JP3531502B2 - 収納容器 - Google Patents

収納容器

Info

Publication number
JP3531502B2
JP3531502B2 JP30927898A JP30927898A JP3531502B2 JP 3531502 B2 JP3531502 B2 JP 3531502B2 JP 30927898 A JP30927898 A JP 30927898A JP 30927898 A JP30927898 A JP 30927898A JP 3531502 B2 JP3531502 B2 JP 3531502B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side wall
storage container
wall body
base
folded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30927898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000128164A (ja
Inventor
稔洋 早川
高司 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daifuku Co Ltd filed Critical Daifuku Co Ltd
Priority to JP30927898A priority Critical patent/JP3531502B2/ja
Publication of JP2000128164A publication Critical patent/JP2000128164A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3531502B2 publication Critical patent/JP3531502B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば物品を収
納した状態で、保管域(倉庫など)において保管した
り、トラック荷台や船倉に積み込んで運搬したりして使
用される収納容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の収納容器で、網目状(メ
ッシュ状)の四側壁体を折畳み自在とした構成として
は、たとえば、実公昭38−23192号公報に見られ
る積重ね式折畳み輸送かごが提供されている。この従来
構成は、底枠の四側縁に、それぞれ環体を介して側枠が
回動自在に枢着されている。そして、各側枠を起立させ
た姿勢は、これら側枠の上端縁部間に蓋体を位置させて
係止杆に係止させることで行われる。また折畳みは、底
枠上に一対の側枠を折畳み、これら側枠上に別の一対の
側枠を折畳むことで行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
構成によると、一対の側枠、ならびに別に一対の側枠の
折畳みは、それぞれ上端縁部が相近接された状態で行わ
れるものであり、たとえば、別に一対の側枠どうしが、
相互に重なる状態で折畳まれる形状、寸法の場合、その
最上位の側枠は、その上端縁部が上位となるように傾斜
姿勢となる。その結果、折畳み姿勢で積重ねたとき、そ
の積重ね姿勢は不安定となる。また、最上位の側枠が傾
斜姿勢となることで、折畳み姿勢での厚さは厚くなり、
以て折畳み姿勢でかつ積重ねた状態での輸送(返送)は
効率よく行えない。
【0004】さらに、蓋体を使用しないで起立姿勢の維
持を行う形式、すなわち、側枠の側縁部間に連結具が設
けられる形式の場合、この連結具の存在により、折畳み
姿勢での厚さはより厚くなり、また積重ね姿勢はより不
安定となる。
【0005】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、折畳んだ状態での積重ね姿勢を安定化し得、また折
畳み姿勢での厚さを薄くし得る収納容器を提供すること
を目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の収納容器は、矩
形状のベース体と、このベース体の四側縁部にその下端
縁部を対向させて配設される四枚の側壁体と、これら側
壁体の隣接した側縁部間に設けられた側部連結具とを有
し、相対向される一対の第1側壁体は、その下端縁部を
介してベース体側に折畳み自在に連結され、別の相対向
される一対の第2側壁体は、ベース体側に回動自在に連
結された中間部材にその下端縁部を介して折畳み自在に
連結され、四枚の側壁体を折畳んだとき、前記中間部材
