JP3531690B2 - 車両盗難防止装置 - Google Patents

車両盗難防止装置

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JP3531690B2
JP3531690B2 JP00544995A JP544995A JP3531690B2 JP 3531690 B2 JP3531690 B2 JP 3531690B2 JP 00544995 A JP00544995 A JP 00544995A JP 544995 A JP544995 A JP 544995A JP 3531690 B2 JP3531690 B2 JP 3531690B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の盗難の有無を判
定する盗難判定手段とエンジンを制御するエンジン制御
手段との間で通信を行って車両の盗難を防ぐようにした
車両盗難防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両盗難防止装置は、実開昭56
−172109号公報に示すように、入力された暗証コ
ードをコード照合装置のメモリに予め記憶されている暗
証コードと照合し、両暗証コードが一致したとき(つま
り盗難でないとき)に、コード照合装置から始動許可信
号をエンジン制御装置へ送信してエンジンの始動を許可
するようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両を盗難
しようとする者は、正規の暗証コードの入力手段(例え
ば実開昭56−172109号公報では車両所有者の音
声)を持たないため、コード照合装置(盗難判定手段)
からエンジン制御装置(エンジン制御手段)へ送信され
る始動許可信号をモニタして、これと同じ信号を発生す
る装置を作ろうとする。従って、これを防ぐには、コー
ド照合装置からエンジン制御装置へ送信される始動許可
信号の解読を困難にする必要があるが、上述した公知例
では、始動許可信号を直列符号化信号にするだけで、毎
回同じ直列符号化信号を送信するため、これをモニタし
て同じ信号を発生する装置を比較的容易に作ることがで
き、このような不正信号発生装置を用いた車両の盗難を
防ぐことができないという問題があった。
【0004】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、盗難判定手段からエ
ンジン制御手段へ送信する盗難判定結果の信号の解読を
困難にして盗難防止効果を高めることができる車両盗難
防止装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の車両盗難防止装置は、車両の盗
難の有無を判定する盗難判定手段と、エンジンを制御す
るエンジン制御手段とを備え、前記盗難判定手段から前
記エンジン制御手段へ盗難判定結果を送信して、前記エ
ンジン制御手段に盗難判定結果に応じた処理を行わせる
ようにしたものにおいて、前記エンジン制御手段は、エ
ンジン制御に用いられるエンジン運転状態のデータの一
部を盗難判定結果送信要求を示す送信データとして送信
し、当該送信データの所定ビットに前記盗難判定結果と
ダミーデータの送信順序を指定するデータを割り当て、
前記盗難判定手段は、前記盗難判定結果を前記エンジン
制御手段へ送信する際に前記盗難判定結果送信要求を示
す送信データで指定された送信順序で、前記盗難判定結
果とダミーデータを混在させて送信するようにしたもの
である。
【0006】
【0007】
【0008】更に、請求項のように、前記盗難判定手
段は、複数種類のダミーデータを記憶し、前記エンジン
制御手段は、前記盗難判定結果送信要求の送信データ
に、前記盗難判定手段が送信する前記ダミーデータの種
類とその送信順序を指定するデータを含ませるようにし
ても良い。
【0009】
【作用】盗難判定手段は、盗難判定結果をエンジン制御
手段へ送信する際にダミーデータを混在させる。従っ
て、車両を盗難しようとする者が盗難判定手段からエン
ジン制御手段へ送信される信号をモニタしても、その送
信データがダミーデータによって不規則に変化するよう
になり、盗難判定結果のデータの解読が困難となる(請
