JP3531093B2 - 火災感知器の防虫網及び火災感知器 - Google Patents
火災感知器の防虫網及び火災感知器Info
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Description
とそれを使用した火災感知器に関するものである。
検出対象物質を煙、臭い等としたいろいろな感知器があ
り、また同じ検出対象物質を検出する感知器であって
も、その検出原理により様々な種別の感知器がある。例
えば煙を検出する火災感知器であっても、煙によるイオ
ン化電流の変化を利用するイオン化式煙感知器と、煙に
よる光の散乱あるいは減衰を利用する光電式煙感知器が
ある。図10はイオン化式煙感知器の正面図であり、該
イオン化式煙感知器101の場合は、本体102に被せ
る外カバー103に設けた煙流入口104の開口面積を
狭めている。これはイオン化式煙感知器は光電式煙感知
器に比較して風の影響を受けやすい、即ち光電式煙感知
器より敏感に反応することによるものである。尚、10
5は検出部としての煙感知室(図示せず。)の側面開口
部を覆う防虫網である。
06の場合には、本体107に被せる外カバー108に
設けた煙流入口109を大きくしている。尚、110は
検出部としての煙感知室(図示せず。)の側面開口部を
覆う防虫網である。
01及び光電式煙感知器106で使用される防虫網10
5、110は、いずれも図8に示す如き幅及び長さ方向
の全体にわたって、小昆虫の侵入等を阻止し、検出対象
物質である煙を流入させるための細孔を設けたものであ
る。そしてまた、該防虫網105、110は、図9に示
す如く上下両方の開口径が同一である。尚、図9におい
ては111は検出部としての煙感知室、112は側面開
口部である。また、検出部としての該煙感知室111は
切頭円錐形をしている。
オン化式煙感知器と光電式煙感知器とでは検出対象物質
である煙の流入特性を違える必要があることから、煙流
入口の開口面積を違えた2種類の外カバーを作らなけれ
ばならない。このため製造用の型も別々に作らなければ
ならず、製造上からもまた経済的にもマイナスである。
って、検出部としての煙感知室の側面開口部を覆う防虫
網を工夫することにより煙の流入量を調節し、もって例
えばイオン化式煙感知器と光電式煙感知器のように種別
の異なる火災感知器に共通して使用することができる1
種類の外カバーの製作だけで済むようになしたものであ
る。尚、外カバーを2種類作る場合と防虫網を2種類作
る場合とでは、製造上でもまた経済的にみても後者の方
がはるかに有利である。
するところは、次の点にある。 (1)帯状をなし、検出部に被せるときには筒状となし
て検出部の側面開口部を覆う、多数の細孔を有する火災
感知器の防虫網において、上記側面開口部から流入する
検出対象物質の流入特性設定に応じ、上記細孔を幅方向
に対して非対称に設けたことを特徴とする火災感知器の
防虫網。 (2)帯状をなし、検出部に被せるときには筒状となし
て検出部の側面開口部を覆う、多数の細孔を有する防虫
網の細孔を、上記側面開口部の検出対象物質の流入特性
設定に応じて幅方向に対して非対称に設けると共に、防
虫網の外側を覆う外カバーの形状を、感知器の種別ある
いは感度に係わらず同一としたことを特徴とする火災感
知器。 (3)幅方向の一端側から所要の割合で細孔の無い部分
を設けて、細孔を幅方向に対して非対称に設けたことを
特徴とする上記(1)又は(2)記載の火災感知器の防
虫網。 (4)幅方向の一端側から所要の割合で細孔を穿つ間隔
を変化させて、細孔を幅方向に対して非対称に設けたこ
とを特徴とする上記(1)又は(2)記載の火災感知器
の防虫網。 (5)幅方向の一端側から所要の割合で細孔の口径を変
化させて、細孔を幅方向に対して非対称に設けたことを
特徴とする上記(1)又は(2)記載の火災感知器の防
虫網。 (6)筒状となすときに一方の開口径が他方の開口径よ
り大きくなるようにしてなる上記(1)又は(2)記載
の火災感知器の防虫網。 (7)筒状となすときに細孔のある側の開口径が細孔の
無い部分側の開口径より大きくなるようにしてなる上記
(3)記載の火災感知器の防虫網。
他方の開口径より大きくなるようにしてもよい。このよ
うにすると、検出部へ装着するときに、所定の向きにス
ムーズに装着することができる。
てこれができないから、必ず正しい向きに装着すること
が可能である。また、これが従来の防虫網の如く両方の
開口径が同一の場合には逆向きに装着してしまうミスも
起こり、また間違って逆向きに装着した場合にはもう一
度やり直さなければならず、余分な手間がかかる。
図面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係るイオン
化式煙感知器用の防虫網の展開状態の正面図、図2は本
発明に係る光電式煙感知器用の防虫網の展開状態の正面
図、図3は本発明に係るイオン化式煙感知器用の防虫網
の煙感知室へ装着する状態の斜視図、図4は本発明の防
虫網を使用したイオン化式煙感知器の正面図、図5は同
中央縦断正面図、図6は本発明の防虫網を使用した光電
式煙感知器の正面図、図7は同中央縦断正面図である。
である。また、該防虫網1は細孔のある部分2と細孔の
無い部分3とを長さ方向に平行させて設けており、該細
孔の無い部分3の幅Wを細孔のある部分2に比して多く
している。
一端側に突設した係合突起4、4を他端側に設けた細長
い切欠部5、5に挿入して係合させ、筒状にするもので
ある。
虫網1を細孔のある部分2側に反るように彎曲させるこ
とにより、筒状とするとき図3に示す如く細孔のある部
分2側の開口径が細孔の無い部分3側の開口径より大き
くなるようにしている。したがって、防虫網1は切頭円
錐形をしている。
る。また、該防虫網6も細孔のある部分7と細孔の無い
部分8とを長さ方向に平行させて設けており、該細孔の
無い部分8の幅W′を細孔のある部分7に比してはるか
に少なくしている。また、9、9は係合突起、10、1
0は細長い切欠部である。そして、該防虫網6も前記防
虫網1と同様に細孔のある部分7側に反るように彎曲さ
せている。
しており、11はイオン化式煙感知器、12はベース、
28は本体、13は煙流入口13aを設けた外カバーで
