JP3532166B2 - ホットプレートユニット - Google Patents

ホットプレートユニット

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JP3532166B2
JP3532166B2 JP2001159166A JP2001159166A JP3532166B2 JP 3532166 B2 JP3532166 B2 JP 3532166B2 JP 2001159166 A JP2001159166 A JP 2001159166A JP 2001159166 A JP2001159166 A JP 2001159166A JP 3532166 B2 JP3532166 B2 JP 3532166B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホットプレートユ
ニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体製造プロセスにおいて、例えば感
光性樹脂塗布工程を経たシリコンウェハを加熱乾燥させ
る場合、通常、ホットプレートと呼ばれる加熱装置が用
いられる。
【0003】この種の装置の従来例としては、例えば特
公平4−13837号公報に開示されたもの等がある。
同公報における装置は、電熱部材としての窒化アルミニ
ウム焼結体製のホットプレートと、そのプレートに設け
られる抵抗体とからなる。抵抗体はホットプレートを構
成するセラミック基材間に挟持されている。プレートの
側方に突出している抵抗体の両端部は、それぞれ配線を
介して電源に接続される。
【0004】そして、ホットプレートの上面側に被加熱
物であるシリコンウェハを載置し、この状態で抵抗体に
通電することにより、シリコンウェハが数百℃に加熱さ
れるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、抵抗体への
通電により所定時間の加熱を行なって感光性樹脂を乾燥
させた場合、まずホットプレートをある程度低い温度ま
で放冷し、その後でシリコンウェハを取り外す必要があ
る。しかしながら、放冷にはある程度の時間を要し、こ
のことが生産性の向上を図るうえで障害となっている。
【0006】そこで、例えば前記プレートの下面側に冷
却用配管を設けてその配管に冷却水を通じることによ
り、プレートを強制的に冷却して冷却時間を短縮せんと
する対策が考えられる。しかし、このような対策では、
ユニット全体の構造が複雑になるばかりでなく、嵩張っ
て大型化してしまうおそれがある。
【0007】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、構造の複雑化や大型化を伴うこと
なく、短時間で冷却しうるホットプレートユニットを提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、ケーシングの開口部
に、抵抗体を有するホットプレートを設置してなるホッ
トプレートユニットであって、前記ホットプレートは、
セラミック基板からなるとともに、同セラミック基板の
下面に前記抵抗体を設け、前記ホットプレートは、ケー
シングにねじ止めされてなり、前記ホットプレートを冷
却する流体と、この流体を流通自在に構成された空間と
を有し、前記空間は、前記ケーシング内方と前記ホット
プレート下方との間に形成されていることを特徴とする
ホットプレートユニットをその要旨とする。
【0009】請求項2に記載の発明では、ケーシングの
開口部に、抵抗体を有するホットプレートを設置してな
るホットプレートユニットであって、前記ホットプレー
トは、セラミック基板からなるとともに、同セラミック
基板の下面に前記抵抗体を設け、前記ホットプレート
は、ケーシングにねじ止めされてなり、流体を流通可能
な空間が前記ケーシングと前記ホットプレートとにより
構成されていることを特徴とするホットプレートユニッ
トをその要旨とする。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2において、前記ケーシングには、その内外を連通させ
て前記流体を供給する流体供給ポートが設けられている
とした。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれか1項において、前記ケーシングには、流体供