求項1)。
【0010】更に、請求項では、エンジン制御手段
は、盗難判定手段へ送信する盗難判定結果送信要求の送
信データに、盗難判定結果とダミーデータの送信順序を
指定するデータを含ませて送信する。これにより、盗難
判定手段からエンジン制御手段へ送信するデータ中に、
盗難判定結果とダミーデータの送信順序を変化させて送
信することができるので、盗難判定結果が含まれた受信
データの解読が一層困難となる。この場合、エンジン制
御手段は、受信データに含まれる盗難判定結果とダミー
データの送信順序が分かっているので、受信データから
盗難判定結果のデータを正確に取り出して解読すること
ができる。
【0011】また、請求項では、エンジン制御手段
は、エンジン制御に用いられるエンジン運転状態のデー
タの一部をそのまま利用し、これを盗難判定結果送信要
求を示す送信データとして盗難判定手段へ送信する。エ
ンジン運転状態のデータ(例えば吸入空気量,エンジン
回転数等)は、RAMに一時的に記憶され、運転状態に
応じて頻繁に変化するので、これをそのまま送信データ
とすれば、絶えず異なったデータを盗難判定手段へ送信
することができ、他の者によるデータの解読が更に困難
となる。この場合でも、送信データの所定ビットに盗難
判定結果とダミーデータの送信順序を指定するデータを
割り当てることで、エンジン制御手段は、受信データに
含まれる盗難判定結果とダミーデータの送信順序が分か
り、受信データから盗難判定結果を正確に取り出して解
読することができる。
【0012】更に、請求項では、盗難判定手段は、複
数種類のダミーデータを記憶し、エンジン制御手段から
送信されてくるデータに従って、盗難判定結果の送信デ
ータ中に複数種類のダミーデータを送信順序を変化させ
てエンジン制御手段へ送信する。このように、送信デー
タ中の複数種類のダミーデータの順序を変化させること
で、送信データの変化が更に不規則となり、受信データ
から盗難判定結果のデータを取り出して解読することが
益々困難となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。まず、図1に基づいて、車両盗難防止装置全体
の概略構成を説明する。キー11には、所定の暗証コー
ドを格納するメモリ12が設けられ、このキー11が差
し込まれるキーシリンダ13には、キー11の暗証コー
ドを読み取る読取装置(図示せず)が設けられている。
この読取装置で読み取られた暗証コードは、盗難判定手
段であるコード照合装置14に入力され、このコード照
合装置14に内蔵されたマイクロコンピュータ(図示せ
ず)のメモリ15に格納されている暗証コードと照合さ
れて、キーシリンダ13に差し込まれたキー11が正規
のキーであるか否かが判定され、正規のキーでなけれ
ば、車両盗難と判定される。この盗難判定処理は、図3
の割込ルーチンによって処理され、その処理結果である
許可信号又は禁止信号が通信線16を介してエンジン制
御手段であるエンジン制御装置17に入力される。
【0014】上記キー11をキーシリンダ13に差し込
んで回動操作(エンジン始動操作)すると、イグニッシ
ョンスイッチ18とスタータスイッチ19とが順次オン
し、イグニッションスイッチ18のオンにより、コード
照合装置14,エンジン制御装置17,点火装置20及
び燃料噴射装置21にバッテリ22の電力が供給され、
また、スタータスイッチ19のオンによりスタータ23
にバッテリ22の電力が供給される。
【0015】一方、エンジン制御装置17には、回転セ
ンサ24からのエンジン回転数信号や吸気量センサ25
からの吸気量信号等のエンジン運転状態に関する各種の
データが入出力ポート26を介して入力される。このエ
ンジン制御装置17は、マイクロコンピュータを主体と
して構成され、各種の演算処理を行うCPU27,後述
する各種のプログラムや定数を記憶したROM28,各
種の入力データや演算結果を一時的に記憶するRAM2
9等が内蔵され、このRAM29に一時的に記憶された
エンジン運転状態に関するデータに基づいてCPU27
で燃料噴射量や点火時期等を演算し、その演算結果に応
じた燃料噴射信号と点火信号とをエンジン回転に同期し
て燃料噴射装置21及び点火装置20に出力し、エンジ
ンを制御する。
