好ましく、25〜50μmがさら
に好ましい。
【0019】次に本発明を図面に示した、複数の連続繊
維からなる繊維シートに適した代表的実施態様にて説明
する。図1に示すごとく、本発明を実施するための製造
装置は繊維供給部1、離型紙供給A部2A、離型紙供給
B部2B、樹脂含浸部3、引取部4、残留樹脂除去装置
部5とから成る。
【0020】繊維供給部1は、複数の連続繊維を供給す
る手段、例えば複数のボビンと、繊維巻き出し時の張力
を調節する機構、該繊維群をシート状に並べる機構、及
びそれらを支持する架台を有する。離型紙供給A部2A
は、離型紙が装着された巻き出し軸6Aを有する。樹脂
塗工A部2Aにおいて、離型紙が装着される回転可能な
巻き出し軸6Aは、該離型紙の巻き出し張力を与えるた
めの、巻き出し軸6Aに回転抵抗を発生させる、例えば
エアーブレーキ、パウダーブレーキなどを有する。
【0021】離型紙供給B部2Bは、図1に示す位置
か、もしくはその周辺に設置されることが好ましい。離
型紙供給B部2Bを構成する各部分の機構及び機能は各
々離型紙供給A部2Aと対応し、かつ同様であり、前述
される通りである。樹脂含浸部3は、加熱ロール群7
と、駆動チェーン8と、駆動モータ9を有し、該樹脂含
浸部3において、離型紙供給部2A,2Bより送り出さ
れた各々1枚の離型紙と、繊維供給部1より送り出され
たシート状強化繊維もしくは強化繊維束は、加熱された
ロール群7により図のように挟み込まれた状態となり、
離型紙に塗布された熱硬化性樹脂はこの部分で加熱、加
圧され該シート状強化繊維もしくは強化繊維束に含浸さ
れる。
【0022】加熱ロール群7は、例えばヒータを内蔵さ
れているか、または加熱状態の熱媒を通水できる構造で
あることが好ましく、これらの熱源の温度がコントロー
ル可能であることがさらに好ましい。該ロール群は、使
用する熱硬化性樹脂の種類によりその本数、位置が最適
化されるべきであることは言うまでもない。駆動モータ
9は、1本のチェーン8〜スプロケット、もしくはこれ
と同等の駆動伝達手段により、ロール群7に回転駆動を
与える役割を持つ。駆動モータ9は、その回転速度が変
速可能であることが好ましく、例えばチェーン8〜スプ
ロケットと場合により減速機を用いて、ロール群の周速
を調整する機構であることがさらに好ましい。
【0023】引取部4は、冷却部10、製品巻き取り軸
11、駆動モータ12、その他フレーム類を有する。製
品巻き取り軸11は、プリプレグシートを巻き取る、例
えばリールの様なものを装着可能な巻き取り軸と該軸受
けから構成される。該製品巻き取り軸は、チェーン〜ス
プロケット、もしくはこれと同等の駆動伝達手段により
駆動モータ12の回転駆動を伝達される。図1は、製品
巻き取り軸11が1軸からなる場合を示したもので、製
品巻き取り軸11が多軸から構成されていても何等差し
支えない。
【0024】駆動モータ12は、1本のチェーン〜スプ
ロケット、もしくはこれと同等の駆動伝達手段により、
前述の製品巻き取り軸に回転駆動を与える役割を持つ。
駆動モータ12は、その回転速度が変速可能であること
が好ましく、例えばチェーン〜スプロケットと場合によ
り減速機を用いて、該製品巻き取り軸の周速を調整する
機構であることがさらに好ましい。
【0025】残留樹脂除去装置部5は、転写用樹脂フィ
ルムが装着された巻き出し軸13、剥離した離型紙の加
熱を行う加熱ロール14、転写用樹脂フィルムと剥離し
た離型紙の圧接を行うニップロール15、駆動モータ1
6、該離型紙巻き取り軸17、駆動モータ18、転写用
樹脂フィルム巻き取り軸19、駆動モータ20より構成
される。転写用樹脂フィルムが装着される回転可能な巻
き出し軸13は、該樹脂フィルムの巻き出し張力を与え
るための、巻き出し軸13に回転抵抗を発生させる、例
えばエアーブレーキ、パウダーブレーキなどを有する。
【0026】剥離した離型紙の加熱を行う加熱ロール1