給ポートから供給される流体を前記空間から排出させる
排出孔が設けられているとした。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれか1項において、前記ケーシングには、流体供
給ポートから供給される流体を前記空間から排出させる
流体排出ポートが設けられているとした。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項3乃至5
のいずれか1項において、前記流体供給ポートは、前記
ケーシングの側壁部及び/または底部に設けられている
とした。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項4乃至6
のいずれか1項において、前記排出孔または前記流体排
出ポートは、前記ケーシングの側壁部及び/または底部
に設けられているとした。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項5乃至7
のいずれか1項において、前記流体供給ポート及び前記
流体排出ポートは、前記ケーシングの側壁部及び/また
は底部に設けられているとした。
【0016】請求項9に記載の発明は、請求項3乃至8
のいずれか1項において、前記ケーシングは、前記流体
供給ポート及び前記流体排出ポートのうちの少なくとも
一方を複数個備えるとした。
【0017】請求項10に記載の発明は、請求項4乃至
9のいずれか1項において、前記ケーシングは、前記流
体供給ポート及び前記排出孔のうちの少なくとも一方を
複数個備えるとした。
【0018】請求項11に記載の発明は、請求項3乃至
10のいずれか1項において、前記ホットプレートは板
状基材により構成され、前記流体供給ポートから供給さ
れる流体を、前記板状基材の下面側に接触させつつ流通
させるとした。
【0019】請求項12に記載の発明は、請求項1乃至
11のいずれか1項において、前記流体は、空気または
不活性ガスであるとした。請求項13に記載の発明は、
請求項1乃至12のいずれか1項において、前記ホット
プレートは、セラミック製であるとした。
【0020】請求項14に記載の発明は、請求項1乃至
13のいずれか1項において、前記ホットプレートは、
セラミック製の板状基材の下面側に抵抗体が形成された
ものであるとした。
【0021】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1〜14に記載の発明によると、前記空間に
流体を流通することによって、ホットプレートを強制的
に冷却することが可能となり、放冷に比べて短時間で済
むようになる。また、冷却用配管等の設置も不要なた
め、ユニット全体の構造が複雑化したり、嵩張って大型
化してしまう心配もない。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態のホットプレートユニット1を図1,図2に基づき
詳細に説明する。
【0023】図1,図2に示されるホットプレートユニ
ット1は、ケーシング2及びホットプレート3を主要な
構成要素として備えている。ケーシング2は有底状の金
属製部材(ここではアルミニウム製部材)であって、断
面円形状の開口部4をその上部側に備えている。このケ
ーシング2の底部2aの中心部における3箇所には、図
示しないリフトピンが挿通されるピン挿通スリーブ5が
設けられている。これらのリフトピンは、シリコンウェ
ハW1を3点で支持した状態で同シリコンウェハW1を
昇降させる。底部2aの外周部には、ホットプレート3
に電流を供給するリード線6を挿通するためのリード線
引出用孔7が形成されている。
【0024】本実施形態のホットプレート3は、感光性
樹脂が塗布されたシリコンウェハW1を200〜300
℃にて乾燥させるための低温用ホットプレート3であ
る。このホットプレート3は、セラミック焼結体からな
る板状基材9に、抵抗体としての配線抵抗10を設ける
ことにより構成されている。この板状基材9は、後述す
るシールリング14を介して、ケーシング2の開口部4
に設置される。これを設置することにより、ケーシング
2の内面側とホットプレート3の下面側との間には、略
密閉された空間S1が形成される。
【0025】ここで、ユニット1の厚さは5mm〜10
0mmに設定されていることがよく、特には10mm〜
50mmに設定されていることがよい。その理由は、ユ