【0016】次に、図2〜図6に示された各ルーチンの
フローチャートに従って、車両盗難判定及びエンジン制
御に関する処理の流れを説明する。図2と図4〜図6
は、エンジン制御装置17で行われる処理プログラムの
フローチャートであり、図3はコード照合装置14で行
われる処理プログラムのフローチャートである。
【0017】図2は前述したコード照合装置14への照
合結果(盗難判定結果)の送信要求信号の出力処理の流
れを示すフローチャートである。本ルーチンは、エンジ
ン制御装置17への電源供給後(つまりイグニッション
スイッチ18のオン後)、所定時間毎(例えば8ms
毎)にエンジン制御装置17にて割込処理される。
【0018】本ルーチンの処理が開始されると、まず、
ステップ201にて、すでに照合結果送信要求が送信済
みであるか否かを判定し、送信済みの場合は、本ルーチ
ンを終了するが、未送信であれば、ステップ202に進
む。このステップ202ではエンジン回転数NEが50
0rpm以上か否か,つまりエンジン始動完了か否かを
判定し、エンジン回転数NEが500rpm未満ならば
本ルーチンを終了するが、エンジン回転数が500rp
m以上ならばステップ203へ進む。
【0019】このステップ203では、照合結果送信要
求の送信データをRAM29に一時的に記憶されている
エンジン制御用のデータから作成する。つまり、照合結
果送信要求の送信データはRAM29に一時的に記憶さ
れているエンジン制御用のデータのうち、頻繁に値が変
化するもの(例えば吸入空気量を記憶する2バイトRA
Mの下位バイト)をそのまま送信データとする。このよ
うにすることにより、照合結果送信要求の送信データは
常に異なった値が送られるようになり、他の者によるデ
ータ解読を困難にすることができる。
【0020】また、この照合結果送信要求の送信データ
は、図7(a)に示すように、例えば8ビットの直列符
号化信号からなり、下位2ビットは、図7(b)に示す
ようにコード照合装置14から暗証コードの照合結果を
4つのデータを用いてエンジン制御装置17に送信する
際に、そのうちどれを許可データにするかの情報として
用いられ、照合結果送信要求の送信データの下位第3・
第4ビットはダミーデータを送る際に、図8に示すダミ
ーデータテーブルのどのデータから使うかの情報として
用いられる。
【0021】以上のようにして照合結果送信要求の送信
データを設定した後、図2のステップ204に進み、照
合結果送信要求の送信データをコード照合装置14に対
して出力し、本ルーチンを終了する。
【0022】一方、図3は、前述のコード照合装置14
における暗証コードと記憶コードの照合結果に応じてエ
ンジン制御装置17に対して燃料噴射・点火の許可/禁
止信号を出力する処理を示すフローチャートである。本
ルーチンは、コード照合装置14への電源供給後(つま
りイグニッションスイッチ18のオン後)、所定時間毎
(例えば8ms毎)にコード照合装置14にて割込処理
される。
【0023】本ルーチンの処理が開始されると、まず、
ステップ301にて、イグニッションスイッチ18がオ
ンか否かを判定し、オフならば本ルーチンを終了する
が、オンならばステップ302へ進み、キー11のメモ
リ12に記憶されている暗証コードをコード照合装置1
4の読取装置で読み取む。この後、ステップ303で、
エンジン制御装置17から照合結果送信要求信号を受信
済みであるか否かを判定し、未受信であれば、本ルーチ
ンを終了するが、受信済みの場合には、ステップ304
へ進み、暗証コードの照合処理を実行する。
【0024】本実施例では、コード照合装置14がエン
ジン制御装置17から照合結果送信要求信号を受信する
と、暗証コードと記憶コードとを照合して両コードが一
致している場合は、図7(b)に示すように、エンジン
制御装置17に対し燃料噴射・点火を許可する許可デー
タ1個とダミーデータ3個の合計4個のデータを順次送
信する。これら許可データとダミーデータはそれぞれ8
ビットの直列符号化信号からなる。尚、図7(b)は、
コード照合装置14からエンジン制御装置17へ送信さ
れる照合結果データのタイムチャートである。この図7
では、(a)に示すように、コード照合装置14の受信
データの下位2ビットが「10」の場合を例示し、この