が内側下向きに傾斜して位置するように構成され、ベー
ス体は、第2側壁体が配設される側の一対の側縁部が上
方への立上がり側縁部に形成され、これら立上がり側縁
部の立上がり高さ内に、折畳んだ一対の第1側壁体が納
まるように構成され、側部連結具は、第1側壁体の側縁
部から側外方へ突出される被係止材と、第2側壁体の側
縁部に設けられた保持材と、この保持材に支持案内され
て横方向に摺動されることで前記被係止材に係脱自在な
係止材とにより構成され、ベース体の立上がり側縁部と
中間部材には、第1側壁体を折畳んだときに前記被係止
材の通過を許す切り欠き部が形成されていることを特徴
としたものである。
【0007】したがって請求項1の発明によると、収納
容器の折畳みを行うに、側部連結具群を解除し、ベース
体に対して各側壁体を外側に開動させた状態で、まず両
第1側壁体をベース体上に折畳み、次いで両第2側壁体
を第1側壁体上に折畳むことで行える。その際に、最上
位の側壁体における上面が、中間部材の外側端よりも下
方に位置することで、収納容器を密状でコンパクトに、
すなわち厚さを最少として折畳み得る。そして折畳んだ
収納容器の段積みは、下段収納容器における最上位の側
壁体による上面に対して、上段収納容器におけるベース
体を上方から載置させることで行える。このときベース
体を、両中間部材の外側端間に嵌合状で位置させる。
らに、折畳んだ第1側壁体が、立上がり側縁部の立上が
り高さ内に納まることにより、第1側壁体はベース体上
に対して、密状でコンパクトに、すなわち重ね厚さを最
少として折畳み得る。しかも、両第1側壁体をベース体
上に折畳む際に、被係止材の突出部分は、両切り欠き部
を通過して立上がり側縁部や中間部材に衝突せず、以て
両第1側壁体を、立上がり側縁部の立上がり高さ内に納
めて、ベース体に対して平行状に折畳み得る。
【0008】また本発明の請求項2記載の収納容器は、
上記した請求項1記載の構成において、側壁体群は、少
なくとも最上位の側壁体がベース体に対して平行状とし
て折畳まれることを特徴としたものである。
【0009】したがって請求項2の発明によると、折畳
んだ収納容器の段積みは、ベース体に対して平行状の下
段収納容器の上面に対して、上段収納容器におけるベー
ス体を上方から載置させて行える。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】また本発明の請求項3記載の収納容器は、
上記した請求項1または2記載の構成において、ベース
体と各側壁体とは、線材群を網目状に結合することで形
成されたパネル体からなることを特徴としたものであ
る。
【0015】したがって請求項3の発明によると、ベー
ス体や各側壁体は、薄肉、軽量にしてかつ強固に形成し
得る。そして本発明の請求項4記載の収納容器は、上記
した請求項1〜3のいずれかに記載の構成において、側
壁体群のうち所定の側壁体の上部には、吊り上げ用の被
係止部が形成されていることを特徴としたものである。
【0016】したがって請求項4の発明によると、組み
立てた収納容器は、物品が積み込まれた状態または空の
状態において、たとえばクレーン側のフックを被係止部
に係止させることで、クレーンにより吊り上げて搬送し
得る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第一の実施の形
態を、収納容器として網目状のボックスパレット1を採
用した状態として図に基づいて説明する。
【0018】図1〜図6に示すように、ボックスパレッ
ト1は、矩形状のベース体10と、このベース体10の
四側縁部10aにその下端縁部20a,30aを対向さ
せて配設される四枚の側壁体20,30と、これら側壁
体20,30の隣接した側縁部20b,30b間に設け
られた側部連結具40などにより構成される。ここで側
壁体20,30は、相対向される一対の第1側壁体20
と、別の相対向される一対の第2側壁体30とからな
る。
【0019】前記ベース体10は、ベース枠11と、こ
のベース枠11上に位置されたベースパネル体12から
なる。前記ベース枠11は、前記第1側壁体20に対応
される一対の第1枠材11Aと、前記第2側壁体30に
対応される一対の第2枠材11Bとにより平面視で額縁
状に形成されるとともに、両第2枠材11B間には、第
1枠材11Aに平行な一本(または複数本)の中間枠材
11Cが配設されている。なお、各枠材11A,11
B,11Cは、断面がU字状のレール材からなる。
【0020】前記ベースパネル体12は、線材12A,
12Bを網目状に結合することで形成されている。そし
て前記ベース体10は、前記第2側壁体30が配設され
る側の一対の側縁部が、上方への立上がり側縁部10b