4により、該離型紙はシート状強化繊維もしくは強化繊
維束と接していた面とは反対側の面を、残留樹脂の軟化
点以上に加熱される。加熱ロール14は、例えばヒータ
を内蔵されているか、または加熱状態の熱媒を通水でき
る構造であることが好ましく、これらの熱源の温度がコ
ントロール可能であることがさらに好ましい。また該加
熱ロール14は後述する駆動モータ16により駆動され
ても良い。
【0027】巻き出し軸13より連続的に巻き出された
転写用樹脂フィルムと、加熱ロール14より送り出され
た加熱された離型紙は、駆動モータ16により駆動され
たニップロール15により図のように挟み込まれた状態
となり、離型紙上に残留している熱硬化性樹脂はこの部
分で加圧され、転写用樹脂フィルム側に転写される。転
写用樹脂フィルムは、離型紙と接する面が前述した表面
改質を施されていることが特に好ましい。また該ニップ
ロール19は該離型紙上に残留した軟化点以上に加熱さ
れた樹脂を軟化点以下に冷却することがないよう、該ニ
ップロールの少なくとも一方のロールを加熱可能なロー
ルとすることが好ましい。従って、該ニップロール14
は、例えばヒータを内蔵されているか、または加熱状態
の熱媒を通水できる構造であることが好ましく、これら
の熱源の温度がコントロール可能であることがさらに好
ましい。
【0028】互いに圧接された離型紙と転写用樹脂フィ
ルムは、剥離された後、別々に巻き取られる。離型紙巻
き取り軸17は、残留樹脂を除去された離型紙を巻き取
る、例えばリールの様なものを装着可能な巻き取り軸と
該軸受けから構成される。該巻き取り軸は、チェーン〜
スプロケット、もしくはこれと同等の駆動伝達手段によ
り駆動モータ18の回転駆動を伝達される。図1は、離
型紙巻き取り軸17が1軸からなる場合を示したもの
で、該軸17が多軸から構成されていても何等差し支え
ない。
【0029】駆動モータ18は、1本のチェーン〜スプ
ロケット、もくしはこれと同等の駆動伝達手段により、
前述の製品巻き取り軸に回転駆動を与える役割を持つ。
駆動モータ12は、その回転速度が変速可能であること
が好ましく、例えばチェーン〜スプロケットと場合によ
り減速機を用いて、該製品巻き取り軸の周速を調整する
機構であることがさらに好ましい。
【0030】転写用樹脂フィルム巻き取り軸19は、残
留樹脂を転写された転写用樹脂フィルムを巻き取る、例
えばリールの様なものを装着可能な巻き取り軸と該軸受
けから構成される。該巻き取り軸は、チェーン〜スプロ
ケット、もしくはこれと同等の駆動伝達手段により駆動
モータ20の回転駆動を伝達される。図1は、該樹脂フ
ィルム巻き取り軸19が1軸からなる場合を示したもの
で、該軸19が多軸から構成されていても何等差し支え
ない。
【0031】駆動モータ20は、1本のチェーン〜スプ
ロケット、もしくはこれと同等の駆動伝達手段により、
前述の製品巻き取り軸に回転駆動を与える役割を持つ。
駆動モータ20は、その回転速度が変速可能であること
が好ましく、例えばチェーン〜スプロケットと場合によ
り減速機を用いて、該製品巻き取り軸の周速を調整する
機構であることがさらに好ましい。
【0032】以上、本発明の実施態様について説明した
が、これらに限定されるものではなく、使用する強化繊
維の種類、熱硬化性樹脂の種類等により、各ユニットの
同様の機能の範囲での最適な装置構成とする事は何等差
し支えない。
【0033】
【発明の効果】一方の剥離した離型紙の付着した残留樹
脂の除去に成功することで、再度該離型紙に樹脂を塗布
する事が可能となり、従って該離型紙の通常1回使用後
に廃棄処分が行なわれていたところを数回の利用が可能
となり、結果としてプリプレグのコストダウンが可能と
なった。また同時に離型紙の再利用により産業廃棄物の
減少化をも達成することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる離型紙上の残留樹脂の除去装置