場合は、コード照合装置14から送信されてくるデータ
の3番目に許可データが送信されることになる。
【0025】このように許可データの他に故意に誤った
データ(ダミーデータ)を混在させて送信することによ
り、他の者がこの信号をモニタしても、信号の意味を解
読することが困難となる。このため、他の者が不正にエ
ンジンを作動させるために、同じ信号を発生する装置を
作ることが困難となり、不正な信号発生装置を用いた車
両の盗難を防ぐことができる。
【0026】一方、暗証コードが不一致の場合は、エン
ジン制御装置17に対し、4種のダミーデータを送信し
(つまり送信データを全てダミーデータとし)、燃料噴
射・点火を禁止する。
【0027】以上の処理を行うため、まず、図3のステ
ップ304で、照合結果送信要求の受信後にコード照合
装置14からエンジン制御装置17へデータ送信が何回
行われたか判定し、データ送信毎にカウントアップされ
る送信回数(ステップ310のカウンタの値)が4回以
上の場合は、すでに決められた数(本実施例では4個)
のデータを送信済みのため本ルーチンを終了するが、送
信回数が4回未満の場合は、ステップ305へ進み、前
述したステップ302で読み込んでおいた暗証コードと
予めメモリ15に記憶されているコードとを照合する。
この照合の結果、暗証コードと記憶コードが一致した場
合(つまり盗難ではないと判定された場合)は、ステッ
プ306へ進み、送信データの何番目に許可データを送
信するか指示している受信データの下位2ビットと、送
信回数カウンタの値とを比較し、両者が一致した場合
[図7(b)においてデータ3の場合]は、許可データ
を送るタイミングであるため、ステップ307に進み、
予めメモリ15に記憶されている許可データ、例えば
(01010010)を送信データとする。
【0028】一方、ステップ305で暗証コードが不一
致の場合、不正なキーによるエンジン始動と判断し、燃
料噴射・点火を禁止するため、ステップ308に進み、
ダミーデータを作成して、それを送信データとする(ス
テップ309)。また、ステップ306で、受信データ
の下位2ビットが送信回数カウンタの値と不一致の場合
[図7(b)においてデータ1,2,4の場合]にも、
ステップ308に進み、ダミーデータを作成して、それ
を送信データとする(ステップ309)。
【0029】上記ステップ308で、ダミーデータは、
受信データの下位第3・第4ビットを用いて次のように
作成される。コード照合装置14のメモリ15には、予
め図8に示すようなダミーデータが4種類記憶されてい
る。送信するダミーデータは受信データの下位第3・第
4ビットの値によりこのダミーデータテーブルのどの位
置のデータから使い始めるか決められる。例えば、受信
データの下位第4ビットと第3ビットの値が「1」と
「0」の場合は、ダミーデータテーブルの上から3番目
のデータ(10010100)を第1のダミーデータと
して選択する。
【0030】その後、第2・第3のダミーデータについ
ては、順にテーブルの次のデータを用いることとし、こ
の場合は、第2のダミーデータがテーブルの4番目のデ
ータ(01000111)となり、第3のダミーデータ
は、テーブルの先頭へ戻って1番目のデータ(0011
1000)となる。尚、ダミーデータテーブルにデータ
が4種類設定してあるのは、暗証コードの照合の結果、
暗証コードが不一致となった場合は、許可データに代え
てダミーデータを送信するため、4種類のダミーデータ
が必要となるからである。勿論、メモリ容量に余裕があ
れば、ダミーデータを5種類以上記憶して、その中から
選択するようにしても良いことは言うまでもない。
【0031】上記ステップ307又は309で、送信デ
ータが決定した後は、ステップ310へ進み、送信回数
カウンタをカウントアップする。この後、ステップ31
1へ進み、エンジン制御装置17へデータを送信して本
ルーチンを終了する。
【0032】一方、エンジン制御装置17は、コード照
合装置14から送信されたデータを受信したときに、受
信完了割込が発生し、エンジン制御装置17にて図4の
受信完了割込処理が実行される。この受信完了割込処理
は、受信データに応じて燃料噴射・点火を許可/禁止す
る処理であり、処理が開始されると、まず、ステップ4