ニット1が厚くなりすぎると、全体が嵩張って大型化し
てしまうからである。逆に、ユニット1を薄くしようと
すると、ホットプレート3やケーシング2を薄く形成し
なければならず、製造が困難になるおそれがあるからで
ある。そして、本実施形態では、以上のことに鑑みて厚
さを20mmに設定している。
【0026】図1に示されるように、ホットプレート3
を構成する板状基材9は円形状であって、ケーシング2
の外形寸法より若干小径となるように設計されている。
配線抵抗10は、板状基材9の下面側において同心円状
ないし渦巻き状に形成されている。ホットプレート3の
中心部には、各リフトピンに対応した3箇所にそれぞれ
ピン挿通孔11が透設されている。
【0027】板状基材9を構成するセラミック焼結体と
しては、耐熱性に優れかつ熱伝導率が高いという性質を
有する窒化物セラミック焼結体を選択することがよい。
窒化物セラミックとしては、例えば窒化アルミニウ
ム、窒化ケイ素、窒化ホウ素、窒化チタン等のような金
属窒化物セラミックの焼結体が好ましく、なかでも窒化
アルミニウム焼結体が望ましい。その理由は、上記の焼
結体中で熱伝導率が最も高いからである。なおこれらの
他に、炭化ケイ素、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭
化タンタル、炭化タングステン等のような金属炭化物セ
ラミックの焼結体を選択してもよい。
【0028】本実施形態の配線抵抗10は、焼結体であ
る板状基材9に対して導電ペーストを焼き付けることに
より形成されたものである。導電ペーストとしては、金
属粒子、金属酸化物、樹脂、溶剤などを含むものが一般
的に使用される。 導電ペーストに使用される好適な金
属粒子としては、例えば、金、銀、白金、パラジウム、
鉛、タングステン、ニッケル等が挙げられる。これらの
金属は高温に晒されても比較的酸化しにくく、通電によ
り発熱させるにあたって充分大きな抵抗値を示すからで
ある。導電ペーストに使用される好適な金属酸化物とし
ては、例えば、酸化鉛、酸化亜鉛、シリカ、酸化ホウ
素、アルミナ、イットリア、チタニア等が挙げられる。
【0029】図2に示されるように、配線抵抗10の端
部には、外部接続端子としてのパッド10aが形成され
ている。これらのパッド10aには、導電性材料からな
る端子ピン12の基端部がはんだ付けされている。その
結果、各端子ピン12と配線抵抗10との電気的な導通
が図られている。一方、各端子ピン12の先端部には、
リード線6の先端部にあるソケット6aが嵌着されてい
る。従って、リード線6及び端子ピン12を介して配線
抵抗10に電流が供給される結果、配線抵抗10の温度
が上昇し、ホットプレート3全体が加熱される。
【0030】図2に示されるように、ケーシング2の開
口部4の上縁には、複数のねじ孔13が等間隔に透設さ
れている。同じく前記開口部4の上縁には、シール構造
としてのシールリング14が配設されている。同シール
リング14は、環状をなしかつ開口部4の大きさとほぼ
等しくなっている。シールリング14の形成用材料とし
ては、例えば樹脂や、ゴム等のような弾性体などが好ま
しい。シールリング14において各ねじ孔13に対応す
る箇所には、複数のねじ孔15が透設されている。シー
ルリング14の内周面には、ホットプレート3の下面側
外周部を水平に支持するための支持段部16がその全周
にわたって形成されている。なお、支持段部16にホッ
トプレート3を支持させたとき、シールリング14の上
端面の高さとホットプレート3の上面の高さとがほぼ同
一になる。
【0031】そして、本実施形態におけるシールリング
14は、ケーシング2の開口部4の上縁とホットプレー
ト3の下面外周部とがなす隙間をシールすることで、当
該隙間を介したエアの流通を防止する役割を担ってい
る。
【0032】図1,図2に示されるように、シールリン
グ14の上面には、係止リング21がねじ25により固
定されている。この係止リング21は、環状の本体22
と、複数のねじ孔23と、複数の係止片24とを有す
る。支持段部16にセットされたホットプレート3は、
各係止片24によって板厚方向から押圧されることによ
り、シールリング14に挟持固定される。
【0033】図1に示されるように、ケーシング2の底
部2aには、流体供給ポート17及び流体排出ポート1
8がそれぞれボルト等を用いて設置されている。本実施
形態において前記両ポート17,18は、互いに離間し