に形成されている。すなわち、線材12A群の端部は上
方へ直角状に曲げられ、以て立上がり側縁部10bに形
成されている。
【0021】前記第1側壁体20は、縦線材20Aと横
線材20Bとを網目状に結合することで形成されてい
る。そして、最下位の横線材20Bにより形成される下
端縁部20aと、ベースパネル体12の外側の線材12
Aにより形成される四側縁部10aとに亘ってコイル状
の回動連結具5が巻き付けられることにより、一対の第
1側壁体20は、その下端縁部20aを介してベース体
10側に折畳み自在に連結されることになる。
【0022】前記第2側壁体30は、縦線材30Aと横
線材30Bとを網目状に結合することで形成されてい
る。そして第2側壁体30は、前記立上がり側縁部10
bに対応される位置において、前記ベース体10側に回
動自在に連結された中間部材35にその下端縁部30a
を介して折畳み自在に連結されている。
【0023】すなわち中間部材35は、多数の縦線材3
5Aと上下一対の横線材35Bとを網目状に結合するこ
とで形成されている。そして下位の横線材35Bと、前
記立上がり側縁部10bの遊端(上端)に位置される線
材12Bとに亘ってコイル状の下位回動連結具6が巻き
付けられることにより、一対の中間部材35は、ベース
体10側に回動自在に連結されることになる。
【0024】また上位の横線材35Bと、前記第2側壁
体30の最下位に位置される横線材30Bとに亘ってコ
イル状の上位回動連結具7が巻き付けられることによ
り、一対の第2側壁体30は、その下端縁部30aを介
して中間部材35側に折畳み自在(相対回動自在)に連
結されることになる。
【0025】その際に、前記立上がり側縁部10bのベ
ース体10の上面からの立上がり高さH1は、ベース体
10上に折畳んだ一対の第1側壁体20が、この立上が
り高さH1内に納まり、そして第1側壁体20上に一対
の第2側壁体30が中間部材35を介して折畳まれたと
き、この中間部材35が内側下向きに傾斜して位置され
るとともに、最上位の第2側壁体30における上面30
cが、この立上がり側縁部10bの上縁10cよりも下
方でベース体10に対して水平状で位置するように設定
されている。
【0026】また前記ベース体10におけるベース枠1
1の外側面間長さL1は、前記立上がり側縁部10bの
内側面間長さL2よりも小とされ、以て段積みした際に
ベース枠11側が立上がり側縁部10b間に位置される
形状とされている。さらにベース枠11の高さH2は、
側壁体20,30群を折畳んだときの最上位の第2側壁
体30における上面30cと前記立上がり側縁部10b
の上縁10cとの段差hに対して、高く構成されてい
る。
【0027】前記側部連結具40はカンヌキ形式であっ
て、それぞれ上下の二箇所(単数箇所または複数箇所)
に配設されている。すなわち各側部連結具40は、第1
側壁体20の側縁部20bから側外方へ突出される被係
止材41と、第2側壁体30の側縁部30bに設けられ
た保持材42と、この保持材42に支持案内されて横方
向に摺動されることで前記被係止材41に係脱自在な係
止材43と、この係止材43に設けられた操作材44と
により構成されている。
【0028】その際に被係止材41はU字ロッド状であ
って、その反転部分が側縁部20bから側外方へ突出さ
れる状態で横向きに配設されている。また保持材42は
門型状であって、横線材20Bに対して外側から当て付
けられて固定され、そして一対のコーナ部分は外側に半
円状に成形されて、その内面側により保持用凹部42a
が形成されている。この保持用凹部42aに対して前記
被係止材41が通されている。また操作材44はU字ロ
ッド状であって、その上部が被係止材41に固定され、
そして側面視においてくの字状に曲げられている。
【0029】このような構成の保持材42、係止材4
3、操作材44は、その大部分が第2側壁体30の外面
から外方へ突出された状態になる。その際に、前述した
折畳み時において最上位の第2側壁体30における保持
材42、係止材43、操作材44は、平面視においてベ
ース枠11内の空間部分に位置されるように構成されて
いる。
【0030】前記ベース体10の立上がり側縁部10b
と中間部材35には、第1側壁体20を折畳んだときに
前記被係止材41の通過を許す切り欠き部13,36が
それぞれ形成されている。すなわち、立上がり側縁部1
0bにおいては、その遊端(上端)に位置される線材1
2Bの所定部分が欠如されることで、前記切り欠き部1
3が形成される。また中間部材35においては、その下
位の横線材35Bの所定部分が欠如されることで、前記
切り欠き部36が形成される。
【0031】前記側壁体20,30群のうち所定の側壁