01にて、前述した図2のステップ204で送信したデ
ータの下位2ビットの値が、後述するステップ405で
データ受信毎にカウントアップされる受信回数カウンタ
の値と一致するか否かを判定する。送信データの下位2
ビットの値は、コード照合装置14から許可データが何
番目に送られてくるかを示しているため、この値と受信
回数カウンタとが一致した時は、許可データが受信され
たこととなるので、ステップ402に進むが、一致しな
い時は、ダミーデータが受信された場合であるので、ス
テップ405までジャンプし、受信回数カウンタをカウ
ントアップする。
【0033】送信データの下位2ビットの値と受信回数
カウンタとが一致した時は、ステップ402で、受信デ
ータが許可データであるか否かを判定する。コード照合
装置14からは、暗証コードの照合の結果、暗証コード
が一致した場合は、許可データが送信され、一致しない
場合はダミーデータが送信されてくる。従って、ステッ
プ402では、受信データが許可データか否かを判別す
ることで、燃料噴射・点火を許可するか禁止するかを決
定し、許可データならばステップ403にて燃料・噴射
点火禁止フラグを「0」に設定して、燃料噴射・点火を
許可し、許可データでないならばステップ404にて燃
料噴射・点火禁止フラグを「1」に設定して燃料噴射・
点火を禁止する。この後、ステップ405に進み、受信
回数カウンタをカウントアップして本ルーチンを終了す
る。
【0034】一方、図5は、エンジン制御装置17にお
いて、回転センサ信号入力に同期して起動される燃料噴
射ルーチンのフローチャートである。本ルーチンでは、
まず、ステップ501で、前述の図4で説明した燃料噴
射・点火禁止フラグが「1」か否かを判定し、このフラ
グが「0」である場合はステップ502へ進み、通常の
燃料噴射処理を行う。一方、燃料噴射・点火禁止フラグ
が「1」である場合は、何等かの理由で不正にエンジン
が始動された場合であるため、本ルーチンを終了し、燃
料噴射処理を禁止する。
【0035】また、図6は、エンジン制御装置17にお
いて、回転センサ信号入力に同期して起動される点火ル
ーチンのフローチャートである。本ルーチンでは、ま
ず、ステップ601で図5の燃料噴射ルーチンと同じよ
うに燃料噴射・点火禁止フラグが「1」か否かを判定
し、このフラグが「0」である場合には、ステップ60
2へ進み、通常の点火処理を行う。一方、燃料噴射・点
火禁止フラグが「1」の場合は、本ルーチンを終了し、
点火制御を禁止する。以上説明した各ルーチンの処理に
より、何等かの理由で不正にエンジンが始動された場合
にはエンジンを始動不能にして車両の盗難を防ぐ。
【0036】尚、本実施例では、コード照合装置14か
らエンジン制御装置17へ許可データ1個、ダミーデー
タ3個の合計4個のデータを順次送信するようにした
が、エンジン制御装置17からの受信データの下位3ビ
ット或はそれ以上の数のビットを使用して、許可データ
の送信順位を指定するようにすれば、更に多くのダミー
データを含ませることも可能となる。
【0037】また、本実施例では、ダミーデータは、コ
ード照合装置14のメモリ15内に予め格納してあるダ
ミーデータテーブルから作成したが、エンジン制御装置
17の送信データと同様に、コード照合装置14内のR
AMに記憶されているデータのうち頻繁に値が変わるも
のをそのまま用いても良い。
【0038】また、本実施例では、キー11のメモリ1
2に暗証コードを記憶させ、キー11をキーシリンダ1
3に差し込んで回動操作する際に、キー11側の暗証コ
ードをキーシリンダ13内の読み取るようにしたが、例
えば、ドアロックの不正解錠を検出するセキュリティシ
ステムや、運転者の音声を暗証コードとして入力するセ
キュリティシステムにも本発明を適用して実施すること
ができる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1の構成によれば、盗難判定手段からエンジン
制御手段へ送信する盗難判定結果の送信データ中に、ダ
ミーデータを混在させるようにしたので、車両を盗難し
ようとする者が盗難判定手段からエンジン制御手段へ送
信される信号をモニタしても、盗難判定結果のデータの