た位置に配設されている。両ポート17,18は、内端
面及び外端面の両方において開口する流路を備えてい
る。このため、その流路を介してケーシング2の内外が
連通されている。
【0034】流体供給ポート17の外端面側の開口部の
内周面には雌ねじ溝が形成されていて、当該開口部には
図示しない流体供給用の配管の一端が着脱可能となって
いる。この配管の他端は気体圧送ポンプに接続されてい
るため、同配管を介して冷却用流体としてのエアが供給
されるようになっている。一方、流体排出ポート18の
外端面側の開口部の内周面にも雌ねじ溝が形成されてい
て、当該開口部には図示しない流体排出用の配管の一端
が着脱可能となっている。ケーシング2内のエアは、こ
の配管を介して外部に排出される。なお、前記配管の他
端は装置からいくぶん離れた箇所にて開放されている。
【0035】図2に示されるように、上記のリード線引
出用孔7には、シール構造としてのシールパッキング8
が装着されている。このシールパッキング8は環状をな
しており、ゴム等のような好適な弾性体によって形成さ
れている。各リード線6は、このシールパッキング8の
貫通孔に挿通されたうえでケーシング2の外部に引き出
されている。即ち、本実施形態におけるシールパッキン
グ8は、各リード線6とリード線引出用孔7とがなす隙
間をシールすることで、当該隙間を介したエアの流通を
防止する役割を担っている。
【0036】さて、次にこのホットプレートユニット1
の使用方法について説明する。感光性樹脂が塗布された
シリコンウェハW1をホットプレート3上に載置し、こ
の状態で配線抵抗10に通電する。すると、加熱された
ホットプレート3との接触によって、シリコンウェハW
1の温度が次第に上昇する。所定時間のあいだ加熱を行
なうことにより感光性樹脂が充分に乾燥したら、配線抵
抗10への通電を止める。
【0037】ここで、気体圧送ポンプを駆動して流体供
給ポート17側に冷却用のエアを供給し、同ポート17
を介してエアを密閉空間S1内に導入する。流体供給ポ
ート17を経て吐出されたエアは、密閉空間S1内にて
ホットプレート3の下面側に接触しながら、流体排出ポ
ート18のほうに向かって流れる。その際、同エアによ
ってホットプレート3の熱が奪われる。熱を奪って温度
が上昇したエアは、さらに流体排出ポート18を経て再
び空間の外に流出し、汚染の心配のない別の空間にて放
出される。なお、一連のエアの流れは、図1における太
線矢印により概略的に示されている。そして、ホットプ
レート3がある程度低い温度まで冷やされたら、シリコ
ンウェハW1をホットプレート3から取り外す。
【0038】従って、本実施形態によれば以下のような
効果を得ることができる。 (1)このホットプレートユニット1では、上記のごと
く略密閉された空間S1がケーシング2とホットプレー
ト3との間に形成されている。ホットプレート3の下面
側には端子ピン12等の突起物が存在するものの、それ
らはケーシング2とホットプレート3と間に形成された
空間S1内に配置されている。即ち、前記突起物は装置
の外部に非露出となり、いわば保護された状態となる。
従って、突起物の存在如何に関係なく、ケーシング2の
底面を図示しない支持ステージに対して、困難なく取り
付けることができる。
【0039】これに対して従来のものにおいては、仮に
プレートの下面側に端子を設けてそこから配線を引き出
そうとした場合、装置下面側に突起物が存在した状態と
なり、支持ステージ上への取り付けが困難になる。
【0040】(2)また、ケーシング2とホットプレー
ト3との間に形成された空間S1は、略密閉されている
ことから、エアを流通可能なものとなっている。このた
め、空間S1内へのエアの流通によってホットプレート
3を強制的に冷却することが可能となり、放冷に比べて
冷却に要する時間が短くて済むようになる。ゆえに、こ
のホットプレートユニット1を用いれば、1回の乾燥処
理に要する時間が確実に短縮され、もって生産性の向上
を図ることができる。
【0041】なお、空間S1は開放状態ではなく略密閉
状態であることから、装置の外部にエアが漏れ出しにく
く、それによって周囲を汚染する心配もない。即ち、本
実施形態によれば、クリーンなユニット1を実現するこ
とができる。これに対し、ホットプレートの下面側にエ
アを吹き付けることによりプレートを強制的に冷却する
という対策では、エアに含まれる水分や塵埃によって装
置の周囲が汚染されてしまうおそれがある。