体の上部には、吊り上げ用の被係止部が形成されてい
る。すなわち、第1側壁体20の上部で両側近くの二箇
所には、補強板21が固定され、この補強板21の配設
部分に吊り上げ用の被係止部22が形成される。ここで
補強板21は横方向に長いプレート状であって、その上
縁が最上位の横線材20Bに下方から当接され、かつ三
本の縦線材20Aに外側から当接された状態で、溶接な
どにより固定され、以て補強板21の下方に二個の網目
による吊り上げ具の挿入空間が形成されている。
【0032】以下に、上記した実施の形態における作用
を説明する。たとえば、製作工場から使用場所へのボッ
クスパレット1の輸送や、運搬先で物品を卸したのちの
使用場所へのボックスパレット1の返送は、このボック
スパレット1が折畳まれ、そして段積みされた状態で行
われる。
【0033】すなわち、ボックスパレット1の折畳み
は、側部連結具40群を解除して、図6に示すように、
ベース体10に対して、両第1側壁体20や両第2側壁
体30を外側に開動させた状態で、まず図7に示すよう
に、両第1側壁体20がベース体10上に折畳まれる。
これら第1側壁体20の折畳みは、回動連結具5を介し
て180度回動させることで行われる。
【0034】その際に被係止材41の突出部分は、切り
欠き部13,36を通過されることで、立上がり側縁部
10bや中間部材35に衝突せず、以て両第1側壁体2
0は、ベース体10のベースパネル体12上に、このベ
ース体10に対して平行状に折畳まれる。そして折畳ま
れた両第1側壁体20の上端縁部は、相近接された状態
になり、また第1側壁体20は、立上がり側縁部10b
の立上がり高さH1内に納まる。これらのことにより、
第1側壁体20はベース体10上に対して、密状でコン
パクトに、すなわち重ね厚さを最少として折畳み得る。
【0035】次いで両第2側壁体30が、第1側壁体2
0上に折畳まれる。すなわち、いずれか一方の第2側壁
体30が、その下端縁部30aの横線材30Bを回動中
心としてベース体10側の中間部材35を介して回動さ
れ、以て両第1側壁体20上に折畳まれる。そして他方
の第2側壁体30が同様にして回動され、以て一方の第
2側壁体30上に折畳まれる。
【0036】その際に、中間部材35は立上がり側縁部
10bに対して、下位回動連結具6を介して内側へ回動
されるとともに、内側下向きに傾斜して位置され、また
第2側壁体30は中間部材35に対して、上位回動連結
具7を介して相対的に回動されることで、両第2側壁体
30の折畳みは、それぞれベース体10に対して平行状
にして行える。さらに、一方の第2側壁体30における
保持材42、係止材43、操作材44で外方へ突出され
た部分は、他方(最上位)の第2側壁体30における両
線材30A,30B間に嵌合して位置されることにな
り、以て平行状の折畳み姿勢は維持される。
【0037】これにより、図1、図8に示すように、最
上位の第2側壁体30における上面30cを、立上がり
側縁部10bの上縁10cよりも下方に位置させた状態
で、かつ全ての側壁体20,30をベース体10に対し
て平行状にした状態で、ボックスパレット1を密状でコ
ンパクトに、すなわち厚さを最少として折畳み得る。
【0038】このようにして折畳んだボックスパレット
1は段積みされる。すなわち段積みは、図1の仮想線や
図9に示すように、下段のボックスパレット1における
最上位の第2側壁体30による上面30cに対して、上
段のボックスパレット1におけるベース枠11を載置さ
せることで行える。
【0039】その際に、ベース枠11側の外側面間長さ
L1が立上がり側縁部10bの内側面間長さL2よりも
小であることから、上段のボックスパレット1における
ベース枠11は、下段のボックスパレット1における立
上がり側縁部10b間に嵌合状で位置されることにな
り、以て横方向の整列、すなわち横ずれ防止が可能とな
る。
【0040】さらに、ベース枠11の高さH2が、上面
30cと上縁10cとの段差hに対して高く構成されて
いることから、上段のボックスパレット1におけるベー
ス枠11は、下段のボックスパレット1における上面3
0cに載置されることになり、そしてこのとき、下段の
ボックスパレット1における最上位の第2側壁体30の
保持材42、係止材43、操作材44は、上段のボック
スパレット1におけるベース枠11内の空間部分に位置
されることになる。
【0041】これにより図9に示すように、所望数のボ
ックスパレット1を、折畳んだ状態で、その厚さを最少
としてかつ安定して段積みし得る。そして、輸送や返送
は、効率良く安価に行える。
【0042】たとえば、使用場所でボックスパレット1
の組み立てを行うに、図6に示すように、ベース体10