解読がダミーデータによって困難となり、盗難防止効果
を高めることができる。
【0040】更に、請求項では、エンジン制御手段の
要求に応じて盗難判定手段が送信するデータ中に、盗難
判定結果とダミーデータの送信順序を変化させて送信す
ることができるので、盗難判定結果が含まれた受信デー
タの解読を一層困難とすることができる。
【0041】また、請求項では、頻繁に変化するエン
ジン運転状態のデータの一部をそのまま利用し、これを
盗難判定結果送信要求を示す送信データとして、エンジ
ン制御手段から盗難判定手段へ送信するようにしたの
で、絶えず異なったデータを盗難判定手段へ送信するこ
とができて、他の者によるデータの解読を更に困難とす
ることができる。
【0042】更に、請求項では、盗難判定手段は、複
数種類のダミーデータを記憶し、エンジン制御手段から
送信されてくるデータに従って、盗難判定結果の送信デ
ータ中に複数種類のダミーデータを送信順序を変化させ
てエンジン制御手段へ送信するようにしたので、受信デ
ータから盗難判定結果のデータを取り出して解読するこ
とを益々困難とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すシステム全体のブロッ
ク図
【図2】エンジン制御装置が実行するコード照合装置へ
の照合結果(盗難判定結果)の送信要求信号の出力処理
の流れを示すフローチャート
【図3】コード照合装置における暗証コードと記憶コー
ドの照合結果に応じてエンジン制御装置に対して燃料噴
射・点火の許可/禁止信号を出力する処理を示すフロー
チャート
【図4】コード照合装置から送信されたデータを受信し
たときにエンジン制御装置が実行する受信完了割込処理
を示すフローチャート
【図5】エンジン制御装置において、回転センサ信号入
力に同期して起動される燃料噴射ルーチンのフローチャ
ート
【図6】エンジン制御装置において、回転センサ信号入
力に同期して起動される点火ルーチンのフローチャート
【図7】コード照合装置からエンジン制御装置へ送信さ
れる照合結果データのタイムチャート
【図8】コード照合装置のメモリに格納されているダミ
ーデータテーブルを概念的に表した図
【符号の説明】 11…キー、12…メモリ、13…キーシリンダ、14
…コード照合装置(盗難判定手段)、15…メモリ、1
7…エンジン制御装置(エンジン制御手段)、18…イ
グニッションスイッチ、19…スタータスイッチ、20
…点火装置、21…燃料噴射装置。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 49/00 - 49/04 B60R 16/02 B60R 25/04 F02D 29/00 - 29/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の盗難の有無を判定する盗難判定手
    段と、エンジンを制御するエンジン制御手段とを備え、
    前記盗難判定手段から前記エンジン制御手段へ盗難判定
    結果を送信して、前記エンジン制御手段に盗難判定結果
    に応じた処理を行わせるようにした車両盗難防止装置に
    おいて、前記エンジン制御手段は、エンジン制御に用いられるエ
    ンジン運転状態のデータの一部を盗難判定結果送信要求
    を示す送信データとして送信し、当該送信データの所定
    ビットに前記盗難判定結果とダミーデータの送信順序を
    指定するデータを割り当て、 前記盗難判定手段は、前記盗難判定結果を前記エンジン
    制御手段へ送信する際に前記盗難判定結果送信要求を示
    す送信データで指定された送信順序で、前記盗難判定結
    果とダミーデータを混在させて送信することを特徴とす
    る車両盗難防止装置。
  2. 【請求項2】 前記盗難判定手段は、複数種類のダミー
    データを記憶し、 前記エンジン制御手段は、前記盗難判定結果送信要求の
    送信データに、前記盗難判定手段が送信する前記ダミー
    データの種類とその送信順序を指定するデータを含ませ
    たことを特徴とする請求項1に記載の車両盗難防止装
    置。
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