を設けたるプリプレグの製造装置の一例を示す概略図で
ある。
【符号の説明】
1 繊維供給部 2A,2B 離型紙供給A,B部 3 樹脂含浸部 4 引取部 5 残留樹脂除去装置部 6A,6B 離型紙巻き出し軸A,B 7 加熱ロール群 8 駆動チェーン 9 駆動モータ 10 冷却部 11 製品巻き取り軸 12 駆動モータ 13 転写樹脂フィルム巻き出し軸 14 加熱ロール 15 ニップロール 16 駆動モータ 17 離型紙巻き取り軸 18 駆動モータ 19 転写用樹脂フィルム巻き取り軸 20 駆動モータ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 23:12 C08L 23:12 101:00 101:00 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 5/04 - 5/10 C08J 5/24 B29B 11/16 B29B 15/08 - 15/14 C08J 7/00 - 7/18

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状に配列された複数の強化繊維、
    もしくは適正巾に広げられたのちシート状に配列された
    複数の強化繊維束の上面及び下面に、あらかじめ片面に
    樹脂が塗布された離型紙を重ね合わせ、加熱、加圧して
    樹脂を強化繊維シートもしくは強化繊維束シートに含浸
    し、一方の離型紙を剥離するプリプレグの製造方法に於
    いて、剥離した離型紙をロール状に巻き取り、次に再び
    巻き返した時に残留した樹脂を除去し、その後樹脂を除
    去した面か、もしくはもう一方の面に樹脂を塗布した離
    型紙を、プリプレグの製造に再度用いることを特徴とす
    るプリプレグの製造方法。
  2. 【請求項2】 シート状に配列された複数の強化繊維、
    もしくは適正巾に広げられたのちシート状に配列された
    複数の強化繊維束の上面及び下面に、あらかじめ片面に
    樹脂が塗布された離型紙を重ね合わせ、加熱、加圧して
    樹脂を強化繊維シートもしくは強化繊維束シートに含浸
    し、一方の離型紙を剥離するプリプレグの製造方法に於
    いて、剥離した離型紙上に残留した樹脂を別の樹脂フィ
    ルムに転写して除去し、その後樹脂を除去した面か、も
    しくはもう一方の面に樹脂を塗布した離型紙を、プリプ
    レグの製造に再度用いることを特徴とするプリプレグの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 剥離した離型紙上の残留した樹脂を、別
    の樹脂フィルムに転写させることを特徴とする離型紙上
    の残留樹脂の除去方法。
  4. 【請求項4】 転写用樹脂フィルムの転写面がコロナ処
    理を施されている請求項3記載の離型紙上の残留樹脂の
    除去方法。
  5. 【請求項5】 転写用樹脂フィルムの転写面がプライマ
    ー処理を施されている請求項3記載の離型紙上の残留樹
    脂の除去方法。
  6. 【請求項6】 転写用樹脂フィルムが2軸延伸ポリプロ
    ピレンフィルムである請求項3記載の離型紙上の残留樹
    脂の除去方法。
  7. 【請求項7】 剥離された離型紙上に残留した樹脂を加
    熱する手段と、転写用樹脂フィルムを連続的に巻き出す
    手段と、剥離され加熱された離型紙の樹脂残留面と転写
    用樹脂フィルム面を重ねた状態で加圧する手段と、残留
    樹脂が除去された離型紙を連続的に巻き取る手段と、樹
    脂を転写した転写用樹脂フィルムを連続的に巻き取る手
    段を有することを特徴とする離型紙上の残留樹脂の除去
    装置。
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