に対して、両第1側壁体20や両第2側壁体30を外側
に開動させた状態で、まず一枚の第1側壁体20がベー
ス体10上に起立状態とされる。次いで一枚の第2側壁
体30がベース体10上に起立状態とされ、その際に、
第1側壁体20側における被係止材41の突出部分が第
2側壁体30の網目に通される。この状態で、操作材4
4を介して係止材43を横方向に摺動させて、被係止材
41に係合させ、以て側部連結具40により、隣接した
側縁部20b,30b間の連結が行われる。
【0043】そして、反対側の第1側壁体20がベース
体10上に起立状態とされ、前述と同様にして、隣接し
た側縁部20b,30b間の連結が、側部連結具40に
より行われる。最後に反対側の第2側壁体30がベース
体10上に起立状態とされ、前述と同様にして、隣接し
た側縁部20b,30b間の連結が、側部連結具40に
より行われる。
【0044】このようにして、図10に示すようにボッ
クスパレット1を組み立て得、そしてボックスパレット
1に対して、その上面開放部を通して物品の積み卸しが
行え、また必要時には、たとえば一枚の第2側壁体30
が開動される。
【0045】前述したように組み立てたボックスパレッ
ト1は、物品が積み込まれた状態または空の状態におい
て、たとえばクレーン側のフックを被係止部22に係止
させることで、クレーンにより吊り上げて搬送し得る。
その際に補強板21によって、吊り荷重による変形を防
止し得る。
【0046】また、組み立てたボックスパレット1の段
積みは、図11に示すように、サポート部材50を介在
して行われる。このサポート部材50は、第1側壁体2
0の上端縁部に上方から嵌合自在な一対の下位嵌合体5
1と、これら下位嵌合体51の両端から立設された脚体
52と、脚体52群の上端間に設けられた平枠体53
と、この平枠体53上に載置されたベース枠11の位置
ずれを防止するために四隅部に設けられた上位嵌合体5
4などにより構成されている。
【0047】このようなサポート部材50を介在させる
ことで、ボックスパレット1の段積みは安定して行わ
れ、またフォークリフトを使用しての、段積み、段ばら
し、運搬なども可能となる。
【0048】上記した実施の形態では、第1側壁体20
上に一方の第2側壁体30が折畳まれ、この一方の第2
側壁体30上に他方の第2側壁体30が重ねて折畳まれ
ているが、これは両第2側壁体30が上端縁部を相近接
されて同一レベル状に折畳まれる形式であってもよい。
この場合は、折畳んだボックスパレット1の厚さをさら
に薄くできるとともに、より安定して段積みできる。す
なわち、両実施の形態において、その形式や寸法は任意
となる。
【0049】上記した両実施の形態では、両第1側壁体
20、両第2側壁体30ともに、折畳みはベース体10
に対して平行状にして行っているが、これは最上位の第
2側壁体30が平行状であればよく、中間は傾斜してい
てもよい。
【0050】上記した実施の形態では、ベース体10と
側壁体20,30との全てが、線材群を網目状に結合し
て形成されたボックスパレット1が示されているが、ベ
ース体10や側壁体20,30の一部または全部が樹脂
板や金属板からなる形式、側壁体20,30の一部また
は全部が、門型外枠と縦材、横材とからなる形式、など
であってもよい。
【0051】上記した実施の形態では、収納容器として
ボックスパレット1が示されているが、これは、ベース
体10の下部に各種の車輪が設けられた台車形式の収納
容器であってもよい。
【0052】上記した実施の形態では、ベース体10の
ベースパネル体12や側壁体20,30の構成部材とし
てロッド状の線材が示されているが、これは適宜、パイ
プ材や板材などを採用してもよい。
【0053】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、収
納容器の折畳みを行うに、側部連結具群を解除し、ベー
ス体に対して各側壁体を外側に開動させた状態で、まず
両第1側壁体をベース体上に折畳み、次いで両第2側壁
体を第1側壁体上に折畳むことで行うことができる。そ
の際に、最上位の側壁体における上面が中間部材の外側
端よりも下方に位置することで、収納容器を密状でコン
パクトに、すなわち厚さを最少として折畳むことができ
る。
【0054】そして折畳んだ収納容器の段積みは、下段
収納容器における最上位の側壁体による上面に対して、
上段収納容器におけるベース体を上方から載置させるこ
とで行うことができる。これにより、折畳んだ収納容器
群を、その厚さを最少としてかつ安定して段積みできる
とともに、ベース体を、両中間部材の外側端間に嵌合状
で位置できて、横方向の整列、すなわち横ずれ防止を可
能にできる。したがって、製作工場から使用場所への輸