【0042】また、本実施形態の構成によれば、冷却用
配管等の設置も不要なため、ユニット1全体の構造が複
雑化したり、嵩張って大型化してしまう心配もない。 (3)本実施形態では、ケーシング2にその内外を連通
させる流体供給ポート17と流体排出ポート18とがそ
れぞれ設けられている。従って、両ポート17,18を
介して密閉空間S1内にエアを効率よく循環することに
より、ホットプレート3を強制冷却し、比較的短時間の
うちに低い温度に戻すことができる。
【0043】(4)このホットプレートユニット1で
は、ケーシング2の開口部4の上縁とホットプレート3
の下面外周部との間にシールリング14を設け、当該部
分における隙間のシールを図っている。よって、ケーシ
ング2−ホットプレート3間の隙間を介した装置外部へ
のエア漏れが防止され、空間S1により高い密閉性を確
保できる。このことはエア排出による周囲の汚染防止の
確実化に貢献する。
【0044】(5)また、このホットプレートユニット
1では、さらに底部2aの配線引出用孔7にシールパッ
キング8を設け、その配線引出用孔7にリード線6を挿
通させている。従って、配線引出用孔7を介した装置外
部へのエア漏れが防止され、空間S1により高い密閉性
を確保できる。このこともエア排出による周囲の汚染防
止の確実化に貢献する。
【0045】(6)本実施形態では、ユニット1の厚さ
を10mm〜100mmという好適範囲内に設定してい
るため、製造の困難化及び大型化を回避することができ
る。なお、本発明の実施形態は以下のように変更しても
よい。
【0046】・ 密閉性がある程度確保されるのであれ
ば、シールリング14を省略するとともに、ケーシング
2の開口部4の上面に直かに係止リング21をねじ止め
し、この状態で開口部4にホットプレート3を取り付け
てもよい。即ち、ホットプレート3はケーシング2に対
して直接取り付けられることができる。
【0047】・ 配線引き出し部である配線引出用孔7
を、ケーシング2の底部2a以外の場所、例えばケーシ
ング2の側壁部に配設してもよい。同様に、ポート1
7,18をケーシング2の側壁部に配設してもよい。な
お、配線引出用孔7やポート17,18の設置数は、必
要に応じて増減することが勿論可能である。
【0048】・ ケーシング2に区画された密閉空間S
1内には、エア(空気)以外の気体、例えば炭酸ガスや
窒素等の不活性ガスを冷却用流体として流通することも
可能である。また、電気的構成に悪影響を与えないもの
であれば、液体を冷却用流体として流通させることも許
容されうる。なお、エアや不活性ガスは、低反応性であ
り抵抗体間ショートの心配がなく、かつ低コスト化にも
有利である。
【0049】・ 上記のホットプレート3を構成する板
状基材9に、必要に応じて熱電対を埋め込んでおいても
よい。熱電対によりホットプレート3の温度を測定し、
そのデータをもとに電圧値や電流値を変えることで、温
度制御をすることができるからである。この場合、熱電
対のリード線も同じくシールパッキング8を介して外部
に引き出しておくことがよい。
【0050】・ 図3に示す別例のホットプレートユニ
ット1のように、ケーシング2から流体排出ポート18
を省略して、単なる排気用孔31にしてもよい。即ち、
ユニット1の内部は、必ずしも実施形態のような略密閉
状態の空間になっていなくても(言い換えると開放状態
の空間であっても)よい。この構成によれば、部品点数
が減り、ユニット1の構造が簡略化される。
【0051】・ 図4に示す別例のホットプレートユニ
ット1のように構成してもよい。即ち、ここでは有底状
でないケーシング2Aを用いている。このような底なし
のケーシング2Aの内側には、開口としての排気用孔3
1を有する金属製の中底板41が設けられている。この
別例の中底板41は、略コ字状の支持金具42によって
支持された状態で、ねじ43及びナット44を用いてケ
ーシング2Aの被固定部45の上面に固定されている。
そして、この別例の構造においても、空間が密閉状態で
はなくなっている。エアはケーシング2Aと中底板41
との隙間からも外部に抜け出すことが可能となってい
る。前記中底板41には開口が形成されていてもよい。
【0052】ここで、前記図4の別例のホットプレート
3の製造工程の一例を説明する。 (1)窒化アルミニウム粉末(トクヤマ社製、平均粒径
1.1μm)100重量部、酸化イットリウム(Y