ある。そして検出部としての煙感知室14の側面開口部
を防虫網1で覆っている。また、15は外部電極、16
は中間電極、17はイオン室(検煙室)、18は内部電
極、19は放射線源、20は表示灯、21は接続端子で
ある。
示しており、22は光電式煙感知器、23はベース、2
9は本体、24は煙流入口24aを設けた外カバーであ
る。そして検出部としての煙感知室25の側面開口部を
防虫網6で覆っている。また、26は表示灯、27は接
続端子である。
の無い部分3の幅を細孔のある部分2の幅よりも大きく
した防虫網1を用い、また光電式煙感知器22には細孔
の無い部分8の幅を細孔のある部分7の幅に比してはる
かに少なくした防虫網6を用いるようにすれば、煙の流
入量を防虫網をもって調節することにより所望の流入特
性に設定することができる。
ことができる1種類の外カバーを製作すれば済むように
なり、図4及び図5に示したイオン化式煙感知器11
と、図6及び図7に示した光電式煙感知器22とでは、
煙流入口を含めて全く同一の形状の外カバーを使用して
いる。
せることにより筒状としたとき開口径が両側で異なるよ
うにしているから、検出部としての煙感知室へ装着する
ときに所定の向きにスムーズに装着することができる。
向の一端側から所要の割合で細孔の無い部分を設けて、
細孔を幅方向に対して非対称とすることにより所望の流
入特性を得るようにしているが、細孔を幅方向に対して
非対称とする場合、この実施の形態に限定されるもので
はない。
すように、防虫網34の幅方向の一端側から所要の割合
で細孔32を穿つ間隔を変化させて、細孔32を幅方向
に対して非対称に設けても、あるいは同じく細孔を拡大
して表現した図13に示すように、防虫網34の幅方向
の一端側から所要の割合で細孔35の口径を変化させ
て、細孔35を幅方向に対して非対称に設けても同様の
作用をもたらす。尚、これらの図において33及び36
は細長い切欠部を示している。
の側面開口部を覆う防虫網をもって検出対象物質の流入
特性を設定するようにしたから、外カバーとして例えば
イオン化式煙感知器と光電式煙感知器のように種別の異
なる火災感知器に共通して使用することができる1種類
のものだけを製作すれば済むようになる。したがって、
製造上及びコスト面で有利になる。
が出るようにしてもよく、この場合には検出部へ装着す
るときに、所定の向きにスムーズに装着することができ
る。
展開状態の正面図である。
状態の正面図である。
煙感知室へ装着する状態の斜視図である。
の正面図である。
面図である。
面図である。
である。
図である。
対して非対称とした本発明の実施形態を示す正面図であ
る。
て非対称とした本発明の実施形態を示す正面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 帯状をなし、検出部に被せるときには筒
状となして検出部の側面開口部を覆う、多数の細孔を有
する火災感知器の防虫網において、 上記側面開口部から流入する検出対象物質の流入特性設
定に応じ、 上記細孔を幅方向に対して非対称に設けたことを特徴と
する火災感知器の防虫網。 - 【請求項2】 帯状をなし、検出部に被せるときには筒
状となして検出部の側面開口部を覆う、多数の細孔を有
する防虫網の細孔を、上記側面開口部の検出対象物質の
流入特性設定に応じて幅方向に対して非対称に設けると
共に、 防虫網の外側を覆う外カバーの形状を、感知器の種別あ
るいは感度に係わらず同一としたことを特徴とする火災
感知器。 - 【請求項3】 幅方向の一端側から所要の割合で細孔の
無い部分を設けて、細孔を幅方向に対して非対称に設け
たことを特徴とする請求項1又は2記載の火災感知器の
防虫網。 - 【請求項4】 幅方向の一端側から所要の割合で細孔を
穿つ間隔を変化させて、細孔を幅方向に対して非対称に
設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の火災感知
器の防虫網。 - 【請求項5】 幅方向の一端側から所要の割合で細孔の
口径を変化させて、細孔を幅方向に対して非対称に設け
たことを特徴とする請求項1又は2記載の火災感知器の
防虫網。 - 【請求項6】 筒状となすときに一方の開口径が他方の
開口径より大きくなるようにしてなる請求項1又は2記
載の火災感知器の防虫網。 - 【請求項7】 筒状となすときに細孔のある側の開口径
が細孔の無い部分側の開口径より大きくなるようにして
なる請求項3記載の火災感知器の防虫網。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01333698A JP3531093B2 (ja) | 1998-01-07 | 1998-01-07 | 火災感知器の防虫網及び火災感知器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01333698A JP3531093B2 (ja) | 1998-01-07 | 1998-01-07 | 火災感知器の防虫網及び火災感知器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11203571A JPH11203571A (ja) | 1999-07-30 |
JP3531093B2 true JP3531093B2 (ja) | 2004-05-24 |
Family
ID=11830297
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01333698A Expired - Fee Related JP3531093B2 (ja) | 1998-01-07 | 1998-01-07 | 火災感知器の防虫網及び火災感知器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3531093B2 (ja) |
-
1998
- 1998-01-07 JP JP01333698A patent/JP3531093B2/ja not_active Expired - Fee Related
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