送や、運搬先で物品を卸したのちの使用場所への返送
は、効率良く安価に行うことができる。さらに、折畳ん
だ第1側壁体が、立上がり側縁部の立上がり高さ内に納
まることにより、第1側壁体はベース体上に対して、密
状でコンパクトに、すなわち重ね厚さを最少として折畳
むことができる。しかも、両第1側壁体をベース体上に
折畳む際に、被係止材の突出部分は、両切り欠き部を通
過して立上がり側縁部や中間部材に衝突せず、以て両第
1側壁体を、立上がり側縁部の立上がり高さ内に納め
て、ベース体に対して平行状に折畳むことができる。こ
れにより、第1側壁体はベース体上に対して、密状でコ
ンパクトに、すなわち重ね厚さを最少として折畳むこと
ができる。
【0055】また上記した本発明の請求項2によると、
折畳んだ収納容器の段積みは、ベース体に対して平行状
の下段収納容器の上面に対して、上段収納容器における
ベース体を上方から載置させることで、安定して行うこ
とができる。
【0056】
【0057】
【0058】また上記した本発明の請求項3によると、
ベース体や各側壁体は、薄肉、軽量にしてかつ強固に形
成できる。そして上記した本発明の請求項4によると、
組み立てた収納容器は、物品が積み込まれた状態または
空の状態において、たとえばクレーン側のフックを被係
止部に係止させることで、クレーンにより吊り上げて搬
送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、収納容器の
折畳み状態での一部切り欠き側面図である。
【図2】同収納容器の組立て状態での一部省略正面図で
ある。
【図3】同収納容器の組立て状態での一部省略側面図で
ある。
【図4】同収納容器の組立て状態での要部の正面図であ
る。
【図5】同収納容器の組立て状態での要部の側面図であ
る。
【図6】同収納容器の折畳み前の概略斜視図である。
【図7】同収納容器の折畳み途中での概略斜視図であ
る。
【図8】同収納容器の折畳み後での概略斜視図である。
【図9】同収納容器の折畳み段積み状態での概略正面図
である。
【図10】同収納容器の組立て後での概略斜視図であ
る。
【図11】同収納容器の組立て段積み状態での概略正面
図である。
【符号の説明】 1 ボックスパレット(収納容器) 5 回動連結具 6 下位回動連結具 7 上位回動連結具 10 ベース体 10a 四側縁部 10b 立上がり側縁部 10c 上縁 11 ベース枠 12 ベースパネル体 12A 線材 12B 線材 13 切り欠き部 20 第1側壁体 20A 縦線材 20B 横線材 20a 下端縁部 20b 側縁部 22 被係止部 30 第2側壁体 30A 縦線材 30B 横線材 30a 下端縁部 30b 側縁部 30c 上面 35 中間部材 35A 縦線材 35B 横線材 36 切り欠き部 40 側部連結具 41 被係止材 42 保持材 43 係止材 50 サポート部材 H1 立上がり側縁部10bの立上がり高さ H2 ベース枠11の高さ L1 ベース枠11の外側面間長さ L2 立上がり側縁部10bの内側面間長さ h 段差
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−267247(JP,A) 実開 昭51−104837(JP,U) 実開 平2−11037(JP,U) 実開 昭51−104558(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 6/08 B65D 6/18 B65D 6/26 B65D 19/10 B65D 19/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形状のベース体と、このベース体の四
    側縁部にその下端縁部を対向させて配設される四枚の側
    壁体と、これら側壁体の隣接した側縁部間に設けられた
    側部連結具とを有し、相対向される一対の第1側壁体
    は、その下端縁部を介してベース体側に折畳み自在に連
    結され、別の相対向される一対の第2側壁体は、ベース
    体側に回動自在に連結された中間部材にその下端縁部を
    介して折畳み自在に連結され、四枚の側壁体を折畳んだ
    とき、前記中間部材が内側下向きに傾斜して位置するよ
    うに構成され、ベース体は、第2側壁体が配設される側
    の一対の側縁部が上方への立上がり側縁部に形成され、
    これら立上がり側縁部の立上がり高さ内に、折畳んだ一
    対の第1側壁体が納まるように構成され、側部連結具
    は、第1側壁体の側縁部から側外方へ突出される被係止
    材と、第2側壁体の側縁部に設けられた保持材と、この