23:イットリア、平均粒径0.4μm)4重量部、ア
クリル系樹脂バインダ(三井化学製SA−545 酸価
0.5)12重量部を混合し、成形型に入れて成形体と
した。
【0053】(2)成形体を窒素雰囲気中で350℃、
4時間加熱してアクリル系樹脂バインダを熱分解させ
た。 (3)成形体を、1890℃、圧力150kg/cm2
の条件で3時間ホットプレスして窒化アルミニウム焼結
体を得た。
【0054】(4)上記(3)で得た焼結体の底面に、
スクリーン印刷にて導電ペーストを印刷した。印刷パタ
ーンは、同心円状のパターンとした。導電ペーストとし
ては、プリント配線板のスルーホール形成に使用されて
いる徳力化学研究製のソルベストPS603Dを使用し
た。この導体ペーストは、銀・鉛ペーストであり、銀1
00重量部に対して、酸化鉛(5重量%)、酸化亜鉛
(55重量%)、シリカ(10重量%)、酸化ホウ素
(25重量%)、およびアルミナ(5重量%)からなる
金属酸化物を7.5重量部含むものであった。
【0055】(5)次に、導電ペーストを印刷した焼結
体を780℃で加熱、焼成して、導電ペースト中の銀、
鉛を焼結させるとともに、焼結体に焼き付け、発熱体を
形成した。銀・鉛の発熱体は、厚さが5μm、幅が2.
4mm、面積抵抗率が7.7mΩ/□であった。
【0056】(6)硫酸ニッケル80g/l、次亜リン
酸ナトリウム24g/l、酢酸ナトリウム12g/l、
ほう酸8g/l、塩化アンモニウム6g/lを含む水溶
液からなる無電解ニッケルめっき浴に上記(4)で作成
した焼結体を浸漬し、錫・鉛の(9/1)発熱体の表面
に厚さ1μmの金属被覆層(ニッケル層)を析出させ
て、配線抵抗10とした。
【0057】(7)電源との接続を確保するための端子
を取り付ける部分に、スクリーン印刷により、銀・鉛半
田ペースト(田中貴金属製)を印刷して半田層を形成し
た。次いで、半田層の上にコバール製の端子ピン12を
載置して、300℃で加熱リフローし、端子ピン12を
発熱体接続パッド10aの表面に取り付けた。
【0058】(8)温度制御のための熱電対を有底穴に
挿入し、ポリイミド樹脂を充填し、190℃で2時間硬
化させ、ホットプレート3を得た。このホットプレート
3を図3のユニットに組み込んだ。シールリング14は
フッ素樹脂を使用した。このユニット1について140
℃まで上昇した後、供給ポートから空気を流し込んで9
0℃までの冷却時間を測定したところ、3分であった。
更に、比較例として、内部に空気の流路を設けたアルミ
ニウム板に(1)〜(8)で製造したホットプレート3
を接触させて、90℃までの冷却を実施したところ、8
分かかった。
【0059】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜14に
記載の発明によれば、構造の複雑化や大型化を伴うこと
なく、短時間で冷却しうるホットプレートユニットを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のホットプレートユニットを示す概略
断面図。
【図2】同じくその部分拡大断面図。
【図3】別例のホットプレートユニットを示す概略断面
図。
【図4】別例のホットプレートユニットを示す概略断面
図。
【符号の説明】
1…ホットプレートユニット、2,2A…ケーシング、
3…ホットプレート、4…開口部、7…配線引き出し部
としての配線引出用孔、17…流体供給ポート、18…
流体排出ポート、31…排出孔としての排気用孔、41
…中底板、S1…空間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2000−132239(JP,A) 特開 平11−339937(JP,A) 特開 平11−224127(JP,A) 特開 平11−184538(JP,A) 特開 平10−284382(JP,A) 特開 平7−130830(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 H05B 3/20

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシングの開口部に、抵抗体を有するホ
    ットプレートを設置してなるホットプレートユニットで
    あって、前記ホットプレートは、セラミック基板からなるととも
    に、同セラミック基板の下面に前記抵抗体を設け、前記
    ホットプレートは、ケーシングにねじ止めされてなり、 前記ホットプレートを冷却する流体と、この流体を流通
    自在に構成された空間とを有し、前記空間は、前記ケー
    シング内方と前記ホットプレート下方との間に形成され
    ていることを特徴とするホットプレートユニット。
  2. 【請求項2】ケーシングの開口部に、抵抗体を有するホ
    ットプレートを設置してなるホットプレートユニットで
    あって、前記ホットプレートは、セラミック基板からなるととも
    に、同セラミック基板の下面に前記抵抗体を設け、前記
    ホットプレートは、ケーシングにねじ止めされてなり、 流体を流通可能な空間が前記ケーシングと前記ホットプ
    レートとにより構成されていることを特徴とするホット
    プレートユニット。
  3. 【請求項3】前記ケーシングには、その内外を連通させ
    て前記流体を供給する流体供給ポートが設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のホットプレ
    ートユニット。
  4. 【請求項4】前記ケーシングには、流体供給ポートから
    供給される流体を前記空間から排出させる排出孔が設け
    られていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    1項に記載のホットプレートユニット。
  5. 【請求項5】前記ケーシングには、流体供給ポートから
    供給される流体を前記空間から排出させる流体排出ポー
    トが設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれか1項に記載のホットプレートユニット。
  6. 【請求項6】前記流体供給ポートは、前記ケーシングの
    側壁部及び/または底部に設けられていることを特徴と
    する請求項3乃至5のいずれか1項に記載のホットプレ
    ートユニット。
  7. 【請求項7】前記排出孔または前記流体排出ポートは、
    前記ケーシングの側壁部及び/または底部に設けられて
    いることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に
    記載のホットプレートユニット。
  8. 【請求項8】前記流体供給ポート及び前記流体排出ポー
    トは、前記ケーシングの側壁部及び/または底部に設け
    られていることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか
    1項に記載のホットプレートユニット。
  9. 【請求項9】前記ケーシングは、前記流体供給ポート及
    び前記流体排出ポートのうちの少なくとも一方を複数個
    備えることを特徴とする請求項3乃至8のいずれか1項
    に記載のホットプレートユニット。
  10. 【請求項10】前記ケーシングは、前記流体供給ポート
    及び前記排出孔のうちの少なくとも一方を複数個備える
    ことを特徴とする請求項4乃至9のいずれか1項に記載
    のホットプレートユニット。
  11. 【請求項11】前記ホットプレートは板状基材により構
    成され、前記流体供給ポートから供給される流体を、前
    記板状基材の下面側に接触させつつ流通させることを特
    徴とする請求項3乃至10のいずれか1項に記載のホッ
    トプレートユニット。
  12. 【請求項12】前記流体は、空気または不活性ガスであ
    ることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に
    記載のホットプレートユニット。
  13. 【請求項13】前記ホットプレートは、セラミック製で
    あることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項
    に記載のホットプレートユニット。
  14. 【請求項14】前記ホットプレートは、セラミック製の
    板状基材の下面側に抵抗体が形成されたものであること
    を特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の
    ホットプレートユニット。
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