    保持材に支持案内されて横方向に摺動されることで前記
    被係止材に係脱自在な係止材とにより構成され、ベース
    体の立上がり側縁部と中間部材には、第1側壁体を折畳
    んだときに前記被係止材の通過を許す切り欠き部が形成
    されていることを特徴とする収納容器。
  2. 【請求項2】 側壁体群は、少なくとも最上位の側壁体
    がベース体に対して平行状として折畳まれることを特徴
    とする請求項1記載の収納容器。
  3. 【請求項3】 ベース体と各側壁体とは、線材群を網目
    状に結合することで形成されたパネル体からなることを
    特徴とする請求項1または2記載の収納容器。
  4. 【請求項4】 側壁体群のうち所定の側壁体の上部に
    は、吊り上げ用の被係止部が形成されていることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の収納容器。
JP30927898A 1998-10-30 1998-10-30 収納容器 Expired - Fee Related JP3531502B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30927898A JP3531502B2 (ja) 1998-10-30 1998-10-30 収納容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30927898A JP3531502B2 (ja) 1998-10-30 1998-10-30 収納容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000128164A JP2000128164A (ja) 2000-05-09
JP3531502B2 true JP3531502B2 (ja) 2004-05-31

Family

ID=17991082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30927898A Expired - Fee Related JP3531502B2 (ja) 1998-10-30 1998-10-30 収納容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3531502B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000128164A (ja) 2000-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4591065A (en) Foldable container assembly
US5862931A (en) Collapsible shipping container
JP2015531723A (ja) 段ボールパレット
US7281637B2 (en) Knock-down crate with walls stored in base and method employing such a crate
JP6933892B2 (ja) パレット
US20240101341A1 (en) Cargo Unit
US20080190810A1 (en) Collapsible Transport and Storage Container
KR101165568B1 (ko) 접철식 컨테이너 파레트
JP5678646B2 (ja) 組み立て式コンテナ
JP3531502B2 (ja) 収納容器
JP3531500B2 (ja) 収納容器
JP5047836B2 (ja) ボックスパレット
JP3531501B2 (ja) 収納容器
JP2500245B2 (ja) パレット容器
JPH0333638Y2 (ja)
JP4116313B2 (ja) 運搬容器
JP7220496B1 (ja) 組立式物品棚
WO2024053682A1 (ja) コンテナ
JPH0511156Y2 (ja)
US6179137B1 (en) Stackable carrying rack
JP3231138U (ja) ロール製品用コンテナ
JP3210738B2 (ja) 運搬用容器
JPH0126589Y2 (ja)
JP3939126B2 (ja) 折り畳み容器
JP4941582B2 (ja) パレットラック

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040223

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees